ジェレミアとアーニャは、たった2機でコーネリア軍と互角に戦っていたが、徐々に押され始めていた。
「流石に少しキツイな…!」
「数が多くて鬱陶しい…」
そう呟きながらジェレミアとアーニャは誘導エネルギー弾で、敵ナイトメアを撃墜させていき、敵機からの攻撃はブレイズルミナスを展開して防いでいた。
そこに、スザクのランスロット・アルビオンが合流する。
「すまない、大丈夫か?」
『少しキツかったけど、大丈夫』
『ゼロ、あちらは良いのか?』
「あぁ。カレンが来てくれたし、ラクシャータも出てきた」
スザクがそう告げながら、機体を敵の上空へと飛翔させ、エナジーウイングを広げると、そこから砲撃を行い、敵機を複数撃破する。
「あとは出来る限り数を減らすぞ。私が前に出る。ジェレミアとアーニャは援護を頼む」
『了解した』
『わかった』
そう言ってアルビオンが前に出て、サザーランド・ジークとモルドレッドはそれの援護を始めた。
「流石は、と言ったところか」
航空艦のブリッジで、スザク達がたった3機で自分の部隊と、数に押されていたとはいえ、互角に戦っている事に、コーネリアは素直に感心した。
「姫様、あれは本当に蜃気楼なのですか?スーパーヴァリスといい、エナジーウイングによる砲撃といい、攻撃手段が、あのランスロット・アルビオンに酷似しておりますが…」
コーネリアの傍に立つギルフォードが疑問を口にする。
「確かに、あの機体はランスロット・アルビオンなのかもしれんが、パイロットが枢木スザクという事はない。奴はダモクレスの戦いで戦死しているからな。恐らく、第9世代ナイトメアフレームという事で修復し、使ってるのかもしれん」
「なるほど。これから如何されます?」
「我等も出るぞ。扇の目的はコードを所持する事らしいが、それを許すわけにはいかない。魔女が乗っている航空艦に''アレ''を撃ち込み、全てを終わらせる。いいな?」
「イエス!ユア、ハイネス!」
そして、2人は格納庫へ向かった。
スザクは、敵ナイトメアの数が減ってきたのを確認して、ルルーシュに通信を入れた。
「ルルーシュ、敵の数がある程度減ったから、僕の合図と共に出撃して、遠くに避難するんだ」
『わかった。…死ぬなよ?』
「大丈夫」
通信を切り、敵の注意をこちらに引き寄せようとした時、ヴィンセントの指揮官機がこちらに突っ込んできた。
『ゼロ!姫様の為に、ここで落ちてもらうぞ!!』
「ギルフォードか!」
ギルフォードが乗るヴィンセント指揮官機が、ニードルブレイザーで攻撃して来たのを避け、メーザーバイブレーションソードで反撃しようとするが、ガレスのバドロン砲がこちらに向かって放たれたので、攻撃を中断してそれを回避する。
「ちっ…!、鬱陶しい…!」
その後、複数のヴィンセントがスザクに向かって、アサルトライフルで射撃し、それをアルビオンを巧みに操り避けていく。
「ジェレミア!ギルフォードの相手を頼む!」
『承知した!』
スザクは、ギルフォードをジェレミアに任せ、自分を狙ってくる敵機を相手しようとした時、航空艦に向かっていく複数の機体を確認した。
「アーニャ!ナイトメアが航空艦に向かった!追ってくれ!」
『わかった…!』
アーニャが追いに行こうとした時、航空艦に向かっているナイトメアから通信が入った。
『これで、チェックメイトだ、ゼロ』
「コーネリアか…!」
『そこで見ているがいい。全てが終わる瞬間を…!』
「なに?……っ貴様!何故それを持っている!?」
コーネリアが乗るヴィンセント指揮官機が構えた武器に、見に覚えがあるスザクは、急いでルルーシュに通信を入れた。
「ルルーシュ!今すぐ出撃するんだ!!コーネリアが''フレイヤ''を所持している!!!」
『なんだと!?わかった!!行くぞC.C.!!』
『わかっている!!』
だが、それよりも早く、コーネリアは引き金を引いて、フレイヤが発射された。
『これで終わりだ!滅せよ、ギアスの源!!』
そして、航空艦がフレイヤの光に飲み込まれた。
扇達の相手をしていたカレンとラクシャータは、後方で爆発したフレイヤの光を見て驚愕した。
「あれは、フレイヤ!?」
「そんな…!?どうして、フレイヤがこんなところに!?…ルルーシュとC.C.は!?2人とも無事なの!?」
扇も航空艦のブリッジで、フレイヤの光を確認した。
「何故この場所にフレイヤが…」
その後、フレイヤの光が収まると、突風が発生して、カレンは機体を安定させながら、スザクへと通信を繋げた。
「ゼロ!!あの2人は!?」
『…フレイヤの光に飲み込まれた。2人はコードを持っているから生き返るかもしれないけど、C.C.のお腹にいる子は…』
「そんな…!?」
すると、コーネリアが乗るヴィンセント指揮官機から、高笑いが聞こえた。
『ふはははは!!やったぞ!これで全てが終わった!!フレイヤは全てを消滅させる兵器!!例え、不老不死といえど、全てを消滅させられたら蘇ることなど出来るはずがない!!』
『コーネリア!!!キサマァァァァ!!!』
その言葉にジェレミアがキレて、コーネリアに向かって行くが、それをギルフォードが邪魔をする。
『姫様をやらせはせん!!』
『邪魔をするなぁ!!』
メーザーバイブレーションソードで攻撃してくるギルフォードに、ジェレミアは避けながら、ロングレンジリニアキャノンを放つ。
『お前達の負けだ!ゼロ!!……ちっ!』
『お前だけは、絶対に許さないっ…!!』
アーニャが、コーネリアに向かってシュタルクハドロン砲を放つが避けられ、そのコーネリアを守ろうと敵ナイトメアがやってくるが、アーニャは誘導エネルギー弾を放ち撃墜させていく。
『邪魔っ…!!』
カレンも怒りに任せて、コーネリアに向かおうとしたが、ゼロが一言も喋らないので、不安になって声をかけた。
「よくもっ!!……ゼロ?」
『…残念だったな、コーネリア。お前の企みは無駄だったようだぞ?』
そんな事を言うスザクに、コーネリアは不満を露わにし、カレンは首を傾げ、もしかしたら心が壊れてしまったのかと、不安になった。
『無駄だと!?魔女は確実にフレイヤの光に飲み込まれた!!寝言も大概にしろ!!』
『ならば、上空を見るがいい』
そう言われ、コーネリア、カレン、そしてジェレミアとアーニャがモニター越しで上空を見て、そして驚愕し、全員に通信が入った。
『…残念だったな?私はこうして健在だぞ?』
そこには、エナジーウイングで全身を覆い、周囲にブレイズルミナスと絶対守護領域を展開させ、ピンク、オレンジ、亜麻色の光に包まれた蜃気楼の姿があった。
何故、蜃気楼が光に包まれ、フレイヤから助かったのかは次回説明します