ルルーシュとC.C.は、フレイヤの光に飲み込まれた瞬間に意識を失い、気がつけば真っ白な空間に立っていた。
「ここは…?俺たちは死んだのか…?」
「わからない…。でも、恐らく死んでしまったのだろうな。フレイヤは全てを消滅させる兵器だ。コードも関係なかったのだろうな」
そう言いながらC.C.はしゃがみ込み、そして、涙を流し始めた。
「出来ればっ、この子をっ…産んでやりたかった……!!」
「C.C.…」
ひたすら、ごめんなぁ…!と、お腹を撫でながら呟くC.C.にルルーシュも悲痛な思いを抱くが、ふと、今のC.C.の姿に、疑問が生まれた。
「なぁ、C.C.。…どうして、まだお腹に子供がいるんだ?俺たちは死んだんだろ?」
「ぐすっ………確かに」
今のC.C.の姿は、お腹が膨らんでおり、その中に子供がいるのがわかった。
「それは、あなた達が死んでいないからです」
女性の声がしたので、ルルーシュとC.C.は声がした方を向き、そして驚愕した。
「お久しぶりですね、ルルーシュ」
何故なら、そこには、ユーフェミア・リ・ブリタニアが立っていたからだ。
「ユフィ!?何故ここに!?」
「それは、こちらの台詞です!どうして、ルルーシュが''こちら側''に来ようとしてるのですか!!」
「…ん?''こちら側''?」
「そうです!あなた達、もう少しでCの世界に来るところだったのですよ!?死んじゃいそうになってたんですよ!?」
「いや、俺たちだって、死にたくて死のうとしてるわけじゃ…」
「お黙りなさい!!」
「えぇ…」
相変わらずの姿に、ルルーシュは呆れると同時に、懐かし思いをしていた。
「そうそう、ルルはこっちに来るべきじゃないかな〜」
「……シャーリー、君まで」
そこに、シャーリー・フェネットがやってきた。
「ルルはもっと幸せにならなきゃ!」
「……許されるとは思っていないが、俺は、君とユフィに謝らなければいけない。俺のせいで、君達は…」
「私は気にしてませんよ?あの時、ルルーシュは私の手を取ったではありませんか。運が悪かっただけですよ」
「…運が悪かったという言葉で、済ませてはいけないんだ」
「いいんですよ。それに、ルルーシュは私を止めてくれました」
「…その結果、君は死んだ」
「もう!!とにかく!私は、あなたを許します!!そもそも、気にしていないんですから!!」
その言葉に続くように、シャーリーもルルーシュに話しかけた。
「私も気にしてないよ。ルルは私の為に、ギアスをかけてくれたんだから。それに、ロロの事だって、私は許したよ?」
「シャーリー…」
「あの時も言ったけど、私はルルが好き。お父さんを巻き込んだとわかっても、嫌いになれなかった。全てを忘れさせてくれたのに、また好きになった。生まれ変わっても、また、好きになる。私は、ルルの''本当''になってあげたいって思ってたんだから。まぁ、今、ルルには奥さんが居るから、あれなんだけどね?」
そう言ってシャーリーは苦笑いを浮かべ、C.C.の方を向いた。
「C.C.さん」
「…なんだ?」
「私は、ルルの事が大好きです。生まれ変わっても、ルルの事を好きになります。でも、私じゃ、ルルの奥さんになれない。どんな辛い時だって、ルルの傍にいた貴女には勝てない。…だからルルの事、お願いします」
シャーリーの言葉に、C.C.は真剣な表情をして答えを返した。
「……あぁ。私は、これから先、何があってもルルーシュを裏切らない。どんな辛い時だって傍にいる。絶対に守ってみせる。だから安心してくれ。そして、生まれ変わっても、また、ルルーシュの事を好きになってくれ。…ありがとう、シャーリー。私はお前に会えて、誇りに思う」
「…ありがとう、C.C.さん」
C.C.の言葉を聞き、シャーリーは満足そうな顔をした。
そこに、1人の男がやって来た。
「兄さん」
「ロロ…」
やって来たのは、ルルーシュの弟である、ロロ・ランペルージであった。
「兄さん、僕は、お礼を言いに来たんだ」
「…お礼?」
「うん。…ありがとう、僕を兄さんの弟にしてくれて。僕は、兄さんのおかげで救われて、幸せになれたんだ」
「俺は、お前に何もしてやれてない。酷い事も言ったんだ。お礼なんて…」
「あれぐらい、なんでもないよ?それに、兄弟なんだから喧嘩ぐらいするさ」
「……そうか。…ロロ、礼を言うのは俺の方だ。お前のおかげで、俺は生きる事が出来たんだ。…ありがとう、俺を助けてくれて。…俺の弟になってくれて」
「…兄さんは、今、幸せ?」
「…あぁ。幸せだ」
「そっか。…C.C.」
「ん?」
「兄さんの事、頼んだよ?」
「…あぁ、任せろ」
ロロも満足そうな顔をした。
「だから、あなた達は、ここにいるべきではありません。それに、親になるんでしょ?」
「そうだよルル。早く戻らなきゃ」
「大丈夫だよ兄さん。2人…いや、3人は、僕たちが守ってあげるから」
笑顔で3人がそう言うと、ルルーシュとC.C.の身体が消え始めた。
ルルーシュは、それに驚きながら、一度目を伏せ、そして頭を下げた。
「ユフィ、シャーリー、ロロ、本当にありがとう…!」
涙声で言うルルーシュに、C.C.はそっとルルーシュの手を握り、3人に話しかけた。
「私は、ルルーシュの隣で支える。だから、お前達はCの世界から、ルルーシュを支えてくれ」
その言葉に3人は頷き、それを見たルルーシュとC.C.は、笑顔で言った。
「「行ってきます!」」
「「「行ってらっしゃい!」」」
そして、ルルーシュとC.C.の姿が、完全に消えていった。
ルルーシュとC.C.が、蜃気楼のコクピットの中で意識を取り戻すと、ピンク色、オレンジ色、亜麻色の光に包まれてる事に気づいた。
「この光は…」
「…あぁ。あの3人の光だ」
今、蜃気楼はフレイヤの光の中におり、その蜃気楼は、エナジーウイングで全身を覆い、周囲にブレイズルミナスと絶対守護領域を展開していた。
「…ありがとう、蜃気楼。俺たちを守ってくれて」
そう言って、ルルーシュは、フレイヤから出る為にドルイドシステムを弄り、C.C.は、操縦桿を握った。
「行くぞ!''セラ''!!」
「あぁ、行こう!ルルーシュ!!」
そして、蜃気楼はフレイヤの中から上空に向かって、全速力で飛び出して行った。
しばらくの間、更新が遅くなったり、できなかったりします。申し訳ありません。