ルルーシュ達が、オレンジ農園に帰ってきてから1週間が経った。
「今、スザクと神楽耶が会談しているんだったな」
「神根島での戦闘について詳しく話して、日本の今後の方針を確認するとか言ってたわね」
と、C.C.とカレンはオレンジ農園の屋敷の1室で、椅子に座りながらお菓子を食べながら話していた。
先日、黒の騎士団が日本の元首相、扇 要と、ブリタニア皇女、コーネリア・リ・ブリタニア、そのコーネリアの騎士、ギルバート・G・P・ギルフォードの死亡を発表して、黒の騎士団元総司令、藤堂 鏡志朗と、それについて行った元団員の身柄確保も発表したので、その件についてスザクと神楽耶は会談をしていた。
「まぁ、私には関係ないだろうがな」
「そりゃ、政治の話しだからね〜。一応、私には関係してくるかもしれないけど」
「…その件に関してだが、本当によかったのか?」
「ん〜?何が〜?」
「私とルルーシュが旅に出た後、黒の騎士団に戻るんだろ?」
結局、カレンはルルーシュとC.C.が旅に出た後に、黒の騎士団に戻れるように籍を残していた。
「そのまま、戦いの世界から身を引いても良かったんじゃないか?」
「あなた達に約束したからね。この世界を守り抜くって」
「…そうか。でも、それを言い訳にして自身の幸せを捨てるなよ?」
「わかってるわよ。幸せになって、笑って逝くというのも約束したしね。それに、ここにいる間は、私のやってみたい事であった医学の勉強をするつもりだし」
「それならいいさ。…さて、外で作業をしてるルルーシュ達の様子でも見に行こうか」
「りょ〜かい」
そう言ってC.C.とカレンは、外で作業をしているルルーシュ達の所へ向かって行った。
一方、トウキョウの政庁では、神楽耶とゼロが会談をおこなっており、その会談も終わりを迎えようとしていた。
「本当にこの度は、我が日本が大変なご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」
「いえ、今回の件は、藤堂やその他の元団員を抑えられなかった、こちらにも非がありますので。…それで、先程仰ってた事は本当なのですか?」
「本当です。…日本は独自に、合集国が定めたナイトメアの所持上限数より、さらに少ない、所持上限を10機に定めさせていただきます」
神楽耶は、ゼロに日本がナイトメアを所持出来る機数を10機までと、独自に定める事を告げた。
「本当は、''あの方''が創ってくださったこの世界に、ナイトメアは必要ないと思っていますが、この先、何があるかわからないものですから…。それと、あなたにお願いがあります。私が首相を勤めてる間は大丈夫だと思いますが、もし、日本がまたナイトメアを不正所持してしまった時は、容赦なく罰してください。その時は、この命も貴方に差し上げます」
「…わかりました」
神楽耶の覚悟を聞いたスザクは、その願いを受け取った。
「ところで''スザク''。''ゼロ様''とC.C.さんはお元気ですか?…この部屋には、カメラや盗聴器などありませんから、仮面を取っても大丈夫ですよ?」
そう言われてスザクば、ゼロの仮面を取って苦笑いを浮かべた。
「急に僕の名前を呼んだから驚いたよ。…2人は元気に過ごしてると思うよ?ルルーシュとC.C.は夫婦になったし、C.C.のお腹の中には子供もいるしね」
「まぁ!それはおめでたい事ですわ!!」
「2人は、その子供が大きくなるまでは、オレンジ農園で平和に過ごすって言ってたから、たぶん10年ちょっとはオレンジ農園にいるんじゃないかな?」
「そうですか。…本当に、幸せそうでよかったですわ」
ルルーシュとC.C.が幸せに過ごしていることに、神楽耶は安堵した。
「あっ、そういえば、ルルーシュが神楽耶にお礼を言っといてくれだって」
「そんな…。私はお礼を言われるような事はしておりませんのに…」
「ルルーシュとC.C.は、ほんと性格が丸くなったからね。…いや、全てから解放されて、本来の優しい性格が表に出てきてるんだろうね」
そう言ってスザクは仮面をつけ直して席を立ち、それを見た神楽耶も席を立った。
「私はこれからブリタニアに戻り、今は予定が空いてませんが、予定が空き次第、ナナリー陛下とも会談をおこないます。…フレイヤという、最悪の兵器が使われてしまった以上、それを所持していたブリタニア側にも、非がないわけではありませんので」
「…わかりました。ナナリー陛下によろしくお伝えください。…そして、''ゼロ様''とC.C.さんにも、あなた方がこの先、幸せに過ごせる事を願っています、と…」
「ナナリー陛下に、そう伝えておきます。…ルルーシュとC.C.にも、必ず伝えるよ」
そうしてスザクは、トウキョウ政庁をあとにし、ブリタニアへと戻って行った。