『───大人しく投降しろ、サカキ大尉!!!』
「───ふざけるなぁッ!!!」
「───ッ……ハッ───!!?」
口論の様な会話で、彼は目を覚ました。
揚陸艇の一隻。そのコクピットブロックで寝ていたところを運悪くハルオ・サカキ大尉が立て籠ったらしい。……勘弁してくれよ。
しかも困惑しているうちに段々話題がキナ臭くなっていく。今辿り着いたタウe星がヒトの住める環境じゃないとか、そんな環境に老人達で調査させにいくのは乳母捨て山に捨てにいくのと同じだとか。
そうこうしているうちに、保安隊の奴等がコクピットに入ってきていた。
が、ハルオとついでに彼まで捕らえられる。……は?
「サカキ大尉……並びにもう一人を確保」
『もう一人……共犯者が居たのか?』
「それが……」
知りたそうだった為に彼───褐色肌の青年は答える。
「俺は……鉄華団団長……オルガ・イツカだぞぉ……!!!」
『───なるほど……例のサボり魔か……』
通信の主───エリオット・リーランド大佐がそう評するが、度々寝落ちしていたので一部からこの様に『サボり魔』として知られていた。勘弁してくれよ……。
「お前……居たのか?」
ハルオに驚愕ついでに睨まれる彼。
そして。
『灸を据えてやるついでだ。
大尉と一緒の牢屋にぶちこんでやれ』
「りょ、了解です……」
「まっ、待ってくれ───ヴァァァァァァ!!?」
その無慈悲な一言により、ハルオと共に彼───オルガ・イツカは連行されてしまった。
ハルオと共に牢屋に入れられてしまったオルガ。
「……平気か……?」
「こんくらいなんてことねぇ……」
思いっきり投げ入れられ盛大に床を滑っていった彼をハルオが気遣うが、オルガはイキがってそう返していた。
「なんだよ……」
しん、と静まり返った室内。
ハルオは窓を見ていた。連られてオルガも同じく見やる。
調査団を乗せた揚陸艇が一隻、この船───恒星間移民船【アラトラム号】から出発するところだった。
曰く、ハルオを育ててくれた「じいちゃん」があの調査団にいるらしい。
その彼と、最後の別れになるかもしれない、と。
なんだよ……結構かわいいとこあんじゃねぇか……フヘッ!!
「そうだ……今まで俺達が積み上げてきたものは……全部無駄じゃなかった……!!」
ハルオを叱咤激励すべく、オルガはそう切り出した。
「これからも、俺達が止まらない限り……道は、続く───」
その時───突然、爆発する調査艇。
「───はっ!!?」
驚愕に目を見開くハルオ。そして───
「何やってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
絶叫するオルガ。
もうもうと上がっていく爆炎。
そして、再度。一際強烈な爆発が発生。
それにより───内側から飲み込まれる様にして、調査団を乗せた揚陸艇は、儚くも砕け散った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ヴァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
その光景をただ、慟哭することしか、二人には許されていなかった。
G O D Z I L L A
-オルガ惑星-
次回は未定:止まるんじゃねぇぞ……