オルガ惑星   作:OH‐

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(前回投稿から)四ヶ月だ……休暇はもう十分摂ったので初投稿です

タカキも頑張ってるし、俺も頑張らないと!



第二話:俺は亜空間航行するからよ……!!!

「ゲマトロン演算による未来予測が思わしくない。今後20年以内に地球型惑星に出会う確率はおよそ0.1%……それもタウeより好条件ともなると絶望的かと」

 

「船内の物資不足が深刻です。不快指数を倍に見積もったとしてもあと8年でライフラインの維持が困難になります」

 

「こないだの揚陸艇爆発事故が人心に及ぼした影響も大きい……これはもはや」

 

「あぁ……三号事案を検討せざるを得ない」

 

「『地球への帰還』、ですか……既に11.9光年の彼方です」

 

「今、地球に帰って我々に活路はあるのか?」

 

 アラトラム号には中央委員会と呼ばれる組織が設置されている。

 船長とか幹部みたいなもんだと思ってくれればいい。(丸投げ)

 そこでは現在、アラトラム号の今後の予定について会議が行われていた。

 

「わかった」

 

 そうして、話し合った結果出た結論は。

 

「本船はこれよりタウe星への移民計画を凍結。地球帰還を最優先プランとする」

 

 

 

※※※ぶっちゃけオルガが出ないので割愛……←※※※

 

 

 

 

「地球帰還の噂、本当なのか?」

「直接聞いた。ゲマトロン演算上は問題ないらしい」

「ゲマトロン、ねぇ……」

 

 船内のとある区画。

 二人の兵士が話していたところに、ライド・マッスが入り込んでいた。

 

「ゴジラって……タカキが頑張って、150発の熱核弾頭をぶっぱなしたのにも耐えた化け物だろ?」

「そんなの倒せんのかよ……」

 

 

 

 それを横目にしながら、通り過ぎたメトフィエス。

 

 彼はすぐ近くに設置されていたとある部屋に入室した。

 

 ビルサルド士官の一人、ムルエル・ガルグ中佐の研究室。

 

 

 

「……それで、ここに来てお前らの悪ふざけか」

 

 黒い肌のいい男、ムルエル・ガルグがメトフィエスに皮肉混じりに言いながら、ホログラムで投影したデータを見せる。

 

   対ゴジラ戦術案要綱

 

 ハルオがメトフィエスから得ていたデータを元に「他にやることもない」からと作成していたものだった。

 

 

「それでもし、ゴジラを倒していたら……地球はエクシフのカルトに乗っ取られていただろうよ」

 

「そういうビルサルドの開発していたメカゴジラとて、ゴジラを倒した暁には誰に牙を向いていたのやら……」

 

 互いにニヒルな笑みを浮かべる。

 

「しかし……俺達はメカゴジラの開発に失敗し、貴様らの教義は地球人を洗脳しきれなかった……それが歴史だ」

 

 淡々と結果論を述べながら、ふと見やったガルグ。

 

 そこにそれは浮いていた。

 

 ボディ部分は電動マッサージ器に似ている機械。

 だが、奇怪なことにそのヘッドの部分が、人間のそれの形状になっていた。

 刺々しい髪型。無精髭。

 そして何より、目が死んでる。

 

 

 その名を、電マ切嗣という。

 

 

 

 

 

 

 

「これより本船は地球に向け、超長距離の亜空間航行を行う」

 ブリッジが慌ただしくその準備を進めていた。

 

 ものすごい勢いでホログラムのキーボードをタイプしていくタカキ。

 

 

 その頃。監房では。

「団長! 亜空間航行(クルマ)の用意できました!」

「おう!」

 亜空間突入前にたまたま配膳に来ていたライドが、仕方がないのでここで突入する準備を行っていた。

 とは言っても、操縦や演算を行う訳ではない者達は体をシートに固定するだけで済むのだが。

 

 

 食堂の片付けを終えたアトラも、三日月とバルバトスのコクピットに収まる。

 

 各々の準備が整ったそのタイミングで。

 

「亜空間───突入ッ!!!」

 

「亜空間、突入します」

 

 船長の宣言をメトフィエスが復唱した。

 

 

 

 機関室。

 

 

 

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 重力エンジンに組み込まれた電マ切嗣がものすごい勢いで回転している。

 

 

「ふざけるな!!!ふざけるな!!!馬鹿野郎おおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

 最大出力となり荒ぶりに荒ぶる電マ切嗣。

 

 

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 そこに。

 

 

『押し込めッ!!!』

 

 

 その一声により、アラトラム号は亜空間を突破した。

 

 

 

 

 テー↓テー↑テー↓テーテレーテテテーテーテレー♪(電マ切嗣のテーマ)

 

 

 

 

 その先には。

 

 彼の、青い星の姿があった。

 

 

 

 

 

「う゛ぅぅぅる゛る゛る゛え゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!?」

「うぁぁ!!! だ、団長ゥ───ッ!!?」

 

 キーボウノーハナー♪

 

 ライドが、酔ったオルガが嘔吐して希望の花を咲かせたのに驚愕する中。

 

「……俺達が……奪われたもの……」

 

 ハルオは、床に設置された窓からそれを見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 推定で一万年は経過していると思われることが判明し、調査の為に取り敢えずドローン偵察機を放ってみることになった。

 

「これは……森、か……?」

 

 如何せん濃霧により視界が悪く、また謎の電波障害も発生している為に音波探査を余儀なくされていた。

 

 そんな時に、である。

 

「ん?」

 

 ビルサルドの族長、ハルエル・ドルドが何かに気づいた。

 

「何だ、動いているぞ……?」

 

 12機放たれた内の6号機の捉えている音波探査座標の、一点を中心に何かが盛り上がっていく。

 

 それと同時にベキベキと木が折れる音が聞こえてくる。

 

 

 

 そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ───Gha↑ahh↑ahh↑ahhhhhh↓ooounnnm!!!───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地獄の底から響いてくる様な、それでいて甲高い音。

 

 それがスピーカー越しにブリッジ内を震わせた。

 

 その直後に、ブツン、とノイズが走り、6号機からの通信が『キーボウノーハナー♪』した。

 

「6号偵察機、シグナルロスト!!?」

 

「空間電位からの推測エネルギー量……180ギガワット!!?」

 

「高加速荷電粒子……熱線の可能性大です!!!」

 

 動揺、あるいは戦慄しながらもオペレーターはそう報告する。

 タカキすら動揺を隠せない。

 

「ら、雷鳴か何か、では……!!?」

 

「馬鹿者ッ!!! 今の『声』を聞き忘れた者など居らんッ!!!」

 

 冗談では無かったであろう。信じられないでいた副長のその発言に対し、船長が激情に委せるままに怒鳴ち散らす。

 

「〈ヤツ〉だ……生きていたのか……ッ!!?」

 

 

 

 人類を絶滅寸前に追いやった存在───ゴジラの生存が確認された。

 

 その事実が。アラトラム号の乗組員全員を震撼させるのに無理はなかった。

 

 

 だが。ただ一人。

 

「そこに……居るんだな……!!」

 

 ハルオ・サカキただ一人だけは。

 

 その復讐心を、静かに滾らせていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、その隣では。

 

 

 

 キーボウノーハナー♪

 

「だからよ……止まるんじゃねぇぞ……」

 

 どういう訳か偵察機と感覚を共有していたらしいオルガが希望の華を咲かせていた。

 

 




ちなみに本作世界でのタカキはアラトラム号出港前、地球連合政府を樹立したマティアス・ジャクソン氏の後釜として

・オペレーション・エターナルライト
・オペレーション・ロングマーチ
・オペレーション・グレートウォール
・プロジェクト・メカゴジラ
・恒星間移民計画

を主導してました
(※※詳しくは『怪獣黙示録』及び『プロジェクト・メカゴジラ』を参照してください)
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