ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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あの実も登場


第94話 寄生を止めろ!木龍悪魔エキドナ登場!

ダンテの行方がわからなくなってから数日、リアス達は軍と協力して町をムンドゥスの手から守っていた。まだオーフィスからのダンテ発見の報告は来ていない…ダンテ…一体何処に?……本当なら探しに行きたいがこの町を放ってはおけない。オーフィスがダンテを見つけてくれることを信じてリアス達は待ち続けた。

町の方は今のところそれ程強大な悪魔は現れず被害も最小限に済んでいた。特に黒歌はやたら気合いが入っており誰よりも早く動き悪魔達を蹴散らしていた!黒歌のその姿に軍の士気も上がりいつの間にか黒歌は小隊長の地位になっていた。

 

「さぁ行くにゃ皆!突撃ィィィッ!!」

 

『オオオオッ!!』

 

掛け声と共に黒歌の白兵戦チーム通称『黒歌小隊』は悪魔達の大群に走って行った!すっかり調子が戻った黒歌にリアス達も安心すると各チームに分かれて町の攻防を続けていった。

 

 

◇マレット城 玉座の間

 

玉座に座り魔力で作った水晶玉で町の様子を見ていたムンドゥスは鼻で笑っていた。

 

「忌々しい人間共…異界から来た者達の協力で少しは張り合いがあるがあまり良い気になるなよ?フフフ、ではその意気も絶望へと変えてやろう、おい?」

 

笑みを浮かべたムンドゥスは指を鳴らした、魔法陣が現れると手足の無い植物の様な体の龍が現れた!

 

「さぁ行くのだ!この町を恐怖と絶望で包み込むのだ!」

 

「お任せくださいムンドゥス様、妾と子供達の力…存分に味合わせあげましょう!」

 

龍は頭を下げると魔法陣を展開し姿を消した。ムンドゥスは再び水晶玉を見てフッと笑うと玉座の隣にあるクリフォトの蔓を見た、そこには不気味に脈打つ奇妙な実があった!実からは血が滴り落ちており少しずつ成長していた。

 

「フフフ…いいぞ、その調子だ、確実に育っておるな。だがまだまだだ、もっともっと血を集めなくては、我が更なる強大な力を得る為に…なぁ?『禁断の果実』よ?フフフ…」

 

禁断の果実に呼び掛けながら不気味に笑い続けた。

 

 

 

それから数日経ち、町では攻防が続いていた。リアス達が加わったことにより戦力は大幅に増したが、怪我人は絶えなかった。その中で戦闘に向かないアーシアは軍の医療施設で看護師として活躍していた。天使の様な笑顔で治療し一人一人に笑顔で声を掛けるので何時しかアーシアは軍の人間達から聖女様と呼ばれるようになっていた。中には怪我をしていないのにアーシアの所に来る者もいた…

 

「はい!これで怪我は治りましたよ、頑張ってくださいね!(^^)」

 

「は、はい///ありがとうございます!頑張ります‼︎」

 

その笑顔と励ましに軍の兵士は顔を赤くすると勢いよく任務に戻っていった。今日だけでもアーシアは何十人も治療を施した、少し疲れてはいるが弱音を吐いていられない!戦う力が無い分しっかり働かなくては!アーシアは気合いを入れ直した。

 

「聖女殿、休むことも大切な仕事ですぞ?」

 

そこへ軍の隊長が来てアーシアに飲み物を差し出した。

 

「あっ隊長さん!ありがとうございます!でも、私が出来ることと言ったらこれくらいなので」

 

「キミ達のおかげで犠牲者も大分減ってきた、特にキミの笑顔は兵士達の士気も上げている、本当に感謝している」

 

「いえ…私は誰かが傷つくのを見たくないだけで…あっ、隊長さん、手から血が出てます、ちょっと待っててくださいね」

 

隊長の手から少し血が出ているのに気づき回復の光を当て傷を治した。

 

「はい、治りました」

 

「ありがとう、それにしても不思議な力だ。そうだ、礼のついでに一つ忠告しておこう。最近兵士から他の悪魔に取り憑く謎の生物を目撃したと言う報告があった、聖女殿も悪魔だから十分に注意してくれ」

 

「他の悪魔に取り憑く…わかりました、気をつけます」

 

「では私はこれで、聖女殿もあまり無理せず頑張ってくれ」

 

隊長はアーシアに忠告すると敬礼して任務に戻っていった。アーシアはお礼を言うと少し考えたが飲み物を飲み終えると医療物資の整理を始めた。

 

「よぅアーシア!どうだ仕事は?」

 

そこにイッセーが来て椅子に座ると飲み物を飲んだ。

 

「あっイッセーさん!はい!頑張ってます!私も皆さんのお役に立てて嬉しいです!」

 

「そっか、よかったな!その看護師の格好も良く似合ってるぜ!特にそのスカートの切れ込みとかな…エヘヘ♡それだけで疲れがぶっ飛ぶぜ!」

 

アーシアのややセクシーな看護師の服装をイッセーはニヤけ顔で褒めた。

 

「ありがとうございますイッセーさん///少し大胆かなと思いましたけど、イッセーさんが喜んでくれるならいいです!」

 

「じゃアーシア、休憩のついでに何か手伝ってやるよ、何か無いか?」

 

「すみませんイッセーさん、じゃあお言葉に甘えてそちらの箱をこっちに運ぶのを手伝ってもらえませんか?」

 

「よしきた!任せろ!」

 

医療物資が入った箱を隣のテントに運ぶ簡単な作業だが少し量があったのでイッセーは手伝うことにした。イッセーはスイスイ運んでいったがアーシアはゆっくり運んでいた。

 

「アーシア、ここでいいのか?」

 

「あっはい!そこでいいです。ありがとうございます!」

 

二人で協力して運び残りあと少しとなったその時、物資を運ぶアーシアの背後に二足歩行の異形の生物が現れた!アーシアはそれに気づいていない!その生物はアーシアに狙いを定めると体から尖った突起を出し体勢を低くして素早く走り出すとアーシア目掛けて飛びかかった‼︎

 

「はわっ!?」

 

その衝撃でアーシアは物資ごと前のめりに倒れ込んだ!

 

「ん?アーシア?大丈夫か?」

 

「は、はい…あうぅ…どうして転んでしまうのでしょう?」

 

「あはは、そういやアーシアはよく転ん…で……えっ…?…ア…アーシ…ア…?……」

 

笑いながらアーシアの方に振り向いたイッセーだったが、アーシアの姿を見て絶句した…なんとアーシアには肩から頭まで植物の蔦が植え付けられ頭頂部付近から巨大な花弁が開いていたのだ!

 

「な、何だよ…それ…?お、おい?アーシア?大丈夫か?」

 

「えっ?大丈夫って…?イッセーさん、どうかしたんですか?」

 

イッセーは信じられない表情をしていたが当のアーシア本人は全く気づいていない様子だった。何だこれは⁉︎花型の悪魔⁉︎それとも…寄生するタイプの悪魔か⁉︎

 

「と、とにかくちょっと待ってろアーシア!今部長達を…」

 

「すみません聖女様、傷の手当てをお願いしま…うわっ⁉︎聖女様が!大変だー!聖女様が悪魔に取り憑かれたぞ‼︎」

 

リアス達を呼びに行こうとしたイッセーだったが、そこへ負傷した兵士が来てアーシアの姿を見て叫び出した!その声に他の兵士達が集まってきて信じられない表情をすると一斉にアーシアに向けて銃を構えた!

 

「ちょ!ちょっと待ってください!撃たないでください!!」

 

イッセーはアーシアの前に立ち両手を広げて庇った!アーシアも突然銃を向けられ戸惑っている。

 

「どきなさい、聖女殿は取り憑かれてしまった。その生物は最近兵士達の報告にあった他の悪魔に寄生する悪魔だ!取り憑かれた者を助けるには宿主ごと倒すしか無い!もう手遅れだ!さぁどきなさい!聖女殿を苦しめない為にも‼︎」

 

隊長はアーシアの状態を説明し銃を向けた!イッセーはアーシアを抱きしめると叫んだ!

 

「ダメです!!殺すしか無いなんてそんな…ぐっ!?」

 

その時アーシアに絡み付いた花弁の蔦に生えた鋭い刃が動き出しイッセーを攻撃してきた!イッセーは肩を負傷すると倒れた!

 

「イッセーさん⁉︎どうしたんですか⁉︎」

 

アーシアから見るとイッセーが突然負傷したと見えたのだろう。アーシアはイッセーに寄り添おうとしたがこのままではイッセーが危ないと判断した隊長は兵士達に指示を出した。

 

「くっ!止むを得ん!発砲用意!!」

 

アーシアに照準が合わせられた!兵士達が引き金を引こうとしたその時!負傷したイッセーが立ち上がり再度アーシアの前に立った!

 

「アーシアは…殺させない…‼︎」

 

「キミ…!」

 

「イッセーどうしたの⁉︎な⁉︎アーシア⁉︎」

 

そこに騒ぎを聞きつけたリアス達が来て負傷したイッセーと巨大な花弁が絡み付いたアーシアを見て驚愕した!

 

「部長!アーシアが!アーシアが悪魔に取り憑かれました‼︎」

 

リアス達が来たのを見てイッセーは叫んだ。

 

「アーシア!一体どうしたんだ!?」

 

「アーシア先輩!!」

 

アーシアの親友のゼノヴィアも信じられない表情で目を疑った!

 

「リアス殿、聖女殿に絡み付いているのは最近兵士が見かけた寄生型の悪魔だ。取り憑かれた者はそれに気づかず行動している、助けるには宿主を倒すしか無い」

 

「宿主を倒すしか無いって…そんな!他にも方法はある筈よ!」

 

隊長の話を聞いたリアスも納得出来なかった!そんなの出来る訳が無い!それは全員同じだった。

 

「そうだ!助ける方法はある筈だ!例えば…コイツらの親玉を倒すとかな?」

 

ティアが案を出すとリアス達も頷いた。しかし兵士達の報告にはこの寄生悪魔の親玉らしき悪魔は目撃されてないという。ならばその悪魔を探し出すまで!

 

「うわっ⁉︎」

 

その時兵士達の後ろから悲鳴が聞こえた!見るとアーシアに取り憑いた同じ悪魔がその兵士に絡み付いていた!

 

「うわあああああ!!あああああ!!」

 

取り憑かれた兵士は錯乱すると銃を構え乱射してきた!人間の体は悪魔と違いすぐに意識を乗っ取られてしまうらしい。

 

「ぐあっ!?」

 

「ぐっ!?がはっ!!」

 

これにより数人に被弾し犠牲になったが他の兵士が銃を撃ち取り憑かれた兵士の手から銃を落とした、それで銃の乱射は止まったが取り憑かれた兵士は叫び出すと手榴弾のピンを抜き撃った兵士にしがみ付くと自分諸共自爆した!!まさかそんなことまでするとは…突然のことに兵士達は呆然としていたが、その時建物の影などから二足歩行の異形の生物が数体走ってきた!

 

「速い!何だコイツらは⁉︎」

 

「蔦みたいな表面…種みたいな突起…まさか!コイツらがアーシアに取り憑いてる悪魔⁉︎」

 

生物の正体がわかったリアス達は怒りを滲ませながら攻撃を開始した!祐斗は向かってくる寄生悪魔キメラシードに聖魔剣を投げつけ絶命させ、ゼノヴィアはキメラシードが飛びかかってくる勢いを利用しデュランダルを地面に突き立てると飛び上がり真っ二つにした!ティアは飛びかかってきたキメラシードを捕まえ両足を掴むとおもいっきり左右に引き千切った!しかし倒してもキメラシードは何処からともなく飛来してくる卵らしき物体から次々出てくる!兵士達も銃を撃ち数体倒したが、その時ビルを突き破り手足の無い巨大な植物状の体をした龍が現れた‼︎植物の体…あれが親玉か⁉︎警戒して構えていると龍は喋り出した!

 

「キィアアアアアッ!!貴様ら!妾の子をよくも!!」

 

龍の口が花弁の様に四つに開くと、そこから長い二本の触覚が生えた女性型の上半身が現れた!おそらくあれが悪魔の本体だ。威嚇する悪魔にリアスはオーラを纏うと睨みながら聞いた。

 

「貴女ね?アーシアに悪魔を取り憑かせたのは?」

 

「くくく…そうじゃ!妾の子を取り憑かせ養分となってもらうのじゃ。妾は魔界の森の主エキドナ!貴様らも妾の子の養分となるがいい!キィヤアアアアアアッ!!」

 

エキドナは奇声を上げ花弁を閉じると龍の姿に戻り突っ込んできた!リアス達は避けると兵士達を下がらせ寄生されたアーシアを医療施設の奥に連れて行った。

 

「ごめんにゃアーシアちん、ちょっとだけ我慢してにゃ」

 

黒歌はアーシアに謝ると少しだけ仙術を流しキメラシードが暴れないようにした。それによりアーシアは眠り、激しく動いていたキメラシードも大人しくなったが、早くアーシアからキメラシードを剥がさなくては!見たところ完全にアーシアと一体化しているので無理矢理剥がしたりキメラシードを殺すとアーシアまで死んでしまうようだ。これはやはり親玉であるエキドナを倒すしかない!

 

「部長…奴は俺が倒します。アーシアを助ける為に!」

 

「私もやるぞイッセー!私の親友を救う為に!」

 

イッセーとゼノヴィアが立ち上がった!二人の顔を見てリアスは頷いた。

 

「わかったわ。私達はアーシアを看ながら守るわ!気をつけてね」

 

「私も援護しよう、奴は一応ドラゴンみたいだしな」

 

「…私もやります。姉様はアーシア先輩をよろしくお願いします」

 

「わかったにゃ、白音、ティア姉気をつけて」

 

エキドナの相手はイッセーとゼノヴィア、ティアと白音がし、リアス達はアーシアの守る役に分かれた。兵士達もアーシアに銃を向けたことを謝罪し命を懸けてアーシアを守ることにした。

 

「アーシア、待ってろよ!必ず元に戻してやるからな!」

 

イッセー達四人は医療施設から出ると前に立ちエキドナを待ち構えた。

イッセー達は四方向に背中を合わせ構えた。周りはビルに囲まれている為何処から来るかわからない!さっきみたいにビルを突き破って来たり上空から来るかもしれない。警戒しているとビルの隙間から龍形態のエキドナが突進してきた!

 

「散れ‼︎」

 

ティアが叫びイッセー達はサイドロールやジャンプでかわした!エキドナは悔しそうな声を上げると旋回し再び口を開けて突進してきた!イッセー達も再び避けたが今度は避けると同時にイッセーと白音が拳を叩き込んだ!エキドナは奇声を上げるととぐろを巻いて突進をやめ花弁を開いて止まった。

 

「この野郎、デカいくせに飛び回りやがって!しかもハタ迷惑な子作りしやがって!」

 

「聞き捨てならんな小僧!ならば貴様にも妾の子を取り憑かせてやろう!!」

 

エキドナは飛び上がると龍の体をドーム型に開いて展開し中央にある卵管から卵を産み落とした!卵はすぐに孵化しキメラシードになるとイッセーに飛びかかってきた!イッセーは顔を伏せるとアスカロンを出しキメラシードを真っ二つにした!

 

「きっさまぁ!!よくも妾の子を!!」

 

産まれたばかりの自分の子供を殺されてエキドナは怒り狂い奇声を上げたがイッセーは顔を上げ叫んだ!

 

「てめぇの子なんか知るか!てめぇをぶっ倒してアーシアにくっ付いてるてめぇの子も潰させてもらうぜ!それによ開けっ放しでいいのか?隙だらけだぜ!ティアさん!小猫ちゃん!今だ‼︎」

 

ドーム型の体から出ていたティアと白音が花弁の上半身に攻撃を仕掛けた!二人の拳と蹴りがヒットしエキドナは苦痛の声を上げたがすぐに笑みを浮かべた!

 

「隙だらけなのは貴様らじゃ!かかったな!!」

 

エキドナは龍の口である花弁を勢いよく閉じた!ティアは閉じる寸前で脱出したが白音は花弁の中に取り残されてしまった!

 

「小猫ちゃん!!」

 

「白音!!」

 

イッセーとアーシアに看ていた黒歌が叫んだが、次の瞬間龍の口の隙間から光が溢れ出た!

 

「な⁉︎何じゃこの力は⁉︎」

 

その時閉じた龍の口が徐々に開き中からデビルトリガーを発動させた白音が龍の口をこじ開け出てきた!少し負傷していたが無事だった。白音は着地するとデビルトリガーを解除した。

 

「大丈夫か白音?」

 

「…はい、大丈夫です。でも…この悪魔強いです」

 

確かに白音は無事だったが少し息が上がっていた。エキドナはドーム型に開いた体を戻すと龍の体で大きく薙ぎ払ってきた!ジャンプして避けたゼノヴィアは騎士のスピードで距離を詰めると本体にデュランダルを振り下ろした!

 

「もらった!」

 

「甘いわ小娘がぁ!!」

 

エキドナは頭の触覚を素早く振り回すとデュランダルごとゼノヴィアを吹き飛ばした!吹き飛ばされたゼノヴィアは転がり受け身を取った。

イッセー達は一旦エキドナから距離を取った。遠距離からの攻撃はあまり無いが迂闊に接近すれば花弁が閉じる上に触覚に吹き飛ばされる、加えてあのスピードだ、それにまだ隠し玉があるかもしれない…

警戒しているとエキドナは再び飛び上がり龍の体を地中に埋め花弁部分のみ出し笑いながら手招きしてイッセー達を挑発した。

 

「チッ!あの野郎余裕かましやがって!!」

 

「あっ待て兵藤一誠!!」

 

アーシアが寄生され苛立っていたイッセーはエキドナの挑発にキレると籠手を構えて突っ込んでしまった!ティアが叫んで止めようとしていたがイッセーはエキドナに拳を叩き込んだ!しかしエキドナは片手であっさり受け止めるとニヤッと笑った!

 

「くくく、青いわ小僧!死ね!!」

 

地中に埋めた尻尾を根のように広げ地上に出すとイッセー目掛けて突き出してきた!イッセーはエキドナに掴まれている為動けない!尾がイッセーを貫こうとしたその時!

 

「まったく、学習しない馬鹿弟子が!」

 

「…あんな単純な挑発に乗らないでくださいイッセー先輩」

 

ティアと白音が尻尾の槍を受け止めそのまま花弁に突き刺し口が閉じない様に縫い止めた!エキドナは叫んでいたがその隙にゼノヴィアがイッセーを掴んでいるエキドナの腕を斬り落としイッセーを連れて離脱した!

 

「ギャアアアアアッ!??き、貴様らァァァァッ!!」

 

激しく出血する腕を押さえながらエキドナは牙を剥き出しイッセー達を威嚇した。イッセーは挑発に乗ってしまったことを反省しティア達に謝罪すると呼吸を整えた。呼吸を整え終わったイッセーは顔を上げるとゆっくり目を開けた。

 

「ふぅ…ここから先は本気でいくぜ、覚悟しろよエキドナ!いくぞドライグ!禁手!!」

 

『Welch Dragon balance breaker‼︎』

 

「では私も遠慮無くいくぞ!デビルトリガー!!」

 

「…はあああ!デビルトリガー!!」

 

「いくぞデュランダル‼︎はああああ!!」

 

イッセーは禁手を発動させ赤い全身鎧の姿に、ティアはデビルトリガーを発動させ蒼い龍人の姿になった!白音も改めてデビルトリガーを発動させ、ゼノヴィアもデュランダルに聖なるオーラを纏わせると構え直した!奥の手を発動させたイッセー達を見てエキドナも呼吸を整えると笑みを浮かべた。

 

「それが…貴様らの奥の手か、ならば妾も真の力を見せてやろう!!カアアアアァァァァッ!!!!」

 

雄叫びと共に本体と目の色が変わり異様なオーラを纏った狂乱モードになった!さらに天候まで変わり始めた!ここからはお互い本気の戦いだ!

 

「いくぞ小僧共!!キィヤアアアアアアッ!!」

 

エキドナは先程とは比べ物にならない速度で動き回り始めた!さらに龍の体から種状の弾を連続でばら撒いてくる!

 

「来るぞ!一つたりとも施設に通すな!!」

 

『おおっ!!』

 

兵士達は飛んでくる種をサイラオーグと一緒に撃ち落として医療施設を守り、イッセー達も種を銃や拳で破壊しながら反撃の隙を狙っていた。しかしエキドナはスピードだけでなく攻撃速度も異様に跳ね上がっておりほとんど隙が無かった!

 

「くそっ!なんてスピードだ!」

 

「これじゃ近づけません!」

 

圧倒的なスピードに舌打ちしていたイッセー達だったが、ティアは作戦を考えイッセー達に耳打ちした、作戦を聞いたイッセー達は頷いた。エキドナは花弁を閉じずに突進してきたが直撃する前にティアは叫んだ!

 

「ドラゴンラッシュ!!」

 

「ぐっ⁉︎おのれ小癪な!!」

 

ギリギリまで引きつけてドラゴンラッシュを直撃させ目眩しをするとエキドナの動きが少し緩んだ!その隙を逃さずティアが龍王の分身で一撃で地面に叩き落とすとイッセーはアスカロンでゼノヴィアはデュランダルで白音は魔力で作った大型化した爪で斬り裂いた!

 

「ぐはっ!?カアアアアッ!!」

 

エキドナは体から衝撃波を発生させるとイッセー達を吹き飛ばした!エキドナは再び飛び回ったが先程よりスピードが落ちていた!ドラゴンスレイヤーのアスカロンの攻撃が効いているようだ。追い詰められ始めたエキドナは体をドーム型に開いた!またキメラシードを産み出すつもりだ!

 

「させるか!阻止するぞ兵藤一誠‼︎」

 

「はい‼︎これでもくらえ!オラオラオラァァァッ!!」

 

ティアとイッセーは卵管に連続で拳と蹴りのラッシュを叩き込んだ!攻撃を受けた卵管は卵を産むことが出来なかった。

 

「下がれイッセー!ティア姉さん!これで卵を産めなくしてやる!ハアアアアアッ!!」

 

ゼノヴィアがデュランダルで卵管を斬り落とした!激しく出血するとエキドナは断末魔を上げた!

 

「ギィヤアアアアァァァァッ!??グアアアアアァァァァッ!!よ、よくも…よくも妾の卵管をォォォッ!!」

 

卵管を失いかなりのダメージを受け卵を産めなくなったエキドナは怒り狂い突進しようとしたが、先に白音のライジングドラゴンを顎に受け、怯んだ隙にティアの分身体に体を掴まれ振り回されると地面に叩きつけられた!

 

「ぐっ…お、おのれぇ!!」

 

最早体が動かなくなったエキドナは激しく威嚇したが、そこへイッセーとゼノヴィアがとどめに入った!

 

「いくぞイッセー!とどめだ!!」

 

「あぁ!これで終わりだ!!」

 

イッセーとゼノヴィアはエキドナの本体を狙って前後から同時に仕掛けた!

 

「「アーシアに…手を出すな!!」」

 

刃が交差し二人の一撃によりエキドナの本体は胴体から斬り落とされ地面に落ちた。

 

「…が…はぁ……わ…妾の…子……妾の……」

 

そう言い残しエキドナの本体は塵となり消滅し龍の体は一瞬で枯れ爆発した!イッセー達は禁手とデビルトリガーを解除すると顔を見合わせ笑みを浮かべた。

 

「やったな!」

 

「あぁ!」

 

「黙ってた方が美人だ…ダンテならこう言いそうだな」

 

「…おつかれです」

 

戦いに勝利したイッセー達はアーシア達が待つ医療施設へと戻っていった。

 

○●○

 

医療施設に戻ってきたイッセー達。

 

「お前達、良い戦いだったぞ」

 

戦いを見ていたサイラオーグが声を掛けたがイッセーは急いでアーシアの元へ駆け寄った。アーシアの前に来るとアーシアに寄生していたキメラシードはエキドナ同様枯れると塵となり消滅した。やはり親玉が死ぬと寄生体も死ぬらしい。

 

「アーシア!大丈夫か!」

 

「…う…う…ん……あ、あれ?私…あっ、イッセーさん?」

 

アーシアは目を覚ますと周りを見渡していたがイッセーを見るときょとんとしていた。イッセーはアーシアを抱きしめた!

 

「アーシア!よかった!体は何処も何とも無いか⁉︎」

 

「えっ?は、はい…大丈夫です。イッセーさんどうしたんですか?」

 

自分が寄生されていたことに気づいていないアーシアは何のことかよくわかっていなかったが優しく微笑むとイッセーを抱きしめた。ゼノヴィアも泣きながらアーシアを抱きしめ、リアス達も無事にアーシアが元に戻ったことに微笑んだ。

 

少しして気分も回復したアーシアは何があったか聞くと外に出て先程イッセー達がエキドナと戦っていた場所へ来たがそこである物を見つけた。

 

「これは…?」

 

それは脈打つ赤い球が六つ程入った実の様な物だった。アーシアは拾い上げると見つめていたが、実は光り出すとアーシアに吸収された!

 

「きゃ!?」

 

「アーシア!どうした⁉︎」

 

「わ、わかりません、でも…この光は危険な感じはしません、この力はもしかして…」

 

アーシアは自分に宿った実の光を纏った手をその場にあったクリフォトの草体に当てた、するとクリフォトの草体は徐々に朽ちると塵となり枯れた!

 

「クリフォトが…!」

 

「枯れた…!」

 

アーシアが触れた瞬間枯れたクリフォトにイッセー達と兵士達は驚愕した。どうやらアーシアが拾ったのはエキドナの核の一つで『セフィロトの実』というらしく魔界の植物を意のままする力があるものだった。癒しの力を持つアーシアにピッタリの力だ!

こうしてアーシアは新たな力を手に入れ自分も戦力として自信を持てたのであった。

 

 

 

◇マレット城 玉座の間

 

「チッ!エキドナめ、敗れおって!さらにセフィロトの実まで…!このままでは奴らにクリフォトを……急がねばならんようだ」

 

ムンドゥスは水晶玉を投げつけるとオーラを纏い魔力をクリフォトに流した!クリフォトの草体は激しく脈打ち始めさらに町へ広がっていった。

 

 




次回はライザーがメイン。お楽しみに!
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