ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

109 / 126
グリフォンのあの姿も登場!


第102話 三度目の決着!伝説の炎を叩き込め‼︎

ダンテ達がマレット城に再突入してしばらく経ち、町では朱乃達防衛組が襲い来る悪魔やクリフォトの蔓から住民を守っていた。広範囲に攻撃が可能な朱乃達がいる為被害は最小限に抑えられていたが、その時朱乃はマレット城から違和感を感じ取った。

 

「ッ!…何?今のは?妙な胸騒ぎが……まさか!リアス⁉︎」

 

「朱乃ちゃん⁉︎どうしたの⁉︎」

 

朱乃の中にある女王の駒も疼いている、妙な胸騒ぎを感じ朱乃はマレット城の方へ走り出した!突然走り出した朱乃にネヴァンはロスヴァイセ達にその場を任せると慌てて後を追って行った。

 

「リアス…!リアス…‼︎」

 

「待って朱乃ちゃん!一体どうしたの⁉︎」

 

ネヴァンは朱乃に追いつくと手を掴んで止めたが、そこにヘルズの大群が飛びかかってきた!数が多過ぎる‼︎ネヴァンは蝙蝠の群れを展開し防ごうとしたが…

 

「「「伏せろ二人とも!!」」」

 

その時、炎を纏った棍が回転しながら飛来しヘルズ達を焼き尽くし消滅させた!一体誰が⁉︎

 

「「「危なかったな?無事かお主ら?」」」

 

体を起こした朱乃とネヴァンは棍を投げた者を見て驚いた!

 

「…ケルベロス…なの?その姿は一体…?」

 

朱乃とネヴァンを助けたのはデビルトリガーを発動させたケルベロスであったが、その姿は体は金色、各首はそれぞれ炎、雷、氷の力を纏っていた!

 

「「「我が一族の王の力を授かったのだ、この力は……どうやら説明するのは後にした方がよさそうだな、今は此奴らを片付けよう!さぁ…来るがいい!我の新たな力、存分に味合わせてやろう!!」」」

 

ケルベロスは炎の棍を関節を分離させると三節棍にし雷の力を纏わせると再度現れたヘルズ達を蹴散らしていった!ヘルズ達の相手をケルベロスに任せてネヴァンは朱乃に声を掛けたが、朱乃は心配そうにマレット城を見つめていた。

 

「嫌な予感を感じましたわ…もしかしたらリアスの身に何かあったのかもしれません」

 

心配そうにしている朱乃をネヴァンはそっと優しく抱きしめ安心させる様に声を掛けた。

 

「大丈夫よ朱乃ちゃん…ダンテだって言っていたじゃない?必ず生きて帰ってくるって」

 

「ネヴァンさん…」

 

「きっと皆無事に帰ってくるわよ、今までだってそうだったじゃない?ね?」

 

ネヴァンの笑顔に不安そうにしていた朱乃は頷いた。

 

「あの子達を信じて帰りを待ちましょう!私達の大切な家族を!」

 

「ネヴァンさん……はい‼︎」

 

朱乃は返事をすると立ち上がりケルベロスと共にヘルズ達に立ち向かっていった!リアス!皆!無事でいてください!私達も頑張りますわ!!

 

 

∇ ∇ ∇

 

その頃、城内の別ルートを進んでいたライザーもリアスの魔力が消えたことを感じ取った。

 

「大きな力と共にリアスと赤龍帝の魔力が消えた…くっ!リアスもやられたのか!何てこった…だがリアス、同じ上級貴族として、元婚約者として仇はとってやるぜ‼︎」

 

ライザーは顔を上げると通路に現れた雑兵悪魔達に向かって激しい炎を纏うと凄まじい速度で突撃した!

 

「ウオオオオオッ!!邪魔だ雑魚どもが!!一匹残らず焼き尽くしてやる!!!」

 

次々悪魔達を焼き尽くすライザーの前方に巨大な扉が見えてきた!その先から感じた魔力にライザーはニヤッと笑うと構わず扉に突っ込んだ!扉に突っ込んだライザーは扉を突き破ると炎を消し魔力の元に呼び掛けた。

 

「姿を現せ!今日こそ貴様を倒す‼︎グリフォン!!」

 

ライザーがいる部屋は天井が無い巨大なコロシアムであった!これだけの広さなら奴と戦うには相応しい!すると空に赤い電撃が発生し鳥の形になると幹部悪魔のグリフォンが現れた!

 

「フフフ、待っていたぞ小僧!」

 

グリフォンは複数重なった頭部でライザーを見て笑みを浮かべた。

 

「やはり生きていたか小僧、流石はフェニックスだな!」

 

「俺は貴様を倒すまでは何度でも甦るぜ‼︎」

 

ライザーは炎を纏った腕をグリフォンに向けた。

 

「フッ、大きく出たな小僧、そこまで言うのならそれ相応の力は得たのだろうな?」

 

「あぁ、貴様をがっかりさせない程度の力は手に入れたぜ!覚悟しろ!」

 

「フン、面白い。では見せてもらおうか!いくぞ小僧‼︎」

 

「これが最後の戦いだグリフォン‼︎いくぜ!!」

 

お互い激しい炎と雷の力を解放し、ここに鳥悪魔同士の決戦の火蓋が切って落とされた!!

 

ライザーとグリフォンはそれぞれ力を纏って飛び回りお互いの出方を伺っていたが、次の瞬間素早く接近し衝撃波と共に激突した!以前のライザーならばこの時点で押し負けていたが今回は耐えていた。

 

「ほぅ!確かに前より力が増している様だな!」

 

「当たり前だ!貴様に勝つ為に今まで戦い続けてきたんだからな!」

 

「これは予想より楽しめそうだ、さっさと倒れてくれるなよ小僧!」

 

「それはこっちの台詞だ‼︎」

 

両者は力を相殺させ弾ける様に後方に吹き飛んだ!ライザーはまだイフリートの力を使わず自身のフェニックスの力だけで戦っていた、ライザーの力はそれだけ上がっていたのである。

 

「くらえ小僧!」

 

グリフォンは電撃のレーザーを拡散して放ってきた!ライザーはジャンプやバク転をして難なく回避した、その身のこなしにグリフォンはニヤつくとさらにレーザーを拡散させて放ってきた!

 

「この程度なら余裕だ‼︎」

 

素早い動きでレーザーを掻い潜りライザーは全てかわした。しかしグリフォンは悔しがる様子は見せず寧ろ嬉しそうだった。

 

「ハハハ!いいぞ小僧!本当に力が増したな!ではこれはどうだ‼︎」

 

グリフォンは次に体に電撃を纏うと突進してきた!ライザーもすかさずゴッドフェニックスで迎え撃った!両者がぶつかり激しい衝撃波が発生したがライザーは耐え切っていた!

 

「やるではないか小僧!ここまでやるとは正直思わなかったぞ!」

 

「フッ、がっかりしないで済みそうか鳥野郎?」

 

「フン、口だけは達者だな。だがな小僧?我の力がこの程度だと思っているのではあるまいな?」

 

その言葉と同時にグリフォンの電撃の出力が上がった!ライザーは咄嗟にグリフォンから距離を離した!

 

「いくぞ小僧!」

 

グリフォンは先程より数倍の速度でコロシアム内を飛び回り始めた!ライザーは目で追うだけで精一杯だった!

 

「くっ!速い⁉︎」

 

気づけばライザーは雷が鳴り響く雷雲の壁に閉じ込められていた!その時ライザーの死角から雷雲の壁を突き抜け鳥の形をした電撃が向かってきた!ライザーは直撃寸前で避けたが再び死角から別の鳥型電撃が飛んできた!避ける度に増えていく鳥型電撃!

 

「ぐっ⁉︎くそっ‼︎」

 

鳥型電撃はライザーの体を擦り始めた!まともに受けたら消し飛んでしまう!必死に避けていると頭上からグリフォンが鋭い鉤爪を構えて急降下してきた‼︎周りは鳥型電撃がいる為避けられない!ライザーは咄嗟に炎を纏い身構えた!

 

「ぐあああぁぁぁぁっ!!」

 

ライザーはグリフォンの鉤爪に捕まり地面に打ち付けられたまま引き摺られた!グリフォンは掴んだままライザーを壁に沈み込ませた!

 

「フフフ、どうした小僧!さっきまでの威勢は何処に行った⁉︎」

 

グリフォンはライザーを放り投げるととどめを刺そうと電撃を纏い突進した!

 

「これで終わりだ小僧!!」

 

グリフォンの突進がライザーに直撃し爆発した!…がしかし、それは爆発の炎ではなかった。炎はライザーの体から発生していた!その炎を見たグリフォンは驚きライザーから離れた。

 

「な、何だ⁉︎何が起きた⁉︎」

 

「やれやれ…本当は最後まで取っておくつもりだったんだけどな」

 

ライザーは体に神々しくも禍々しい炎を纏っていた。

 

「待たせたなグリフォン、ここからが…本当の戦いだ!いくぞイフリート!!」

 

ライザーの両腕に龍の頭の形をした籠手が装着され凄まじい炎を展開した!!その名を聞いたグリフォンは驚愕した!

 

「何⁉︎イフリートだと⁉︎まさか貴様あの地獄の龍の力を屈服させたと言うのか!?」

 

「そうだ!これが貴様を倒す為に得た新たな力だ‼︎さぁいくぞグリフォン!!」

 

「ちぃ!ナメるな小僧‼︎」

 

ライザーは籠手を構えるとグリフォンに拳を叩き込んだ!グリフォンも鉤爪で迎え撃ったが凄まじい打撃と炎に押し負けていた!

 

「キック13!!」

 

ライザーの炎の回し蹴りが炸裂し足払いをされたグリフォンはバランスを崩して倒れ掛けたが突風を巻き起こし飛び上がった!

 

「調子に乗るな小僧ォ!!」

 

グリフォンは態勢を立て直し再び爪を構えて急降下した!が、寸前でライザーの姿が消えた!

 

「マグマドライブ!!」

 

気づいた時には懐に飛び込んでいたライザーのアッパーカットを受けグリフォンは宙を舞った‼︎

 

「ぐおおおおぉぉぉぉっ!??くっ!!」

 

ダメージを受けたがなんとか耐えたグリフォン!しかしライザーは先回りし炎を纏った籠手を構えて急降下してきた!

 

「インフェルノ!!」

 

「くっ!?」

 

ギリギリで避け回避したグリフォンだったが、ライザーの拳は地面に当たると巨大な火柱を発生させ大爆発した‼︎

 

「チッ、避けたか。フッ」

 

ライザーは舌打ちしたが笑みを浮かべてグリフォンを見上げていた。その表情を見てグリフォンの中で何かがキレた!

 

「貴様…何だその笑みは?余裕のつもりか…?フフフフフ……」

 

バチバチと音を立て徐々に電圧を上げグリフォンの頭上には激しい雷雲が発生し始めた!その影響でコロシアム全体も揺れ始めた!

 

「何だ?一体何を始める気だ⁉︎」

 

ライザーもただならぬ雰囲気に警戒して構えたが、次の瞬間グリフォンに激しい落雷が落ちるとグリフォンの魔力が数倍に跳ね上がった!!

 

「お遊びはここまでだ小僧…今の貴様になら全力を出してもよさそうだ!!覚悟しろ小僧‼︎」

 

グリフォンの雷はより一層凄まじくなりコロシアム内は至る所に落雷が発生し始めた!しかしライザーは怯まず構えた。

 

「全力だと?ハッ!そんなハッタリが通じるかよ!来いよ?イフリートで…」

 

途中まで言ったところでライザーの体は吹き飛ばされた!

 

「なっ…!?」

 

な、何だ⁉︎一体何が起きた⁉︎全く反応出来なかった!早過ぎる‼︎まるで雷のスピードだ!そう、本気になったグリフォンはライザーが反応出来ない程の雷に匹敵する速度になっていた!

 

「おい?ぼさっとするなよ小僧?ショーはまだまだこれからだ‼︎」

 

今までとは比べ物にならない速度でグリフォンはライザーに突進や鉤爪で攻撃した‼︎ライザーにはグリフォンの姿が目視出来ず辛うじて光が見えているだけであった。さらにグリフォンは簡単には殺さない様に急所を避けて攻撃してくるので、ライザーは受けるだけで精一杯だった。

 

「ハハハハハ‼︎どうした小僧!それで精一杯か⁉︎貴様のイフリートの力を見せてみろよ!!」

 

「ぐあっ!がっ!ぐっ‼︎く…くそっ!ふざけやがって…!本気を出したからって…あまり調子に…乗るんじゃねぇぇぇっ!!」

 

ライザーは籠手に炎を纏わせマグマドライブを放ったがグリフォンを捉え切れないライザーの拳は空振りし風を切っただけだった。

 

「何処を殴っている!我はここだ‼︎」

 

「ぐあっ!??」

 

下から腹にグリフォンの嘴が食い込みライザーは打ち上げられた!グリフォンは赤い電撃を体に纏うと巨大な電撃の鳥の姿になった!!

 

「ライトニングゴッドバード!!」

 

ライザーも炎の翼を広げ態勢を立て直すとイフリートの力をプラスしたゴッドフェニックスを繰り出した!

 

「ならば見せてやる!くらえ‼︎イフリートの力をプラスしたゴッドフェニックスだ!!」

 

通常より炎の出力が上がったゴッドフェニックスとグリフォンのライトニングゴッドバードがぶつかり大爆発が発生しコロシアムは光に包まれた!爆発と光が収まり始め煙の中から落ちてきたのは…ライザーだった。ば…馬鹿な…イフリートの力を使っても勝てなかったのか…?落下するライザーをグリフォンが鉤爪で捕まえた。

 

「フフフ…惜しかったな小僧?だが気に病むことは無いぞ?我に本気を出させたのだからな!誇るがいい!」

 

ライザーを褒めたグリフォンは電撃を溜め始めた。

 

「せめて苦しまぬ様に葬ってやろう…さらばだ!誇り高きフェニックスよ!!」

 

グリフォンはライザーを離すと同時に電撃の塊を放ちコロシアムの壁に叩きつけた‼︎電撃で徐々に焼かれていくライザーの体…すぐに死ぬ、そう見たグリフォンは背を向けると飛び去ろうとした。

体を焼かれていくライザーは徐々に薄れていく意識の中でグリフォンを見つめていた。

 

(くそっ…新たな力を得ても奴には勝てなかった…ちくしょう!何故だ!何故俺は奴に勝てない⁉︎新たな力を得る為に傲慢さも捨てた筈だ!なのに何故…!)

 

『馬鹿者が!!』

 

その時!聞いたことのある声がライザーに響いた!この声…まさか!顔を上げるとライザーの前に炎を纏ったドラゴンが現れた!

 

「イ…イフリート…⁉︎」

 

そう、ライザーの目の前に現れたのは籠手に宿った地獄の龍イフリートだった!何故ここに⁉︎グリフォンは気づいていない、ではこれは幻影⁉︎

 

「フッ…何だ?最後に説教でもしに来たのか…?」

 

するとイフリートは呆れながら返した。

 

『…やれやれ情けない奴だ、我の炎を宿しておいて負けるとは…』

 

「ハッ…言ってくれるぜ…でもよこれが現実さ、奴には地獄の炎を持ってしても…敵わない…すまねぇ」

 

ライザーはイフリートに謝罪した。

 

『おい貴様?本気で言っているのか?』

 

「お前だって見ただろ?奴の速度は捉えられないんだぜ?それにお前の力をプラスしたゴッドフェニックスも敵わなかったんだぜ?奴には敵わねぇよ…」

 

『…そうか、貴様がここで諦めるのなら我が貴様に力を授けたのは間違いだったということだ』

 

「ッ、てめぇ…何が言いたい?」

 

イフリートの発言にライザーは目つきを鋭くさせた!

 

『貴様は奴を倒す為に我の力を得たのではなかったのか?それに貴様はさっきまでの力が我の力の全力だと思っているのか?』

 

「⁉︎どういう…?」

 

『我の力はあんなものでは無い‼︎貴様は傲慢さを捨てたと言ったが、我の力を得て先程思い上がっていたであろう?それでは我の真の力は発揮出来ん!』

 

その言葉にライザーはハッとすると己の未熟さに反省した。その様子を見たイフリートはライザーに訊いた。

 

『もう一度聞く、奴に勝ちたいか?強大な力に思い上がらないと約束するのなら力を貸してやろう』

 

その言葉にライザーは目を閉じ深呼吸するとゆっくり顔を上げた、その顔は先程とは違い決意に満ちていた。

 

「俺は…勝ちたい!そしてもう…二度と思い上がらない!俺に力を貸してくれ!イフリート!!」

 

『…フッ、いいだろう!』

 

イフリートは炎の塊に戻るとライザーの体の中に入り、ライザーの体は輝き出した!

その光はライザーの体を焼いていた電撃を吹き飛ばした!その衝撃に飛び去ろうとしていたグリフォンは振り向いた。そこには先程とは比べ物にならない炎を纏ったライザーがいた!

 

「何…⁉︎」

 

復活したライザーにグリフォンは驚いたがライザーが纏っている炎を不思議に思った。

 

「貴様、生きていたとは…それにその炎は何だ?」

 

「待たせたなグリフォン、ここからが本当の…最後の戦いだ!」

 

ライザーは壁を蹴ると凄まじいスピードでグリフォンの横を擦り抜けた!グリフォンは頬から出血していた、しかも少し焼け焦げている!奴に一体何が起きたのか⁉︎グリフォンはフッと笑うと再び雷のスピードで動き始めた!しかしライザーもグリフォンに匹敵する速度で動いていた!

 

「ハハハ!いいぞ小僧!何があったか知らんが我のスピードに追いつくとはな!さぁ今こそ真の最強の鳥悪魔を決めようではないか!!」

 

グリフォンは鉤爪で連続攻撃を仕掛けた!本気を出している為鉤爪は電撃を纏っていた!

 

「キック…13!!ハアアアアアッ‼︎」

 

ライザーが放ったキック13は拳と回し蹴りの高速コンボに変化し攻撃を受けたグリフォンの鉤爪は粉々に砕かれた!

 

「何!?貴様ァ!!」

 

激昂したグリフォンは飛び上がると凄まじい速度の電撃レーザーや落雷を発生させたが、ライザーはステップだけ全てかわし一瞬でグリフォンの前に現れると籠手に溜めていた炎の光弾メテオを放ちグリフォンをコロシアムの壁に叩きつけた!起き上がったグリフォンは信じられない表情でライザーを見上げた。

 

「そ、そんな馬鹿な…!我がここまで追い詰められるとは…」

 

驚くグリフォンにライザーは炎を纏うとゴッドフェニックスを繰り出した!グリフォンも迎え撃とうと赤い電撃を纏って飛び上がった!

 

「貴様のその技は見切っている!返り討ちにしてくれる!ライトニングゴッドバード!!」

 

炎と雷の鳥がぶつかり爆発が起こったが、ライザーのゴッドフェニックスは弾ける様に消滅した!その呆気なさにグリフォンは鼻で笑ったがその時ライザーの姿が無いことに気づいた!

 

「いない⁉︎奴は何処だ!?」

 

「ここだぁぁぁっ!!」

 

その時グリフォンの真上から急降下するライザーが現れた!グリフォンはライトニングゴッドバードを使った反動ですぐに動けなかった!

 

「なっ⁉︎貴様!さっきの攻撃は囮だったと言うのか⁉︎」

 

「当たり前だ!見切られている技をわざわざ使う馬鹿などいるものか‼︎くらえ!ローリングブレイズ!!」

 

一回転して体に激しい炎を纏うとそのまま繋げ技で炎の飛び蹴りを繰り出し炎の塊となった!蹴りはグリフォンの翼の付け根にヒットし降下する勢いで威力が上がりグリフォンの翼はちぎれ飛んだ‼︎

 

「‼︎ぐあああああぁぁぁぁああああっ!??!」

 

断末魔と共にグリフォンは地面に叩きつけられ、ライザーは燃える拳を構えるとそのまま急降下した‼︎

 

「とどめだ!インフェルノフェニックス!!」

 

フェニックスの炎をプラスし強化したインフェルノがグリフォンの背中に炸裂しグリフォンは火柱を上げて爆発した!!

 

「ぐはああああぁぁぁぁっ!!!?」

 

その悲鳴を最後にグリフォンは動かなくなった。激闘を制したライザーはグリフォンの背中から降りるとぐったりしたグリフォンの顔の前に来た。グリフォンはライザーを見ると笑みを浮かべた。

 

「フフ…フ…見事だ…小僧…いや…ライザー・フェニックス…ゴホッ」

 

グリフォンは吐血しながらライザーを見たが、その目はまだ諦めていなかった。

 

「だが我も…ムンドゥス様に仕える身…これでは終わらん…‼︎」

 

「もうよせ!致命傷だぞ⁉︎」

 

まだ戦おうとするグリフォンにライザーは止めようとしたが、グリフォンはムンドゥスに呼び掛けた。

 

「フフ…そんなこと言っていられるのも今のうちだ…偉大なる我が主ムンドゥスよ、我に力を与え給え!この者を倒す力を‼︎」

 

その呼び掛けが叶ったのか空気が変わり凄まじい魔力の気配が近づいて来るとコロシアムの空に三つの赤い光が現れた!ムンドゥスだ‼︎本当に現れたムンドゥスにライザーは警戒して構え、グリフォンは安堵の表情になった。

 

「おお!ムンドゥス様…‼︎」

 

しかしムンドゥスからは予想外の言葉が返ってきた。

 

『恥を晒しおって、お前には失望したぞグリフォンよ。最早生かす価値も無い、死ね‼︎』

 

非道な言葉と共に三つ光から凄まじい出力の魔力の電撃が放たれグリフォンに直撃した!

 

「そ、そんな⁉︎ム、ムンドゥス様ご慈悲を!!ウアアアアアァァァァッ!!」

 

グリフォンの悲鳴が響き渡る!ムンドゥスは笑って見ている。

 

「くっ‼︎やめやがれ!!」

 

その時ライザーが炎を纏って消滅され掛けているグリフォンの上に覆い被さった!

 

「なっ⁉︎何をしているライザー・フェニックス⁉︎やめろ!お前まで死んでしまうぞ⁉︎」

 

「ぐあああっ!!ぐっ…お、俺は…お前がいたおかげで…新たな力や…他人を見下さない心を学ぶことが出来た…お前は敵だが…俺の好敵手だ…!そんなお前が…ただ殺されるのを黙って見過ごす訳にはいかねぇ…‼︎」

 

「ライザー・フェニックス…!」

 

グリフォンは心を打たれたが、ムンドゥスは鼻で笑った。

 

『フン、美しき友情か?くだらん!ならば貴様もそいつと共に消えるがいい!!』

 

魔力の出力がさらに激しくなりライザーとグリフォンは呑み込まれた!

 

「「ぐああああああああああっ!!!」」

 

ライザーとグリフォンの悲鳴が響き爆発が起こると両者は瓦礫に埋まってしまった!その様子にムンドゥスは両者を始末したと笑うと消えた。

 

『フハハハハ!これで残る邪魔者は一人…』

 

 

○●○

 

ムンドゥスの攻撃からグリフォンを庇い共に消滅したと思われたライザーは生きていた。いくらフェニックスとはいえムンドゥスの強大な力を受けて無事だったのは奇跡としか言い様が無い。

ゆっくり目を開きライザーは気がついたが…ライザーの体は空を飛んでいた。気を失っていたなら自分で飛ぶことなど不可能だ、これは一体どういうことだ?そう思っていると何者かの息遣いと腰を掴まれている感覚に気づいた!つまり今ライザーは…何者かによって運ばれている!

 

「はぁ…!はぁ…!重い奴だぜ…ったく!」

 

ライザーは上を見て自分を運んでいる者を見て目を疑った!ライザーを運んでいたのは…蒼い艶を放つ羽毛に左右に分かれる下顎を持つ犬鷲級の猛禽類だった!!まさか俺を餌にでもする気か⁉︎

 

「お?目が覚めたか?大丈…」

 

「な、何だお前はぁぁぁぁっ!?」

 

「ちょ⁉︎暴れんなって!落ちるって!おい⁉︎」

 

その時、もがいたライザーは鷲の脚から外れ落下した!運良く途中に突き出た広めの柱の上に落ちたので怪我は無かった。すぐにライザーを運んでいた鷲がライザーの隣に降りて注意してきた。

 

「おいおい?大丈夫かぁ?いくらフェニックスって言ったってオメェもかなりの重傷なんだぜぇ?無理してっとマジで死ぬぜぇ?まぁそれでもいいなら話は別だがよぉ?」

 

ペラペラと喋り続ける鷲をライザーはポカーンとした表情で見ていたが…

 

「な、何だお前は⁉︎」

 

聞かれた鷲は一瞬黙ったが再びペラペラ喋り出すと名乗った。

 

「あぁん?何だぁ?ムンドゥスの野郎にやられて頭までイカれちまったかぁ?俺だよ俺!グリフォン様だよ♪わかるぅ?見ればわかるだろ?なぁおい?」

 

…いやわからねぇよ。その名聞いたライザーは信じられなかった!目の前にいるハイテンションに喋る鷲がさっきまで死闘を繰り広げたあのグリフォンだと言うのだ!しかし…一人称といい口調といい完全に別人にしか思えない。

 

「グリフォン…だと?お前生きて…いやそれよりもこの状態は?どういうことだ⁉︎」

 

「待て待て!そんないっぺんに質問すんじゃねぇって!まずは落ち着けって!説明すっからよ」

 

グリフォンは経緯を説明した。

 

「ムンドゥスの野郎の攻撃で俺の体は消滅し掛けてた、けど俺はお節介にも庇ってくれたオメェも助けないといけなかった、そこで俺は体の約2/3を爆発させてムンドゥスの野郎に俺達が死んだ様に見せかけたワケよぉ。んで残った魔力を使ってこの体を作ったってワケ、まぁ魔力が少ねぇからこんなに小せぇがな。簡単に説明すっとこんな感じだぜぇ、おわかり〜?」

 

「ハッ…悪かったなお節介で。なるほどな、それで?お前はこれからどうするんだ?」

 

「俺ぁもうフリーさ、ムンドゥスの野郎の所なんざ死んでも戻りたくねぇ!まぁ戻っても消されるがオチだしな。そうなると俺に残された選択は一つ、野良悪魔として自由に生きることさ。魔力も大分落ちちまったが普通の鷲より強えし、なんとかなるんじゃねぇの?せっかく助かったんだ、オメェも元気でなぁ?」

 

野良悪魔…自分達の世界で言うはぐれ悪魔か。姿と魔力はかなり失ったがグリフォンはムンドゥスの手から解放された。本人は自由に生きると言っていたが、ライザーは提案を出した。

 

「おいグリフォン、俺と一緒に来ないか?」

 

ライザーの提案にグリフォンは豆鉄砲くらった様な顔をした。

 

「一緒にって…そいつぁは良い提案だがよぉ、わかってんの?俺は敵なんだぜぇ?オメェが良くても他の連中は納得しねぇんじゃねぇの?」

 

「まぁその時は…なんとかなるんじゃねぇの?だ、フフ」

 

ライザーはグリフォンの口調を真似ると笑った。

 

「ゲッ⁉︎キモ!んじゃここはオメェを信じて厄介になるとすっかねぇ?よろしくな相棒☆そんじゃ行こうぜ?俺達は死んだことになってる、ムンドゥスの野郎に見つかったら今度こそ間違いなくおじゃんだぜ!」

 

ライザーはグリフォンの脚に掴まると外を目指して飛んで行った。

 

「…フッ、お前の声で見つからなければな?」

 

「落とすぞてめぇ?」

 

 

 




グリフォンは『5』の姿になりライザーと和解しました。

次回はサイラオーグとベオウルフの最後の幹部戦!お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。