ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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あの決め台詞再び!


第107話 決め台詞はこれだ‼︎兄弟のラストシューティング‼︎

ムンドゥスを倒し崩壊が始まるマレット城の玉座の間にダンテが別れを告げたティアの亡骸は魔剣ダンテとアミュレットと共に横たわっていたが、大きな揺れが発生し床に亀裂が生じるとその上にいたティアの亡骸は魔剣ダンテと共に落下した。地上に向かって落ちていくティアの亡骸…既に体は死に魂も天に昇ったと思われていたがその体にはまだ魂が残っていた。魂のみになったティアは消えていく意識の中大切な仲間達に別れを告げていた。

 

(あぁ…ついにニ度目の死を迎えてしまったな。だが、私には悔いは無い、愛する男を守って死ぬことが出来たならそれで満足だ。黒歌、白音、ゼノヴィア、血の繋がりは無くともお前達の様な妹分を持てて嬉しかったぞ、お前達のことも忘れない…さよなら。兵藤一誠、お前のことは最初は嫌っていたがお前は見込みのある強いヤツだった、あっちで会えたらまた共に修行しよう…リアス・グレモリーとアーシアをしっかり守るのだぞ?片瀬、村山、お前達は私に初めて出来た人間の友達だった、死んでも私はお前達の親友だ、いつでも天から見守っているぞ…)

 

それぞれ別れを告げ最後に愛する男…ダンテに別れを告げた。

 

(ダンテ、ありがとう…お前のことは主であるのに殴ったり引っ叩いたりと無礼な行いをしてきたが、一緒にいて楽しかったぞ。お前の相棒になれたことは私の誇りだ、お前と共に過ごした日々は忘れない…先に旅立つ私をどうか許してくれ。お前のことは決して忘れない…来世でまた会おう!…さよなら……さよなら…‼︎)

 

魂である為涙は流すことは出来ないが、ティアは大切な仲間達に最後の別れを告げた。ティアの魂はそのまま天に召されると思われたが、その時亡骸の胸元にあったアミュレットから淡い白い光が溢れ出しティアの体は包まれた!

 

「…う…ん…こ、ここは…?もう天国に着いたのか?だがそれにしては…」

 

ティアは周りを見渡したがそこは何処を見ても真っ白な空間であった、ここは何処だ?次元の狭間とは違う。

 

「…⁉︎体がある…って!うわっ⁉︎服は⁉︎」

 

自分の姿を見ると魂だけになった筈の体はあったが、服は着ておらず裸であった!しかしほとんど光に包まれている為恥ずかしくは無かった。死んだ筈なのに自分の状態を不思議に思っていると前方に光の粒子が現れた。

光の粒子は二人のある人物の姿になった。一人は貴族服姿に金髪の美しい女性、そしてもう一人は同じく貴族服と銀髪に片目にモノクルを付けた威厳のある風格の男性、何処となくダンテとバージルに似ている……まさか!

 

「あ、貴方達は…もしかして!」

 

『私達はダンテとバージルの両親です。私の名前はエヴァ、こっちは夫のスパーダ、よろしくティアマットさん』

 

ティアの予感は当たった、今目の前にいるのはダンテとバージルの母親のエヴァと父親のスパーダだ!何故ここに⁉︎それにどうして自分の前に現れたのだろう?そう思っているとエヴァは優しく微笑みティアに感謝の言葉を述べた。

 

『ティアマットさん、今までダンテの為に尽くしてくれてありがとう、今のダンテがあるのは貴女のおかげよ』

 

スパーダも無言だったが僅かに微笑み頷いた。

 

「い、いえ…私なんかそんな…寧ろダンテには何度も助けられました」

 

ティアは照れ臭そうに頬を掻いた。エヴァは続ける。

 

『私達はずっと貴女達を見てきました。貴女は私達の大切な息子、ダンテの為に戦いました、勇敢に犠牲も厭わず、まさに相棒…パートナーに相応しい行いでした』

 

エヴァはティアのことを褒めた、ティアもダンテの親に認められ光栄であったが、自分はもう死んでしまった…今は嬉しい気持ちにはなれなかった。

 

『ダンテの元に戻りなさい』

 

「えっ…?」

 

その言葉にティアは顔を勢いよく上げた!

 

『ダンテには、あの子には貴女の存在が必要です』

 

「し、しかしどうすれば!私はもう死んでしまっているのですよ⁉︎」

 

矛盾しているエヴァの言葉にティアは訳がわからなかったが、エヴァは真剣な表情で告げた。

 

『私達の…このアミュレットの光の力で貴女に新たな命を授けます』

 

ティアは衝撃を受けた!まさかこんな自分の為にそこまでしてくれるとは…!

 

『これからもどうかダンテのことを支えてあげてください』

 

『ダンテのことを…頼む』

 

スパーダも言葉を掛け、その言葉と共にティアの魂の体が輝き出し同時に亡骸の体も輝き出した!

 

 

○●○

 

「急げダンテ」

 

「チッ!一気に崩壊が始まりやがった、うおっ⁉︎危ねえ‼︎」

 

ダンテとバージルは崩壊し続けるマレット城の出口を目指して必死に降っていた!玉座の間を出ると既に螺旋階段は来る前に崩壊していた為壁を伝って降りるしか無かった。ただでさえ足場が悪いのに上からは外壁や岩などが落ちてくる!正直かなりしんどいぜ!

 

「急げバージル!岩が落ちてくるぞ!…くっ、間に合わねぇ!」

 

「チッ」

 

ダンテはギルガメスとエボニー&アイボリーを装備しバージルは閻魔刀に手を掛けた。拳や蹴り、弾幕を張り、幻影剣と斬撃で岩を破壊しながら落下し、ある程度破壊したところで巨大なプレート状の岩が落ちてきたので二人はその上に乗って塔を降り始めた。岩は壁にぶつかりながら落ちていた為そこまで速い落下速度では無かったのでそのまま下まで降り続けた。

 

「よし、このまま出口まで行くぞ!」

 

数分後、地上に着いた二人はプレート岩が落ちるタイミングに合わせて飛び衝撃を消すと入り口の扉を破壊して外に出た!外に出た瞬間、塔は音を立てて砂と瓦礫の山になった!ほとんどクリフォトと融合して出来ていた為風に吹き散らされ瓦礫だけが残った。

 

「終わったか…」

 

戦いは終わり勝利したが塔の残骸を見つめるダンテの顔は…暗かった。あまりに多くの犠牲を払い過ぎた、こんなの勝利と言えるのか⁉︎唯一ライザーだけは生き残ったが、リアスやイッセー達まで死んじまった!朱乃達の所にどんな面して戻ればいい⁉︎

 

「リアス…イッセー…アーシア…黒歌…白音…祐斗…ゼノヴィア…サイラオーグ……すまねぇ…」

 

目を強く閉じて犠牲になった仲間達に謝罪し朱乃達の所に戻ろうと向かい始めたその時!塔の残骸の方から異様な気配を感じ振り向いた!その気配はどんどん近づいてくる!この気配…ま、まさか⁉︎

 

『…ダンテェェ……バージルゥゥ……』

 

その時目の前に巨大な魔法陣が出現しまるでカウントダウンの如く悪魔文字が連続で変化し消えると、そこから禁断の果実で変化する前の姿のムンドゥスが現れた!

 

「…ぐっ…うぅぅ…ゆ…許さん…許さんぞダンテ…バージル…!」

 

魔法陣から上半身のみ出したムンドゥスは倒れたがゆっくり起き上がると手を伸ばしてきた。

 

「ッ!まだ生きてやがったのか!」

 

「フッ、しぶとい奴だ」

 

ムンドゥスのしぶとさにダンテとバージルは舌打ちするとそれぞれ構えたが、ムンドゥスは顔など体の表面が剥がれ落ちるとその下からギョロギョロした目玉に腕が何本も生えた赤っぽいスライム状の体が出てきた!その姿はもう先程までの神々しい面影は全く無かった。

 

「ハッ、それがてめぇの正体かよ?笑えるぜ」

 

「その姿で神とは笑わせる」

 

「ガハァァァッ‼︎ニ、逃ガさんゾ!ダンテ!バージル!キ、貴様らモ道連レにしてヤル!覚悟スルがイイ!!」

 

もはやまともな言葉すら話せなくなったムンドゥスは触手状の腕を何本も展開したが、ダンテとバージルは笑みを浮かべていた。

 

「いいぜ、来いよ!こうなったらとことんやろうぜ!」

 

「フン、そんな姿で何が出来る?覚悟するのは貴様の方だ」

 

ダンテとバージル、異形と化したムンドゥスの最終決戦が始まった!

ムンドゥスは触手状の腕を連続で伸ばして二人を捕らえようとしたが、ダンテは踊る様な動きで腕を撃ち抜き吹き飛ばし、バージルは幻影剣を展開して刺し貫いたり閻魔刀で斬り飛ばしたりし、次々ムンドゥスの腕を消していた。

 

「ハッ!こんなもんじゃ俺達を捕らえることは出来ないぜムンドゥス!」

 

「諦めろムンドゥス、貴様はもう神でも魔王でも無い」

 

「ッ!おのレぇェェ‼︎くらえェェェェッ!!」

 

攻撃が無効化されたムンドゥスは叫ぶと体から赤や青などカラフルなリボン状の触手を無数に展開した!この触手には見覚えがある、そうだ、以前城に突入した時に肉壁の通路で遭遇した触手だ!あれもムンドゥスの一部だったのか!

 

「ハァァァァァッ!!」

 

触手は腕よりも素早く伸びてきた!しかも撃っても斬ってもすぐに再生する!

 

「チッ!くそっ!キリがねぇ!あっ⁉︎くっそ!」

 

その時、ダンテの腕に触手が絡まりあっという間にダンテの体は拘束された!

 

「チッ、世話の焼ける奴だ、ッ⁉︎」

 

捕まったダンテを助けようとしたバージルも触手に拘束され二人とも身動きが取れなくなってしまった!

 

「フハハハ!ツ、捕まえタゾ!さぁダンテ、バージル、共ニ地獄ニ落ちヨウぞ!!」

 

ムンドゥスはさらに触手を絡ませ体を開いて巨大な口を展開した!くそっ!こんな触手魔剣ダンテを使えば簡単に脱出できる!だがもう呼べない…くそっ…ここまでなのか…!

脱出する術が無くなり諦め掛けたその時‼︎

 

「諦めるなダンテ!!ドラゴンラッシュオロチ!!!」

 

上空から巨大な八つ首の蒼いドラゴンのエネルギー波が飛来しムンドゥスの体を押し潰した!

 

「グアアアアアッ!??!ナ、ナンダァァ!?」

 

予想外の攻撃にムンドゥスは倒れ、ダンテは上空を見るとそこには…蒼いポニーテールを靡かせ背中に魔剣ダンテを刺した死んだ筈のダンテの大切な相棒でパートナーのティアが降りて来たのであった!しかも胸と腹の傷も治っている!これは夢か⁉︎

 

「ティア‼︎お前生きていたのか!」

 

「ダンテ!受け取れ!!」

 

ティアは背中に刺した魔剣ダンテを勢いよく投げるとダンテとバージルを捕まえていた触手を斬り飛ばした!自由になったダンテは魔剣ダンテを背に刺すとティアの方を向いたが着地したティアは手に蒼いオーラを纏わせた!

 

「話は後だダンテ!私の力も使え!!」

 

ティアの手から放たれたオーラはダンテの両手のエボニー&アイボリーに吸収され力強く輝いた!凄い力だ!以前のティアの力の倍以上はある!この力は一体?そう思っているとさらに声が響いた!

 

「ダンテ!私達の力も!」

 

「使ってにゃ!」

 

「いくぜドライグ!全魔力譲渡だ!」

 

『Transfer‼︎』

 

それは同じく犠牲になったと思っていたリアス達、大切な仲間達だった!

 

「お前らも、無事だったのか!」

 

リアス達もそれぞれダンテに魔力を送った!その魔力を受け取りエボニー&アイボリーは暴発しそうになっていたが、ダンテは見つめると呟いた。

 

「あいつらの想いが込められた力!この一撃で終わらせる!!」

 

全員の力を受け取ったダンテは頷きムンドゥスに向けたが、その時ムンドゥスが起き上がり触手を伸ばすとダンテの手からアイボリーを弾き飛ばした!しかしすぐにバージルが受け止めダンテの隣に立つと構えた!

 

「…またお前とこの台詞を言うことになるとはな」

 

「いいじゃねぇか、カッコいいだろ?この台詞?」

 

ニヤッと笑うと照準をムンドゥスに合わせた。

 

「ヤ、ヤメロ!我ハ…!」

 

ムンドゥスの怯え混じりの声の後に全員の掛け声が入った!

 

『ダンテ(さん)‼︎』

 

『バージル(さん)‼︎』

 

『決め台詞は?』

 

「「ジャックポット(大当たり)!!」」

 

台詞と共に虹色の弾丸が放たれ、円を描く様に向かった弾丸はムンドゥスに直撃すると凄まじい突風を巻き起こしムンドゥスを魔法陣に引き戻し始めた!!

 

「グオオオオオッ!?グアアアアアッ!??……ダ…ダンテ…バージル……忘れるナ…我ハ…我ハいつカ必ズ…復活を遂げル‼︎…絶対ニ‼︎」

 

「あばよムンドゥス、まぁもし復活したらそん時は俺達の息子によろしくな?おねんねしな」

 

「かなら……ウッ…ウオアアアアァァァッ!!」

 

ムンドゥスは魔法陣に吸い込まれ収束すると爆発して消滅した。もう気配も魔力も感じない、完全に消滅したようだ。

 

 

「相変わらず品の無い台詞だ」

 

素っ気なくバージルからアイボリーを投げ返されるとダンテは銃をしまい、ティアの方に振り向いた、ティアはダンテに駆け寄ってくるとダンテを抱き締めた!

 

「ティア‼︎」

 

「ダンテ‼︎」

 

強く抱き締め合う二人、この温もり…やはり夢では無い、ティアは生き返ったんだ!だが一体どうやって?そう思って抱き締めているとティアが泣いていることに気づいた。

 

「ダンテ…私…」

 

「いいんだティア、今は何も言うな、無事でよかった」

 

ダンテとティアは再び抱き締め合ったが、ダンテはティアの胸元にアミュレットが埋め込まれていることに気づいた。

 

「ティア、それは…」

 

「お前の両親が…アミュレットが私に新たな命を与えてくれたんだ。それに魔力もドラゴンラッシュオロチを使っても平気なくらい上げてくれたんだ」

 

「そうか…(ありがとう、親父、母さん)」

 

ティアの言う通りアミュレットと融合したティアの魔力はダンテに匹敵するくらい跳ね上がっていた。ダンテはアミュレットを見つめると両親にティアを助けてくれたことに感謝した。ティアはダンテの前に跪いた。

 

「ダンテ、こうして新たな命を授かりお前の相棒に相応しい力を得た今、お前に頼む!どうか私を…お前の妻にしてほしい!私はこれから先もお前と共に歩み続けたい!この命が再び尽きるまで!だからどうか…頼む‼︎」

 

突然のティアからの逆プロポーズにダンテは驚いたが、頭を下げて返事を待つティアを見てフッと笑うと返事を出した。

 

「…わかった、よろしく頼むぜティア、これからも一緒だ。だが覚悟しろよ?ついて来るからには命懸けだぜ?」

 

「…ッ///あぁ‼︎望むところだ‼︎ありがとうダンテ!これからもよろしく頼むぞ‼︎」

 

ダンテの返事にティアは嬉しそうに顔を上げ抱き着くとお礼を言い唇を重ねた。こうして最強の龍王にして最強の相棒兼パートナー(妻)のティアが誕生したのである!

 

「女が無事でよかったなダンテ?」

 

不意に掛けられたバージルの意外な言葉にダンテはバージルを見たが、バージルは距離を置いて立ち閻魔刀を抜こうとしていた。

 

「さぁダンテ…これで邪魔者はいなくなった。決着をつけるぞ?」

 

「バージル!貴様!」

 

「いいんだティア…」

 

決着をつけると言うバージルにティアは食ってかかったがダンテは冷静に止めるとティアを下がらせた。

 

「やれやれ、バージル…マジでやる気か?ムンドゥスを倒したばっかりだぜ?」

 

「関係無い、元々お前に協力したのも早く決着をつける為だ。さぁやるぞダンテ、構えろ」

 

「まったく…しょうがねぇ奴だぜ」

 

ダンテは溜め息を吐くと渋々了承し魔剣ダンテを抜いた。いきなり始まった決着にティアは心配そうに見ていたが、バージルが閻魔刀を低い体勢で構えて動き出そうとしたその時!

 

「ダ〜ン〜テェ!!」

 

黒歌がバージルの頭に手を掛け馬跳びの要領で飛び越えるとダンテに勢いよく抱き着いてきた!おいおい⁉︎バージルが踏み台にされたぞ⁉︎その勢いでバージルは顔からうつ伏せに倒れ、ダンテは仰向けに押し倒され少し地面を滑った!その後ろから白音とゼノヴィアも走ってきて、バージルを見ながらダンテに駆け寄った。

 

「ダンテェ!!会いたかったにゃ!もう会えないかと思ったにゃ!やったんにゃね?ムンドゥスはもう倒したんにゃね⁉︎やったにゃ!やっぱりダンテは強いにゃ!!大好きにゃ〜〜♡」

 

「あ、あぁ…お前も無事でよかっ…うぶっ⁉︎」

 

そのまま連続でキスされるダンテ…

 

「…ね、姉様、そのくらいにしてバージル兄様に謝った方が…」

 

「あ、あぁ…そうだな、凄く怒ってるぞ?」

 

心配そうにバージルに謝るように言う白音とゼノヴィアだったが…バージルはゆっくり立ち上がると埃を払いながら凄まじい形相で黒歌を見ていた!

 

「おい…‼︎女…‼︎」

 

「えっ…?…ふにゃ∑(゚Д゚)⁉︎バージルさん怒ってるにゃ⁉︎ごめんなさいにゃ〜‼︎ダンテ助けてにゃ〜!!」

 

「おい⁉︎怒らせといて俺に振るなよ!?」

 

言い争っている間にもバージルは閻魔刀に手を掛け飛び出しそうになっていたが、リアス達も集まってきて必死にバージルに謝罪した結果…バージルは鼻で笑った。

 

「フッ、やめだ。今の女に囲まれたお前と決着などつける気にはなれん。勝負はお預けだダンテ、だが忘れるな?いつか必ず決着をつけるぞ、いいな?」

 

「バージル…あぁ、わかったぜ」

 

なんとか怒りを収めたバージルは閻魔刀から手を離すとダンテに再戦を約束させた。するとアーシアがバージルに歩み寄ると抱きついた。

 

「お、おいアーシア⁉︎」

 

「バージルさん…!生き返ったんですね!よかったです!またこうしてお会い出来てよかったです!」

 

アーシアの行動にイッセーは焦っていたが、バージルは…そっと無言のままアーシアの頭を撫でた。そのバージルらしからぬ行為にダンテもかなり驚いたが、これはおそらくアーシアに恩義があるバージルなりの感謝の気持ちだろう。

リアス達もバージルに感謝の言葉を述べるとバージルは背を向けた。

 

「俺は魔界に帰る。魔界を再統一しなければ」

 

「おいバージル、まさか…」

 

ダンテは少し心配になったがバージルは笑みを浮かべた。

 

「心配するな、俺はもう過ちは犯さん。ムンドゥスとは違うやり方で魔界をまとめ上げてみせる、スパーダの真の継承者になる為にな?お前との決着もその後だ」

 

その笑みはもう以前とは違っていた。その笑みを見たダンテはわかった、もう大丈夫だと、バージルはもう道を間違えないと。

 

「そうか、頑張れよ?」

 

「フッ、お前に心配されるまでも無い」

 

ダンテはエールを送り鼻で笑って返したバージルは閻魔刀を抜刀すると十の字に空間を斬り道を開くと、潜る前に振り向いた。

 

「…出来の悪い弟だが、これからも支えてやってくれ。ではさらばだ」

 

そう言い残しバージルは魔界へと旅立って行った。バージルの出発を見届けたリアス達は改めて感謝し頭を下げた。

 

「彼ならきっと良い魔王になれるわね」

 

リアスもバージルを信じた。頼んだぜバージル!リアスはダンテを見ると笑顔で声を掛けた。

 

「やったわねダンテ‼︎」

 

イッセー達も集まってきてダンテに声を掛けていた。それぞれ戦う前には感じなかった力を感じる、イッセーはさらに力が跳ね上がり、祐斗からは、あいつら…アグニ&ルドラの力を感じる、やはり祐斗と融合したらしい。

 

「あぁ、そうだな。…ところでお前ら?どうやって助かったんだ?てっきり死んじまったかと思ってたぜ」

 

ダンテはリアス達にどうやって助かったのか尋ねた。

 

「ファントムを倒して自爆の炎に呑み込まれそうになった時、私とイッセーとアーシアは不思議な白い光に包まれたの、そこで出会ったのが…あなたのご両親だったの」

 

「あたしと白音もそうにゃ!ダンテのお父さんとお母さんが助けてくれたのにゃ、怪我だって治してくれたにゃ」

 

「僕とゼノヴィアもそうです」

 

話を聞く限り、どうやら全員親父と母さんに命を救われたらしい。ティアだけでなく仲間達全員も救ってくれたなんて…親父、母さん、ありがとう。ダンテとリアス達は救ってくれたスパーダとエヴァに改めて感謝した。

 

「ダンテさーん!!」

 

そこへ町の防衛に当たっていた朱乃達が走ってきた。

 

「おぅ、お前らも無事だったか」

 

「皆さんもご無事でよかったですわ!ダンテさん、やりましたわね!ムンドゥスに勝ったんですね!私は信じていましたわ、ダンテさんなら必ず勝利して生きて帰ってくるって…お帰りなさい、あなた!」

 

朱乃は微笑むと唇を重ね優しく抱き締めた。ティア達の視線が痛かったが、ダンテも優しく朱乃の頭を撫でた。

 

「あぁ、約束しただろ朱乃?俺は必ず生きて帰ってくるってよ?俺からも礼を言うぜ、町を守ってくれてありがとよ」

 

「はい…‼︎///」

 

朱乃は返事をすると再びダンテを抱き締めた。するとダンテの肩からオーフィスが顔を出した。

 

「ダンテ 我も町 守った」

 

「おぅ!ありがとよオーフィス!偉いぞ!」

 

ダンテはオーフィスの頭を髪がボサボサになるくらい撫でてあげた。

 

「ダンテさん、町の状況ですが、マレット城が崩壊したことにより町中に張り巡らされていたクリフォトは徐々に枯れ収束に向かっています。これでもう安心ですね」

 

ロスヴァイセから町の状況を聞いたダンテも安心したが、そこへ無事だったライザーとサイラオーグと…キングケルベロスがやって来た!!

 

「うおっ⁉︎キングケルベロス!?」

 

キングケルベロスを見てダンテ達は咄嗟に武器を構えた!まさか生きていたとは!しかしすぐに朱乃達に止められた!

 

「待ってくださいダンテさん!大丈夫ですわ!」

 

「あ?」

 

「「「主、我だ、驚かせてすまない」」」

 

その聞き覚えのある声を聞いたダンテは警戒を解いた。

 

「その声…お前、ケルベロスか?」

 

「「「あぁそうだ、我が王の力を授かり我も生まれ変わったのだ!これからも我は主に忠誠を誓う、改めて主、よろしくお願いする‼︎」」」

 

キングケルベロスに生まれ変わったケルベロスが声を掛け終わると、唯一無事を確認出来たライザーに声を掛けたが…その肩には大きな蒼い鷲が乗っていた。全員気になって鷲を見ていた。

 

「おぅライザー、そいつが例の和解したって言う…グリフォンか?」

 

『グ、グリフォン!?』

 

その名を聞いた途端全員グリフォンを取り囲む様に包囲した!包囲されたグリフォンは驚いた声を上げた。

 

「おわっと⁉︎ちょ!待て待て‼︎落ち着けって!俺はもうムンドゥスの野郎とは縁を切ったんだぜ?それにそのムンドゥスも死んだんだしよ?今までのことはもう水に流そうぜ?なぁおい?」

 

「ふざけないで!貴方のせいでこの町にどれだけの被害が出たと思っているの⁉︎そんな簡単に流せるわけないじゃない!」

 

「ライザーさん!何でこんな奴を許したんですか⁉︎」

 

全く信用しようとしないリアス達にライザーは腕を組んで黙っていたが説明した。

 

「確かに幹部だったコイツを信じてくれと言うのは無理な話かもしれないが…信じてやってくれ。俺はコイツとの戦いを通じて弱者を見下さない心を学ぶことが出来た、それにコイツは俺にとって好敵手なんだ」

 

「だ、だからって!」

 

「それにコイツにはもうそれほど力も魔力も無い、ムンドゥスから解放されてこのままはぐれ同然になるくらいなら俺が拾ってやろうと思ったんだ。コイツを拾ったのは俺だ、だからコイツのことは俺が責任を持って監視する、だからお前達…わかってくれ」

 

ライザーは頭を下げてグリフォンを見逃すように頼んだ。以前のライザーには無いプライドを捨てた頼みにリアス達は警戒していたがそれに免じてとりあえず納得した。

 

「まぁそういうわけだから、よろしく頼むぜぇお前ら?仲良くしようぜぇ♪」

 

ライザーが必死になって頼んでるのにグリフォンは軽いノリで挨拶していた…コイツがリアス達と仲良くなるのは時間がかかりそうだ。

 

「ハハハ!まぁその話は置いておいて…ダンテ!流石だな!お前なら必ず魔王を倒すと信じていたぞ!」

 

豪快に笑いながらサイラオーグはダンテの肩に手を置いた、その手にはベオウルフの籠手と具足を持っていた。それを見てダンテもサイラオーグを褒めた。

 

「お前こそベオウルフに勝つなんて大したもんだ、アイツは俺でも少し苦戦した奴だったからな、流石は若手ナンバー1だな?」

 

「だが危うくそのナンバー1の座を降りるところだった、腕を折られたからな、ほとんど相討ちに近かった。だからお前の両親には感謝しても仕切れない」

 

サイラオーグは目を閉じてダンテの両親に感謝の言葉を伝えた。

 

「ダンテ、この通りベオウルフは再び魔具に戻った、コイツの持ち主はお前だ、お前に返そう」

 

サイラオーグはベオウルフの籠手と具足を差し出したが、ダンテは少し見つめると笑みを浮かべてサイラオーグを見た。

 

「やるよ」

 

「何?お前の物なんだろ?」

 

「俺の物を他人にあげたら悪いか?俺がそうしたいからそうしただけさ。それにソイツはお前の実力を認めて魔具になったんだ、だったらもうソイツはお前の物だ、これからはソイツと一緒に強くなっていくんだな」

 

ダンテの言葉にサイラオーグはベオウルフの籠手と具足を見つめると語り掛けた。

 

「俺の物…そうか、俺と一緒に来てくれるのかベオウルフ!いいだろう!共に行こうベオウルフ!俺と一緒に魔王を目指して進もう!!これからよろしく頼むぞ相棒!!」

 

サイラオーグはベオウルフに呼び掛けると籠手と具足を装着し消すと体の中にしまった。ベオウルフ!いつかお前とギルガメスで手合わせ出来る日を楽しみにしてるぜ!

 

全員に声を掛け終えると朱乃達と一緒に町を守っていたレディが町の状況を見ながら近づいてきた。

 

「町がボロボロ…ダンテ、アンタにはまた助けられたわね」

 

「気にすんな」

 

「これで私達人類はスパーダとその息子に二度もムンドゥスの手から救われたってことね。ダンテ、人類を代表してお礼を言うわ、ありがとう」

 

レディは頭を深く下げてダンテにお礼を言った。

 

「フッ、らしくねぇな。まぁいいぜ、これでしばらくは大丈夫だ、だがムンドゥスが言っていた通り奴らは復活する、近いうちにな」

 

「その時はまた俺達が助けに行きますよレディさん!ねぇ?ダンテさん?」

 

イッセーの呼び掛けにダンテはやれやれと思っていたがリアス達も同じく頷いていた。

 

「まったく…どいつもこいつも正義の味方だな」

 

「フフ、ありがとう。ところで…」

 

イッセー達の言葉に笑みを浮かべていたレディは突然ハンドガンを取り出すとリアス達の後ろに発砲した!リアス達はビクッとしたがすぐに悲鳴と砂が舞った!周りを見ると建物の瓦礫や地面から砂を巻き上げたりしながらヘルズやスケアクロウなどの悪魔の大群が現れ包囲していた!

 

「これから忙しくなりそうね?皆も…お互いにね?」

 

レディは二丁のカリーナアンを装備し、リアス達もそれぞれ戦闘体勢を取った。

 

「ハッ、やってくれるねぇ!でもこういうノリは嫌いじゃないぜ!」

 

ダンテもテンションを上げて拳を打ち付けコートの胸元から愛銃エボニー&アイボリーを取り出し指で素早く回すとクロスして構えた!

 

「楽しすぎて狂っちまいそうだぜ!!」

 

 




次回最終回、お楽しみに!
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