ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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本来ならダンテは結婚しないキャラだと思いますが、書いてるうちにちゃんと結婚させたいと思い書きました。


閑話 トリプルウェディング ティア編

◇駒王町結婚式場 新郎新婦控え室

 

室内には目を閉じて椅子に座る純白のウェディングドレス姿のティアと、同じく純白のタキシード姿のダンテが壁に寄りかかってそれぞれ式の始まる時間まで待機していた。

あれから式の準備の方はティアが温泉旅館から帰ってきてからリアス達によって急ピッチで進められほんの数日で本当に実現してしまった…いくらなんでも早すぎるだろ。式の順番は流石に一日では3人連続でやるのは不可能なので、最初は第一夫人であるティアがやることになり、翌日は第二夫人の黒歌、その翌日は第三夫人の朱乃の順にやることが決まった。やれやれ…3日連続で結婚式とは骨が折れるぜ。

そう思いながら腕を組んでダンテは待っていたが、結婚式ということもあり冷静を装っていても内心緊張していた。その様子を見てティアはクスッと笑った。

 

「フフ、緊張してるのかダンテ?冷静に見えるがバレバレだぞ?」

 

「まぁな…緊張してないって言えば嘘になるな。まさか俺が結婚するなんて思わなかったしな」

 

「それは私だって同じさ、私の一生はいつか仕えるだろう主に尽くす使い魔として生きるだけだと思っていたからな。ダンテ、こんな私を妻に迎えてくれて結婚式まで挙げてくれてありがとう」

 

ダンテの方に向き直るとティアは頭を下げて感謝した。その姿にダンテはニヤッと笑い返した。

 

「あぁそうだな、お前みたいなじゃじゃ馬…いやじゃじゃ龍は俺とじゃねぇとやっていけねぇだろうしな!へへへ」

 

∑「あぁ⁉︎何だとダンテ!それは一体どういうことだコラァ!!」

 

「痛ててて!?おい!その姿でプロレス技はよせ!ドレスが破れるぞ⁉︎」

 

ダンテの皮肉の冗談にティアは勢いよく飛びかかるとドレス姿にもかかわらずコブラツイストを掛けてきた!そんなやり取りをしているとドアがノックされ、サーゼクスと同じく来賓のアジュカが入ってきた。

 

「ハハハ、式になってもキミ達はいつも賑やかだね」

 

「やぁダンテ君、ティアマット、今日はおめでとう」

 

プロレス状態の二人にサーゼクスとアジュカは笑っていたが、ティアは赤面し慌ててダンテを離すと咳払いした。

 

「改めてダンテ、ティアマット、今日は結婚おめでとう。私も友人として嬉しく思うよ」

 

「おぅ、ありがとよサーゼクス」

 

サーゼクスとアジュカは笑顔で祝福した。アジュカはティアの方を向くと感動しているように声をかけた。

 

「私からもおめでとう。…いや、本当におめでとう!ティアマット、まさかキミが結婚することになるなんてね、長年の友人として嬉しく思うよ。そう思うと…あぁ目頭が…」

 

「だからお前は私の父親かっての…」

 

アジュカのオーバーな祝福にティアは呆れてツッコんだ…やれやれだぜ。

 

「でもよ来てくれてありがとうよ、今日は楽しんでいってくれ」

 

「ありがとう、サーゼクス、アジュカ」

 

「うん、では私達は戻るよ、後でまた会おう。アジュカ、行こう」

 

「うむ、それじゃあダンテ君、ティアマット、また後ほど」

 

サーゼクスとアジュカは会釈すると退室していった。二人が退室した後もダンテとティアは雑談していたが、まだ時間があったのでダンテは来賓が待機している部屋に顔を出しに行くことにした。

 

「そんじゃちょっと行ってくるか、ティアも行くか?」

 

「いや、私はいい。ここで待ってるから行ってこい」

 

ティアの返事を聞きドアを開けるとちょうどドアをノックしようとしていた二人のパーティドレス姿の少女がいた。確かにこの二人は…ティアの友達の片瀬と村山だった。二人はダンテの顔を見ると頬を染めて祝福してきた。

 

「あっ!ダンテさん!今日はおめでとうございます!」

 

「おめでとうございます!」

 

「おぅ、ありがとよ」

 

「あの、ティアさんはいますか?」

 

「あぁ中にいるぜ。声かけてやんな、ティアも喜ぶぜ」

 

「「はい!失礼します!」」

 

二人は嬉しそうに室内に入っていった。歩き始めると室内から楽しそうな会話が聞こえた。

 

『おお!お前達!来てくれたのか!』

 

『おめでとうございますティアさん!』

 

『わぁ!ティアさん綺麗〜!』

 

ダンテはフッと笑うと来賓待機室に向かった。

 

 

◇来賓待機室

 

室内に入ると椅子に座ったり壁に寄りかかったりしていたリアス達来賓が集まってきた。今回来ているのは、四大魔王、シトリー眷属、イッセーの両親だ。

 

「ダンテ!今日はおめでとう!」

 

「おめでとうございます!ダンテさん!」

 

「おぅ、ありがとよお前ら」

 

イッセーの両親も今まで息子のイッセーがお世話になっていることの感謝と祝福をし、軽く返すと第二、第三婦人が両腕に抱きついてきた。

 

「おめでとうにゃダンテ!今日は祝福するけど明日はよろしくにゃ〜」

 

「うふふ、おめでとうございますダンテさん、私も明後日よろしくお願いしますわ」

 

「…おぅ」

 

その笑顔は不気味なくらい怖かった。ダンテの嫁候補の白音とゼノヴィアも笑顔で祝福し、来てくれた来賓達にダンテも感謝した。ちなみに今日の式にはライザーは来ていない、一応招待状を送ったんだがグリフォンを人間界に連れて行けないから今回はパスとのこと。確かにあのおしゃべりホークじゃな?そもそも外見も普通の鷲じゃないし。なので明日冥界で行われる黒歌の式に出席すると言っていた。サイラオーグも同様だ。

 

「いやぁ参りましたよダンテさん、さっき片瀬と村山に何でエロ兵藤がいるのかってボロクソに言われて誤魔化すのが大変でしたよ。それに比べて木場は…チッ」

 

「あはは…ごめんねイッセー君」

 

「私と朱乃も学園二大お姉様がどうして⁉︎って質問攻めされて、何とかデビルメイクライの常連って言っておいたわ」

 

裏の世界を知らない片瀬と村山がいる為リアスは下手なことは言えず、イッセーはうっかりティアの弟子と言いそうになったらしいが、言わなくて正解だったな、もし言ってしまって二人がティアの友達をやめたら間違いなくティアに殺されただろう。ドライグも命拾いしたな。

それから数分後、式が始まる時間になりリアス達来賓はチャペルに移動になり、ダンテはティアが待つ控え室に戻り準備に入った。

 

「いよいよだティア、行こうぜ」

 

「あぁ、行こうダンテ」

 

ダンテの手を握りティアは立ち上がった。

 

 

◇チャペル内

 

チャペルに移動してきたイッセー達は始まるまで席に座って話をしたり進行表を見たりしていたが、イッセーは待機室にはいなかったやや派手なスーツ姿のガラの悪い男性の集団がいることに気づいた。

 

「イッセーさん、あの方達はどちら様でしょうね?…なんだか少し怖いです」

 

「あぁ、もしかしてヤクザじゃないよな?…ん?あれ?あそこに座ってる人って…」

 

アーシアも男性達を不安そうに見ていたが、イッセーは一番後方奥の席に座るガタイの良い帽子を深く被って顔を伏せているスーツ姿の男性に気づき声をかけた。

 

「あの〜もしかして…タンニーンのおっさん?」

 

「うむ、久しぶりだな兵藤一誠。俺も招待されたがこの通りあまり目立つことは出来んからな、すまんが控えてくれ」

 

確かにタンニーンは体は人間サイズだが顔はドラゴンのままだった、手は手袋で隠していたが顔と角は帽子を深く被ることで隠していた。

 

「は、はい…それよりおっさん、あの人達は?」

 

「あぁ、前に紹介した俺の配下のドラゴン達だ。どうしても行くと聞かないものでな」

 

どうやらあのスーツの男性集団はタンニーンの配下でティアの舎弟でもあるドラゴン達らしい。しかし全員人間の姿をしている、確か変身魔法が使えるのは雌のドラゴンなのでは?

 

「今回の式に出席する為に無理矢理覚えてな、とりあえず形にはなったが、見ての通りまだ不完全でな」

 

確かによく見ると目や歯がドラゴンのままであったり、中には角が生えている者もいた!

 

「そ、そうっすか…ところでおっさんは習得しなかったんっすか?」

 

「そんなことに時間を使うくらいなら鍛錬をしていた。今日も目立たなければいいだけだしな」

 

納得していると式の進行の説明が始まりイッセーは元の席に戻った。説明が終わるとパイプオルガンの演奏が流れ式が始まった。チャペル内はカメラを準備したりとさらに緊張に包まれた。

 

『新郎、ダンテ様のご入場です』

 

チャペル後方の扉が開きタキシード姿のダンテが入ってきた。拍手が響き渡りダンテはバージンロードを進み出した。

 

「ダンテ兄様〜!おめでとうございます!」

 

「ダンテさ〜ん!」

 

カメラの音と共に白音とゼノヴィアが手を振って祝福した。ダンテもそちらに顔を向けて頷いたが、その時席を見て思わず目を疑った!来賓達の席の後方に…亡くなったはずの両親スパーダとエヴァがいたのだ!(ダンテにしか見えていない)。二人は笑顔で頷きダンテを見ていた。

 

(親父、母さん…来てくれたのか)

 

幻影とはいえ自らの式に出席してくれた両親に感謝し、ダンテはバージンロードを歩き切りティアの入場を待った。

 

『続きまして新婦、ティアマット様のご入場です』

 

演奏曲が変わり扉が開くと父親代わりのアジュカと一緒にウェディングドレス姿のティアが入場してきた。その姿は今まで見てきたティアの中で一番美しかった。ティアはアジュカと一緒にバージンロードを歩き始めた。

 

「「ティアさ〜ん!おめでとうございま〜す‼︎」」

 

「ティア姉〜‼︎おめでとうにゃ〜!」

 

片瀬と村山は手を振って祝福し黒歌も負けないくらい祝福していた。来賓達も笑顔で祝福する中突然‼︎

 

「ティアマットの姉御ぉ〜!!おめでとうございまっす!!」

 

「姉御ぉ!!お幸せにィィ!!」

 

『姉御!!姉御!!オオオオオオッ!!』

 

ティアの舎弟達…ドラゴン達がまるで応援団の如く大声で祝福していた!その勢いに来賓達は唖然としタンニーンは呆れていた。当のティアも苦笑いしつつ手を振って応えていたが、それによりより一層盛り上がっていた。

ダンテの元に着き、アジュカは会釈してサーゼクスの隣の席に座った。演奏が終わり二人の前に神父が来たが何故かフードを深く被り下を向いていた。

 

「お二方、本日はご結婚おめでとうございます……ニヒッ♪」

 

「「アザゼル⁉︎」」

 

そう、顔を上げた神父はアザゼルだった!何でここにいるのか聞くと今回特別に神父役をやらせてもらったらしい。

 

「というわけで進行役は俺がやらせてもらうぜ、よろしくなお前ら?」

 

「…まぁいいが、その代わり絶対にふざけるなよ?」

 

「任せとけって、そんじゃ始めるぞ」

 

ティアは何も言わなかったが式を台無しにしたら殺すという顔でアザゼルを見ていた。心配しながら式は始まったが、意外にもアザゼルは真面目に進行していた。これには同じく心配していたリアス達もホッとした。そして誓いの言葉になった。

 

「新郎ダンテ、あなたは新婦ティアマットを妻とし、病める時も健やかなる時も、悲しむ時も喜びの時も、貧しい時も富める時も、

これを愛し、これを助け、これを慰め、これを敬い、その命ある限り心を尽くすことを誓いますか?」

 

「おう…てっ⁉︎…誓います」

 

ついいつもの調子で返事をするとティアに足を踏まれた!ピンヒールだから地味に痛いぜそれ。アザゼルもクスクス笑っていた。

 

「フフ…新婦ティアマット、あなたは新郎ダンテを夫とし(以下同文)、その命ある限り心を尽くすことを誓いますか?」

 

「誓います!」

 

ティアも元気よく返事をし誓いの言葉は終わった。次は…誓いの口付けだ。

 

「それでは誓いの口付けを…ブチューっといけぇ!」

 

「おい、アザゼル…」

 

一番慎重な場面でアザゼルが砕け、ダンテも軽く注意して怒っているだろうティアを見たが意外にもティアは怒っておらずダンテの方を向いて頭を下げていた。その様子にダンテもティアに向き直るとティアが被っているベールを上げた。

 

「ダンテ、よろしくな///」

 

「あぁ、ティア、これからもよろしくな」

 

二人は唇を重ね、演奏が流れると式場内に拍手の音が響き渡った。次は指輪交換だが、その前にチャペル内に放送がかかった。

 

『ここでスペシャルゲストの登場です、リングボーイとしてダンテ様経営のデビルメイクライより事務所の忠実なる番犬のケルベロス君のご登場です!ではどうぞ!』

 

扉が開き指輪が入った籠を咥えたドーベルマンの姿のケルベロスが現れ歩いてきた。その姿に来賓達はクスクス笑ったり応援したりしていたが、それよりもケルベロスの体色が人間界にはいない色(金)だったので、ケルベロスの正体を知らない人間達はそっちで騒いでいた。ケルベロスはまっすぐダンテ達の前に着くと籠をアザゼルに渡した。

 

「主、ティアマット、おめでとう」

 

「ありがとよケルベロス」

 

小声でダンテとティアを祝福するとケルベロスは退場して行った。指輪交換も無事に終わり、再び拍手が響くとダンテとティアは来賓に向き直り一礼し誓いの儀は一応大成功に終わったのだった。

先に来賓達は式場外に移動し出てきたダンテとティアをフラワーシャワーで祝福した。

 

「ダンテ!ティア姉!おめでとうにゃ〜‼︎」

 

「姉御!お幸せに!!」

 

ここでも盛大に祝福され二人は手を振りながら階段を降りていった。さぁ次は披露宴だ。

 

 

◇披露宴会場

 

披露宴も大盛り上がりだった。

派手なドラゴン(龍王の分身)の演出でダンテとティアが入場したが、その迫力があり過ぎる演出に、片瀬と村山、イッセーの両親、式場のスタッフ達は驚き過ぎて言葉を失っていた。

キャンドルサービスをしながら各テーブルを挨拶して回り、ケーキ入刀、ダンテが来賓に挨拶し乾杯の音頭を取った。料理も揃い来賓達は会話をしながら食べていたが、普通なら食べないダンテもクイックシルバーを使ってバレないように食べていた。

 

「ダンテ、ティアマット、おめでとう」

 

「ダンテ様、ティアマット様、本日はおめでとうございます」

 

「おめでとう☆ダンテ君!龍王さん!」

 

グラスを持ったサーゼクスとグレイフィアとセラフォルーが挨拶にきて一緒に写真を撮ったり乾杯して盛り上がった。

 

「ティアさん、また一緒に出かけましょうね!」

 

「子供が出来たら教えてくださいね?」

 

「ば⁉︎///な、何を言っとるか村山!?」

 

ティアの方も片瀬と村山と盛り上がっており、舎弟のドラゴン達と写真を撮ったりしていた。

数十分後、お色直しの時間になり、豪華な蒼いドレス姿(軽くウン千万)のティアと華やかなスーツ姿のダンテが入場し、この日の為に急いで編集した映像を流し、披露宴の目玉の両親への感謝の手紙になったが、お互い親無し(ティアの親は本人曰く、最後に会ったのはもう何百年も前で顔も覚えてないし生きてるかすらわからない)で会場にいない為、一応用意した手紙を読んだもののそこまで感動ものでは無かった。

 

そして披露宴最後のイベント、ブーケトスの時間になった。

会場の外に来賓の未婚の女性達が集まってきた。特に片瀬と村山、白音とゼノヴィアとロスヴァイセは最前列にいた、一応リアスとソーナもいたが…

 

「それじゃあ皆!準備はいいか?」

 

『はい!!』

 

ブーケを持ったティアは確認をするとブーケを両手で持ち足をゆっくり開くと次の瞬間おもいっきり足を180度高く振り上げた!おいおい、パンツ見えてんぞ?

 

「ブウゥゥゥゥケエェェェェ!!トオォォォォスゥゥゥゥッ!!!!」

 

お前は熱血スポ根アニメのピッチャーかよ?ティアが投げたブーケは勢いよく空高く飛んでいき見えなくなった!

 

「何やってんだティア、飛ばし過ぎだ!」

 

「いや大丈夫だダンテ、ちゃんと降りてくるさ、ほらきたきた!」

 

ダンテは呆れて注意したがティアの言う通りブーケは来賓達目掛けて落ちて来た!…ものすごいスピードで。片瀬と村山は思わず避けたが、白音とゼノヴィアとロスヴァイセは同時にジャンプして手を伸ばした!

 

「にゃあ‼︎…やったぁ!取りました!やりましたダンテ兄様!黒歌姉様!」

 

ブーケをキャッチしたのは白音だった、嬉しそうに飛び跳ねて喜んでいた。

 

「くそっ!取られたか!まぁいいか、よかったな小猫」

 

「おめでとうございます小猫さん…くっ、惜しかったです」

 

ゼノヴィアは笑顔で見ていたがロスヴァイセは何処か悔しそうだった。

 

「よかったね白音!…これで白音もダンテと結婚できるにゃね?」

 

「…‼︎ね、姉様⁉︎///」

 

黒歌が小声で後押しすると白音は赤くなってダンテを見ていた。そうだな、後何年かしたらその夢を叶えてやってもいいぜ白音!

 

こうして一日目の式、ティアとの結婚式は終わりを迎えた。後残り二日だ!頑張れ俺!

 




結婚式の流れってこんな感じですかね?次回は黒歌編、お楽しみに!
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