結婚式二日目。
「ズゥ〜…ズゥ〜…」
翌朝、ダンテ自室のベッドでいびきをかいて寝ていた。
昨日は式が終わった後に事務所に帰って来て二次会で大盛り上がりであった。式に参加できなかったオーディンのじいさんやミカエル達天使も来て祝福され、ミカエルとガブリエルからはダンテとティアの愛が永遠に続くことを祈ってもらった…その際にロスヴァイセがオーディンに復讐しようと狙っていたがリアス達に止められていた、ハハ…やれやれ。
片瀬と村山が帰った後も黒歌のBARを貸し切りにして三次会が開かれ結局深夜まで続いたのだった。
そして現在、ダンテはベッドで眠り続けていたがベッドには正式に妻になったティアを始めとする女性陣はいなかった、いつもなら俺を抱き枕にして一緒に寝てるのに珍しいな?そう思っていると自室のドアが勢いよく開いた!
「起きろぉダンテ!!いつまで寝てる!?」
昨日改めて第一夫人になったティアが大声で起こしてきた。何だよ朝から?もう少し優しく起こしてくれよ。結婚すると性格が変わると聞いたことがあるがこういうことか?
「…う〜ん…何だよティア?もう少し寝かせてくれよ…ふあぁぁあ…」
「何バカなこと言ってる⁉︎今日は式二日目だぞ!」
「んなこと言っても眠みぃんだよ…」
「昨夜今日も式だから加減しろと忠告したのに深夜まで騒いでたのが悪いのだろうが!ほら!何でもいいから早く起きろ!式は後二時間で始まるぞ⁉︎」
ボフッ!
ティアが叫ぶ中ダンテの上に何かが乗っかった感覚があった…ティアにしては軽すぎるな?
「…ダンテ兄様!ダンテ兄様?起きてください!ダンテ兄様!」
上に乗った人物…白音がダンテを叩きながら呼んでいた。
「…ダンテ兄様?早く起きてください!式に遅れますよ?黒歌姉様はもう式場で待ってますよ?」
白音が呼びかけてもダンテは唸っているだけだった、その様子にティアは溜め息を吐くと奥の手に出た。
「ハァ〜ったく…白音、一旦降りてそっちを持て」
「はいティア姉様」
ダンテの上から降りると白音はティアに言われた通りベッドの端を持った。
「「せーの!!」」
掛け声と同時にベッドが横転しダンテはベッドごと床に倒された!…何もここまでしなくても。そこからは速かった、ティアが一蹴りでベッドを起こしダンテの首根っこを掴んでベッドに座らせ、白音が飛びつくと全身から仙術オーラを放出し疲れたダンテの体を癒し始めた。
「おお〜⁉︎気分が和らぐぜ〜」
「…あ、あのダンテ兄様?もっと効率よく回復させる方法もあるんですよ?ぼ、房中術っていう男女が一つになる…///」
「っと待った白音、それは私が先に…ゲフンゲフン///気分はどうだダンテ?」
暴走しかけた白音をティアが首根っこを掴んで止めたがティアも失言し赤面していた。白音の仙術により気分が回復したダンテの着替えを用意していると再びドアが勢いよく開きリアスが入ってきた。
「ダンテ!準備出来た⁉︎えっ何?まだ着替えて無いの⁉︎もう!早くしなさい!花嫁を待たせるなんて最低よ!」
まだ着替えていない呑気にあくびをしているダンテに呆れたリアスはティアと白音に指示を出してスーツの準備をさせ、自身はダンテの服を脱がし始めた!
「ほら早く脱いで!…ッ///ちょっとぉ…!何元気になってるのよ⁉︎バカ!」
「しょうがねぇだろ、白音の仙術でこっちも元気になっちまったんだからよ」
ダンテの下着が不自然に膨らんでいることにリアスは顔を真っ赤にして怒り、スーツの用意をしていたティアと白音は目を見開いて反応していた。
それから文句を言い合いながら着替え終わりダンテは昨日同様純白のタキシード姿になった。着替えが終わると休む間も無く先に式場に行く前に朱乃が用意しておいた朝食を食べ、食べ終わると駒王町の駅の隠しホームに転移しグレモリー家所有の列車で冥界の式場の駅に出発した!やれやれ、自分のせいだが忙しい朝だぜ。
◇冥界、結婚式場
ダンテが出発する数時間前、式場の来賓控え室では先に出発したイッセー達が今回出席の来賓同士で挨拶していた。今回は冥界での式なので昨日より盛大で来ている来賓は中々のVIP揃いだ!前回同様シトリー眷属を始め、四大魔王、ミカエル達天使勢、堕天使勢、北欧の主神オーディンまで来ている!ここまでの大物が揃うのはそうそう無いだろう。
まだ来ないダンテを心配しつつイッセーはアーシアと匙と雑談をしていたが、そこへ昨日いなかったライザーが近づいてきた。その肩には蝶ネクタイを付けたグリフォンが乗っていたが、イッセー達はまだ和解していなかった為警戒していた。
「よぅ兵藤一誠、昨日は出席できなくてすまなかったな?コイツの監視と人間界に連れて行けなかったからな」
「へっへっへっ♪結婚式って言うからもっと祭りみてぇなもんかと期待してたんだがよぉ、案外ごちゃごちゃしてんなぁおい?まぁお望みなら俺様が面白可笑しくしてやるぜぇ?うひゃはははは〜♪」
「おいグリフォン…悪いな?コイツに悪気は無いんだ、気を悪くしたなら謝るぜ」
「いえ、ライザーさんが謝ることじゃないですよ。でもこれだけは覚えておけよグリフォン?俺達はまだお前を完全に認めたわけじゃないからな!それを忘れるなよ?」
「おーおー怖いねぇ〜?そんなに怖ぇ顔してっとそっちの可愛い子ちゃんに嫌われちゃうぜぇ?ひゃははは♪おっと口が滑ったか?ま、これでお相子だなぁ?」
「ッ!てめぇあまり調子に‼︎」
「イッセーさん!」
「よせグリフォン!少しは弁えろ!…すまん兵藤一誠」
喧嘩に発展する寸前でアーシアとライザーに止められその場は収まった。こんな調子でグリフォンと和解する日が来るのだろうかと思っていると、ライザーの腕から声が聞こえた。
『ハッハッハッ!元気があっていいものだ!さて、そこの少年に宿っているドラゴンよ?ようやく会えたな?あっちの世界ではまともに話も出来なかった。我が名は地獄の龍イフリート、お主とは一度話してみたいと思っておった』
声と共にライザーの両腕に龍の頭の形をした籠手が現れドライグに挨拶した。それに応えるようにイッセーの腕にも赤龍帝の籠手が現れた。
『お前がダンテから聞かされた異界の龍か。俺は二天龍の一角にして赤い龍…ウェルシュドラゴンのドライグだ。はじめましてだな、地獄の龍イフリートよ、俺も異界の龍に会えて光栄だ』
同じ籠手に宿るドラゴン同士でドライグの声も少し嬉しそうに聞こえた、がしかし同時に闘志も溢れていた!
『ふむ…ライザー・フェニックスから聞いていた通り中々面白い力を秘めているようだな?倍加の力…実に興味深い、お主にはいつか我が炎の力に何処まで耐えられるか試してみたいものだ…フフフ!」
『フッ、そいつは面白そうだ。お前の炎如きに耐えられないようじゃ白い龍に笑われてしまうからな!なんなら今ここで試してやってもいいぞ?フフフ!』
「「フフフフフ…!!」」
二人の籠手からは凄まじい程のオーラが出ていてまさに一触即発の状態だった!その様子にイッセーとライザーは必死に止めていた!グリフォンは…爆笑していた。
その様子に笑いながら同じく昨日いなかったサイラオーグが女王のクイーシャと一緒に来て挨拶してきた。
「ハハハ!結婚式場が闘技場になりそうだな?昨日はどうしても外せない用事があって出席できなかった、すまんな。それでダンテは?まだ来ていないのか?」
「あっサイラオーグさん、はい…ダンテさんはまだです。一応部長とティアさんと小猫ちゃんが事務所に残ってはいるみたいですけど…」
「そうか…ダンテ、花嫁を待たせるものじゃないぞ?早く来い」
そう思っていると控え室の床に蒼い魔法陣が現れ、タキシード姿のダンテ、パンツスーツ姿のティア、パーティドレス姿のリアスと白音が転移してきた!
「遅くなってすまない!寝坊助の新郎を連れて来たぞ!」
ティアは来賓に謝罪しリアスと白音も続いて頭を下げた。
「待ってましたわダンテさん!まだ大丈夫ですわ!さ!早く黒歌さんの所へ!黒歌さんも待っていますわ!」
ようやく来たダンテに来賓達は安心したが朱乃が急ぐよう促してきた、ダンテも来賓に謝罪すると黒歌が待機している新郎新婦控え室に走った。控え室に着いたダンテはきっと怒っているだろう黒歌に何て言おうか考えていたがドアを開いた。
「遅れてすまねぇ黒歌、悪…い……‼︎」
入室し黒歌に謝罪したダンテだったが、そこには……純白の美しいウェディングドレス姿にヴェールを被った黒歌が椅子に座って目を閉じていた。その姿はダンテが思わず言葉を失う程美しかった。黒歌は顔を上げると笑顔でダンテの方を向いた。
「ダンテ、待ってたにゃ」
「あ、あぁ、遅くなってすまねぇ」
意外にも怒っていなかった黒歌にダンテもホッとしたが…次の瞬間黒歌の表情が一変した!
「うふふ……もう!遅いにゃダンテ‼︎何してたのにゃ⁉︎昨夜あれだけ遅れないでって言ったよね⁉︎それなのにこんなに遅れて!最低にゃ!」
「悪かったって…ほ、ほら今日は結婚式なんだぜ?もうそれぐらいにしようぜ?な?」
「それダンテが言う台詞じゃないにゃ!……ハァ、まったくもう、まぁ完全に遅刻しなかっただけマシにゃね、特別に大目に見てあげるにゃ。ダンテ…改めまして今日はよろしくね?」
ようやく笑顔になってくれた黒歌にダンテも改めてちゃんと謝罪した。
「ダンテ…遅れたことはよくないが今はもう何も言わない、でもその代わり黒歌を幸せにしてあげてくれ。おめでとう」
「おめでとうございますダンテ様、黒歌様」
同じく控え室にいたサーゼクスとグレイフィアが祝福してきたが、サーゼクスは少し怒っている気がした。二人が退室すると丁度式が始まる時間になり、ダンテは深呼吸して黒歌に向き直り手を差し出した。
「行くぞ黒歌」
「うん!ダンテ」
◇チャペル内
チャペルに移動してきたイッセー達来賓、流石冥界というだけあり人間界の式場とは比べ物にならない広さだ!コンサートホールみたいだ。
周りを見るとVIP達が会話をしていたり、ライザーとレイヴェルがグリフォンにふざけないように注意したりとそれぞれ過ごしていた。今回は昨日いたタンニーンとティアの舎弟達はいなかった。
「流石は冥界って感じだな兵藤?」
「あぁ、俺もいつかここで式を挙げたいぜ、匙もソーナ会長と挙げられるといいな?へへ」
「ば⁉︎///か、会長もいるんだぞ⁉︎」
「サジ?どうかしましたか?」
「い、いえ会長!!なんでもありません!!」
イッセーの発言に匙は取り乱しそれに気づいたソーナが聞くと慌てて誤魔化した!その様子にイッセーとアーシアはクスクス笑っていた。
「まぁ頑張ることだ、先に結婚した者として龍王の力を持つ同志として協力してやってもいいぞ?ハハハハハ!!」
「ちょ⁉︎ちょっとティアさん⁉︎うぶっ⁉︎」
話を聞いていたティアが笑いながら匙をヘッドロックし匙の顔はティアの胸に埋まった!それを見てイッセーが羨ましそうに叫んでいた。
そうこうしているうちに誓いの儀が始まる時間になり、パイプオルガンの演奏が流れ始め後方のドアがライトアップされた。
『新郎、ダンテ様のご入場です』
ドアが開きタキシード姿のダンテが一礼し入場してきた。場内に拍手が響き渡りダンテはバージンロードを進み始めた。
「ダンテェ!おめでとう!!」
「ダンテさーん!おめでとう〜!」
「ダンテ兄様ぁ〜!おめでとうございま〜す!」
祝福する声が響きダンテも頷き応えたが、客席には昨日と同じ様に…スパーダとエヴァ(幻影)がいた。二人は笑顔で祝福…してたがエヴァは遅れたことに少し怒っている様に見えた…反省してるよ母さん。そう思いながらバージンロードを歩き切り黒歌の入場を待った。
『続きまして、新婦黒歌様のご入場です』
演奏曲が変わりドアが開き、ウェディングドレス姿の黒歌が入場してきた。黒歌は泣きそうになっていたが、今回父親の代わりを務めるサーゼクスと一緒にバージンロードを進み始めた。
「黒歌姉様ぁ!おめでとうございます!」
「黒歌さ〜ん!お幸せに!」
「黒歌ぁ!おめでとう!」
黒歌も手を振って応えていたが、やはり涙を堪えきれず涙を流しながら笑顔で感謝して手を振った。サーゼクスも微笑んで黒歌を見て、二人はバージンロードを歩き切り黒歌はダンテの元に着いた。
今日の式の神父はなんとミカエルが担当してくれるようで眩い光と共にミカエルが二人の前に現れると笑顔で一礼した。
「ダンテ様、黒歌様、本日はご結婚おめでとうございます。お二人の為に全身全霊込めて務めさせていただきます、よろしくお願いします」
「お、おう、よろしく頼む…」
ガブリエルが聖歌を唄い、ダンテはミカエルの登場に苦笑いし黒歌は余計緊張して固まってしまった。心配する中誓いの儀は始まり、誓いの言葉になった。
「新郎ダンテ、あなたはここにいる新婦黒歌を、
病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
「誓います」
ティアの時は間違えそうになったがダンテはミカエルの目を見て返事をした。ミカエルは笑顔で頷くと次に黒歌に問いかけた。
「新婦黒歌、あなたはここにいる新郎ダンテを、
病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
「はい!誓います!」
黒歌も元気よく返事をしミカエルは笑顔で祝福し二人の愛が永遠に続くように祈りを捧げた。
「それでは誓いの口づけを」
黒歌は頬を染めてダンテの方を向くと頭を下げた、ダンテも黒歌の方を向き黒歌が被っているヴェールをそっと上げた。見ると黒歌は涙を流していた。
「ダンテ、本当にありがとうにゃ…愛してるにゃ」
「黒歌…あぁ、俺もだぜ」
二人は微笑み合うとそっと唇を重ねた。再び聖歌が唄われ、チャペル内に拍手の音が鳴り響き誓いの言葉は無事に終わったのだった。
次に指輪交換だが昨日と同じく放送が流れた。
『特別ゲストにリングガールとして黒歌様の使い魔として仕えております火焔龍の子供のバーニィちゃんです!それではご登場していただきましょう!』
ドアが開き可愛らしいパーティドレス姿の幼女の姿のバーニィが指輪が入った籠を持って入場してきた。バーニィはたくさんの来賓達に少し緊張している様子だ。
「こっちにゃバーニィ、ほらおいで♪」
黒歌がしゃがんで手招きして呼ぶとバーニィは笑顔になって進み始めた、使い魔というより二人の子供に見えるその姿に場内は微笑ましい雰囲気に包まれていた。ダンテもフッと笑い、バーニィが黒歌の元に辿り着こうとしたその時!
「いただき〜♪」
突如バーニィの手から籠が奪い去られた!何事かと見るとグリフォンが籠を掴んで飛び回っていた!バーニィはすぐに背中から翼を出すと取り戻そうと追い始めた!ライザーも捕まえようと同じく翼を出して追い始めたが、グリフォンは調子に乗ってさらにハイテンションに逃げ回っていた。
「あ〜あ、アイツ調子に乗ってんなぁ、なぁ黒歌?……ッ⁉︎」
「……あんのクソ鳥野郎ォ…‼︎(巻き舌)」
呆れて黒歌の方を見たが思わずギョッとした!黒歌は凄まじいオーラと魔力を纏ってこれまた凄まじい目つきでグリフォンを睨んでいた!おいおい…こりゃマズくないか?
「あ〜!だめぇ!もうかえしてよぉ‼︎」
「ひゃあははは!!ほらほらおチビちゃん!ここまでおいでぇ〜と♪捕まえてみなぁ!うひゃはははは!!…おげぇ!??!」
笑いながらバーニィの方のみ見て飛んでいたグリフォンは黒歌の前に来た瞬間、目にも止まらぬ速さで首を掴まれ止められた!
「お、おい⁉︎苦しいって!マジで絞まるって!何だよ?俺がせっかく盛り上げてやろうと思ったのによ?ちょっとは…ヒィ⁉︎」
「…ねぇ…?アンタさぁ…?あたしの結婚式台無しにする気…?これ以上ふざけるんなら…この後の披露宴のメインディッシュにするわよ…!!わかったぁ…?」
「…は…はい……すみませんでした…」
ダンテでも身震いする程の殺気と迫力にグリフォンは大汗を流してガタガタに震えてまるで雛鳥のようになっていた…おぉ、中々の迫力だぜ黒歌、俺の母さんより怖かったぜ。
「何やってんだグリフォン!お前自分の立場を考えろ!すまねぇダンテ、黒歌」
「ライザー!ちゃんとこのバカ鳥を見張ってるにゃ!アンタ監視役でしょ⁉︎しっかりやってにゃ!」
黒歌から投げ渡されたグリフォンをキャッチしライザーは席に戻ったが来賓達もグリフォンを睨んでいた!そしてそのグリフォンはというと…
「ヒィィィ…‼︎怖ぇよあの女!怖ぇよぉ!ダンテの奴ほんとにあの女と結婚する気か⁉︎やめた方がいいぜぇ…」
「黙れこの馬鹿野郎!どう考えてもお前が悪いだろうが!反省しろ!」
完全に恐怖とトラウマを植え付けられていた、まぁこれに懲りたらもうふざけないことだな。一悶着あったが指輪交換も済み、誓いの儀は無事終わりを迎えた。さぁ次は披露宴だ。
「ほぉ〜?あのダンテが結婚とはねぇ?こりゃ面白そうだ!どうだヴァーリ?俺らも披露宴に参加しねぇか?」
「式自体には興味は無い、ダンテの結婚にもな。さぁもう行くぞ美猴」
「へいへい」
式の様子を隠れて見ていたヴァーリ達。ノリの悪いヴァーリに美猴は渋々魔法陣を展開し始めた。
「おめでとうございますダンテさん。さぁルフェイ、行きますよ?」
「ええ〜!もう行くのですか〜?私もう少し式を見たいです!」
「わがままを言ってはいけませんよ」
「はーい…」
アーサーは祝福すると、一緒にいたルフェイと呼ばれた青いとんがり帽子を被った魔法使いの格好をした少女に注意し続いて行った。
「異世界で新たに得た力か……フッ、面白い。ダンテ、兵藤一誠、また会おう」
二人の新たな力に興味深そうに笑うとヴァーリは去って行った。
◇披露宴会場
こちらの会場も中々の広さだった、軽く500人は入れるくらいだ。
黒歌をお姫様抱っこしたダンテが入場し、キャンドルサービスをしながら挨拶して回り、ケーキ入刀、披露宴はスタートした。
料理の方も豪勢でメインディッシュにグリフォンのステーキ…では無く冥界一のA5ランク肉を使ったステーキだ(食いたいが今回は我慢)。メインディッシュにされずに済んだグリフォンはすっかり大人しくなりまるで抜け殻みたいになっていた。
「ダンテ兄様、黒歌姉様、おめでとうございます!お二人が結ばれて私も嬉しいです!」
「おぅ、ありがとよ白音」
「ありがとう白音!大好きな妹にそう言ってもらえて嬉しいにゃ、ほらおいで白音!」
祝福にきた白音をダンテは頭を撫で、黒歌はお礼を言うと優しく白音を抱き寄せ膝に乗せた。ほんとに仲良しの姉妹だな。
「おめでとうダンテ、黒歌。これで正式に第二夫人だな黒歌?これからもダンテの相棒同士共に支えていこう、よろしく頼むぞ」
「うん!ティア姉!よろしくにゃ!でもライバルとしても負けないよ?」
「あぁ!望むところだ!」
ティアと黒歌は笑顔で乾杯し抱きしめ合った。
「あらあら、うふふ♪盛り上がってますわね?明日からはその輪に私も入りますからお忘れ無く。うふふ、おめでとうございますわ」
「おめでとうダンテ!黒歌!同じ住人として嬉しく思うわ!でも明日は遅れちゃダメよ?わかった?」
「わかってるって、今は言うなよ」
朱乃とリアスが来て朱乃からは祝福されたがリアスから注意された。イッセー達も集まってきてデビルメイクライとグレモリー眷属の事務所の住人全員で写真を撮り、四大魔王、天使達、アザゼル達とも写真を撮り乾杯した。
少ししてお色直しの時間になり、黒歌は華やかな特注ドレス、ダンテも華やかなスーツ姿になり、二人の出会いのドキュメント風映像を上映し、黒歌から両親への感謝の手紙を読んだ。
「天国の父さん、母さん、あたしは今日最愛の人と無事に結ばれることが出来ました。あたしは今まで…」
感謝の言葉の他に今までの生い立ちなどのことも書かれており、聞いていた白音は涙を流し、サーゼクス達も申し訳なさそうに頭を下げていた。しかし黒歌は後悔はしていない、寧ろ今の環境に感謝していると涙を流した。
「あたしは今とても幸せです!どうかこれからも天から見守っていてください。貴方達の最愛の娘、黒歌」
手紙を読み終わると会場内に拍手が響き渡り、ダンテは黒歌の肩を抱き黒歌を二度と悲しませない、必ず幸せにすると心に誓ったのだった。
披露宴はクライマックスを迎え、最後のイベントのブーケトスの時間になった。来賓の未婚女性達が集まってくると最前列にゼノヴィアとロスヴァイセが来た!
「それじゃ皆!いくにゃよ?せーの…はい!」
背を向けて黒歌が投げたブーケをゼノヴィアとロスヴァイセは目を光らせ同時にジャンプした!ほぼ同時だ!さぁどちらが取る⁉︎
「はあ!!…取った…取った取った‼︎いぃやったああああぁ!!!」
ブーケをキャッチしたのはゼノヴィアだった!今まで見たことないくらい叫んで喜んでいた。
「おめでとうゼノヴィア〜‼︎ゼノヴィアが結婚できるように祈ってあげるよ〜!!」
「おめでとうございますゼノヴィアさん!…ハァ〜また取れなかったです…くっ!」
イリナは抱きついて祝福していたがロスヴァイセは悔しそうに拳を握っていた!まぁ焦んなくてもチャンスはまだあるさ。
こうして二日目の式も無事に終わりを迎えた。さぁ明日で最後だ!頑張れよ俺?
次回、朱乃編 お楽しみに!