リアス達グレモリー眷属はとある廃ビルで任務に当たっていた。任務の内容はあるはぐれ悪魔の科学者を討伐するというものだ。今回はダンテ達デビルメイクライはおらずグレモリー眷属のみであった。
「はぁ!はぁ!おいこら待て!!」
討伐対象の悪魔を追っていたイッセーは悪魔が逃げ込んだビルの一室のドアを勢いよく開けたが、開けた瞬間討伐対象が突然飛び出してきた!
「おわっ!!?」
「とう!」
悪魔は驚くイッセーの頭に手を掛けると一回転し踏み台にして飛び越えて再び逃げ出した!
「くっそ!ちょこまかと!おいてめぇ待ちやがれ!」
再び対象を追うイッセー。
また別の階層、ここでは朱乃と白音とアーシアがはぐれ悪魔の使い魔と思われる生物の相手をしていた。
「きゃあ!?」
「アーシアちゃん!危ないですわ!」
使い魔…小さい虫の姿の生物がアーシア目掛けて飛んできたが、その前に白音が割って入り両手を広げて立った。
「小猫ちゃん危ないです!」
「…くっ……ん?」
アーシアを庇った白音が使い魔の攻撃を受ける…と思われたが、使い魔の虫は白音の前で急に止まると、白音の胸を数秒見つめた後攻撃対象を朱乃に変更し朱乃の胸の前に来ると尖った口で朱乃の胸を突き始めた!
「あ、あらあら…///」
「朱乃さん!」
「まぁまぁ…あん♡どうして私の胸ばかり…ん♡狙うのでしょう?」
喘ぎ声を上げながら戸惑う朱乃、何処となく楽しんでいるようにも見えた。
「そ、そのお胸が大きくて立派だからでしょうか?」
「…むぅ…えいっ!」
その光景と理由に面白くない白音が使い魔の虫を鷲掴みにして捕まえやめさせた!その顔は少し怒っていた。
「あらあら(^^)小猫ちゃんありがとうございますわ」
「…いえ、失礼な虫です、私だって大人に変身すれば大きくなるのに…ブツブツ…それに朱乃先輩の胸に触れていいのは夫であるダンテ兄様だけですから。兄様以外が触れるのは許しません」
「まぁ、あらあら、うふふ♡」
そのまま白音は使い魔を握りつぶし使い魔退治は終わった。
逃亡を続けるはぐれ科学者悪魔、そのまま外に繋がる階段に出た。
「よし!追い込んだ!」
「くっ!…‼︎」
逃亡ルートに焦った悪魔は階段を登ろうとしたが、その先から気配を感じ取った!
「ごきげんよう、はぐれ悪魔さん?」
上の階からリアスが降りて来て下の階から祐斗とゼノヴィアが包囲、後方からも追いついたイッセーが来て悪魔の退路を断った。
「貴方の討伐命令が下ったわ。主の元を抜け、己の欲求を満たす為に暴れ回る不逞の輩…その罪、万死に値するわ。グレモリー侯爵の名に於いて、貴方を吹き飛ばしてあげる‼︎」
いつものリアスの名乗りを聞き悪魔は舌打ちすると無数の魔法陣を展開し抵抗し始めた!
「無駄よ…はあ!!」
すかさずリアスも滅びの魔力を放ち悪魔を魔法陣ごと吹き飛ばした!
「ぐあっ!!…くっ!」
吹き飛んだ悪魔は諦めず逃走をしたがリアスはすぐに指示を出した!
「逃がさないわ、祐斗!ゼノヴィア!」
「「はい部長!はあ!!」」
「ぐっ!?…くっ…ハァ!ハァ!」
二人の剣の一太刀を受け肩を負傷した悪魔は膝を突き壁に寄りかかったが祐斗とゼノヴィアに剣を首元に突きつけられようやく大人しくなった。
「あらあら、もう終わりましたの?」
「あっ朱乃さん、小猫ちゃん」
イッセーの後ろから朱乃と白音が来た、白音の手には使い魔の虫が握られていた。
「こちらも終わりましたわ」
「ご苦労様、朱乃、小猫」
「…弱かったですこの使い魔」
白音は手に持っていた使い魔の虫を悪魔の側に放り投げた、使い魔の虫はそのまま泡となり消滅した。
「これがコイツの使い魔?キモ」
「この虫さん何故か私の胸を集中的に攻撃してきましたわ」
「胸を?どういうことかしら?」
「…イッセー先輩みたいな虫です」
「…すみませんね虫のような存在で」
白音のツッコミに苦笑いするイッセー。そこへ遅れてアーシアも合流した、置いて行かれたのかかなり大きく肩で息をしていた。
「さて、はぐれ悪魔さん?チェックメイトよ、それともリザインせずに向かってくる覚悟はあるのかしら?」
「いえ、降参しましょう。最近冥界でも名が挙がっているグレモリー眷属が相手では流石に分が悪い」
リアスの問いに悪魔は潔くホールドアップし降参したが、悪魔はリアスの胸を見ると笑みを浮かべた。
「フッ…噂通り中々良い乳をしておられる」
「てめぇこら!部長に向かってなんてことを!」
「…イッセー先輩みたいな悪魔です」
「…すみませんね俺みたいで」
再び白音のツッコミに苦笑いするイッセー。リアスは朱乃に指示を出した。
「朱乃、彼を拘束後魔法陣で転送してちょうだい」
「はい部長」
朱乃は手を掲げると拘束用の魔力を束を展開し頬を染めた。
「うふふふ♡もっと抵抗していただけましたら私も楽しめましたのに♪」
そのまま悪魔を拘束しようとしたが朱乃の言葉に悪魔はニヤッと笑った。
「フフフ…そうですね、やるべきことはもうやりましたし、では…そうさせていただこう!!フッ‼︎」
一瞬の隙を突き悪魔は片手を床に付けると魔法陣を展開した!朱乃は拘束魔力を放ったがそれより早く悪魔の術が発動し拘束魔力は弾き飛ばされた!
「逃げる気⁉︎させないわ!祐…あぁん♡」
「リアス!…いやん♡」
阻止しようとリアスは指示を出したが魔法陣から放たれた魔力の鞭で胸を叩かれリアスと朱乃は怯んだ!祐斗とゼノヴィアが悪魔に攻撃を仕掛けたが悪魔の姿はもう気配と共に消えていた。
「部長!朱乃さん!大丈夫ですか⁉︎」
「えぇ大丈夫よイッセー」
朱乃の安否も確認するとリアスは悪魔が去った後を見て舌打ちした。
「ッ!逃げられたわね」
◇デビルメイクライ
「で、逃げられちまったわけか、ハッ、情けねぇなぁ」
「まったくだ、私達ならばそのようなヘマなど絶対にしない、フン」
任務から帰還したリアス達はデビルメイクライに帰ってきたが、結果を聞いたリーダーとサブリーダーのダンテとティアに呆れられていた。
「し、仕方ないじゃない!一瞬のうちに逃げられたんだもの!それに…胸も触られたし」
「あ?胸?なんだよ、その程度今まで何度もあったじゃねぇかよ?お前らどれだけ場数踏んでんだよ、ったく」
逃げられた原因を聞いてダンテはさらに溜め息を吐き呆れ、朱乃達と膝に座っていた白音は反省する様にシュンとした。
「ま、まぁまぁダンテ?ティア姉?そのくらいにしてあげようにゃ。誰だって強い力を持つと慢心することだってあるにゃ」
「ま、いい勉強になったな」
「次は逃がすんじゃないぞお前達?」
黒歌に宥められダンテとティアは溜め息を吐くととりあえず許した。リアス達も反省し次は必ず捕えると約束した。
それからあの後はぐれ科学者悪魔が研究の拠点としていた所に潜入したところ、何かの実験後しか残されておらず重要そうな資料を冥界に送り残ったものは全て破壊したのだった。後は冥界からの報告を待つしか無さそうということで今日のところは解散となった。
◯●◯
翌日、イッセーは学園の教室で昨夜はぐれ悪魔が去り際に言っていた言葉を考えていた。
「やるべきことはもうやりました…か。あのはぐれ悪魔、一体何を?なんかやたら胸にこだわってたような…」
「胸だとぉ!?」
Σ「おわっ!!?元浜!?」
イッセーが呟いた胸というワードに松田と元浜が詰め寄ってきた!特に松田は涙目になっていた!
「イッセー貴様!最近リアス先輩にやたら近くないか!?」
「あまつさえ腕を組んで帰ってると言う噂まで!!これぞまさに言語道断!!」
「お、落ち着けって!松田!元浜!(い、言えねぇよ…アーシアに加え部長まで一緒に暮らしてるなんて!)」
内心苦笑いしつつ勝ち誇るイッセー。
「まぁ、俺のお姉様だからなぁ!」
「くぅぅ!!勝ち誇りやがってぇ!!」
「それで今!間近にいるリアス先輩の胸を反芻してたっていうのかぁ!?」
「誰も部長のおっぱいのことなんて言ってないだろ!」
「おっぱいぃ!?やはり貴様ぁ!!」
口が滑りさらに元浜は発狂し出した!元浜を宥めているとおっぱいというワードで松田はイッセーに訊いた。
「そうそうおっぱいと言えば、おいイッセー、お前知っているか?最近女子がやたら早退や欠席してるらしいぜ?」
「えっ?なんだよそれ?変な病気でも流行ってるのか?」
「いや、診察結果はただの貧血らしい。だが問題はここからだ、その女子達は共通点がある、皆巨乳の子ばかりなんだ」
「巨乳の…?」
その共通点に驚いたが元浜も一緒になって語り始めた。
「学園全女子の胸のデータを持つ俺が言うんだ、間違いない!」
「このままでは学園の巨乳ギャル激減の危機だぁ!」
「巨乳の子だけが罹る病気ねぇ…」
松田と元浜が絶叫する中イッセーは顎に手を当て考えた。
▽
その日の放課後、友達の片瀬と村山と一緒に買い物に出かけていたティアは楽しそうに会話をしながら帰路に着いていた。
「ショッピングに付き合ってくれてありがとうございましたティアさん!」
「あぁ〜楽しかった!今日もこんなに買ってくれてありがとうございます!」
「ハハハ!なんのなんの!こんなことでよければいつでも付き合ってやるさ!私もお前達と出かけるのは楽しいからな!」
二人のことも白音同様妹分に思っているティアは優しく二人の頭を撫でると肩を組んだが、その時突然村山がガクッとしふらついた!
「おっと…急にどうした村山?大丈夫か?気分でも悪いのか?」
「あ、いえ…大丈夫ですティアさん、ちょっと目眩がして」
「大丈夫村山?」
片瀬も心配したが、村山を支えるティアは一瞬村山から妙な違和感を感じた。
(ん?何だ?今何か魔力的なものを感じたような?だがこの子は紛れも無く人間だ、魔力を感じるなど…)
「とにかく早く家へ帰った方がいい、ほら村山、乗れ」
「す、すみませんティアさん…」
ティアは村山を背負うと家まで走った。
数分後、村山の家に着くとぐったりしている娘を見て村山の親がティアに何かしたのかと問い詰めたが、片瀬が説明してくれたので誤解した親はティアに謝罪し感謝した。
◇デビルメイクライ
片瀬と村山を家まで送り届けたティアは村山から謎の魔力を感じ取ったことをダンテ達に報告し、さらにイッセーも学園の巨乳女子達に謎の病が流行ってることを報告した。それらの報告を聞いたリアスは逃したはぐれ科学者悪魔が関係しているかもしれないと予想したが、そこへ小型の魔法陣が現れグレイフィアのホログラムが現れた。
『先日転送していただいた資料によりますと、あのはぐれ科学者悪魔は魔物関連の錬金術師だということがわかりました』
「錬金術師?」
『はい、それでその件で少々問題が発覚しました。研究室で作り上げた冥界の食獣植物とドラゴンを融合したキメラをこの街に放ったというのです』
「キメラですって?何故そんなものを?」
『おそらく、それが彼の研究にして最大の目的なのでしょう』
キメラを放ったことに驚いたがダンテは笑っていた。
「面白ぇじゃねぇか、あっちからわざわざ仕掛けてくるなんてよ?だったら乗ってやろうじゃねぇか!」
「あぁ!私の友が遭っている被害の元凶かもしれんからな!それにドラゴンを実験に使うなど許せん!!」
ダンテとティアの気合いにリアス達も頷いているとグレイフィアが追加報告してきた。
『ダンテ様でしたらそう仰ると思っていました。はぐれ錬金術師の本拠地が判明しました、この街のはずれの森林にある廃墟の建物です。報告は以上になります、それでは新しい情報が入り次第ご報告致します』
グレイフィアは頭を下げると魔法陣と一緒に消えた。
はぐれ錬金術師の本拠地が判明し準備が整ったダンテ達は一斉に立ち上がった!
「さぁ、Partyの始まりだ!」
ダンテ達とグレモリー眷属は討伐任務に出発した。
次回、dmc3要素が多数登場します。