ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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第19話 決戦前、リアスの想い

2日目

さぁ!今日も楽しくサバイバル行ってみようぜ!頑張って生き残れよグレモリー眷属!………と思ったが、リアス曰く今のままでは歯が立たないと言うので(特にイッセーが)基礎をやることになった。俺達はその様子を見ることにした。

 

レッスン1 木場との剣術修行

 

「おりゃあ!!」

 

「そうじゃないよ、剣の動きを見るだけじゃなく視野を広げて相手と周囲も見るんだ」

 

闇雲に木刀を振り回すイッセーの背後を祐斗が取った!イッセーは全く気づいていない。祐斗の木刀がイッセーの肩を軽く叩き、イッセーは祐斗の凄さを改めて思い知らされた。

…イッセーは剣術に向いてねぇな、ティアも腕を組んで溜め息を吐いていた。

 

「ほら、まだまだいくよ!」

 

 

レッスン2 朱乃との魔力修行

 

「そうじゃないのよ、魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集めるのですわ」

 

魔力のコントロールが下手なイッセーは掌に魔力の玉を作ろうと頑張っていたが、朱乃がイッセーの背中に豊満な胸を押し付けていたので集中できていなかった……おいおい朱乃、遊んでねぇか?

 

「できました!」

 

「あらあら、うふふ、アーシアちゃんは魔力の才能がありますわね」

 

イッセーと一緒にやっていたアーシアが掌に綺麗な緑色の魔力の玉を作っていた。へぇ、大したもんだ。隣を見るとティアが五本の指先にそれぞれ蒼い魔力の玉を出して自慢気に俺の方を見ていた、はいはい凄い凄い…

 

「やるなアーシア!よーし!俺も集中集中!…………………よし!できた!」

 

かなり集中してようやく出せたイッセーの魔力の玉は……ビー玉くらいの小さなものだった。……イッセー…ティアが鼻で笑ってるぞ?黒歌なんて吹き出してるし…

 

「魔力の源流はイメージの具現化、得意なもの、いつも想像しているものならば比較的早く具現化できるかもしれませんわ」

 

「いつも想像しているもの………あっ、それなら…朱乃さん、ちょっと…」

 

「はい?…………うふふ、わかりましたわ。ちょっと待ってくださいね」

 

イッセーは少し考えると朱乃に何かを耳打ちした、すると朱乃は微笑むとタマネギやじゃがいもなどの野菜が入った段ボールを持ってきてイッセーに渡した。??何する気だ?

 

 

レッスン3 白音との組み手

 

「うりゃあ!おりゃあ!!」

 

白音に突きを放つイッセー、白音は軽々避けイッセーに足掛けをしイッセーを転倒させた。

 

「………弱っ」ぼそっ

 

「…ひでぇよ、小猫ちゃん……」

 

白音がイッセーに容赦なく言う、確かに…ていうか弱すぎだ、これにはティアも少しイライラしている様で眉をひん曲げていた。

 

「イッセーちん、勝つ気あるのかにゃ?ふぁ〜〜ぁ…」

 

黒歌もあくびをして見ていた。

 

「…打撃は体の中心線を狙って的確かつ抉り込むように打つんです」

 

白音は鋭い突きを放ちながらイッセーにアドバイスした。

 

「…さ、もう1セットです」

 

その後もイッセーは白音と組み手……否、白音のサンドバッグになった。フッ、死ぬなよイッセー…

 

 

レッスン4 リアスと筋力トレーニング

 

「ほらイッセー、もうすぐ頂上よ!頑張るのよ!」

 

「…ぜぇ…ぜぇ…!お、おおっス!!」

 

イッセーは普通の人間ではまず運べない大きさの岩を背負って山登りをしていた。岩の上にはリアスが乗った状態で…

 

「よく頑張ったわねイッセー、さーーて次は……腕立て伏せ300回いってみましょうか」

 

「オ、オーースッ!!」

 

イッセーはリアスと岩を背負ったまま腕立て伏せを始めた。…イッセー悪魔じゃなかったら百回は死んでるぞ?

 

 

これで基礎は終わったので、早速サバイバル修行をやろうかと思ったがイッセーがくたびれてしまったので今日は基礎の復習になった。イッセーはアーシアに治療されていた。

そしてその日の夕食は何故か大量のじゃがいもとタマネギが使用されていた、黒歌もメニューに悩んだと言っていた。使い切れなかった分はゲリュオンにあげてみたら喜んで食べていた。

 

 

3日目

イッセーの体力も回復し、基礎もある程度覚えたので修行を再開することにしたがリアスがサバイバルよりも魔具一体とグレモリー眷属で戦いたいと言ってきたのでそれで行くことにした。黒歌と白音は変わらず二人で修行するようで先ほど出発した。

 

「よし、今日のお前達の相手はこいつだ」

 

ダンテの体から光球が飛び出し、三つ首で体を氷で覆われたケルベロスが現れた。

 

「ケルベロス、殺さない程度に相手をしてやってくれ」

 

「「「いいだろう、かかってこい小童ども!」」」

 

ケルベロスは魔力と冷気を解放しグレモリー眷属を威嚇した!気温もかなり下がった。懐かしいぜこの雰囲気、初めて対峙した時を思い出すぜ。

 

「さぁ行くわよ皆!初日の無念を晴らすわよ!」

 

「「「はい!部長!!」」」

 

グレモリー眷属とケルベロスの戦いが始まった!

 

「散開!包囲して!」

 

リアス達は散開し全方位からケルベロスに攻撃した!ケルベロスに逃げ場は無い!しかしケルベロスは全く避けようとせずグレモリー眷属の攻撃をもろに受け煙に包まれた。

 

「やったの?」

 

しかし煙が収まり見えてきたケルベロスの体は全くの無傷だった!体を覆う氷が攻撃を防いだのだ!さぁどうするグレモリー眷属?あの氷を剥がさないとケルベロスにはダメージを与えることはできないぞ?

 

「「「ふっふっふっ、どうした?その程度か?これでは初日と変わらんぞ」」」

 

「ふふ、貴方も油断しないことね、祐斗!!」

 

「はい!!ソードバース!!」

 

祐斗が神器を発動させケルベロスの脚に魔剣を出現させ縫い止めた、同時に脚の氷も砕いた。

 

「今よ、祐斗!!」

 

ケルベロスの脚を縫い止めている内に祐斗がケルベロスの氷が砕けた脚に魔剣を突き立てた!

 

「「「あまいぞ!小僧!!」」」

 

ケルベロスは脚に刺さっていた魔剣をあっさり引き抜き砕くと鋭い爪で祐斗を吹き飛ばした!

 

「祐斗!…まだよ!朱乃!!」

 

「はい部長、雷よ!!」

 

ケルベロスの真上に飛んでいた朱乃が巨大な落雷を落とした!落雷を受けたケルベロスは耐えていたが朱乃が魔力を上げ更に強力な落雷を落としたので、背中の氷がついに砕けた!

 

「…はぁ…はぁ…確かに手応えはありましたわ」

 

「「「ほぅ?今のはいい雷だったぞ小娘。今の雷はネヴァンのものか?」」」

 

「はい、初日にネヴァンさんの相手をさせて頂いた時に少しだけ教えてもらいました」

 

へぇ、ネヴァンのやつそんなの教えてたのか…確かに今の落雷、ネヴァンの落雷に似てたな。

 

「「「そうか、だが…攻撃の後に隙を見せるのはよくないな!」」」

 

ケルベロスは緑色の目の首で雄叫びを上げると朱乃に大量の落氷を落とした!朱乃はなんとかかわしていたが追撃に青い目の首が巨大な氷の塊を飛ばした!周りは落氷だらけでかわせず朱乃に氷の塊が直撃した。

 

「…くっ!でも時間は稼げましたわ!リアス!イッセー君!」

 

朱乃が叫ぶとリアスとイッセーが魔力を溜めて構えていた。

 

「ありがとう朱乃、今よ!イッセー!!」

 

「はい部長!ドラゴンショット!!」

 

「くらいなさい!!」

 

イッセーのドラゴンショットとリアスの滅びの魔力がケルベロスに放たれ、頭と体の氷が砕けついにケルベロスは丸裸になった。

 

「みんな!今よ!!」

 

全身の氷が砕けリアス達は全員で総攻撃を仕掛けた!今ならケルベロスにダメージを与えられる!だが油断するなよグレモリー眷属?ケルベロスは体を赤くすると体勢を低くして構えものすごい勢いで突進した!!

 

「なっ!?」

 

「「「惜しかったな、グレモリー眷属よ」」」

 

ケルベロスの突進をもろに受けグレモリー眷属は吹き飛ばされ、全員戦闘不能になった。

ケルベロスは体の色を戻し冷気を纏うと再び全身を氷で覆った。

 

「よし、それまでだ。アーシア、全員を治してやってくれ。ケルベロス、ご苦労だったな」

 

「はい!みなさん大丈夫ですか?」

 

「「「主よ、此奴ら初日よりかはマシだったぞ」」」

 

ケルベロスはグレモリー眷属の戦いを少し褒めていた。確かにな、俺も氷を剥がすのは無理だと思っていた。

治療が済んだグレモリー眷属はダンテとケルベロスから感想を聞きリアス達は互いを褒め合っていた。

その日の午後、今度はケルベロスを装備したダンテがグレモリー眷属の相手をし再びボロボロにされたグレモリー眷属であった。

 

翌日からもアグニ&ルドラ、ネヴァン、ゲリュオン、ドッペルゲンガー、ティアと一体ずつ相手をし3日4日と過ぎて行った。毎日ボロボロにされたグレモリー眷属だったがそれを繰り返すうちに少しずつ確実に強くなって行っていた。

そして最終日の夜、ダンテは黒歌から白音の修行の成果を聞いていた。

 

「白音の修行はどうだ?デビルトリガーはちゃんと使いこなせているか?」

 

「使い方の方は大丈夫にゃ、でも変身時間が少ししか伸びなかったにゃ…白音は今まで魔力を使わないで体術で戦って来たから。それと変身してるからもちろん強いけど、あの暴走して操られてた時と比べたらそれほど強くないにゃ、やっぱりあれは魔力で暴走してたからみたいで今の白音はあたしから見ても上級悪魔クラスにゃ」

 

「そうか、そうなると本番で白音がどのタイミングでデビルトリガーを発動させるか…だな」

 

「うん…そうにゃね……」

 

 

黒歌と別れ、寝る前にダンテは夜風に当たろうと別荘の廊下を歩いていると一室のバルコニーでイッセーとリアスが話しているの見かけた、部屋のテーブルにはリアスが見ていた資料などが置いてあった。

 

「聖獣と称されるフェニックスとライザーの一族は能力的にはほとんど変わらない…つまり不死身よ」

 

「不死身って…それって最強じゃないですか⁉︎」

 

「そうね、ほとんど無敵ね……8勝2敗 これはライザーの公式のゲームの戦績よ。その2敗は懇意にしてる家系への配慮でわざと負けただけで実質は全勝、公式タイトルの候補にもなっているわ」

 

ほぅ〜あの焼き鳥野郎、それなりの実績を持っていたんだな。軽く関心するとダンテは壁に寄りかかりながら話の続きを聞いた。

 

「でもね、ライザーを倒せないことも無いのよ?」

 

「えっ⁉︎マジっすか⁉︎」

 

「えぇ、倒す方法は二つ。圧倒的な力で押し通すか、起き上がるたびに何度も倒して精神を潰すか。前者は神クラスの力が必要、後者はライザーの精神が尽きるまでこちらのスタミナを保つこと。体が再生しても心…精神は確実に疲弊する、フェニックスの精神を押し潰せば私達の勝ちよ」

 

なるほどな、でも今のグレモリー眷属じゃ難しそうだな、その役はティアか黒歌になりそうだな。

 

「部長、どうしてライザーのことを嫌っている……っていうか今回の縁談を拒否しているんですか?」

 

その問いにリアスは椅子に座ると膝を抱いて話し始めた。

 

「……私はね"グレモリー"なのよ」

 

「えっ?」

 

「私には何処までいってもグレモリーの名が付き纏うってこと」

 

「嫌なんですか?」

 

「誇りには感じてるわ、けれど私個人を殺しているものでもある。誰もが私のことを"グレモリーのリアス"と見るわ、リアス個人として認識してはもらえない。だから人間界での生活は充実していたの、誰も悪魔グレモリーのことなんて知らないものね。皆、私を私として見てくれている……それがたまらなく好きだわ。"リアス"を愛してくれるヒトと一緒になりたいのそれが私の小さな夢………残念だけれどライザーは私のことを"グレモリーのリアス"として愛してくれている……それが嫌なの」

 

リアス…お前も思い詰めていたんだな……

 

「俺は部長のこと部長として好きですよ、グレモリー家のこととかよくわからないけど俺にとってはリアス部長はリアス部長であって……俺はいつもの部長が一番です!」

 

イッセーは照れながらも笑顔でリアスに言った、リアスは驚きながら頬を染めて呆けていた。

 

「でも、そんなやつが相手なのに……俺…てんでダメっす……」

 

「イッセー?」

 

「皆と修行しててわかりました、俺が一番役立たずだって、ダンテさん達も協力してくれたのに……たとえスゴい神器を持っていても俺が持ち主じゃ意味が無いんだって……」

 

イッセーは手を強く握り顔を伏せて続けた。

 

「ライザーに言われました、宝の持ち腐れ、豚に真珠だって……まさに…俺のことじゃないですか…」

 

イッセーは泣いていた。そんなイッセーをリアスは優しく抱きしめた。

 

「自信が欲しいのね……いいわ、あなたに自信をあげるわ。ただ、今は少しでも身体と心を休ませなさい。眠れるようになるまで私が側にいるから……」

 

ダンテはフッと笑うとその場を後にした。廊下の角を曲がったところに腕を組んで壁に寄りかかるティアがいた、どうやらティアも聞いていたようだ。

 

「あいつらの想いはわかった、明日のゲーム必ず勝たせてみせよう」

 

そう言ってティアは部屋に戻って行った。

 

 

こうして10日間の修行は終わった。明日はいよいよ本番だ!負けるなよグレモリー眷属!!

 

 

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