ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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第22話 グレモリー眷属vsライザー 後

ライザーの眷属達を倒したイッセー達はリアスが待つ校舎の屋上を目指して校舎の入り口に走ったが、そこで一人の少女が行く手を遮ってきた、ライザーの妹のレイヴェルだ!

 

「何だよお前!邪魔するな!それともやっぱりやんのか⁉︎」

 

イッセーはレイヴェルがやる気になったと思い構えたが…

 

「いいえ、貴方達に忠告して差し上げましょうと思いまして」

 

「…忠告だって?」

 

レイヴェルはイッセー達をじぃ〜っと観察する様に見ると話し始めた。

 

「貴方達、10日前に比べてずいぶんと実力を上げましたわね?ここまで強くなるなんて正直思ってませんでしたわ。ですがお兄様もあの10日間ただのんびりと過ごしていたわけではありませんよ?徹底的に叩きのめす!と言って鍛錬を重ねてかなり実力を上げましたわ!はっきり言います!貴方達では今のお兄様には敵いませんわ!痛い目に遭いたくなかったらリアス様が負けを認めるまでここで……って!ちょ、ちょっと!私を無視⁉︎」

 

イッセー達はレイヴェルが話してる途中にもかかわらず無視して校舎の中に入ろうとした。

 

「ど、どうせ負けるのですから、ここで私とおしゃべりしてた方が安全で健全ですわよ!」

 

「一人で勝手に喋ってろ!近寄ると裸にするぞ!」

 

「ッ///」

 

イッセーがレイヴェルに手を向けて忠告するとレイヴェルは服を守る様に身構えた。ドレスブレイクを見てない祐斗とティアはイッセーの脅しの意味がわからなかったがイッセーに続いて行った。

 

「忠告しましたわよ!もう知りませんからね!」

 

レイヴェルはまだ言っていたがイッセー達は気にすることなく校舎内を進んだ。

 

「よし、校舎に入ったから昇格できる……プロモーション!女王!」

 

女王に昇格したイッセーだったが体に反動がきた!…くっ!昇格しても体力の限界は近いか……

 

「イッセー君、大丈夫かい?」

 

木場が心配してきたが、この程度で挫けていられねぇ!

 

「こんくらいどうってことねぇよ!それよりも早く部長とアーシアの所に急ごうぜ!」

 

イッセー達は階段を勢いよく駆け上がり屋上のドアを開けた。

 

 

「部長ォ!!グレモリー眷属全員ここに参上しましたぁぁぁぁ!!」

 

「イッセー!皆!」

 

「イッセーさん!皆さんもご無事で!」

 

そこでイッセーが見たのは腕と脚に酷い火傷を負って動けなくなったリアスと炎で出来た檻に閉じ込められているアーシアだった!

 

「アーシア!」

 

「おっと触らない方がいいぞ?その檻は我がフェニックスの炎で出来ている、触れれば数秒で灰になるぞ、まぁ、それでもいいのなら触れるといい」

 

檻に触れようとしたイッセーに一応忠告するとライザーは腕を組んで関心するようにイッセー達を見た。

 

「それにしても…パーフェクトの状態でここまで来るとはな?大したものだ。それにユーベルーナもあんなあっさりと倒されるとは予想外だった。一応あいつは俺の眷属の中で一番強いんだがな……で?倒したのは誰だ?」

 

「…私です」

 

「ほぅキミが…やるじゃないか?キミの名前は?」

 

「…貴方に名乗る名前なんてありません」

 

白音はライザーを睨みながら吐き捨てた。

 

「ふん、まぁいい。しかしお前達、俺が与えた10日間でかなり実力を上げたな?だが!俺も同じく10日間鍛錬させてもらった、見るがいい!これが今の俺の力の姿だ!!」

 

ゴォォォォオォォォ!!

 

「なっ!??!」

 

ライザーが魔力を解放すると凄まじい重圧がかかり辺りが大きく揺れ始めた!その力にイッセー達は驚愕した!ライザーは激しい炎を纏うと構えた!

 

「さぁ!かかって来いグレモリー眷属!ここからが本当の戦いだ!!」

 

本気のライザーとグレモリー眷属の戦いが始まった!

 

 

「まずは僕達が行く!イッセー君はアーシアさんが捕まっているあの檻をなんとかしてほしい!この戦い、彼女の回復が無いと厳し過ぎる!頼んだよ!ソードバース!!」

 

「私も行きますわ!!」

 

祐斗と朱乃がライザーに向かって行き戦闘を開始した!イッセーは祐斗に言われた通りアーシアが捕まっている炎の檻の前に来た。

 

「待ってろアーシア、今出してやるからな……アッチィ!?くそっ!やっぱただの炎じゃねぇか!だったら!」

 

『Boost‼︎』

 

「イッセーさん…」

 

ブーステッド・ギアで倍化をし続けるイッセーの後方では祐斗と朱乃の声、剣と雷の音が響いていた…早くアーシアを解放して俺も戦わないと!

 

『Boost‼︎』

 

「よし、あと少し!」

 

「イッセーさん…ごめんなさい…私、足手纏いで……私がもっとしっかりしていればこんなことには…」

 

「そんなことないさ、アーシアだって俺達が来るまで部長のことを守ってくれたんだろ?アーシアは足手纏いなんかじゃないさ」

 

「イッセーさん…!……はい!」

 

『Boost‼︎』

 

「よし、これでいける!アーシア!少し下がってろ!オラァ!!」

 

三回分の倍化の力で炎の檻を殴りつけたが少し歪んだだけで檻はビクともしなかった。

 

「くそっ!これでもダメか!どうすりゃこの檻を破れるんだ⁉︎」

 

「!!イッセーさん!後ろ!!」

 

後ろを見たアーシアが叫んで呼び掛けると後方からライザーと戦っていた祐斗がイッセーの方へ吹き飛んで来た!イッセーは祐斗を受け止めたが祐斗はかなりボロボロにされておりかろうじて意識がある状態だった。

 

「お、おい木場⁉︎しっかりしろ!木場!!」

 

「…ハ…ハハ…まさか…ここまで力の差が…あるなんてね……ダンテさんから教わった…スティンガーも…ラウンドトリップも…効果が無かった……ゲホッ…」

 

「もう喋るな!待ってろ木場!アーシアを解放したらこんな傷すぐに…」

 

「…残念だけど……僕はもう…ここまでだ……後は…任せたよ…イッセー君……気をつけてね…ライザーの実力は…予想以上だ……」

 

祐斗は光に包まれると転移されて消えた。

 

『リアス・グレモリー様の騎士一名、リタイア』

 

「…木場……!…くっ!」

 

イッセーは拳を強く握り床に打ち付けた。

 

「…祐斗…本当にお疲れ様……ありがとう…」

 

リアスも顔を伏せて震えながら祐斗に感謝した。

 

「フッ、今の騎士の奴中々の腕前だったな。カーラマインやシーリスよりも実力は上かもしれないな、男だが眷属に欲しいくらいだ」

 

ライザーは祐斗の実力を褒め眷属に入れたがっていた。そんなライザーをイッセーは震える拳を握り睨みつけた!

 

「ッ!ライザー…てめぇ…!!」

 

「さぁ次は誰が来る?赤龍帝の小僧、お前か?それとも…ぐおっ!?」

 

その時突如ライザーに落雷が襲った!

 

「うふふ、私を忘れてもらっては困りますわ、貴方だけは絶対に許しません!祐斗君の仇を取らせていただきます!!」

 

朱乃は笑顔から一変し鋭い目つきでライザーに落雷を落とし続けた!

 

「…ッ!流石は雷の巫女と称されるだけはある…だがこの程度では俺を倒すことはできん!」

 

「くっ!やりますわね!ならば!ネヴァンさん…力をお借りしますわ!はぁぁぁぁ!!」

 

朱乃の魔力が跳ね上がり落雷が極太になり更に激しくなった!

 

「ぐっ⁉︎ぐおおぉぉぉ!!ぐあっ!?」

 

力が増した朱乃の落雷に耐えきれずライザーの左腕が吹き飛んだ!しかしライザーは左腕に炎を纏わせるとすぐに腕を再生させてしまった。

 

「…ふぅ、今の落雷は中々強力だった、俺がフェニックスじゃなかったら負けていたかもな。さぁどうする?もう一度やってみるか?リアスの女王!」

 

「くっ!」

 

朱乃がもう一度ライザーに落雷を放とうとしたその時、ライザーの左右に黒と白の影が現れライザーは吹き飛ばされた!

 

「朱乃ちん!一旦退くにゃ!」

 

「朱乃先輩はリアス部長を守ってください!」

 

デビルトリガーを発動させた黒歌と白音がライザーに向かって行った。朱乃は頷くとリアスの元に戻りリアスの応急処置を始めた。

 

「くっ!ユーベルーナを倒したガキと助っ人の女か!…な、何だ?お前達のその姿は⁉︎それにその力は⁉︎」

 

デビルトリガーを知らないライザーは二人の姿と力に驚いた。

 

「さぁ〜て…たっぷり可愛がってあげるにゃ!行くよ白音!!」

 

「はい!姉様!!」

 

「ちぃ!ナメるなよ!」

 

黒歌と白音は素早く動き回りライザーを翻弄しながら確実に打撃を当てていた、一撃一撃の威力は高いのだがライザーも炎を纏って威力を半減させていた。ライザーが二人のスピードに慣れてきた時、黒歌は魔力と仙術のミックスの魔弾を放った!当たったらマズいと判断したライザーはかわしていたが魔弾は囮だった…背後から気配を消した白音にホールドされ動きを止められた!

 

「くっ⁉︎離せこのガキ!」

 

「ガキじゃないです!姉様!今です!」

 

「よくやったにゃ白音、くらうにゃライザー!幻惑ドーム!」

 

白音がライザーを放すタイミングに合わせて黒歌がライザーを黒い球状の魔力で包み込んだ!

 

「⁉︎何だこれは?……!?こ、これは!?」

 

黒い魔球に包まれたライザーは額を押さえたり暗中模索の様に周りを手探りで動かしていた。

 

「その中にいる間アンタは全ての感覚、視界がおかしくなるにゃ。そのままの状態で正気を保ち続けるのは不可能にゃ。それじゃあ白音、今のうちに終わらせるよ!」

 

「はい!」

 

黒歌と白音は手に魔力を溜めてライザーにとどめを刺そうとしたが…

 

「ぐっ!うぉぉおぉぉ!!ナメるなよ!猫女がぁぁぁぁ!!」

 

意識を保っていたライザーは魔力と炎を跳ね上がらせ幻惑ドームを内側から吹き飛ばした!

 

「チッ!なんて奴にゃ!」

 

「…ならば!」

 

白音は拳に仙術の気を纏わせとライザーに向かった!が、その時!

 

スゥゥ…

 

「…えっ?」

 

ライザーに向かう途中、白音の魔力が尽きてしまいデビルトリガーが強制解除されてしまった!ライザーは一瞬驚いたが、ニヤッと笑うと白音を殴り飛ばし追撃に火球を放った!

 

「白音ぇ!!」

 

黒歌は急いで白音の元に駆けつけると白音を庇う様に抱きしめた!火球が黒歌の背中に直撃し燃え上がった!

 

「!!あああああぁぁぁぁウアアアアーーーー!??」

 

黒歌の悲鳴が響く!

 

「姉様ぁ!!」

 

数秒後、炎は消えたが背中は酷く焼け爛れ黒歌はぐったりして倒れてしまった。

 

「姉様!姉様!しっかりしてください!!」

 

「黒歌!おい黒歌!しっかりしろ!!」

 

白音は黒歌に必死に呼び掛け、戦いを見ていたティアも飛んで来た、二人の呼び掛けに黒歌は目を覚ました。

 

「し…白音…無事にゃ…?」

 

「…姉様…どうして…こんな…」

 

「…気づいたら体が動いてたにゃ…白音が無事なら…それで…いいにゃ」

 

「…で、でも、私ももうすぐ強制転移されてしまいます!」

 

「…だから…そうなる前に……白音…手を…」

 

黒歌が差し出した手を白音が握ると魔力が体に流れ込んで来た!

 

「あ…あたしの魔力を…白音…あんたに預けるにゃ…これでまた…デビルトリガーを発動…できるにゃ」

 

「…姉様……!」

 

黒歌は微笑むとティアの方を見て謝った。

 

「ごめんにゃ…ティア姉……あたしは…ここまでにゃ……後はお願いにゃ……」

 

「あぁ、任せろ!お前はゆっくり休め」

 

ティアの言葉に頷くと黒歌は転移された。

 

『リアス・グレモリー様の助っ人一名、リタイア』

 

白音は立ち上がると今まで見せたことがない鋭い目つきでライザーを睨みつけた!

 

「フゥゥゥ…貴方だけは…貴方だけは絶対に許しません!覚悟してください……!!デビルトリガー!!」

 

衝撃波が発生し白音は再び猫人間の姿に変身した!しかしその姿は所々黒い部分があり、まるで黒歌のデビルトリガーと融合した様に見えた!

 

「何⁉︎馬鹿な⁉︎お前の魔力はさっき尽きたはず⁉︎」

 

驚くライザーをよそに白音は構えると騎士に匹敵する速度でライザーの目の前に現れライザーの顎にアッパーカットを放った!

 

「ガッ!?く、くそぉ!!」

 

ライザーは白音に突きを放ったが、そこにいたのは残像で気づいた頃には死角から強力な蹴りを受けた!

その光景はライザーの周りに何人もの白音がいる様に見え、ライザーはどれが本物の白音か見切れていなかった。

数分間見切れない攻撃を繰り返した白音は籠手に生えた白い爪に魔力を込めると両手の爪から青白い魔力の刃を作り出した!

 

「猫王の爪(デスガロン)!!」

 

白音は構えると肩で息をしているライザーにデスガロンを振り下ろした!ライザーは体を引き裂かれると爆発した!

 

「…はぁ…はぁ…やった?」

 

今ので魔力を約2/3ほど消費した白音はライザーを倒したかどうか確認した。

煙がだんだん収まってきてライザーの姿が見えてきたが、そのライザーの姿を見た白音は言葉を失った!ライザーは右肩から腰の下を消し飛ばされていたが全身を消されていなかったので再び炎を纏い元に戻ってしまった。

 

「はぁ…はぁ、そ、そんな…」

 

「…ふざけやがって、ずいぶんナメた真似をしてくれたな小娘が!では今度はこちらの番だ、俺が鍛錬の末に修得したフェニックス奥義、その身で受けろ!!」

 

白音は肩で息をしながらも構えた。

 

「ゴッドフェニックス!!」

 

ライザーの体が激しい炎で包まれるとその姿が巨大な不死鳥に変わった!ライザーはその姿で白音に突撃してきた!

白音は目を閉じると残った魔力で右腕の爪に再びデスガロンを出現させ構えると不死鳥と化したライザーに向かって飛び黒歌に謝った。

 

「…姉様…ごめんなさい…仇は…取れませんでした……」

 

白音の体はそのまま不死鳥に呑み込まれた…

不死鳥はその勢いのままリアス達の方へ向かい朱乃が展開していた防御魔法陣を砕き朱乃も呑み込んだ。

不死鳥は炎を収束させると元のライザーの姿に戻った。

 

『リアス・グレモリー様の女王一名、戦車一名、リタイア』

 

「…朱乃…小猫…黒歌……ありがとう…!」

 

リアスは顔を伏せたまま三人に感謝し涙を流した。

 

「…白音、見事な戦いだったぞ…お前の覚悟、決して無駄にはしない…!!」

 

今の戦いを見てティアは拳を握り呟やくとライザーを見た。

 

「さぁ!高みの見物をしていた龍王さんよぉ?そろそろあんたの相手をさせてもらおうか!そもそも俺が鍛錬したきっかけはあんたがゲームに出ると聞いたからだからなぁ!なにせ龍王最強だからな簡単には倒れてくれるなよ?」

 

ライザーは挑発的な言い方でティアに言ったがティアは徐々に魔力とオーラを高め始めた。

 

「…フッ、いつまでそんな態度でいられるかな?貴様は怒らせてはならん者を怒らせてしまった…覚悟するがいい!!」

 

ティアの感情が高ぶると同時に魔力とオーラが跳ね上がった!ライザーの表情が一瞬強張ったがすぐに笑みを浮かべた。

 

「ッ!流石は龍王!感情の高ぶりだけでここまでの威圧感を出すとは…だが!それでこそフェニックスの相手に相応しい!」

 

ライザーも炎を激しく吹き出した!

 

「いくぞ!挨拶代わりだ、受け取れ!」

 

ライザーは再びゴッドフェニックスを発動させティアに突撃した!対するティアもオーラを纏った両腕を重ねて叫んだ!

 

「ドラゴンラッシュ!!」

 

重ねた両腕から巨大な蒼いドラゴンの頭部のエネルギー波が放たれ不死鳥のライザーにぶつかりフィールドが激しく揺れた!両者の力は互角に見えたがドラゴンラッシュのエネルギーが徐々に押され始めついに弾け飛んでしまった!ライザーはそのままティアに突撃したがティアは難なくかわした。

 

「ハッ!どうした龍王さんよ!あんたの力はそんなものか⁉︎」

 

「ほぅ、流石に奥義と言うだけのことはあるな?制限があるとはいえ私のドラゴンラッシュを撃ち破るとはな」

 

ライザーは嘲笑いながらティアに何度も向かったが先程からティアには一回も当たっていなかった。

 

「大したものだ。だがな…まさかとは思うが貴様は忘れてはいまいな?貴様に奥義があると同じく私にも奥の手があるということを」

 

「何?奥の手だと?…あぁ龍王化のことか?わかってはいるがあの姿は力は絶大だが大き過ぎるのが難点だ、今の俺にとっては良い的にしかならないと思うがな!ハハハ!」

 

龍王形態になるのかと思いライザーは笑っていたがティアも魔力を高めながらニヤッと笑った。

 

「龍王化か…フフ、それもいいがそれよりももっといいものを見せてやろう…!……デビル…トリガー…!!」

 

ティアの体に魔法陣が纏わりつき蒼い衝撃波が発生し、風が薙ぎ払われるとそこには全身に蒼い鱗が形成された龍人の姿に変わったティアが立っていた!

 

「なっ⁉︎ま、まさか、あんたもその力が使えるとは!?それに何て力だ⁉︎」

 

予想外の姿に変わったティアにライザーは驚いたがそれよりもティアが放つ力に驚愕した!一応ティアには力の制限がかけられているのだが、それでもライザーの力を上回っていた!

その様子を校舎の屋上から見ていたイッセーとリアスは驚いていた。

 

「…す、すげぇぜ!ティアさん!!」

 

「やっぱり彼女もあの力を使えたのね…でも小猫の時の事もあるし…彼女は大丈夫かしら?」

 

「大丈夫ですよ!部長!ティアさんの力はライザーの野郎を上回っています!これなら勝てますよ!」

 

リアスは白音同様時間切れになるのを心配していたがイッセーはティアが勝つと信じていた。

 

 

ライザーは目の前に立つ自分の力を上回るティアを前に内心焦っているも怯まず立ち向かった。

 

「くっ!例えどんな姿になろうと俺は伝説のフェニックス!決して負けはしない!!行くぞ!ゴッドフェニックス!!」

 

ライザーが不死鳥の姿になり龍人化したティアに突貫した!

 

「くらえぇぇぇえぇぇぇっ!!」

 

「ドラゴンラッシュ……ブレス!!」

 

ティアはドラゴンラッシュを放つと突き出た口から蒼いブレスを吐き、それをドラゴンラッシュの頭部の後ろにぶつけた!すると頭部と融合したブレスは巨大な龍の体になり一体の巨大な龍のエネルギー波へと変わった!!

 

「な、何!?」

 

突然目の前で巨大な龍のエネルギー波に変わったことにライザーは驚いたが怯まず突撃した!ぶつかった瞬間、先ほどよりも強力な揺れが発生し、両者は押し合っていたが今度はライザーの不死鳥が押され始めた!

 

「なっ⁉︎馬鹿な⁉︎ゴッドフェニックスが押されているだと⁉︎」

 

そしてついに不死鳥が押し負け炎が吹き飛ばされ元のライザーの姿に戻った、エネルギー波に呑み込まれる前にライザーは離脱したがそこに先回りしていたティアに蹴り飛ばされた!

 

「ぐっ!くそっ!!」

 

ライザーはティアに炎の魔弾をマシンガンの様に連射したがティアはステップやバク転などでかわしながらライザーの距離を徐々に詰めて行った!

 

「く、くそぉ!!何故当たらん!?」

 

そしてティアがライザーの前に着き、ライザーは構えたまま目の前にいるティアを見つめた。ティアは拳をゆっくり構えた。

 

「龍王シンクロモード」

 

ティアは龍王の分身を背後に出現させ体に重ねるとライザーにボディブローを放った!二発分の拳を受けたライザーはフィールドの壁に叩きつけられた。最早勝敗は決したが、ティアはライザーに最後の一撃を与える為に近づいた。ライザーは気を失ってはいないが頭を下げていた。

 

「貴様はよく戦った、だがこれで終わりだ、もう復活するんじゃないぞ?」

 

ティアは手に魔力を溜めていたが突然ライザーがニヤッと笑った。

 

「…貴様、何を笑っている?」

 

「かかったな!不死鳥の監獄(フェニックスプリズン)!!」

 

次の瞬間ティアがアーシアが捕まっていた物と同じ炎で出来た檻に閉じ込められた!

 

「何⁉︎貴様!!」

 

「…へへ、しばらくその中で大人しくしていろ!今のあんたには力では敵わないんでな、こいつを使わせてもらったぜ。いくらあんたでもその檻を破るのは容易ではないはずだ。今のうちにリアスを取らせてもらうぞ!」

 

「ッ!ま、待て!!」

 

ライザーは炎の翼を広げてリアスの方へ向かい火球を放った!リアスは脚に酷い火傷を負っているので動けない!

 

「リアス!これで終わりだぁ!!」

 

「避けろぉーー!!リアス・グレモリーーーー!!!」

 

その時リアスの前に人影が入り火球を受けた!火球を受けたのはリアスを身を呈して守ったイッセーだった!

 

「はぁ…はぁ…じょ、女王に昇格してなかったらアウトだったぜ…」

 

「チッ、小僧邪魔しやがって…!」

 

イッセーはよろけながらもブーステッド・ギアを発動させ構えた。

 

「ティアさんがここまでやってくれたんだ!部長は俺が守ってみせる!ブーステッド・ギア!目の前の相手をぶん殴れ!いくぜ!!」

 

『Burst』

 

しかしそこで聞こえてはならない音声が響いた…その瞬間イッセーの体に凄まじい反動がかかり激しく吐血した!

 

「ぐっ!…ガハッ!?」

 

「イッセー!?」

 

「イッセーさん!?」

 

リアスとアーシアが叫ぶとライザーが溜息混じりで説明した。

 

「ブーステッド・ギアはな、想像以上に宿主を疲弊させるんだ。お前はそれを使い続けてとっくに限界だったんだよ」

 

「…そ、そんな…俺は…俺はまだ…戦える!うおぉぉぉ!!」

 

既に限界の体を無理矢理動かしてイッセーはライザーに突きを放ったが簡単に避けられ逆に殴り返された。

 

「よせ!兵藤一誠!お前が敵う相手では無い!逃げろ!」

 

檻を破ろうとしていたティアが叫ぶがイッセーは諦めずにライザーに立ち向かった。

 

「…い、嫌だ!俺が…俺が部長とアーシアを…二人を…守るんだ!」

 

その後も何度殴られようが何度蹴られようがイッセーは立ち向かって行った。

 

「イッセー!もうやめなさい!!」

 

「やめろ兵藤一誠!本当に死んでしまうぞ⁉︎」

 

「…俺は……俺は……」

 

「チッ、しつこいガキだ!」

 

懲りずに向かってくるイッセーにライザーは殺すつもりで火球を溜め始めた!マズい!

 

「⁉︎いかん!…くそっ!こうなったら自分もダメージを受けるが止むを得ん!はぁああぁぁ!!ドラゴンラッシュ!!」

 

カッ!!

 

ティアは檻の中からドラゴンラッシュを放ち内側から檻を破壊した!自爆に近かった為自分にもダメージが来たがこの際どうでもいい!

 

「ぐっ!?はぁ!はぁ!ダメージは…よしまだ行ける!!今行くぞ!兵藤一誠!!」

 

ティアは多少ふらつきながら急いでイッセーの元へ飛んだ。

 

「イッセー!よくやったわ!もういいわ!」

 

しかしイッセーはそれでもライザーに向かおうとする。リアスはなんとか立ち上がりイッセーの前に出て止めに行った。

 

「イッセーもういいの!止まりなさい!私の言う事が聞けな……⁉︎」

 

「兵藤一誠!!……⁉︎お前…!」

 

イッセーの表情を見たリアスとティアは驚愕した!イッセーは既に…意識を失っていた。しかしそれでもリアスを守りたいと言う想いだけで体を動かしていたのだ。

 

「…こんなになって…意識なんてとっくに…バカね……お疲れ様、イッセー…もう休みなさい、本当によく頑張ってくれたわ…」

 

リアスはイッセーを抱きしめて泣いた。イッセーの覚悟を見届けたティアは立ち上がるとライザーに向き直ってイッセーを褒めた。

 

「…よくやった、兵藤一誠よ、それでこそ主を守るドラゴンの姿だ。後は私に任せてお前はゆっくり休め……さぁ、決着を着けよう!ライザー・フェニックス!!」

 

「フン、だがもうアンタもボロボロじゃないか?龍王さんよ!」

 

「フッ、その余裕が命取りだ、いくぞ!」

 

ティアが再びライザーに向かって行ったその時。

 

「私の負けよ…投了(リザイン)します」

 

「なっ⁉︎」

 

『リアス様のリザインを確認しました。このゲーム、ライザー様の勝利でございます』

 

「ま、待て!!」

 

「フッ、残念だったな龍王さん」

 

「ッ!貴様ァ!!」

 

ティアはライザーにブレスを放ったが直撃する前にライザーは転移されブレスはフィールドの壁に直撃した。

イッセーとアーシアは先に転移されていったが、納得のいかないティアはリアスの前に行くと胸ぐら掴んで怒鳴りつけた!

 

「おい貴様!何故リザインした!あのまま私に任せておけば勝てたものを!!お前がリザインしたことでお前の為に散って行ったあいつらの想いが全て無駄になったんだぞ!わかっているのか⁉︎」

 

「……ごめんなさい…」

 

「お前…!」

 

突き飛ばす勢いでリアスを放すとリアスも転移されて行った。残されたティアは血が滲む程拳を握り締め震わせると、バッと顔を上げた!

 

「ッッ!くそぉおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーっ!!!!」

 

ティアの叫びがフィールド内に響き渡り、ティアは拳を校舎の屋上の床に殴りつけた!その衝撃で校舎が真っ二つに割れ崩壊した!

 

こうしてゲームはリアスのリザインによってライザーの勝利に終わったのであった。

 

 

◇VIPルーム

 

「…負けちまったか…惜しかったなぁ…なぁ?サーゼクス?……ん?おい?サーゼクス?」

 

ダンテは隣の席に座っていたサーゼクスの方を見たが、サーゼクスはがっくり肩を落とし席を立つと部屋の出口の方へ歩き出した。

 

「…グレイフィア、ダンテを人間界まで送ってあげてくれ」

 

「………畏まりました」

 

「…ダンテ……ありがとう」

 

そう言ってサーゼクスはVIPルームを後にした。

 

 

……これはまた…俺の出番か?

 

 




ダンテの出番の為にライザーの強さを変更しました。

ライザーの奥義ゴッドフェニックスの元ネタは遊戯王のラーの翼神龍のゴッドフェニックスです。

次回もお楽しみに
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