ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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魔具達が元の姿に戻ります、


第4話 魔王様と対面 、具現化する魔具たち

ダンテとティアは黒歌を加えて今度こそ魔王の元へ向かう準備をしていた。ティアはまた複雑な術式の魔法陣を展開し直さなくてはいけない為少しイライラしていた。

 

「今度こそ何が起こっても、魔王の元にジャンプするからな!いいな!」

 

「わかったから早くしてくれ」

 

ピクッ「ったく、誰のせいでこうなったと思ってるんだか……ブツブツ」

 

「…黙ってた方が美人だな」ぼそっ

 

ビキッ‼︎「あ"ぁん?何ぁぁぁんか言ったか⁉︎ダン〜テ?」

 

「別に」〜♪

 

そんな二人の会話を聞いていた黒歌が…

 

「龍王とネフィリムの言い争い……これってレアなのかにゃ?」

 

「お前まで何言ってんだ?」

 

ちなみにダンテがネフィリムで異世界転移者であることは既に教えており、知った当初は豆鉄砲くらったような顔をした後、にゃ〜〜〜‼︎って叫んでいた(え〜〜〜‼︎の事だと思う)。すぐには信じないと思っていたが、先程の戦闘とダンテから感じる力と複数の生命エネルギーであっさり納得してくれた。

 

「…ほら、出来たぞ」ジト目

 

「おう、おつかれさん」

 

数分後、ようやく魔法陣が完成した。転移する前にダンテは黒歌に告げた。

 

「先に俺のことを魔王に話さないといけねぇから、お前は隠れるなりして少し待ってろ」

 

「あっ、だったらこうすればいいにゃ」 ボンっ!

 

黒歌が煙に包まれると姿が黒猫に変わった。

 

「へぇ、そんなこともできるのか、姿は消せるか?」

 

「にゃあ」スゥ

 

黒猫の状態では喋れないのか普通の鳴き声で鳴くと姿を消した。

ダンテとティアは魔法陣の上に立った。魔法陣に乗ると肩に何かが乗った感覚を感じた、姿を消した黒猫黒歌が乗った様だ。

 

「では行くぞ」

 

魔法陣が光り出し二人と一匹は転移した。

 

 

転移した先でダンテが見たものは自分がいた世界のヨーロッパ系にありそうな綺麗な城だった。魔王の城というからもっと禍々しいイメージをしていたな。

 

「お待ちしておりました」

 

声のした方を見るとメイド服姿の綺麗な銀髪が特徴的な美女がいた。

 

「貴方様がダンテ様ですね?はじめまして、私はグレモリー家に仕えておりますグレイフィアと申します。以後お見知り置きを」

 

丁寧に頭を下げ挨拶してきたが…この女、かなりできるな。

ダンテはグレイフィアの魔力を瞬間的に感じ取った。ティアに匹敵するかそれ以上かもしれない。流石は魔王の城、メイドの強さもレベルが違うな。

 

「サーゼクス様もお待ちでございます。さあどうぞこちらへ」

 

城の中に案内されついて行く。城内も魔王の城とは思えないくらい綺麗だ、自分のイメージとは尽く違う城に驚きながら少し歩き大きな扉の前に着くと中に入る、かなりの大広間だ。

 

「サーゼクス様、お連れしました」

 

「ありがとう、グレイフィア」

 

そこには真紅の髪に整った顔立ちのハンサムな男性がいた。

 

「キミが…アジュカからの報告にあった異世界からの転移者か、私は四大魔王の一人、サーゼクス・ルシファーだ。はじめまして、ダンテ君」

 

爽やかな笑み浮かべながら言うが、威厳のある声質だった。それにかなりの力を秘めている、今感じる力でさえ本気では無い、相当な猛者だこの男。

 

「これはこれはご丁寧にどうも、魔王様。よろしくな」

 

どう聞いても失礼だがダンテなりに丁寧に挨拶した。

 

「ダンテ様…」

 

「ふふ、かまわないよグレイフィア」

 

グレイフィアが注意しようとしたが、サーゼクスは気にすることなく話を続けた。

 

「さて、キミは異世界から来たと聞いているが…どのような手段でこの世界に来たのかな?」

 

「手段も何もねぇんだけどなぁ…」

 

ダンテはこの世界に来るまでの経緯を説明した。

 

「なるほど…キミの世界側の冥界から人間界に通じる魔法陣を潜ったところ、我々の世界に来てしまったということか。おそらくキミが潜った魔法陣になんらかの異常が起こり時空を超え、この世界に繋がったのだろう。もしくは次元の狭間に落ちたのか…」

 

「帰る手段は?」

 

「このようなケースは今まで例がなくてね、残念ながら見当もつかない、すまない」

 

サーゼクスは申し訳無さそうに頭を下げた。

 

「気にするな、別に期待してた訳じゃないからな。この件に関しては今はもういい。それよりもまだ聞きたいことがあるんじゃないか?」

 

ダンテは区切りをつけ、次の質問に移った。

 

「そうだね、ではキミから感じるその力と複数の魔力は一体何だい?」

 

「何だ?この事は報告に入ってなかったのか?俺は悪魔と天使のハーフ、ネフィリムだ。複数の魔力は元の世界で仲間になった悪魔供だ」

 

ネフィリムと聞いた瞬間、サーゼクスの顔が驚愕の表情に変わった!

 

「悪魔と天使のハーフ…!」

 

「ネフィリム…」

 

グレイフィアも目を見開いて驚いていた。

 

「いやすまない、取り乱してしまって。そのような存在を聞いたことがなかったのでね。そうか…だがキミが異世界から来たというのなら話が繋がる。ネフィリムという種族はこの世界には存在しないからね」

 

「ああ、ティアもこの世界唯一の存在だって言ってたな。なっ?」

 

「あぁ」

 

ダンテはティアの方をチラッと見ながらティアに訊いた、ティアもコクっと頷いた。

するとサーゼクスが興味深そうに尋ねた。

 

「ではキミは悪魔の力はもちろん天使の力も使えるということかい?」

 

「まぁ力というか…とりあえず悪魔の弱点になるものは効かないぜ。光、聖水、十字架、試したことないが聖剣も問題ないと思うぞ」

 

「ほう、これは興味深いな」

 

サーゼクスの目はまるで獲物を見つめる獣のようだ。

 

「…おいおい、俺を捕獲しようってんじゃないよな?」

 

ダンテは少し警戒する。

 

「いやいや、そんな事はしない。だが私としては是非ともキミを悪魔側に引き込みたくてね。聞いた話だとキミはそこにいる龍王ティアマットを倒したのだろう?彼女は魔王級の力を持っている、故にそれを倒したキミはそれ以上だ、それも体力全快ではない状態でね。そんな有望株を悪魔側に引き入れたいのは当然だとは思わないかい?」

 

なるほど、要するにヘッドハンティングということか、なんだかムンドゥスの野郎を思い出すな……まぁサーゼクスの方がよっぽど信用できそうだがな。

 

「別に俺はかまわないぜ、どちらかと言うと悪魔の血の方が強いしな」

 

ダンテの答えにサーゼクスは笑顔になった。

 

「キミからその言葉が聞けて良かったよ。それでは…ダンテ君!ようこそ悪魔陣営へ!我々はキミを歓迎しよう。キミには私達なりに優遇させてもらうよ」

 

「あぁ、よろしくな」

 

ダンテとサーゼクスは握手した。

 

「そうだ、キミの中にいる悪魔達は出すことはできないのかい?」

 

サーゼクスが悪魔達について聞いてきた。

 

「できるが魔具だぞ?」

 

「そうなのかい?」

 

「あぁ、こいつらは元の世界で戦って、俺の実力を認めて自分の姿を武器に変えてついて来たんだ」

 

ダンテは体に手を当てて答えた。

 

「それでも見せてもらえないだろうか?」

 

「ああ、いいぜ」

 

ダンテが目を閉じると体から6つの光球が飛び出してきた。それらは床に着くと形が変わっていった。

 

「これは…」

 

「⁉︎どうなってんだこりゃ?」

 

サーゼクスも驚いたがダンテはそれ以上に驚いていた。

何故なら目の前には、5メートルくらいの大きさで体を氷で覆われた三つ首の魔犬ケルベロス、ダンテに倒されたはずの首無しの傀儡の体に自分達を持たせた兄弟刀アグニ&ルドラ、紅い髪の半裸の魔女ネヴァン、光り輝く籠手と具足ベオウルフ、武器を積んだ馬車を引いた大きな馬ゲリュオン、デビルトリガー時のダンテの姿を模した黒い影ドッペルゲンガーの六体、否、ベオウルフ以外の五体の悪魔達が元の姿で現れたのであった。

 

「お前ら、元の姿に戻れるようになったのか?」

 

ダンテの問いにケルベロスが代表して答えた。

 

「「「この世界に来てから我らにも力が溢れてきて、元の姿が維持できるようになったのだ。もちろん武器の姿にもなれるぞ」」」

 

三つの首が同時に喋る、同時に冷気も飛ばしてきた。そう言ってまた光ると(アグニ&ルドラは傀儡を消し)、ベオウルフとゲリュオンとドッペルゲンガー以外が武器に姿が変わった。

サーゼクスが変わらなかった二体について聞いてきた。

 

「おや?この二体は武器に変わらないのかい?」

 

「あぁ、こいつらは能力に変わるんだ。ゲリュオンは発動すると自分以外の動きを遅くさせるクイックシルバーっていう力が使える、ドッペルゲンガーは俺の魔力を食って分身を作ることができるんだ」

 

説明が終わると二体は光球に戻り、ダンテの中に入った。すると今まで黙っていたティアがベオウルフを指差しながら訊いてきた。

 

「ダンテ、その…私を倒した時に使っていた籠手と具足は元の姿に戻らないのか?それだけ魔具のままだし」

 

「あぁ、こいつは元々俺の兄貴が持っていた物でな。落としていたのを俺が拾ったんだが、どうもこいつは兄貴に殺されて力を奪われたみたいなんだ。だから元の姿には戻れねぇ」

 

「そうか、私を倒した悪魔の姿を是非とも見たかったのだがな、残念だ…」

 

ティアは残念そうにしていた。するとサーゼクスが関心して頷いた。

 

「どれも素晴らしい武器と能力達だ、彼らはキミに忠実なんだね?」

 

「その辺は安心してくれ、もし暴れても俺の力で抑えられる」

 

その後、魔具達は再びダンテの中に戻った。

 

 

 

「さて、ダンテ君、キミはこれからどうしたい?」

 

サーゼクスはダンテのこれからの事を聞いた。

 

「そうだな…とりあえず帰る方法が見つからないから、人間界で元の世界で開業しようとしてた便利屋でもやろうと思ってる」

 

「それはおもしろいね、店の名前は?」

 

「まだ決まってなくてな。その前に店自体が無ぇ」

 

「店の方はこちらが手配してあげよう。グレイフィア、人間界にダンテ君の店を」

 

「畏まりました」

 

なにやら術式を操作し始めたグレイフィア。

 

「マジか⁉︎俺の店を作ってくれるのか?」

 

驚きと同時に喜ぶダンテ。

 

「優遇させてもらうと言っただろう?このくらいならお安い御用さ」

 

サーゼクスは笑顔でダンテに言った、気前が良すぎだぜ!

 

「しかし何故人間界に?」

 

「俺のいた世界には潜んでいたり、人間に化けて人々を襲う悪魔供で溢れていた。俺はそんな奴らを狩って人間達を守る表向きは便利屋のデビルハンターをやっていたんだ」

 

「なるほど、この世界で言うはぐれ悪魔狩りか」

 

すると術式を操作していたグレイフィアがサーゼクスに作業が終わった事を伝えた。

 

「サーゼクス様、店の設置完了致しました。場所は駒王町、町のはずれです」

 

「ふむ…リアスが管轄している町か。まぁ大丈夫だろう」

 

「リアスって誰だ?」

 

聞かれたサーゼクスは楽しそうに答えた。

 

「リーア…いやリアスは私の可愛い妹だよ。お転婆な所もあるけどとてもいい子だから、人間界に行ったら挨拶しておくといい。後でキミのことを伝えておこう」

 

「…おぅ(リーア?こいつシスコンか?)」

 

ダンテは内心そう思いながら頷いた。

 

「そうだ、仕事の依頼は私達がしよう。リアスは大公から依頼を受けているから喧嘩にはならないはずだからね。ダンテ君、キミには頻度は低いが上級悪魔のはぐれ狩りをお願いしたい」

 

「おぅいいぜ。店を提供してくれた上に仕事までくれるんなら大歓迎だぜ!ただし俺は高いぜ?」

 

「ハハハ!期待してくれたまえ」

 

こうしてダンテは魔王直々の依頼を受けることになった。

 

 

 

自分の要件が済んだダンテは黒歌のことで話をつけようとサーゼクスに尋ねた。

 

「サーゼクス、実はあんたに会ってもらいたいやつがいるんだ」

 

「ん?誰かな?」

 

ダンテの隣に黒猫が現れ、煙に包まれると一人の少女が立っていた。

 

「…!キミは……」

 

 

 

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