ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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第38話 魔王様の来訪

俺、兵藤一誠は悪魔の仕事の依頼の為に依頼主の家に向かっていた。今向かっている依頼主は俺の常連さんでよく俺に依頼してくれる。それは嬉しいけど呼び出される内容が微妙なんだよなぁ…一緒に酒に付き合わされたり(飲めないけど)、釣りに行ったり、こないだなんかパンを買いに行かされた、パシリかっての!…まぁ依頼だから従うけどね。そう思っていると依頼主の家に着いた、さてさて今回はどんな用かな?

 

「こんばんは、依頼で来ました兵藤一誠です」

 

「おぅ、待ってたぜ悪魔くん、入ってくれ」

 

依頼主の家はマンションなんだが、室内には明らかに高そうな物ばかりある。弾力のあるソファ、超大型液晶テレビ、普通じゃ買えなそうな絵画などなど…それだけで依頼主がお金持ちだとわかる。

 

「悪魔くん、今日はゲームでもやらないか?レースゲームを買ったんだが相手がいなくてな」

 

「は、はい、喜んで」

 

あはは…またそんな願いですか…まぁ要求以上の代価をくれるから文句は無いけど。

 

「でも俺この手のゲーム強いですよ?」

 

「へぇ、そりゃ楽しみだ、こっちは初心者だから軽く頼む」

 

ゲームスタート!最初はイッセーが勝っていたが依頼主は飲み込みが早くて2回目以降は押されていた。

 

「よし、一通り覚えたぜ、そろそろ追い抜くか」

 

「へ?うおおお!マジかよ‼︎」

 

「俺の勝ちだな」

 

その後も何度もリプレイしたが依頼主に勝てなかった、チクショ〜!

 

「おー、気合い入りまくりだねぇ悪魔くん……いや、赤龍帝?」

 

「えっ…?」

 

今なんて言った?どうしてそれを知っている…?イッセーは青ざめ素早く立ち上がり距離を置くと身構えた!

 

「あ、あんた一体何者だ⁉︎」

 

イッセーの問いに依頼主はコントローラーを置き立ち上がると背中から12枚の黒い翼を広げた!これは堕天使の翼‼︎男が自己紹介をしようとしたその時!

 

「悪りぃアザゼル遅くなった、代わりにお前が好きそうな酒買ってきたぞ……ん?なんだイッセーじゃねぇか、何してんだここで?」

 

酒が入った袋を片手にダンテが部屋に入ってきた。

 

「…えっ?ダ、ダンテさん⁉︎」

 

「なんだよダンテ…今自己紹介中なんだから先に名前を言うなよ」

 

「あ?おぅ悪いな」

 

やれやれと思いながら男ーーアザゼルは自己紹介した。

 

「先に言われちまったが、俺はアザゼルだ、堕天使どもの頭をやってる。よろしくな赤龍帝、兵藤一誠」

 

「アザ…ゼル⁉︎」

 

イッセーの顔がさらに青ざめた。

 

 

 

「冗談じゃないわ!」

 

翌日、オカルト研究部にリアスの声が響き渡った!昨夜イッセーに依頼主の正体が堕天使総督アザゼルだと聞いたのだ。一緒にいたダンテも当然部室に呼び出された、今回はティアと黒歌は来ていない。

 

「堕天使の総督が私の縄張りに侵入してあげく私の眷属に接触していたなんて…!でも大丈夫よイッセー私が絶対に守ってあげるわ」

 

リアスはイッセーを優しく抱き締めながら頭を撫でたが、視線をダンテに向けた、その目は少し怒っていた。

 

「あなたも接触していたなんて…しかもイッセーの話によるとずいぶん親しげだったみたいだけど?どういうことかしら?」

 

やれやれ、もう隠し切れないな…アザゼルには内緒にしてくれと言われていたが、もうバレてるし黙っている必要はないか。

 

「アイツとはもうずいぶん前から知り合っている。アイツにも内緒にしてくれって言われてたんだ。この前も副総督のシェム…ハザ…?だっけか?そいつと一緒にこないだの騒動とバージルの事を謝罪しにデビルメイクライに来たぜ」

 

「アザゼルのせいでバージルさんが犠牲になったのよ⁉︎あなたはそれを許したの⁉︎」

 

「あの時、アザゼルとシェムハザは自分の首を差し出す気だった、アイツらの覚悟は本物だった。俺もいつまでも気にしてなかったから許すことにしたんだ。それにアイツらは思っていたほどの悪人じゃ無かったしな」

 

リアスはアザゼルを許したダンテに驚いた、朱乃とゼノヴィアと白音は知っていたが黙っていた。

 

「でも、だからって…!」

 

リアスはさらにダンテに言おうとしたが、これ以上いっても無駄だと思い溜め息を吐いた。

 

「はぁ…もういいわ。でも今後は接触は控えてちょうだい」

 

この件の話が終わり一息つくとリアス達はなぜアザゼルがこの街に来たのか悩み始めた。イッセーは自分の腕を見て心配そうにリアスに聞いた。

 

「部長、やっぱアザゼルは俺の神器を狙っているんですかね?」

 

「確かにアザゼルは神器に造詣が深いと聞くね、そして有能な神器所有者を集めてるとも聞く。でもイッセー君!大丈夫だよ!」

 

説明をした祐斗はイッセーを見ると笑顔で言った!その顔は…微妙に頬が染まっていた。

 

「僕がイッセー君を守るからね!」☆

 

「あ、あぁ…うれしいけどさ…なんていうかその…真顔でそんな事を男に言われると反応に困るぞ…」

 

「急にどうした祐斗?」

 

ダンテも突然の祐斗の宣言に不思議に思った、リアスも祐斗を微妙な表情で見ていた。

 

「キミは僕を助けてくれた僕の大事な仲間だ、仲間の危機を救わないでグレモリー眷属の騎士を名乗れないさ。…ふふ、少し前まではこんな暑苦しい事を口にするタイプじゃ無かったのにキミと付き合っていると心構えも変わってしまう、けれど、それが嫌じゃないのはなぜだろう…そう、胸の辺りが熱いんだ♡」

 

…祐斗、お前、変なスイッチ入っちまったのか?軽く鳥肌立ったぜ…イッセーもぞくっとし祐斗から離れた。

 

「…キ、キモいぞお前…ち、近寄るな!」

 

「そ、そんな、イッセー君…」

 

変な空気になったがリアスは話を続けた。

 

「コホン…しかし、どうしたものかしら…?あちらの動きがわからない以上こちらも動きづらいわ。相手は堕天使の総督、下手に接する事もできないわね」

 

「アザゼルは昔からああいう男だよ」

 

突然聞こえた声に振り向くとそこにはサーゼクスとグレイフィアが立っていた!…やっと気づいたか、俺はさっきから気づいていたぜ。

 

「お、お兄様⁉︎」

 

「アザゼルはコカビエルの様な事はしないよ、今回みたいな悪戯はするだろうけどね。しかし、総督殿は予定よりも早い来日だな」

 

リアスはサーゼクスの登場に驚き、ゼノヴィア以外の眷属達は跪いていた。

 

「今日はプライベートで来たんだ、楽にしてくれ」

 

「貴方が魔王か、私はゼノヴィアという者だ、よろしくお願いする」

 

ゼノヴィアが前に出てサーゼクスに頭を下げ挨拶した、元教会の者とはいえ魔王にその言い方はマズくないか?

 

「こちらこそ、デュランダル使いの者がリアスの眷属になってくれて私も嬉しく思うよ」

 

サーゼクスは気にする事なく笑顔でゼノヴィアに返した。

 

「よぅサーゼクス、久しぶりだな」

 

「やぁダンテ、この前のコカビエル騒動はご苦労だったね、おかげでこの街とリアス達は救われた。

…それと…その戦いでキミの兄上が犠牲になったと聞いた…再会できたのにこの様なことになってしまって…辛かったね……心よりご冥福を祈ろう」

 

サーゼクスとグレイフィアは悲しそうにダンテに頭を下げた。

 

「…ありがとよ。でも俺はバージルの分も生きていくと決めたんだ、バージルが残したこの力と共にな」

 

そう言うダンテの腰には閻魔刀、首には金と銀が一つになったパーフェクトアミュレットがかかっていた、アミュレットを見てサーゼクスはダンテに驚いて聞いた。

 

「そのアミュレットは…繋げてしまって大丈夫なのかい?確か、魔界の封印の鍵だとか…」

 

「それなら心配いらねぇさ、バージルによると繋ぐだけなら問題ないらしい、それにここは異世界だからその影響は及ばないらしいぜ」

 

サーゼクスが心配していたことダンテが教えるとサーゼクスは安心した。そしてダンテの様子からもうダンテは大丈夫だと言うことがわかるとサーゼクスは微笑みもう一度頭を下げた。

 

 

「ところでお兄様、どうしてここへ?」

 

リアスが本題のサーゼクスが部室に来たことを尋ねるとサーゼクスは胸ポケットから一枚の紙を取り出した。

 

「何を言っているんだ、公開授業が近いのだろう?私も参加しようと思っていてね。是非とも妹が勉学に励む姿を間近で見たいものだ」

 

サーゼクスから紙を受け取ったリアスは冷や汗をかいていた。

 

「…グレイフィアね?お兄様に伝えたのは」

 

「はい。学園からの報告はグレモリー眷属のスケジュールを任されている私の元へ届きます。無論、サーゼクス様の女王でもありますので主へ報告も致しました」

 

フッ、流石グレイフィア、抜け目が無いな。

 

「安心しなさい、父上もちゃんとお越しになられる」

 

「そ、そうではありません!魔王が仕事をほっぽり出して一悪魔を特別視されてはいけませんわ!」

 

リアスは必死に言うがサーゼクスの表情が真剣になった!

 

「いやいや、これは仕事でもあるんだよリアス。実は悪魔・天使・堕天使の三すくみの会談をこの学園で執り行おうと思っていてね、会場の下見に来たんだよ」

 

リアス達は驚愕した!

 

「ここを会談の会場にするとは本当なのですかお兄様⁉︎」

 

「ああ、この学園とはどうやら何かしらの縁があるようだ」

 

サーゼクスによると妹であるリアスと、伝説の赤龍帝、聖魔剣使い、デュランダル使いが所属し、コカビエルと白龍皇が襲来して来た。これは偶然で片付けられない事実で様々な力が入り混じりうねりとなっているとのこと。

 

「それでダンテ、今回の会談にキミも出てほしい」

 

「…俺も?何で?」

 

ダンテはまさか出てほしいと言われるとは思ってなかったのできょとんとした顔をしていた。

 

「キミにはネフィリムとして…これからの我々について知ってもらいたいんだ」

 

「ふーん…まぁ、なんだかよくわからねぇが出てやってもいいぜ」

 

「ありがとう、後にスケジュール等を送ろう」

 

ダンテも会談に出席することになった。

 

 

その後、サーゼクスは黒歌のBARでダンテ達と飲んだ後、イッセーと話をする為にイッセーの家に向かった。

 

 

 

 




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