時間が止まり動ける者と動けない者に分かれた中、結界内はテロリストに包囲された。
「禍の団(カオス・ブリゲード)?それがアイツらの名前か?」
「あぁそうだ、今の世界の平和が気に入らないタチの悪いテロリストさ」
「なるほどな」
格好と魔力からしていわゆる魔法使いって奴だな、一人一人は大したことないがあれだけ大量にいると面倒だぜ、また魔具達を呼ぶか?それとも…これを使うか?ダンテは腰に刺した閻魔刀に手を掛けた。
「俺とサーゼクスとミカエルで防壁結界を張ってるからここには被害は出ないだろう、その代わりここから出られないが」
「アザゼル…さん、時間が停止してるのは、やっぱり…?」
「あぁ、おそらくアイツらがあのハーフヴァンパイアを強制的に禁手状態にしたんだろうな、一時的な禁手状態だろうがそれでも視界に映した物の内部に居る者まで効果を及ぼすとはな…」
「無理矢理ギャスパーの神器が利用されてるってことっすか…」
「あそこには護衛に白音がいるはずだが、やっぱダメだったか?」
やはり白音では力及ばずだったのか?心配した黒歌が部室に向かおうとしたので落ち着かせていると、リアスが激昂して叫んだ!
「私の大切な眷属を利用するなんて万死に値するわ!!これ以上の屈辱はないわ!!」
リアスは悔しそうに拳を握った!確かに、あいつはようやく自分の神器の力と向かい合おうとしていたんだ、それを利用されたとなると頭にくるぜ。
「ちなみに外にいる俺たちの軍勢も停止させられてるようだぜ、まったくお前の眷属は末恐ろしいぜ…」
アザゼルはそう言い手をかざすとグラウンドの上空に巨大な魔法陣を展開させ光の槍の雨を降らせた!テロリスト達は防ごうとしたが防げず全員槍に串刺しにされた。しかし、すぐに地面から生える様に復活した。
「…この敷地内に外とゲートを繋げてる奴がいるってことか、そいつを倒さないとこいつらは無限に出てくるぜ」
なるほど、アーシアを助けた時も同じような術を使う奴がいたな、これも元凶を倒さなきゃいけないってことか。
「ここから逃げられないんですか?」
「学園全体を囲う結界を解かないと我々は外へ出られない、だが結界を解いたら人間界に被害が出るかもしれないんだ」
サーゼクスの言葉にイッセーは汗を流して焦っていたが、ダンテは逆の表情をしていた。
「つまり籠城戦ってわけだろ?いいじゃねぇか!一人一人は大したことねぇが楽しいPartyなりそうだ!このまま戦っていれば痺れを切らした親玉が出てくるかもしれねぇしな」
まったく焦っていないダンテにサーゼクス達は呆けていた、ヴァーリだけ同感という顔をしていた。
「ダンテ……そうだね、こんなことで私達は屈するわけにはいかないね、ありがとうダンテ。では我々も動こう」
サーゼクスの言葉に全員やる気になった様で行動を始めた。
「我々首脳陣は下調べ中で動けない、まずはテロリストの活動拠点となっている旧校舎からギャスパー君を奪還するのが先決だ」
「お兄様、私が行きますわ!あの子は私の大切な下僕です!私が責任を持って奪い返します!」
「しかし道中は魔術師だらけだ、どうやって行く?」
「部室にまだ未使用の戦車の駒があります」
「なるほど、キャスリングか…」
キャスリング…王と戦車の位置を入れ替える技。つまりリアスは瞬時に部室に転移する気か、でも一人で平気か?するとイッセーが名乗り出た。
「サーゼクス様、俺も一緒に行きます!」
「イッセー君…しかし赤龍帝の力の制御はできるだろうか?」
その言葉にイッセーは頭を掻いていたが、アザゼルがイッセーに腕輪の様な物を渡した、なんでも神器の力をある程度抑えることができる物で短時間なら代価を払わなくても禁手状態になれるらしい、二つ渡したのでもう一つはギャスパーの分だろう。
「アザゼル…お前博士の方が向いてるんじゃないか?」
準備が整いグレイフィアがキャスリングを可能にする為にリアスたちに術式を施した、それを見てダンテは窓を開けた。
「それじゃ俺は行かせてもらうぜ、要は敵の目を引けばいいんだろ?」
「あぁそうだ、アイツらはテロリストだ、遠慮はいらないぜ、お前の力を見せてもらうぜ」
「おぅ、そこでじっくり見てな。こいつの力を試すいい機会だ」
ダンテは腰から閻魔刀を抜き額に当てると呟いた。
「…バージル、お前の力を使わせてもらうぜ、いくぜ!ダークスレイヤー!!」
ダンテが叫ぶと蒼い魔力の渦が発生した!少しすると収まったがその場にいたのはダンテではなかった!知っている者は信じられない表情をし、知らない者は警戒した、そこに立っていたのはなんと!コカビエルとの戦いで消滅したはずの、逆立った銀髪に蒼いロングコートを着たダンテの双子の兄バージルであった!
「・・・・・」
バージルは手など自分の体を確認する様に見た後閻魔刀を見た。
「…これは……俺は戻って来たのか?」
バージルは拳を握ると深呼吸するように上を向いた。
「あ、あの…バージルさん…ですよね?」
「…お前たちは…」
イッセーの声にバージルは振り向いたが見渡した後外に向き直った、そして閻魔刀を親指で少し抜くとイッセー達に忠告した。
「事情はダンテの中から聞いていた、死にたくなければ大人しくここで見ていろ」
そう言うとバージルはエアトリックを発動させグラウンドのど真ん中に瞬間移動した。イッセー達は窓から外を急いで見たがバージルはあっという間にテロリスト達に包囲された!
「イッセー君、彼は一体?」
「あの人はダンテさんのお兄さんのバージルさんです、コカビエルとの戦いで亡くなったはずなのにどうして…」
「彼がダンテが言っていた兄か…」
イッセーも何故バージルが現れたのか理解できなかったが、忠告された通り会議室の窓から外を見ていた。
グラウンドのど真ん中に移動したバージルは閻魔刀を抜かずに構えないで周りを見ていた、既に周りには魔術師達がバージルを取り囲んでおりそれぞれ戦闘態勢を取っていた。
「ふん、馬鹿な奴だ、敵陣のど真ん中に転移してくるとはな!」
魔術師の一人が嘲笑ったがバージルは反応しなかった。
「ふふふ、言葉も出ないか、まぁいい貴様に勝ち目は無い…かかれ!!」
リーダー格の魔術師が指示を出すと魔術師達は剣や槍など武器を構えてバージルに向かってきた!しかしバージルは下を向いたまま動かなかった!イッセーが叫んでいたがバージルは魔術師の剣が当たりそうになった瞬間、顔を上げ閻魔刀を抜かず鞘で三人の武器を弾き飛ばすと向かって来た四人目の魔術師を閻魔刀で一閃した!
「…ガ…ハッ……」
一瞬で魔術師の一人が真っ二つにされ魔術師達は放心していたがすぐに正気に戻り弾かれた武器を構え直して再び向かった!
「…雑魚が」
魔術師達の間を一瞬で擦り抜け疾走居合いで斬り捨てた!閻魔刀をゆっくり鞘に戻すと今度は魔術師達がさっきより大人数で向かって来たがバージルは閻魔刀を抜かずに走り出すとジグザグに動いて次々魔術師を斬り捨てた!
振り下ろされた剣を避け一瞬で斬り、閻魔刀を防ごうとした槍ごと斬り裂き、足払いをして浮いた魔術師の体を真っ二つにし、柄を受けて怯んだ隙に数人まとめて斬り捨てた!閻魔刀を鞘に戻すと魔術師達は消滅しバージルの周りには血だまりが残った。
すると単体では敵わないと判断した魔術師達はバージルを取り囲むと魔力をチャージし始めた!
「怯むな!全員で攻撃しろ!」
「バージルさん!危ない!!」
イッセーが叫んだが、バージルは軽く首を回すと魔力を高めてデビルトリガーを発動させた!その姿はダンテのデビルトリガーを蒼くした様な魔人の姿であった!
「‼︎今更変身しようが無駄だ!くらえ!!」
魔術師達は変身したバージルに驚いたが魔弾を発射した!バージルは腕と一体化した閻魔刀を魔力の渦を発生させながら構えた。
「神をも超える力、思い知れ!!」
目で追えない速度で姿を消すと次元斬・絶で全ての魔術師達を斬り裂いた!バージルは会議室の窓の前に膝立ちで戻って来るとゆっくり閻魔刀を腕の鞘に戻した、次の瞬間…魔術師達は悲鳴を上げる間も無く消滅し、グラウンドには大量の血だけが残った。
ゆっくり立ち上がったバージルはデビルトリガーを解除した。激しく動いたせいか髪が降りダンテと瓜二つになっていたがすぐに髪をかき上げた。イッセー達はバージルの力を見て警戒していたが再び蒼い渦が発生するとダンテの姿に戻った、元に戻ったダンテは何が起こったのか理解できず自分の体を見ていた。
「…⁉︎…⁉︎…何だ今のは?どうなったんだ?」
「ダンテさん、今バージルさんの姿になっていましたよ…?」
「俺がバージルに⁉︎…確かにさっきまで俺の意識は体の奥にあった…魂が一つになるっていうのはこういうことなのか?」
イッセーから事情を聞いたダンテは驚いたが、グラウンドに再び魔法陣が現れると魔術師達が復活した。
「…考えるのは後か、バージルのやつ元凶は倒さなかったのか?しょうがねぇ、また出るか」
ダンテは再び出ようとしたがアザゼルが呼び止めた。
「待てダンテ、今度はヴァーリに出てもらう、白龍皇が出ればこのテロの首謀者が出てくるかもしれない、ヴァーリ、頼む」
「…わかった」
ヴァーリはダンテの方をニヤッと見ると窓から出て行った。
「バランスブレイク!!」
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!』
ヴァーリは禁手化するとグラウンドを素早く動き回り魔術師を倒して行った。
「あれがあいつの神器…容易に禁手化しやがった…」
イッセーがヴァーリの禁手を苦笑いして見ているとサーゼクスがアザゼルに尋ねた。
「アザゼル、先程は言っていた禍の団とは?」
「あぁ、そいつらは三大勢力の危険分子を集めているそうだ、中には禁手に至った神器持ち、神滅具持ちも数人確認してるぜ」
「その者たちの目的は?」
「破壊と混乱、この世界の平和が気に入らないのさ。それでその組織の頭はーー無限の龍神(ウロボロスドラゴン)オーフィス」
「なっ!?」
その言葉にティアが激しく反応した!よく見ると汗も流している。
「どうしたティア?ウロボロスドラゴンって何だ?」
「無限の龍神オーフィスーー我々ドラゴン族最強の存在…奴は神より強く無限に等しい力を有している、まさに正真正銘の怪物さ!そんな奴がテロリストの親玉とはな…!最悪だ」
その時ティアが言うと同時に床に紫色の見たことの無い魔法陣が現れた!それを見たサーゼクスはグレイフィアに急いで指示を出した!
「この紋様は…そうか、今回の黒幕は…!グレイフィア!リアスとイッセー君を早く旧校舎へ!!」
「はい!!お嬢様…ご武運を」
グレイフィアがキャスリングを発動させリアスとイッセーは旧校舎に転移しその場には戦車の駒が残った。
魔法陣から眼鏡をかけた胸元がセクシーに大きく開いた服を着た女性が現れた。
「ごきげんよう現魔王サーゼクス殿」
「先代レヴィアタンの血を引く者、カテレア・レヴィアタン…」
「先代?…ってことはセラフォルーの前の奴か?」
ダンテの発言にカテレアの眉がぴくっと動いたが、カテレアは宣言した。
「旧魔王派の者たちはほとんどがオーフィスと共に禍の団に協力することに決めました」
「旧魔王派はともかく、オーフィスがテロリストの思惑に協調するとは思えないんだがな」
「オーフィスは力の象徴として力が集結する為の役を担うだけです、その力で世界を滅ぼしもう一度構築します。新世界を私たちで取り仕切るのです」
「カテレアちゃん!どうしてこんな!」
セラフォルーが叫んだがカテレアはセラフォルーを激しく睨んで返した。
「セラフォルー!私からレヴィアタンの座を奪っておいてよくもぬけぬけと!今日この場であなたを殺して私がレヴィアタンを名乗ります!そしてオーフィスが新世界の神となり私がこの世界の秩序を構築する!あなたたちの時代は終えてもらいます!!」
すると話を聞いていたダンテが笑い出した!
「ハハハ!お前らみたいなのが世界の変革かよ?笑えるぜ」
「な、何ですかあなたは?…まぁいいです、それにそれが正しいのですよ、この世界はーー」
「腐敗してるってか?おいおい今時流行らないぜ?さっきから聞いてりゃお前らの目的は陳腐すぎる、先代レヴィアタン、お前の台詞は最初に死ぬ敵役のそれだぜ?」
「ッ!私を愚弄するか!!」
カテレアが激昂しダンテに向かおうしたその時アザゼルが呼び止めた。
「待てよダンテ、俺がやる、手を出すなよ?」
「アザゼル…いいぜ」
「アザゼル、あなたが相手ですか、いいでしょう私たちに逆らうとどうなるか見せしめにして差し上げましょう!」
「…それこそ死ぬ役の台詞だぜ」
「黙りなさい!!」
アザゼルとカテレアは窓から飛び出し激しい空中戦を始めた!
▽
一方、旧校舎に転移したリアスとイッセーは新校舎の方から聞こえる爆音を聞きながら部室を目指していた。
「今の爆発、新校舎の方だ!」
「急ぐわよイッセー!敵陣内に入ったから女王に昇格しておきなさい!」
「はい部長!プロモーション!女王!っしゃあ!今行くぞ!ギャスパー、小猫ちゃん!!」
部室の前に着いたイッセーは扉を勢いよく開けた!
「ギャスパー、小猫ちゃん!無事……か…?……あれ?」
勢いよく部室に突入したイッセーとリアスだったが気が抜けてしまった…部室内は荒れていたが拘束されていると思っていたギャスパーと白音がソファに座ってこちらを見ていた。
「…あっ、リアス部長、イッセー先輩」
「どうしたんですか?部長さん、イッセー先輩?」
「こ、小猫?ギャスパー?あなたたち無事だったの…?」
「…はい、初めは拘束されましたが、この人達がギャーくんを利用しようとした際に私のことをチビだのぺったんこだの馬鹿にしてきたのでぷっつんしちゃいました」
そう言う白音の周りには壁にめり込んだり、頭から床に突き刺さっている魔術師達の姿があった。壁などが斬り裂かれていたのでおそらくデビルトリガーを発動させたのだろう。その光景にイッセーはかつてのレーティングゲームでキレて女王を一人で倒した白音を思い出した。
「…ギャーくんの神器の力はデビルトリガーを発動させたら動けるようになったので驚いているその隙に全滅させました」
「…小猫ちゃん、少し怖かったけどカッコよかったです!」
ギャスパーは笑顔で白音に感謝した。
「と、とにかく怪我も無くて無事でよかったわ、ありがとう小猫!」
「…いえ、それよりそっちの方はどうですか?」
「ダンテ達がいるから大丈夫よ。ギャスパーが解放されたからこれであっちの時間停止も解除されたはずよ、さ、みんな戻るわよ!」
『はい部長!』
ギャスパーはイッセーから神器を制御する腕輪を貰い、リアス達は新校舎の方へ走っていった。
▽
新校舎側では激闘が続いていた。時間停止が解除されたことにより止まっていた者達が動けるようになり各自魔術師達と戦闘を繰り広げていた!
ダンテは魔具達を呼び出し戦いながら魔術師を召喚している元凶を探していた。ティアと黒歌はデビルトリガーを発動させて各自暴れ回っており、ゼノヴィアはイリナと和解したのか背中合わせで息ピッタリのコンビネーションを見せていた。
魔術師達を蹴散らしながら戦い続けある程度減った時、グラウンドの隅に景色が歪んでいる場所があった、ダンテはその場所にドライブを飛ばすと歪みから同じく黒いローブの魔術師が出てきた。
「…あいつが元凶か」
元凶の魔術師はダンテに魔弾を放ってきたがダンテはエアトリックで魔術師の後ろを取ると魔術師が気づく前にエボニーで撃ち抜いた。
「ゲームオーバーだ」フゥ
エボニーの銃口の煙を吹き消すとホルスターに戻した。元凶を倒したから今いる魔術師達を倒せば終わりだろう。残り少なくなった魔術師達をティア達に任せてダンテは上空で戦っているアザゼルとカテレアの戦いを見た。
カテレアは異様な魔力を纏って武器の杖を構えていた。
「覚悟を決めてもらいましょうかアザゼル」
「…チッ、そのオーラの質と量は普通じゃねぇな、オーフィスの野郎に貰ったか」
「ええ、彼は無限の力を有するドラゴン、世界変革の為に力を借りました、新世界創造の第一歩として堕天使総督であるあなたを滅ぼす!」
カテレアはオーラを強化させると杖に纏わせたが、対するアザゼルは宝玉が付いた金色の短剣の様な物を出し叫んだ。
「バランスブレイク!!」
アザゼルの体に渦が発生すると金色と紫の宝玉が特徴的なドラゴンの様な全身鎧の姿になった!
「ドラゴン系神器を研究して作り出した俺の傑作人工神器『堕天龍の閃光槍(ダウンフォール・ドラゴン・スピア)』の擬似的な禁手『堕天龍の鎧(ダウンフォール・ドラゴン・アナザーアーマー)』だ」
カテレアは人工神器でしかも禁手を発動させたことに驚いた!俺だって驚くぜ、神器マニアが神器の奥の手を発動させたんだからな。
「アザゼル!それだけの力を持ちながらあなたは!」
「無限の龍神をバックにしておいてよく言うぜ」
「私は偉大なる真のレヴィアタンの血を引く者!あなたごとき忌々しい堕天使に負けはしない!!」
カテレアは杖から蛇の形の魔力をアザゼルに放ったがアザゼルはまるで嘲笑うように光の槍一振りでカテレアの腕ごと斬り裂いた。
「ぐっ!…た、ただではやられません!」
斬られたカテレアの腕が鞭のように伸びアザゼルの腕に巻きついた!道連れに自爆する気か⁉︎だが次の瞬間アザゼルは躊躇することなく自分の腕を切り落とした!
「片腕くらいお前にくれてやるよ」
呆けるカテレアにアザゼルはとどめに槍を勢いよく投げた、槍に貫かれたカテレアは断末魔を上げながら消滅した。槍を回収するとアザゼルの鎧が解除されたが短剣にはヒビが入っていた。
「チッ…人工神器の限界か。まだ改良の余地があるな、もう少し俺に付き合ってもらうぜ『黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン』ファーブニル」チュ♡
アザゼルは宝玉にキスすると短剣をしまった。
「やったなアザゼル、まさか人工神器を禁手化させるとは思わなかったぜ、流石神器マニア」
「だからそういう言い方はよせって、それにこいつはまだ完全じゃねぇよ。…っと、あいつらもようやく戻ってきたな」
アザゼルが見ると旧校舎の方からリアス達が走って来た、ギャスパーも無事のようだな。
が、その時アザゼルが突如飛来した光によって爆発した!
「痛てて…チッ、この状況下で反旗か、ヴァーリ!」
「そうだよ、アザゼル」
そこにはアザゼルを攻撃した白龍皇ヴァーリがいた!
ダンテはダークスレイヤー中は姿と人格がバージルになります、一種の多重人格状態です