ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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原作より早く登場するキャラが出ます


第56話 各々の修行 前

グレモリー家の城から見える遠く離れた山岳地帯にやってきたダンテ、イッセー、ティア、タンニーン。

 

ドゴォォォォン!ドガァァァァン!!

 

ウォラァァァァァ!!!!

 

ギャアアアアアアァァ!??!タスケテェェェ!!

 

激しい爆音と雄叫びと悲鳴が響く、着いて早々タンニーンの指導の元で修行が始まったのだが、実戦方式と説明が終わった途端ティアが龍王化したままの状態でイッセーを襲い始めたのだった!

 

「オラァァァァ!!死ねぇ兵藤一誠ぇ!!貴様今まで散々ドラゴンの誇りを傷つけおってぇ!それだけでなく昨夜私の裸を…あんな屈辱的な姿を見おってぇ!!一回死んでおけぇぇぇぇ!!」

 

ティアは昨日の温泉での惨事(黒歌と白音に乳首を吸われる)をイッセーに見られたことをほとんど腹いせに近い状態でブレスと拳を連発してイッセーを追い回していた。確かにプライドが高くドラゴンの誇りを大切にしてきたティアにとって、それを傷つけ続けてきたイッセーにましてや嫌っている人物にあの姿を見られるのは今までに無いほどの屈辱だろうな。

 

「逃げるな兵藤一誠‼︎大人しく死ねぇ!!」

 

「うわぁぁぁぁ!!ダンテさん助けて!!ヘルプ!ヘルプ!!」

 

「お、落ち着けティアマット!!殺してしまっては修行にならないぞ⁉︎」

 

イッセーは涙目になりながら必死に逃げダンテに助けを求め、相手をするはずだったタンニーンはティアのあまりに激し過ぎる猛攻に逆に止めに入っていた。何やかんやでイッセーは逃げられていたのでダンテは助けず地面に刺したリベリオンに寄りかかり腕を組んで見ていた。

 

「えぇい!邪魔をするなタンニーン!邪魔するなら貴様から片付けるぞ!デビルトリガー!!」

 

ティアは龍王化した状態からデビルトリガーを発動させた!すると巨大な龍の胸元から龍人化したティアが出てきて入れ替わる形で今まで本体だった龍王の体が分身体になった!龍王化した状態からデビルトリガーを発動させるとああなるのか。ティアは分身体でタンニーンを押さえ込むとスピードを上げてイッセーを追い始めた!

 

「これで終わりだ兵藤一誠!ドラゴンラッシュギドラ!!」

 

ティアの手から三つ首の龍のエネルギー波が放たれ三方向からイッセーを取り囲んだ!

 

「ひぃあぁぁぁぁぁ!!ダンテさん!マジで助けてぇ!!」

 

「…やれやれ、しょうがない、よっと…」

 

流石にあれをくらったらいくらイッセーでも死んじまうな。ダンテは伸びをするとリベリオンを引き抜きエアトリックを発動させた!イッセーの前に瞬間移動してきたダンテはリベリオンを逆手に構えると一回溜めたドライブを放ち続けて二発の斬撃オーバードライブを放った!それによってドラゴンラッシュギドラは相殺された。

 

「た、助かった…ありがとうございますダンテさん!!」

 

「気にすんな、危なくなったら止める様にリアスに言われてたからな。さてと…そろそろ気が済んだんじゃねぇのかティア?」

 

イッセーは腰が抜け座り込みダンテにお礼を言い、ダンテはリベリオンを肩に担いでオーラを纏ったティアに聞いた。

 

「チッ、もう少しだったのに……まぁいい、今回はこれくらいにしといてやる、死んでしまっては元も子もないからな、続きは修行でしてやるから兵藤一誠、覚悟しておけよ?」

 

「はい…って!これから二十日間あんな目に会うの俺⁉︎」

 

これから二十日間毎日死にかけると知りイッセーは汗と涙を滝の様に流していた。

 

「だから俺がついててやるって言ってんだろ?危なくなったら助けてやるから心配すんな」

 

「ダンテさん…」

 

「いや、でも俺も他の連中の修行を見に行くから毎日は無理だな、その時は…まぁ頑張れや!」

 

「ちょ⁉︎そりゃないっすよダンテさん!俺死んじゃいますよ⁉︎」

 

安心した表情から再び絶望の表情になったイッセー。

 

「心配するな兵藤一誠、死なない程度にしてやるさ…私が加減を間違えなければな?なぁ?タンニーン?」

 

「そ、それはいいが、それよりもこいつをなんとかしてくれないか?」

 

タンニーンは龍王の分身体に体を押さえ込まれたままだった、ティアはうっかりした表情で離す様に命令した。

 

「おっとすまない忘れていた、龍王、離してやれ」

 

分身体はタンニーンを離すとティアの後ろに戻り跪いた。開放されたタンニーンは腕の関節を動かしながらティアのデビルトリガーの力に関心した。

 

「ふぅ、中々の力だな?分身だけで俺を押さえ込むとは…それがお前の新たな力か」

 

「どうだ、素晴らしい力だろう?しかしこの状態で放ったドラゴンラッシュギドラをあっさり相殺させられるとは、まだまだダンテには敵わんな」

 

「確かに力はまだまだだが、変身時間はかなり伸びたな?魔力のセーブも出来てるし体力も減らなくなったな、後はどこまで強くなれるかお前次第だな」

 

「ありがとうダンテ、お前にそう言ってもらえて嬉しいよ」

 

今までの鍛錬の成果が出ていてダンテに褒められたティアは照れ臭そうにお礼を言った。

この後改めて修行内容の説明をしタンニーンを加えた実戦方式の修行が始まった。今日一日イッセーの修行についてるダンテは危なくなったら止める役に戻り、再び山岳地帯は爆音と悲鳴が響き渡った。

 

こうして1日目は過ぎて行った…

 

 

翌日、イッセーを殺さない様に忠告し、涙目で行かないでぇ〜!と嘆くイッセーに手を振りダンテは山岳地帯を後にし他の眷属の元に向かった。

 

「さてと…今日はリアスの所に行ってみるか、確か城にいるはずだったな」

 

後方から爆音と悲鳴が聞こえたが気にすることなくダンテはグレモリー家の城へ歩いて行った。

数十分後、グレモリー家の城に戻ってきたダンテはリアスを探していたが見つからないので廊下を歩いていたメイドに聞いた。

 

「おい、ちょっといいか?」

 

Σ「は、はい!何でございましょう⁉︎///」

 

声をかけられたメイドはドキッとし頬を染めると慌てて姿勢を正した。

 

「リアスが何処にいるか知らないか?」

 

「あ!はい!リ、リアスお嬢様ですね!リアスお嬢様でしたら中庭の方にいらっしゃいますが…」

 

「そうか、ありがとよ」

 

「い、いえ!そ、それでは失礼致しますダンテ様///」

 

そそくさと去って行ったメイドにお礼を言うとダンテは魔力を探り始めた。

 

「…この城はいろんな魔力が入り乱れてるな、そのせいでリアスの魔力がわかりづらいぜ…ん?多分これだな」

 

ダンテはリアスの魔力を感じ取った、一緒に別の魔力も感じたがダンテはエアトリックを発動させ中庭に瞬間移動した。

中庭に着いたダンテだったが、そこにはリアスと一緒に龍の頭に馬の様な体をした獣がいた!あれは確か…麒麟ってやつだ、麒麟はダンテの姿を見るとリアスを庇う様に警戒し出した。

 

「あらダンテじゃない?どうしたの?大丈夫よ『炎駒』、彼は敵じゃ無いわ」

 

炎駒と呼ばれた麒麟は警戒を解くとリアスの隣に移動し無礼を詫びる様に頭を下げた。

 

「おぅリアス、今日はお前の修行の様子を見に来たんだが、その麒麟は何だ?かなり珍しいペットだな?神獣じゃねぇか」

 

「ペットじゃないわ、彼の名前は炎駒、お兄様の眷属で兵士なの。私の修行に付き合ってもらってたの」

 

「先ほどは申し訳ありません。はじめましてダンテ殿、私は炎駒、サーゼクス様の兵士です、よろしくお願いします。リアス様のことは幼い頃から見守ってきました」

 

炎駒は頭を下げて挨拶してきた、ケルベロスみたいに喋れるみたいだ。

 

「おぅ、よろしくな、伝説の神獣に会えて俺も光栄だぜ」

 

「それでダンテ?イッセーの方は大丈夫かしら?」

 

「あぁ、殺さない様に忠告しといたから大丈夫だろ、その証拠に…ほら?」

 

ドゴォォォォン…ドガァァァァン…

 

ここまで聞こえる爆音に親指で指すとリアスは納得した表情になった。

 

「それでリアスは修行の方はどうだ?」

 

「えぇ、今炎駒と滅びの魔力の特訓をしていたところよ」

 

「リアス様は中々筋がいいです、魔力も安定しています」

 

中庭には修行用の使い捨てのオブジェが設置されており所々欠けている物や派手に吹き飛んでいる物があった、リアスの額には汗が滲んでおり頑張っている様子が窺えた。

修行を再開したリアスをダンテは壁に寄り掛かりながら見ていたが、ある程度時間が経ったところで声を掛けた。

 

「大分いい感じになってきたな。おいリアス、その魔力の威力が知りたいからそいつを俺に放ってみろ」

 

「…えっ?そんなことしたら危ないわよ⁉︎」

 

滅びの魔力は触れると消滅してしまう、リアスはダンテの提案に躊躇した、炎駒も同様だ。

 

「大丈夫だ、俺を誰だと思ってんだ?遠慮しないで撃ってこい」

 

「で…でも…」

 

「ダンテ殿、いくらなんでもそれは…」

 

「心配すんな、本当に危なかったら避けるからよ」

 

リアスと炎駒は顔を見合わせて躊躇っていたが…

 

「…わかったわ、でも本当に危なかったら避けてね?それじゃ行くわよ!」

 

リアスは構えると体に紅いオーラを纏い手に濃い紅の魔力を溜め始めた!ダンテも軽いフットワークをし防壁代わりに全身に魔力を纏い指を鳴らした。

 

「来い!」

 

「行くわよダンテ!くらいなさい!!」

 

リアスの手から巨大な紅い魔弾が放たれ地面を削りながらダンテに真っ直ぐ向かった!大した力だ、これなら上級悪魔くらいなら消滅するな、ダンテはリアスの魔力に関心すると片手を突き出した。

 

バシュン!!!

 

魔弾はダンテに到達すると激しい衝撃波が発生したがそれ以上は進まなかった!それどころか徐々に押し戻されていた!すると魔弾が浮かびその下に片手で魔弾を持ち上げているダンテが見えた!ダンテはニヤッと笑うとそのまま魔弾をバウンドさせてボールの様に指一本で回すと魔力を圧縮させ拳を握ると消滅させた。

 

「…う…嘘…全力で放ったのに…」

 

「まさかここまでとは…恐ろしいお方だ…」

 

リアスと炎駒はまさかの結果に数秒間体が動かなかった。ダンテもほんの少しだけ煙が上がっている自分の手を見てパンパン叩くと納得した。

 

「リアス、今のはいい魔力だったぜ、上級悪魔程度なら一撃で倒せるだろうな、腕が上がってるな……おい?聞いてるか?」

 

「…あっ…え、えぇ!聞いてるわ!でも流石ねダンテ、全力の一撃を弄ばれる様に無効化されるなんてね、私もまだまだね」

 

リアスはハッとして我に帰ると自分の力のレベルを知った。

 

「いや、恥じる事はないぜリアス、アザゼルが言っていた通りお前は魔力の才能があるみたいだ、アザゼルは数年後と言っていたがそれほどかからない内に最上級レベルになれるんじゃねぇか?もっと自信を持て」

 

「ダンテ…ありがとう!」

 

ダンテの言葉にリアスは手を握ると頷き笑顔でお礼を言った。

 

「よし!それじゃこの調子でどんどん撃ってこい!ここから先は俺も協力してやる、炎駒、構わないだろ?」

 

「よろしくお願いするダンテ殿!それではリアス様、修行を再開しましょう!」

 

その後リアスがダウンするまで特訓は続いた、その光景は野球のピッチャーを育てるトレーニングの様に見えた。

 

 

翌日、ダンテは城の近くの湖で修行をしている朱乃の元に行くことにした。メニュー発表した日にネヴァンが朱乃の修行に付き合ってあげたいと申し出たので任せたのであった。ネヴァンの魔力を探れば何処でやっているかすぐにわかったのでダンテはその場所に歩いていた、するとその時目的の場所から雷撃が発生した!その雷撃は赤みがかった光を帯びていた、ということは朱乃は今堕天使の力を使ったってことか、朱乃のやつあんなこと言ってた割になんやかんやで自分の血を受け入れ始めてる様だな。ダンテは少し関心しながら朱乃が修行している湖に向かった。

 

湖に着いたダンテは驚愕した!その場所は落雷などの影響で所々焦げたり燃えたりしていたが、その中で心配そうな表情の朱乃にネヴァンが治療されていた!

 

「おいネヴァン!どうした⁉︎」

 

「あっ…ダンテさん…」

 

ネヴァンは息はあったが肩や腕からは血が流れており腹部には貫通した様な深い傷があった!ネヴァンは一応上級悪魔だがこの世界のレベルじゃ最上級レベルだ、それをここまで痛めつけるとは…一体…?

 

「ごめんなさいダンテさん…私が…」

 

「話は後だ、今はネヴァンを治すぞ」

 

ダンテは念のために持っていたフェニックスの涙を取り出しネヴァンにかけた、するとネヴァンの体の傷が治っていき、数分後ネヴァンは目を覚ました。

 

「気分はどうだネヴァン?」

 

「…ん…あらダンテ、来てたの?えぇ大丈夫よ、ありがとう」

 

「…ごめんなさいネヴァンさん…私…」

 

「うふ、大丈夫よ朱乃ちゃん泣かないで、気にして無いわ。でもまさかあそこまで力とスピードが上がるなんてね?流石にちょっと油断したわ」

 

ネヴァンは泣きそうな表情の朱乃の頭を笑顔で撫でると宥めた。何があったのか聞くと、最初はネヴァンが自分の技を朱乃に教えながら普通の雷の修行をしていたが、技に慣れてきた時ネヴァンが朱乃に堕天使の力を使ってみる様に言い朱乃は躊躇しながらも堕天使の力を使ったが、まだ制御しきれない力にネヴァンは油断し重傷を負ったと言う。

 

 

ネヴァンは一旦休憩の為ダンテの中に戻り、ダンテは顔を伏せる朱乃と話をすることにした。

 

「…やはり私は…こんな力使いたくありません…危うくネヴァンさんを殺してしまうところでした…」

 

「確かにネヴァンがこんなに痛めつけられるなんて俺も驚いた、でもな?俺はお前がその力を使うことは間違っていないと思うぜ?」

 

「ッ、どうしてですか⁉︎私は父の影響でこの血を嫌っているのですよ⁉︎そんな簡単には受け入れられません!」

 

朱乃は声を荒げると下を向いて震えて拳を握っていた、そんな朱乃を見てダンテは残念そうに溜め息を吐いた。

 

「ハァ…お前はその程度の女だったのか?俺はお前に自分が思っているより強いやつだと言ったが、どうやら間違いだったみてぇだな?…自分に流れる血も受け入れられない様じゃな!」

 

「ッ!!」

 

バシッ!!

 

その瞬間朱乃がダンテの頬を叩いた!

 

「あなたに何がわかるのですか!私がどういう気持ちか知りもしないのに!」

 

「あぁ知らねぇよ、お前がその力から逃げ続けてる限りな」

 

「ッ、だったら勝手なことを言わないでください!」

 

朱乃は涙を流しながら肩で大きく息をしていた、いつもダンテに対して穏やかだった朱乃が初めて感情をぶつけた瞬間だった。休憩中だったネヴァンも心配してダンテの中から出てきた。

 

「朱乃…確かに俺はお前がどういう気持ちだったかは知らねぇ、お前がその力から逃げ続けるなら別にそれでもいい。でもよ…何のために俺達やリアス達がいると思ってる?」

 

「…えっ…?」

 

「俺達じゃお前の気持ちを理解するには役不足かもしれねぇ…だけどな、心の支えくらいになることはできる」

 

朱乃は顔を伏せたままだったが反応したので一応聞いている様だ、ダンテは続ける。

 

「お前が悲しんでいるときは側にいてやる、お前が悩んでいるときは相談に乗ってやる、なんならお前がその血を受け入れる為の手助けだってやってやる。まぁ上手く言えてるかわからねぇけど俺達はいつでもお前の味方だ、一人で抱え込む事は無いぜ?それに黒歌だって言ってただろ、もっと俺達を頼れって?お前は一人じゃないぜ」

 

「そうよ朱乃ちゃん」

 

「ダンテさん…ネヴァンさん…」

 

朱乃はまだ泣いていたが顔を上げた、ダンテは朱乃の頭を撫でネヴァンは優しく抱き締めた。

 

「ダンテさん…ごめんなさい…私…」

 

朱乃は叩いてしまったダンテの頬を申し訳なさそうに撫でると抱きついて泣き出し謝罪した!ダンテはフッと笑うと朱乃を撫で落ち着くまで側にいてあげた、ネヴァンは微笑んで見ていた。

 

 

 

数分後、朱乃が落ち着いたので修行を再開することにした。

 

「よし、それじゃ朱乃、堕天使の力がどれほどか知りたいから雷光を俺に放ってみてくれ」

 

「はい…でもダンテさん、大丈夫でしょうか?もし怪我でもしたら…」

 

「心配すんなって俺は心臓を貫かれても死なないんだぜ?それに俺はネフィリムだから光は効かねぇよ。さ、遠慮するな、撃ってこい!」

 

「…わかりました」

 

朱乃は魔力を解放すると翼を出した、片方は悪魔の翼、もう片方は堕天使の翼だ!朱乃はダンテに手を向けると光を帯びた雷撃を溜め始めた!

 

「行きますダンテさん!」

 

次の瞬間!朱乃の手から凄まじい速度の雷光が放たれた!ダンテは咄嗟に腕で防いだが腕が少し痺れていた。

 

「ほぉ、大したスピードだな?それにこの威力…俺の腕に痺れを残すくらいなら最上級悪魔にも通用するかもな」

 

朱乃の力に関心していると朱乃が感想を聞いてきた。

 

「どうでしょうかダンテさん?」

 

「あぁ、悪くないぜ、やっぱりお前は強いやつだ、完全に血を受け入れたら尚更だ」

 

「…私にこの血を受け入れられるでしょうか?」

 

「それはお前次第だが焦らなくてもいい、少しずつ受け入れて行け。それでいつか完全に受け入れる様になったら…その時は改めて俺に雷光の力を見せてくれ」

 

「…はい!!」

 

朱乃は笑顔で返事をした!心のモヤモヤはもう無いみたいだな。

 

「それじゃ朱乃ちゃん、修行を再開しましょう!今度は私も油断しない様に本気で行くわ!もちろん死なない程度にね♪」

 

「はい!お願いしますわ」

 

ネヴァンは体に蝙蝠を纏いドレスの様な姿になると雷を発生させた!ここからダンテも協力し数時間特訓に付き合ったのであった。

 

 

朱乃の修行を再びネヴァンに任せその日の午後、近くの森で修行しているアーシアの元へ向かった。

こんな森に一人でいるなんて大丈夫か?ダンテはアーシアの魔力を探りアーシアがいる場所へと歩いていたが突然蒼い雷撃が飛んできた!しかしダンテは息を吹きかけるだけで雷撃を相殺した。

 

「何だ?この弱っちぃ雷撃は?」

 

すると雷撃を放ったと思われる蒼い鱗の小さな龍が現れた、アーシアの使い魔の蒼雷龍の子供のラッセーだ。

 

「よぅラッセー、お前も一応仕事してんだな?アーシアはいるか?」

 

おそらくアーシアに近づく者からアーシアを守っていたのだろうラッセーは少し唸っていたがダンテをアーシアの元へ案内した。

少し歩いたところに修行中のアーシアを見つけた、アーシアはその場に座り体から淡い光を発生させ目を閉じて集中し魔力の塊を少し離れたところにある的に運んでいた。

 

「よぅアーシア、修行は捗ってるか?」

 

∑「ふわっ⁉︎あっ…ダンテさん…」

 

集中し過ぎてダンテに全く気づかなかったのだろう、びっくりしたアーシアは振り向いたが集中が途切れた為的に向かっていた魔力の塊は地面に落ちた。

 

「は、はい、なんとか頑張っています…あっ、ダンテさん頬が赤くなってます、ちょっとまっててくださいね」

 

ダンテの頬はさっき朱乃に叩かれた為少し赤くなったままだった、アーシアは神器の光で包み込むとダンテの頬を治した、相変わらず優しい光だ。

 

「はい、治りましたよ!(^^)」

 

「おぅ、ありがとよ」

 

ダンテはアーシアの頭を撫でるとお礼を言った、ほんと聖母の様な娘だ。

 

「今見てたが魔力を飛ばせる様にはなったみたいだな?」

 

「はい…でも真っ直ぐ飛びませんし当たる確率も低いんです…イメージは出来ているんですけど…やっぱり私は才能が無いんでしょうか?」

 

アーシアは上手くいかないことに眉を曲げていたがダンテは喝を入れた!

 

「諦めるなアーシア!諦めたらそこで終わりだ、お前も他の連中と一緒に強くなりたいんだろう?だったらそんな弱気になるな」

 

Σ「は、はい!」

 

アーシアは説教されたと思いドキッとすると背筋を伸ばして返事をした。

 

「これはリアスが言ってたが神器は宿主の想いに応えて力を発揮するらしいぜ?」

 

「想いの力…」

 

アーシアは自分の手を見つめて握ると呟いた。

 

「少しはわかったみたいだな?そんじゃアーシア、ちょっとテストするぞ?その想いをイメージしながら俺の傷を治してみろ」

 

ダンテはエボニーを取り出すと自分の手に銃口を当て発砲した!ダンテの掌は風穴が開き血が噴き出した!

 

「きゃあ!?ダ、ダンテさん何を⁉︎待っててくださいね!今治します!」

 

アーシアは急いで神器で治そうとしたがダンテは痛がる素振りも見せずバックステップでアーシアから離れた。

 

「普通に治したら意味ないだろ?回復の力を飛ばして治すんだ」

 

「えっ…で、でも…」

 

「いいからやってみろ、ほら?早くしないと手が死んじまうぞ〜」

 

アーシアは頷くと体から淡い光を発生させ胸の前で手を合わせると回復の力をダンテに飛ばした、回復の力は上下左右に動きながらゆっくりダンテに向かった、アーシアを見ると必死にダンテの掌を治すイメージをしているのだろう、額には汗が滲んでいた。

 

「ダンテさん!お願い!治ってください…!」

 

その想いが通じたのだろう回復の力はダンテの掌に到達し傷を治した。それを見たアーシアは安心したのか集中が途切れた途端その場に座り込んだ。

 

「よくやったアーシア、おかげで傷は治ったぜ」

 

ダンテは綺麗に塞がった掌をアーシアに見せた。

 

「は、はいぃ〜〜…ありがとうございますぅ…よかったです」

 

アーシアは疲れ切っていたが微笑んだ。

 

この後もアーシアの修行にダンテは付き合いそのおかげで少し早く回復の力を飛ばせる様になった。

気づけば夜になっていたので、ダンテは疲れ切ったアーシアを背負いグレモリー家の城に戻って行った。

 

 

 

後編へ続く

 

 




次回白音の新たな姿が登場!お楽しみに!
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