ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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第6話 結成!デビルメイクライ

黒歌とティアが元の姿に戻って一息ついた後、黒歌はサーゼクスに現在の白音の行方を聞いた。

 

「サーゼクス様、白音は今何処にいるんですか?今もこの城に?」

 

「いや今はここにはいない。白音は今はリアスと共に人間界にいるよ」

 

「…にゃ?人間界に?」

 

「キミがいなくなってから白音は塞ぎ込んでしまってね。元気を出してもらおうと人間界の駒王町にある、私が理事長を務めている駒王学園に入学させたんだ。おかげで少しずつ元気が出てきたが、やはりキミのことをとても心配していたよ」

 

「…白音、あたしの所為で寂しい想いさせてごめんね……」

 

自分のせいで悲しませてしまったことに黒歌は俯きながら白音に謝った。

 

「早く会いに行ってあげるといい、白音もきっと喜ぶだろう」

 

笑顔で黒歌を慰めたサーゼクスは思い出したように一応忠告した。

 

「あぁそれと、今あの子はリアスが新たに授けた『塔城小猫』の名前で呼ばれている、でもキミなら本名のまま呼んでも大丈夫だろう」

 

「塔城…小猫…?面白い名前にゃね。わかりました、じゃあそうと決まれば…ダンテ!ティア姉!早く人間界に行こうにゃ!」

 

今にも出発しそうな勢いの黒歌をグレイフィアが止めた。

 

「お待ちください黒歌様」

 

「はい?なんですにゃ?」

 

「お召し物をご用意致しましたのでそちらにお着替えください。今のお姿のままでは人間界を歩くことはできませんので」

 

そう言われて黒歌は改めて自分の姿を確認して赤面した。

その姿は今まではみ出なかったのが不思議なくらいの数センチの幅で乳首が隠れた際どい状態の着物であった。元眷属悪魔に破かれた時のままであった。

 

「あっ///いや〜ん♡そういえば忘れてたにゃ〜」

 

「おい黒歌?お前今の姿ネヴァンに似てるぞ?…アイタ⁉︎」

 

「顔がいやらしいぞ」

 

にやけ顔で言うとティアにチョップされた。

 

「温泉のご用意も出来ておりますので、ご案内致します」

 

「にゃ⁉︎温泉⁉︎」

 

温泉と聞いて黒歌の耳と尻尾がピンと立った!

 

「ダンテ!ティア姉!温泉行こ!あたしお風呂なんて久しぶりにゃ〜」

 

ダンテとティアの手を引っ張りながら尻尾を振り黒歌は嬉しそうにはしゃいでいた。

 

「わかったから引っ張んなって」

 

「温泉か…どのようなものかな?」

 

一行はグレイフィアに案内され温泉へ向かった。

 

 

◇男湯

 

「「ふぅ〜…」」

 

ダンテとサーゼクスは一緒に広すぎる湯船に浸かっていた。二人だけだから余計に広く感じる。

 

「どうだいダンテ?我がグレモリー家の温泉は?」

 

「中々いいぜ。そういや俺温泉は初めてだな、今までシャワー浴びるだけだったから湯船に浸かったのも久しぶりだぜ」

 

「そうなのかい?ならゆっくり堪能してくれたまえ」

 

湯船に浸かりながらサーゼクスからいろいろなことを聞かされた。天使、悪魔、堕天使の三大勢力の歴史について、悪魔の駒やその特性について、神器(セイクリッド・ギア)についてなどなど。

ある程度話し終わったところでサーゼクスはダンテに尋ねた。

 

「ダンテ、キミの父君について教えてもらえないだろうか?」

 

「俺の親父のことか……いいぜ」

 

ダンテは軽く深呼吸すると語り始めた。

 

「俺の親父の名前は魔剣士スパーダ。俺の世界の魔王、魔帝ムンドゥスの右腕的存在でその力はムンドゥスが魔界統一を成し得たのも親父の存在があったからこそと言われるほどだったそうだ。

親父に憧れる悪魔は多く、高いカリスマ性も備えてたらしい。

…そして今から2000年前、ムンドゥスによる人間界進攻の際、親父は突如正義に目覚め、悪魔の軍勢を退けムンドゥスを倒し封印して人間界の平和を見守ったと言われている。母さんともその過程で出会ったらしい」

 

「とても偉大な方だったんだねキミの父君は。私も見習わなければ」

 

話を聞きサーゼクスは尊敬の眼差しで微笑んだ。

 

「あぁ、だから俺は親父の正義の心、母さんの優しさを受け継ぎ、親父が守った人間界を守る為にデビルハンターになることを誓ったんだ」

 

胸に拳を当て宣言した、それを見てサーゼクスは微笑みかけた。

 

「私はキミなら成し遂げられると信じているよ」

 

「あぁ、親父と母さんの顔に泥を塗らないようにするさ」

 

「とても素晴らしい話をありがとう。ダンテ、もう一つ聞きたいのだが、その胸のペンダント…それは何だい?それからも凄い力を感じるのだが」

 

お礼を言うと今度はアミュレットについて聞いてきた。

 

「これか?これは母さんの形見のアミュレットだ。それと同時に…魔界の封印を解く鍵だ」

 

アミュレットを手に取り説明するとサーゼクスはアミュレットをまじまじと見つめた!

 

「⁉︎何故そのようなものをキミが⁉︎」

 

「このアミュレットは元は金と銀のセットだったんだ、それを親父が魔界を封印した際に二つに分けて母さんに預けたんだ。その後にそれぞれ俺と兄貴の誕生日にプレゼントとして託されたんだ」

 

銀のアミュレットを握りしめた。

 

「二つにということは…では、もう一つのアミュレットは?」

 

「あぁ…兄貴のバージルが持ったままだ。バージルの方は最初にあんたに会った時に話した通り、魔界に堕ちちまった…だからコイツが一つの形に戻ることはもう無い……二度とな」

 

目を閉じると額に当てさらにアミュレットを強く握りしめた。

 

「そうか……すまない、キミにとっては辛い話だったね」

 

「気にするな、確かに悲しみはあったがそのおかげで魔界の封印は継続されているからな……だが、もし封印が解けたらその時はどうなるんだろうな…?」

 

もしもの可能性を予想しダンテの表情が一瞬暗くなった。

 

「ダンテ?」

 

「…っと悪りぃ、何でもねぇ。さ、もう少し温泉を楽しむとしようぜ」

 

 

◇女湯

 

「はぁ〜」

 

「にゃはぁ〜気ぃ持ちいぃ〜にゃ〜♡」

 

黒歌とティアは頬を染めそれぞれ温泉を堪能していた。

 

「んん〜あぁ…温泉は初めて入ったが中々良いな」

 

「そうなの?ティア姉なら温泉くらい入ってるかと思ったにゃ。てゆうか何百年も生きてるのに初めてなのもある意味凄いにゃ」

 

少し以外だったのか黒歌は驚いた。

 

「使い魔の森に温泉は無かったからな、それにダンテと出会う前の普段の姿は龍王形態だったしな。だから湖で水浴びしたりシャワー替わりに滝に打たれたりしてた、お前もそうだろ?」

 

「まぁね。討伐隊が来ないタイミングに合わせて泉で水浴びしてたにゃ、でもたまに水浴び中に追っ手が来たことがあったにゃ」

 

「ふふ、その時どうしたんだ?」

 

ティアは少し笑いながら解決法を聞いた。

 

「流石に着替えてる暇がないから全裸のまま撃退したにゃ…って!恥ずかしかったんだから言わせないでよ!もう///」

 

「ハハハ!討伐隊もイイものが見られてラッキーじゃないか!」

 

黒歌はティアをポカポカ叩きながら怒るが、ティアは笑いながら宥めていた。

 

「あ、でもその時だけ相手も弱かったし、あたしも何故かいつもより力を発揮できた気がするにゃ」

 

「…それは、相手がお前の立派なソレ(胸)に目が行ってただけで、力の方はお前がただ恥ずかしかっただけだと思うぞ?」

 

「あ、にゃ〜るほど」

 

落ち着いた二人は体を洗い再び湯に浸かると、ティアは黒歌に尋ねた。

 

「黒歌、白音に会ったらまず何をするんだ?」

 

「うん、まずは…今まで寂しい想いをさせたことを謝りたい、その後は抱き締めてあげたいにゃ。それから今まで一緒に居られなかった分も含めて白音と幸せになりたいにゃ」

 

その優しい想いを聞きティアは片手で黒歌を胸元に抱き寄せると、黒歌の頭を撫でながら優しく声を掛けた。

 

「にゃん⁉︎ティア姉?(…ぁ、やわらかい)」

 

「お前は良いお姉ちゃんだな、こんなに優しい姉がいて白音も幸せだな」

 

「ティア姉…ありがとにゃ」

 

お礼を言うと突然ティアが勢いよく立ち上がった!その衝撃でタオルが落ち豊満な胸(100cm越え)が露わになった。

 

「なら尚更早く会いに行った方がいいな!」

 

「うわぁ…お、大きいにゃ…それにすごい張り……じゃなくて!ティア姉! タオル!タオル!」

 

「ん?……あ…す、すまん/// ……そ、そうだ!そろそろダンテ達も出てる頃だろう」

 

慌ててタオルを受け取り体に巻くと赤面して再び湯船に浸かった。

 

「う、うん、そうにゃね。じゃもう少しお湯に浸かってから出ようにゃ」

 

しかし、そう言ってその後30分以上出なかった。

 

 

ダンテとサーゼクスが温泉から出てしばらく経った後、二人は元の大広間で話をしながら女性陣が戻るのを待っていた。

 

「お待たせ致しました」

 

グレイフィアに連れられてツヤツヤになった黒歌とティアが入ってきた、二人からはとてもいい匂いがした。

 

「ったく遅ぇぞ、お前らいつまで……黒歌、お前その格好…」

 

「どうにゃ?似合うダンテ?」

 

文句を言おうとしたダンテだったが、黒歌の服装を見て思い止まった、何故なら黒歌の格好は…

ヘソ出しの白いワイシャツ、黒いミニスカート、茶色のブーツというダンテが元の世界のテメンニグルで出会ったレディの格好と同じであった。しかもサスペンダーの掛け方(片方外、片方内側)まで同じなので、見た目は銃器を装備していないレディである。唯一の違いと言えば、胸の大きさくらいだ、谷間が見えてるし…服のサイズ間違ってねぇか?(黒歌は98cm)

 

「カジュアルな物ではありますが、どれも一級品です」

 

グレイフィアが服の説明をした。へぇ、あれで一級品なのか……まさかレディも…?

 

「それでどうにゃ?似合うにゃ?」

 

クルッと回る黒歌、レディと違いスパッツを履いていないのでパンツが見えている……白…

と言うよりスカートの裾から尻尾が出ていてスカートがめくれ上がっているので後ろから見ると丸見えである…これは尻尾用の穴でも開けた方がよさそうだ。

 

「似合ってんじゃねぇか?動きやすそうでいいじゃねぇか」

 

深く考えても仕方ないので、ダンテは素直な感想を答えた。

感想を聞いた黒歌は笑顔になると二又に分かれた尻尾を振りながら嬉しそうに抱きついた。

 

 

「ではこれから人間界に出発すると?」

 

三人は横一列に並んでサーゼクスの話を聞いていた。

 

「あぁ、早く黒歌を白音に会わせてやりたいし、俺は自分の店が見たいからな」

 

ダンテは少しワクワクしていた。

 

「なら人間界に着いたらリアスに会いに行くといい、あの子は町の管轄者だから。駒王学園の旧校舎にいるはずだ、既にキミ達のことはリアスに伝えておいたから警戒されることはないと思う」

 

「わかった。おぅそうだ、あれからずっと悩んでたが店の名前がやっと決まったぞ」

 

「本当かい?それで名前は?」

 

全員の視線がダンテに集中した。ダンテは軽く咳払いをすると店の名前を発表した。

 

「店の名前は、"デビルメイクライ"だ」

 

「ふむ、直訳すると''悪魔も泣き出す"…か。うん、良い名だ、キミらしくていいじゃないか」

 

「確かに下手な名前よりかはマシだな」

 

「あたしも賛成にゃ、チーム名みたいでかっこいいにゃ!」

 

どうやらみんな気に入ったようだ。確かに店の名前としてもいいが、俺達のチーム名としてもいいかもしれないな。

するといつの間にか術式を操作していたグレイフィアが報告してきた。

 

「ダンテ様、店に看板を付けておきました」

 

「…お、おぅ……早ぇな」

 

流石グレイフィア、仕事が早い。そのグレイフィアを見ると当然ですと言う顔で見ていた。

その後、ティアはグレイフィアから転移先の座標を教えてもらい、いつでも転移可能の状態にした。

 

「ではダンテ、この世界での新しい生活を楽しんでくれたまえ」

 

「サーゼクス、あんたには本当に感謝してる。俺みたいなイレギュラーな存在を認めてくれたこともだが、俺の魔王に対する考え方を改めさせてくれた」

 

「いやいやこちらこそ、キミとは今後友好的な関係を築きたいと思っているよ」

 

二人は固く握手した。

ティアが魔法陣を展開し、三人はその上に立った。

 

「ではダンテ、機会があったらまた会おう。黒歌、白音といつまでも幸せに」

 

「じゃあな、サーゼクス」

 

「サーゼクス様、本当にありがとうございます!」

 

「じゃ、行くぞ二人共」

 

魔法陣が光り三人は人間界に転移した。

 

 

 

◇駒王学園 旧校舎 オカルト研究部

 

電気が点いておらず、代わりに蝋燭の火がユラユラ揺れている室内に四人の人影がいる。

 

「リアス、魔王様から報告が届いていますわ」

 

膝下まである長い黒髪ポニーテールが特徴のリアスの女王(クイーン)であり副部長の姫島朱乃が主であり王(キング)のリアスに報告した。

 

「お兄様から?何かしら?」

 

兄であり魔王であるサーゼクスからの報告にリアスは少し驚いた。

 

「この街にもうすぐ………え⁉︎…あ、ごめんなさい、この街にもうすぐ異世界からの転移者とそのお供2名が来るそうですわ」

 

書いてある内容に朱乃は驚きながらリアスに報告した。

 

「……えっ?朱乃、今何て言ったの?」

 

耳を疑う内容にリアスはおもわず聞き返した。

 

「異世界からの転移者と…既にサーゼクス様が悪魔陣営に引き入れたとのことなので敵対しないようにと」

 

「そんな事言われても直接会って見ないとわからないわ!他に報告は?」

 

「異世界からの転移者か…なんだか気になるね小猫ちゃん?」

 

「…そうですか?私は別に興味ありません」

 

騎士(ナイト)である金髪の青年、木場祐斗は興味を示し、戦車(ルーク)である白髪の少女、黒歌の妹の白音こと塔城小猫は興味を示さず無表情のまま皿に乗った羊羹を食べていた。

 

「もう一つ報告がありますわ。SS級はぐれ悪魔黒歌のはぐれ認定を解除したということですわ」

 

「えっ⁉︎あの小猫の姉の⁉︎それは本当なの⁉︎」

 

ガシャン!!

 

報告に驚いていると物音がしたので小猫の方を見ると、持っていた皿を床に落とし涙を流しながら震えていた。

 

「…ね、姉様が……黒歌姉様がはぐれを解除された?…姉様に会えるの?……また…会えるの?」

 

「小猫、落ち着いて!」

 

泣きだした小猫をリアスが抱きしめた!祐斗も心配そうに見ていた。

 

「例の転移者が黒歌さんが討伐されそうになっていた所を助けたそうです。そして事情を聞いて魔王様の所に連れていったところ、魔王様も以前小猫ちゃんから聞いた真実をもとに元主のことを調べていたらしくその結果、黒歌さんのはぐれ解除に至ったとのことですわ」

 

朱乃が経緯を説明し追加報告をした。

 

「黒歌さんは今その転移者と行動を共にしているようで、この街に着いたらリアス、あなたに会いに来るみたいよ」

 

「そう。お兄様が決定したのなら信用できるわ。よかったわね小猫!」

 

小猫はまだ泣いていたが、表情は穏やかなものになっていた。

 

「…姉様に会える……」

 

 




次回から原作に入ります。
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