ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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第58話 修行最終日、秘密を話す時

修行は続き、19日目修行最後の日となった。

 

ダンテはあれから1〜2周ずつ眷属達を見て周り、アドバイスをしたり共に特訓に付き合った。

眷属達の成長は中々のものでリアスは滅びの魔力にさらに磨きをかけ、朱乃は大分堕天使の力を制御できる様になった。アーシアは回復の力を早く的確に飛ばせる様になり、祐斗はアグニ&ルドラのスパルタ指導によって技のキレが増した。白音は俺と黒歌の特訓で大分魔力を持たせることができる様になり変身時間もかなり延びた。ゼノヴィアはフォースエッジを振り回せる様になったことによりデュランダルの破壊力に翻弄されなくなり二周目にイッセーから借りてきたアスカロンを渡しアザゼルのアドバイスの特訓も始め二刀流スタイルも得た。

この様に眷属達は素晴らしく成長していったが、イッセーは未だに目標である禁手に至っていなかった…身体能力や体つきは成長しているんだが何かが足りないのか至ることができなかった…

 

そして現在

 

「行くぜおっさん!!」

 

『explosion!』

 

「小僧、これを避けられるか⁉︎」ゴォォ!!

 

タンニーンがイッセーに向かって巨大なブレスの塊を飛ばした!中々の威力だ、ティアが言っていたがタンニーンのブレスは隕石落下に相当するらしい、直撃したらイッセーは跡形も無く消し飛ぶな、さぁイッセー!どう対処する?

 

「イメージはおっさんのこの火球…!行け!ドラゴンショットォォォォッ!!」

 

おぉ⁉︎撃ち破りやがった!なんとイッセーのドラゴンショットはタンニーンのブレスを粉砕しそのままタンニーンに向かったのだ!

 

「ふん!少しはまともなモノを出す様になったか!だが!」

 

タンニーンはドラゴンショットを腕で弾いてしまった!しかし弾いたタンニーンの腕からは煙が上がっていた。

 

「…良い一撃だった」

 

「くそ!弾かれたか!もう少しだったのに…」

 

イッセーは悔しそうに拳を籠手に打ち付けた。

 

「下がれタンニーン!次は私だ!行くぞ兵藤一誠!貴様にこれを破れるか!ドラゴンラッシュ!!」

 

そこへ人間モードのティアがドラゴンラッシュをイッセーに放った!イッセーは再び構えると魔力を溜め始めた。

 

「ッ、やってやる!ドライグ!まだ行けるか⁉︎」

 

『あぁ、だが後一発が限界だ、ティアマットの力はタンニーンより上だ、全力で放たないと敵わないぞ!』

 

「あぁわかってる!行くぜ!ドラゴンショットォォォォッ!!!!」

 

イッセーは持てる力を込めた渾身のドラゴンショットを放った!さっきのものよりデカいし出力もある!これは行けるか⁉︎

 

カッ!!

 

ドラゴンショットとドラゴンラッシュがぶつかり激しい衝撃波が発生した!

 

「ウオオオオオォォォォオオオオォォ!!!!」

 

イッセーは腕を突き出して必死にドラゴンショットで押していた!撃ち破れるか⁉︎

 

「ほぅ、私のドラゴンラッシュを止めるとはな…少しは成長した様だな?だが……まだまだ不合格だ!ハァァ!!」

 

「くそ⁉︎くっ……うわぁぁぁぁ!!?」

 

ティアが力を上げるとドラゴンラッシュのエネルギー波が大きくなりイッセーのドラゴンショットは敵わず弾け飛びその衝撃波でイッセーは吹き飛ばされてしまった!…と、その先には岩があるな、助けねぇと危ないか、ダンテはイッセーの吹き飛ぶ予想地点に先回りした。

 

「うわぁぁぁ!!痛て!??!」ゴン!

 

イッセーはダンテに受け止められず、地面に刺したリベリオンの刃の面の部分に頭から突っ込んだ。

 

「危なかったなイッセー?もう少しで大怪我だったぜ」

 

「いやいやいや⁉︎ダンテさん⁉︎下手したらもっと悲惨なことになってましたよ⁉︎…痛てて」

 

『Reset』

 

頭を摩りながら立ち上がったイッセーの籠手から音声が流れイッセーの魔力が消え脱力したイッセーは再び座り込んだ。

 

「でももうだめだ…魔力が空っぽだ」ハァ、ハァ

 

「だが最初の頃と比べると確実にドラゴンの力が高まっているし、俺とティアマットとの鬼ごっこを一日ぶっ続けでやれる体力もついたな」

 

「あぁ、私には敵わなくともタンニーンの鱗に傷を付けたのだからな」

 

タンニーンの腕にはさっきイッセーのドラゴンショットを弾いた時に付いた傷があった。

 

「それ…さっき俺が放ったやつで?おぉ⁉︎俺、初めておっさんに手傷を負わせたのか⁉︎」

 

「お前も今日までよくやった、しかし…残念だったな、もう少し日があれば…」

 

「わかってるよ…おかげで体力も魔力も前より向上した、だけど…禁手には至れなかった……ちくしょう…!」

 

そう、イッセーはこの修行の目標である二十日間以内で禁手に至るを達成できなかった、イッセーは悔しそうに拳を握り顔を伏せた。

 

「イッセー…お前は確かに禁手には至れなかった、だけどな、そんなに落ち込まなくてもいいと思うぜ?この修行でお前は最上級悪魔相手でも戦えるくらいの力は身についたんだ、もっと自信を持てよ」

 

「そうだ、兵藤一誠よ、お前と修行していてわかったが、お前はドラゴンの力と相性が良い様だ、手加減してるとはいえ私のドラゴンラッシュを止めたのはライザー・フェニックスに続いてお前が二人目だ、さっきのあの一撃で実感した」

 

「ダンテさん…ティアさん…」

 

イッセーは顔を上げると腕を組んで見ている二人の顔を見た。

 

「では少し休憩にしよう、午後もやれるところまでやってみよう、今夜はグレモリー家の城でパーティーだからな」

 

「へぇ?今夜はパーティーなのか…どんなもんか楽しみだぜ」

 

「そうか?私はあまり人がウジャウジャいるのは好きではないがな」

 

少し休憩になりイッセーはタンニーンと一緒に食料を調達しに行った、残ったダンテとティアは話しながら待っていたがそこへアザゼルがやってきた。

 

「よぅダンテ、久しぶりだな?最後の日だからイッセーの修行の様子を見に来たが、今は休憩中か?」

 

「おぅアザゼル、俺はお前の姿は見かけたが直接会うのは久しぶりだな」

 

「そうなのか?まぁほとんど行き違いだな。それでどうだ?イッセーの修行は?禁手に至れたか?」

 

「残念だが…兵藤一誠は至れなかった」

 

俺の代わりにティアが答えた、それを聞いてアザゼルは残念そうに溜め息を吐いた。

 

「そうか…まぁ予想していた範囲内だ。やっぱり時間が足りなかったか、もしくは劇的な変化がないと無理か…」

 

「劇的な変化?例えばどういうのだ?」

 

「そうだなぁ…例えば、大切な人の死を目の前で見るとか、死にかけているところから復活するとか色々あるが、それは個人によって違う、あいつがどこでそういう場面に遭遇するかは誰にもわからない」

 

「そうか」

 

「だがこれは俺の勘だが、イッセーは身近なもので劇的な変化に遭遇すると俺は思う」

 

アザゼルは腕を組んで頷いた。劇的な変化か…イッセーに必要なものは後はそれか。

 

 

それからアザゼルに他の眷属の成長についての話をしたが、ダンテは今アザゼルにオーフィスのことを話すチャンスだと思い、周りにこの極秘事項を知るティア以外がいないことを確認した。

 

「アザゼル、実はお前に話しておきたい事があるんだ」

 

「ん?何だ?藪から棒に」

 

「俺はお前の事は信頼している…だからこそ聞いてほしい、だが今から話すことは最重要事項だ、心して聞いてくれ」

 

「…わかった」

 

アザゼルはこれから話す事がダンテの真剣な顔を見てそれだけ重要だと言うことを理解した、ティアもこれから何を話すのか気づき真剣な表情になった。

ダンテ語った、オーフィスは禍の団に利用されていただけの事、既に禍の団を抜けている事を…

 

「……何だと?…それは本当なのかダンテ?」

 

話を聞いたアザゼルは数秒間信じられない顔をしていたが再度聞き直した。

 

「あぁ、あいつに会ったのは三大勢力が和平を結んだ日の夜だった、突然現れたから驚いたが、あいつと話してる内にわかったんだ、あいつは自分に力を貸してくれる存在を探していただけなんだってな」

 

「だがあいつはテロリストの親玉だ!協力してくれる奴を集めて戦力増強を図っていただけかもしれないんだぞ?」

 

「最初は俺もそう思った、けどこれもあいつと話しててわかったことだが…あいつは人が言ったことは疑う事を知らずに何でも信じちまうみてぇだった、だから禍の団はそれを利用して表向きは力を貸すと言ってオーフィスを親玉に祭り上げたんだ。それを聞いて俺はそんな奴らに利用され続けているんじゃあいつの為にはならないと思って禍の団を抜ける様に言ったんだ」

 

「…オーフィスが禍の団を抜けた事はわかったが、あいつが力を貸してくれる奴を探していたのは何故だ?」

 

アザゼルはまだ信用していなかったが気になる事を聞いた。

 

「あいつの望みは次元の狭間に帰る為にグレートレッドを倒すことと言っていた、その為に力を貸してくれる仲間を探していたらしい」

 

「何⁉︎グレートレッドだと⁉︎あのアポカリュプス・ドラゴンのか⁉︎…またとんでもない名前が出てきたもんだな。でもグレートレッドに敵う奴なんてそうはいないぜ?」

 

アザゼルは予想外のビッグネームに頭を掻いて苦笑いした、そりゃ、この世界で最強の名前が出りゃな?

 

「俺が話せるのはここまでだ…だが信じてほしい、俺たちは決してテロリストには加担していないという事を」

 

「私もドラゴンの誇りに懸けて誓おう!」

 

ダンテとティアは真剣な表情で宣言した、その表情を見てアザゼルは頷いた。

 

「…話はわかった、俺もお前のことは信頼してるから疑いたくはねぇ、だがこれは簡単な話じゃねぇ、俺が納得してもサーゼクス達やミカエル達天界が納得するかどうか…」

 

アザゼルは表情を険しくして悩んだ、でもサーゼクス達ならきちんと説明すればわかってくれそうな気がするが。

 

「そこでアザゼル、この事はお前からサーゼクス達に伝えてほしいんだ、俺じゃ上手く言えるかわからねぇしな」

 

「⁉︎おいおい、俺にこの大役を務めさせる気か⁉︎」

 

「お前こういうの得意だろ?いいじゃねぇか、今までお前ら堕天使は俺達に迷惑かけてきたんだからよ、な?」

 

「ッ、お前…こういう時に…!」

 

まさか自分に振られると思っていなかったアザゼルは焦ったが、溜め息を吐くと諦めた様に頷いた。

 

「ハァ〜…やれやれわかったよ、お前には今回の修行を手伝ってもらったからな、引き受けてやるよ、ただしその後はサーゼクス達に色々聞かれるだろうから覚悟しろよ?」

 

「あぁ、わかってる」

 

こうしてアザゼルには納得してもらう事はできた、多分近い内サーゼクス達に呼び出されるだろう、だがサーゼクス達の事なら正直に話せば納得してくれるだろう。

 

 

話し終わって数分後、食料調達に行っていたイッセーとタンニーンが戻って来て、昼食を取り午後に軽く修行をした後グレモリー家の城に戻って行った。

 

 




次回パーティーの回、お楽しみに!
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