ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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原作より早くサイラオーグの禁手が登場!さらに別のアニメのキャラの技も登場します


第61話 デビルトリガーvsバランスブレイク!

◇観客席

 

「ホッ、よかった、ダンテのやつ無事だったか。まったく…心配させおって。ほら黒歌?起きろ黒歌、ダンテは無事だぞ?」ゆさゆさ

 

「えっ!?ダンテは無事⁉︎「ガッ⁉︎」…あっ!ほんとにゃ!もうぅ〜心配したにゃ!死んじゃったかと思ったにゃ!ねぇ?ティア姉?…………にゃ?どうしたの?」

 

気絶していた黒歌を揺さぶりダンテの無事を伝えると次の瞬間黒歌は勢いよく飛び起きダンテの無事を確認したが、その際黒歌の頭がティアの顎に直撃した!無事を確認した黒歌はティアの方を見たがティアは顎を押さえて悶絶していた。

 

「…ッッ…こ、この石頭が!危うく今度は私が気絶するところだったぞ!…あ〜痛たた」

 

「にゃはは…ごめんにゃティア姉。…それで?勝負の方はどうなったのにゃ?」

 

黒歌はティアに謝罪すると現在の状況を聞いた、ティアは咳払いをすると戦況を教えた。

 

「うむ、お前が気絶してからそれほど時は経ってないが、簡単に説明しよう。最初に救護班が動き出しサイラオーグが試合を中断させたがすぐにダンテの無事がわかり試合再開となったんだ。それで…どうやらサイラオーグは本気になった様だ、フフフ…これはまだまだ面白い闘いになるぞ…!」

 

ティアは怪しく笑い観戦に戻った、黒歌も自然と笑みを浮かべてダンテとサイラオーグが立つフィールドを見つめた、勝負はまだまだこれからだと。

 

 

◇戦闘フィールド

 

ダンテの体を張った説得により本気を出す気になったサイラオーグは拳を握り笑みを浮かべてダンテを見ていた、ダンテもリベリオンを肩に担ぎ肩でトントンして笑みを浮かべていた。

 

「すまなかったダンテ、お前にあそこまで体を張らせてしまって。確かに勝負を申し込んだのはこちらなのにその俺が本気を出さないのは失礼というものだな、ここからは俺も本気で行こう!」

 

「そいつは楽しみだ、期待してるぜ?」

 

ダンテはニヤッと笑うとリベリオンを回転させ切っ先をサイラオーグに向けた、サイラオーグも拳を手に打ち付けた。

 

『えー…思わぬハプニングがありましたが、ダンテ様が無事だということで試合再開です!実況は引き続き私、ナウド・ガミジンがお送り致します。それでは第二ラウンド始め!!』カーン!

 

ゴングが鳴り第二ラウンドが始まりホログラムの観客達の歓声が響いた!黒歌もテンションを上げて応援していた。

ダンテは再びリベリオンを地面に立てるとサイラオーグに早く本気を出す様に促した。

 

「さぁサイラオーグ、見せてもらうぜ、お前の本気をな!せめて俺に本気のほの字くらいは出させてくれよ?」

 

「フッ、いいだろう!お前をがっかりさせないくらいの力は見せてやろう!来いレグルス‼︎」

 

サイラオーグが呼び掛けると観客席から仮面を付けた兵士の少年が降りて来てサイラオーグの隣に立った。

 

「?…兵士の奴と一緒に闘うのか?」

 

不思議に思っていると兵士の少年は仮面を外すと光り出し姿が変化していった!メキメキと音を立てながらその体は徐々に膨れ上がり金毛が全身に生え、腕も脚も太くそして口が裂け鋭い牙が生え揃った!その姿は人型から獣の姿へ……数秒後、再び光るとそこには黄金に輝く獅子が立っていた!!その輝きはコロシアム全体を照らしその姿にティアと黒歌は驚愕し、実況をしていたガミジンも思わず息を飲んだ!

 

『こ、これは凄い‼︎何とサイラオーグ様の兵士の正体は黄金の獅子でありました!!これは凄まじい光です!私もサングラスを掛けないと見えません!!』

 

ガミジンはあまりの眩しさにサングラスを掛けていた、サイラオーグ眷属と黒歌も目を細めていたがティアは耐えていた。

 

「こいつは驚いたな、獅子の姿になるなんてな、ソイツは何なんだ?」

 

顎に手を当て獅子に関心していたダンテはサイラオーグに獅子の正体を尋ねた。サイラオーグは説明を始めた。

 

「こいつの本当の名は『獅子王の戦斧(レグルス・ネメア)』、元々はギリシャ神話の元祖ヘラクレスの試練の相手だが、聖書に記された神がその獅子の一体を神器に封じたんだ。こいつはその一体で今では十三ある神滅具に名を連ねるほどになった」

 

「つまり神滅具の一体か…そりゃすげぇな!でもよ?神滅具なら所有者は?」

 

「残念ながら所有者は死んでいる、俺がこいつを見つけた時、怪しげな集団に殺されていた。本来なら所有者が死ねば消滅するがこいつはまるで意志を持ったかの様に獅子に化け、所有者を殺した集団を全滅させていた。俺が眷属にしたのはその時だ」

 

所有者無しで単独で意志を持って動く神器…しかも神滅具!さらに悪魔に転生できた…獅子がすごいのか、悪魔の駒がすごいのか……どっちにしろ面白ぇ!ダンテはより一層ワクワクした!

 

「所有者無しの状態のせいか、力がとても不安定でな、本来なら出せる代物ではなかった、出せるとしたら今の様な俺と組めるこの様な決闘試合だけだ、こいつの力を制御できるのは俺だけだからな」

 

「そんな奴を俺と闘う為に使ってくれるのか、嬉しいぜ。それじゃこっからは2対1か?」

 

ダンテはここから一人と一体を同時に相手をするのかと思いリベリオンを構え直した、ダンテにとっては不利になるがダンテはそんなことは全く考えていなかった、まぁいざとなったら魔具を出せばいいし。

 

「いや、流石にそれは卑怯だからな、こいつの禁手を使わせてもらう」

 

「禁手?」

 

禁手ということはこの獅子の奥の手ということ!ただでさえ不安定な力の奴だというのに、その奥の手を使うとは…サイラオーグ、お前って奴は…

 

「…最高だぜ」

 

「本来ならこの力はこの冥界が危機に瀕した時のみに使うと決めていたが…ダンテ、お前への想いに応える為に今こそ解き放つ!行くぞレグルス‼︎」

 

『はい!サイラオーグ様‼︎』

 

レグルスの獅子は体が浮かび上がると光の塊となりサイラオーグと重なった!光と一つになったサイラオーグは激しい光に包まれ激しい衝撃波が発生した!その衝撃はコロシアム全体に及び所々亀裂が発生していた!

 

「ダンテ!この様な終生一度あるか無いかわからない闘いに応じてくれたことに感謝する!そして俺にこの力を使わせてくれたことを感謝する!ではいくぞ!!我が獅子よッ!ネメアの王よッ!獅子王と呼ばれた汝よ!我が猛りに応じて、衣と化せェェェェッッ!!『禁手化ッ!!』」

 

眩い閃光がコロシアム内に広がっていく、そのあまりの神々しさにサイラオーグ眷属とティアと黒歌は顔を覆った!…閃光が止むとダンテの前に立っていたのは黄金の獅子の全身鎧を着たサイラオーグだった!兜には鬣を思わせる金毛がたなびき胸には獅子の顔がありまるで意志を持っているかの様に目を輝かせている。

 

『サイラオーグ様!黄金の鎧を纏いました!流石神滅具です!コロシアムが壊れそうです!!』

 

「獅子王の戦斧の禁手『獅子王の剛皮(レグルス・レイ・レザー・レックス)』!!ダンテ!俺に本気を出させてくれたことを心から礼を言おう!さぁ行こう!ここからが本当の勝負だ!!」

 

サイラオーグは構えると凄まじい闘気を纏った!それだけでサイラオーグの周りにはクレーターや地割れが発生していた!その力に観戦していた黒歌は身震いしていたがティアは逆にサイラオーグの力に笑みを浮かべていた。

 

「…す、凄い力にゃ…あたしでは到底敵わない力にゃ、体が震えてるにゃ」

 

「フフフ…面白い奴だ…!私がデビルトリガーを発動させて勝てるかどうか……だがいずれにせよ素晴らしい力だ!その力でダンテ相手に何処までいけるか見せてもらうぞサイラオーグ・バアルよ!」

 

 

凄まじい闘気を放つサイラオーグを前にダンテは笑みを浮かべてリベリオンを担いでいたがリベリオンを背に戻すと装備を変更した。

 

「悪くねぇ力だ、これなら少しは楽しめそうだ。まずはその力を見せてもらうぜ、ケルベロス‼︎」

 

ダンテはケルベロスを装備すると距離を詰めリボルバーを放った!しかしサイラオーグは全く構えずリボルバーを受けた、禁手前は吹き飛ばされていたがサイラオーグはびくともしなかった!ダンテは距離を取ると氷の柱クリスタルを放ったがクリスタルはサイラオーグに到達する前に粉々に砕けてしまった!体に纏った闘気が氷を防いだのだ!

 

「やるじゃねぇか、ケルベロスじゃ敵わないな!じゃあ次だ、ネヴァン!」

 

ダンテの手元に電気を帯びたギターが現れ、ダンテはギターを弾くと連続で電気を纏った蝙蝠を飛ばした!しかしこれもサイラオーグは構えずに受けたが平気な顔をしていた、ダンテはニヤッと笑うとネヴァンを構え電気と蝙蝠を集束し始めた。

 

「こいつはどうだ?」

 

電気と蝙蝠を集束させた塊、ディストーションを発射したがサイラオーグは手を突き出すとディストーションを受け止め拳で握り潰してしまった!

 

「ネヴァンも効かねぇか!だったら最後にこいつだ!アグニ&ルドラ!」

 

ダンテは両手に二刀を持ちサイラオーグに向かって走ると連続斬りジェットストリームを繰り出した!しかし変わらずサイラオーグは構えず表情を変えずに受けた。

 

「平気そうだな?じゃこれも耐えられるか?」

 

ダンテはジェットストリームより高速の連続斬りミリオンスラッシュを放った!その激しい連続斬りにさっきまで構えずに受けていたサイラオーグは両手を上げて防ぐ様に構えた、流石に耐えられないみたいだ、ダンテはとどめに二刀を勢いよく振り下ろした!

 

「オラァァ!!」

 

ガキン!!

 

その時、振り下ろした剣に違和感を感じたダンテはサイラオーグを見たが、なんとサイラオーグは二刀の刃を掴んで受け止めていた!この連続斬りを受けて無傷だった奴には今まで会ったことが無い!魔具達はこの世界では最上級悪魔クラス、その力を全て耐えられるサイラオーグの今の力は少なくともそれ以上か魔王クラスに近いということだ!やっぱりすげぇ奴だぜサイラオーグ!そう思っているとサイラオーグはアグニの刃を掴んでいた手を離すと凄まじい闘気とオーラを纏った拳を放ってきた!本気を出してない今の状態で受けたら流石にマズい!ダンテは離されたアグニの刃で拳を受け止めたが刃越しに鈍い音と共にかなりの衝撃が伝わってきて後方に滑りながら吹き飛ばされた!

 

「くっ⁉︎重い!!」

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「兄者!!」

 

その時アグニの悲鳴が聞こえ見るとダンテは驚愕した、何とアグニの刃にはヒビが入っていた!まさかこいつにヒビを入れるとはとんでもない力だな⁉︎

 

「大丈夫かアグニ?」

 

「兄者!無事か⁉︎」

 

弟のルドラがアグニの安否を心配した。

 

「あ…あぁ…何とか大丈夫だ…完全に折れていたら死んでいた…彼奴め凄まじい力だ、主よ、そろそろ遊ぶのもやめて少しは本気を出した方がよいぞ?」

 

アグニが本気を出す様に促してきた、ダンテもアグニが死に掛けた為素直に頷いた。

 

「あぁ、そうだな、お前ら魔具が敵わないんじゃサイラオーグの力は並大抵の力じゃねぇってことだからな、危うくお前も死ぬところだったしな」

 

ダンテはケルベロスとアグニ&ルドラとネヴァンを元の姿で外に出すと後ろに下がらせた。アグニの剣はルドラの傀儡が魔力を流して回復させていた、アグニのことはルドラに任せダンテは前に出るとリベリオンを抜いた。

 

「大したもんだぜサイラオーグ!魔具達を軽くあしらうとはな?しかも一体死に掛けたしな」

 

「ほぅ、それはつまり今の俺はお前の連れの力は超えているということか、お前が連れている者に敵わない様では到底お前に追いつく事は不可能ということだからな、少し安心したぞ。さぁ!まだまだ勝負はこれからだ、かかってこい!」

 

サイラオーグは再び拳に闘気とオーラを纏うと構えた。

 

「魔具が敵わないとなるとやっぱりこいつで行くしかないか、いくぜリベリオン!」

 

リベリオンを構えるとかなりの速度でスティンガーを繰り出した!今のサイラオーグには並の力では通用しない!ダンテは確実に吹き飛ばせる力でスティンガーを放った!サイラオーグもオーラを纏った拳で応戦した!ダンテはサイラオーグが吹き飛ぶと思っていたが刃と拳が重なった瞬間予想外の事が起きた!何とサイラオーグの拳はリベリオンを跳ね除けそのまま拳をダンテの顎に直撃させた!ダンテは大きく後方へ吹き飛ばされコロシアムの壁に激突した!

 

『今度はダンテ様が吹き飛ばされたーー!!』

 

「「ダンテ‼︎」」

 

観戦していたティアと黒歌が叫んだ!瓦礫の中でダンテは殴られ外れ掛けた顎を戻すと瓦礫から出てサイラオーグの力に関心した。

 

「おぉ痛てぇ…今のは効いたぜ(ゴキッ)…大したもんだぜサイラオーグ、まさかリベリオンまで跳ね除けるなんてな?まったく、恐れ入ったぜ」

 

「それは俺の力を認めたということか?」

 

「あぁ、少なくとも強者である事は認めた、俺からも礼を言うぜサイラオーグ」

 

ダンテは素直にサイラオーグの実力を認めた、ここまで手応えを感じた相手はバージルに続いて二人目だ、それにまだまだ成長する余地がある、これからこいつがどの様に成長するか楽しみだ。ダンテは満足そうに深呼吸するとサイラオーグにリベリオンを向けた。

 

「いいぜ…!その力に敬意を表してお前には本気のほの字の力を出してやるよ、さぁ、もっと楽しもうぜサイラオーグ!いくぜ、デビルトリガー‼︎」

 

ダンテが激しい魔力の渦に包まれ閃光と共に渦が弾け飛ぶとそこには凄まじい魔力を纏った魔人の姿に変わったダンテが立っていた!

それだけで無くダンテが放つ魔力に頑丈に作られているコロシアムが所々崩壊していた!その影響はコロシアムの周りにも及び町では少しばかり騒ぎになっていた。

 

『ダンテ様!凄まじい魔力を纏った異形の姿に変わったーー!!凄い力です!コロシアムが壊れてしまいます!これで両者奥の手を発動したことになります!この勝負どちらが勝つかわからなくなってきました!!』

 

ティアと黒歌はダンテのデビルトリガーに改めて驚いたが、二人はこの力を知っていた。そう、ダンテがヴァーリを倒した時に出した力だ!あの時はダンテは本気と言っていたがほの字分の力だけで白龍皇を倒したということがわかった。サイラオーグ眷属達は初めて見るダンテのデビルトリガーと力に眼を大きく見開いて汗を流していた。

本気の1/3の力を出したダンテを前にサイラオーグは身震いしたが同時に歓喜に満ち溢れた!

 

「何という力…!あっさり力が追いつかれてしまった。だが不思議と恐れは無い、寧ろ喜びに満ち溢れている…何故だ?」

 

「そいつはお前が本物の強者という証さ。ついでだ、ほの字以上の力が出ない様に制限をつけてやるよ、これで俺はお前と同等になった上に本気を出しても大丈夫ということだ。手加減しなくて済むぜ」

 

ダンテは自分の体に必要以上の力が出ない様に制限をかけた。

 

「なるほど、それは良いな、これで心置き無くお前とやり合えるということだ」

 

「そういうことだ、さぁ始めようぜサイラオーグ!」

 

「望むところだ!」

 

 

 

ダンテが制限をかけたことにより両者の力が互角になり、さらにデビルトリガーとバランスブレイクというお互い本気の姿になり魔力と闘気のオーラを纏い見合っていた。

観戦している者達も息を飲み、ガミジンも実況を忘れて見ていた。

コロシアムの壁の一部が地面に落ちた瞬間二人は同時に地を蹴った!次の瞬間コロシアムに凄まじい突風が吹き荒れた!その中央にはリベリオンを腕で受け止めたサイラオーグとダンテが押し合っていたが二人はすぐに距離を取ると構え直した。ダンテは笑みを浮かべるとリベリオンを地面に突き刺しサイラオーグに笑い掛けた。

 

「思えば素手の奴相手に剣じゃ分が悪過ぎるな」

 

「何だ?同情などいらんぞ」

 

「別に同情じゃねぇよ、そうじゃないとフェアじゃねぇって言ってんだ、それに決着を着けるなら拳だ、お前も拳同士の方がいいだろ?」

 

ダンテの提案にサイラオーグはニヤッと笑った。

 

「…フッ、まったくお前って奴は…何処までも楽しませてくれる……いいだろう!」

 

サイラオーグの返事にダンテもニヤッと笑うと指を鳴らしベオウルフを装備した、装備が変わると変身中のダンテの姿も変わった!頭はターバンの様な形になりコートと一体化した翼は無くなり代わりに両肩の後ろからヒレの様な短い翼が生えた動き易そうな姿の魔人の姿に変わった!ダンテはファイティングポーズを取った。

 

「いくぜサイラオーグ!」

 

「来いダンテ!」

 

二人は地を蹴ると騎士を超える速度で距離を詰め拳をぶつけ合った!その光景は凄まじく、二人の速度は観戦している者達には見えないほどでありフィールド上には拳のぶつかる音だけが響いていた。

 

『フィールド上には打撃音だけが響いております!二人の姿は見えません!一体どうなっているのでしょう⁉︎』

 

「レグルスインパクト‼︎」

 

「ゾディアック‼︎」

 

激しい打撃が止まり少し埃が付いた二人が現れるとサイラオーグが拳からオーラの塊を飛ばしダンテも光のエネルギー弾を飛ばした!両者の技がぶつかると大爆発を起こしたが二人はすぐにまた姿を消し激しい殴り合いを再開した!

拳が互いの顔面を捉えたり互いの拳同士がぶつかり合ったりと姿を現す度にボロボロになっていく二人…二人の影響によりどんどん崩壊していくコロシアム…二人の力は完全に互角であった。

 

「…何なのにゃこの闘い?これじゃいつまで経っても勝負が着かないにゃん……ってティア姉?何笑ってるにゃ?」

 

完全に互角の闘いに黒歌は少し呆れていたがティアは何故か笑っていた。

 

「フフフ…見ろ黒歌?あの二人、笑っているぞ」

 

「えっ?…う、うん、確かに笑ってるけど…何で?」

 

「わからないか?今あの二人はお互い素晴らしい好敵手と出会えて心の底から闘いを楽しんでいる、故にこの闘い、あの二人にとって忘れられないものになるだろう。私だって心が踊っている!だから黒歌、どっちが勝っても恨みっこ無しのこの闘い、私たちで見届けよう」

 

ティアの言葉で理解した黒歌も頷くと応援を再開した。

 

 

 

激しい殴り合いが続きダンテとサイラオーグは肩で大きく息をしていた、ダンテは全身埃だらけになりサイラオーグは鎧にヒビが入ったり無くなっている部分があった。

 

「はぁ!はぁ!…見事だダンテ!お前の様な好敵手に出会うことができて嬉しく思うぞ」

 

「はぁ!はぁ!…フッ、そいつはよかった、俺もお前とのこの闘い楽しいぜ、でもこのままだとお互い共倒れだ、そろそろ決着を着けようぜ」

 

「フッ…いいだろう!ダンテ!お前に我が奥義を見せてやろう!」

 

お互い満身創痍の状態だが決着を着ける為立ち上がると構えた!

 

「…残る体力を考えると一撃が限界だろう、だからこの一撃に全てを懸ける!ハァァァァァ!!」

 

「いくぜ…ベオウルフ‼︎」カッ

 

サイラオーグは闘気を限界まで溜め始め、ダンテはベオウルフを最大まで力を溜める為に拳を構えた。

 

「ネメアの獅子よ!灼熱の嵐を呼べ‼︎奥義!獣王拳!!」

 

サイラオーグの拳から体を覆う程の獅子の頭部の形をした闘気の力が現れた!ダンテもベオウルフの力が最大まで溜まり籠手の隙間から光が翼の様に溢れ出た!お互い最後の攻撃の準備が整った!

 

「これが最後だ!受けてみろダンテェェ!!!」

 

「オオオオラァァァ!!!」

 

カアッ!!!!

 

二人の最後の攻撃がぶつかりコロシアムに今までで一番強烈な光が発生した!!その衝撃でコロシアムは殆ど崩壊した!さらに爆発は観客席にも及びホログラムの観客は消えサイラオーグ眷属達は結界を張り、ティアと黒歌はティアがドラゴンの翼で自分たちを覆い身を護った。

爆発が収まるとティアと黒歌は勝敗を確認する為急いでフィールドを見たがフィールドは完全に破壊され煙に包まれていた。

 

「勝負はどうなったのにゃ⁉︎どっちが勝ったの⁉︎」

 

「この状況ではわからん、この煙が収まらない限りな」

 

ティアと黒歌、サイラオーグ眷属と実況のガミジンはどっちが勝ったかわからない状況に心配そうにフィールドを見つめていた。フィールドを見つめて数分後、煙が収まり始めダンテとサイラオーグの姿が見えてきた、全員が崩壊した観客席から身を乗り出した。

煙が収まったフィールドの中央に二人は立っていたが、サイラオーグの腹にはダンテの拳が深々とめり込んでいた…勝敗を決したのはダンテだった。

サイラオーグが倒れ込むとダンテが片手で抱き止めそれと同時にデビルトリガーが解除された。サイラオーグの鎧も崩壊し兵士のレグルスの姿に戻るとその場に倒れた。ダンテはサイラオーグをゆっくり床に寝かすとお礼を言った。

 

「…楽しかったぜサイラオーグ、ありがとよ」

 

『決着ゥゥーーッ!!決着です!!激しい闘いを制したのはダンテ様!ダンテ様でございます!!』

 

ガミジンがダンテの勝利を告げ闘いはダンテの勝利となった!

観客席からティアと黒歌が駆け寄って来て黒歌が勢いよくダンテに抱きついた!ティアも満足そうに頷きダンテの肩に手を置いた。

 

「やったにゃダンテ!勝ったにゃ!やっぱりダンテは強いにゃ〜♡」

 

「見事だったぞダンテ!私はお前が勝つと信じてたが素晴らしい闘いだったぞ!」

 

ティアと黒歌の感想を聞いたダンテはサイラオーグの方を向いた、サイラオーグも眷属達に支えられ立ち上がっていた、ダンテが頷くとサイラオーグはダンテにお礼を言ってきた。

 

「ダンテ、決闘を受けてくれたことを改めて感謝する、負けこそしたが俺にとってこの闘いは忘れられないものになるだろう、ありがとう」

 

「俺も久しぶりに楽しかったぜ、できればまたやりたいくらいだ」

 

「ハハハ、それは願ったりだ。だが今の俺のままではお前には勝てん…そこで、俺は今日からお前を目標にすることに決めた!いつか再戦を願ってな!そしていつかほの字では無く本当の本気のお前に勝ってみせる!約束だ」

 

「おぅ、楽しみにしてるぜ」

 

ダンテとサイラオーグは握手し再戦を約束した。

 

こうして決闘はダンテの勝利で幕を閉じ、後に派手に破壊されたコロシアムの請求書がダンテの元に届いたのであった…

 

 




次回、リアスとソーナのゲームのダイジェスト、お楽しみに!
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