ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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イッセーがついに禁手化します


第62話 オーディン登場!ダイジェスト版グレモリー眷属vsシトリー眷属!

◇グレモリー家の城、会議室

 

ダンテは今、薄暗い部屋で四大魔王が座る席に囲まれる形で中央に設置された座席に座っていた。

サイラオーグとの決闘を終えグレモリー家の城に戻ってくるとダンテたちを突然衛兵達が取り囲んで来たのだ!ダンテは構えなかったがティアと黒歌は警戒し戦闘態勢を取った!そこへサーゼクスが現れ兵を下がらせるとダンテに謝罪し頷くと会議室へ連行されたのだった。ティアと黒歌も連れて行かれたところを見るとオーフィスの事だろうとダンテは理解し素直に従ったのであった。

 

「さて…ダンテ、何故ここに連れてこられたかわかっているね?」

 

「あぁ、わかってる…オーフィスの事だろ?」

 

ダンテの言葉に魔王達は目つきを鋭くさせた!ダンテの後ろに立つティアは警戒を強めた。

 

「キミがオーフィスと接触していたとは…まさかとは思うがキミは…」

 

「おいサーゼクス‼︎貴様それ以上言ったらいくら魔王でも許さんぞ!ダンテは決してテロに加担などしていない!!」ズッ!

 

ティアが殺気を出しながらサーゼクスの言葉を遮る様に猛抗議した!

 

「すまないティアマット、キミは黙っていてくれ、私はダンテに聞いているんだ。…ダンテ、キミの意見を聞かせてくれ」

 

ティアは舌打ちするとサーゼクスを睨んでいたが引き下がった、黒歌も震えながらもサーゼクスを睨んでいた。

ダンテは深呼吸すると語った、オーフィスと出会って話した事を、オーフィスの望みを、自分たちは決して禍の団に加担していない事を…

 

「俺から話せるのはここまでだ、嘘偽りは無いぜ」

 

オーフィスが既に禍の団から抜けている事とオーフィスの望みを聞いた四大魔王は顔を見合わせて驚いていた、まぁ確かにオーフィスの望みはスケールがデカ過ぎるからな。

 

「なるほど…オーフィスはあの時カテレアが言っていた通り仲間を禍の団に集結させる為の力の象徴とされていただけで奴らに利用されていただけということか」

 

「それに仲間を集めていた理由もまさかあのグレートレッドを倒す為だったなんて…流石は龍神様が考えそうなことね…」

 

サーゼクスに続きセラフォルーも表情を険しくした。

 

「あぁ、オーフィスは言われたことは何でも信じちまう純粋無垢な奴だ、あいつも言っていたが禍の団の奴らにグレートレッドを倒すのに協力してやるって言われて禍の団の親玉の座に着いていたらしいぜ。だから俺はオーフィスを奴らから救い出してやったって言ってもいいな、俺もあいつを信じてやりたいしな」

 

少し笑いながら言うとダンテは腕を組んだが、サーゼクスは少し他の魔王と話すと真剣な表情でダンテに尋ねた。

 

「ダンテ、正直に話してくれてありがとう、これでオーフィスが禍の団から抜けた事と望みもわかった。だからこそダンテ…最後にもう一度だけ聞いておきたい、キミは本当に禍の団には加担していないんだね?我々はキミを信用している、だからこれだけははっきりさせてほしい」

 

サーゼクスの問いにダンテも組んでいた腕を下ろし真剣な表情になると頷き答えた。

 

「あぁ、俺は奴らには加担してねぇ、これからもお前らと一緒だぜ」

 

「私もドラゴンの誇りに懸けて誓おう!」

 

「あたしも同意見ですにゃ!」

 

ダンテたちの言葉を聞いたサーゼクス達は真剣な表情から微笑むと頷いた。

 

「ありがとう、キミたちの覚悟はわかった。ダンテ、キミの話を信じよう。セラフォルー達も構わないね?」

 

「うん♪私もダンテ君のこと信じてるもん☆今更疑うことなんてできないよ☆」

 

「私とファルビウムはキミと出会ってそれほど経っていないが、我々はキミに恩義がある、だから私も信じよう」

 

「うむ、そうだね」

 

四大魔王は納得してくれた様だ。ダンテの後ろではティアと黒歌がハイタッチして笑っておりダンテもホッと肩を下ろした。

 

「ダンテ、キミの話は信用したが、やはり本人の意見も聞きたいんだ、彼…オーフィスをここに呼ぶことはできないかい?」

 

「たぶんできるぜ、あいつの気配は……あ?彼?…彼女じゃねぇのか?」

 

サーゼクスにオーフィスをここに呼ぶ様に言われたがダンテはオーフィスを男である様に言うサーゼクスに聞き返した。オーフィスの容姿はどう見ても幼女…まさかあれで男なんて言うんじゃないだろうな?もしそうだったらそれはそれでヤバい奴だがな…

そう思っているとサーゼクスもダンテに聞き返してきた。

 

「?…今は女性の姿をしているのかい?以前は男性の老人の姿をしていたが」

 

「…どういうことだ?俺が会ったオーフィスは別人なのか?」

 

不思議に思っているとティアが説明した。

 

「ダンテ、オーフィスは姿を自由に変えられるんだ、確かにサーゼクスの言う通り以前は男の老人の姿をしていた」

 

「なるほどな、あいつにとって性別は関係ないってことか…まぁいいぜ、お前らの知ってる姿とは違うみてぇだがそれでもいいなら呼んでやるよ」

 

「あぁ、頼むよ」

 

「よし、ちょっと待ってろ。…オーフィス?聞こえるか?サーゼクス達がお前と話したいってよ?姿を見せてくれねぇか?」

 

・・・・・・

 

ダンテは僅かに感じるオーフィスの気配に向かって呼び掛けたがオーフィスは現れなかった。サーゼクス達とダンテたちも周りを見ていたが突然異様な気配を感じると全員がダンテを見た!そこには腕を組んで座るダンテの膝の上に幼女の姿のオーフィスがいた!

 

「何? 呼んだ? ダンテ?」

 

「よぅオーフィス…相変わらず風の様に突然現れる奴だな」

 

サーゼクス達は突然現れたオーフィスに警戒したが、以前とは違う黒いゴスロリ服に黒い長髪の幼女の姿のオーフィスをまじまじと見つめた。

 

「ふむ、それが今のキミの姿か…さて、オーフィス、キミの事はダンテから聞かされたが改めてキミに問いたい、禍の団を抜けたのは本当なのだね?」

 

サーゼクス達は息を呑んでオーフィスの答えを待ったが、オーフィスは表情を変えずに答えた。

 

「うん 我 禍の団抜けた グレートレッド倒すのに協力してくれないなら用は無い もう禍の団 どうでもいい」

 

「その言葉、信じていいんだね?」

 

「しつこい 力 貸してくれない奴 用は無い」

 

相変わらずの片言で自分の想いをオーフィスが語ると、サーゼクス達は少し時間をくれと四人で話し始めた、まぁ相手はこないだまでテロリストの親玉と言われてた奴だ、すぐに決断を出す訳にはいかないか。

サーゼクス達が決断を出すまで待っていると膝の上に座ったオーフィスがダンテの方を向いた。

 

「ダンテ 我 退屈 早く面白いこと 教えて」

 

「そう慌てんなって、この決断で出来る様になるからよ、もう少し待ってな」

 

 

サーゼクス達が話し始めて数分後、オーフィスへの決断が下された。

 

「オーフィス、キミにはしばらくの間保護観察処分ということが決まった、まだキミのことを完全に信用する訳にはいかないからね」

 

「ん 別にいい」

 

オーフィスは保護観察処分ということに決まりオーフィスもそこまで気にしてないのか無表情のまま頷いた、まぁしょうがないか。

 

「そこでダンテ、キミにはオーフィスの監視を依頼したい、これはキミにしか頼めないことだ、お願いしたい」

 

オーフィスの監視を頼まれてティアと黒歌は驚いていたがダンテは依頼内容的に自分以外の適任がいないと理解していたので素直に頷いた。

 

「久しぶりの魔王様からの依頼だな、あぁいいぜ!引き受けてやるぜ」

 

「ありがとう、この事はすぐには冥界に公表する訳にはいかないがリアス達には伝えておこう、ではよろしく頼むよ」

 

こうしてオーフィスのことはダンテが監視するという事で話がついた。しかしまだ一緒に行動する訳にはいかない為ダンテが気配を感じることができる範囲内で姿を消しているということになった。

 

 

 

オーフィスの件が済み、会議室から出たダンテたち三人はアザゼルが録画したリアスとソーナのゲームを観に行く為にシアタールームに向かっていた。

 

「それにしても…オーフィスの件、無事に終わってよかったな?」

 

「ホントにゃ、あたしなんか終始緊張しっぱなしでちびりそうだったにゃ」

 

「まぁこれで晴れてオーフィスは禍の団から解放された訳だ。さてと!あいつには何を教えてやるか、やっぱポーカーか?」

 

「いいのかそんなもの教えて?オーフィスにも負かされてしまうのではないか?フフフ」

 

「にゃはは!ダンテならあり得るかもにゃ!」

 

「うっせ、ならビリヤードだ、なんならダーツでも教えてやるさ」

 

先ほどの緊張がウソみたいに消え三人で笑いながら歩いていると前から貴族服に片目にモノクルを着け床に届きそうな長い髭の老人とひらひらした鎧姿の腰まである銀髪ロングヘアーの美女が歩いてきた。前と後ろがそれぞれ長い二人組だな、てゆうかこの世界の女はロン毛が多いな。そう思いながらティアと黒歌を見ると二人とも表情がかなり強張っていた!何だ?あのじいさんそれほどの奴なのか?ダンテは老人の力を探ってみた。

 

(…確かに、魔力的にはサーゼクス達に匹敵するが……それより何だ?この別格の力?このじいさん何者だ?)

 

老人の放つ謎の力に眉を曲げているとダンテに気づいた老人が声を掛けてきた。

 

「…ん?おぉ!まさかこんなところで会えるとはのぅ!お主、例の異界から来たという悪魔と天使のハーフじゃろ?」

 

「あぁそうだが、俺はダンテだ、俺のことを知ってるのかじいさん?見たとこかなりの力の持ち主みてぇだが…何もんだじいさん?」

 

「ふぉふぉふぉ!儂に対してその様な軽口を叩くとはのぉ!まぁよい、儂は…」

 

「貴方!失礼ですよ!このお方がどなたかわかっているのですか⁉︎」

 

一緒にいた銀髪の女性がダンテに注意してきた!見た目は戦乙女みたいだがボディガードもやってるのか?

 

「良い良い、申し遅れたのぅ儂はオーディン、北欧の主神じゃ、お主のことは北欧まで知れ渡っておる。ほぅ…噂通り中々の力じゃ、会えて嬉しく思うぞ。それと此奴は儂のお付きじゃ」

 

「申し遅れました、私はオーディン様のお付きの戦乙女のロスヴァイセと申します、よろしくお願いしますダンテ様」

 

老人ーーオーディンと戦乙女ーーロスヴァイセが挨拶してきた。なるほど神か…このじいさんから感じる別格の力はそういうことか、ティアと黒歌が強張るのもわかるな。オーディンの力の正体がわかりダンテはオーディンに話し掛けようとしたが、オーディンは髭を摩りながらティアと黒歌の前に来た。

 

「お主らはこの者のお付きかの?」

 

「はい!私は五大龍王最強の天魔の業龍ティアマットです、ダンテの使い魔で相棒です。よろしくお願い致しますオーディン殿!」

 

「あ、あたし…いえ!私は転生悪魔の猫魈の黒歌です!同じくダンテの相棒です!よ、よろしくお願いします‼︎」

 

あのプライドの高いティアも姿勢を正して敬語で挨拶し、黒歌はかなり緊張して普段の猫語ではない普通の敬語で挨拶していた。

 

「ハッハッハッ!そう堅くならんでもよい。しかし二人とも中々のべっぴんじゃのぅ、羨ましいぞぃ!」

 

「あっ、いえ、そんな///」

 

「にゃはは…照れるにゃ///」

 

主神にべっぴんと褒められて二人は頬を染めて照れていたが…

 

「ふむふむ…これは中々…見事な大きさよ…張りと感触も素晴らしい…ふむふむ」さわさわ…

 

「ふむふむ…ほぅ、名前に反して色は白か…これはこれで良い良い…それと良い尻じゃ…ふむふむ」ぴらっ…

 

自然な流れでティアの胸を触り黒歌のスカートをめくった…命知らずだなこのじいさん。次の瞬間オーディンは青筋を立て目が釣り上がったティアに髭を掴まれて持ち上げられ、黒歌に長く伸びた爪で顔を引っ掻かれた!

 

「フフフ…オーディン殿〜?お遊びがお過ぎですよぉ〜?…このスケベじじい!」あ"ぁ〜ん?

 

「にゃはは…おじいちゃんの悪戯にしちゃやり過ぎにゃよ〜〜?」ピクピク

 

「ま、待て待て!お主ら!儂は北欧の主神じゃぞ⁉︎」

 

「「え〜?だから〜?( ◠‿◠ )」」

 

オーディン必死に自分の身分を叫び止めようとしていたが二人は収まりそうになかった、まぁ自業自得だな。二人にお仕置きされた後オーディンは解放されたがティアと黒歌は腕を組んで怒っていた。

 

「ティアマット様、黒歌様、申し訳ありません。まったくオーディン様!北欧の主神ともあろうお方が卑猥なことをしてはいけません!」

 

「痛たた…まったくお前は堅いのぉ、そんなだから勇者の一人もモノに出来んのじゃ。お主は器量は良いが堅いのが玉に瑕じゃ、男が寄って来ないのもわかるのぅ」

 

ガーン‼︎「そ、それは関係ないじゃありませんか!うぅ…ど、どうせ私は彼氏いない歴=年齢の戦乙女ですよ!…私だって…か…彼氏欲しいのにぃ…うぅぅ……」

 

オーディンを注意したロスヴァイセにオーディンは強烈な言葉を放ち次の瞬間ロスヴァイセは泣き出し小言を言いながら壁にのの字を描いた。

 

「何だ姉ちゃん?彼氏いねぇのか?」

 

「…えぇそうですよ、それが何か?」ギロ

 

ダンテの発言にロスヴァイセは睨んできた。

 

「意外だな、姉ちゃんも普通に彼氏がいそうな中々のべっぴんなのによ…この冥界の男は見る目がねぇのか?」

 

「そうですよそうですよ!私みたいなべっぴんなんかに彼氏なんて……うえっ⁉︎べ、べべべべっぴん⁉︎ダ、ダンテ様、今そう仰いました⁉︎///」

 

ダンテの発言にロスヴァイセは顔を真っ赤にして聞き返した!その瞬間ティアと黒歌も激しく反応した。

 

「あぁ、確かに堅すぎるのは俺も思うが姉ちゃんならすぐに彼氏くらい出来んじゃねぇか?まぁ頑張ってみるんだな」

 

ロスヴァイセはポカーンとしていたが、オーディンが笑い掛けた。

 

「ハッハッハッ!良かったではないかロスヴァイセよ!さて、そろそろ儂も行かねば、ダンテよサーゼクスの小僧共は何処におる?」

 

「ハッ、サーゼクス達を小僧扱いか!サーゼクス達ならこの先の会議室にいるぜ」

 

「すまんのぅ。お主とは今度ゆっくり話をしたいものじゃ、ではまた会おうぞ、ほれ行くぞロスヴァイセ」

 

「は、はい!オーディン様!そ、それではダンテ様、失礼します!///」

 

オーディンはサーゼクス達がいる会議室に向かいロスヴァイセは赤くなったままダンテに頭を下げてオーディンの後に続いた。ティアと黒歌も頭を下げていたが同時にあることに警戒していた。

 

「…ティア姉、要注意人物が増えたにゃ…」

 

「…あぁ、警戒しておこう…」

 

二人がもう一度オーディンとロスヴァイセを見るとロスヴァイセは廊下の角を曲がるまで名残惜しそうにダンテを見つめていた。

 

 

◇シアタールーム

 

数分後、アザゼルが待つゲームを鑑賞するシアタールームに着いた。室内は人間界で言う映画館を少し小さくした様な感じで50程の座席が並んでいた。

 

「よぅダンテ、待ってたぜ。オーフィスの件無事に済んだみたいだな?」

 

「ダンテ、アザゼルから事情は聞いたぞ、まさかオーフィスが関わっていたとはな」

 

アザゼルと一緒に人間サイズの大きさになったタンニーンもいた、こんなサイズにもなれるのか、そういやこの前のパーティーでも何気にこのサイズになってたな。

 

「それでダンテ?サイラオーグとの決闘はどうだったんだ?」

 

「あぁ、もちろん勝ったぜ、あいつは本当に面白い奴だった、流石若手ナンバー1と言うだけの事はあるぜ、何せ俺に本気のほの字を出させたからな、あいつがこれからどう成長するか楽しみだぜ!」

 

ダンテの満足そうな顔を見て本当に良い闘いをしたことがアザゼルにはわかった。

 

「そうか、それは良かったな。本気のほの字か…それを出させたサイラオーグもすげぇがダンテは底知れねぇな。まぁ、詳しいことはまた今度教えてくれ、今は録画しておいたゲームを見ようぜ、こっちも中々面白いぜ!いろんな意味でな…」

 

ダンテたちは見やすい座席に座った、ダンテの左右にはティアと黒歌が座り黒歌がダンテの腕に抱きついていた、タンニーンはその後ろの席に座った。

 

「準備はいいか?始めるぞ!」

 

室内の明かりが消えアザゼルが映写機を回し始めゲームの映像が始まった。

 

 

◇◇◇

 

映像に映し出された今回のゲームの戦闘フィールドと思われる場所は人間界にあるショッピングモールであった、そこはかつてダンテが黒歌と買い出しに行った場所と同じであった。

今回のゲームは特別ルールとしてフィールドの建造物を破壊し尽くさないことが勝利条件となり範囲が広い攻撃はできないということになった、朱乃やイッセー達にとっちゃ不利な戦場だな、さらに遮る物が多い為ギャスパーの眼の力もあまり役に立たなそうだな、しかしこの事はあらかじめ暴走することを想定して規制が入った様だ。

 

まずは両眷属三十分の作戦タイムとなりそれぞれの攻撃エリアに分かれた、イッセーと白音は一緒に店内フロア、祐斗とゼノヴィアは立体駐車場、ギャスパーは蝙蝠に変化して状況報告、進行具合によってリアスと朱乃とアーシアが出ることになった。作戦が決まったところで時間になりゲームが始まった!ちなみに今回のゲームは3時間の短期決戦の様だ。

 

 

 

店内フロアにやってきたイッセーと白音、白音は猫耳と尻尾を出すと敵の気配を探り始めた、イッセーもブーステッド・ギアを発動させたがやはりドライグの調子が悪いのか宝玉の光が弱くなっていた…大丈夫か?

 

すると白音が激しく反応し上から兵士の匙と同じく兵士の仁村留流子が現れ、それぞれ相手をした!匙の一撃をなんとかイッセーは籠手で防いだがイッセーの籠手と右腕には匙の神器のラインが付いていた!籠手のラインは匙の神器と繋がっていたが右腕のラインは繋がっているところが見えなかった、確か匙の神器の能力は相手の力を吸い取ること、これによりイッセーの倍加の力は封じられたってことか、さぁどうするイッセー⁉︎

 

するとその時放送が流れた。

 

『リアス・グレモリー様の僧侶一名リタイア』

 

どうやら今のリタイアとはギャスパーだった様だ、敗因は偵察の目を潰す為食品フロアに誘い込まれそこでニンニク責めに遭ったらしい、うん…ヴァンパイアのギャスパーにとって強烈な攻撃だな、お疲れギャスパー…

 

さて戦いの方に戻ろう、白音は仁村と激しい体術を繰り広げていたが白音も既に上級を相手に出来る程の腕になっており確実に仁村の攻撃を受け流して隙を狙って仙術を纏った拳を放った!これにより仁村を戦闘不能にした。

白音の勝利に黒歌は満足そうに微笑み頷いていた、さぁ後はイッセーだ!

 

イッセーは匙の神器のラインが繋がっている為あまり動けず、二人は中距離を保ちながら戦っていた、お互いダメージを受けていたが、匙もかなり修行した様で神器からは無数の蛇がうねっていた!匙はフィールド破壊を抑える為に小さく凝縮した魔弾を放っていたが中々の威力だった!イッセーはかわしていたがその時ある事に気づいた、なんと匙は神器のラインを自分に繋ぎ自分の命を魔力に変換して高威力の魔弾を放っていたのだ!こんなこと相当な覚悟が無いと出来ない芸当だ!どうやら匙は死ぬ気でイッセーを倒すつもりの様だ!

匙の覚悟を見てティアは拳を強く握りニヤついていた。

 

仁村を倒した白音が加勢に来たが、イッセーは匙の覚悟を知りタイマンを張ることに決めた、白音は了解すると後ろに下がった。

しかし匙も自らの命を削っている為時間はかけられないので籠手に繋がったラインを切り離すと床に繋ぎイッセーの動きを封じた!その隙に命懸けの一撃を放つ為に巨大な魔弾を溜め始めた!そして魔弾を凝縮させると魔弾をイッセーに放った!しかしイッセーも密かに溜めていた力でドラゴンショットを放った!匙の魔弾とイッセーのドラゴンショットがぶつかり大爆発が発生した!フィールドの破壊のし過ぎが気になったが煙が弱まるとそこにはイッセーだけが残っていた…勝利したのはイッセーだった様だ、匙はこれ以上は危険と判断され強制リタイアされたのだ、イッセーは立ち上がると拳を握り匙にお礼を言った。

匙と仁村に勝利したイッセーと白音はリアス達との合流場所へ向かった、しかしイッセーの右腕には匙のラインが消えずに残っていた…

 

 

 

場所が変わり映像は立体駐車場に切り替わった、そこでは祐斗とゼノヴィアが、女王の真羅椿姫、騎士の巡巴柄、戦車の由良翼紗を相手にしていた。

ゼノヴィアはデュランダルで戦っていたがやはりデュランダルは狭い場では使いづらい様でゼノヴィアはイッセーから借りていたアスカロンに装備を変えた。アスカロンで巡の相手をすると巡が持っていた日本刀ごと吹き飛ばした!今のはアザゼルからのアドバイスのデュランダルのオーラをアスカロンに纏わせた一撃だった、勢いに乗ったゼノヴィアはアスカロンで巡に連続斬りを仕掛けたがそこへ乱入した由良がアスカロンを素手で受け止めると反転(リバース)という聖なるオーラと魔のオーラを変質させる能力を使いアスカロンを無効化させゼノヴィアを吹き飛ばした!

そこで聖魔が入り混じった祐斗の剣ならリバースが効かないと判断し今度は祐斗が巡と由良をゼノヴィアが椿姫の相手となった。

アスカロンの力で椿姫を壁際まで追い詰めたゼノヴィアはとどめを刺そうとしたがここで油断した、椿姫の神器『追憶の鏡(ミラー・アリス)』によって攻撃を倍にして返されゼノヴィアは致命傷を負った!祐斗はゼノヴィアを連れて下がるとゼノヴィアに応急処置を施し覚悟を決めると肩を貸しながら前に出た、巡と由良が勝負を決めようと突撃してきたが祐斗とゼノヴィアが新たに生み出した新技デュランダル・バースによって巡と由良はリタイアとなり同時にゼノヴィアも力尽きリタイアとなった。

今の攻撃をかわした椿姫は一旦退き、祐斗もリアス達との合流場所へ向かった。

 

 

 

映像が切り替わり両眷属の残りのメンバーの総力戦となっていた。

グレモリー眷属はリアス、朱乃、アーシア、イッセー、祐斗、白音の六人、シトリー眷属はソーナ、椿姫、僧侶の花戒桃、僧侶の草下隣那の四人、数ではリアス達が勝っていたが油断するなよ?それより気になるのは花戒が持っている物だ、何だありゃ?輸血パックの様に見えるが、パックの管は床に繋がっていた…まさか!

イッセーは気合いを入れて構えたが、次の瞬間ふらつきながら膝をついてしまった!ダンテの予感は当たった、パックの管は床を通ってイッセーの右腕に繋がっていた!つまり花戒が持っているのはイッセーの血だったのだ!祐斗が急いで管を斬ったがもう遅かった、匙はこれを狙ってイッセーの右腕にラインを繋いでいたのか!大した奴だぜ、ったく。

 

イッセーは失血でリタイア寸前だったが、気合いで立ち上がった!しかし、ブーステッド・ギアが解除されてしまった、やはりもう限界なのか?イッセーもドライグに呼び掛けたがドライグ曰く今現在神器の進化の分岐点に来ていて禁手に至れるチャンスだと言う、しかし劇的な変化が無いと至れないと言うのだ!ここでそれが来るか!しかしイッセーはその劇的な変化がわからず混乱していた、他の眷属達が戦いを始める中イッセーは悩んでいたが、その時閃いた様に立ち上がるとリアスの前に来てリアスに告げた。

 

「部長、おっぱいをつつかせてください」

 

「…えっ?」

 

『はっ⁉︎』

 

次の瞬間、フィールドとシアタールームに間の抜けた声が響いた。

 

「…ハッ、マジかよイッセー?まぁあいつらしい劇的な変化と言えば変化だがよ、あんな大勢がいる前で本気でやる気か⁉︎」

 

「ハァ…兵藤一誠……お前がこんなに馬鹿だったとは…俺とティアマットとの修行は無駄か?」

 

タンニーンも呆れていた、すると隣から黒歌の声が聞こえた。

 

「ちょっとティア姉⁉︎何処行くのにゃ?落ち着いて!」

 

「離せ黒歌!やはり兵藤一誠は殺すべきだと私は判断した!」

 

黒歌が必死にイッセーを殺しに行こうとするティアを止めていた!やっぱりこの場面に一番納得してなかったか…ハハ。するとその時画面からリアスの甘い声が響いた。

 

『いやん♡』

 

『Welsh Dragon balance Breaker!!』

 

そこにはリアスが曝け出した胸をつつき禁手に至ったイッセーが映っていた…

 

 

衝撃波が止むとそこには赤い全身鎧に身を包んだイッセーが立っていた!しかし、周りの者達の視線が痛かった、朱乃達は苦笑いしていたが白音は完全に軽蔑した目でイッセーを見ていた、ソーナ達シトリー眷属も完全に変態を見る目で見ていた。

 

『おめでとう相棒、ようやく禁手に至れたぞ、しかし酷い至り方だ…俺はそろそろ本格的に泣くぞ……ハァ〜…他に方法は無かったのか?』

 

「わ、悪いドライグ…で?どのくらい戦える?」

 

『相棒の体力が全快だったら30分は持つが…今の相棒はリタイア寸前だ、持って1〜2分が限界だ』

 

「フッ、ほとんど無いじゃねぇか…はっきり言ってライザーの時より厳しいぜ」

 

『まぁ、今回は禁手に至れただけでも良しとしようではないか相棒』

 

「まぁな…しょうがねぇ…ここは俺の煩悩を果たして消えるか」

 

イッセーは呪文の様にぶつぶつと小言を唱え出した、その瞬間全員が嫌な予感がした。

 

「広がれ!俺の夢の世界!!」

 

イッセーが謎の叫びを上げた瞬間!イッセーは鎧の兜を収納し次々女子達の胸を指差し目を閉じてにやけ出した!女子達は恥ずかしそうに自分の胸を隠していた、何だ?透視でも出来る様になったか?…どうやら心の声ならぬ胸の声を聞いている様だ、イッセー曰くあの辛い山籠りの中おっぱいへの渇望は日々高まっていった、揉みたい、吸いたい、突きたいと…そしてその想いはおっぱいと話したいという境地にたどり着いたと言う、そして赤龍帝の力でついに完成させた!質問すればおっぱいが偽り無く答えてくれる最強の技!その名も乳語翻訳(パイリンガル)‼︎……らしい。

 

「ハハハハ‼︎イッセーのやつ、また妙な技を生み出しやがった!やっぱ面白れぇなあいつ!」パンパン!

 

「だろ?俺もこれには笑ったぜ!ハハハ!」

 

ダンテとアザゼルは膝を叩いて爆笑していたがその後ろでは今にも飛び出しそうなティアを黒歌とタンニーンが必死に止めていた!

 

「うぉぉおぉぉ!!離せ黒歌!タンニーン!やはり奴は生かしてはおけぬぅぅぅ!!」

 

「お、落ち着くにゃティア姉!流石に殺すのはマズいにゃ!」

 

「落ち着けティアマット!確かにあいつは馬鹿だが、禁手に至れただけでも良しとしようではないか!」

 

 

観戦に戻るとイッセーはパイリンガルの能力で今目の前にいるソーナは偽物で本物のソーナは屋上にいることを眷属に伝えてリタイアとなった。

イッセーの命懸け?の能力で真実を知ったグレモリー眷属はイッセーの犠牲を無駄にしない為に総攻撃を開始した。

リアスは眷属達にこの場を任せるとソーナが待つ屋上へと向かった、白音はデビルトリガーを発動させて祐斗と一緒に椿姫の相手をし、朱乃は花戒と草下の相手をした。朱乃は怪しく笑うと堕天使の翼と悪魔の翼を出し光を帯びた電撃、雷光を溜め始めた!朱乃が雷光を放った瞬間、花戒と草下はリバースの力で無効化させようとしたが敵わず雷光の餌食となりリタイアとなった。そのまま朱乃は祐斗と白音の相手をしていた椿姫に雷光を放った!雷光を掠った椿姫は後退したが祐斗が追撃した。

 

「ダンテさん、見ていてくださいました?私、やりましたわ」

 

椿姫は持っていたフェニックスの涙で傷を回復させると追ってきた祐斗と正々堂々戦う為前に立った、祐斗はリタイア前にゼノヴィアから託されたデュランダルを呼び出すとゼノヴィアの無念を晴らす為に突撃した!椿姫の薙刀を斬り裂くととどめを刺そうとしたが寸前で椿姫が神器ミラー・アリスを発動させた!このままだとゼノヴィアの二の舞だ!しかし読んでいた祐斗は距離を離すとデュランダルをラウンドトリップで投げた!それによりミラー・アリスは粉々に砕けたが距離が開いていた為反射の一撃を祐斗はかわし戻って来たデュランダルを受け止めると渾身のスティンガーで椿姫を斬り裂いた!椿姫はリタイアとなった。

 

 

総力戦が終わり映像が切り替わると屋上になった、そこにはリアスとソーナが向かい合って立っていた。階段から残ったグレモリー眷属が上がって来たがリアスの様子を見て見守る事にした。

リアスは滅びの魔力を纏いソーナは水の魔力を展開した!決着をつける様だ!グレモリー眷属とシアター内は息を呑んで見ていた。

リアスとソーナは同時に動き出した!リアスが連続で小型の滅びの魔力を放ちソーナは水の壁を作り出し防いだ!ソーナが水の渦を放ちリアスが大型の魔弾で盾にして防いだ!二人の実力は互角であった。

 

「流石ねリアス!では私の水芸とくと披露しましょう!!」

 

「望むところよソーナ!!」

 

カッ!!ザァァァァ……

 

二人の最大の攻撃がぶつかった瞬間そこで映像が途切れた…しかし、音声は流れていた。

 

「どうした?映像が消えたぞ?…ちっ、なんだよ、いいとこだったのに…おいアザゼル?」

 

「ん〜?おっかしいなぁ…そんな簡単に壊れる物じゃないんだがなぁ……う〜ん…どうやら二人の技の衝撃でカメラが壊れたみたいだな、悪りぃダンテ、ここまでだ」

 

映写機をアザゼルが見ていたがお手上げの様だ、映像が再び映ることは無かった、そして数秒後雑音が混じる音声で勝敗が決まった。

 

『ザザ…リザインを…ザザ…認しました。ザザザ…リアス・グレ…ザザ…様の勝利でございます…ザザザ…』

 

肝心なところを見逃したがどうやらリアス達グレモリー眷属が勝利した様だ。結果的に勝利したが確かにいろんな意味で面白いゲームだった、至り方はともかくイッセーも禁手になれたしな。お疲れグレモリー眷属!

 

 




少々大雑把にゲームをまとめました。次回もお楽しみに

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