ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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閑話 堕天使サーバント、ミッテルト

オーフィスがデビルメイクライに住む様になってから数日が経った。

オーフィスのことを警戒していたグレモリー眷属も最初は警戒心剥き出しだったがオーフィスの純粋無垢の様子にだんだんと警戒が和らぎ信用していった。だがオーフィスはほぼダンテにくっついている為女性陣の…特に黒歌と白音が眼を光らせて常に見張っていた、オーフィスは性別は無いのだがダンテが入浴中に現れた時はものすごい修羅場になった!まぁ二人共オーフィスの力に敵わず手は出せなかったが……なんやかんやでオーフィスはデビルメイクライに馴染んでいったのであった。

 

◇デビルメイクライ娯楽部屋

 

時刻は午後10時、黒歌のBARも閉店し室内ではダンテたちとグレモリー眷属が騒いでいた。ちなみに黒歌のBARは約束通りリアスが学園から帰って来た後に手伝いをしていた。セクシーなエプロン姿に黒歌の猫耳同様にリアスも悪魔の翼を出してウエイトレスとして仕事をしていた、おかげで大繁盛と黒歌も喜んでいた。

 

そして現在…

 

「…ば…馬鹿な…この私が…負けただと…⁉︎」

 

ポーカー用のテーブルに絶望した顔のティアが震えながらトランプをテーブルに落としていた!そしてその反対側の席にはティアに勝利した役(ロイヤルストレートフラッシュ)を手に持ったオーフィスが無表情のまま座っていた。

 

「ティアマット 我の勝ち」

 

「くっ!おのれぇ〜‼︎」ダン‼︎

 

「へぇ、ティアに勝つなんて大したもんだぜオーフィス」

 

オーフィスには約束通り面白い事を教えるという事でまずポーカーを教えてやったが、オーフィスは無表情な外見とは裏腹に物覚えは良いらしくすぐにポーカーのルールは覚えた。それで勝負してみたのだが…オーフィスはその無表情故に凄まじいポーカーフェイスであり誰もオーフィスの役が読めず現時点で負け知らずだった!ダンテに対して無敗のティアですら全く歯が立たないのであった。ちなみにダーツやビリヤードも教えてやったがどちらも達人級であった…こりゃ教えない方がよかったか?

 

「くそぉ!このままでは納得出来ん!オーフィス、もう一度勝負だ!」

 

「いいよ 我 負けない」フッ

 

「ッ!絶対負かす‼︎」グルルル‼︎

 

「フッ、じゃ配るぞ?」

 

ティアが鋭い目つきでオーフィスを睨みながら背後にオーラで形成したドラゴンで威嚇した!ダンテがトランプを配り始めポーカー2回戦が始まった。

 

 

「にゃあ‼︎…やったぁ!またあたしの勝ち!」

 

「…むぅ〜、また私の負けですか…もう、姉様手加減してください」

 

「そんなことしたら賭けにならないにゃ、それじゃ白音今日はあたしがダンテの隣で寝るにゃ♪」

 

黒歌と白音がダーツをやっていたが何やら賭けをしていた。どちらが俺の隣で寝るか賭けていた様だが、何勝手に決めてんだよ?まぁ…今更だしいいか…

 

 

〜♪〜♪♪〜〜♪♪〜

 

「アニソン歌おうぜ木場!」

 

「いいよイッセー君、それじゃこの曲歌おうよ」

 

『Trip -innocent of D-』♪〜♪♪〜

 

カラオケルームからもリアス達グレモリー眷属の騒ぎ声が聞こえ、イッセーと祐斗が肩を組んで某アニメ曲を歌い、リアス達もマラカスや手拍子で笑いながら盛り上がっていた。

この様に止めに来る親もおらず防音対策もバッチリの娯楽部屋で好きなだけ騒ぎ飲み笑い声を響かせダンテ達は楽しい時間を過ごしていた。

 

 

「おぅ、ここにいたかお前達、おっ?ずいぶん楽しそうだな?」

 

そこへアザゼルが部屋に入って来た、その隣には副総督のシェムハザもいた。それに気づきカラオケルームからリアス達も出てきた。

 

「よぅアザゼル、どうしたんだ?シェムハザも久しぶりだな?」

 

「ご無沙汰してますダンテさん」

 

シェムハザは丁寧に頭を下げて挨拶した、相変わらず礼儀正しい堕天使だぜ。

 

「それで副総督まで連れて何かあったのかアザゼル?」

 

「あぁ、お前達に紹介したい奴がいてな、ほら入って来い」

 

アザゼルが声を掛けると部屋にジャージみたいな囚人服を着たボサボサに伸びた金髪の小柄な少女が入って来た…誰だ?

 

「アザゼル、その女の子は誰かしら?」

 

「今から紹介する、ほら挨拶だ」

 

「は、はい!えっと…皆さんお久しぶりっす!…あ、グレモリー眷属の方々ははじめましてかもしれないっすね?堕天使レイナーレの元部下だったミッテルトっす、よろしくお願いします!」

 

「ッ!…レイナーレ……‼︎」

 

ミッテルト…?あぁ、あの時ティアにグリゴリに転移された堕天使のガキか、久しぶり過ぎて生きていたのも忘れてたぜ。…イッセーにとっては思い出したく無い出来事であった為顔を伏せて拳を握っていた、それを見たリアスが寄り添いアーシアがそっと手を握った。ミッテルトと面識の無いリアス達もレイナーレの部下だった事は理解した。

 

「で?その堕天使の囚人が何の用だ?」

 

「あはは…囚人っすか…キツイっすね」

 

「まぁ囚人と言えば囚人だな。知っての通りこいつは俺の元部下だった堕天使レイナーレの仲間の一人だ、本来なら処刑される身だったがこいつが吐いた話によるとレイナーレに雑用などでこき使われてただけでほとんど悪事は働いて無かったらしい、だから罰を与える程度にしてやった。それで今日グリゴリの刑務所から出所したからお前達に会わせに来たって訳だ」

 

ミッテルトは申し訳なさそうに顔を伏せていた。

 

「なるほどな、それで?何でここに連れて来たんだ?ここにはその当時のことを思い出したく無いやつもいるんだぜ?わかってんのか?」

 

ダンテはイッセーの様子を見て忠告を込めて聞いたが、今度はシェムハザが説明した。

 

「その事はごもっともです、ですがこの者も服役中に自分達がやってきた事を反省し一からやり直したいと言っております、どうかご了承ください」

 

「そこでダンテ、こいつをここで働かせてくれないか?」

 

「あ?何でだよ?」

 

アザゼルの突然の提案にダンテは断ろうとしたが、ミッテルトが勢いよく頭を下げてきた!

 

「確かにウチは悪事を働いて無いとは言っても皆さんに…特に赤龍帝とアーシアには多大なご迷惑をお掛けしたっす!アザゼル様の言う通りウチは処刑されてもおかしくなかった身っす!ですがウチはこうして生かされたっす!アザゼル様とシェムハザ様がくれたこのチャンスを無駄にしない為にもまた一からやり直して償いたいんす!!お願いします!ウチは何でもやるっす!」

 

ミッテルトは深く頭を下げてダンテの返事を待った。その姿にリアス達は顔を見合わせていたがダンテは頭を下げているミッテルトを見て少しすると溜め息を吐いて返事を出した。

 

「…はぁ…しょうがねぇな。頭を上げろミッテルト、お前があのレイナーレとは違う事もわかったしお前の覚悟もわかった。それに俺はそれほど気にして無かったしな、特別に雇ってやるよ。イッセーとアーシアもいいか?」

 

「…はい…」

 

「私も構いません!反省した人を責めたりしたくはありません、ミッテルトさん、よろしくお願いします!」

 

イッセーはまだ気が晴れないのか顔を伏せたまま返事をしアーシアはもう気にして無い様で笑顔でミッテルトに声を掛けた。二人の答えを聞いたミッテルトは涙を滲ませて頭を下げお礼を言った。

 

「赤龍帝…アーシア…ありがとうございます!!ウチ精一杯頑張るっす!」

 

「その赤龍帝ってのはやめろよ、俺には兵藤一誠って名前があるんだ、イッセーって呼べよ」

 

「わかったっすイッセーさん!」

 

ダンテ達に受け入れてもらいリアス達もミッテルトに挨拶した、特にティアに対しては脅されたりグリゴリに転移された事もあり少し怖がっていたがティアも反省したならもう責めたりはしないと笑みを浮かべながらミッテルトと握手した。

 

「ありがとよダンテ、こんな無理を引き受けてくれて」

 

「礼には及ばねぇよ、あ、でもここで働くにはそれなりの力が無ぇとな…少なくとも上級の相手が出来るくらいの」

 

「それでしたら心配いりませんよ?ミッテルト、見せてあげなさい」

 

「はい!シェムハザ様!フッ!」バサッ!

 

ミッテルトが力を解放すると背中から堕天使の翼が4枚出てきた!4枚ってことは中級堕天使ってことか。

 

「この通りウチはシェムハザ様に鍛えてもらって中級堕天使に昇格したっす!今じゃウチを捨てたレイナーレより上っす!これなら上級相手でも戦えるっす!」

 

ミッテルトの自信満々の発言に本当に頑張ったことがわかった、関心したダンテはミッテルトの頭を撫でるとミッテルトを素直に認めた。

 

「ミッテルト、とりあえず合格だが…まずはその格好をどうにかしないとな?言っちゃ悪いが…お前少し臭いぜ?」

 

「あはは…すみませんっす、今まで刑務所にいたんでまともに風呂に入って無いっす…」

 

ミッテルトの姿は囚人服に胸辺りまでうねる様に伸びた髪、流石に女の子としてそのままにしておけない、すると黒歌が手を上げた。

 

「はいはーい!それじゃここはあたしの出番にゃ!綺麗にするついでに働くのに相応しい服装にしてあげるにゃ!白音、手伝って?」

 

「…はい、姉様」

 

ミッテルトは黒歌と白音に連れられて風呂に向かった、こういう事はファッション系に強い黒歌に任せた方がいいな、とりあえずこれで安心だ、あいつがどんな姿で出てくるか楽しみだぜ。

 

 

ミッテルトが戻ってくるまでの間、朱乃が出した紅茶を飲みながらアザゼルとシェムハザと話をしていた。ミッテルトの服役中の話やミッテルトの役割、冥界で闘ったサイラオーグの決闘の話などを。決闘の話を聞いたアザゼルはメモをしサイラオーグとのゲームに対する対策を考えていた、アザゼルも今のグレモリー眷属がサイラオーグにゲームに当たったら勝てるかどうか悩んでいた。

 

話をして数十分後…

 

「お待たせにゃダンテ!ジャ〜ン☆どうにゃ?生まれ変わったミッテルトにゃ〜〜!!」

 

「…力作です☆」

 

「…この服、貰ってもいいんすか?お待たせしましたっす」

 

そこには白いフリル状のスカートに腰に赤いリボンが付いた所々黒い生地のゴスロリ風の服に黒いやや厚底のブーツに綺麗にストレートになった金髪を黒いリボンでツインテールにした先ほどとは別人と疑いたくなるミッテルトが立っていた!

 

「「「・・・・・・」」」ポカーン

 

アザゼルとシェムハザとダンテはあまりの変わり様に言葉が出なかった、三人の反応にミッテルトも慌てて自分の服装を見ていた。

 

「マジかよ…俺の部下は美女がいっぱいいるがお前を見た瞬間ドキッとしちまったぜ」

 

「素晴らしいですミッテルト、本当に生まれ変わりましたね?」

 

「フッ、まさかここまで変わるなんてな、まったく…女って恐ろしいぜ」

 

三人の言葉を聞いたミッテルトは照れ臭そうにお礼を言い、綺麗にしてくれた黒歌と白音にも感謝したのであった。同時にダンテはミッテルトの服装を見て役割を決めた。

 

「よしミッテルト、お前は今日からこのデビルメイクライの召し使い…サーバントだ、掃除、洗濯その他諸々頼むぜ?」

 

「サーバント…わかりましたっす!ウチ精一杯頑張ります!!改めて皆さん今日からよろしくお願いします!!」

 

ミッテルトは涙を流しながら自分に新たに生きる道を与えてくれたダンテに感謝し頭を下げた!

 

そしてここに堕天使サーバント、ミッテルトが誕生したのであった。

 

 




ディアボロス編の生き残りミッテルトを再登場させました!今後の彼女の活躍にご期待ください!それでは次回もお楽しみに!

ミッテルトの新しい服装はデッドオアアライブのキャラクター、マリー・ローズをイメージしました。
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