第7話 新たな生活の始まり
人間界のとある路地裏に魔法陣が出現した。
魔法陣が光ると、ダンテ、ティア、黒歌の三人が現れた。三人は駒王町に到着した。
「着いたか…あん?何処に出たんだこりゃ?」
「ふむ、どうやら…路地裏みたいだな」
「そうみたいね。流石グレイフィアさんにゃ、転移する場所もちゃんと考えてくれたみたいにゃ」
「あぁ、そういやこの世界の人間は俺達みたいな存在を信じていないんだっけか?」
サーゼクスから聞いたがこの世界の人間は俺がいた世界と違って、一部の人間を除いて悪魔を始めとする非科学的なものの存在を迷信だと思っているらしい。だからグレイフィアも転移した先でいきなり人間に出くわさないように路地裏に転移するようにしたんだな。
ダンテ達は路地裏から出て表に出た、今は夕方で辺りが夕日に照らされていた。夕日を見たダンテは後ろを向くと目を輝かせた。
「おお!これが俺の店か!」
少し大きめの二階建ての建物で、入り口のドアの上には赤い電気文字で Devil May Cryの名前とダンテ達三人のシルエットが光っている看板が付いている。
「ほほう、中々イカした看板だな、しかも私達のシルエットまで入っているではないか」
「うんうん、まさに事務所って感じね。三人で住むにはちょうどいい大きさにゃ」
ティアと黒歌も気に入った様子だ。確かに悪くねぇ、それじゃ早速!
「中に入ってみようぜ」
ドアノブに手を掛け開けようとしたが、その前にティアが呼び止めた。
「おいダンテ、入るのもいいが先にリアス・グレモリーに会っといた方がいいんじゃないか?サーゼクスも着いたら会いにいけと言っていたし」
「ああ、そういやそうだったな。しょうがねぇ、お楽しみは後に取っといて先に会いに行くか」
ティアそう言われて渋々先に会いに行くことにしたダンテ。
「確か学園の旧校舎にいるって言ってたよな?」
目を閉じると魔力を探り始めた。
「……見つけたぞ、少し離れてるが一ヶ所に複数の魔力が集まってるな、多分これだな。よし、行くぞ……ん?悪魔の魔力の他に別の力を感じるな、この近くの公園だな」
「この力は…堕天使のものだな」
「にゃ?すぐ側に人間の気配もするにゃ」
悪魔以外の力を感じ取るとティアと黒歌もそれぞれ感じ取った。堕天使と人間…何だ?異なる種族同士で禁断の恋でもやってんのか?やれやれ。しかしそう思っていたその時、堕天使の力に殺気を感じた!
「ッ⁉︎ ダンテ‼︎」
「あぁ、これはヤバそうだ。急いだ方いい、行くぞお前ら!」
三人は急いでよからぬ事が起きそうな公園に向かって走り出した!
side 兵藤一誠
よぅ皆!俺の名前は兵藤一誠。皆からはイッセーって呼ばれてる。
好きなものはエロとおっぱい!!自分で言うのもなんだがエロの権化だ。今までエロ友の松田と元浜と一緒にエロトークや覗きを散々してきたから学園の女子達からは変態三人組なんて呼ばれ目の敵にされてる。
だが!!そんな非モテ高校生だった俺に奇跡の初彼女ができた!!普段の行いの所為で彼女なんて絶対できるわけ無いと思ってたけど、ついに…ついに!!俺に春がキタァァ〜!!(*≧∀≦*)
彼女の名前は天野夕麻ちゃん。腰まである綺麗な黒髪ロングと俺好みの巨乳おっぱいの美少女だ!こんな美少女を彼女にできるなんて俺も運がいいぜ!
そして今まさにデートの最中で俺と夕麻ちゃんは公園に来ている。辺りは夕暮れで照らされていて、俺たちは噴水の前にいる……こ、このシチュエーションはもしかして!!
「ねぇ、イッセー君」
「な、何だい?夕麻ちゃん?」
「一つ、私のお願い…聞いてくれる?」
こ、これは……!キタコレ!きましたよ!初デート夕暮れの公園別れ際のキス!松田!元浜!俺は先に行くぜ!
「お、お願いって何かな?」
夕麻ちゃんは振り返るとニッコリと笑顔で答えた。
「ふふ…死んでくれないかな?」
はい!よろこんで!…ん?あれ?今何て?俺は聞き間違いだと思いもう一度聞いた。
「ゴ…ゴメン…もう一度言ってくれない?な、なんか俺の耳変だわ…あはは…」
夕麻ちゃんはふふっと笑い俺の耳元に顔を近づけるともう一度言った、今度は、はっきりと…
「死んで…くれないかな」
「……はい…?」
その瞬間夕麻ちゃんが着ていた服が消え、背中から烏みたいな黒い羽が生えて服装が露出度がかなり高い黒いボンテージ姿に変わった!
てか今一瞬だけおっぱい見えたぞ!綺麗なピンクの乳首まではっきりと見ちゃいました!!ついに念願のナマ乳見ちゃったぜラッキー!!こう言うの何て言うんだっけ⁉︎眼福って言うんだっけ⁉︎
「ってそうじゃなくて………羽⁉︎」
「あなたと過ごしたわずかな日々、楽しかったわ。子供のままごとみたいな初々しい時間を過ごせて、あなたが買ってくれたこれ大切にするわ……だから」
腕に着けた俺が買ってあげた腕輪を見ると冷徹な笑みを浮かべ手に光の槍のような物を作ると高く掲げた。
「…ゆ、夕麻…ちゃん…」
「死んでちょうだい…」
次の瞬間、俺は夕麻ちゃんが投げた槍に腹を貫かれた。俺を貫いた槍はすぐに消え、ぽっかり開いた腹の穴から大量の血が噴き出し俺は手に付いた自分の血を見てそのまま仰向けに倒れた。う、嘘だろ…?何の冗談だよ…コレ…?
「ごめんね。あなたが危険因子だったから早めに始末させてもらったわ♪」
(ガフッ!!危険因子⁉︎な、何言ってんだコイツ!?)
「恨むならその身に神器を宿らせた神を恨んで頂戴ね、じゃあね」
(なんだよコレ…ワケわかんねぇ……は…初めてできた彼女に殺されるなんて……どうせ死ぬならせめて…最後に一目あの紅い……)
仰向けに倒れた俺は薄れていく意識の中、第三者の声を聞いた。
「チッ、間に合わなかったか⁉︎」
side out
公園に着いたダンテ達だが何故か公園に入れなかった、そこであるものに気づいた。
「あっ?何だこりゃ?結界か?」
「ふん、この程度で結界とはな…笑わせる」
「見たところ、公園全体に人払いの結界が張られてるみたいにゃ」
黒歌の言う通り結界が張られているようだ。でもこの程度の結界なら…デコピンでも壊せそうだがダンテはリベリオンを抜くと結界に振り下ろした。すると結界はいとも容易く斬れて崩れた。結界を破り再び急いで気配の元へ走るダンテ達。少しすると噴水前に着いたが…
「! チッ、間に合わなかったか⁉︎」
そこでダンテ達が見たのは、腹から大量の出血をして倒れている少年と、黒い翼とボンテージ姿でこちらを見ている堕天使と思われる女だった。
「あなた、何者かしら?もしかして見てたの?」
堕天使の女は睨みながら聞いてきた。
「そいつはお前が殺ったのか?」
倒れている少年を見てダンテは少し怒気を込めて聞いた。
「えぇそうよ。この子に宿ってる神器が危険因子だったから覚醒する前に始末したのよ、おかげで楽に済んだわ、それが何か?」
堕天使の女は悪びれる様子もなく、自分は当然のことをしたかの様に言い放った…コイツ…
「…言いたいことはそれだけか?」
ダンテは殺気を出して堕天使の女を威嚇した、その瞬間!その場の空気が変わった!
「(な⁉︎何よこの魔力⁉︎尋常じゃないわ!まともに戦ったら勝てるワケが無いわ!いえ勝負にすらならないわ!それに…後ろにいる二人の女の力も普通じゃないわ!)…ふ、ふん、見られたからにはあなたにも死んでもらうしかないわね」
堕天使の女…レイナーレは自分の力を圧倒的に上回る三人を前に内心焦っているも、堕天使としてのプライド故に強気の姿勢を崩さなかった。
お互い戦闘態勢を取り戦いを始めようとしたその時、倒れている少年の側に紅い魔法陣が現れた。
「こ、これは!…ここは退かせてもらうわ。じゃあね、紅いコートのお兄さん!」
驚いた顔をしてそう言うとレイナーレは転移して急いで逃げていった。
「ダンテ、これはグレモリー家の転移魔法陣だ」
ティアが言うと同時に魔法陣から腰下まである紅い長髪の美少女が現れた。紅髪の少女は倒れている少年を見た後、こちらを見ると警戒しながら聞いてきた。
「…あなたがこの子を殺したのかしら?」
…どうやら濡れ衣を着せられたみたいだ。おいおい、冗談じゃないぜ。
「フッ、だったら…どうする?」
ダンテの答えに紅髪の少女は手に魔力を溜め、ダンテも銃を構える。ティアと黒歌も戦闘態勢を取る。
一触即発の状況だったが、数秒後紅髪の少女は魔力を消し軽く深呼吸した。
「…はぁ、わかってるわ、堕天使の仕業ね?」
どうやら今のは彼女なりのジョークだったようだ。ダンテ達も警戒心を解いた。紅髪の少女はダンテの姿を見て納得した表情になった。
「銀髪に紅いコート、それと身の丈程の魔剣と二丁拳銃…なるほどね、あなたがお兄様からの報告にあった異世界からの転移者ね?」
言われたダンテも少女の特徴を返した。
「そう言うお前さんはサーゼクスと同じ紅い髪によく似た顔つき…リアス・グレモリーだろ?」
「あら?よくご存知ね」
「今から会いに行く所だったんだが、この現場に遭遇してな…っと、それよりもそこに倒れてるソイツを早くなんとかした方がいいんじゃねぇか?堕天使に狙われる程厄介なもん宿してるみたいだしな」
「ええ、そうね」
リアスは死んだ少年の前にしゃがむとポケットからチェスの駒を取り出して倒れている少年の上に置いた。
「あれが…悪魔の駒か」
以前ティアとサーゼクスに教えてもらった悪魔に転生させるアイテム。それが今、目の前で実行されている。
しばらくして転生は完了したが、あの少年は宿っている物のスペックが余程高かったのか同じ駒を八つも使用していた。
「驚いたわ…まさか駒を八つ全て使うことになるなんて…でも、これでこの子は大丈夫。もっとも人間じゃなくなっちゃったけど」
少年は悪魔に転生する事で死を免れた。
「ここで人生が終わるよりマシだろ…いや、人間としての人生は今終わったか?さてと、んじゃ今から学園に行くか?」
ダンテの問いにリアスは申し訳なさそうに断ってきた。
「ごめんなさい。今からこの子を家に送り届けないといけないし後処理もしないといけないから、明日にしてもらえない?」
「そうか、なら仕方ないな」
「明日の夕方にこちらから使いを出すわ」
リアスは血まみれの少年を抱き抱え転移していった。
リアスが去りダンテは銃を背中のホルスターに戻すと振り向き二人の顔を見て眉を曲げると溜め息を吐いた。
「それじゃお前ら、デビルメイクライに帰るか」
▽
デビルメイクライに戻ってきたダンテ達は扉を開け中に入った。
室内にはダンテ用のカウンターテーブルと客用のソファにテーブル、壁の隅にジュークボックスとドラム楽器、その反対側にはビリヤード台があり、その内装はまさにダンテが元の世界で開業しようとしていた事務所と同じであった。
「おいおい、この内装は…ハッ、マジかよ……グレイフィアって人の心っていうか記憶が読めるのか?まさかここまで再現させるとはな」
ダンテはグレイフィアの再現力に驚きながら室内を見て回ることにした。内装は似てはいるが元の世界では無かった部屋や地下室と思われる階段があった。
「まずは、ここからだ」
カウンターテーブルの後ろにあるドアを開けた。中はバスルームだった、ここまでは前と同じだが最大の違いはスイートルーム並の高級感のある綺麗なものになっていることである。元の世界じゃカビてたし普通に黒光りするアイツがいるくらい汚かったからな…
ポカーンとした顔で見ていたら、突然後ろから黒歌とティアに突き飛ばされた!
「痛ぇな、何すんだお前ら」
「にゃ〜〜〜(≧∀≦)‼︎ 嘘でしょ⁉︎こんなキレイなお風呂にこれから毎日入れるなんて!夢みた〜い‼︎超感激にゃ〜〜〜!!」
「いやぁ、グレモリー家で入った温泉で風呂の良さを知ってしまったからなぁ、それには劣るが中々良い風呂じゃないか!」
黒歌はメチャクチャ騒いでおり、ティアもなんやかんやで女であり風呂の良さに目覚めたようだ。
「…良かったなお前ら。次行くぞ」
次は右のドアを開けた、トイレだったがウォシュレット付きの最新型だった、これが噂に聞くメイドインジャパンってやつか?
次にバスルームの左側のドアを開けた。こちらも最新型のIHヒーターを備えた広めのキッチンだった。
二階に続く階段を登ると部屋が三つあり、それぞれダンテ達の各部屋であった。
最後に一番気になっていた地下室へ降りた。何があるのかワクワクしながら降りた三人は驚愕した!何とそこは体育館並みの広さの大部屋であった!
「…おぉ、こりゃすげぇな、空間でも弄ったのか?」
「しかもこの壁…かなりの強度で出来ている。魔王クラスの衝撃にも耐えられそうだ」
ティアが壁を手で叩いて確認していると黒歌がダンテに提案してきた。
「ねぇダンテ?この部屋ってまだ何かに使う予定って無い?」
「あぁ、まだ決めてねぇが?」
「だったらここ、トレーニングルームにしない?せっかく壁もそれだけの強度があるんだし。そうすれば、あたしとティア姉のデビルトリガーの鍛錬もできると思うのにゃ」
「おぉ!それはいいな!これだけの条件が揃っていれば修行するには持ってこいだ!ダンテ、構わないか?」
「あぁいいぜ。どうせグレイフィアもこうなることを予測してこの大部屋を作ったんだろうしな」
ティアも賛成しダンテはこの大部屋が作られた理由を何となく理解した。
地下室を見終わった三人は一階に戻ってきたが、そこでティアがある物に気づいた。
「ん?何だこれは?おい黒歌、お前宛に荷物が届いてるぞ。差出人は…グレイフィアか」
「にゃ?グレイフィアさんから?何にゃ?もしかして新しい服かな?それなら……ッ!これ…!」
荷物の包みを開け中身を見た黒歌は驚いた。
「これ…あたしが着てた着物にゃ」
中に入っていたのは黒歌に出会った時に着ていた黒い着物であった、しかも綺麗に修復された状態の。
「この着物…亡くなった母さんから貰った大切な物だったのにゃ。破かれちゃったから諦めていたのに…グレイフィアさん直してくれたんにゃ!ありがとうにゃ〜‼︎」
黒歌は大事そうに着物を抱きしめ泣いた。
「よかったな黒歌。しかもこの着物、簡単に破れないようにかなりの強度で修復されてるぞ」
着物の布地を見てティアは関心して触り、それを見てダンテは黒歌に聞いた。
「そういやその着物、破れた状態でしか見たことねぇな。なぁ黒歌?着て見せてくれよ?」
「にゃ?見たいダンテ?いいにゃよ」
そう言うと黒歌は何を思ったのかその場で服を脱ぎ始めた。
「お、おいおい、俺は見たいとは言ったが、生着替えを見たいとは言ってねぇぞ?」
「ダンテになら別に見られてもいいにゃん♪」
頬を染め笑顔で脱ぎ続ける黒歌、その行為にティアは拳を震わせてダンテを見た!
「おいダンテ!何をデレデレしてる!……そ、そんなに見たければ、わ、私のを見せてやるよ///」
何故かティアまで服を脱ごうとやや興奮気味にチューブトップのファスナーを下ろし始めた!
「あっ!ちょっとティア姉!何してるのにゃ!」
「お前にだけ良い格好させるか!」
下着姿になった黒歌は叫んだがティアはチューブトップを脱ぎ捨てると肩紐無しのブラ一枚になった!チューブトップの支えが無くなってより一層胸のボリュームが増した!
「おいおい、お前ら落ち着けって」
「「ダンテは黙っててくれ(にゃ)!!」」
「…やれやれ」
こうしてなんやかんやでダンテ達三人の生活が始まったのであった。