ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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第65話 対戦相手の決定

「イッセーさん!今までありがとうございました!アーシアは、今日、お嫁に行きます!!」

 

ウェディングドレス姿のアーシアが瞳を潤ませながら頭を下げて涙を流した…って、えええええぇぇぇぇぇ!!!な、なんですとぉぉぉぉぉぉっ⁉︎

 

「あぁ、アーシアちゃん、立派になって…」

 

「アーシアちゃん、キレイだよ!」

 

いつの間にか横にいた父さんと母さんがアーシアの姿を見て号泣していた!

 

「アーシア、いつでもここへ帰って来てもいいのよ?」

 

部長も涙を拭いながらアーシアに声を掛けた。

 

「よかったなアーシア」

 

「アーシア、幸せになるんだぞ?」

 

「末長くお幸せににゃ!アーシアちん!」

 

ダンテさん達も微笑んでアーシアに声を掛けていた。ちょっとちょっと!それでいいんすか⁉︎いやいやいや⁉︎それ以前に何これ⁉︎ナニコレェェェェ⁉︎事態をよく飲み込めていない俺に母さんが言う。

 

「ほらイッセー、あなたもアーシアちゃんに何か言ってあげなさい?妹の様に可愛がっていたでしょう」

 

いやいや母さん!急にそんなこと言われてもですね!てかマジでアーシア嫁入り⁉︎相手は誰だよ⁉︎うちのアーシアちゃんを射止めたくそ野郎は⁉︎

 

ガチャ‼︎

 

後方にあった大きな白い扉が開き、そこに白いタキシードを着た緑がかった黒髪のにこやかな笑顔が特徴の優男が現れた!あ、あいつは…!

 

「お兄さん、はじめまして!僕はディオドラ・アスタロト。上級悪魔でチョーお金持ちの僕にアーシアのことはお任せください!必ずや幸せにしてみせますから!」キラキラ☆

 

華麗なポーズで俺や家族の者達にアピールするディオドラ、父さんと母さんは泣きながらディオドラの手を握っていた!こいつはアスタロト家次期当主!現魔王の一人ベルゼブブ様の家の出の悪魔!ああそうだ!ついこの前、俺とアーシアの前に現れてその日にこいつはアーシアに求婚しやがったんだった!

 

「ディオドラなら安心してアーシアを預けられるわ」

 

「そうですわね」

 

微笑みながら頷き合う部長と朱乃さん、うおおおーい⁉︎何言ってんの貴女たち!それでいいんですか⁉︎マジで⁉︎

 

「さぁアーシア!挙式だ!行こう、僕たちの明るい未来へ!」

 

「はい!」

 

ディオドラの坊ちゃんはアーシアをお姫様抱っこしその場を後にしようとする!ちょ、ちょっと待て⁉︎まだ俺は許した覚えは無いぞ⁉︎追いかける俺!しかしそんな俺をよそにアーシアは微笑みながら手を振ってくる。

 

「イッセーさーん!今までお世話になりました!私、幸せになります〜…ます〜…ます〜…ます〜…」

 

えええええええええええええええっ⁉︎待ってくれぇぇぇぇぇっ!!

 

「アーシアぁぁぁ!お兄さんはこんな結婚認めませぇぇぇぇぇん!!」

 

涙目で必死に追いかける俺!だがアーシアはどんどん遠ざかっていく!そ、そんな…アーシア……俺の可愛いアーシアぁぁぁ!!

 

 

 

 

「アーシア‼︎」

 

アーシアの名を叫んだイッセーが次に見たのはいつもの自分の部屋のベッドの上だった…肩で息をする俺は隣を見た、そこにはネグリジェ姿のアーシアが寝息を立てて寝ており反対側には全裸の部長が寝ていた。よかった、アーシアはいる!じゃあ今までのは夢⁉︎

 

「はぁ…やな夢だぜ…ったく」

 

イッセーは額の汗を拭うと深呼吸した、するとイッセーの声に反応しリアスが目を覚ました。

 

「…う…ん…どうしたのイッセー?」

 

「あっ、すみません、起こしちゃいました?いえ、ちょっと嫌な夢を見ちゃって…」

 

「そうなの?…フフ、でも大丈夫よ?どんなに怖い夢を見ても私が守ってあげるわ、安心なさい?」

 

リアスは優しくイッセーを胸元に抱きしめた、そのやわらかさと声にイッセーは安心するとお礼を言った。

 

「部長、ありがとうございます」

 

「ふふ、それじゃあ私は先に起きてるわね、あなたはどうする?」

 

「俺はもう少ししたら起きます」

 

イッセーの返事を聞いたリアスは微笑むと制服を着て部屋を後にした。残ったイッセーは隣で寝ているアーシアを見て髪を撫でると必ずアーシアを守ると誓ったのであった。

 

 

 

「ウチは〜ミッテルト〜♪堕天使サーバント〜♪」

 

早起きのミッテルトは洗濯を終わらせた後、玄関ロビーで窓拭き掃除をしていた、普通では梯子を使わないと届かない高さまである窓をミッテルトは4枚の翼を広げて飛びながら拭いていた。

 

「よっし、窓拭き終わりっと!次は床掃除っすね!」

 

窓をピカピカにし満足そうに頷くとミッテルトはモップを出してきた。

 

「フ〜ンフフ〜ン♪」

 

パァァァ…

 

「ん?はぁ〜…またっすか…」

 

鼻歌を歌いながらモップ掛けをするミッテルトの側に魔法陣が現れた、それを見たミッテルトはうんざりする様に溜め息を吐いた。

そこにはリボンが付いた大小様々な大きさの大量のプレゼントと思われる荷物があった。

 

「あら?早いわねミッテルト、どうしたの?」

 

そこへリアスが来てモップを立て頭を掻いているミッテルトに声を掛けた。

 

「あっリアス様、おはようございますっす、見てくださいまた来たっす…」

 

「そう、また来たのね…」

 

リアスも大量に届いた荷物を見て溜め息を吐いた。

 

「ここんところ毎日っすね、そんで送り主はやっぱり…」

 

「ディオドラね…はぁ…」

 

数日前にダンテとティアから買い出しに行った際にディオドラの求婚の現場を目撃したと言う報告は受けていた、するとその翌日からアーシア宛てに大量のプレゼントが届く様になったのだ。他にもラブレターやお食事券、商品券なども大量に届いている。アーシアも荷物が届く度にリアス達に謝っていた、迷惑をかけていると感じているらしい。

 

「それじゃあリアス様、この荷物ぶっ壊していいっすね?」

 

「ええ、いいわ、お願いミッテルト」

 

リアスの承諾を得たミッテルトは一撃で破壊できる程の巨大な光の槍を作ると振り上げた!

 

「それじゃちょっと離れててくださいっす、せぇぇぇのぉ!スダン‼︎ひゃあ⁉︎」パリーン‼︎

 

その時ミッテルトが構えていた槍が一発の銃弾によって粉々に砕け散った!

 

「ちょっと待て、もったいねぇだろ」

 

「Zz…」スヤスヤ

 

そこに寝ているオーフィスを肩車したダンテとその後ろからティアと黒歌が来た。ダンテ達は荷物の前に来ると一つ一つ開け始めた。ダンテ達の行動にリアスとミッテルトはポカーンとしていたがリアスは我に帰ると声を掛けた。

 

「ちょっとちょっとあなた達?その荷物はディオドラからの物なのよ⁉︎」

 

「あぁわかってるぜ?でもよ、だからってぶっ壊すのはちょっともったいないだろ」

 

「その荷物にはアーシアも迷惑してるのよ?もったいなく無いわよ」

 

「確かにアーシアにとっちゃ迷惑かもしれねぇが、折角くれたんなら俺たちが貰っても別にいいだろ?おっ?ピザの無料券か!これは俺が貰うぜ」

 

ダンテたちは荷物の物色を再開した、リアスは溜め息を吐くと額に手を当て呆れた、そんなリアスをミッテルトは肩に手を置いて同情した。

 

「あっ!フットバスにゃ!これ前から欲しかったのにゃ、いっただき〜♪」

 

「何⁉︎おい黒歌、それは私に譲ってもらおうか?」

 

「何言ってんのにゃ!あたしが先に見つけたんだからこれはあたしのにゃ!」

 

「いいからよこせ!」

 

フットバスを巡ってティアと黒歌の取り合いが始まった!

 

「手を離せ黒歌!」ギリギリ!

 

「そっちこそ離すにゃ!」メリメリ!

 

ティアと黒歌はフットバスを引っ張り合っていた!おいおい、お前らの力で引っ張ったりしたら…

 

バキャ!!

 

「「ああああああああっ!!!?」」

 

ほら見ろ言わんこっちゃ無い、フットバスは真っ二つに割れ壊れてしまった、普通じゃあり得ない光景だけどな…

 

「なんてことするのにゃ!ティア姉のバカァ!!」

 

「何だと⁉︎お前こそどうしてくれる!この馬鹿猫が!!」

 

壊れてしまったフットバスを見てティアと黒歌は口喧嘩を始めたがダンテはその間に残りの荷物を確認した。

 

「…残りは大した物が無いな、んじゃミッテルト、もうぶっ壊してもいいぜ」

 

ダンテの確認を得たミッテルトは溜め息を吐くともう一度光の槍を作り出した。

 

「はぁ〜…わかりましたっす、じゃ、ちょっと離れててくださいっす」

 

ミッテルトは光の槍を荷物に振り下ろした!光の爆発が発生すると大量にあった荷物は跡形も無く消滅した。するとそこへイッセーとアーシアが来たがイッセーの顔は少しやつれていた。

 

「おぅイッセー、どうした?顔が死んでるぜ?」

 

「…あっ、ダンテさん、おはようございます。いえ、さっきアーシアがお嫁に行っちゃう夢を見ちゃいまして…想像以上に辛かった…」

 

「イッセーさん…」

 

アーシアは微笑むとイッセーを優しく抱きしめた。

 

「心配性なイッセーさんです。大丈夫ですよ?私まだお嫁に行きませんから」

 

「本当に本当⁉︎俺、寂しくて死んじゃうぜ?」

 

「はい!イッセーさんが寂しくて死んじゃったら大変です」

 

満面の笑みで応えるアーシア。イッセーを安心させると再び優しく抱きしめた、その微笑ましい光景に口喧嘩をしていたティアと黒歌も微笑んで見ていた。

 

 

 

それから全員が揃いリビングで朝食を取っているとリアスが眷属達に声を掛けた、その表情はとても真剣だった、どうしたんだ?

 

「皆、食べながらでいいから聞いてちょうだい」

 

「どうかしたんですか部長?」

 

イッセーが訊くとリアスは答えた。

 

「若手悪魔のレーティングゲームの私達の次の相手が決まったの」

 

ほぉ、もう決まったのか。グレモリー眷属対シトリー眷属のゲームを皮切りに若手の六家でゲームが行われている、リアス達もシトリー眷属以外の家とも戦うことになっていた。

 

「次の対戦相手は……ディオドラ・アスタロトよ」

 

「「ッ!」」ガタッ!

 

その名にイッセーとアーシアは激しく反応した!二人にとっては悪い冗談としか思えなかったんだろう。

 

「フッ、いい機会じゃねぇかイッセー?お前の力をあいつに見せつけてやればいいぜ」

 

「ダンテさん…はい!」

 

ダンテが喝を入れるとイッセーは拳を握り頷いた。

 




次回もお楽しみに!
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