ディオドラの罠によりゲームが乗っ取られ、アーシアは拐われリアス達は禍の団のエージェントに始末されそうになった!絶体絶命のピンチと思われたその時、リアス達の前に救世主ダンテが現れたのだった!
「よぅ、危なかったなお前ら?無事か?」
「ダンテ!」
『ダンテさん!』
リアス達は突然現れ助けてくれたダンテに驚いたが同時に感謝しその顔を見て安心した。リアス達はダンテの側に駆け寄った、朱乃と白音はお礼を言って抱きつきリアスも微笑んで感謝した。
「ありがとう、助かったわダンテ。でもどうしたここに?」
「この状況を見たサーゼクスがこれはもうゲームでは無いと判断して俺と黒歌をこのフィールドに送り込んだんだ」
「そう言うことにゃ」
黒歌の声が聞こえ見るといつの間にか白音の隣に寄り添っていた。リアスが納得しているとイッセーがダンテに必死に訴えてきた!
「ダンテさん!アーシアが…アーシアがディオドラの野郎に!」
「あぁわかってる、ここからは俺も協力する。一緒にアーシアを助け出そうぜ」
イッセーの肩を掴み落ち着かせると共に頷くと後ろからティアがダンテに声を掛けた。
「ダンテ、いいところに来てくれたな。だが、私一人で十分だったぞ?」
「そう言うな、現に今リアス達は危なかったじゃねぇか?」
「フッ、確かにそうだったな、一応礼は言っておく…ぞ‼︎」ズダン‼︎
ティアが言い終わると同時にダンテとティアはお互いの肩越しに後ろに向かって発砲した!禍の団からの第2波が迫っていたのだ!ダンテとティアは背中合わせになるとそれぞれエボニー&アイボリーとルーチェ&オンブラを連射し応戦した!突然始まった銃声にリアス達は伏せた。
「それでどうだ?ルーチェ&オンブラは?」
「あぁ悪くない、中々使いやすいぞ。改めてこの様な素晴らしい物を譲ってくれて感謝する!」
「そいつは良かった。じゃあついでに一つアドバイスしてやるよ」
大量の魔弾が降り注ぐ中ダンテはティアに新たな技を伝授することにした。
「さっき見てたがお前は標的を目で追ってから撃っていたな?それだと目に見える物しか狙えない」
「…?何が言いたいんだ?」
「つまり俺が言いたいことは…その標的の気配を感じ取る事だ、それこそがこの銃の真骨頂と言える。気配を感じ取ることが出来ればその方向を向かなくても狙う事が出来る、こんな風にな」
ダンテは銃を脇腹から後ろに発砲したり両手を左右に広げて発砲した!しかも一発も外していない!
「これがトゥーサムタイム、覚えときな。ついでだ、もう一つ教えといてやる、その銃の弾丸はお前の魔力だ、銃に魔力を込めてみな」
「銃に魔力…こうか?」ゴォ!
ティアは言われた通り銃に魔力を込めると銃が蒼いオーラに包まれた!ティアは驚いたがそのまま発砲した!放たれた弾丸はドラゴンの形になり魔弾を発射したエージェントごと消滅させた。
「…スゲェじゃねぇか。それがチャージショットだ、銃に魔力を込めることで威力が高い弾丸が撃てる。今のはお前のドラゴンの力が弾丸として出たんだろうな、名前を着けるなら…そうだな、ドラゴンマグナムってとこか?まぁ名前は好きに着けてくれ」
「トゥーサムタイム…ドラゴンマグナム……感謝する!ありがたく使わせていただこう!」
ティアに新たな技を授け、ダンテとティアは協力して禍の団のエージェント達を片付けていった。残りが約1/3になってきたところでエージェント達は魔弾を止め武器を装備してダンテに向かってきた!祐斗とゼノヴィアが応戦しようとしたがダンテは二人に手を向け自分に任せると向かって来た一人のエージェントを足払いでうつ伏せで寝かすと上に乗りスケボーの様に素早く滑り出した!ダンテはそのまま両手を広げると素早く横回転しながら残りのエージェント達を撃ち消し乗っていたエージェントを降りると同時に吹き飛ばした!エージェントはそのまま柱に激突し死亡した。
「よし、これでミッションクリアだな」
大量にいたエージェント達はダンテの介入によって一人残らず片付けられた。安全を確認したリアス達も立ち上がったがリアスは思っていることをいつの間にかいたオーフィスに問い詰めた
「さてとアーシアを助けに行く前に聞いておきたいのだけれど…オーフィス!どういうことなの⁉︎ディオドラが禍の団に加わっていたこと、あなたは知っていたの⁉︎」
リアスの問いに眷属達も表情を険しくしてオーフィスを見た!しかしオーフィスは表情を変えずに黙っていた。
「それに禍の団に加わっているってことはディオドラもあなたの力を分け与えられてる可能性もあるってことよ!答えなさいオーフィス!」
「忘れてた」
「忘れてたってお前…んだよそれ、ふざけんなよ!」
オーフィスの答えにイッセーも声を荒げた!やはり元禍の団の頭だから信用ならないとか、やはりそういう事だったのねとかオーフィスはリアス達から罵声を浴びせられていたが、オーフィスは俯くと静かに姿を消した…
「消えた⁉︎まったく…あの子一体どういうつもりよ⁉︎ダンテ、こうなるとあなたには悪いけどやっぱり私達はオーフィスを信用する訳にはいかなくなったわ」
眷属達も同様の表情で頷いた。ダンテもオーフィスが何も言わなかったことに溜め息を吐いたが答えた。
「確かにあいつを禍の団から抜けさせたのは俺だが…まぁ何も言わなかったオーフィスも悪いのかもしれないがここはあいつを信じてやってくれ」
重要事項を黙っていたオーフィスをダンテは庇った、ダンテの答えにリアス達は信じられない表情になった。
「無理な話だという事はわかってる、だが今はそれしか言えねぇ…わかってくれ…!」
「そうは言ってもねダンテ、これは簡単な事じゃ…「きゃあ!?」朱乃⁉︎」
リアスが話してる最中に突然朱乃の悲鳴が上がった!禍の団からの攻撃か⁉︎全員が朱乃の方を向くとそこには長い髭を摩りながら朱乃のスカートをめくり興味深そうに朱乃のパンツを見ている北欧の主神オーディンがいた!
「ほほぅ…中々良い尻じゃ、胸もじゃがこちらも良い張りじゃ!」
「い、いや〜ん///」
まったくこのじいさんは…空気が読めてるのかわからないオーディンの行動にダンテも呆れているとティアが眉を吊り上げながらルーチェの銃口をオーディンの頬に押し付けた。
「…オーディン殿、貴方は今の状況がわかっているのですか?えぇコラ?このスケベジジイ‼︎」ぐりぐり
「よせよせ、軽い冗談じゃわい!」
「あっ、すみませんティアマット様、ありがとうございます」
そこへデカいハリセンを持ったロスヴァイセが来て代わりにお仕置きしてくれたティアにお礼を言って頭を下げた…てかそれで叩くつもりだったのか?
「オーディン様⁉︎どうしてここに⁉︎」
「うむ、いつまでも行動を起こさん小僧どもに言いに来たのじゃ。知っての通りこのゲームは禍の団に乗っ取られとる、今、運営側と各勢力が協力して迎え撃っとる、そこで儂がお主らの救援に来たという訳じゃ。しかしの、このフィールド全体が強力な結界に覆われていてのぅ、並の力では突破も破壊も難しい。内部で結界を張っている者を止めんとどうにもならんのじゃよ」
オーディンのじいさんはどうやって入って来たのか聞いたところ左目に埋め込まれた義眼の水晶の力を使ったとのこと、俺と黒歌もその力で送り込んだらしい。
「相手は北欧の主神だ!討ち取れば名が揚がるぞ!」
『おお!!』
その時再び周りを取り囲んでいた禍の団のエージェント達がオーディンの姿を見て討ち取ろうと攻撃態勢を取った!
「ほれ、ここは儂とロスヴァイセに任せて神殿の方へ走れ、ジジイが戦場に立ってお主らを援護すると言っておるのじゃ、めっけもんだと思え」
オーディンは持っていた杖をこちらに向けるとダンテ達を薄く輝くオーラで覆った。
「それが神殿までお主らを守ってくれる、ほれ早く行け!」
「皆さんお気をつけて!」
オーディンはエージェント達に向き直ると左手に槍らしき物が現れた。
「さて、また儂と一緒に戦ってもらうぞ、グングニル!」
それをエージェント達に向けると一撃を繰り出した!瞬間!槍から極太のオーラが放出され、空気を貫く様な鋭い音が響き渡った!その力は一言で言うと凄まじい…いや、ムチャクチャだった!エージェント達はその一撃によりほぼ全滅し数える程度になっていた、さらに地面も大きく抉られていた!なんて威力だ⁉︎
「ほぉ、神の名は伊達じゃねぇな」
「ほっほっほっ、ジジイもたまには体を動かさんと鈍るんでな」
この様子じゃ一緒にいたロスヴァイセの出番は無さそうだな
「すみませんオーディン様、ここはお願いします!それじゃダンテ、オーフィスの話はひとまず後にするけどこの戦いが終わったら話してもらうわよ?」
「あぁわかってるさ」
オーフィスの件はとりあえず後になった…オーフィス、俺はお前を信じたい、だから必ず誤解は解いてやるぞ。
「神殿まで走るわよ!」
『はい!部長!!』
グレモリー眷属とデビルメイクライは神殿に向かって走り出した。
▽
神殿に向かって走っている途中、耳につけた通信器から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『聞こえるか?こちらアザゼルだ。ダンテと黒歌は無事に着いたみたいだな?』
通信はアザゼルからだった。
『言いたいこともあるだろうがまずは聞いてくれ、このゲームは禍の団旧魔王派の襲撃を受けている。そのフィールドも近くの空間領域にあるVIPルーム付近も旧魔王派の悪魔だらけだ。現在各勢力が協力して旧魔王派の連中を撃退している』
なるほど、さっきまで俺と黒歌がいた観戦室も襲撃されていて大変って訳だ。さらにアザゼルによると最近現魔王に関与する者たちが不審死するのが多発しているらしい、あのヤンキー悪魔のグラシャラボラス家の本当の次期当主が不慮の事故死をしたことも実際は旧魔王派が手をかけていたらしい。
『首謀者として挙がっているのは旧ベルゼブブと旧アスモデウスの子孫だ。俺が倒したカテレア・レヴィアタンといい旧魔王派の連中が抱く現魔王への憎悪は大きい。このゲームにテロを仕掛けることで現魔王の関係者を血祭りに上げるつもりだったんだろう。ちょうどこのゲームには現魔王や各勢力の幹部クラスも来ている、奴等にとってこれほど好都合なものはない。先日のアスタロト対アガレスからも今回の件を予見できる疑惑は生じていたんだ』
つまり、このゲームは最初から旧魔王派に狙われていた、ターゲットはサーゼクス達現魔王、その血縁者リアス、そして観戦室にいる各勢力のトップ、オーディンのじいさんもその一人だろう。
「それじゃあ、ディオドラの魔力が以前より上がったのは?」
『おそらくオーフィスがまだ禍の団の頭だった頃に力をもらったんだろう。ディオドラがゲームでその力を使ったことは奴等も計算外だったろうな。それ故、グラシャラボラスの一件と併せて今回のゲームで何か起こるかもしれないと予見できたんだ。しかし、奴等は作戦を途中で覆さなかった』
今の話を聞いてイッセーは拳を強く握り締め怒りに顔を歪ませていた、俺だって頭にくるぜ、ダチの力を使ってズルをしていたんじゃな、そのおかげでオーフィスはまた疑われてしまった。
「…このゲームはご破算って訳ね」
『すまなかったリアス、戦争なんてそう簡単に起こらないと言っておいてこんなことになっちまっている。今回、お前たちを危険な目に遭わせた。一応、ゲームが開始する寸前までは事を進めておきたかったんだ、奴等も仕掛けてくるだろうと踏んでいたからな。案の定その通りになったが、お前たちを危ない所に転送したのは確かだ。この作戦もサーゼクスを説得して俺が立案した、どうしても旧魔王派の連中を燻り出したかったからな』
「もし俺達が万が一死んだらどうしたんですか?」
『その時は俺もそれ相応の責任を取るつもりだった、俺の首で事が済むならそうした』
アザゼル…お前死ぬ気だったのか…そこまでの覚悟で奴等を引き寄せたのか…
「アザゼル先生!アーシアがディオドラの野郎に連れ去られたんです!」
イッセーがさっき起きた重大なことをアザゼルに伝えた。
『何⁉︎…そうか。どっちにしろお前達をこれ以上危険な目に遭わせる訳にはいかない、ダンテたちがいるから大丈夫かもしれないがアーシアの救出は俺達に任せて避難してくれ。そこは戦場になる、その神殿には隠し地下室があるからそこに戦闘が終わるまで隠れていてくれ。そのフィールドは禍の団所属の神滅具『絶霧(ディメンション・ロスト)』の所有者が作った結界に覆われている、入るのことは問題ないが出るのは不可能に近いんだ、オーディンのクソジジイでも破壊できない代物だ』
アザゼルは俺達に避難する様に促してきた、お前が俺達を思ってのことだろうが、アザゼル、お前には悪いが…
「先生、アーシアは俺達が救います」
「あぁ、奴はドラゴンの誇りを傷つけ侮辱した、奴はこの手で殺さなければ気が済まん」
『お前たち、今がどういう状況かわかっているのか?』
イッセーとティアの答えにアザゼルは怒気を含ませた、しかしイッセーは続けて叫んだ。
「難しいことはわかりません!でも!アーシアは俺の仲間です!家族です!助けたいんです!俺はもう二度とアーシアを失いたくない!!」
イッセーは想いをアザゼルにぶちまけた!眷属達も同様に頷いている。リアスもアザゼルに自分の想いを言う。
「アザゼル、悪いけれど、私達はこれから神殿に突入してアーシアを救出するわ。ゲームは無くなったけどディオドラとは決着をつけなくちゃ納得できないわ、私の大切な眷属を奪うということがどれほど愚かで恐ろしいことか教え込まないといけないのよ!」
『お前たち…』
「まぁそういうことだアザゼル、こいつらの想いは決まってる。お前も先生ならわかってやれ。心配すんな俺やティアがいるんだアーシアは必ず助けてみせるさ」
ダンテもアザゼルを説得するとアザゼルは黙り込んでいたが、溜息混じりで返した。
『…ったく頑固なガキ共だ……仕方ねぇ、今回は制限もお前達の力を抑えるものなんて何も無い、存分に暴れて来い!そして必ずアーシアを救って来い‼︎』
「オオッス!!」
イッセーは気合いの入ったかけ声で答えた!それによって眷属の士気も高まった!
『最後にこれだけは聞いておけ、大事なことだ。既にゲームは停止しているからリタイアの転送は無い、危なくなっても助ける手段は無いから肝に銘じておけ。十分に気をつけてくれ』
それを最後にアザゼルの通信は途切れた。つまりここからは本当の戦いということだ、負けたら死ぬ…命懸けだ。俺やティアは慣れているから問題ないがイッセー達は……しかしそんな心配はすぐに吹き飛んだ、イッセー達の表情は既に迷いは無かった、腹を括ったという感じだ。良い顔をするじゃねぇか…気に入ったぜお前ら。
すると白音に寄り添っていた黒歌が白音に訊いた。
「白音、ここからは本当の戦いにゃ、手を抜く必要は無いにゃ、今こそ修行で修得したあの力を見せる時にゃ」
「…はい姉様!この力でアーシア先輩を助けてみせます!」
白音は目を閉じて魔力を解放した、その瞬間白音の体が光り出し姿が変化していった!小さかった体は背が伸び、胸は大きくなり着ていた制服は白い着物に変わり尻尾は二又に分かれた!数秒後、光が収まるとそこには顔つき、体格が黒歌と瓜二つになった白音が立っていた!
デビルトリガーとは違う姿に変わった事にリアス達は口を開けて固まっていた、特にイッセーは巨乳美女の姿に変わった事に鼻血を出して興奮していた!
「あ、あなた本当に小猫なの?まさか大人の姿になるなんて」
「これは驚きですわ…綺麗ですわ」
眷属達はそれぞれ大人の姿になった白音を見て感想を述べていたが、それを聞いた黒歌は満足そうに頷きながら説明した。
「驚いた?これが冥界修行で修得した仙術のさらなる進化…白音の新しい変身形態にゃ!この姿になると力や魔力はもちろん新たに浄化の力も使える様になるにゃ!さらにダンテとあたしとの修行のおかげで変身時間も大幅に伸びたにゃ」
「うっひょ〜‼︎スッゲェぜ小猫ちゃん!綺麗になっただけじゃなくこんなにおっぱいが大きくなるなんて!最高だぜ小猫ちゃん!あっいや、小猫さん!!」
「…うるさいです、おっぱいドラゴン」
『ぐはっ⁉︎』
興奮しながら白音の姿を褒めるイッセーに白音は強烈な一言を返しその瞬間ドライグの吐血した様な声が響いた!おいおい…戦う前にとどめ刺すな。
「さぁ…行きましょう部長!アーシア先輩を助けて皆で生きて帰りましょう!」
「小猫…そうね。さぁ皆行くわよ!ディオドラを倒してアーシアを救い出すわよ!そして必ず生きて帰るわよ!!」
『はい!部長!!』
今眷属達の心は一つになった、ダンテは腕を組むと神殿を見上げた。
「さぁ、ゲームの始まりだ!派手に行こうぜ」
すみません、アスタロト眷属戦は次回に先延ばしにします!申し訳ありません。次回フリード登場!お楽しみに!