ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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オリジナル展開となります


第73話 黒歌暴走!怒りと悲しみの猫魈!

「…アー…シア…?」

 

「…ダン…テ…?」

 

「アーシア先輩!ダンテさん!」

 

「…何故…!」

 

ディオドラを倒しアーシアを救出した瞬間突如飛来した光にアーシアと助けようとしたダンテが光の柱に包まれ消えてしまった!イッセーと黒歌は放心しリアス達も二人がいなくなった所を信じられない表情で見ていた。

 

「ふん、神滅具で創りしもの、神滅具の攻撃で散るか。霧使いめ、手を抜いたな。計画の再構築が必要だな」

 

聞き覚えのない声が聞こえそちらの方を向くとそこには、ライトアーマーを身に着けマントを羽織った見知らぬ男が浮いていた。

 

「…誰?」

 

「お初にお目にかかる、偽りの魔王の妹よ。私はシャルバ・ベルゼブブ、偉大なる真の魔王ベルゼブブの血を引く正統なる後継者だ。そこに転がっている偽りの血族とは違う。ディオドラ・アスタロト…貴公はあまりに愚行が過ぎた」

 

旧ベルゼブブ!アザゼル先生が言っていた首謀者の一人!その時ディオドラがシャルバを見て助けを求めた。

 

「お、おぉシャルバ!よかった、助けておくれ!旧魔王と現魔王の僕が力を合わせればこんな奴ら一瞬で…バシュ!…えっ…?」

 

しかし次の瞬間、シャルバに向けたディオドラの手ごとシャルバが放った光の一撃がディオドラの胸を容赦なく貫き風穴を開けた!ディオドラは光の粒子が出始める胸の穴を放心して見ていた。

 

「愚か者が!貴様などもう用済みだ。そもそも現魔王たる私を旧魔王と呼ぶこと事態が間違いなのだ、散れ!」

 

「アアアアアァァァァァ!??」

 

ディオドラは床に伏すことなく断末魔を上げ塵となり消滅した!今ディオドラを消した力は光の力…?禍の団が開発した新しい武器か?シャルバの腕にはそれと思われる機器が付いていた。

 

「さて、サーゼクスの妹よ、いきなりですまぬが貴公には死んでいただく。理由は当然、王の血筋を全て滅ぼすため。キミ達の存在は不愉快極まりないのでね、私達真の血統者が貴公ら現魔王の血族に旧などと言われるのは耐えられないのだよ」

 

シャルバは嘆息した。その時リアスが魔力を跳ね上がらせシャルバに叫んだ!

 

「外道!!何よりもアーシアとダンテを殺した罪!絶対に許さないわッ!!」

 

「よくもダンテさんとアーシアちゃんを…!!」

 

リアスは紅いオーラを迸らせ、朱乃も怒りに顔を歪め雷光を身に纏った!ティア達も怒りが爆発する寸前だった。

 

「…アーシア?…アーシア?」

 

「…ダンテ…ダンテ?」

 

一触即発の中、イッセーと黒歌がふらふら歩きながらアーシアとダンテの名を呼んでいた。

 

「アーシア?何処に行ったんだよ?ほら?帰るぞ?父さんと母さんも待ってる、隠れてたら帰れないじゃないか。ハハ…ハ、アーシアはお茶目さんだなぁ…」

 

「ダンテ…何処にゃ?…アーシアちんを助けたんだから今夜はパーティにゃよ?美味しい料理も…ダンテが大好きなピザだっていっぱい作るにゃ…だから…出てきてよ…」

 

イッセーはアーシアを探す様に周りを見渡しおぼつかない足取りで歩き、黒歌はダンテがさっきまでいた場所に膝をついてしゃがみ床を撫でながら呟いた。

 

「アーシア?帰ろう。アーシアを虐める奴はもういないんだ…いたって俺がぶん殴ってやるさ!ほら帰ろうアーシア?体育祭で一緒に二人三脚するんだろ…?」

 

「ダンテ…ダンテ…何処に行ったのにゃ…?あたし、まだあなたに恩返しも何もしてないにゃ…それにまだ…キスだって……ダンテ…ダンテェ…何処に行ったのよぉ…!」

 

見ていられなかった。その光景を見てギャスパーが嗚咽を漏らし、朱乃も顔を背け頬に涙を伝わせている。リアスと白音がイッセーと黒歌を優しく抱きしめた。

 

「イッセー…‼︎」

 

「…姉様…‼︎」

 

「部長…アーシアがいないんです…やっと帰れるのに…俺の…俺たちの大切な家族なんですよ…なのに…」

 

「う…うう…白音…ダンテが…ダンテが……」

 

虚な表情でイッセーは呟きリアスはイッセーの頭を優しく何度も撫でてあげた。黒歌は優しく抱きしめた白音に抱きつき涙を流して白音の胸に顔を埋めた、白音も優しく黒歌の頭を撫でてあげた。

 

「うああああああッ!!!許さない!許さないッ!!斬るッ!斬り殺してやるぅぅっ!!!」

 

その時!ゼノヴィアが叫びながらデュランダルとアスカロンを構えシャルバに斬りかかった!

 

「無駄なことを」

 

シャルバは二刀の一撃を防御障壁を展開すると受け止めリバースの様に障壁から光の力を放ちゼノヴィアを吹き飛ばした!全身ボロボロにされたゼノヴィアを床に落ちる前にティアが受け止めた。

 

「ゼノヴィア!大丈夫か⁉︎」

 

「…くぅぅ……アーシアとダンテさんを返せ!…あの二人は…私の友達と主だ…そして…私にとって唯一の光だった…!それを…それを貴様ァ…!…くそぉぉぉぉぉっ!!」

 

ゼノヴィアは激しくシャルバを睨みながら拳を震わせ強く握り床に叩きつけた。そんなゼノヴィアをティアは冷静に宥めた。

 

「落ち着くんだゼノヴィア!悔しいのはお前だけではない」

 

「ッ!ティア姉さんは何でそんなに冷静でいられるんだ‼︎ダンテさんが消されたんだぞ!奴が憎く無いのか!相棒なのに悔しくはないのか⁉︎…ッ⁉︎」

 

ゼノヴィアは落ち着いているティアに声を荒げたがティアの手が震えているのに気づいた。

 

「…あぁ、悔しいさ…!それこそ胸が張り裂けそうなくらいにな。だが、ダンテはこの程度の困難はいつも乗り越えてきた男だ!だから…私は信じている!あいつは…ダンテは!必ずアーシアと共に生きて帰ってくると!だからお前も待つんだ、ダンテはこんなことで死ぬ様な男じゃない!信じるんだ!!」

 

「ティア姉さん…」

 

ティアは感情を抑え震える手でゼノヴィアを説得し落ち着かせた。しかしそんな彼女らにシャルバは追い討ちをかける。

 

「ふん、あの娘とネフィリムの男は次元の狭間へと送った。いかにあの男が強くとも既にその身も消失しているだろう、つまり…死んだということだ。元々奴はこの世界の者では無いのだ、ならば消えるのが筋というものだ」

 

嘲笑うシャルバをティアは激しく睨みつけたが、今は戦うより退いた方がいいと判断してリアスに呼び掛けた。

 

「ッ!リアス・グレモリー!ここは一旦退いた方がいい!私を含めて消耗したままでは分が悪い!」

 

「えぇ、わかったわ!イッセー!気持ちはわかるけど今は退くわよ!」

 

「…さぁ、姉様も行きましょう…姉様?」

 

リアス達は退く準備を始めたがイッセーはリアスの手から離れるとシャルバの方を向いた。その目は真っ直ぐシャルバを捉えている!その姿は不気味だった、そして赤龍帝の籠手を出すとシャルバの方へ歩いて行った。

 

『リアス・グレモリー』

 

「赤龍帝⁉︎」

 

ドライグの声が全員に聞こえる様に発せられた、しかしその声はいつもの声質とは違っていた。

 

『死にたくなければ今すぐここから離れろ。そこの悪魔?シャルバとか言ったか?お前は選択をーー』

 

シャルバの真下に着いた時ドライグの声音はイッセーの口元から発せられた!

 

「『間違えた!!』」

 

ドオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!

 

次の瞬間、神殿は大きく揺れイッセーから血の様に赤いオーラが放たれた!そこには再び赤い全身鎧に身を包んだイッセーが立っており、そのオーラは次第に高まり大きくなっていった!それを見たリアス達は思った、あのオーラは…危険だ!

オーラの衝撃波で壁に叩きつけられていたシャルバも衝撃を隠せなかった。

 

「…これは!」

 

イッセーの口から呪詛の如き呪文が発せられる!しかしその声はイッセーのものだけでは無い、老若男女複数入り混じった不気味なものだった。

 

『我、目覚めるはーー』

〈始まったよ〉〈始まってしまうね〉

『覇の理を神より奪いし二天龍なりーー』

〈いつだって、そうでした〉〈そうじゃな、いつだってそうだった〉

『無限を嗤い、夢幻を憂うーー』

〈世界が求めるのはーー〉〈世界が否定するのはーー〉

『我、赤き龍の覇王と成りてーー』

〈いつだって、力でした〉〈いつだって、愛だった〉

 

《何度でもお前たちは滅びを選択するのだなっ!》

 

呪文と共にイッセーの鎧の形が変わっていく!鋭角なフォルムが増え、巨大な翼が生え、手足には鋭い爪が生え、兜に牙が生えた口が形成された!その姿はまさにドラゴンそのものだった!

 

「こ、これはまさか…!覇龍か⁉︎くっ!させるか!阻止して…ガハッ!?…なっ⁉︎」

 

シャルバは覇龍が完了する前に阻止しようと手に魔力を溜めたが、突然腹部に激痛を感じ見るとそこにはデビルトリガーを発動させた黒歌が鋭い爪でシャルバの腹をアーマーごと貫いていた!その表情は不気味なくらい暗かった。黒歌の突然の行動にリアス達も驚愕した!

 

「ぐっ!…き、貴様は…先程の猫魈の女か!」

 

「…アンタね?ダンテを殺したのは?…許さない…!許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ…」

 

顔を伏せたまま狂った様に言葉を繰り出し呟いた黒歌は顔を上げ凄まじい目つきでシャルバを睨みつけると…

 

「消えちゃえ…‼︎」

 

次の瞬間強烈な魔力を発生させシャルバを吹き飛ばし覇龍を発動している最中のイッセーに手を向け手を怪しく光らせた!

 

『Juggernaut…ぐっ⁉︎な、何だこれは⁉︎ち、力が、力が…奪われる⁉︎』

 

ドライグが驚愕の声を上げドラゴンの体のイッセーが蹲ると赤いオーラは黒歌の手に吸収されていき、イッセーの体は元に戻りうつ伏せに倒れ意識を失った。覇龍のオーラを吸収した黒歌の体は激しく脈打ち始めた!

 

ドクン…ドクン…!

 

「ッ⁉︎姉様いけない!その力を使っては!その力を使ったら『姉様が姉様ではなくなってしまいます』!!お願いです!やめてください!!」

 

黒歌が使おうとした力に気づいた白音が黒歌に叫んだが黒歌は止まらなかった。

 

「ゥゥゥ…!ダンテが…ダンテがいない世界に…未練なんて…無い…!だ…だったら…こんな世界…あたしが…あたしが滅ぼす…!!うああああああぁぁぁぁあああああっ!!!!」

 

「姉様!姉様ぁぁぁぁ!!」

 

黒歌から強烈な光が発生し辺り一面を吹き飛ばし神殿は完全に崩壊した!

 

結界を張り転移して回避していたリアス達はさっきまで神殿があった場所に近い場所にいた。リアスは転移する前に回収していたイッセーを床に下ろした、イッセーは死んだ様に意識を失っていたが脈はあるので生きてはいる様だ、赤龍帝の籠手も宝玉の光が消えておりドライグも気を失っているみたいだ。こんな時、アーシアがいれば…そう思いながらイッセーを見ていると神殿があった方から爆発が起こった!

爆発の煙から姿を現したのは鋭角なフォルムが増えたドス黒い体色に、体が3倍くらいの大きさに変貌した黒歌だった!その姿はまるで黒豹の様な化け猫だった!

 

「あ、あれが黒歌なの⁉︎」

 

「あんなに大きく⁉︎しかもとんでもない魔力ですわ…‼︎」

 

変貌した黒歌の姿と放たれる魔力にリアス達は信じられなかった!

 

「くっ!こ、この化け猫が!受けてみよ!!」

 

対峙するシャルバは手からディオドラが持っていた物と同じオーフィスの蛇の魔力の魔弾を黒歌に放ったが、黒歌は体勢を低くして構えると巨体に似合わない凄まじいスピードで一瞬で距離を詰め魔弾を物ともせず突っ込みそのままシャルバの腕に噛み付いた!

 

「ぐっ⁉︎は、離せ!この化け猫がァ!ぐああぁ!!」

 

黒歌はそのままシャルバの腕を喰いちぎり地面に捨てた!シャルバは無くなった腕を庇いながら黒歌から離れると拡散する魔弾を放ち再度黒歌に攻撃した!魔弾は黒歌に全て命中したが黒歌は平気な顔をしており、人差し指の爪に魔力を込めると鋭い刃にしシャルバをアーマーごと袈裟斬りに引き裂いた!シャルバは激しく吐血して黒歌を見た。

 

「ゴフッ⁉︎ば…馬鹿な⁉︎真の魔王たるこの私が…ありえん!私はこんな所で死ぬわけには…ッ!」

 

黒歌はシャルバに手を向け魔力を溜め始めた!とどめを刺す気だ。それを見たシャルバも相殺させようと残った片腕に全魔力を集中させたが次の黒歌から発せられた音声に驚愕した!

 

『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost‼︎』

 

「何⁉︎そんな馬鹿な⁉︎その力は⁉︎」

 

「あれはドライグの力⁉︎」

 

隠れて戦いを見ていたリアス達も驚きを隠せなかった!今の黒歌は奪った赤龍帝の力も使えるらしい!

 

「ば、化け物め!これでは赤龍帝の覇龍と変わらんではないか!冗談ではない!私の力はオーフィスの蛇の力で前魔王クラスまで引き上げられているのだぞ⁉︎それを…それをこんな化け猫如きに…‼︎」

 

「ゥゥゥ…滅べ…‼︎」

 

ゴオオオオオォォォォオオオオッッ!!!!

 

チャージが完了した黒歌の手から凄まじい出力の魔力の波動が放たれシャルバの体を呑み込んだ!

 

「ぐあああぁぁぁぁ!!!!…くっ!…や…やむを得ん、こ…ここは退くしか…ない…」

 

シャルバは完全に消滅する前に転移して逃げていった。

 

「ウアアアアアァァァァ!!」

 

シャルバを撃退した黒歌は天を仰ぐ様に激しい雄叫びを上げ呼吸を整え始めた!それだけで周囲に重圧が掛かりリアス達は思わず耳を塞いだ。その高周波の如く鼓膜が破れそうになる声に耐えたリアス達は黒歌の様子を心配そうに見つめていた。

 

「…姉様…」

 

「小猫、あなたがさっき言ってた黒歌が黒歌じゃなくなるってどういう事なの?」

 

「…姉様のあの力は仙術の力を暴走させた力です。相手の力を写し取って自分の物にすることができます。姉様は優れた仙術の使い手ですがあの状態が長時間続くといくら姉様でも危険です」

 

「そ、そうは言ってもあの力じゃ私達では太刀打ちできないわ」

 

黒歌の力はオーフィスの力でパワーアップしたシャルバを弄ぶレベル、魔王クラスの力を持つティアでも勝てるかどうか…

悩んでいると黒歌から音が聞こえ見ると、休憩が終わった黒歌が活動を再開した!今度はアザゼル達がいる方へ行こうとしている、今のままの黒歌が行ったら危険分子と判断され討伐されてしまう!それだけは絶対に阻止しなければ!

 

「姉様!もうやめてください!姉様!姉様ぁぁぁ!!」

 

「ゥゥゥ…」

 

『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost‼︎』

 

「⁉︎ッ!姉様⁉︎」

 

白音の必死の呼び掛けに黒歌は唸りながら振り向いた。言葉が通じた事に安堵したのも束の間、黒歌はこちらに手を向けると魔力を溜め始めた!今の黒歌は敵と味方の区別がつかないようだ!

 

「マズいわ‼︎あんなの受けたら私達では一溜りも無いわ‼︎皆!ありったけの防壁を張るのよ!!」

 

リアスと朱乃は全力の防壁を張り祐斗とゼノヴィアは聖剣のオーラを展開させ防壁を強化した!あの出力と威力では完全に防ぎ切れないかもしれないがリアス達は必死に防壁を張った!逃げるという選択もあったが今の黒歌なら逃げても外さないだろう。

 

「にゃぁ…滅べ…!」

 

黒歌の低い声と共に大出力の魔力が放たれた!迫ってくる魔力の波動に一瞬で前は見えなくなった!

 

「姉様ぁぁぁ!!」

 

白音の叫びと同時にリアス達が魔力に呑み込まれそうになったその時!

 

バシィィィィィッ!!!!

 

直撃寸前に衝撃波を感じ目を開けると目の前にデビルトリガーを発動させたティアがドラゴンラッシュギドラで黒歌の魔力を受け止めていた!

 

「ティアマット!!」

 

「ティア姉様!!」

 

「ぐぐぐ!!お、お前達!そのまま動くな!」

 

ティアのドラゴンラッシュギドラは黒歌の魔力を完全に受け止めている様に見えたが徐々に押されていた!ティアの腕からは血が噴き出し始め鱗が剥がれ出していた!

 

「ダメよティアマット!あなた一人では!」

 

「ぐぅぅぅ…!!ダ、ダンテが今いない以上…お前達を守るのは私の役目だ!」

 

「でも…あなたが死んじゃう!!」

 

「フッ…お前達を守って死ねるなら本望だ…ダンテが戻って来てお前達がいなかったらダンテに叱られてしまうからな…だからここは…お前達を守って散らせてくれ!!」

 

「ティアマットォォォォ!!」

 

ティアは龍王の分身にリアス達を守れと命令すると魔力を上げ叫んだ!

 

「ハァァァァァ!!我がドラゴンの力!全てを込める!!ドラゴンラッシュ…奥義!!」

 

ティアの魔力とオーラが一気に跳ね上がった!黒歌に劣らない程の力だ!

 

「ドラゴンラッシュ…オロチ!!!!」

 

三つ首だったドラゴンラッシュギドラは八つ首の巨龍のエネルギー波へと変化しそのまま黒歌の魔力の波動を押し戻し大爆発を起こした!

爆発が収まると龍王の分身は消え、リアス達は防壁を解除しティアの安否を確認した。煙が収まるとティアの姿が見えてきたが、その姿は…翼はボロボロに破れ、所々鱗が剥がれ全身血まみれになったティアだった!リアス達が駆け寄るとデビルトリガーが解除されティアは振り向いたが…

 

「フッ……ゴフッ‼︎」

 

「ティアマット‼︎」

 

「ティアさん‼︎」

 

ティアは激しく吐血して崩れ落ちた!リアスと朱乃は慌てて抱き止めると状態を確認した。かろうじて生きているが脈がかなり弱く魔力もほとんど残っていない…瀕死の状態だ。

 

「ティアマット…ごめんなさい、あなたにここまでさせてしまって……ありがとう…」

 

リアスは意識を失っているティアに涙を流して感謝した。朱乃が応急処置をしていると爆発を起こした黒歌の方から音がした!黒歌は多少血を流していたが大したダメージにはならず激しく唸りながらリアス達を探していた。ティアが命懸けで放った一撃だったのに少ししか効いていないなんて!

 

「ダンテ…早く帰って来て…!」

 

 

 




初めてダンテが登場しない回となりました。

黒歌の変貌した姿のモチーフはデビルマンレディーのギガレディー、または討鬼伝のボスキャラのカゼヌイ。

次回、次元の狭間からの脱出、お楽しみに!
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