ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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久しぶりにある人物が登場します


第74話 体が消える⁉︎次元の狭間から脱出せよ!

◇次元の狭間

 

天井も壁も床も何も無い、景色もただ真っ白な空間。シャルバの力によって次元の狭間へ飛ばされたダンテとアーシアはその空間を漂っていた。

 

「ダンテさん!ダンテさん!しっかりしてください!」

 

アーシアは意識を失っているダンテの体を揺さぶり目に涙を滲ませながら必死に呼び掛けていた。

 

「…う…う…ん……」

 

「‼︎ダンテさん!気がついたんですね!良かった…!」

 

アーシアは目を覚ましたダンテに安心して思わず抱きついた、ダンテもゆっくり体を起こしアーシアの無事を確認すると周りを見た。

 

「…アーシア、無事だったか」

 

「はい、ダンテさんが庇ってくれましたから。ダンテさんはお怪我はありませんか?」

 

「あぁ大丈夫だ、それより……ここは何処だ?」

 

「わかりません…私も目が覚めたらここにいましたから…私たち…死んでしまったのでしょうか…?」

 

アーシアは不安そうに周りを見渡していたが、ダンテはこの景色に見覚えがあった。この真っ白な空間、自分が死んだと勘違いしていまいそうになるこの雰囲気…

 

「次元の狭間…か」

 

自分とアーシアが今いる場所をダンテは理解したが、同時に自分たちを包んでいる結界に気づいた。するとダンテの体の中から魔具達の焦った声が聞こえてきた!

 

「「「おぉ主!目が覚めたか‼︎目覚めていきなりですまぬが、ここは危険だ‼︎」」」

 

「危険?どういうことだ?」

 

ケルベロスの焦り方的に相当なことだとは理解したが、続けてアグニ&ルドラとネヴァンが説明してきた。

 

「「この空間に来て少しして主とお嬢ちゃんの体が消え始めたのだ!」」

 

「何か拒絶的な力を感じたわ。そこで私達魔具全員でダンテとアーシアちゃんを結界で覆って守っていたの!でもいつまで保つかわからないわ!結界を張ってからもう大分経つけど、私達も限界になるまでなんとか頑張るからここから脱出する方法を考えて‼︎」

 

「あぁ、わかった」

 

この空間は人で例えると自分の体内に入り込んだ異物を消す白血球の様な働きがあるようだ。以前ここで母さんと再会した時は意識だけだったからその働きは無かった、だが今回は生身だ、魔具達の結界が無かったら今頃消滅していただろう。だからのんびりはしてられない!アーシアを守って無事にここから脱出しなければ!

 

「アーシア、俺の側から離れるなよ?」

 

「はい!」

 

アーシアはダンテの体にしがみつくとせめてもの助力として回復の力を結界の内側に展開した。

 

「さぁ、脱出作戦と行くか」

 

 

 

その頃、戦闘フィールドでは緊迫した状態が続いていた。

イッセーの覇龍の力を吸収して異形の怪物と化してしまった黒歌、そして黒歌の攻撃からリアス達を庇って瀕死の状態に陥ってしまったティア。唯一太刀打ち出来る者が倒れてしまい状況的に万事休すだった。

二発連続で魔力の波動を放ったこととティアの一撃で跳ね返されたことにより黒歌もすぐに動けなかったので、リアス達もこの隙に何か手を考えようとしていた。

ひとまず瀕死のティアを少しでも回復させようと応急処置をしていたが、その時意識を失っていたイッセーが目を覚ました。

 

「…う…う…ん…こ、ここは…?」

 

「ッ!イッセー‼︎良かった、目が覚めたのね!」

 

リアスは無事に目を覚ましたイッセーを涙を流しながら抱きしめた!眷属達もイッセーの無事に安心した。

 

「…部長?俺は…どうなったんですか?あの時…アーシアがいなくなって、激しい憎悪に支配されて…意識が無くなる瞬間黒歌さんが……ッ⁉︎そうだ!黒歌さんは⁉︎」

 

「…姉様は…あそこです……姉様は、イッセー先輩の覇龍の力を吸収して暴走してしまったんです」

 

「な、なんだって⁉︎」

 

表情を落として説明する白音にイッセーはリアスの腕から抜け出すと異形と化した黒歌を見て信じられない表情になった。

 

「それで…ティアさんが私達を庇って…」

 

そこには朱乃に応急処置をされているティアが倒れていた、魔力をほとんど感じない…死に掛けている。

 

「そ、そんな…ティアさんまで…」

 

イッセーにとってドラゴンとして先輩で師匠のティアの状態を目の当たりにし、イッセーは膝を突いた。

 

「俺の…俺のせいだ…俺の力が暴走しなければ黒歌さんも暴走しなかったし、ティアさんだって死に掛けることも無かったのに…‼︎」

 

イッセーは自分の責任だと拳を地面に打ち付け悔しそうに涙を流した。そんなイッセーをリアスと白音が優しく抱きしめた。

 

「…イッセー先輩は何も悪くないです!自分を責めないでください!」

 

「そうよイッセー!悪いのはダンテとアーシアを消したシャルバよ!自分に責任を押し付けるのはやめなさい!」

 

「ッ!そうだ…!アーシアとダンテさんは⁉︎」

 

二人の名を聞いたイッセーが慌ててリアスに問い詰めた!

 

「…アーシアとダンテは…次元の狭間に飛ばされてしまったわ…でも私達も信じているわ!ダンテとアーシアは必ず生きて帰って来ると!だから今はどうにかしてこの状況を乗り越えましょう!」

 

「部長…」

 

リアスの説得にイッセーは弱々しく顔を上げたが、同じく黒歌の方も動き始めた!この状況を乗り越えると言っても今の黒歌に太刀打ち出来る者なんて…

 

「困っている様だな?」

 

突然後ろから声を掛けられ全員が勢いよく振り向いた!そこには空間の裂け目から白龍皇ヴァーリと美猴、それと眼鏡とスーツ姿の手に神々しいオーラの長大な剣を持った青年がいた!オーラ的に聖剣だろう…腰にもオーラを放つ剣が備わっている、これも同じく聖剣だろう。

 

「はじめまして皆さま、私はアーサー・ペンドラゴン、アーサー王の末裔です。そして聖王剣コールブランドの所持者です、お見知りおきを」

 

聖王剣コールブランド…!!その名を聞いて全員に緊張が走った!なにせ史上最強の聖剣が目の前にあるのだから!全員が咄嗟に戦闘態勢を取ったが、ヴァーリ達から敵意は感じなかった。

 

「フッ、そう身構えなくてもいい、戦いに来た訳じゃ無い。赤龍帝の覇龍の力を感じて見に来ただけだ。しかし、覇龍の力を感じて来てみれば…これは一体どういうことだ?当の赤龍帝と龍王ティアマットはダウンし、覇龍の力が感じる者は異形の怪物になっている」

 

「ん〜…?なぁヴァーリ?今あそこで暴れてる化け猫、ダンテと一緒にいた猫魈じゃね?」

 

美猴が棍を肩に担いで異形の怪物の正体が黒歌だと見抜いた、美猴も黒歌と同じく仙術が使えるので気づいた様だ。

 

「確かに面影があるな。仙術の力で覇龍の力を吸収したのか?さしづめ、覇龍ならぬ覇猫と言ったところか?」

 

まるで見ていたかの如く言い当てるヴァーリにリアス達は黒歌を攻撃させない様に警戒していたが、周りを見ていた美猴がリアスに尋ねた。

 

「おんや〜?なんか足りねぇと思ってたらダンテがいねぇな?あと回復のお嬢ちゃんも」

 

「…ダンテとアーシアは…次元の狭間に飛ばされてしまったわ」

 

「次元の狭間?誰もいなかったぜ?」

 

「えっ…?」バッ!

 

美猴の発言にリアスは勢いよく顔を上げた!

 

「じゃ、じゃあ…ダンテとアーシアは…!」

 

「俺達はその次元の狭間から来たんだぜ?でもそんな奴らいなかったぜ?」

 

「美猴、次元の狭間と言っても広いのですよ、おそらくお二人は私達が通って来た場所とは別の場所に飛ばされたのでしょう」

 

アーサーの言葉にリアス達は表情を落とした、もし彼らがダンテとアーシアに遭遇していたら連れてきてくれるかもしれないと期待したからである。

 

「ふむ…兵藤一誠の覇龍では無い上にダンテもいないのならば俺達がここにいる理由は無い、帰るぞ美猴、アーサー」

 

ヴァーリは残念そうに溜め息を吐くと帰ろうとしたが、その時白音がヴァーリの服を震えながら掴んで止めた。

 

「小猫⁉︎」

 

「…ん?何か用かな?」

 

「…む、無理な話だと言うことはわかっています…ですが、現時点で今の姉様に太刀打ち出来るのは白龍皇である貴方しかいません。お願いします…!姉様を止めるのに力を…貸してください…‼︎」

 

「白龍皇の貴方でしたら…お願いします!」

 

震えながら涙を流し白音はヴァーリに頼み、朱乃も頭を下げてお願いした。ヴァーリは同様の表情でヴァーリの顔を見ているリアス達を見渡すとリアス達に訊いた。

 

「いいのか俺で?アーサーの『支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)』を使った方が早いんじゃないか?」

 

「確かにこの聖剣を使えば早いかもしれませんが…ですがヴァーリ?彼らはこの剣を使うことを望まないでしょう、それに今の彼女に効くかどうかもわかりませんし」

 

アーサーが持つ聖剣の名に祐斗とゼノヴィアが激しく反応したが今はどうでもよかった。

ヴァーリは前に出てくると覇猫状態の黒歌の方を向いたが、その時イッセーの籠手からドライグの声が聞こえた。

 

『アルビオン、黒歌と戦うつもりならば忠告してやる。手に気をつけろ、黒歌の手が怪しく光ったらすぐに離れろ、力を写し取られるぞ、俺もそれで力を奪われた』

 

ドライグの忠告にヴァーリからアルビオンの声が響いた。

 

『まさかお前から心配されるとはな…だが心配するな、手を向けられる前にカタを着けるさ』

 

ドライグとアルビオンの掛け合いが終わるとヴァーリの体が白い光に包まれ飛び上がった。

 

『Vanishing Dragon balance breaker‼︎』

 

白龍皇の禁手の白い全身鎧の姿になったヴァーリが覇猫の黒歌に向かって行った。その後ろ姿にリアス達はヴァーリに感謝し後を任せたのだった。

 

『さてヴァーリ、ああ言ったはいいが具体的にどうするつもりだ?』

 

「奴の力を抑えるしかない」

 

『ディバイン・ディバイディングは対象者の体に触れなければならない、今の奴がドライグの覇龍と同じだとしたら、あの状態じゃ…』

 

「ならば覇龍には覇龍だ、奴の手がこちらに向く前に奴の体に触れる!

我、目覚めるは、覇の理に全てを奪われし二天龍なり、無限を妬み、夢幻を想う、我、白き龍の覇道を極め、汝を無垢の極限へと誘おう‼︎Juggernaut Drive!!」

 

呪文と共にヴァーリの体が巨大化し覇龍の鎧の姿に変わった!ヴァーリはスピードを上げると戦闘態勢を取る黒歌に突撃した!

 

 

 

同じ頃ダンテとアーシアは魔具達が展開した結界の中で次元の狭間が発するダンテ達を消そうとする力に耐えていた。しかし、この空間では魔力の消費量も激しい様で魔具達は限界を迎えていた。

 

「「「…す、すまぬ主…‼︎」」」

 

「「も…もう…限界じゃ…‼︎」」

 

「はぁ…はぁ…!ご、ごめんなさいダンテ…‼︎」

 

パリィィィン!!

 

魔具達が展開していた結界が粉々に砕け散り、ダンテとアーシアは空間に放り出された!ダンテは飛ばされそうになったアーシアをしっかり抱きとめるとアーシアをコートの内側に入れて魔力の膜を作り出し魔具達にお礼を言った。

 

「ありがとよお前ら……大丈夫かアーシア?」

 

「はい!…ですがダンテさん、このままじゃ…」

 

「あぁ、確かにマズいな、あいつらに結界を張ってもらってる間も色々考えてたが、いい作戦が思い浮かばなかった」

 

ダンテは魔具達が頑張ってくれたのに何も思い浮かばなかった自分に苛立った。

 

「この膜もいつまで保つかわからねぇし……こうなったらデビルトリガーを使ってみるか。アーシア、俺にしっかり捕まってろよ?」

 

「は、はい‼︎」ギュ!

 

「よし、デビルトリガー!!」カッ!

 

魔人の姿に変身したダンテはアーシアを片手で抱きしめるとリベリオンを抜き空間を飛び回った!

 

 

 

その頃、覇龍と化したヴァーリは同じく覇龍の力を持つ覇猫の黒歌を相手に激しい戦闘を繰り広げていた!ヴァーリは素早く動き回り黒歌の体に触れようとしていたが、黒歌は覇龍の力に慣れてきており確実にヴァーリの動きに対応していた。今よりさらにスピードを上げれば触れられるだろうが攻め過ぎるとスピード慣れされ手を向けられ兼ねない!ヴァーリは一瞬の隙を狙って動き回っていた。

 

「くっ、流石猫だな、全く隙が無い。早いところケリを着けなければ先にこちらのスタミナが切れてしまう、ここは最速で勝負を懸けるか」

 

『だが迂闊に近づけば力を写し取られ兼ねんぞ』

 

作戦を立てていると黒歌がヴァーリに手を向けてきた!マズい‼︎力を写し取られると思ったヴァーリは急いで黒歌から離れたが黒歌の手は怪しく光っていなかった、代わりに黒歌の魔力が凄まじい速度で上がり始めた!

 

「Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost‼︎」

 

『くっ!やはりその力も健在か!だが…その力は本来俺の宿敵の力だ!お前如きが使っていい力では無い‼︎』

 

アルビオンはドライグの力を使う黒歌に叫んだが、同時にヴァーリがある作戦を思いついた。

 

「待てアルビオン、閃いたぞ。ここに来た時奴は休息中だった、その前に同様の技を放ったとすれば、奴はあの技を使うと行動力が落ちるということだ、勝負は奴が技を放った瞬間だ!」

 

ヴァーリは黒歌が魔力の波動を放って疲れた瞬間を狙うことに決めた。ヴァーリは防御態勢を取ると宝玉を光らせた。

 

「…滅べ…‼︎」ゴォォォォ!!

 

チャージが完了した黒歌の手から魔力の波動が放たれヴァーリは体を結界で覆い翼を広げると波動に向かって突撃した!ヴァーリの体が波動に呑み込まれた瞬間ヴァーリは白龍皇の能力の半減の力を発動させた!

 

『Divide!』

 

ヴァーリの鎧の宝玉から音声が響いた瞬間!魔力の波動の出力が半減した!ヴァーリは連続で音声を響かせ黒歌の魔力の波動を止めると擦り抜け様に黒歌の肩に触れた!

 

「よし!触れたぞ!今だアルビオン!」

 

『Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide‼︎』

 

「ぐぐっ…!??!」

 

連続で半減の力を発動させ黒歌の魔力はどんどん落ちていった!黒歌も倍加の力を発動させようとしたが魔力の波動を放った反動で間に合わず膝を突いた!

 

「やったわ!黒歌の力を抑え込んだわ!」

 

「姉様を元に戻せるかもしれない!」

 

リアス達も黒歌の力を抑えることに成功したことに歓喜の声を上げた!やはり覇龍に敵うのは覇龍しかいない!

リアス達は勝利を確信したが、ヴァーリは念を入れてとどめにもう一度半減の力を使おうと膝を突く黒歌に手を向けたが、黒歌も弱々しく腕を上げた。

 

「もう勝負は着いた、貴様に勝ち目は無い、諦め…パチン!…なっ⁉︎」ガタガタ!

 

次の瞬間!予想外のことが起きた!顔を伏せた黒歌が指を鳴らした瞬間ヴァーリの体が突然動かなくなったのだ!まるで金縛りに掛かった様に…

 

「な、何だ⁉︎体が…体が動かない⁉︎…まさか‼︎」

 

『ヴァーリ!これは仙術の力だ!奴の肩に触れた時同時に仙術を流されたのだ!あの一瞬で流すとはなんて奴だ⁉︎覇龍の力を持つ今の奴ならこちらの動きを止めることなど容易いぞ!』

 

仙術が掛かり動かない体をヴァーリは必死に動かそうとしたが、黒歌はゆっくり立ち上がるとニヤッと笑いヴァーリに手を向け怪しく光らせた!

 

「しまっ…‼︎」ズズズ…

 

動けないヴァーリの体から白い魔力が出てきて黒歌の手に吸収された!力を写し取られたヴァーリは覇龍の鎧が解除され禁手状態に戻された!黒歌は容赦無く手をヴァーリに向け奪った半減の力を発動させた。

 

「 Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide‼︎」

 

力を落とされたヴァーリの体を黒歌は掴むと勢いよく放り投げた!しかしヴァーリも投げられた瞬間最後の力を振り絞って技を放った。

 

『Half Dimension‼︎』

 

その技を受けた黒歌の体は脈打つと半分くらいの大きさに縮んだ、これは倍加の力でも元に戻せない。ヴァーリはフッと笑うと意識を失った、宝玉の光も消えアルビオンも気を失った。地面に叩きつけられる前にヴァーリは筋斗雲で飛来した美猴に回収された。

 

「ヴァーリ!おいヴァーリ⁉︎しっかりしろ!!」

 

美猴はヴァーリを連れてリアス達の所に戻ってくるとヴァーリを床に下ろした。ティア同様なんとか生きている、脈も弱いが魔力の消耗が激しい!ドライグによると覇龍は発動者の生命力を削るらしい。黒歌を止める為にここまでやってくれたなんて…!

 

「ありがとうヴァーリ…あなたの戦いは決して無駄にはしないわ…!」

 

力は奪われたが黒歌の体の大きさを半分にすることが出来た!これが良い結果に繋がればいいのだけれど……ッ⁉︎その時、黒歌から凄まじい魔力を感じ取ると黒歌がこちらに手を向けて魔力をチャージしていた!もう倍加の力で体の状態を戻していた!

 

「姉様!もうやめてください!姉様ぁぁぁ!!」

 

白音が必死に黒歌に呼び掛けた!その叫びに黒歌の表情が一瞬強張ったが黒歌は魔力の波動を放った!体の大きさが半分になったことにより出力が落ちていたがそれでもリアス達を消滅させるには十分な威力であった!

 

バシィィィィィ!!

 

魔力の波動がリアス達を呑み込もうとした瞬間、何者かがリアス達の前に入り魔力の波動を受け止めた!受け止めた人物を見たリアス達は目を疑った!

 

「あ、あなたは…⁉︎…オーフィス⁉︎」

 

そう、リアス達の前に入った人物、それは…無限の龍神オーフィスだった!オーフィスは無表情のまま片手で黒歌の魔力の波動を受け止めていた。

 

「オ、オーフィス!あなたどうしてここに⁉︎」

 

「お前達 ダンテの友達 我が守る」

 

「で、でも、私達はあなたに酷いことを…」

 

「いい 我 気にしない」

 

「オーフィス…!」

 

「 Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide」

 

オーフィスが魔力の波動を防いでいると黒歌が半減の力を連続で発動してきた!しかしオーフィスは平気な顔をしていた。

 

「無駄 我にその力 効かない」

 

オーフィスは片手に力を少し込めると黒歌の魔力の波動を押し戻し黒歌の体を魔力の結界に閉じ込めた。

 

「これでしばらく 動けない」

 

オーフィスは黒歌の動きを封じ込めると手を下ろした。

 

 

 

次元の狭間ではデビルトリガー状態のダンテが必死に空間から抜け出そうと飛び回っていた!リベリオンの技を空間に飛ばしたり魔具の技も閻魔刀も試してみた、しかしどれも意味を成さなかった…息も上がり魔力も大分消耗してきた、アーシアが回復の力をダンテに当てていたがダンテもアーシアに無理をさせたくなかったので控えさせた。

 

「…チッ、やっぱりここは魔力の減りが普段より早ぇな。残り魔力を考えるとデビルトリガーは解除した方が良さそうだな、アーシアも無理するな」

 

「で、ですがダンテさん!」

 

「いいんだ…これ以上やるとお前も危ない、無理するな」

 

「ダンテさん……はい…」

 

ダンテはデビルトリガーを解除すると最初と同じ魔力の膜で自分たちを覆った。ダンテはアーシアを守る様に抱きしめ拳を強く握り表情を歪ませた!あらゆる手を尽くしたがこの空間から抜け出す方法は見つからなかった、くそっ!情けねぇ!俺は少女一人守れずに消滅するのか!何が伝説のネフィリムだ!何がスパーダの真の継承者だ!俺はなんてちっぽけな存在だ!親父…母さん……すまねぇ…

 

『ふん、諦めるのかダンテ?』

 

諦めかけたその時、何処からか聞いたことのある声が響いた…この声…まさか…!

声の聞こえた方を向くと光の粒子が集まりある人物の姿になった。

 

「…やっぱり、お前だったか……バージル…!」

 

その人物…消滅した筈のダンテの双子の兄バージルだった!

 

「…バ…バージル…さん…?」

 

バージルの姿を見てアーシアは信じられない表情になり涙を流した。

 

「お前は…あの時の娘か」

 

「バージルさん…!またお会いできて良かったです…‼︎」

 

アーシアは歓喜の涙を流しバージルに頭を下げた。

 

「ふん、あの時とは立場が逆だな?今回はお前が死にそうだな」

 

泣いているアーシアにバージルは素っ気ない態度で返した、その返しにダンテは溜め息を吐いた。

 

「相変わらず口下手な兄貴だぜ、礼くらい言ってやったらどうだ?あの戦いの時必死にお前を治療してたのはアーシアなんだからよ」

 

「フッ、そうだな。確かにお前の治療が無ければあの時俺の体はすぐに消滅していたからな、一応礼は言っておくぞ小娘」

 

「いえ…///…グスッ」

 

アーシアが頬を染めて答えると、ダンテは本題に移った。

 

「それで?どうしてここに来たんだバージル?脱出するヒントでも教えに来たのか?悪いが武器は効かないみたいだぜ?」

 

「さっきも言ったが、諦めるのかダンテ?それでよくスパーダの継承者になると言ったものだな」

 

「そんなこと言っても仕方ないだろ、あらゆる手は尽くしたんだ、方法が無いんじゃどうしようも無いだろ」

 

平行線を辿るバージルの言葉にダンテは聞くと、バージルは腕を組んで答えた。

 

「…親父はどんなことが起きても諦めなかった…ムンドゥスを封印した時もだ…」

 

「…あぁ、で?何が言いたいんだよ?」

 

「今のお前には親父の諦めない心が欠けていると言っている、それではスパーダの真の継承者にはなれん」

 

「じゃあどうしろってんだよ?」

 

バージルらしからぬ言葉にダンテは聞き返すとバージルは後ろを向きダンテの方を向かずに答えた。

 

「閻魔刀を使え、そいつには空間を斬り裂く力がある。俺がネロアンジェロの姿だった時も剣に閻魔刀の力を纏わせてこの異世界に来たのだろう」

 

「さっき閻魔刀も使ったがそんなこと出来なかったぜ?」

 

「それはまだお前が完全に閻魔刀を使いこなせていないだけだ、使い手がそんなんでは閻魔刀も泣いているぞ?フッ」

 

鼻で笑いながらヒントをくれたバージルにダンテは舌打ちして苦笑いしたがバージルに笑い掛けた。

 

「なるほどな。でも意外だな?お前が俺を助けてくれるなんてよ、どういう風の吹き回しだ?」

 

「ふん、勘違いするな。ここでお前に死なれたら、俺が何の為に後を託したかわからなくなるだけだ」

 

「そうか…」

 

まったく、相変わらず素直じゃねぇ兄貴だぜ…ま、そこがバージルらしいけどな。バージルはダンテに声を掛けるとそのまま歩き出した。

 

「死にたく無ければ急ぐことだ、ではさらばだ」

 

「あ、あの…バージルさん!」

 

去っていくバージルをアーシアが呼び止めた、バージルは振り向かなかったが止まった。

 

「ありがとうございました!!」

 

「…ふん」

 

バージルはそのまま歩き出すと再び光の粒子となり消えた。

ダンテは改めて閻魔刀を抜くと、顔の前で構え目を閉じると閻魔刀の刃に魔力と想いを集中させた。行き先はリアス達…俺の大切な仲間達の所だ!

 

ドクン!「よし、行ける!アーシア!俺に捕まれ!」

 

「はい‼︎」

 

刃が脈打ち光り出すと、ダンテはアーシアが捕まったのを確認し閻魔刀を空間に振り下ろした!

 

空間に出来た裂け目に飛び込むと景色が変わり、目の前に信じられない表情でダンテとアーシアを見つめるリアス達がいた。

 

「…ダ…ダンテ…?ダンテなの…?」

 

「あぁ…待たせたな」

 

 




無事に次元の狭間から脱出したダンテとアーシア!

次回、黒歌を助ける為に再び伝説が降臨します!お楽しみに!
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