黒歌がダンテと白音によって救われ無事に元に戻り、ダンテと白音は黒歌に肩を貸しながらリアス達の元に戻ってきた。
戻ると黒歌は朱乃に服を再生してもらい、体から写し取ったドライグの倍加の力とアルビオンの半減の力をそれぞれイッセーとヴァーリに返した。
「リアスちん…皆…ごめんなさい‼︎あたしの…あたしのせいで…‼︎」
黒歌は深々と頭を下げてリアス達に謝罪した。しかしリアス達は申し訳なさそうに頭を下げる黒歌に逆に微笑んで見ていた。
「いいのよ黒歌、私達は何も気にして無いわ。それよりもあなたが無事に元の姿に戻ってくれて良かったわ」
「で、でも!あたしのせいでティア姉が…!」
「気にする事はない黒歌、私は死に掛けた事よりもお前が…大切な家族のお前が無事に戻ってくれたことが何よりも嬉しい。黒歌…よく無事に帰ってきてくれた…!お帰り…‼︎」
ティアとリアスは優しく黒歌を抱きしめた。
「リアスちん…ティア姉……うぅ…あり…がとう…!…ありがとう…‼︎」
黒歌は自分を責めずに許してくれたリアス達に震えながら涙を流し感謝した。
「お帰り、黒歌さん!」
「お帰りなさい黒歌さん!」
イッセー達も黒歌に寄り添いそれぞれ声を掛けて抱きしめ黒歌を祝福してあげた。黒歌はこんなにも自分を想ってくれたリアス達に心から感謝したのであった。
「よかったな黒歌」
「…お帰りです、姉様」
ダンテも黒歌の頭を撫で、白音もそっと抱きしめた。
「ダンテ…白音…ありがとう」
黒歌は二人を抱きしめ返し救ってくれた二人に改めて感謝した。その様子をヴァーリ達はフッと笑いながら見つめていたが、アーサーがダンテが担いでいた魔剣スパーダを興味深そうに見つめ尋ねた。
「ふむ、それが魔剣スパーダですか…なるほど…確かに凄まじい力ですね。ダンテさん、よろしければ見せて頂いてもよろしいですか?」
「ん?何だ?興味があるのか?別にいいぜ、ほらよ」
アーサーは目を輝かせてダンテにスパーダを見せてくれる様頼んだ、すると祐斗とゼノヴィアも興味が湧いたのかスパーダの側に寄って来た。
「こ、これが魔剣スパーダ…‼︎」
「あぁ…コカビエルの時にも見たが、改めて近くで見ると凄まじい剣だな…」
祐斗とゼノヴィアはスパーダの放つ魔力に表情が強張っていたが、剣の使い手としてスパーダをまじまじと見つめていた。
「これは素晴らしい剣ですね、これほど興味を唆られたのは久しぶりです。それでは失礼しま…うわっ!?」
アーサーがスパーダの柄を握った次の瞬間!アーサーはスパーダごと前に倒れ込みスパーダは地面を裂きデカい音を立てて落ちた!その様子を見たダンテはニヤついて見ていた。アーサーは眼鏡をクイっと上げると服の埃を払い再度スパーダの柄を握ったがスパーダはびくともしなかった。
「くっ⁉︎お、重い⁉︎何ですかこの重さは?」
「へへ、どうした?持ち上げらんねぇか?」ニヤニヤ
ダンテはニヤニヤしながら苦戦するアーサーを笑った。
「お、重い!…この重さは普通じゃないですよダンテさん」
祐斗も持ってみたが全く動かなかった…まぁ祐斗は今まで軽い剣ばかり扱ってきたから簡単には持ち上げられないだろうな。すると見兼ねたゼノヴィアが…
「ふふ…木場?この剣を持ち上げるにはコツがいるんだ、ほら私と代われ」
スパーダを持ち上げられない祐斗にゼノヴィアが手本を見せようと手首を動かしながらスパーダの前に来るとスパーダの柄を握った。
「いいか見てろ?脇を締めて無駄に力まずそのまま一気に…ふっ!…ん?……ん!ん!…ハハハ…おかしいな……ふんぬぅぅぅぅっ!??!」
「へへ、どうしたゼノヴィア?持ち上がってねぇぞ?」
自信満々でスパーダを持ち上げようとしたゼノヴィアだったが…やはりびくともしなかった。そのあまりの重さにゼノヴィアは軽くショックを受けていた。
「な、何故だ⁉︎フォースエッジだった時は持ち上げたり振り回したりできたのに…私ではダメだと言うのか魔剣士スパーダ殿⁉︎」orz…
「残念だったなゼノヴィア?スパーダはフォースエッジの数倍の重さがあるんだ、そう簡単には持てねぇさ。まぁフォースエッジを持てただけでもよかったじゃねぇか」
ダンテはゼノヴィアを慰めると軽々スパーダを片手で持ち上げリベリオンと一緒に背中に刺した。
「おーい、ダンテ!」
「ん?おぉアザゼル、お前らも無事だったか」
そこへアザゼルとサーゼクス達が飛んできた、イリナやミッテルト、タンニーンにロスヴァイセ達も一緒だ。イッセー達は跪いてサーゼクスに挨拶した。
「あぁ、こっちはもう一人の首謀者も倒した、後の残党も今オーディン達が片付けてる、もう収束したと見てもいいだろ。それより…こっちも大変だったみたいだな?」
アザゼルは周りを見渡しここであった事を改めて理解した。サーゼクスも前に来てリアス達に声を掛けた。
「とりあえず皆ご苦労だった、色々聞きたいこともあるが今はゆっくり休んでくれ」
「サーゼクス様‼︎」
労いの言葉を掛けるサーゼクスに黒歌が震えて声を掛けた!
「黒歌…キミも大変だったね」
「サーゼクス様…!あたし…!あたし…‼︎」
黒歌はガタガタに震えて汗を流すと勢いよくサーゼクスに頭を下げた!
「サーゼクス様!申し訳ありませんでした!!もう少しであたしは取り返しのつかない事をするところでした!!もう覚悟は出来ています!どんな罰でも受ける所存です!!」
「姉様…」
強く目を瞑り頭を下げ続ける黒歌!黒歌を見てリアス達も黒歌を許してもらえる様に頭を下げた!そんな黒歌達を見てサーゼクスは黒歌に近づくと黒歌の前に来た、黒歌はより一層震えてサーゼクスの決断を待った。
「顔を上げたまえ黒歌」
「ッ‼︎」
黒歌はビクッとしおずおずと頭を上げるとサーゼクスはそっと黒歌を抱きしめた!サーゼクスの行動に黒歌はもちろんリアス達も信じられない表情になった!ダンテは腕を組んで見ていた。
「黒歌、無事でよかった。私達もキミが助かって本当に良かったと思っているよ」
「で、でも!あたしは…これだけの事を…!」
「心配することは無い。キミを信じる者達がキミを鎮め、私達が周りに結界を張った事で被害は最小限に抑えられた。見たまえ、破壊されたのはこの一帯だけだ。それに黒歌、考えてみたまえ?ここは一体何処なのか?」
「…えっ?…何処って………ここは…‼︎」
黒歌は少し考えると気づきリアス達もハッとして気づいた!ダンテはフッと笑ってサーゼクスを見た。
「そう、ここは元々レーティングゲームの為に作られた使い捨てのフィールド、だからいくら破壊されても罪にはならないという事さ。よって黒歌、キミには何の罪も無い、キミは無罪だ、安心しなさい」
サーゼクスは笑顔で黒歌の頭を撫でた。撫でられた黒歌は数秒間呆けていたが、後ろを振り向きリアス達の顔を見るとダンテの方を向いた、ダンテも腕を組んで頷いていた。決断を聞いた黒歌はダンテに駆け寄り嬉しそうに抱きつき涙を流した!
「ダンテ‼︎やったにゃ!あたし悪く無かったにゃ‼︎」
「フッ、よかったな黒歌、また余計な監視が付くんじゃねぇかと思ってヒヤヒヤしたぜ」
「おめでとうございます姉様!」
白音も黒歌を祝福し黒歌は笑顔で白音を抱きしめた!黒歌達の喜ぶ様子を見たサーゼクスはダンテ達の後ろで無表情で立っているオーフィスに近づきお礼を伝えた。
「ありがとうオーフィス。リアス達を守ってくれて、本当に感謝している。キミにはもう疑いを掛ける事はできないね、これからもよろしく頼む」
「うん 我 ダンテの友達 これからも一緒」
頭を下げるサーゼクスにオーフィスは無表情のまま返した。
感謝や労いの言葉が聞こえる中アザゼルは岩に寄り掛かっているヴァーリに手を振りながら声を掛けた。
「よぅヴァーリ、お前もご苦労だったな。まさかお前が来るとは思わなかったぜ」
「まぁ当初の予定とは違ったけどな。…今回の戦いで俺もまだまだという事を思い知らされた、あの猫魈に敵わない様じゃ到底ダンテには敵わないという事だからな。フッ、敗北から学ぶとはこういう事か」
「そうか」
ヴァーリは悔しそうだったが拳を握りダンテに向けると笑みを浮かべた、まるで新たな目標が出来た様に。そんなヴァーリを見たアザゼルは少し変わったなと思いながらヴァーリの肩に手を置いた。
ヴァーリはイッセーの隣に来ると空を指差した。
「そろそろだ…兵藤一誠、空を見てみろ」
「えっ?…ッ‼︎」
ヴァーリに言われ空を見上げるととてつもない力の気配がこのフィールドに近づいてくることに気づいた!何だこの力の波動は⁉︎ダンテでさえ身震いする程の力を感じた!
ビシッ!…ビシビシ……!
「よく見ておけ兵藤一誠、あれが俺が見たかったものだ」
その時空間が割れそこから現れた存在にイッセーはもちろんリアス達も口を開けて固まっていた!そこにはとてつもなく巨大な生物…真紅のドラゴンが空を泳いでいた!デ、デカい!何だありゃ⁉︎タンニーンやティアなんて比じゃないぞ⁉︎百メートルは優に超えている!まるで元の世界で遭遇し喰われたことがある巨大魔獣リバイアサンだ!しかしダンテは自然と笑みを浮かべていた。
ヴァーリは目を細めながら続ける。
「赤い龍と呼ばれるドラゴンは二種類いる。一体はキミに宿るウェルシュドラゴン赤龍帝。そしてもう一体…それが黙示録に記された赤いドラゴンだ」
「黙示録…?」
「そうだ、『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』グレートレッド、『真龍』と称される偉大なドラゴンだ。次元の狭間に住み、永遠にそこを飛び続けている。今回、俺達はあれを確認する為にここに来たんだ」
「つまりあれがオーフィスの目的か…いいねぇ、中々手応えがありそうだ」
ダンテは腕を組んでグレートレッドを見るとオーフィスを見た、オーフィスはグレートレッドに指鉄砲を向けて呟いた。
「グレートレッド 我はいつか静寂を得る でも…今はいい」
オーフィスの言葉にグレートレッドは目をこちらに向けるとそのまま去って行ったが、その目はオーフィスではなくダンテを見ている様に見えた。
「俺が最も戦いたい相手ーー『DxD(ドラゴン・オブ・ドラゴン)』と呼ばれしアポカリュプス・ドラゴン、グレートレッド。俺は『真なる白龍神皇』になりたいんだ、赤い龍の最上位がいるのに、白だけいないのでは格好がつかないだろう?だから俺はそれになる。いつかグレートレッドを倒してな。その為にも…まずは貴方を倒す!デビルハンターダンテ!」
それがヴァーリの夢か。ヴァーリは笑みを浮かべダンテを指差した。
「フッ、いいぜ、いつでも来い。派手にクレイジーにやろうぜ」
ダンテも笑みを浮かべヴァーリの挑戦を承諾した。ヴァーリは再びイッセーの方を向くと尋ねた。
「兵藤一誠、俺を倒したいか?」
「あぁ、倒したいさ。けど、俺が超えたいのはお前だけじゃない。木場や匙、ドラゴンとしての先輩のティアさん、そしていつかダンテさんも超えたい。俺には超えたいものがたくさんあるんだ」
「俺もそうさ。俺もキミ以外に倒したいものがいる。フッ、俺とキミには二天龍の対決よりも大切な目標と目的が存在している、きっと今代の赤い龍と白い龍はおかしな存在なのだろう。そういうのはたまには悪くないな、だが、いずれは…」
「あぁ、決着をつけようぜ!部長や朱乃さん達のおっぱいを半分にされる訳にはいかないからな!」
「フッ、やはりキミは面白い。強くなれよ?兵藤一誠」
イッセーが拳を向けるとヴァーリもフッと笑い応じた。
お互いの目標を語り合いいつか再戦を約束したヴァーリは美猴とアーサーと共に帰り始めた。リアスは改めてヴァーリに今回助けてくれたことにお礼を言い感謝した。ヴァーリは後ろに手を振り、美猴はフレンドリーに去って行ったがアーサーは去り際に祐斗とゼノヴィア、そしてダンテに声を掛けた。
「木場祐斗さん、ゼノヴィアさん、いつか聖剣を巡る戦いをしましょう。そしてダンテさん…その魔剣スパーダと我が聖王剣コールブランドが激突する時を楽しみにしています。では」
アーサーは丁寧に頭を下げると空間の裂け目にヴァーリ達と一緒に去って行った。最強の聖剣と対決か…
「…楽しみにしてるぜ」
ダンテはスパーダの柄を握ると笑みを浮かべ、ティアと黒歌が寄り添った。
この後、後処理が行われ、今回の首謀者であった旧ベルゼブブと旧アスモデウスが倒されたことにより各地で暴れ回った旧魔王派は退却及び降伏した様だ、事実上壊滅状態だ。後禍の団には人間の英雄や勇者の末裔の『英雄派』ってのがいるらしいが…そいつらに会うのはまだ先になりそうだ。
「さぁアーシア、今度こそ帰ろう!俺達の家へ!体育祭で二人三脚頑張ろうぜ!」
「はい!イッセーさん!一位取りましょうね!」
イッセーはアーシアの手を握り笑顔で言いアーシアは満面の笑みで答えた。
こうして、救出から始まった激戦は終わりダンテ達は人間界へと帰還した。さぁ今度の休みは体育祭だ!頑張れよ?
▽
体育祭当日。
学園の校庭に空砲の音とプログラムを告げる放送が響く!校庭内にも応援する声と歓声が響き渡っていた!ダンテ達も便利屋を休みにして見に来ていた。
各種目でグレモリー眷属は大活躍だった。
白音はパン食い競争で一位を取り…凄い勢いでパンに食い付いていたが、猫の本能が出てたな。もの凄い勢いで応援していた黒歌も注目されていたし。
ゼノヴィアとイリナはリレーのアンカー同士の対決でお互い凄まじいスピードで校庭を爆走していた!悪魔と天使の力を使ってる様に見えたな…陸上部の奴らが勧誘しようと目を光らせてたぞ?
借り物競走に出た祐斗も凄かった、祐斗が探してる物をたくさんの女子生徒が渡そうとしていた!流石イケメンと呼ばれるだけのことはあるが…男子達がもの凄い目つきで睨んでたぞ?
短距離走に出たリアスと朱乃は凄かった…あぁ確かに凄かった!何が凄いって、100前後の巨乳を激しく揺らしながら走ってたからな!鼻血を噴いてる男子生徒が続出してたぜ、絶対狙ってるだろアレ⁉︎
そしてついにイッセーとアーシアの二人三脚の出番になった、ダンテ達とリアス達はよく見える場所に移動した。空砲が鳴りスタートになった!
「いくぞアーシア!」
「はいイッセーさん‼︎」
「「いっちにい!いっちにい!」」
上々の走り出しだ、コースの半分近くに来たところで半分は抜きイッセーとアーシアはペースが乱れない様に確実に順位を上げていった!
「イッセー!アーシア!一番を取りなさい!」
「二人共!いけますわよ!」
「イッセーくん!アーシアさん!一番狙えるよ!」
「イッセー!アーシア!いけぇぇぇっ!!」
「二人共頑張ってぇ!!」
「イッセー先輩!アーシア先輩‼︎」
「ファイトです!」
リアス達とイリナが応援している!その声援にイッセーとアーシアのスピードが上がった!よし、ここは俺も応援してやるか。
「イッセー!一番取れよ?負けたらスパーダでしごくぞ!」
Σ「!?」
「イ、イッセーさん⁉︎どうしました⁉︎」
脅しに聞こえるダンテの応援にビクついたイッセーのスピードが急に上がった!突然上がったスピードにアーシアが少し焦っていたがなんとかついていった。
「…脅しにしか聞こえんぞダンテ?だが修行メニュー変更は賛成だな。では私も…兵藤一誠!負けたらドラゴンの修行フルコースだ‼︎死ぬ気で走れ‼︎」
「鬼にゃね二人共?「ネフィリムだぜ?」「ドラゴンだが?」…はいはい、そんなんじゃなくて普通に応援したら?頑張れぇ!イッセーちん!アーシアちん!」
脅しにしか聞こえないダンテとティアの応援に黒歌がツッコミを入れたが、そのおかげでさらにイッセーとアーシアのスピードが上がり結果は見事一位となった!
「やった!やったぞアーシア‼︎」
「はい!やりましたねイッセーさん!私たち二人の勝利です!」
イッセーとアーシアは手を取り合って勝利を讃え合った。リアス達とダンテ達も集まって来て喜び合った。すると突然イッセーは不意に脱力感に襲われアーシアがイッセーを支えた。
「イッセーさん?大丈夫ですか?」
「あー、ちょっと張り切り過ぎたかも」
それを聞いてリアスはアーシアにイッセーを人気の少ない体育館裏に連れて神器で治す様に促しアーシアの背中を押した。
「アーシア、頑張りなさい?」
「…ッ///」
リアスの一言にアーシアは頬を染めていたがイッセーを連れて体育館裏に向かった。そこでイッセーはアーシアに回復してもらうと気合いを入れ直した。
「サンキューアーシア!よっし!これで残りのプログラムも頑張るぞ!」
「イッセーさん」
「ん?何だアーシア?」
アーシアに呼ばれ振り向くとアーシアはイッセーに唇を重ねた。突然のキスにイッセーは頭がパンクしそうになったがアーシアは満面の笑みでイッセーに言った。
「イッセーさん、大好きです。ずっとお側にいますから」
「アーシア…俺もアーシアの側を離れない!これからもずっと一緒だ!」
「はい‼︎」
イッセーとアーシアは再びキスすると抱きしめ合った。
その様子をダンテと黒歌が微笑みながら見つめていた、黒歌はダンテの肩に頭を乗せた。
「良かったわねあの二人。お幸せににゃ、イッセーちん、アーシアちん」
「フッ、そうだな。ハッピーエンドってやつか?」
黒歌はダンテの顔を見つめるとダンテに訊いた。
「ねぇダンテ?あたしが暴走したあの時、キスして助けてくれたんだよね?」
黒歌は自分が暴走した時に鎮める手段としてキスしたことを訊いてきた。
「ん?あぁ、あの時お前に俺の姿を認識させるにはあれしか無いって思ったからな…嫌だったか?」
「ううん…嬉しかったにゃ。ダンテの声が聞こえた事も嬉しかったけど、ダンテとキスするのはあたしの夢でもあったから…///あの時はちゃんとお礼が言えなかったにゃ、ダンテ、助けてくれてありがとう…!」
黒歌はダンテに改めてお礼を言いダンテを抱きしめた、ダンテも黒歌の頭を撫でた。
「それでねダンテ、お願いがあるの…」
「何だ?」
「もう一度…キスしてほしいのにゃ///今度はちゃんとした状態で。ファーストキスは終わっちゃったけどこういうのはちゃんとした方がいいと思うのにゃ。だからその…ダメ?」
頬を染めてダンテにお願いするともじもじして顔を赤くした。
「あっ…にゃはは///ご、ごめんにゃ!いきなりそんなこと頼んだら困っちゃうよね⁉︎今の忘れてにゃ〜///」
「フッ」
あたふたする黒歌にダンテはフッと笑うと、そっと黒歌を抱き寄せ唇を重ねた。キスしてもらえたことに黒歌は驚いたがすぐに微笑み抱きしめ返すとキスに応じた。
「…えっ?ちょ、ちょっと、あれってもしかして…ダンテさん⁉︎」
「う、嘘でしょ⁉︎まさか浮気⁉︎大変!ティアさんに知らせないと!」
その様子を遠くから目撃した片瀬と村山が浮気と勘違いしてティアに報告しようと叫んでいたが…
「「んぶっ⁉︎ん〜〜⁉︎ん〜〜〜‼︎………」」
「すまんなお前達、今見たことは忘れてくれ………フッ」
そこに現れたティア本人が二人を胸に押し付け二人は気絶させられたのだった。気絶した片瀬と村山を抱え保健室に連れて行く前にティアは抱き合うダンテと黒歌を微笑んで見つめた。
「ダンテ、大好きにゃ、これからもずっと一緒にゃ」
Chapter End
体育祭裏のホーリー編 完
次回、閑話ですがお楽しみに!