海から帰ってきた翌日、今日もリアス達は学園が休みなので全員事務所で過ごしていた。今日は依頼の仕事を少ししたり、地下トレーニングルームで修行したりとそれぞれ過ごし、昼食を食べた後リビングでテレビを見たりソファに座りダンテがハーレム状態で話をしていたりしていた。特に今日は全員で出かけたりすることはないので過ごし方と言ったらこんなもんだ。
「よぅ、盛り上がってるなお前達?」
「おぅアザゼル、どうした?…ん?何持ってきたんだ?」
部屋に入ってきたアザゼルは風呂敷を被せた何か大きな物が乗った手押し車を室内に引っ張ってきた。ミッテルトにも手伝ってもらい全部で三台の手押し車を入れてきた。
「アザゼル先生、それ何すか?」
何か気になったイッセーがアザゼルに訊くとアザゼルは腕を組み怪しく笑い出した。
「フフフ…よく訊いてくれたなイッセー!こいつは昨日お前らが海に行ってる間に作った俺の発明品だ!」
「は、発明品?」
「昨日海に行くのを断った理由はこいつを作る為か」
確かに昨日アザゼルにも海に行くのを誘ったが忙しいと断られてしまった。知らない間にデビルメイクライに勝手に作った研究室で独り言をブツブツ言いながら何かを夢中になって作っていたし、まさにマッドサイエンティストだったぜ。
「で?一体何を作ったんだ?」
「あぁ、こないだ暇な時にテレビで偶然やってたアニメなんだけどな?その時ナレーションのキャラクターが『このアニメはフィクションでーす!アニメでやってる大半の事は嘘でーす♪真似する人はバーカでーす☆』って言ってたんだ、その言葉が俺の研究者魂に火をつけた‼︎」
アザゼルは声真似で説明すると強く拳を握り掲げた!まぁ非現実的なのがアニメだからな…俺らもその非現実的な存在だけどな。
「それで作っちまったって訳か」
「そうだ!見て驚け⁉︎こいつが俺の研究の成果にして発明品だ!じゃあまず一つ目!DAN001‼︎」
「DAN?」
「ドクターアザゼルナンバーの略だ、DAN001‼︎物体瞬間移動装置!」
アザゼルは風呂敷を勢いよく外し発明品を見せた!そこには外灯型の装置があり電球に当たる部分にパラボラアンテナが付いていた、見た目はパッとしないがアンテナの中に人間じゃ作れなそうな石が埋め込まれていた。
「瞬間移動ってことは、転移みたいなもんか?」
「まぁ簡単に言うとそうだ、俺達にとっては当たり前だが人間にとっては大発明だぜ!それじゃあ早速動かすぜ」
アザゼルは装置の後ろのレバーを回すとアンテナを動かしリアスに向けた。
「…えっ?ちょ、ちょっとアザゼル…?何で私に向けるのよ?」
「いいじゃねぇか、ちょっと実験台になってくれ。心配するな、死ぬ様なことは無いからよ」
「そんな簡単に…きゃ⁉︎」
チカッ☆
リアスが言っている最中にアザゼルは装置を作動させアンテナからカメラのシャッターの様な光を光らせた。リアスはビクついて目を閉じた。
「問題無かっただろ?ちなみに何が瞬間移動するかはランダムだ、どうだリアス?何か無くなったか?」
「えっ?特に何も……‼︎……ッ///」
「リアス?どうしましたの?」
朱乃が訊いていたがリアスは顔を赤くしてスカートを上から触っていた…おいおいまさか…
「おっ?こいつは…リアス、お前のか?ほぉ…こりゃまたずいぶん大胆なの履いてるな?」
アザゼルは足元に落ちていた黒いフリフリのセクシーなランジェリー系のパンツを拾い上げ広げた!そう、それは装置によって瞬間移動したリアスのパンツだった!
「そ、それはまさかリアス部長のおパンティー⁉︎ってことは今部長はノー…ぐほっ⁉︎」
アザゼルが持っている物がリアスのパンツだと知りリアスが今ノーパンであることに気づいたイッセーは鼻血を噴き出した!その瞬間ティアのストレートが炸裂しアーシアが慌てて駆け寄っていた。
「どうだ見たか!これでアニメでやってる事が嘘じゃねぇってことがわかっただろ!」
「…わ、わかったから…パンツ返してアザゼル……スースーするから…///」
「おぅ悪い悪い、ちょっと待ってろ……ス〜…ハ〜…」
「ッ///ちょ、ちょっと⁉︎匂いを嗅がないでちょうだい!!」
チカッ☆
アザゼルはリアスのパンツの匂いを嗅ぐとアンテナに向け再び装置を作動させた、するとリアスはスカートを上から触るとスカートをめくりパンツが戻っている事を確認した。躊躇なくスカートをめくったがイッセーは気絶していた為大丈夫だった、祐斗は後ろを向いていたが。
「さぁどんどんいくぜ!次に第二弾DAN002性別変換装置!その名の通り男女の性別を入れ替える物だ‼︎」
簡易試着室型の装置で天井部分にアンテナが付いている。言った通り性別を入れ替える物らしいが…
ザザ!!
説明を聞いた途端全員が凄い勢いで装置から離れ防御結界を張った!
「…どうしたお前ら?何ビビってる?」
「何ってそれは…ねぇ?」
「フゥゥゥゥ!!性別を入れ替えるってそんな簡単な事じゃ無いにゃ!」
黒歌と白音は唸っていた!まぁ気持ちは分からなくは無いが…
女子は無理と言うことでダンテを含めた男子組が実験台になる事になった。誰がやるかはじゃんけんで決め、勝負の結果祐斗が実験台になる事になった、微妙にギャスパーが残念そうにしていたが…
「じゃあ…僕が実験台になります。お願いしますアザゼル先生…」
祐斗は少し不安そうに装置の前に来た。
「おぅ、じゃその装置のアンテナの下に立て。何、心配するなって、マウス実験でテスト済みだからよ?それじゃいくぞ?」
装置が作動しアンテナから光が照射された!
「うわぁぁぁぁああ…ああぁぁぁっ!??!」
装置内が光り出し祐斗の悲鳴が上がった!悲鳴も途中から少女っぽくなった。光が弱まるとそこには金髪ロングヘアの巨乳美少女になった祐斗がいた!ひゅ〜いい女だ。
「よし、成功だ。どうだ木場?女になった感想は?」
「えっ…?う…嘘…私、本当に女の子になってる!顔も小さい…胸も大きくなってる‼︎すごい!夢みた〜い♡」
女になった祐斗は顔や胸を触って実感していた。さらに性格まで変わる様でかなり女性的になっていた!
「…すげぇ…マジで女の子になった…しかも…超可愛い///」
「ふふ♪どうイッセー君?私可愛いかな?」
祐斗はイッセーを見つめてクルッと回るとイッセーに感想を聞いてきた。
「あ…あぁ…可愛いぜ木場」
「よかったぁ☆イッセー君にそう言ってもらえて私嬉しいわ♪」
その姿にイッセーは顔を赤くして見惚れていた、まぁ元がイケメンだったから女体化すると美人になるのは当然か。名前を付けるなら…祐子か祐奈ってとこか?祐斗(女)はイッセーの感想を聞くと嬉しそうにしイッセーに何かを期待する様な目で見ていたが、リアスとアーシアが嫉妬の目つきで祐斗を見て、何か危険な香りもしてきたので元に戻した方がいいとダンテは判断しアザゼルは渋々元に戻し最後の発明品の説明した。
「それじゃ最後にDAN003‼︎物質質量変換装置だ!……何だ?反応薄いなお前ら?」
自信満々で最後の装置を紹介したアザゼルだったが、リアス達の反応が微妙だった。
「まぁ、002がかなりインパクトがあったからな、いまいち衝撃に欠けるぜ」
「何だそうか…これを002にすればよかったか?まぁいいぜ、こいつはその名の通り物体の大きさを変える事が出来る」
それを聞いて黒歌はある事を思いついた。
「大きさを変える…そうにゃ白音!この装置で胸を大きくしてもら…ぐほっ!??」
「…姉様、言葉に気をつけてください。…でも実際のところどうなんですかアザゼル先生?」
白音は黒歌に強烈なボディブローをくらわせて黙らせたがアザゼルに可能なのか訊いていた。白音…お前は大人の姿に変身出来るだろ?
「う〜ん、そうだな…肉体には効果があるかわからないが、それ以外なら変えられるぞ、例えば…食べ物とかな」
「…食べ物!」☆
食べ物の大きさを変えられると聞いて白音は目の色を変えると急いでお菓子が入っている棚に行き大量にお菓子を持って目を輝かせて装置の前に来た!
「…アザゼル先生!このお菓子を大きくしてください!」
白音の普段見られないスピードにリアス達は苦笑いしていたがアザゼルはお菓子を装置にセットし始めた。
「フッ、食べ過ぎるなよ白音?」
「…いえいえダンテ兄様、こんなチャンス滅多にあるものではありませんよ?私一度大きなお菓子にかぶりつきたいって思ってました!なので私の欲求が満たされるまでやります!お願いします先生!」
「おぅ、そんなに喜んでくれるなら俺も作った甲斐があったってもんだぜ、じゃあ動かすぞ?」
「…ワクワク♪」
白音はワクワクして装置の前に立ち、アザゼルは装置を作動させたが装置は光り出すとすぐに光が消え止まってしまった。リアス達は故障かと顔を見合わせていたが一番納得していなかった白音がアザゼルに問い詰めた!
「…あれ?…アザゼル先生?装置が止まっちゃいましたよ?どうしたんですか⁉︎お菓子は⁉︎私の夢は⁉︎ねぇ‼︎」
「おおお落ち着け小猫!今原因を調べるからよ!」
白音はアザゼルの襟元を掴み激しく揺さぶった!揺さぶられたアザゼルは白音を落ち着かせると故障の原因を調べ始めた、白音も一緒に見ていた。
「そう焦るなよ白音?機械にはよくあるハプニングだ。頼むぜアザゼル?白音の夢を壊すなよ?」
アザゼルが装置を修理している間少し休憩にしティータイムになった。ダンテ達はソファに座り楽しそうに会話をしたりテレビを見たりしていた。その間も白音はアザゼルと装置を見ていたが少しイライラしていた。
「…まだですか?アザゼル先生?」
「もう少し待ってろって。まったく食い物の事になると性格変わるなお前?」
「…もう!喋ってる暇があったら早く直してくださいよ!」
ガンッ!
その時アザゼルの言葉にイラついた白音が装置を叩いた!その衝撃で装置は小刻みに震え出し動き出した!
「あっ⁉︎ば、馬鹿⁉︎手荒に扱うんじゃねぇ!…おいおい…マズいぞこりゃ…」
「…な、なんか、変な音が…」
その瞬間装置から激しい光のレーザーが放たれ真っ直ぐダンテに向かい直撃した!突然だったのでダンテも避ける余裕が無かった。
「アアアアアァァァァァ!??!」
ダンテから声にならない声が響き次の瞬間強烈な光が発生しリビングルームは激しい光に包まれた!数秒後光は収まったが…そこにはダンテの姿は無く服だけがその場にあった。その光景に全員が放心し室内は静まり返っていた…
「…えっ?…ダ…ダンテ…?何処に行ったのにゃ…?」
「お、おい…ダンテ…?冗談だろ…?何処だ…?」
黒歌とティアは震えながら消えてしまったダンテを探していた、リアス達も同様の表情で周りを見渡していた…黒歌はアザゼルの顔を見ると激しく問い詰め始めた!
「ねぇアザゼル!?ダンテは何処に行ったのにゃ!!ねぇ!何処に行ったの!!」
「お、落ち着け黒歌!俺にもわからん!」
「わからんだと⁉︎おい貴様!それは無いだろ⁉︎この装置を作ったのは貴様なのだから貴様が責任を取れ!!もしダンテが見つからなかったら貴様には死んでもらうぞ!!」
黒歌に続きティアもアザゼルの胸ぐらを掴んで問い詰めた!事の発端は白音が装置を叩いた事なのだが二人は開発者のアザゼルにのみ殺気を向けていた!その白音は自分のせいだとは自覚していたのでアザゼルを責めなかった。黒歌とティアがアザゼルを責めている中リアスが残されたダンテの服を見て異変に気づき二人に声を掛けた。
「待って二人とも、これを見て?」
リアスがダンテの服を指差すとダンテの服がもそもそと動き出しゆっくり盛り上がるとそこから銀髪の幼い子供が出てきた。子供は不思議そうに周りを見渡すと目の前にいたリアスの顔を見つめた。
「…あ、あなたは?」
「…僕は…トニー…トニー・レッドグレイブ…」
「…えっ…?」
その名を聞いてリアス達は一瞬戸惑った、目の前の子供は外見は5歳くらいだが、銀髪で何処となくダンテの面影がありそのままダンテを小さくした感じに見える、しかしこの子供は自分をダンテではなくトニーと名乗った、これは一体どういう事だろう?
「えっ…?トニーって…あなたの名前はダンテじゃないの?」
「ッ‼︎」
すると次の瞬間子供の目つきが鋭くなり、ダンテが着ていたぶかぶかの服を羽織り結ぶと手元に現れた同様に小さくなったリベリオンを構えて警戒し出した!
「えっ?ど、どうしたの⁉︎」
「ど、どうしてその名を知っているんだ!お前達は誰だ!お前達も母さんを殺したムンドゥスの仲間か⁉︎…うぅ…母さんを返せ!母さんを…返せぇぇ!!」
トニーと名乗った少年はリベリオンを構えると泣きながらリアスに振り下ろしてきた!リアスは後ろにステップでかわすと少年に訊いた。
「ま、待って!落ち着いて!私達はあなたのお母さんを殺してなんかいないわよ!」
「だったら何で僕の名前を知っているんだ!僕が父さんの…スパーダの子だと知っているんだろう!」
しかし少年はリアスの言葉を信じずリアスにリベリオンを振り続けた!子供であるのでダンテほどの太刀筋は無く難なくかわせるが早くこの少年を落ち着かせなくては!
「よくも母さんを!許さない…許さないぞ!お前達は僕が全員倒してやる‼︎」
少年は涙を流しながら自分の母親を殺したムンドゥスの仲間だと思っているリアス達に攻撃を続けた。攻撃をかわし続けたリアスはその叫びと姿を見るだけで胸が締め付けられた、この幼い少年にとって母を失った悲しみは計り知れないものだろう、アーシアも同じ想いで涙を流して少年を心配そうに見つめていた。
「うああああああああっ!!!」
少年は飛び上がるとリベリオンを振りかぶりリアスに振り下ろしてきた!するとリアスは構えを解くと少年が振り下ろすタイミングに合わせて少年の体を抱き止めた!抱き止めた際に髪と肩が少し斬れたがリアスは少年をしっかりと抱きしめた!
「リアス!」
「部長‼︎」
「皆!来ないで!」
肩を負傷し出血したので朱乃達が駆け寄ろうとしたがリアスは手を向けて止めた。
「くっ!離せ!離せよ!この人殺し‼︎」
「…ッ……大丈夫…大丈夫よ…落ち着いて…あなたは怖かっただけなのよね?でも大丈夫…私達は誰もあなたを傷つけたりはしないわ。だから…落ち着いて…」
痛みに耐えながらリアスは優しく声を掛け少年を宥めた。
「大丈夫…怖くない…怖くないわ。あなたはもう暴れる必要は無いのよ?…だから怒りを収めてちょうだい?ね?」
リアスはそっと少年の頭を撫でた、すると震えていた少年の体が落ち着き始めリアスの肩に食い込んでいたリベリオンを離した。
「…本当にお前達はムンドゥスの仲間じゃ…ないの?」
「えぇ、違うわ、だから安心なさい?」
リアスの笑顔に少年はリベリオンを床に落とすと大粒の涙を流してリアスに抱きつき泣き出した!リアスもそっと抱きしめ背中を摩った。その様子に朱乃達も側に寄りリアスの傷の手当てをし笑顔で声を掛けた。
「ねぇトニー…くん、少し私達とお話しない?」
∇ ∇ ∇
数分後、ようやく落ち着きを取り戻した少年ーートニーと話をすることにしたリアス達。
結局装置は完全にイカれてしまったので、アザゼルは今日中に必ず装置を直すと先程ミッテルトと一緒に研究室に戻って行った。装置を暴走させてしまった白音も反省し謝っていたので責めなかった。
さっき言っていたアザゼルの説明では暴走した装置の質量変換の力でダンテの体が少年時代の姿に戻っているとのこと、しかも記憶もその当時に戻っているという。
トニーの話を聞くとやはりダンテ本人でありトニーという名は正体を隠す為に考えた偽名でレッドグレイブというのはかつて生まれ育った街の名前から取ったらしい。
ダンテは今まであった事を震えながら話し始めた。
「…母さんは僕をクローゼットに隠して、もし母さんが戻らなかったら逃げて名前を変えて別人として生きろと…新しい人生を始めろと…そしてそのままバージルを探しに……その後聞こえた母さんの悲鳴が最後だった…うぅ…母さん…」
「ダンテ…」
再び泣き出したダンテをリアスは優しく肩を抱き慰めた。ダンテの過去は以前にも聞いてはいたが、少年のダンテからでは聞いていたものより悲しみがより一層込み上げてきた。そして何よりもこんな幼いダンテの心に深い傷を残したムンドゥスを憎らしく思った。
「ダンテ…あなたも辛い過去を経験してきたのね…」
肩を震わせて泣いているダンテを朱乃も優しく抱きしめた。
「でも今は私達もついてますわ、もう怯える必要はありませんわ」
朱乃の言葉にイッセー達も頷いた、朱乃は続ける。
「それからあなたはまだ知らないと思いますけど、私達はとても強い絆で結ばれていますのよ?だから私達はあなたを決して見捨てませんわ、ずっとあなたと一緒ですわ。私達は皆あなたの家族ですわ!」ニコッ
優しく語りかけるとダンテは安心してリアスと朱乃に抱きついて涙を流した。
「リアス…お姉ちゃん…朱乃…お姉ちゃん……グスッ…あり…がとう………」
ようやく笑顔になったダンテはリアス達に感謝し、リアスと朱乃は微笑むと抱きしめ返した。がその時!
「うっ⁉︎ううう…!」
ダンテが笑顔になったのも束の間、突然ダンテが蹲り胸を抑え出した!
「どうしたのダンテ⁉︎」
「何処か痛みますの⁉︎」
リアス達が心配しているとダンテの体から光の玉が飛び出してきた!それらはダンテの相棒の魔具達だったがその姿は…いつもと違っていた。
「…えっ⁉︎な、何よこの体⁉︎子供になってるわ⁉︎いやぁぁ!私の美貌と魅力がぁ!一体どういうことなの⁉︎あら?ダンテも同じなの⁉︎」
ダンテから出てきたネヴァンだったが、その姿はダンテ同様子供の少女になっていた!ただし記憶はそのままの様だ。ベオウルフはそのままだったがゲリュオンは普通サイズの仔馬になっていた。
すると子供の姿になったネヴァンをイッセーが顔文字の様な顔で見ていた。
「……………」
「あら坊や?子供の姿の私も中々可憐でしょ?もしかして魅了されちゃった?ほらほら♪うふぅ〜ん♡」ぺッターン
イッセーの視線に気づいたネヴァンが子供の体で悩殺ポーズを決めたがイッセーは無反応だった…今のネヴァンはイッセーにとって何の魅力も感じていなかった。するとイッセーは顔を伏せると震えて叫び出した!
「Nooooo‼︎嘘だァァァァ!!ネヴァンさんのあの白い美しいおっぱいがぁぁぁ!!こんなに小さく…いや、無くなっちまったぁぁぁっ!!うあああああっ!!」
イッセーの叫びをリアス達は苦笑いして見ていたが、その時リビングの外から足音が聞こえてきてドアが勢いよく開いた!突然入ってきた者達に警戒したがその姿を見て気が抜けてしまった。
「「「おい主!一体何が起きたのだ⁉︎我らの体が小さく…おお⁉︎主も同じか!」」」
「「これは一体どうしたものか⁉︎」」
三つ首の仔犬のケルベロスと小太刀サイズになり子供の首無しの傀儡のアグニ&ルドラだった…彼らも今の姿に動揺していた。
この様にダンテが子供の姿になった影響で魔具達も子供の姿に戻ってしまったらしい。もちろん子供の頃の記憶しか無いダンテは彼らのことを知らず少し警戒していたがリアスが説明するとそれぞれに挨拶していた。
それからダンテとはいろんな話題の話をした、ダンテの今まで活躍や共に過ごしてきた日々など…今のダンテにはわからない事だがダンテは疑わず楽しそうに聞いていた。子供の頃のダンテはこんなにも表情豊かであどけなかった、今までのクールな彼しか見てなかったので知らなかった。
ある程度話が弾んだところで黒歌が頬を染めてダンテの前に来ると頼んだ。
「ねぇダンテ?お願いがあるのにゃ、せっかく子供の姿になってるからその…抱っこさせてほしいのにゃ、ダメ?」
「うんいいよ、黒歌お姉ちゃん」
黒歌の頼みにダンテが頷くと黒歌は嬉しそうにダンテの小さい体を抱き上げた。
「やったぁ!それじゃいくにゃ…にゃあぁぁぁ///可愛いにゃダンテ♡もしあたしとの間に子供が出来たらこんな感じかにゃ?いいにゃあぁ〜たまんな〜い♡」
黒歌は目を輝かせて頬擦りしダンテを抱いていた、するとその様子を見たティアが…
「ずるいぞ黒歌、私にも抱かせてくれ!次は私の番だ」
黒歌に続きティアもダンテを抱き上げた、胸のせいで少しダンテが窮屈そうに見えたがティアも頬を染めてダンテを抱きしめた!
「あぁぁぁ///いいな!この納まり感!あのダンテがここまで可愛くなるとは…最高だ‼︎…ぅん?お、おいダンテ?どうした⁉︎」
その時ダンテを抱きしめていたティアにダンテも抱きついてきた!まるで胸に顔を埋める様に…ダンテの行為にティアも戸惑っているとダンテが呟いた。
「…母…さん…」
「ッ⁉︎」
その時ティアに抱きついていたダンテが母を呼んだ!何故自分を母さんと呼んだのかティアが不思議に思っていると白音が思い出した様に答えた。
「…そう言えば、前にダンテ兄様から聞いたことがあります。ダンテ兄様のお母さんは金髪の西洋人だって。もしかしたらティア姉様にお母さんの面影を感じたのかもしれません」
確かにティアは蒼髪だが顔つきは西洋人だ、アーシアもそうだがティアの方が大人の女性の魅力があった。理由を知ったティアはダンテを優しく包み込むと声を掛けた。
「ふふ、そういうことなら…ダンテ?今だけ私を母親だと思ってもいいんだぞ?よしよし」
その言葉に安心したダンテはそのままティアの腕と胸の中で眠ってしまった。その表情にティアは微笑むと優しく頭を撫でた。
しばらくしてダンテは目を覚ましたが、もう陽が沈んでいたので夕食前に皆で風呂に入ることにした。風呂に入ったダンテは中々やんちゃでタオルを巻かずに走り回り悪戯にリアス達の胸を触ったりしてはしゃいでいた。いつもの彼なら静かに入っているのだが、ここでも普段見られない姿を見ることができた。そのはしゃぎっぷりにリアスやティアが注意したりしていたが楽しく笑って風呂を楽しんでいた。
風呂の後皆で夕食を食べたが流石貴族育ちと言っていただけあって食事のマナーはちゃんとしていた、さっきの風呂でのはしゃぎっぷりは何だったのか?
夕食後もダンテとの思い出話をしていたが、時刻が10時を回った頃部屋にやつれた表情のアザゼルとミッテルトが修理が完了した装置を持って入ってきた!アーシアが慌てて二人に回復の光を当てていた。
「…ま…待たせたなお前ら…よ、ようやく装置の修理が終わったぜ!」
「こ…これでダンテさんを元の姿に戻せるっす…つ…疲れた〜」
「おつかれさま二人とも!まずはゆっくり休んでちょうだい」
リアスはとりあえず疲れ切っていたアザゼルとミッテルトを休ませた。数分後アーシアの力で回復したアザゼルは装置の電源を入れ準備を始めた。
「よし、準備出来たぞ!ダンテ、その装置のアンテナの下に立て」
準備が完了しダンテがアンテナの下に向かった。よかった、これでダンテは元の姿に戻れる、しかしそれは同時に今の姿のダンテとはお別れ…リアスが咄嗟にダンテを呼び止めた。
「ダンテ!短い時間だったけど子供の姿のあなたと過ごせて本当に楽しかったわ!それと忘れないでちょうだい、元の姿に戻っても私達はあなたの仲間だということを!」
「うん!」
ダンテは元気よく返事をするとアンテナの下に立った。
「それじゃいくぞ?」
装置のスイッチを入れアンテナから白い光が照射されダンテの体は光に包まれた!数秒後光が弱まるとそこには元の紅いコートの大人の姿に戻ったダンテがいた!リアス達はダンテに駆け寄ると安否を確認した。
「おかえりなさいダンテ、無事に元に戻れたわね」
「大丈夫にゃダンテ?体は何処も何とも無い?」
「あぁ…大丈夫だ。なんだか良い夢を見ていた気分だ、思い出に残る様な…良い夢を」
元に姿に戻ったダンテをリアス達は改めて抱きしめたのであった。
少年時代のダンテの一人称がわからないので僕にしました。
次回、蘇らない不死鳥編 お楽しみに!