ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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久しぶりにライザーの登場


蘇らない不死鳥
第77話 兄を立ち直らせて!再会、引きこもりフェニックス


◇地下トレーニングルーム

 

ダンテは魔剣スパーダの鍛錬していた。最初は一人でやっていたが、ある程度慣れてきたところで見学していた、ティア、イッセー、祐斗、ゼノヴィアが相手になり、ダンテvs4人で戦うことになった。

戦いが始まり数ではダンテが不利だったがそんなことはダンテには関係無かった。ダンテは4人の攻撃を嘲笑う様にかわしスパーダを振り抜くとその余波だけで吹き飛ばした!ティアは後方に滑りながら耐えていたが、イッセーと祐斗とゼノヴィアは壁に叩きつけられていた!特に祐斗の聖魔剣は砕け散っていた。

 

「くっ!流石だなこの力!」

 

「痛ってぇ…当たってないのにこの威力かよ…」

 

「聖魔剣が粉々だよ…もし当たってたらって思うとゾッとするよ」

 

「あぁ、デュランダルはなんとか耐えたが連続で受けたらヒビが入るかもしれないな」

 

4人はスパーダの力を体験して改めて恐ろしい魔剣だと思い知らされた。そんな4人にダンテはスパーダを担ぐと鼻で笑った。

 

「フッ、どうした?もう降参か?まぁ俺もまだ慣れたばかりだし、お前らに当てない様に振るだけでも大変だぜ。早くコイツをリベリオンみたいに扱える様にならないとな。そういう訳だ、もう少し付き合ってもらうぜお前ら?」

 

「望むところだ!」

 

ティアはやる気十分だったがイッセー達3人は少し不安になっていた。

その後も数分間スパーダの鍛錬と言う名の修行は続きティアは息が上がりイッセー達はついにダウンした、4人は服が一部無くなっていたり破けたりしていた。

 

「よし、よく頑張ったなお前ら?少し休憩にしようぜ」

 

休憩に入りイッセー達はアドバイスし合いながら飲み物を飲んでいたが休憩中のダンテにティアが近づいた、その目はスパーダを見つめていた。

 

「なぁダンテ、休憩中にすまぬがスパーダを私に持たせてくれないか?もしかしたら私なら持てるかもしれない」

 

「別に構わないが、お前に持てるか?」

 

「そうだぞティア姉さん、いくら姉さんでも持ち上げることは…って、えええええっ!??」

 

ゼノヴィアはティアにはスパーダを持ち上げるのは無理だと思っていたがティアはフルフル震えながらもスパーダを両手で持ち上げた!流石にこれにはダンテも驚いた。

 

「…くっ!た、確かに重いが…持てない重さでは無いぞ?だが振り回すのは難しそうだな」

 

「まさか持ち上げるとは思わなかったぜ、流石魔王クラスの実力者だな?それともお前にはその素質があるのか?」

 

ティアがスパーダを持てたことに驚いたダンテは試しにデビルトリガーで持ってみろと言ってみた。デビルトリガーを発動させたティアはさっきまで震えて持っていたスパーダを両手でしっかり持つと安定させて振り回した!数回振り回すとティアはデビルトリガーを解除してダンテにスパーダを返した。

 

「ふぅ、振り回せたが流石に重いな、手が少し痺れたぞ。どうだダンテ?」

 

「大したもんだなティア、ゆっくりだが振り回すとはな、スパーダも相棒のお前を少しは認めたのか?」

 

イッセー達も尊敬の眼差しでティアを見て褒め合っていた。するとそこへリアスがトレーニングルームに入ってきて声を掛けた。

 

「修行中にごめんなさい、一旦ここまでにしてリビングに来てもらえないかしら?お客様よ」

 

「客?誰だ?」

 

「行ってからのお楽しみよ」

 

ダンテ達は修行をここまでにし来客が待つリビングに向かった。

 

 

シャワーを浴びダンテ達はリビングに入った。するとそこで待っていた人物はダンテとイッセーの顔を見てパァっと笑顔になり頭を下げて挨拶してきた。

 

「お、お久しぶりですわダンテ様!イッセー様!」

 

金髪縦ロールにピンクのドレス姿のライザーの妹レイヴェル・フェニックスがそこにいた!

 

「よぅ、レイヴェルの嬢ちゃんじゃねぇか、久しぶりだな」

 

「お前ライザーの!どうしたんだ急に?」

 

挨拶したダンテとイッセーはレイヴェルが座る向かい側のソファに座り朱乃が紅茶を用意するとリアスを加えて話をすることにした。

 

「まずはその…ご、ごきげんよう」

 

「ごきげんようレイヴェル、貴女がこの事務所に来るなんてどうかしたの?」

 

「はい、突然のご来訪申し訳ございません。実は兄のことで…ちょっとご相談がありまして…」

 

「兄って…ライザーのこと?」

 

リアスは眉を曲げながら訊くとレイヴェルは溜め息混じりで説明した。

 

「そういやアイツ、引きこもってるって言ったっけか?」

 

「はい…兄があの一件以来、塞ぎ込んでしまったことはお聞きしているとは思いますが…」

 

かつてライザーとはリアスの婚約騒動の時、婚約破棄を賭けて戦った。一戦目は制限付きのダンテに圧倒され敗北し二戦目はイッセーの聖水を強化した一撃で敗北した。それから冥界で行われたパーティでレイヴェルと再会した時ライザーが引きこもっていることを聞いた。

 

「ライザー・フェニックスか…聞いたことはあるが」

 

「私知らないわ、どういう人なの?」

 

「フェニックス家の方で…リアスお姉様の元婚約者です」

 

面識の無いゼノヴィアとイリナにアーシアが説明した。

 

「そう…ライザーはあれから治ってないのね」

 

リアスの一言にレイヴェルは溜め息を吐いて頷いた。レイヴェルは気の強い娘だがライザーが引きこもった元凶であるダンテとイッセーを責めなかった。レイヴェルは紅茶を飲むと続けて言う。

 

「…本来なら、ここへ来るのは筋違いかもしれません。ですが、兄の治療に一番何が効果的か悩んだ結果、リアス様達に相談した方がいいと思いました」

 

「私に?どういうこと?」

 

「兄を立ち直らせるには、リアス様達が持つ…根性を習った方がいいのでは?と、思いまして。兄の眷属達からもそういう意見もありましたから」

 

根性…か、確かにこいつらは俺から見ても中々ガッツのある奴らばかりだからな、ダンテはフッと笑った。

リアス達も苦笑いする中レイヴェルは声を荒げて溜まっていたものを吐き出す様に話し始めた。

 

「それに…兄は情けないんです!一度負けたくらいで半年近くも塞ぎ込んでるんですよ⁉︎半年も!そう…半・年も‼︎いくらなんでもありえないでしょう⁉︎ダンテ様とドラゴンが怖いそうですよ?あれからレーティングゲームにも出てませんし、ゴシップ雑誌にも好き放題書かれてます!ドラゴン関係にはトラウマになり一切触れなくなりましたわ。恨むならまだ話はわかります!でも怖がっているのですよ⁉︎あぁ情けない!男ならリベンジするくらいの気でなくては!本当に妹として情けない限りです!ハァ!ハァ!」

 

レイヴェルの不満のマシンガントークをリアス達は苦笑いして聞いていた、レイヴェルも全て吐き出して疲れ肩で息をしていた。

 

「…ですが、一応私の兄なものですから」

 

レイヴェルは締めくくった、一応心の中では心配しているみたいだ。

 

「なるほどな、それで俺達に引きこもりの兄貴を立ち直らせてほしいってことか」

 

「はい、その…お願いできますでしょうか?」

 

「…せっかく来てくれたとこ悪りぃがレイヴェルの嬢ちゃん、この依頼は…」

 

リアス達は顔を見合わせて悩みダンテもあまり乗り気じゃ無かったので断ろうとしたがイッセーが立ち上がった!

 

「任せろレイヴェル!俺達がなんとかしてやるよ!」

 

「おいイッセー、勝手に決めるな、俺はまだやるとは…」

 

「本当ですか!?」

 

ダンテは勝手に話を進めるイッセーに声を掛けたがレイヴェルも続いてソファを立った!

 

「ま、まぁ…最終的に俺がとどめを刺しちまったしな。立ち直らせるのもやらなきゃいけないと思うんだ、それに根性だろ?なら任せろ!俺は根性の塊だぜ!」

 

「…良い意味でも悪い意味でも根性の塊」

 

イッセーの叫びに白音がツッコミを入れた。やれやれと思いながらレイヴェルの顔を見ると明るい笑顔からハッとすると咳払いした。

 

「コホン、し、仕方ありませんわね、そ、それではダンテ様とイッセー様に頼んで差し上げてよ?せいぜい励んでくださいな………ありがとうございます」

 

「わかったわレイヴェル、ライザーの立ち直り作戦ね」

 

リアスはレイヴェルと握手すると依頼を引き受けた。

 

「ったく、しょうがねぇな」

 

ダンテも渋々承諾した。

 

 

 

◇フェニックス家

 

翌日、ダンテ達はグレモリー家所有の列車でフェニックス家の城にやって来た。

ここもグレモリー家の城に匹敵する大きさの城だ、流石は貴族だな。それはいいんだが、城の周りは炎に囲まれており城の所々にも激しい炎が吹き荒れている、フェニックスの象徴だかなんだか知らないが少し熱いぜ。ちなみにティアと黒歌も来ているが黒歌も熱いのか手で仰いて嫌そうな顔をしていた。

城の入り口前で待っていたレイヴェルと合流しライザーが引きこもっている部屋へと案内された。

 

「それでライザー…さんは普段何をしているんだ?」

 

歩きながらイッセーはレイヴェルに訊いた、レイヴェルは嘆息しながら答えた。

 

「部屋にこもって一日中レーティングゲームの仮想ゲームをしているか、チェスの強い領民を呼び寄せて一局ですわ」

 

「フッ、まるで引きこもってた頃のギャスパーだな」

 

「まったくだ、引きこもりとは情けない奴だ!」

 

ティアもライザーの引きこもりに苛立っていた。

 

「ダンテ様〜♡ダンテ様〜♡」

 

「ダンテ様〜握手してください」

 

「「ダンテお兄さん、私達と遊ぼう〜♪」」

 

…なんかさっきから歩きにくいな。それもそのはず、ダンテの周りにはライザーの眷属である女の子達が囲んでいた!女王のユーベルーナと戦車の一人イザベラは笑って見ていた。

 

「ちょっとアンタ達!ダンテから離れるにゃ!ダンテはあたしの旦那様にゃよ‼︎」

 

黒歌が眷属達を引き剥がそうと叫んでいた、ティアは止めようとせずやれやれと溜め息を吐いていた。

 

「…およしなさい貴女達、ダンテ様が歩きにくそうですわ。お時間がありましたら後でお話させてあげますからしばらく向こうへ行ってなさい?ユーベルーナ、お願いしますわ」

 

「畏まりました。ほら皆さん?行きますよ?」

 

見兼ねたレイヴェルが注意するとユーベルーナとイザベラに連れられて眷属達は退散していった。

 

「やれやれ」

 

「ごめんなさいダンテ様、あの子達はすっかりダンテ様のファンになってしまいましたので。今日来ると知った時はとてもはしゃいでいました」

 

「まぁ、あんな可愛いファンなら大歓迎だぜ?悪い気分じゃ無かったしな」

 

「「ダンテ?」」ギロ

 

「おっと、口が滑ったな」

 

ティアと黒歌に睨まれ誤魔化していると不死鳥のレリーフが刻まれた大きな扉の前に着いた、どうやら目的の部屋に着いたみたいだ。レイヴェルが扉をノックした。

 

「お兄様、お客様ですわよ」

 

レイヴェルが呼び掛けたが返信が無い…寝てんのか?すると部屋から掠れた声が聞こえてきた。

 

『…レ、レイヴェルか?すまない…今日は誰とも会いたくないんだ。嫌な夢を見たんだ…とてもそういう気分じゃ無い…』

 

「リアス様ですわ」

 

その時一拍置いて室内から何かが割れる音が聞こえた!リアスが扉の前に立ちノックしながらライザーに呼び掛けた。

 

「ライザー、私よ」

 

『…い、今更何をしに来たリアス⁉︎元婚約者の俺を笑いに来たのか⁉︎それとも赤龍帝との仲睦まじい話でも聞かせに来たのか⁉︎』

 

酷く狼狽した声だった、ライザーにとっては予想外の客だったのだろう。声のトーンは低く恨めしい声だ。

 

「少しお話しましょう?出てきてちょうだい」

 

…ドス…ドス!ドス!!ドス!!!

 

足音が近づいてきて扉が勢いよく開いた!出てきたのはボサボサの髪、ちょこちょこ伸びた無精髭顔のライザーだった!…コイツ本当にあのライザーか?まるで落ちぶれた…いや失業したホストだ。

 

「振った男にキミは一体何を話すと……ひぃ!せ、せせせ赤龍帝⁉︎デ、デビルハンターダンテ⁉︎りゅ、龍王ティアマット⁉︎」

 

ライザーはリアスと一緒にいた者達をまるで恐ろしいものを見る様な目で指差した!

 

「あ、あはは…どうも」

 

「よう、久しぶりだな焼き鳥」

 

「ふん、見窄らしい姿だ。それと指差すな無礼者」

 

「…にゃ?あたしだけ恐れられて無い?」

 

イッセー達はそれぞれライザーに挨拶した。

 

「ひぃぃぃぃぃいいいいぃぃぃっ!!!か、帰ってくれぇぇぇっ!!あの時の事を思い出すのは嫌だぁ!!もうあんな思いはしたくない!!」

 

ライザーは自分を負かした3人の顔を見た瞬間悲鳴を上げて部屋の中へ逃げていった!まさかここまで酷いとはな…後を追ったリアスとレイヴェルに続きダンテ達も部屋に入った。室内は電気が点いておらず、床には脱ぎ散らかした衣服が散乱していた、そして何より…

 

「…臭ぇな」

 

「まさに引きこもりの部屋だな」

 

「うっ⁉︎臭いにゃ…換気しようにゃ、窓開けるよ?」

 

換気してないと思われる異臭漂う部屋に黒歌が窓を開けて換気した、熱風だが新鮮な空気だ、これで少しはマシになるだろ。それで肝心のライザーはと言うと…天蓋付きのベッドに潜り込んでいた。

 

「た、頼む!帰ってくれぇぇぇっ!!お前達のせいで夜も眠れないんだぁぁぁぁっ!!」

 

ライザーはベッドで震えて叫んだ!その震えでベッド全体が揺れていた、こりゃマジでビビってるな。

 

「…ライザーは生まれた時から勝負で負けたことが無かったから」

 

「はい…ゲームではティアマット様、式ではダンテ様とイッセー様に敗北したことが心に爪痕を残してしまった様ですわ」

 

リアスの言葉にレイヴェルも頷いた。すると見兼ねたレイヴェルがベッドで震えているライザーの元へ行き、くるまっている掛け布団を引っ張った!

 

「お兄様!せっかくリアス様達がいらっしゃったのですからいい加減ベッドから出てきてください!」

 

「い、嫌だぁ!!か、帰れ!帰ってくれぇぇぇっ!!」

 

しかしライザーはそれでも拒否して叫び散らした!するとその情けない姿に限界になったティアがライザーにキレた!

 

「さっきから聞いていれば情けない奴だ!貴様それでも男か⁉︎たった一度負けたくらいで引きこもりおって!」

 

「な、何だと!お前なんかに俺の何がわかる⁉︎」

 

ティアの言葉にライザーは顔を出すと反論してきた!ティアは続ける。

 

「貴様の気持ちなど知ったことか!男ならば自分を負かした者にリベンジするほどの気でいろと言っているんだ!だがお前がその程度の男なら仕方ない、はっきり言って今の貴様にフェニックスの名は相応しくない!貴様など焼き鳥で十分だ!!」

 

ティアの説教にダンテ達は頷いていたが、納得していなかったライザーは何とか言い返そうと震えるとティアの禁断の名を叫んだ。

 

「う、うるさい!この…おっぱいドラゴンが!」

 

ブチッ!

 

あ〜あ…言っちまったコイツ。その瞬間ティアからキレた音が聞こえ部屋の空気が一気に変わった!

 

「こりゃマズいな…おいお前ら、この部屋から逃げた方がいいぞ?」

 

ティアがキレたことに気づいたダンテはリベリオンを抜きドライブで窓を破壊するとリアス達に逃げる様に促し窓に開いた穴から脱出した。

 

「…貴様ァ…呼んではならん名を呼びおってェ……‼︎」

 

「…えっ…?…ちょ…ちょっと待て!何を…」

 

「死ねぇぇぇぇっ!!!!」

 

次の瞬間ライザーの部屋から蒼い龍の頭が飛び出し爆発した!

 

 




ティアはポジション的にトリッシュなのでスパーダを持つことができることにしました。

次回もお楽しみに!
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