ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

89 / 126
dmc界の悪魔登場!


第82話 何故コイツらがここに⁉︎新たな敵7ヘルズ!

◇地下トレーニングルーム

 

日々は経ち、今日もダンテとイッセー達は修行に明け暮れていた。

ダンテはスパーダの鍛錬をし、その後に前の様にティア達に相手になってもらうと、そのお礼に祐斗とゼノヴィアに新たな力として騎士の能力を活かせるトリックスターの技を教えていた。まず素早いスピードで動き攻撃を回避できるダッシュを教えてやったが、二人とも飲み込みが早くダブルダッシュ、トリプルダッシュとすぐに覚えた。壁を走るウォールハイクや空中に展開した魔法陣を蹴って移動するスカイスターなども教えたがやはり二人の才能は大したもので難なく習得した。一応エアトリックも教えてやったが、これは奥義なのでまだまだ修行が必要で習得できなかったが、祐斗とゼノヴィアは戦力の幅が広がったと喜び、ダンテにお礼を言って感謝した。後は実戦で伸ばすんだな。

 

少し休憩をして次にイッセーとティアが実戦方式で組み手をしていた。体育祭の時も言っていたドラゴンの修行フルコースでほとんど手加減無しの組み手で、ティアはデビルトリガー、イッセーは禁手で戦っていた。手加減無しのティアに相変わらずイッセーは押されていたがイッセーも既に上級を超える力を身につけていたのでティアの打撃に対応できるほどになっていた。

 

「いいぞ兵藤一誠!前よりもさらに力が増しているな!よくここまで成長したものだ!」

 

「ありがとうございますティアさん!ここまで強くなれたのもティアさんが鍛えてくれたおかげです!このままもっと強くなって俺が超えたい人達を超えてみせます!」

 

「その意気だ!だが…私を超えるのはまだまだ早いわ!」

 

イッセーとティアは再び激突した!

 

「でも本当にイッセーは強くなったわ」

 

「あぁ、ディオドラの野郎を倒してから爆発的に成長してるな。しかもあいつ、まだ力を隠してるみたいだぜ?」

 

「えっ?」

 

ダンテは組み手中のイッセーが新しい力を隠していることに気づきリアスは不思議そうにダンテを見た。

激しい組み手は続きお互いの拳が直撃し後方へ滑りながら態勢を立て直すとティアはイッセーに笑い掛けた。

 

「ここまで私と長い時間組み手を続けるとはな…面白い。では兵藤一誠、そろそろその力を使ったらどうだ?」

 

「えっ?何の事です?」

 

「フッ、とぼけるな、私が気づかないとでも思ったのか?お前はまだ力を隠している、そうだろう?」

 

「…流石ですティアさん、気づいていたんですね。だったら隠す必要は無いな、ドライグ!新しく習得したあの力を使うぞ!」

 

『おう!待っていたぞ相棒!』

 

イッセーは構えると赤いオーラを纏った!そう、イッセーはつい最近アジュカから悪魔の駒の調整をしてもらいリアスの許可無しでプロモーションが使える様になりさらに赤龍帝の籠手に宿っていた可能性の力で新たな力を手に入れたのだ。さぁ、どんなものか見せてもらうぜ!

 

「初めて使うからどこまでやれるかわからないけど…いくぜ!!」

 

イッセーが魔力を解放すると赤龍帝の鎧が音を立てて変化していった!背中が徐々に盛り上がり太い二対の大砲の様な物が形成された!その姿はまるで戦車の様だった。

 

「ほぅ…」

 

変化を見ていたティアもその姿に関心した。

 

「お待たせしました!これが俺の新しい力!僧侶の力で強化した形態『龍牙の僧侶(ウェルシュ・ブラスター・ビショップ)』です!」

 

イッセーの新しい形態にリアス達は驚愕し言葉が出なかった!イッセー自身も変化した自分の姿をまじまじと見ていた。

 

「すげぇじゃねぇか、鎧が変化するなんてな。まるで装備によって姿が変わる俺のデビルトリガーみたいだな」

 

「しかも凄い魔力にゃ、イッセーちんはもうあたしの力は超えたにゃね」

 

ダンテは興味深そうに笑い、黒歌は既に自分の力を超えているイッセーの力に少し武者震いしていた。

ティアはイッセーが放つ魔力に笑みを浮かべると背後に分身体を出現させ構えた。

 

「フフフ…悪くない力だ、ならば私もそれ相応の力で応えなければな!いくぞ龍王‼︎」

 

「いきますティアさん!俺の力、受け止めてください!いくぜドライグ‼︎」

 

『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost‼︎』

 

連続で倍加の力が発動し大砲の砲口に凄まじい魔力がチャージされていく!それによりトレーニングルーム内も揺れ始めた!頑丈な造りだから崩れはしないだろ。

 

「いっけぇぇぇぇぇぇっ!!ドラゴンブラスタァァァァアアアアッッ!!」

 

肩のキャノンから極太の魔力のエネルギー波が放たれティアに真っ直ぐ向かった!その出力にリアス達は悲鳴を上げて身構え伏せた!大した力だ、まるで暴走した黒歌が放った魔力の波動みたいだ!

 

「中々の力だ!この出力ではドラゴンラッシュブレスでは相殺出来んな、ならば……ドラゴンラッシュギドラダブル!!」

 

対するティアは背後の分身体と協力して二発のドラゴンラッシュギドラを放った!イッセーのドラゴンブラスターとティアのドラゴンラッシュギドラダブルがぶつかり凄まじい衝撃波と揺れが発生した!リアス達は防御結界を張り衝撃波を防いだ。

両者の技は激しく押し合うと爆発が発生し相殺され煙に包まれた。

 

「ハハハ!やるではないか兵藤一誠よ!いいぞ、この調子でかかってこい‼︎……ん?いない…?……ッ!こっちか!」

 

煙を振り払ったティアはイッセーの姿が無いことに気づいたが気配を感じ取り後ろからの攻撃を防いだ。そこには先程とは違うほっそりとした鎧を着けたイッセーがいた!

 

「『龍星の騎士(ウェルシュ・ソニックブースト・ナイト)』‼︎チッ!気づかれたか!」

 

「その姿は…フッ、今度は騎士か。大したスピードだ、一瞬だが見失ったぞ。だがその姿、防御を捨てている様だな?くらえ!!」

 

ティアはそのまま龍の尻尾でイッセーを弾き飛ばそうとしたが、イッセーの姿がまた変化し出した!

 

「モードチェンジ‼︎『龍剛の戦車(ウェルシュ・ドラゴニック・ルーク)』‼︎」

 

掛け声と共にイッセーの鎧の腕が数倍に膨れ上がり巨大になった!イッセーはそのままティアの尻尾を受け止めティアごと振り回し投げ飛ばした!投げ飛ばされたティアは態勢を立て直すと着地した。

 

「まさか私を投げ飛ばすとはな、バージルにやられた時を思い出すな…」

 

バージルにやられた時を思い出しているとイッセーは腕にある撃鉄を起こし拳を構えると走り出した。あの姿は今度はスピードがかなり落ちる様だ、ティアは指を鳴らすと迎え撃とうと分身体を体に重ねるとイッセーに向かって飛んだ。二人の拳がぶつかった瞬間、爆発する様な衝撃波が発生し防御結界にヒビが入った!

 

「きゃあ⁉︎凄い揺れ⁉︎」

 

「皆伏せて‼︎」

 

「フッ、面白ぇ戦いだ。さぁ、どうなった?」

 

ダンテ達は再び煙に包まれたフィールドを見つめた。煙が収まってくると二人の姿が見えてきた。イッセーとティアは立っていたがイッセーが先に膝をついた。勝負は辛うじてティアが勝った様だ。リアス達は結界を解くと二人に近寄った。

 

「見事だったぞ兵藤一誠、もし龍王の分身を重ねていなかったら私は負けていたかもしれん…今でも腕が痺れている」

 

「はぁ…はぁ……はい…ありがとうございましたティアさん…つ、疲れたァ〜…」

 

『相棒、力の解放によって禁手になるまでにかかる時間が短縮され、制限時間も増えたぞ。だが、この力はエネルギーの消費が激し過ぎる、特に連続で形態を変えたせいかさらに拍車がかかった。まぁ慣れれば軽減されると思うが』

 

ダウンするイッセーにドライグが教えた。なるほど、新たな力には消費は付き物か。

 

「ふむ、その力…例えるならば、イリーガル・ムーブだな」

 

「イリーガル・ムーブ?何ですかそれ?」

 

アーシアに治療されているイッセーはティアからの聴きなれない言葉に疑問に思った。

 

「チェスの用語さ。不正な手を意味する。その形態と攻撃は見るからに悪魔の駒のシステムに不正している様に見えたからな」

 

『俺としてはトリアイナだと感じたが』

 

「トリアイナ?」

 

『ギリシャの海の神ポセイドンが持つ三叉の矛のことだ。トライデントの方が有名かもしれんな。先程の三種類の形態がその矛の様な鋭さを感じた』

 

ティアとドライグに教えられ治療が済んだイッセーは起き上がると腕を組んでぶつぶつ呟いていた。そこへダンテが来てイッセーの力の名前を付けた。

 

「いいじゃねぇかイッセー、名前を付けるなら、そうだな…『赤龍帝の三叉成駒(イリーガル・ムーブ・トリアイナ)』ってとこか?」

 

「イリーガル・ムーブ・トリアイナ…いいですね!ありがとうございますダンテさん!」

 

イッセーも気に入った様で新たな力の名前はイリーガル・ムーブ・トリアイナに決まった。しかしイッセーは長いと言って略してトリアイナと呼ぶことにした。

 

「でも予想以上にスタミナと魔力を消費するから使いこなすにはまだまだだな、しかも使うと禁手も十分に保てないし」

 

「そこは修行するしかないだろ?」

 

「修行ならいくらでも協力してやるぞ?お前が強くなるなら私も嬉しいし私自身も鍛えられるしな」

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

ティアは豪快に笑いながらイッセーの頭を激しく撫でた。この二人も大分仲良くなったもんだ。するとそこへロスヴァイセが依頼書を片手にトレーニングルームに入ってきた。

 

「ダンテさん!サーゼクス様から討伐依頼が届きました!」

 

「おぅ、久しぶりのサーゼクスからの依頼だな、また上級はぐれ悪魔か?」

 

討伐対象を聞くとロスヴァイセは眉を曲げて報告した。

 

「は、はい、はぐれ悪魔ではあるみたいですが…この依頼書によると今回の討伐対象は今までとは何かが違うみたいです」

 

「今までとは違う?どういうことだ?」

 

「わかりません、依頼書に書かれている事はこれで以上です」

 

ダンテはロスヴァイセから依頼書を受け取って読んだが、同様に眉を曲げて悩んでいるだけだった。

 

「考えても仕方ないわ、とりあえず行ってみましょう。ロスヴァイセ、場所は?」

 

「駒王学園の裏側にある廃工場跡です」

 

「わかったわ、皆!行くわよ!」

 

正体不明の敵が待つ廃工場跡に向けてリアス達は討伐依頼に出発した。ダンテも考えつつも共に向かった。

 

 

◇廃工場跡

 

廃工場跡にやってきたグレモリー眷属とダンテ達。

工場跡は薄暗くて埃臭く、不気味に風の音が響いていた。リアスは潜んでいると思われる正体不明のはぐれ悪魔に呼び掛けた。

 

「いるのはわかっているわよ!出てきなさい!グレモリー公爵の名において消し飛ばしてあげるわ!」

 

カシャ…カシャ…カシャ…カシャ…

 

リアスの呼び掛けに暗がりから金属音混じりの足音が聞こえ目と思われる赤い二つの光が複数揺れながら現れた。敵は一体だけでは無い様だ。

 

「出てきたわね、いきなりで悪いけど貴方達には……なっ⁉︎」

 

暗がりから姿を現した者達を見たリアスは驚愕した!現れたのはフードを被りボロボロの服を着た巨大な鎌を持つ髑髏に似た頭の異形の化け物だった!

 

「死神(グリムリッパー)⁉︎何故ここに⁉︎」

 

「グリムリッパー?部長、何ですかそれ?」

 

「その名の通り死神よ。冥府の神ハーデスの支配下の者達がどうしてここに…?とにかく聞いてみるわ。貴方達?どうしてここにいるのかしら?この街は魔王サーゼクス・ルシファーの妹、私リアス・グレモリーの管轄よ?どういうことか聞かせてもらえるかしら?」

 

リアスが問い質しても死神は止まらずリアスの前に着くと巨大な鎌を振り下ろしてきた!リアス達はバックステップで離れるとかわした。

 

「問答無用かよ!」

 

「死神なら迂闊に手を出すことはできないわ!皆攻撃しない様に!ダンテ!攻撃しちゃダメよ?」

 

ズダン!!

 

その時!ダンテから銃声が響き銃弾を頭に受けた死神は砂になり崩れ落ちた!

 

「ダンテ⁉︎攻撃してはダメよ!相手はハーデスの……ダンテ…?どうしたの?」

 

死神を一体殺したダンテに忠告したリアスだったがダンテの表情が焦っていることに気づいた。

 

「…何で…何でコイツらがここにいる…⁉︎」

 

ダンテはリベリオンを抜き走り出すと次々死神達を斬り裂き倒していった!いつも冷静なダンテがここまで焦っている為黒歌達は心配になって見ていた。

 

「ダンテ!一体どうしたのよ⁉︎落ち着いて!」

 

死神を数体倒したダンテはリアスに振り向いた!

 

「リアス!コイツらはグリムなんとかじゃねぇ!コイツらは…俺がいた世界にいた悪魔共だ!」

 

「な、なんですって⁉︎」

 

リアス達は驚愕した!死神だと思っていた者達がダンテがやって来た世界にいた悪魔達だったのだから!

 

「コイツの名はヘル=プライド、最下級だが通称7ヘルズと呼ばれる悪魔の一体だ!」

 

 




次回、7ヘルズ総登場!お楽しみに!

最終章故にイッセーのトリアイナも登場させました。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。