ハイスクールD×dmc   作:プラサミット

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第9話 接触と交渉

黒歌と白音の姉妹が無事再会して少し経ち、二人が泣き止みようやく落ち着いたので話をすることにした。

 

「じゃあ改めて紹介するね?この子は白音、あたしと同じ猫魈であたしの自慢のかわいい妹にゃ」

 

膝の上に白音を乗せ頭を撫でながら黒歌は楽しそうに紹介した。

 

「…は、はじめまして白音です。今は悪魔ですが姉様と同じ猫魈です、よ、よろしくお願いします」

 

緊張しているのか下を向いたまま自己紹介した。その様子にダンテとティアはフッと笑ったが自分達も自己紹介をした。

 

「そう堅くならなくてもいいぜ。俺はダンテだ、よろしくな白音」

 

「私はティアマットだ。五大龍王最強の『天魔の業龍』だ。よろしく白音、気軽にティアと呼んでくれ」

 

天魔の業龍と聞いて白音は固まってしまった、声は出さなかったが目を見開いているので驚いているようだ。

 

「にゃ?おーい、白音?」

 

固まってしまった白音の顔の前で黒歌は手を上下に動かしたが反応が無いのでとどめに尻尾を握った。それで白音はビクッとして我に返った。

 

「ふにゃ⁉︎…はっ!す、すみません少し混乱していました」

 

「にゃはは、そりゃ目の前に伝説の人物がいたら驚くよね?」

 

ちなみにネヴァンはダンテの中に戻っている、後でリアスの所に行った時にまとめて紹介する為に。

 

「白音、改めて彼がダンテにゃ。あたしの命の恩人ではぐれ解除に導いてくれた人にゃ。それと……あまり大きい声じゃ言えないけど、あたしの旦那様にゃ///」

 

頬を染めながら黒歌は白音にダンテを紹介した………あ?今何て言ったコイツ?

 

「…にゃ∑(゚Д゚)‼︎ね、姉様⁉︎」

 

その言葉に白音は再び目を大きく見開いて黒歌を見た。

 

「おい黒歌?今のは聞き捨てならんな!」

 

黒歌の爆弾発言にティアが食ってかかったが、黒歌は口笛を吹きながら知らんぷりした。

 

「〜♪気のせいじゃにゃいの〜?」

 

「ッ、後で覚えてろよ黒歌」

 

「お前ら話が脱線してるぞ……お?」

 

腰に密着感を感じ見ると白音がダンテに抱きつき擦り寄っていた。

 

「にゃ⁉︎白音⁉︎」

 

「おいおい…どうした?」

 

白音の行為に黒歌は驚き突然抱きついてきた白音にダンテも困惑した。

 

「…姉様を助けてくれてありがとうございます」

 

顔を上げると頬を染め微笑みながらお礼を言ってきた。

 

「…フッ、よかったな?これからはずっと一緒にいられるぞ?仲良くな」

 

白音の頭を撫でながら言うと白音は気持ちよさそうに目を閉じて尻尾を振りながら「にゃ〜」と鳴いていた。

 

「…はい、ダンテ『兄様』」

 

「…兄様?」

 

兄様と呼ばれてダンテは首をかしげた。

 

「あ〜…白音は懐いた人には親しみを込めてそう呼ぶから気にしないでにゃ」

 

黒歌はあははと笑いながら説明し、納得したダンテも笑いながら白音の頭を撫でた。

 

「そうか。ん?…どうしたティア?変な顔して?」

 

うずうずした顔をしているティアに気づいたが、ティアはドキッとした後そっぽを向いて誤魔化した。

 

∑「えっ⁉︎な、何が?べ、別に私は羨ましくなんかは…「ティア姉様」…えっ?」

 

白音が今度はティアに抱きついた。姉様と呼ばれたティアは驚いて白音を見た。

 

「…あなたも姉様を助けてくれたんですよね?ありがとうございます!」

 

「…私のこともそう呼んでくれるのか。ハハ…こいつめぇ!かわいいやつだ!あははははは!」

 

「ふにゃ⁉︎」

 

ティアは白音を勢いよく抱き上げて高い高いしながら楽しそうに笑っていたが、白音は恥ずかしそうに叫んでいた。

 

「ほ〜ら♪高い高〜い♪」

 

「にゃあ⁉︎ふにゃあ⁉︎お、下ろしてくださいティア姉様///は、恥ずかしいです…」

 

 

 

白音が来てしばらく経ち、雑談をしたり飲み物を飲んだりして時間が過ぎていったが、それからしばらく経った頃ダンテは白音に尋ねた。

 

「ところでよ白音?」

 

「…はい、何ですかダンテ兄様?」

 

「そろそろリアスの所に行かなくていいのか?」

 

そう尋ねると白音は数秒間笑顔だったが一変し大きく目を見開いた!

 

「…!にゃ⁉︎そうでした!早く戻らないとリアス部長に怒られてしまいます!」

 

本来の目的を思い出して急いで帰り用の魔法陣を展開した…やれやれだぜ。

 

「おっと、俺も忘れるところだったぜ。お前らは先に魔法陣の上に乗って待ってろ」

 

ティア達を先に魔法陣に乗せて待たせると事務所のドアを開けた。

 

「ケルベロス!アグニ&ルドラ!出かけるぞ、一旦俺の中に戻れ」

 

「何処に行くのだ主よ?」

 

「「仕事か?」」

 

ドーベルマンの姿のケルベロスと警備員の姿のアグニ&ルドラが期待した顔で聞いてきた。

 

「いや違う、この街の管轄者の悪魔に会いに行くんだ」

 

二体を体に戻し、室内に戻ったダンテは魔法陣の上に乗った。

 

「よし、いいぞ」

 

「…はい、では行きます」

 

魔法陣が光りダンテ達は駒王学園に転移した。

 

 

◇駒王学園 旧校舎

 

木造の校舎の廊下に転移してきたダンテ達。

 

「ほぉ、旧校舎の割には綺麗だな。あ?オカルト研究部だぁ?」

 

ドアの上にあるプレートを見て胡散臭そうな顔するダンテ。

 

「…部長、連れてきました」

 

『入ってちょうだい』

 

リアスの声が聞こえ中に入る。室内は電気が点いておらず薄暗く、代わりに蠟燭の炎が揺れていた。壁や床には魔法陣が描かれておりそれなりの雰囲気が出ていた。

 

「小猫、ずいぶん遅かったわね?心配したわよ」

 

「…すみません部長、少し話し込んでしまいまして」

 

リアスは少し怒りながら注意し白音は頭を下げて謝罪した。

 

「まぁいいわ、理由が理由だしね?今回は大目に見るわ。それに…その様子だと無事に再会できたみたいね?」

 

リアスは黒歌と手を繋いでいる笑顔の小猫を見て納得した。

 

「…はい、ありがとうございます」

 

その時ダンテは室内に見覚えがある茶髪の少年を見つけ声を掛けた。

 

「…ん?よぉ!お前はあの時の坊主だな?元気か?」

 

「…?え、えーと…?」

 

突然声を掛けられ少年ーー兵藤一誠は対応に困っていた。

 

「兵藤君、あなたが殺された時に居合わせたのが彼らよ」

 

リアスが教えると一誠はハッとした表情になり勢いよく頭を下げた。

 

「そうだったんですか!その節は大変お世話になりました!」

 

「気にすんな…と言うより俺は間に合わなかったがな」

 

「それでもありがとうございました!」

 

恩人のダンテに一誠は頭を下げてお礼を言い、リアスは席を立つと声を掛けた。

 

「それじゃ揃ったところで…兵藤一誠君、デビルメイクライ一同、私達は貴方達を歓迎するわ!悪魔としてね」

 

まず、裏の世界の知識がない一誠の為にリアスが三大勢力の歴史について説明した。ダンテはサーゼクスから聞かされていたのである程度は理解していた。

 

「…ここまで理解できたかしら?」

 

「え、えっと…これはオカルト研究部の講義か何かでしょうか?悪魔とか天使とか健全な男子高校生の俺には難易度高いお話ですよ…」

 

一誠は苦笑いをしながら頬を掻いていた、あの顔は理解どころか全く信じていない顔だ。その様子にリアスは一枚の写真を見せて再度尋ねた。

 

「この子、知ってるわよね?」

 

写真を見て一誠の表情が一変した!

 

「ゆ、夕麻ちゃん⁉︎何処でこれを⁉︎ってか誰も覚えてなかったのに!」

 

その写真にはダンテも見覚えがあるあの堕天使の女、レイナーレが写っていた。

 

「これは堕天使、昨日あなたを殺した存在よ。あなたを殺した後、周囲の記憶や記録を消し去ったみたいね、だから誰も天野夕麻という人物を覚えていなかった」

 

「な、何で俺が殺されなきゃ……」

 

「それはあなたが持っている神器(セイクリッドギア)のせい」

 

「神器…?どっかで聞いたような…」

 

顎に手を当てる一誠に朱乃が説明した。

 

「神器とは特定の人間に宿る規格外の力、大半は人間社会規模でしか機能しないものですが、中には悪魔や堕天使にとって脅威になり得るものもあるのですわ」

 

説明を聞いて一誠はその力が自分の中にあるのかと自分の手を握って見ていた。

 

「目を閉じて一番強い力を出せるポーズをしてみなさい」

 

「えっ?……こ、こうですか?」

 

「…変わったポーズね?あまり強そうには見えないけど…まぁそれでいいわ」

 

リアスに言われた通り一誠は恥ずかしそうにベオウルフのゾディアックに似た構えをすると叫んだ。

 

「ドラゴン波!!」

 

…何だそれ?確かに強そうには聞こえないな。そう思っていると叫びと同時に一誠の左腕が光り、甲の部分に緑の宝玉が付いた赤い鱗の龍のような籠手が現れた!

 

「す、すっげぇ!何これ⁉︎かっけぇ!」

 

「それがあなたの神器よ、堕天使はその神器を危険視してあなたを殺したのよ」

 

あれが神器ってやつか、まあまあイケてるじゃねぇか……するとその時、隣のティアから僅かな殺気を感じた。

 

「…どうしたティア?」

 

「…あの神器から知ってる気配を感じた、ほんの僅かだから確信は無いが……」

 

一誠の神器を睨みながらティアは呟いた。

 

「兵藤一誠君、イッセーって呼んでいいかしら?」

 

「はい!みんなそう呼んでいるんで、寧ろそう呼んでください!」

 

「ありがとう。じゃあイッセー、あなたはあの日から私の下僕、リアス・グレモリーの眷属悪魔として生まれ変わったの!改めて紹介するわ」

 

部員がリアスの元に集まり小猫もリアスの方に戻った。

 

「2年、木場祐斗、悪魔です よろしく!」

 

「…1年、塔城小猫、悪魔です…よろしくお願いします」

 

「3年、姫島朱乃ですわ、オカルト研究部副部長をやっていますわ、悪魔ですわ。よろしくお願いします」

 

「そして私が彼らの主、リアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくねイッセー」

 

その後イッセーは頑張り次第では自分も爵位を持てると知り、ハーレム王を目指すと燃えていた…ハッ、頑張れよ?

 

「さてと、イッセーの話はここまでにして…そろそろ貴方達について聞こうかしら?異世界からの転移者さん?」

 

リアスは少し馬鹿にする様な口調で言ってきた。やれやれやっと出番か……ダンテは軽く伸びをすると自己紹介を始めた。

 

「まずは自己紹介しとくぜ。俺はダンテ、お前の言う通り異世界転移者だ、一応悪魔だ」

 

ダンテに続きティアと黒歌も自己紹介を始めた。

 

「私はティアマット。五大龍王最強の天魔の業龍だ。ダンテの相棒兼使い魔だ」

 

「あたしは黒歌。元SS級はぐれ悪魔で猫魈にゃ。そこにいる白…塔城小猫の姉にゃ。ダンテの相棒兼お嫁さんにゃ」

 

また言ってるぜコイツは…ティアが凄いジト目で見てるから…

 

「…なんか妙な言葉が聞こえたけどすごいメンツね」

 

「異世界転移者ってマジっスか⁉︎そんなのアニメだけの存在だと思ってた!」

 

イッセーは目を輝かせるとティアと黒歌に視線を向けた。

 

「この人ドラゴンなんスか⁉︎人間にしか見えないけど、それに小猫ちゃんのお姉さん⁉︎どっちもムチムチのお姉さんじゃないっスか⁉︎こんな二人が相棒だなんて、ダンテさんマジ羨ましいっス!!」

 

下心丸出しの表情だ…ティアと黒歌も微妙な表情だ。

 

「……ハァ〜」

 

「何にゃこいつキモいにゃ…」

 

「…イッセー先輩サイテーです、そんな目で姉様を見ないでください」

 

ティアは腕を組み眉を吊り上げて溜め息を吐き、黒歌は引き気味な表情をし、小猫は黒歌とイッセーの間に入りジト目で見た。

 

「ハァ…イッセー、話の腰を折らないでちょうだい」

 

リアスは溜め息を吐きイッセーに注意した。

 

「じゃ話を戻すけど、あなたが異世界から来たという証拠はあるのかしら?それに一応ってどういうこと?」

 

またこの質問か…ティアと黒歌とサーゼクスに話したからこれで4度目だ。まぁ話さないと面倒なことになりそうだから言うが…

ダンテはこれまでの経緯を簡単に説明した。自分がネフィリムであることも。

話を聞いた白音とイッセー以外のオカルト研究部は数秒間驚愕の表情をしていた。

 

「悪魔と天使のハーフだなんて…信じられないわ」

 

「そりゃまぁ、この世界に存在しない種族だからだろ?俺の魔力を調べればわかると思うぜ?」

 

「…朱乃、ダンテの魔力を調べてみてちょうだい」

 

「はい部長。ダンテさん?失礼しますわ」

 

朱乃がダンテに近づき、手から小型の魔法陣を出し調べ始めた。

 

「…確かに、ダンテさんからは悪魔の力ともう一つ天使の力を感じます。それと他にも何か複数の魔力も感じましたわ……まるでダンテさんの中に別の生き物がいるみたいに」

 

「えっ⁉︎どういうこと⁉︎あなた体の中に魔物でも飼ってるの?」

 

結果をリアスに報告したがどうやら魔具達の魔力も感じ取ってしまったようだ、まぁどうせこの後紹介するつもりだったから黙ってる必要もないか。

 

「ほぼ正解だな、正確には魔物じゃなくて魔具だ。こいつらは元の世界で戦って自分の姿を武器や能力に変えて俺について来たんだ」

 

「はぁ…なんだか頭が痛くなってきたわ」

 

リアスは額に手を当て頭を左右に振った。

 

「こいつらも後で見せてやるよ。それで?どうだ?これで俺が異世界転移者だと信じられたか?」

 

「ええ、信じるわ、逆に信じるなって言う方が無理だわ」

 

ようやく信じてもらえたみたいだ、するとリアスは興味深そうに聞いてきた。

 

「ねぇ、物は相談なんだけど、貴方達私の眷属にならない?」

 

なんと眷属に勧誘してきた。だが眷属になるには…

 

「それは無理だと思うぞリアス・グレモリー?」

 

「あら?何故かしら?」

 

「答えは簡単だ、お前の魔力が私達より弱いからだ。単に力不足だ」

 

俺が思っていた事をティアが答えた。そう、リアスでは俺達を眷属にするには魔力が足りないんだ。ティアは続ける。

 

「私とダンテは魔王クラス、まぁダンテはそれ以上だと思うが、黒歌は最上級悪魔クラスだ。たかだか上級悪魔如きのお前では無理だ、残念だが諦めろ」

 

喧嘩を売っている様にしか聞こえないがティアはフンッと鼻で笑うと腕を組んだ。

 

「ッ…言い方が少し勘に触るけど、事実だから認めるわ」

 

悔しそうにしていたがリアスは潔く諦めた。

 

「ところで、あなたはこの街で何をするつもりかしら?」

 

「何をって?別に何もしねぇが?」

 

「あらそうなの?てっきり何か企んでるのかと思ったわ」

 

リアスはダンテが何か目的があって駒王町に来たのかと思っていた。

 

「俺は元の世界に帰る方法が見つかるまでこの世界に世話になってるだけだ、この世界に迷惑かける気はねぇよ。それによ?よく考えてみろ、俺はこの街に来る前までサーゼクスと一緒にいたんだ、そんな怪しい企みを持つ奴をこの街に送ると思うか?」

 

「確かにそうね。ごめんなさい、深く考えすぎたわ」

 

リアスはとりあえず謝った。

 

「基本、俺達から攻めたりはしないから安心しな」

 

自分達に敵意が無いこと伝えるとダンテは管轄者であるリアスに一応許可をもらおうと尋ねた。

 

「あぁそれと俺達はサーゼクスから直々に依頼を受けるんだがいいよな?サーゼクスもお前らは大公から依頼を受けるから喧嘩にはならないって言ってたからそれでいいよな?」

 

リアスは少し考えて溜め息を吐き答えを出した。

 

「お兄様が決めたことなら私達は従うしかないわ。いいわ、許可してあげる。ただし、あまり出過ぎたことと私達の仕事の邪魔はしないでね?」

 

リアスから許可を得て、一応交渉成立した。

 

その後魔具達を紹介したが、その際イッセーがネヴァンの姿を見て鼻血を噴き出していた。フッ、坊やに半裸美女は刺激が強過ぎたか?白音も妬ましそうに見ていた。ネヴァンも調子に乗ってイッセーにキス(死の抱擁)しようとしていた、おいおい殺す気か⁉︎

 

 

用事が済みダンテ達が帰ろうとした時、リアスがダンテを呼び止めて忠告した。

 

「言い忘れてたけど、堕天使の件、貴方達は手を出さないで」

 

「フッ、既に自分のお膝元で好き勝手やってるのにか?」

 

ダンテは鼻で笑いながら返した。

 

「確かにそうだけどそれ以上は外交問題に発展する恐れがあるの。そう簡単に手出しはできないわ。あなたも半分悪魔なら自重してちょうだい」

 

「あぁ、わかってる、監視するに留めておくさ」

 

「それも私の仕事なんだけど…まぁいいわ、とにかく気をつけてちょうだい」

 

ダンテの返事にリアスは溜め息を吐きながら忠告した。

 

「ああ、わかった。じゃ、俺達は帰らせてもらうぜ」

 

 

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