リアス達グレモリー眷属がダムドチェスメンと戦っている間、先に進んでいたダンテ達はムンドゥスがいる玉座の間に向かっていた。しかし城の中は進めば進む程険しくなっていった。
「もう!ここって本当にお城の中なのにゃ⁉︎」
「無駄口を叩くな黒歌!進め!レディ、大丈夫か!」
「馬鹿にするんじゃないわよ、問題無いわ!」
黒歌の言う通り先程から城の内部とは思えない地形になっていた。火山の如く激しい炎が吹き荒れる階層、そして今いるまるで何かの体内を思わせるグロテスクな脈打つ肉壁の様な階層。これも魔力による影響だろうか?
「ハァァァァ!!くらえっ!!」
ライザーは氷の体の悪魔フロストを炎の拳で粉砕し倒していた。まだ数体いるが相性的に有利そうなのでフロストの相手はライザーに任せた。その間にダンテは目の前にある何重にも魔力の結界が張られた大きな扉を開けようとしていた。この先から強大な魔力を感じる!おそらくこの扉の先はムンドゥスが待つ玉座の間だ!あと少しだ!
「さてと、この結界はスパーダでも破るのは難しそうだな。イッセーの力を譲渡してもらえば出来そうだがいねぇからな、仕掛けを探すか」
仕方なく結界を解除する方法を見つけることにしたダンテ達は周りを調べ始めた。
魔法陣が張られた魔石を破壊すると鋭い牙状の扉が開いたので進むとそこは狭い肉壁の通路であったが、その道中にゆらゆら動くカラフルなリボンの様な触手が動いていた。
「な、何にゃこれ?リボンみたいにゃ。にゃ⁉︎危な⁉︎」
その時!リボン状の触手が黒歌を絡め取ろうと伸びてきた!黒歌は避けながら爪で切り裂いたが触手はすぐに再生した!ティアとライザーも魔力を使って破壊したがすぐに再生していた。
「くそっ!キリが無い!」
「こうなったら急いで突破するぞ、続けお前ら!」
ダンテはエボニー&アイボリーを装備すると連射して走り出した!ティアもルーチェ&オンブラを装備しレディもマシンガンを装備して続いた。なんとか触手の通路を突破したダンテ達は少し広めの空間に出たがそこで魔力の結界が張られ行く手を遮られた。するとそこに四足歩行に背中から腕が生え巨大な目玉が体に付いた異形の悪魔ノーバディが現れた!
「何だコイツは?」
「気持ち悪いわね、邪魔よ!」
ライザーが炎の魔弾をレディがカリーナアンをノーバディに発射したが、ノーバディは奇声を上げて軽やかなステップでかわし体に付いた目玉を飛ばしてきた!
「うにゃ⁉︎気持ち悪!あっち行けにゃ!」
黒歌は飛んできた目玉を蹴り返そうとしたが目玉は黒歌の足に張り付き次の瞬間破裂した!
「きゃあ!?くっ!」
目玉が破裂し黒歌は少し負傷したが辛うじて軽症だった。
「黒歌!大丈夫か!」
「痛たた…うん、なんとか…ティア姉!後ろにゃ!」
その時黒歌に駆け寄ったティアに腰に装備した仮面を付け体が大型化したノーバディが腕を振り下ろしてきた!ティアは魔力を解放し腕を受け止めたが体が少し地面に沈んだ。
「くっ⁉︎コイツ…なんて力だ!」
ノーバディはこの隙に爪を振り下ろそうとしたがその時仮面がダンテが放った銃弾によって破壊され体のサイズが元に戻った為ティアはノーバディを蹴り飛ばした!
「大丈夫かティア?」
「すまんダンテ!」
ティアは礼を言うと黒歌を抱き抱え下がった。黒歌に応急処置をして反撃をしようと構えるとノーバディは奇声を上げ奇妙な踊りを始めた!すると肉床から別のノーバディが二体増えた!今の踊りは仲間呼びだった様だ。
「チッ、仲間を呼びやがった」
「厄介だな!」
一体だけでも面倒なのに計三体!三体のノーバディの内一体は仮面を付け大型化し残りの二体も爪や目玉を構えた!
「ありがとう、もう大丈夫にゃティア姉…いくよ!やるにゃティア姉!」
応急処置が済んだ黒歌が立ち上がり魔力を解放して構えた!ティアも指を鳴らして同じく魔力を解放した!
「「デビルトリガー!!」」
黒歌とティアはデビルトリガーを発動させたが次の瞬間二人の変身が突然解除された!一体何が⁉︎黒歌とティアも変身が解除されたことに戸惑っていた。
「な、何だ⁉︎何が起こった⁉︎」
「デビルトリガーが解けたにゃ⁉︎」
不思議に思っていると再びノーバディが奇妙な踊りをしていた、よく見るとその踊りに合わせて黒歌とティアの体から魔力のオーラが出てノーバディに吸収されていた!コイツまさか…
「デビルトリガーの魔力を吸収してやがるのか⁉︎」
デビルトリガーの魔力を吸収したノーバディは歓喜の声を上げ踊っていた。
「くそっ!なんて奴だ!」
「そんなのアリにゃ⁉︎」
デビルトリガーを封じられ舌打ちしているとノーバディ三体は一斉に飛びかかってきた!ティア達は魔力を纏って構えたが、その時…時が止まった。気づいた時にはノーバディ達はひっくり返り細かく破裂しながら消滅した!
「フッ、デビルトリガーを封じたからって油断するもんじゃないぜ?てめぇらを倒す方法なんていくらでもあるしな。例えば…こんな風に時を遅くしたりしてな?」
パチンと音が聞こえ振り向くとリベリオンに付いた血を払ったダンテがいた!ダンテがクイックシルバーを発動させたのだ!
「ダンテ!」
「おぅ、もう終わったぜ」
ダンテが軽く手を振ると黒歌は駆け寄って抱きついた!ティア達も駆け寄りダンテの肩に手を置いた。
「まったく、美味しいとこだけ持っていったわねダンテ」
「そう言うなよレディ、現に危なかっただろ?」
ちょうどノーバディがいた所にレッドオーブと一緒に体力を回復出来るグリーンオーブも出たので黒歌に渡し回復させた。同時に魔力の結界も解除されその先にあったスイッチでムンドゥスの玉座の間に通じる扉の結界も解除された。さぁ、ついに魔王様とご対面だ!首を洗って待ってやがれ!
○●○
分厚い結界が解除されダンテは玉座の間の巨大な扉を蹴破った!室内はかなり広く天井も高い大部屋であり、パイプオルガンの音が響いていた。先程のグロテスクな場所とは打って変わってまるで教会の様だ。そして、その奥には玉座に座る三つ目の巨大な石像がいた!その姿を見てダンテは笑みを浮かべて声を掛けた。
「よう、来たぜ?掃き溜めの王様?」
するとダンテの声に石像の首が動き出し目に赤い光が灯った。
「フッフッフッ…ようやく来たか。待っておったぞ、魔剣士スパーダの息子、ダンテよ!」
「フッ、あのまま封印されてりゃよかったのによ?その方がお似合いだぜ」
「フン、減らず口を」
ダンテの挑発をムンドゥスは笑って返した。笑っていたダンテは顔を伏せるとゆっくりリベリオンに手を掛けた、それだけで空気が変わり、ティア達も同じく戦闘態勢を取った。
「さぁ…始めようか」
「再びスパーダの血と対面か…昔を思い出す」
「フッ、きっと結末も同じだぜ」
「フッフッフッ…果たしてそうかな?」
ダンテ達はムンドゥスに突撃した!
▽
その頃、ダムドチェスメンに勝利したリアス達グレモリー眷属はダンテ達の後を追って玉座の間を目指していた。
「急ぐわよ皆!多分ダンテ達はもう着いてると思うわ!」
雑兵達を蹴散らしながら進んでいると周りが壊れていることに気づいた、おそらくこれは…
「周りが壊れている…部長これはもしかして」
「えぇ、間違いなくダンテ達が通った証拠ね、このまま進めば…」
リアス達は進み続けた、途中の火山階層では落っこちそうになったりマグマに追いかけられたりし、肉壁階層では再び現れたノーバディを苦戦しながらなんとか倒した。そしてようやくダンテ達がいる玉座の間の扉の前にたどり着いた。全員少し息が上がっていたがリアスは突入の確認をした。
「ようやくたどり着いたわ、この先に魔王が…皆、突入するわよ?準備はいい?」
リアスが確認すると眷属達は頷きリアスは扉を開いた。中はまるで教会の様な場所でリアス達は口を開けて見渡していたが、すぐに爆音が響いた!
「ぐっ⁉︎うああっ!!」
その時!リアス達の前にレディが吹き飛ばされてきた!頭から出血しボロボロだ!すぐにリアスとアーシアが駆け寄り、レディを抱き起こすとアーシアが治療を始めた。
「レディさん!しっかり!」
「…うぅ…あ、あんた達…やっと来たの…?で、でもここは危険よ、アイツは…ムンドゥスは…次元が違う…!」
レディはそのまま気を失った。アーシアはすぐに生死を確認したが脈はあった。
「大丈夫です、気を失っただけです」
アーシアに治療を任せ前を見るとティアとライザーは膝をついて肩で息をし、黒歌はうつ伏せに倒れていた!
「姉様!!」
白音は急いで黒歌の元へ駆けつけると黒歌を抱き起こし揺さぶった。
「…うぅ…ん……し…白音?よかった…無事だったんにゃね」
「…はい、私達は全員無事です。でも姉様は酷い怪我です!」
黒歌も頭や腕など所々出血していた、運良く致命傷では無いのは幸いだ。朱乃も黒歌に寄り添い応急処置を施した。負傷者を下がらせると激しい爆音が響いた!ムンドゥスと戦闘中のダンテが体から煙を上げてリベリオンを構えていた!ダンテは後ろを向くと構えながらリアス達に声を掛けた。
「おぅ、やっと来たかお前ら。でもよコイツはお前らの手に負える相手じゃないぜ?」
するとムンドゥスは攻撃を止めるとリアス達を見て笑い掛けた。
「フッフッフッ、ダムドチェスメンを倒したか…中々やるではないか。お前達がダンテと共にやって来た異界の者達か、面白い」
ムンドゥスはリアス達を興味深そうに見つめた。それだけで凄まじいプレッシャーがリアス達に突き刺さったが、リアスはムンドゥスに指差した。
「貴方が魔帝ムンドゥスね?」
「いかにも」
「私は異界の魔王が一人サーゼクス・ルシファーの妹、リアス・グレモリー!この世界を救う為、ルシファー様に代わって貴方を消滅させてあげるわ!!」
プレッシャーに負けずリアスは宣言した!眷属達も目つきを鋭くさせた。しかしムンドゥスは嘲笑っていた。
「フッ、威勢のいい小娘め。そうかルシファーか…フッフッフッこれは面白い」
「…面白い?どういう意味かしら?」
「ハッハッハッ!何だ知らんのか?ルシファーと言ったら堕天使ではないか!」
確かにルシファーは堕天使としても有名な名ではあるが、次の瞬間サーゼクスを堕天使呼ばわりされリアスの中で何かがキレた!
「堕天使…ですって…?ッ!お兄様は堕天使などでは無いわ!!許さないわ!魔帝ムンドゥス!!!」
リアスの怒りが爆発し巨大な滅びの魔力を放った!
「サーゼクス様への侮辱は許しませんわ!雷光よ!鳴り響け!!」
「最大出力…ドライブ!!」
「ハァァァァッ!デュランダルゥゥゥッ!!」
「デスガロン・バスターブレイド!!」
リアスに続き、朱乃は雷光を放ち、祐斗は聖魔剣からダンテ直伝のドライブを、ゼノヴィアは聖なる斬撃を、白音はデビルトリガーを発動させ魔力の大剣を放った!!リアス達の攻撃を受けたムンドゥスは爆発したが全くの無傷であった!
「フン、その程度か?笑わせる」
「そ、そんな…⁉︎」
「無傷…!」
攻撃を受けても全くダメージを受けていないムンドゥスにリアス達は唖然としていたがそこにトリアイナのビショップの力を溜めたイッセーが叫んだ!
「下がれ皆!くらえドラゴンブラスタァァァァッ!!」
キャノン砲から大出力の魔力の波動が放たれムンドゥスに直撃すると大爆発が起こった!
「どうだ!!…なっ⁉︎」
煙が収まりムンドゥスの姿が見えてきたが変わらずムンドゥスは無傷であった!
「う、嘘…だろ…最大出力で放ったんだぜ?」
イッセーが落胆すると禁手も解除された。
『相棒、パワー切れだ。ここに来るまでの間にトリアイナを二回も使ったからしばらく禁手も使えんぞ』
ドライグの忠告にイッセーは舌打ちすると下がった。唖然とするリアス達にムンドゥスは手を向ける魔力を溜めた。
「もう終わりか?つまらん、ならば死ね!」
巨大な魔弾が放たれリアス達に向かった!ダンテは阻止しようとしたが魔弾はリアス達に直撃する前に弾けた!そこには無限の龍神オーフィスが片手を向けていた!オーフィスがムンドゥスの魔弾を防いだのだ!
「ほぅ?我の魔力を弾くとは…貴様、何者だ?」
「我 無限の龍神オーフィス リアス達 手出しさせない」
「龍神だと?ふむ、確かに貴様から感じる力は…なるほど、貴様は神の領域の者か。フッフッフッ、これは興味深い」
ムンドゥスはオーフィスの力に関心すると笑い出した。
「オーフィス!ありがとう助かったわ!」
リアスはオーフィスに感謝しオーフィスは無言で頷いた。ダンテもホッとした。
「しかし、龍神といい異界の魔王といい、何故神に抗おうとする?」
ムンドゥスは心底残念そうに呟いた。
「神…ですって?」
「そうとも!我こそは魔帝であり神!真の魔王ムンドゥスであるぞ!」
ムンドゥスは高らかに宣言すると巨大な手を動かしゼノヴィア達を指差すと囁いた。
「そこの娘達?わかるぞ…お前達は信じていた主の死を心から悲しんでおるな?そこの娘も最愛の母を失って悲しんでおる。わかるぞ、しかし我ならその悲しみから救うことが出来る。我ならお前達の主や母を創造し生き返らせることが出来るぞ?」
「な、亡くなった主を…」
「生き返らせることが…」
「母様を…貴方なら…」
その時、ゼノヴィアとアーシアと朱乃がムンドゥスの囁きに乗ってしまった!三人共目が虚になりゼノヴィアはデュランダルを床に落としてムンドゥスの方に向かいアーシアと朱乃も同じく続いた!しかし寸前でリアス達が止めた!
「行ってはダメよ朱乃!」
「アーシア!しっかりしろ!」
「ゼノヴィア!気をしっかり持って!悪の囁きに乗ってはダメよ!」
リアス達に止められゼノヴィア達は正気に戻った!ムンドゥスの囁きにイリナは乗らなかったがどうやら天使の力のおかげで効かなかった様だ。
「惑わされるなお前ら!確かにムンドゥスは何でも生み出す創造の力がある。死んだ主や朱乃の母を復活させることも可能だが、そこに心は無い…紛い物だ!」
ダンテも説得したがムンドゥスは残念そうに舌打ちした。
「フン、邪魔しおって、もう少しで我の思い通りに動く僕と化したものを…まぁよい、今度こそ貴様ら全員葬ってやる」
「外道!私の大切な眷属を惑わすなんて!絶対に許さないわ!」
危うく朱乃達を手下にされかけリアスは魔力を纏ったが、次の瞬間強烈な魔力にかき消された!ダンテだ!凄まじい魔力のオーラを纏っている!
「…いつまで調子に乗るな!てめぇの戯言はもうたくさんだ。いい加減出てこい!魔帝ムンドゥス‼︎」
「フッフッフッ…いいだろう。貴様らには真の絶望を思い知らせてやろう!我の…真の姿を!!」
辺りがゆっくり…大きく揺れ始めた!同時にムンドゥスから強大な魔力が増幅されていく!
「オオオオオオ…ウオオオオオォォォォッ!!」
叫びと共にムンドゥスの石像の体にヒビが入り始めムンドゥスは玉座から立ち上がった!全身の石像の外皮が剥がれ落ちるとムンドゥスの体は輝き出した!
「ハアアアアァァァァァ…ハアッ!!」
光が弱まるとそこにいたのは髭面に袈裟の様な服、巨大な一対の白い翼…まさに神を思わせる姿になったムンドゥスであった!!その力は先程とは比べ物にならない!リアス達は全身から汗が噴き出し動けなかった。
ダンテは鋭い目つきで真の姿になったムンドゥスを見ていた。
「フッフッフッ、その目だ、スパーダと同じ危険な光が見える」
ムンドゥスはダンテを指差すと憎らしく見た。
「母さんの仇…」
「何だあんな生き物…母が欲しいのか?母が欲しければいくらでも創造してやるぞ?フハハハ‼︎」
「黙れ‼︎」カッ!
ムンドゥスの発言にダンテの目が赤く光るとダンテはデビルトリガーを発動させリベリオンを構えて突撃した!
「無駄なことを…」
ムンドゥスは片手を向けるとリベリオンをあっさり受け止めた!激しい火花が散りダンテは全力でリベリオンで押したが、ムンドゥスは拳を握るとそのままダンテに叩き込んだ!
「ぐあっ!」
パキィィィィン!!
ダンテは大きく後方へ吹き飛んだ!同時にリベリオンが…折れた‼︎
「ああ‼︎リベリオンが⁉︎」
「折れた‼︎」
見ていたリアス達もリベリオンが折れたことが信じられなかった!ダンテは床に激しく叩きつけられデビルトリガーも解除された!ダンテも折れたリベリオンを見て信じられない表情になった。
「フッフッフッ、そんなスパーダの忘れ形見で敵うと思ったか?もうよい、貴様の様な愚か者はクリフォトの養分にしてくれるわ」
ムンドゥスが手をかざすと床からクリフォトの蔓が現れダンテの体を包み始めた!このままじゃ養分にされてしまう!リアス達は助けようとしたが体が動かない!
「ダ、ダンテ…」
その時なんとか立ち上がったティアが床に刺さったスパーダの柄を掴んだ。
「頼むスパーダ、ダンテを…ダンテを助けてくれ!ダンテ!受け取れェ!!」
ティアは勢いよくスパーダをダンテに向かって投げた!スパーダは回転しながらダンテに向かい、スパーダの力を感じ取ったダンテはクリフォトの蔓から手を伸ばしスパーダの柄を掴んだ!次の瞬間!クリフォトの蔓が吹き飛ぶとそこには再びデビルトリガーを発動させたダンテがスパーダを構えていた!
「ハァ、ハァ、助かったぜスパーダ、いくぜ第二ラウンドだ!」
ダンテは呼吸を整えるとスパーダを構え渾身のスティンガーを繰り出した!
「愚か者め、魔剣スパーダなどもはや何の意味も無い」
ムンドゥスは手を向けると衝撃波を放ちスパーダごとダンテを吹き飛ばした!ダンテはそのまま部屋のステンドグラスを突き破ると遥か彼方へと飛ばされてしまった!
「ああ‼︎ダンテェェェェッ!!」
黒歌は飛ばされてしまったダンテに手を向けて叫んだ!
同じ頃、城の外でベオウルフと戦っていたサイラオーグにも吹き飛ばされるダンテの姿が見えていた。
「ッ!やるな!流石はベオウルフの本当の姿だ!さぁ来い!勝負は…ん?あれは!ダンテか⁉︎」
その姿を見たサイラオーグは勢いよく拳を地面に打ち付けると飛び上がった!
「待て小僧!逃げるか!」
ベオウルフは羽根をサイラオーグに飛ばしたがサイラオーグは空中で体を捻りかわすとそのまま城壁を駆け上りリアス達がいる玉座の間へと飛び込みリアスに叫んだ!
「リアス!撤退だ!」
「サイラオーグ⁉︎で、でも!」
「いいから撤退だ!ダンテで敵わない相手なんだぞ!ここは退いて再起を図るんだ!!」
サイラオーグの判断は正しかった。リアスは頷くと朱乃に指示を出した。
「わかったわ!朱乃!転移の準備を!」
「はい‼︎」
朱乃は急いで魔法陣を展開し始めた!
「ダンテ…ダンテェェェッ!!」
黒歌はまだダンテ飛ばされた方角を見て名前を呼んでいた。ティアは魔法陣の上に乗せようと黒歌を抱えた。
「黒歌!退くぞ!」
「いやっ‼︎離して!ダンテが!ダンテがァァ!!」
「黒歌!!」
叫び続ける黒歌にティアが喝を入れた!
「お前の気持ちは痛い程わかる!だが今は退くんだ!ダンテを見つけ出して再起を図るんだ!!」
ティアの言葉に黒歌は何も言わなかったが大人しくなったのでティアは魔法陣に黒歌を乗せた。
「ハハハ、逃がすと思うのか!潰れろ!!」
ムンドゥスは巨大な一枚岩を創るとリアス達に飛ばしてきた!リアス達は身構えたが一枚岩はオーフィスによって受け止められた!ムンドゥスは追撃に魔弾を放ち一枚岩を爆破させたが、すでにリアス達は撤退した後でそこにはいなかった。
「フン、逃したか…まぁいい。ダンテよ!こんなことで死ぬお前ではあるまい!立ち上がって来い‼︎我は待っているぞ!再びお前が我の前に現れたその時こそ、世界の命運を賭けた戦いをしようではないか!ハハハハ…ハァハハハハハハハ!!」
ムンドゥスは玉座に座ると高らかに笑い続けた!
ムンドゥスに敗北したダンテ!どうなる⁉︎
次回からダンテが少しの間登場しなくなりますが次回もお楽しみに!