時の鐘   作:生崎

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旧約オリキャラ設定集。

先に一応出していたキャラで、特に加筆することもないようなキャラクターは名前だけ表記。この一話を見れば旧約に出てくるオリキャラの現状が全て分かります。多少設定が変わっている者もいると思いますが、多分これ以上増えないはずです。キャラも増えないはず。

兵器等に関しては、詳しく書くと総字数が四万字超えそうなのでやめました。他の設定集と被る記述もありますが、全てを一話にまとめるのが目的なので許してください。ご質問等あればお気軽にお願い致します。

多少のネタバレを含むので、飛ばしていただいても構いません。


一〇〇
幕間 旧約登場人物設定資料集


【スイス連邦】

 

時の鐘(ツィットグロッゲ)』と『空降星(エーデルワイス)』の本部がある。正式名称はスイス連邦。武装中立国家であり、攻め込まれた際には焦土作戦も辞さない過激な防衛手段を基本概念として置いている。武器庫が地区単位で置かれており、いざという時は市民含めて全員が武装して侵略者を叩きのめす世界唯一の傭兵国家。武装中立を主とし、海外へと多くのスイス軍部隊を派兵しているが、決して武力行使をしない。しかし、これはスイスの正規軍に限った話であり、スイス軍預かりの傭兵団。『時の鐘』などに対しては有効ではない。これは正式にはスイス軍に所属してはいるものの、民間企業のような立ち位置であるため、基本スイスから何か咎められることはないが、傭兵団自身が狙われた際にもスイスから何か支援があるわけでもない。スイスが狙われて襲われた際は、スイス軍、並びに全傭兵団、全市民が武器を手に取り武装発起する。その強固さに絶大な信頼を置かれており、多くの国連機関の施設がスイスの中にある。スイスの土地としての利益と、スイスが保持している武力と対峙した際の利益が全く合わないため、基本スイスを狙う国はいない。

 

 

 

将軍(ジェネラル)

 

 スイスでは軍部の最高司令官は存在しない。非常事態の時のみ特例で任命される。一応候補として軍部の幹部や、著名な傭兵団の隊長。魔術結社の中から何人かはピックアップされており、非常事態の際はその中から選ばれる。将軍に任命されると、完全中立国で要塞と化したスイスの防衛魔術から、全傭兵、軍隊への命令権を持つ。

 一応有事の際になった時に今の将軍になる者は既に決められており、しかしそれは誰にも知らされておらず、スイス一の厳重な金庫の中にある書き留められた紙に名前が書いてある。有事の際以外にこの金庫を開けることは許されておらず、もし開けようとしたならば、全スイス傭兵を敵に回すことになる。

 イギリスやフランスといった強大な国家は、なんとかこの名を知ろうと度々アプローチしたりしているもののこの『将軍』に関する事柄は使われる時以外スイスの全住民基本ノータッチであるため、海外の者が知るのも容易ではない。

 

 

 

 

 

時の鐘(ツィットグロッゲ)

 

 スイス特殊山岳射撃部隊。スイスが誇る傭兵団の一つ。世界最高峰の傭兵部隊。一応正式にはスイス軍預かり。スイスが戦火に包まれた際は時の鐘はどんな仕事、場所、状況であろうともそれを放棄し侵略者を鏖殺するために動く。組織ではなく、一番隊の隊員二十八人は個人で仕事を受けることも許可されている。

 

 時の鐘同士が仕事でカチ合った時は、殺すのは禁止でできるところまでやるのが決まり。各国の狙撃部隊からスキルアップのために多くの狙撃兵が派遣された歴史があり今も続いている。それも鐘の音による狙撃魔術のおかげであったが、ガラが入ってから技術者集団に変貌した。契機は学園都市設立の防衛の仕事。

 

 ほとんどの者はいずれ国に帰るため入れ替わりが激しい。在籍期間最年長はガラ。二番目でシェリー。三番目で孫市。だが大抵入れ替わるのは二番隊と三番隊で、一番隊で離れる者は少ない。大体は怪我で引退か戦死。オーバード=シェリーが隊長になってからは元狙撃兵よりも一芸に富んだ一般人が多く在籍しだしており、一番隊が特にその特色が強い。

 

 一番隊は全員五キロの狙撃が可能ではあるものの、これは最近になってようやく形になったものであり、安定して五キロの狙撃ができる者は限られ十人いない。五キロの狙撃がある程度安定して行えるようになったのも、学園都市製の狙撃銃のおかげ。

 

 ゲルニカシリーズ、アバランチシリーズ、アルプスシリーズ、特殊多脚一人乗戦車『デミトロ』、高速装甲車『コフィン』、特殊回転翼機『ムーラン』などのスイス軍もびっくりの兵器を多数所有している。

 

 新型決戦用狙撃銃として、アルプスシリーズである

 

白い山(モンブラン)

鹿の角(マッターホルン)

薔薇(モンテローザ)

乙女(ユングフラウ)

三頭(トリグラウ)

修道士(メンヒ)

 

 がある。

 

 

 

 ・法水孫市(のりみずまごいち)

 性別:男 歳:16 出身:日本

 

 実は日本の古い一族の出身。某なよ竹の姫君追っていた北条家、その一族の者と愛人との間の子。当主を山奥に監禁するような家系なので民度はお察しである。彼の突っ込む気質はきっと血筋。

 

 小さい頃に母親に捨てられ一族に投げられたが当然のように冷遇され虐待された結果、痛覚がほぼ死んだ。孫市が七歳になった頃、一族の上役が冗談のように言った美味い洋食が食べたいという厄介払いによって、一文無しでトルコ料理を学べとトルコにぶん投げられる。トルコへ渡っておよそ三ヶ月。遂に餓死寸前で道端に倒れているところを仕事でトルコに来ていた当時14歳のオーバード=シェリーに拾われてスイスへと渡った。

 

 物語当初、時の鐘二十八人中総合戦闘能力の序列二十八位。半年間の学園都市生活で、幻想御手(レベルアッパー)の技術を用いた戦闘方に手を出し特訓中。御坂美琴が暴走した際に手に入れた不在金属(シャドウメタル)によって、『軍楽器(リコーダー)』と『白い山(モンブラン)』という新たな武器を手に入れる。基本量産された武器を使う時の鐘にあって、戦時中ということも合わさり、新型の装備に身を固めた。時の鐘の仲間を常に追っていたため、学園都市に来る前はただの器用貧乏だった。

 

 時の鐘の兵装と技を練度はさて置き全て使える。オーバード=シェリー、ハム=レントネン、ガラ=スピトル、ゴッソ=パールマンと合わせて五人のうちの一人。その中でも狙撃、射撃、軍隊格闘技である酔拳、早撃ちは一定以上のレベルで納めている。最近は幻想御手(レベルアッパー)の技術を混ぜるため、狙撃と酔拳に力を入れている様子。

 

 平和な日常を守る者を正義とし、傭兵ではあるが、別に戦いなど必要ないと信じている。そんな中で生まれる必死が孫市の望むもの。

 

 最高の一瞬を手に入れること。

 

 それは戦闘に限った話というわけではなく、言うならば人生の起伏、その上の振れ幅の最高点。それを見た後ならば死んでもいいと思っている。が、そこに行き着くまでは偶然でなければならないと言う思想を持っているため、そういう意味では厄介ごとを嫌いながらも、問題を引き寄せる上条当麻をすごく気に入っている。

 

 刹那快楽主義者であり、求道者である。人は自分のために生きるという考えを持っているので、誰かの為に行動するという原理を信じてはいないが、それが輝かしいものであるという事も理解してはいる。なのでそういう者が苦手だったり嫌いだったりするものの、完全に否定はしない。

 

 基本人の名前を呼ぶ時はさんを付け、親しくはない仕事相手や年上、敬うべき相手には敬語で喋る。それは一応彼なりの線引きであり、必要以上に仲良くならないようにという戒め。余裕がない時やこれから殺そうという相手、気に入ってしまった相手に対してはこの定かではない。孫市が心を開いているのはほぼ時の鐘の仲間たちだけだったが、上条、土御門、青ピ、黒子など、どうしようもなく近しい者ができてしまった。

 

 それを悪くないと思うようになり、できれば気に入った者達が戦場に行かなくてもいいようにと、引き金を引く理由が増えた。

 

 上条、土御門、青髮ピアスと共に、『シグナル』という暗部組織という名のアレイスター=クロウリー私兵部隊に所属している。(上条はその事を全くご存知ない) 命名はほぼ吹寄制理のおかげ。

 

 動く相手なら500メートル以内なら外さず、動かない相手なら五キロまでなら外さない。英国の一件で、これまでの積み重ねと戦場での記憶が重なり、音への知覚が花開いた。魔術や超能力は使わない技術側の人間。その第三の立ち位置こそが、彼の住処である。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長181㎝、癖の入った赤っぽい髪と、タレ目が彼の特徴であろう。

 得意料理はスイス料理。

 タイプはオーバード=シェリーみたいな女性。

 好きな相手は自分の物語を邁進する者。そして、白井黒子。(決してJC好きではないッ)

 最も嫌いな相手は父親。

 趣味は読書、映画、競馬。

 軍服萌え。

 名前の由来は、小栗虫太郎先生の作品に登場する名探偵、法水麟太郎から苗字をいただき、雑賀衆棟梁、雑賀孫市から名前を貰った。

 父親が父親なので、愛する女性は一人で十分だと思っている。

 JCマイスター、常盤台キラー、ローマ正教修道女の服脱がせ魔二号、ドM、女子中学生同盟狙撃隊長、信号機カルテット、英国メイド服大会最下位、等々不名誉な称号が多いのが悩み。

 

 

 

 ・オーバード=シェリー

 性別:女 歳:23 出身:スイス

 

 現時の鐘の総隊長。総隊長になった最年少記録を更新した。祖父母は狙撃手で両親も狙撃手という異常な狙撃手一家に生を受けた。お陰で幼少の頃より狩に明け暮れ野山を駆け巡っては獲物をGET。そんな少女時代を過ごす。それが変わったのは、彼女が九歳になった時に出会った当時の時の鐘の隊長にスカウトされてから。それは結果大成功に終わり、彼女は時の鐘歴代最強の隊長になる。

 

 時の鐘二十八人中、総合戦闘能力の序列は第一位。戦闘技能ほぼ全てにおいて二位とは開きがあり、特に狙撃に関しては異常である。孫市同様スイスの決戦用狙撃銃を扱える一人。本編にまだ出てないけど、不在金属(シャドウメタル)製の『鹿の角(マッターホルン)』が彼女の愛銃となる。ソナーのような耳とレーダーのような目を兼ね備えており、孫市が音の世界の住人とするなら、彼女は光の世界の住人である。異常な程の視力を誇る為、言っちゃえば電磁波の類も目で見える。それが異常な狙撃力の秘密。

 

 孫市を連れて来たのは彼女であるためなにかと気に掛けているし、幼い頃から鍛えてもあげた。ただそれが孫市にとってトラウマになってることに気がついていない。才能がなかろうとにじり寄る孫市を見つけた自負があるからか、隠れ過保護。孫市の姉代わりであり母代わり。孫市を気に掛ける黒子のことも何かと気にしている姑お姉様。

 

 魔術サイドで言う聖人。科学サイドの超能力者のようなのが欲しいなと生み出されたキャラクター。言うなれば超人。孫市が一生越えられない巨大な壁。天賦の才があって極限まで鍛えたのが彼女である。

 

 その本質は狩人であり、物事を狩りに例えることがままある。孫市とは違う意味での必死を追う住人。自分ではどうにもならない者を相手にするのが楽しいタイプ。それを全力で穿つ事を至上としており、狩を止めていいのは、狙っている獲物だけだと断じる。本名は本当はオーバドゥ=シェリーだが、その呼び方は気に入っていない。

 

 冷徹に見えるが時の鐘の部隊員の事はなんだかんだ気にしている。ただ彼女の機嫌が普段から悪いのは、自分には隊長は似合っていないと思っているため。彼女はどこまでも現場の人間であり、他人に仕事を割り振るくらいなら本当なら自分が撃ちたい。しかし、そうもいかないため、渋々事務仕事に従事している。ホットチョコレートが好き。事務仕事しながらよく飲み、よく書類を汚すので時折秘書を引き受けているクリス=ボスマンによく小言を言われている。

 

 親友はロイ=G=マクリシアン。多分傾国の女とかキャーリサとかと気が合う。木山先生とも気が合うだろうから電話番号とか交換してる。

 

 十キロの狙撃も余裕で熟す化け物、最近の時の鐘以外でのお気に入りは、神裂火織と白井黒子。描写してないけど、めちゃくちゃアックア戦を一番楽しんでた人。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長178㎝、毛先に癖のある長いアッシュブロンドと、人形と見間違う程の均整のとれた美貌を持つ。

 得意料理はスイス料理。

 タイプは神裂火織とか法水孫市とかだろう。

 嫌いな相手は弱っちくそれでいて研鑽しない者。

 可愛い物やデザートが好き。

 趣味はケーキバイキングと狩猟。

 名前の由来は、オーバドゥ。夜明けに別れる恋人たちの、あるいは恋人たちに関する詩または歌のこと。シェリー。愛しい人。より。

 

 

 

 ・ロイ=G=マクリシアン

 性別:女 歳:23 出身:スペイン

 

 スペインでバーを経営している親の元で生まれた。彼女は何より酒場の雰囲気と、聞いたこともない客の話を見ず知らずの人たちと楽しく聞くのが好きだった。そんな彼女はゆくゆくは自分がこの酒場を継ぐのだと思っていたが、ここで困ったことが起きる。彼女は先天的に異常に力が強かったのだ。カクテルシェイカーを彼女は軽く振ったつもりでも中では大シケ。まともにカクテルの一つも作れないことを悟ったロイは簡単にバーテンダーになる夢を諦める。ならば自分は楽しげな話しを酒場に持って来るものになろうとバーを夜な夜な歩き回った結果オーバード=シェリーと出会い時の鐘にスカウトされた。

 

 時の鐘二十八人中総合戦闘能力の序列は第三位。力だけなら第一位。あだ名がビッグフット。時の鐘の部隊長の一人。口径の小さな銃なら筋肉で弾丸を止め、車のドアを力で引っぺがし、装甲車を体当たりで転がす超人体質の持ち主。酒場の喧嘩で覚えたなんちゃってボクシングを使う。なんちゃってだが、力が強いおかげで当たれば勝つため、下手なプロボクサーより余裕で強い。

 

 男女の仲はやるかやらないかと思っているのだが、彼女と一晩共にできる男がいるかは不明。だいたいはすっ裸になった彼女の傷と筋肉に男はドン引きしてやる前に逃げていく。ベロンベロンに酔った際に、クリス=ボスマンをお持ち帰りした。もう彼女はクリスになんとかしてもらうしかないと、ゴリラ女の嫁ぎ先を誰もが勝手に決めている。

 

 魔術側に対する時の鐘のアンテナ役、最も時の鐘の中ではコミュニケーション能力が高く、必要悪の協会に所属するシェリー=クロムウェルと仲がいい。オーバード=シェリーが親友。シェリーと仲良くなる運命。オリアナ=トムソンと仕事をした事があるのは彼女。

 

 孫市とは違う意味での必死を追う住人。生まれながらに恵まれた体を持っているので、喧嘩でほとんど負けた事がなく、不利な状況に陥り全力を出せる事を喜びとする鬼のような女性。

 

 孫市にとっての姉貴分その一。(困った方の姉貴)

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長182㎝、明るいショートカットの茶髪と小麦色の肌を持つ。時の鐘で一番胸が大きい。お尻も大きい。

 料理はしない。酒があればいい。

 タイプはクリス=ボスマンとか。諦め悪い奴。

 嫌いな相手は立ち向かわない者。

 趣味は酒場巡り、旅行、腕相撲。

 名前の由来は特にない。なんか語呂が良かったから。

 

 

 

 ・ガラ=スピトル

 性別:男 歳:86 出身:アメリカ

 

 時の鐘最年長の男。時の鐘の生き字引であり、約70年も時の鐘にいる。元々アメリカで狙撃兵をしていたのだが、能力アップのために時の鐘に米軍の命令で入隊した。その後時の鐘に居着き米軍の方を辞める。それだけ長い間時の鐘にいるが、一度も総隊長を務めた事はなく、時の鐘の中では一流でも超一流ではないと割り切っている。現時の鐘部隊長の一人。

 

 彼を強者たらしめているのは狙撃よりも早撃ちの方であり、時の鐘が愛用している大型の狙撃銃よりも、サブのシングルアクションリボルバーの方が気に入っている。早撃ちの腕前ならば、若い頃なら歴代第一位。そのため狙撃は二十八人中でも低い。とはいえ歳には勝てず、若い頃はもっと速かったとは本人の談。それでも早撃ち0.5秒である。時の鐘始まりの超技術者。

 

 まだ魔術の色が残っていた時の鐘を、第二次世界大戦が終わったのを機に完全に捨て、今の時の鐘を設立した主要人物。アレイスター=クロウリー、カエル顔の医者とも面識があり、学園都市設立の際にも力を貸した。今でも時折連絡は取っている模様。

 

 魔術や科学には疎く、ぶっちゃっけそんなのはアレイスター=クロウリーとカエル顔の医者に任せとけばいいやと思っている。時の鐘ではその経験の豊富さから相談役になることが多く、孫市にとっての祖父代り。

 

 サタニズムであると公言しており、時の鐘の元にはこれがある。サタンは一般的には悪や理不尽な力を連想させる言葉ではあるが、サタニズムの支持者にとっては、『ある少数派的な精神性と思想を示す言葉』でもある。めっちゃ悪魔を信仰していそうな思想であるが、悪魔は勿論、あらゆる神を信仰していない。

 

 己が目で見たものだけを信じ、魔術も超能力も己が目で見たなら信仰はせずともそういうものと信じはする。親切な者には親切に。右の頬を叩かれたら殴り返す。己を信じ、技を磨き、人間を信じるが、それを至高と言うわけでもない。そんな時の鐘と呼べる者は、ガラ曰く、法水孫市、オーバード=シェリー、ゴッソ=パールマン、そして自分を含めた四人だけ。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長190㎝、長めの白髪をオールバックに、白い髭が生えていて、いつもテンガロンハットを被っている。

 料理なんてパンで挟めばなんとかなる。

 趣味は酒盛り、狩、温泉。アレイスターの入ってる容器を蹴る事。

 名前は偽名、色々バレると問題があるため。

 モデルはいるが実在の人物なので省略。詳しく知りたい方はサタン教会で調べてみてください。

 

 

 

 ・クリス=ボスマン

 性別:男 歳:28 出身:ベルギー

 

 ベルギーの中流家庭に生まれ不自由ない生活を送っていた。幼少の頃より父の影響でクレー射撃と馬術を趣味としており腕はどちらもすこぶる良く神童と言われる。しかし、その腕を活かす職業には着かず、普通に一流の大学を出て役所に勤める役人になった。そんなある日、クレー射撃場に訪れるクリスに、見知らぬ人物が勝負を仕掛けてきた。地元ではクリスの腕は有名であったため、稀によくある事だ。そして勝負の結果クリスは惨敗した。それはクリスの人生で初めての完全なる敗北。そしてその相手は去り際に言った。また一年後遊ぼうと。そして一年後クリスは圧勝した。その日のために仕事も辞めていた。勝者への賞品は就職先だった。そんなことがあったのでロイとクリスは今でもよく勝負している。

 

 時の鐘の中で最も馬術に秀でており、騎乗射撃が最も得意である。この事から時の鐘で最も三半規管が強く、バランス感覚がいいと思われる。ロッテという牝馬を飼っており、クリスに懐いているのだが、ロイやスゥ、ゴッソやアラン&アルドは嫌いなご様子。ロッテに蹴られるか蹴られないかで懐き度合いが分かる。

 

 時の鐘内では外交官のような立ち位置でもあり、各国の重鎮と最も顔を合わせる機会が多い。個人ではなく、組織や国からの依頼を取ってくるのはだいたいクリス。本来なら総隊長であるオーバード=シェリーの仕事なのだろうが、書類仕事大嫌い、おしゃべりするぐらいなら狩りに行かせろな総隊長に仕事を丸投げされた結果。世界情勢が戦争に傾いた結果、最も忙しくなった所為で久しく出番がない。

 

 なんでもそつなくこなせるが、それでも努力を止めない人。もしものための備えという意味で、常に幅広く技術と見識を磨いている。真面目であるが負けず嫌いでもあり、生まれながらに人と人の間にはどうにもならない差もあると理解している(オーバード=シェリーの目や、ロイ=G=マクリシアンの筋力、ハムの学習能力など)。それでも自分の持ちうる手札で、勝てない相手はいないとも信じている時の鐘の頭脳。彼が背を押したからこそ、孫市は学園都市行きを了承した。

 

 孫市にとってに兄貴分その一。(良い方の兄貴)

 

 時の鐘の在籍期間が短い中での中心人物、時の鐘の中では最も学があり、孫市が学園都市に編入する際に勉強を教えてくれた。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長185㎝、伊達眼鏡を掛けたプラチナブロンドの髪を持つイケメン。

 料理はピュレとワッフルぐらいなら……。

 タイプは優れたモノを持っている者。

 嫌いな相手はルールを無視する者。

 趣味はクレー射撃と乗馬。

 ロイ=G=マクリシアンに食われて二日酔いと全身筋肉痛で数日寝込んだ。

 誕生日に必ず部隊員の誰かから結婚情報誌を贈られるのが頭痛の種。

 名前の由来はイギリス競走馬のクリスと、ボスマン会議から。

 

 

 

 ・ハム=レントネン

 性別:女 歳:16 出身:フィンランド

 

 彼女は復讐のために時の鐘に入った。名前も分からぬ殺し屋に両親を殺され、それを阻止するためにやって来ていた時の鐘と合流。時の鐘としては久しぶりの失敗であったためこの件は重く受け止めている。

 

 最初ハムのことを時の鐘は拒んだのだが、時の鐘を納得させ、殺し屋に復讐するための才能が彼女にあったのは幸運か不運か。孫市よりも後に時の鐘にやって来たにも関わらず孫市と違い時の鐘に認められる頃、つまり入隊を認められる頃には一番隊に選ばれるだけの力があった。孫市に才能という超えられない壁があることを最も教えてくれた相手。

 

 オーバード=シェリーの二代目と呼ばれるだけの才能の塊。彼女の力は成長性と再現にある。一度見たことをすぐに理解し、それを模倣する力。ただこれは自分の身体能力以上のことはできないため、ロイの怪力やシェリーの勘撃ちは真似できない。

 

 復讐を一番に考えているため、そのことになると絶対に譲らない。復讐相手を神さえ殺すような怪物であると思っている節があり、善良なただの科学者であった両親を殺し、警察も追ったが捕まらず、未だ尻尾さえ掴めていないため。強者も善人も誰であれ、ふとした時に居なくなってしまうことを知っているからこそ、仕事なら誰であろうとハムは必ず引き金を引く。それが例え子供であろうとも。善人であったとしても。それが殺すべき相手なら躊躇しない。

 

 そんなわけで公安や警察組織が嫌い。そんなのに任せるぐらいなら自分で動く。が、基本めんどくさがりであるため、復讐以外の事柄は孫市に投げる癖がある。

 

 孫市と同い年であるが、そこまで時の鐘に来て長い訳ではない。それでいて孫市をさっさと飛び越え一番隊に入った才女。故郷を捨てて時の鐘に来た中で、知り合いがみんな居なくなった中で同い年である孫市がいた事が幸いし、多少は気が楽である。孫市の兄妹分その一。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長160㎝、ストロベリーブロンドのツインテール。目元が少し前髪で隠れている。常に眠たげ、ソバカスがある。陰気。

 料理は作れるがめんどくさいので作らない。

 好物はステーキ。

 嫌いな相手は警察組織。

 趣味は昼寝。お気に入りの枕がある。

 名前の由来は、ツインテールだから形的に『ハ』だな、無愛想だから『ム』だな、レントネンをくっ付けたら完成した。

 

 

 

 ・ドライヴィー

 性別:男 歳:17 出身:中東のどこか

 

 時の鐘が中東の戦線に参加した際にいつのまにか時の鐘と共に戦っていた男。そのまま流れで時の鐘の一員になった。赤ん坊の頃から戦争と共にあり、中東の中をあっちこっち移動していたので生まれた場所も分からない。

 

 時の鐘の暗殺要員。サイレントキリングの天才。シラットの使い手。時の鐘の前は中東のゲリラ組織の特殊部隊に居た。寝ていても呼吸をしていないように見える程静か。時の鐘の中では最も世界中を回っており、時の鐘に喧嘩を売って来た相手や、怪しげなちょっかいを掛けて来た者に対しての報復に動いている。時の鐘の掃除屋。

 

 孫市とは歳が最も近い男ということもあって最も仲が良い。しかし、ドライヴィーは口数が少なく表情も乏しいため、彼が喜んでも気付くものは少ない。完全に彼の表情が読めるのはシェリー、孫市、ロイ、それと完全記憶能力を持つゴッソの四人くらい。

 

 死というものに対して最も感情の起伏が少ない。が、それは未熟の現れでもあるとガラは気にしている。上条に対しては、一般人なのになぜか戦場の中心で動いているため、UMAを見ているような気分であり、面白い見世物みたいな存在だと認知していたり。

 

 メラニズム。真っ黒い肌を持っているため、昼間は異様に目立つのだが、代わりに夜のなると影のように動く事ができるため、彼は基本夜行性。時の鐘で最もコミュニケーション能力に乏しい。が、別に知り合いとかそんなに居ても居なくても気にしない。どうせ全員いつか死ぬしと変に達観している。

 

 孫市の初めての親友、孫市の兄弟分その二。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長183㎝、無口無表情。スキンヘッドのイケメン。黒いお釈迦様と仏教徒に拝まれることしばしば。

 料理はしない。食えればなんでもいい。

 好きなタイプは生きてる奴。

 嫌いなタイプは絶対に死なない奴。

 趣味は散歩、それも人混みの中が好き。

 名前の由来は、考えてる時スクリュードライバーが飲みたくなり、ドライバーのままじゃ味気ねえなとドライヴィーになった。

 

 

 

 ・ゴッソ=パールマン

 性別:男 歳:28 出身:アメリカ

 

 元国際刑事警察機構であり、時の鐘を調査する為にやって来ていた。ある殺人事件の犯人が時の鐘の部隊員だと目星をつけて追っていたが、それは勘違いでありゴッソ自身が死にかける。それを救ったのが時の鐘であった。その後も度々時の鐘と共に仕事をしていくうちに、金払いが国際刑事警察機構よりも時の鐘の方がいいという事で時の鐘へと参入した。

 

 最も時の鐘で不真面目な男。完全記憶能力を持っている為、彼の得意分野は捜査や調査である。わざと必要最低限しか鍛えないため、孫市はよく思っていない。本気で鍛えれば容易に時の鐘でもトップレベルに立てる。

 

 彼が本気を出さないのは、ある意味で防波堤の役割のため。本気でもない自分よりも弱ければ、危ない仕事をするんじゃないと教える為でもある。そんな思惑があってのことなのだが、元々の性格がわざわいしてか周りからの評価はあまり良くない。一番クレームを受けている。

 

 説明する際や、皮肉など、一々昔の経験を引っ張って例えるため話が長く多くの者から鬱陶しがられている。

 

 働いた分の正当な報酬が欲しいと言い、時の鐘の意向さえ時には無視し、己が理想のために動く。なんだかんだ言って正義感が強い。組織などのしがらみぶん投げて、世界平和のために動く。そういった信念の元に動く奴のことを時の鐘と呼ぶと言う。結局自分の好みで動いた結果、おまけで平和が付いてくるぐらいの雑さだと割り切っている。

 

 孫市の兄貴分その二。(悪い方の兄貴) だいたい孫市に悪いことを教えているのはゴッソ。旧約内での時の鐘でのMVPは彼。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長181㎝、焦げ茶色の髪を短く揃え、歯もギザギザしており人相が悪い。鼻にはソバカスがあり、指名手配犯みたい。

 料理を覚えるなんて記憶領域がもったいない。

 好物はアップルパイ。そして金。

 好きなタイプは自分にできない事ができる奴。

 嫌いなタイプは思考停止してる奴。

 趣味は情報誌、新聞を読むこと、貯金、株、ギャンブル。

 名前の由来は、真珠(パール)をごっそり掴んでガッポガッポ。

 

 

 

 ・キャロル=ローリー

 性別:女 歳:85 出身:ドイツ

 

 元々傭兵として数々の戦場を点々としていた戦車乗り。装填手、操縦士、射撃手、機長としてどのポジションでも類稀な能力を発揮したが、仲間に恵まれずそれほどの戦果は上げていない。第二次世界大戦の際は、伝説の戦車乗り達と戦闘を共にした。ガラとは元々知り合いであり、学園都市創設の防衛任務の際は共に行動したが、時の鐘に参入したのは最近である。

 

 時の鐘の中でも身体能力が特別高いわけではないが、プライドのカケラもないような強かさが彼女の強さ。得意技は死んだふり。あまりに迫真の演技のため、孫市やクリス、ロイまでもがよく慌てている。戦車が一番の武器であり、砲撃での狙撃が凄まじいため、一番隊になるための狙撃銃での狙撃ラインは免除された。

 

 時の鐘内ではガラに次いで相談役になることが多く、主に女性達の相談役をかう。元々あらゆる傭兵団を渡り歩いていたおかげで、馴染むまでは苦労しなかった。ガラは結婚しているが相手は不明であり、実はキャロルが妻なんじゃね? とまことしやかに囁かれている。が、違う。孫市とカレンみたいなもの。孫市にとっての祖母代わり。

 

 アレイスター=クロウリー、カエル顔の医者とも面識がある。大量に送られて来た不在金属(シャドウメタル)を使い、新型戦車を作ろうと画策している。世界中にたくさん元恋人がいたりする。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長138㎝、細い目をしていて髪の色はオレンジ色に染めている。昔は超ナイスバディのイケイケボディーだったとよく言っているが、今の見た目からして誰からも信じられておらず、ドイツの英雄的戦車乗り達と写っている昔の写真を隠し持っている。肩に時の鐘の軍章のタトゥーを入れており他にも多数。

 料理はドイツ料理が得意。

 好きなタイプは顔が良い奴。

 嫌いなタイプはしみったれ。

 趣味は戦車と死んだふり。

 名前の由来は、キャロル。クリスマス聖歌と、ローリーの語呂が気に入ったから。

 

 

 

 ・ラペル=ボロウス

 性別:女 歳:29 出身:オーストリア

 

 元諜報員として世界を股にかけていたが、ある日なんでもないようなミスから追っていた麻薬組織に諜報員だとバレ、盛大な拷問に掛けられた。肉体的よりも精神的に病んでしまい、およそ数ヶ月壮絶な拷問生活を送っていた後、麻薬組織を潰しに来た時の鐘についでに救出される。戦線復帰も難しく、国からも辞職するように勧められ、数年通院とリハビリ通いを経験した後、時の鐘へとやって来た。

 

 元諜報員であるため一通りの技術は修めているが、拷問の影響で昔よりも体の動きが悪くなった。情報収集に昔は長けていたのだが、拷問の影響で身体中満遍なく深い古傷だらけ。それで常に包帯を巻いている。

 

 拷問を受けた経験を元に、時の鐘の拷問、尋問官として動いている。時の鐘内で最も外に出ない部隊員。相手の動きを制限する関節破壊や内蔵破壊の技に長け、相手に痛みを与える事が得意。時の鐘の中で最も上手くナイフを扱える。ナイフ一本でマグロの解体ショーのように人間を解体できる。

 

 見た目とやっている事に反して性格は大人しく、実は一番女性らしい。が、容姿の恐ろしさが先行しているため、スイスではUMA扱いされていたり。人の目を気にしているが、それは自分の容姿で他人を不快にしていないか気にしているため。

 

 容姿は元は美人だったのだろうと辛うじて分かるくらいにはまだ肌が残っている。大きな切り傷に右目を塞がれ、薬物の影響で左側頭部には髪が無く、残った髪を三つ編みにしている。口は大きく両側に裂けているので糸で縫い、右耳は欠けており、左手の薬指も欠けている。拷問の影響で彼女が喋る日本語はラ行がハ行に聞こえる。

 

 孫市の姉貴分その二。(優しい方の姉貴)

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長175㎝、女性らしいメゾソプラノの声。青い目をしている。髪の色は白。これはストレスによる白毛。

 料理はオーストリア料理が得意。

 好きなタイプは我慢強い奴。

 嫌いなタイプは根性なし。

 趣味は音楽鑑賞、編み物、刺繍、オペラ、演劇鑑賞、ナイフ集め、絵を描くこと。特に好きなのはムラヴィンスキーのチャイコフスキー交響曲第5番。

 名前の由来は、高級ランジェリーブランドのラペルラと、ボロボロだから。

 

 

 

 ・(シン)=(スゥ)

 性別:女 歳:21 出身:中国

 

 中国の山奥深くで育ったスゥは、幼き頃から武術に明け暮れていた。初めて拳を握ったのはまだ0歳の頃とは本人の談。全く信じられていない。それもこれも彼の祖母が武術の達人であったせいだ。スゥがまだ幼い頃に両親は死に祖母に引き取られた。

 

 スゥの祖母は、今の世は文明の発達が激しく、いずれ武術は廃れるだろう事を危惧し、山深くに住んでいた。引き取ったスゥに祖母は武術を教える気は無かったのだが、見よう見まねでスゥが武術を会得し、放っておくわけにもいかなくなった。祖母の技は太極拳。それを修めたスゥは、時代錯誤の道場破りを敢行し、次々と撃破。近隣の山一帯を制圧したスゥは、ある酔拳の使い手を倒した際に、スイスでおかしな酔拳を使う集団がいると教えられ、何も考える間もなくスイスへ直行。その当時まだ14歳だった孫市に来て早々挑戦状を叩きつけながら飛び掛かり、孫市をボコボコにした。そんな孫市がやられた直後やって来たシェリーに逆にボコボコにされた。以後シェリーを師匠と呼び、時の鐘に居座ったので渋々時の鐘に入れた。

 

 武術っ子であるため、銃を撃つぐらいなら素手で戦う困ったタイプ。その性質上ロイとすごい気があう。無手の技という点で言えば時の鐘内で最も優れている。修行が好きであり、誰かが隠れて特訓していたりするとこっそり付いて行って一緒に特訓してたりする。

 

 孫市の姉貴分その三。(別に孫市は思ってないのに勝手に名乗っている) 孫市の新たな技の時の鐘第一の被害者。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長178㎝、髪の色は黒。長い髪を頭の横で纏めている。普段は動きやすいという理由でジャージを着ている事が多いが、外に出る時はお洒落に気を使う。

 料理は中華料理が得意。特に中華まん。

 好きなタイプは強者。

 嫌いなタイプは貧弱。

 趣味は買い物、お洒落、食べ歩き、修行。

 名前の由来は、特になし。なんかこうなった。シンスゥって感じだった。

 

 

【その他の人員】

 

 ・グレゴリー=アシポフ 時の鐘随一の運転手。スピード狂。

 性別:男 歳:31 出身:ロシア

 

 ・ガスパル=サボー 時の鐘の仕立人。一般的狙撃手であり仕立て屋も営む二足の草鞋。

 性別:男 歳:27 出身:ハンガリー

 

 ・アラン&アルド テレパスの原石の双子、時の鐘の航海士。オネエ。

 性別:男 歳:25 出身:イギリス

 

 ・ベル=リッツ 時の鐘の鍵師、元犯罪者。小太り。

 性別:男 歳:42 出身:スイス

 

 その他十三人。二番隊二十八人、三番隊二十八人。

 

 べ、別に考えるのがだるくなったとかそういうことではないし……、別に、どうせもうほとんど死んでるからとかそう言うわけじゃ──。

 

 

 

 

 

空降星(エーデルワイス)

 

 バチカンを守護するスイス傭兵の中で最も繋がりの強い魔術結社。時の鐘と犬猿の仲であり、孫市が嫌っているスイスが誇る魔術結社である。スイス衛兵として、基本的にローマ教皇の近くにいる。『林檎一射(アップルショット)』、『三針(サンドグラス)』といった基本魔術を全員が使える。甲冑と剣が標準装備であり、スイス衛兵の証である黄色と紫色のストライプの衣装を甲冑の下に身に纏っているのが基本。メンバーによって独自の魔術も使用する。

 

『神を信じよ』が教義であるが、ラルコ=シェック曰く、信じる神がなんなのかは自分次第。誰かの為が基本的な行動原理であり、それはただ正しく輝かしいものであるはずなのだが、狂信的に研ぎ澄まされたそれは、牙となってただ相手に突き刺さるものが多い。ローマ正教、教皇の盾にして剣。それを最近は良くない方向で身勝手に使われており、壊滅間近。

 

 構成メンバーは全てスイス人から選ばれている。どんな状況においてもこれは神の試練として立ち向かっていく不屈の集団であるのだが、要はバチカンの命を受けて異教徒をぶっ殺し回る狂戦士である為、殺し屋集団と比喩されることもある。

 

 剣の達人集団であるが、信仰によってこそメンバーは選ばれる。総勢十二人。時の鐘が時代の中で『傭兵』の戦闘技術を切り取った存在であるなら、『信仰』を切り取った存在。

 

 時の鐘とは仲が良くないクセに前衛と後衛で相性はいいため、度々仕事で一緒になることがある。長い歴史の中で時の鐘を一番ぶっ殺しているのが空降星であり、時の鐘に何人かやられていたりもする。

 

 

 

 ・カレン=ハラー

 性別:女 歳:16 出身:スイス

 

空降星(エーデルワイス)』に所属する魔術師。空降星(エーデルワイス)の最年少メンバー。孫市が時の鐘の主人公なら、空降星の主人公が彼女。

 

 スイスに来た孫市の最初の友人であり幼馴染。早くに傭兵であった両親を亡くした孤児であり、スイスのローマ正教の教会に引き取られた。紫陽花色の髪を生まれながらに持っていたために虐められていたが、それは神から与えられた贈り物であるというシスターの言葉を信じ、それを嘘にさせない為、孫市の制止も振り切って、十歳にしてスイスで一年に一度開かれる傭兵の剣術大会で優勝した。その功績をもって信仰を示し空降星(エーデルワイス)に入った。

 

 当初は『大いなる意志』を神として、大きな流れに従わなければ正しいことは成せない。自分の意思で動いたところで、全てが上手くいくなどありえないのだからと信じていたが、イタリアでの一件を気に、『自分を信じてくれる者』が神であると悟った。彼女が頑張るのは、自分を信じてくれた者の想いを嘘に、無駄にしないため。空降星(エーデルワイス)に入り孫市が喜んでくれると思っていたのに、そうではなかったため、そこで二人の道は分かれた。

 

 親代わりだったシスター、友人であるオルソラ=アクィナス、アニェーゼ=サンクティス、アンジェレネ、ルチア、インデックスをかなり大事に思っている。時の鐘の総隊長オーバード=シェリーにも気にかけられており弱い。ララ=ペスタロッチが空降星に入ってからの姉代わりで仲がいい。シェリー=クロムウェルやオリアナ、リドヴィアとも多分仲良い。イタリア料理はオルソラとララに習った。

 

 オルソラもアニェーゼもイギリス清教に移ったが、ローマ正教として積み上げた功績がなくなるわけではないと断じ、気にはしているものの裏切りだとは思っていない。目付きが鋭いためローマ正教の子供達から怖がられているのが悩み。将来の夢は、自分を救ってくれたシスターのような修道女になること。

 

 上条のことは右手もあってそこまでよく思ってもいないし、魔術を問答無用で消すのも気に入らないが、その手で正しいことをしているとは認めているため、人として悪いとは思っていない。ただ幻想殺しは嫌い。その理由は、神の贈り物だとシスターが言ってくれた髪を幻想だと言われたような気がしてしまうから。

 

空降星(エーデルワイス)』に祝福された時は『6』、『林檎一射(アップルショット)』の触媒には孫市の持つ時の鐘の銃弾を使っている。南の方角に対応しており、南天の魔術も使用する。武器はロングソード。

 

 孫市の兄妹分その三。(幼馴染でお互い初恋の癖に気付いていない間抜け二人)、色々あり過ぎてお互い嫌い合っているが、心の底から嫌っている訳ではない。要は喧嘩仲間。

 

 インデックスの趣味に料理を追加するという奇跡を成し遂げた凄い人。本当は子供に好かれたいお節介焼きが功を成した。孫市はカレンは上に立つ側の人間であると思っている。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長174㎝、褐色の肌を持ち、チリチリと癖の入った紫陽花色の長い髪を持っている。常に相手を睨みつけるような鋭い目をしている。

 料理はスイス料理とイタリア料理が得意。

 好きなタイプは自分を信じてくれる者。

 嫌いなタイプは身勝手で無鉄砲で自殺志願者な自分を一番信じてる奴。

 趣味は料理、鍛錬、武器の整備、牛の世話(孫市の名を付けて最後には振る舞う。現在孫市七号を飼育中)。

 好きな食べ物はオムレツ。

 名前の由来は、可憐であり、ハラーはスイス由来の姓である。

 

 

 

 ・ナルシス=ギーガー

 性別:男 歳:29 出身:スイス

 

空降星(エーデルワイス)』の隊長。若くして隊長になった天才であり、ウィリアム=テルの再来と言われた男。人当たりが良く、口癖は「神のご加護がありますように」絶対去り際に言う。『空降星(エーデルワイス)』に祝福された時は『3』、東の方角に対応している。武器はツヴァイヘンダー。

 

 ローマ教皇の最後の盾にして最強の剣であるはずなのだが、職務怠慢まっしぐら。怪しい行動が目立つ。ぶっちゃけ旧約においての孫市の最後にして最大のオリキャラの障壁。スイスでは幽霊を信じていないという習性を利用した攻撃無効の気味悪い術式を使うが、更にそれになにやら色々している。ネタバレはここまで。ヒントはスイス。

 

 ある目的の為にずっと空降星に本心をひた隠し潜んでいた。狂信者でありながら比較的温厚な性格をしており、異教徒死すべしという空降星の中でも話の分かる人物であるという皮を被っていた人。フィアンマが好き勝手やり始めたのを機に便乗した。『神を信じよ』で動く空降星を誰より邪魔に思っているのは彼。

 

 あんまり色々書くとボロが出そうなので後は本編で。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長188㎝、プラチナブロンドの髪、見た目は痩身の神父様と言えなくもない。

 料理はだいたい得意。

 好きなタイプは自分。

 嫌いなタイプは他人。

 趣味は他人に祈りを捧げる事。

 名前の由来は分かりやすくナルシスト、そしてギリシャ神話のナルシス。ギーガーはスイス由来の姓である。

 

 

 

 ・ララ=ペスタロッチ

 性別:女 歳:23 出身:スイス

 

空降星(エーデルワイス)』のアイドル。孤児で母親に手を引かれて帰る子供をいつも羨ましく思っていた。そんなララはローマ正教に触れ、他の孤児が自分と同じ想いをしなくてもいいように、誰しもの母のような存在となる事を決める。ローマ正教で子供からすげえ人気のある空降星。彼女にとっての神とは『子供』である。それは穢れなき未来であり、科学だの異教だのに染まった子には禊を勧める。世界中寄ったところから孤児を攫っている為指名手配されてたりする。が、親がいる子には基本手を出さない。

 

 武器はスクラマサクス。紀元前には既に原型ができていたとされる肉切り包丁に似た外見をした片刃の直刀を二刀使う。スカート部分に縦に紫色と黄色の糸が交互に走り刺繍された白いドレス甲冑に身を包む。空降星の基本魔術の他に『白い婦人(ホワイトレイディ)』という魔術を使用する。

 

白い婦人(ヴァイセ=フラウ)』はドイツの妖精伝承。古城に住むというエルフと同じく美しい女性の姿をした白い服の妖精であり、気に入った子供を住処まで連れ去ってしまう悪癖がある。つまりショタコンでロリコン。もし、ヴァイセ=フラウが子供を誘拐しようとした際、親がきちんと子供の手をつかんで離すようなことがなければ、彼女たちにはどうすることもできない。また、ヴァイセ=フラウの接吻を受けた子供は不死身になるとされている。

 

 そんな魔術を使うあたり、子供には基本分け隔てなく優しく振る舞いはするが、穢れていると見るやいなやその部位を切り落とそうとするいらぬお節介の狂人であり、大人にはすごく厳しい。

 

 空降星(エーデルワイス)がほぼ壊滅状態の中で、カレンに注意を促し生き残っている数少ない空降星。孫市と若狭に母と子の愛情を見せつけられ、多少の心境の変化があったものと思われる。孫市に服を破り捨てられた被害者第一号。どこかでお仕置きが必要だと思っている。

 

空降星(エーデルワイス)』に祝福された時は『5』。カレンにとっての姉代わり。リドヴィア=ロレンツェッティと多分かなり仲がいい。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長177㎝、透き通るような薄く長い金髪をいくつも三つ編みにしている基本目を瞑っている。

 料理は家庭料理が得意。

 好きなものは無垢な子供。

 嫌いなタイプは悪い子と汚れた大人。

 趣味は本の読み聞かせや、子供と遊ぶ事。後白いドレス集め。

 名前の由来は、ほらガンダムに母になってくれるかもしれない人が居たからさ、ペスタロッチはスイスのとある孤児院の院長より。

 

 

 

 ・ラルコ=シェック

 性別:男 歳: 80 出身:スイス

 

空降星(エーデルワイス)』が絶対表に出さないタイプの騎士。土地に巧妙に隠れる新興宗教やカルトの者達、それを殲滅するのがラルコの仕事。土地に対して送られる殺人鬼。大人も子供もローマ正教、異教徒関係なく鏖殺する。空降星にさえ狂人と呼ばれ忌み嫌われる剣士。武器はショーテル、受け流しを多用し、引っ掻くように敵を刻むのが得意。ってかそれしかできない。空降星に祝福された時は『10』

 

 信じる神は『血』であり、それを撒き散らす事を神への供物であると呼ぶ。高潔な血の方が供物にはいいとするが、それが極まっている場合、寧ろ供物にするのは勿体ないと考えている。独断専行で女王艦隊に乗ったのは、今の空降星は血が穢れているとし、誰より早くナルシスへの不信を募らせた結果。自分には才能がない事を自覚しており、才能に逃げ、最年少で空降星に入った天才のカレンに空降星の未来を託す為に動いた。

 

 空降星は剣の達人集団という事で剣士の憧れではあり、剣に生きるラルコにとっては正に憧れの場所。だが、剣術大会に何度出ても勝てず、試合でなく死合いであれば違うのではないかと考えたラルコの辻斬りが、ラルコを狂人に落とした始まり。油断とか奇襲でもどうしようもなく勝てない才能に終始憧れていた。そんな彼だが、空降星のMVPは彼である。

 

 空降星の基本魔術以外に『猫頭竜(ストレンヴルム)』という魔術を使う。ショイヒツァーの竜、伝承では蜥蜴、又は前足のついた蛇のような体に猫の頭を持つと言われている。毒を吐き、相手に目眩や頭痛を与える。そんな意匠を甲冑に彫った事で力を借り、ラルコが悪態を吐き、それが悪口であると相手が理解してしまうと、痺れや目眩頭痛を覚える。超絶馬鹿であったり、何も聞こえない者には意味がない。

 

 女王艦隊で負け、捕まったら記憶を抜かれる恐れもあると悟った結果、カレンに困ったら孫市を頼れと吐き、『三針(サンドグラス)』を己に突き刺し命を絶った。本来は空降星よりも時の鐘向きの人物であろう。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長は185㎝、猫の目みたいな目。騎士にしては細い体躯。くせ毛と言うには、渦を巻くほどにぐるぐるし過ぎている金髪を持つ。

 料理は肉料理が得意。

 好きなタイプは才能のある高潔な奴。才能なくても頑張る奴。

 嫌いなタイプは供物にもならないような外道。

 趣味は悪口、剣術、才能のある者をからかう事。

 名前の由来は、なんかヤバそうな奴の名前を考えた結果、こうなった。シェックとショックって似てるじゃん。

 

 

 

 ・ボンドール=ザミル

 性別:男 歳: 35 出身:スイス

 

空降星(エーデルワイス)』最高の殺し屋なのだが果てしなく運のなかったお人。分かってるだけで異教徒の司祭を十数人は暗殺している最悪の初見殺し。なのに逆に初見殺しされた。空降星に祝福された時は『9』。武器はフランベルジュ。

 

 幼少期は孤児であり、カルト教団の下で強制労働させられていた。連日徹夜で過労で仲間達が倒れていくのを目にしており、何より『睡眠』に対する要求が大きい。その後カルト教団を潰しに来た空降星に救出され、みんながスヤスヤ眠れるようにと、空降星を目指し剣を取る。

 

 空降星の基本魔術の他に『砂男(ザントマン)』という魔術を使う。魔法の掛けられた砂袋を背負った妖精伝承。ドイツに伝わる伝承である。目に魔法の砂を投げ掛け、その砂が目に入り目を瞑ると意識が落ちる。孫市が脳波を調律し眠らない状態にあったため、閉じた瞼が上がらないという効果に変質した。慢心こそが彼の敗因。

 

 もし孫市が接敵時に倒せていなかった場合、甚大な被害を齎らしていただろう。信じる神は『夢』であり、寝ている間は誰もが平等であると信じている。暗殺こそすれ、必ず眠らせた後に行い、相手に痛みを与えはしない。

 

 戦犯として吊し上げる予定だった国連の思惑は、神の右席が思った以上にやばかったお陰で頓挫した旧約オリキャラの中で最も不遇なお人。一番厄介であった為に、孫市に勝とうが負けようが学園都市の誰かが殺るだろと、ナルシス=ギーガーにさっさと生贄にされ処理された。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長186㎝、常に眠たそうにしている。気怠そうに目を瞑り、ギザギザした眉毛の銀髪の男。

 料理作るぐらいなら寝る。

 好きな飲み物はホットミルク。

 好きなタイプは睡眠を邪魔しない奴。

 嫌いなタイプは睡眠を邪魔するうるさい奴。

 趣味は寝る事、寝具収集、見た夢を日記に書く。

 名前の由来は、特になし。

 

 

【その他の人員】

 

 その他七名。死んだ。ほぼほぼ出番はない。別に考えるのがだるくなったとかじゃ(以下略。

 

 

 

 

 

【フランス】

 

 

 ・ジャン=デュポン

 性別:男 歳: 25 出身:スイス

 

 フランス首脳、傾国の女の側近。フランス外人部隊の元となった王を守るスイス傭兵部隊、『ギャルド=スイス』の末裔達の寄せ集めである。現在はスイスからの亡命者の中でフランスの為に力を貸したいという者達によって構成されている。傾国の女の剣にして盾。そして目であり耳である。平時の時には各都市に一人が最低でも常駐している。

 

百人のスイス傭兵(サン=スイス)』という魔術を使用。ワイルドハントの伝承を用いた魔術であり、尋常ならざる者たちが猟師として、猟犬や馬と共に空や大地を大挙して移動する姿が目撃されることがあるらしいという伝承。猟師となるのは、例えば妖精。例えば精霊。例えば魔女。そして『死者』。そんな猟師たちを、歴史上、又は伝説上の人物が率いているという。それに類する傾国の女を核としているため、正攻法でこの魔術を打ち破るには、傾国の女を殺す必要があるのだが、傾国の女は所在不明であるため容易ではない。

 

 殺した相手を『百人のスイス傭兵(サン=スイス)』として命のストックにできるので、殺し続ける限り不死身の部隊というかなり厄介な群れ。それでいて意志や記憶経験も随時交換しあっているので、百にして一の個でもある。表層に出ている一人の人格は、『百人のスイス傭兵(サン=スイス)』の中で最も相応しいとされる者であって、この魔術を用いている場合、他の九十九人は全てを一人に託している事になる。

 

 孫市と自分を仰ぐ旗が違うだけの似た者同士であると言い切るが、魔術とそれを用いない違いがある。ソバットなどのフランス武術を納めており、マスケット銃が標準装備。細かな装飾の散りばめられた血で染めたような真っ赤な軍服に、頭には二角帽子を被っている。格好はナポレオンなんかをイメージして貰えばいい。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長184㎝、ひん曲げられた厳格の色が見える口元と、不機嫌そうに細められた両目。眉間に常にしわを刻んでいる。

 料理はフランス料理が得意。(宮廷料理人でもあるため)

 好きな相手は傾国の女。

 嫌いな相手はフランスを踏み荒らす者。

 趣味はチェス、絵画、馬の世話。

 名前の由来は、フランスで言う名無しの権兵衛。

 

 

 

 

 

【学園都市】

 

 

 ・電波塔(タワー)

 性別:女 歳:数歳 出身:学園都市

 

 木原幻生が気まぐれで生み出した学園都市第三位『超電磁砲(レールガン)』のクローンの一体。ミサカバッテリーと呼ばれる『超電磁砲(レールガン)』のクローンである胎児を利用して作られた乾電池のようなものを利用して絶対能力者(レベル6)と呼べるモノを作る事を強いられた。自分と同じ存在を使い捨てるために生み出し利用する事に嫌悪感を持っているが、木原幻生の憎悪こそが人を前に進めるという考えを刷り込まれているせいで、強烈な自己嫌悪に蝕まれながらもそれを楽しみ行動を止める事はない。

 

 強能力者(レベル3)電撃使い(エレクトロマスター)。それも精神感応(テレパス)に特化したタイプである。これは『雷神(インドラ)』を操る為であった。

 

雷神(インドラ)』が孫市に負け、電波塔(タワー)は死亡したと思われたが、精神感応(テレパス)に特化していた電撃使い(エレクトロマスター)としての能力のおかげで肉体は死んでも精神は死ぬ事がなかった。

 

 ミサカネットワーク内に部屋を持っており、そこで基本生活している。ゲコ太のパチモンのゲコ太郎が好き。度々他の妹の体を乗っ取っては外に出てくる。御坂美琴や他の妹の事を自由になったからかそれなりに気にしており、他人の思惑で他の妹が使われるのをよく思っていない。にもかかわらず大多数の意識に繋がっている割に好き勝手己の考えで動いており、孫市の影響。

 

 時の鐘の決戦用狙撃銃、軍楽器(リコーダー)等の開発者の一人。木山春生と時の鐘と共同で研究開発を行なっている。自分の計画を止めた無能力者(レベル0)の孫市を誰より気に入っており、孫市の描く人生のファンを公言している。

 

 孫市が孫市だけで己を完成させようとしているため、その力となるような武器と馬を揃えるのが最近の目標で夢。『雷神(インドラ)』を度々バージョンアップさせており、いつの日か孫市が必要とした際に、絶対能力者(レベル6)が相手でも勝負になるような猟犬を作ってみせると言わずとも苦心している。

 

 御坂美琴の困った妹、妹達(シスターズ)にとっては不良な姉。孫市が御坂姉妹に苦手意識を持つことになった原因。打ち止め(ラストオーダー)電子妖精(ライトちゃん)の未来が心配である。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長は161㎝、腰まで伸びた茶髪にヘッドホン、常盤台の制服の上に白衣を着ている。

 食事、必要なし! 

 好きなタイプは予想外。

 嫌いなタイプは自分以外で御坂姉妹に陰謀の手を伸ばす奴。木原幻生みたいな奴のこと。

 趣味は研究、姉妹をからかう事、孫市をからかう事、人間観察。

 名前の由来はまんま。

 

 

 

【ミサカバッテリー】

 超電磁砲(レールガン)のクローンによって作られる要は生体乾電池。一つではそこまで出力は強くないのだが、数を増やすごとに共鳴し、その出力を上げていく。モノも考えぬものだと思われたが、AIM拡散力場の出力が強くなることにより、自我のようなものが芽生える。

 

 

 

 ・電子妖精(スプライト)(ライトちゃん)

 性別:女 歳:0歳三ヶ月 出身:学園都市

 

 ミサカバッテリーを利用して動く黒鉄の巨人、『雷神(インドラ)』を動かしていた意志の集合体。現在は孫市の携帯電話のAIとして活躍しており、孫市にとってなくてはならない必需品の一つである。元々やっていた事もあり、簡単な映像の改竄が得意。電波塔(タワー)からの孫市の携帯電話へのハッキングなどを妨害しており、孫市のプライバシーを守る最後の砦。ただ代わりに孫市のプライバシーはライトちゃんに筒抜けであったりする。

 

 雷神(インドラ)としては、自分達が強いという事を無意識に自覚しており、子供らしく遊びたいのだが、相手がただの一般人では満足に遊べないという事を無意識に分かっている。彼らが満足に遊ぶためには、能力者でなければならないと感じており、そのために能力者しか基本相手にしない。能力者との戦闘は雷神(インドラ)にとっては遊びであり、殺すのも相手が勝手に壊れてしまうだけで殺しているという自覚はない。孫市が最後まで遊んでくれた初めての人物であり懐いている。

 

 生まれながらにそうだった為、彼女達にとっての肉体とは『雷神(インドラ)』の事である。なぜ人間があんな貧弱な体を持っているのか実は疑問。電波塔(タワー)の事はそんなに好きではないのだが、生みの親ということもあって、意見が合致した時は指示を聞くくらいの関係。孫市の頼みは快く聞く。孫市にとっての猟犬。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長は操る雷神による。携帯の時は一般的な万年筆くらいの大きさ。容姿は雷神による。

 食事、必要なしッ! 

 好きな相手は遊んでくれる人。

 嫌いな相手は遊んでくれない人。

 趣味は孫市と遊ぶ事(しりとりとか)

 名前の由来はそのまま。

 

 

 

 ・法水若狭(のりみずわかさ)

 性別:女 歳:33歳 出身:日本

 

 孫市の母親でオカルト軍事関係の出版社でジャーナリストをしている。十六にして孫市を出産したのだが、自分では育てられないと北条家に孫市を預けた事を後悔していた。だいたい孫市の父親が責任取らねえから悪い。その後一人で働けるようになり、収入も安定したため孫市を引き取りに北条家に向かうも、孫市は既にトルコにぶっ飛ばされスイスで傭兵部隊に入っている始末。

 

 一流企業だった出版社を辞めてまで世界中を飛び回れる出版社に入り孫市を探していた。自力で見つけたものの孫市は既に時の鐘の傭兵であったため、会おうにも会えず手をこまねいていた所、大覇星祭に合わせて学園都市への転勤をくらった。そこでまさかの孫市と再会し、十六年掛けてようやく和解することになった。これも上条父の女難体質のおかげ。

 

 学園都市で孫市と和解してからは、そこそこの頻度で連絡を取り合い食事を一緒にしている。趣味が競馬で孫市と同じ煙草の吸い方をする。銘柄はガラムスーリアで、若狭が吸ってる銘柄を調べて知った孫市がパクった。何だかんだ会わずともお互いを気にしていた二人。

 

 学園都市では御坂美鈴や木山春生と仲がいいようで、上条母とも仲がいい様子。孫市より白井黒子と頻繁に連絡を取っていたりする。インデックス曰く若さいっぱい世界の住人。戦闘能力はほぼないが、ジャーナリストとしては優秀。空降星を魔術師とは知らずとも、孫市を身を呈して守ろうとするだけの胆力がある。母は強しである。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長170㎝、癖の入った赤い髪と垂れ目、顎の右寄りにホクロがある。

 料理は日本料理が得意。孫市のために練習してたりした。が、まだ食べて貰えていない。

 好きなものは息子。

 嫌いな相手は孫市の父親。それと自分。

 趣味は煙草、競馬、息子と会う事。

 名前の由来は、鉄砲伝来の際、ポルトガル人に嫁いで金兵衛の鉄砲国産化に寄与したという伝承のある若狭姫より。

 

 

 

 ・藍花悦(あいはなえつ)

 性別:男 歳:16歳 出身:日本

 

 学園都市第六位。肉体変化(メタモルフォーゼ)の頂点。原作のキャラクターではあるものの、ほぼオリキャラであるため記述する。

 

 とある高校一年、正体は青髮ピアス。中学の頃まで好き勝手能力を使いあらゆる人間に化けていたのだが、能力を使い過ぎて元の自分の形が分からなくなってしまった。そんな時上条当麻の右手に触れ能力が解除され、ショーウィンドウに映ったセーラー服を着ている自分を見つめて数時間立ち尽くしていたところ、通報され補導された。

 

 そのトラウマによって最大出力での能力使用が五分しか保たず、それを過ぎると強烈な吐き気、目眩に襲われる。それも自分が自分ではなくなってしまうような気になってしまうため。それさえなければ学園都市最強の肉体を存分に振るえる、神話の怪物の姿を模すほどの異形になれる。異常な再生力を誇り、手足が千切れようとすぐに生やせる。能力を使用しなくても、勝手に状況に体が最適化される。

 

 大事なのは外見ではなく内面であると断じ、この世には一人ではどうしようもない事もあると知っているため、一歩を踏み出したい者の力になればと、世間では正体不明である第六位の名前を貸している。

 

 上条当麻を英雄であるとして、もしいざという時は守れるように、コソコソと外見を変えて見守っていたりした。が、『シグナル』という暗部に入った事で、いざという時は力になれる事になったため、その趣味もなりを潜めた様子。

 

 無類の女好きであり、あらゆる属性を網羅しているが、それも自分を愛してくれる絶対的な番を探すため。恋人や夫婦という関係に強い憧れを持ち、自分を自分として名を呼び共にいてくれるだろう存在を『イヴ』と呼ぶ。そんな事をし過ぎているため、実際好意を寄せられていても気付かない鈍感になっており、噂が広まり過ぎて正体不明の藍花悦よろしく、好意を振り撒き過ぎて好意に気付かないという灯台下暗し。

 

 孫市の親友にして悪友の一人。無数のあらゆる藍花悦が存在するために魔術のことも知っている数少ない能力者。その点でアレイスター=クロウリーに目をつけられ『シグナル』にぶち込まれたとも言える。

 

 女子中学生同盟のユダ(全然女子中学生と絡んでねえ)。

 

【身体的特徴&その他】

 

 身長180以上、孫市より高い。糸目で青い髪にピアスを付けている。

 得意料理はパン。小麦粉があればどんな形にもなれるって第六位みたいだよね。

 好きな相手は自分を見てくれる者。英雄。女の子全般。

 嫌いな相手は自分のない者。男。

 趣味はナンパ、パン作り。英雄を眺める事。

 上条や孫市の評判を最も変な噂を流して貶めている奴。

『シグナル』の中では孫市の相棒のような感じ。参謀が忙し過ぎてサボってばかりいるから……。

 どこぞの宇宙戦艦に見つかるたびに引き摺り回されている。

 

 

 

【その他『時の鐘』内での独自設定】

 

 

 ・フレンダ=セイヴェルン

 アポートの大能力者(レベル4)。無限に武器を引き出せる『武器庫(トイボックス)』。強く生きろ。

 

 

 ・佐天涙子(さてんるいこ)

 低能力者(レベル1)、『絶対領域殺し(スカートめくり)』の使い手。孫市の弟子一号。孫市の恋の師匠。弟子が師を育てた。

 

 

 ・木山春生(きやまはるみ)

 孫市の部屋の居候にして協力者第一号。孫市の幻想御手(レベルアッパー)を用いた戦闘法の理論確立と、武器の設計を担当している。孫市にとって初めての学校の先生が月詠小萌とすれば二人目の先生。孫市が先生としてなんだかんだ信頼しているのは、小萌先生と木山先生の二人。

 

 

 ・白井黒子(しらいくろこ)

 なんかいつの間にか本作のヒロインになってた子。当初全くそんな予定はなかったのだが、流れに筆を任せていたら孫市が見事に捕まってしまった。ある意味作者にとってのプランの大誤算。どうしてこうなった。もうこうなったらいくとこまでいってもらおう。

 

 ただ私はラブストーリーを書くのが苦手で、書いてると脳が溶けそうになるのであんまり恋愛部分は期待しないでください。MA CHERIE 編が一番書くのに苦労した。白井さんには基本お姉様スキーを貫いて欲しい。

 

 

 ・土御門元春(つちみかどもとはる)

 孫市の親友にして悪友の一人。女子中学生同盟総参謀長。

 

 

 ・インデックス

 上条当麻の嫁。孫市の横槍が上条をぶち転がし記憶が消えなかったので、多分原作よりも上条はインデックスをより大事に思ってるんじゃないかなと思われる。一ヶ月で孫市の料理の腕を抜いた神童。

 

 

 ・上条当麻(かみじょうとうま)

 孫市の親友にして悪友の一人。女子中学生同盟総隊長。もし上条が女の子だったら孫市は絶対惚れてる。そうではないので、上条を救世主であり盾とするなら、孫市は幕引きのラッパ吹きで矛である。

 

 

 ・アレイスター=クロウリー

 変態の足長おじさん。女子中学生同盟(シグナル)の顧問。

 

 

 

 

 次回、狙撃都市 編。




【百話記念、ここだけの話】

ありがとうございますッ!!!!

こんな長ったらしい物語でもない設定集を読んでいただいて。

おかげさまで百話という大台に乗らせていただきました。これも皆様のおかげです。まさかここまで長くなるとは予想外で、書き溜めとかしないで勢いで書いているので、毎度誤字脱字が多くて申し訳ありません。書けるのも平日は夜が基本なので更新も深夜が多いので不親切ですいません。一応此方でも見直して直せるところは直しているのですが、毎度誤字脱字修正の報告をくださる方々や、感想をくださる方々には頭が上がりません。重ねて感謝を。ありがとうございます。

思えばオリジナル作品を書く練習として、ハーメルンでは処女作として書かせて頂いている本作ですが、まさか他の作品が先に完結するとはね。びっくりです。他の作品を読んでいただいた方々は本当にありがとうございます。

位置付けとしてはオリジナル作品の練習であるため、ストーリーを学ぶために基本原作沿いでオリジナルの話をちょこちょこ入れさせていただいています。オリキャラがめっちゃ多くなるのはもう私の癖のようなものでして、オリキャラの練習で色々試したいだけです。

さてさて百話ってな具合なのですが、元々は旧約部分だけで終わらせる予定が続けていればそれだけ設定が増えるというもので、旧約部分だけで終わらせると時の鐘の秘密とかアレイスターさん関係の話が投げっぱなしで終わるという悲しい結果になってしまうことになり、ただ新約に踏み込むと「あれ? これひょっとして三百話とかいかね?」とか、オリジナル展開めっちゃ増えね? という地獄の延長戦が見えている今日この頃。

二次創作書かずにもうこんなオリキャラ祭りするならオリジナル作品に集中しなさい、と思われている方もいるのではないかと思いますが、もうちょっとだけお付き合いください。

こんなあとがきを読んでいただきありがとうございました。少しでも皆様の暇が楽しく潰せるように、これからも地道に書かせていただきたいと思います。



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