頭が痛い。吐き気もする。
全力以上の力を絞り出そうとした結果、ガス欠になってしまったように気怠い。
久々の痛みに生を実感しながら、ぼやけた視界を調律する為に頭を振るう。何度か目を瞬く中で、バゲージシティ、魔神、上条と多くの言葉が顔を出し始め、慌てて無理矢理身を起こす。
「上条ッ!」
────ゴンッ!
立ち上がろうとしたら頭を打った。腰を落とす。緩やかな振動に身を揺さぶられ、周囲に目を流せば車の中。丁度真横を大型のトラックが通り抜けたところだった。どういうことだ。ここはどこだ? あれからどうなった? まさかここが地獄とは言うまい。よろよろと手を伸ばして車のドアを開ければ、外に足を出そうとする俺に向けてコーヒーの缶が投げられ体を押し留められた。
「起きたか法水」
「……近江さん?」
ところどころ煤を貼り付けた服を叩きながら、雪の止んだ銀世界の中に極東の傭兵が佇んでいる。白い息を吐き出して微笑む近江さんを少しの間見つめて息を吸って息を吐く。取り敢えず精神を落ち着ける。喚くだけ時間の無駄だ。幾らか深呼吸を繰り返し、懐から煙草を取り出し口に咥えれば、ライターも持たない近江さんの手が伸ばされ、指パッチンと共に火が点いた。
「ふふ、手品みたいなものだ。ほら、駄菓子屋でおばけけむりという商品が売っていただろう? その応用でな。指がちょっとだけ火傷をするのが難点なんだけど」
「……俺、駄菓子屋行った事ないです」
「お、おぅ」
ジェネレーションギャップか……と呟いた近江さんの肩に寂しさが乗っかっている。瑞西には駄菓子屋なんてなかったからという言い訳をしておこう。吐息と紫煙の混じった真っ白い息を吐き出して、風に流される吐息を目で追えば、後部座席で木原円周が寝息を立てて転がっていた。
「近江さん」
「ああ、最後騒動のどさくさに紛れて法水とその子だけは連れ出した。死ねば情報の価値はなくなる。他の者達にも動いてもらってな。悪いが他の奴らは無理だったから盟を結んだお前達を優先させてもらったが」
忍者様々か。紛れるのが得意が故か。『他の者達』というのは生き残っていた他の甲賀の忍者だろうが、今は近江さん以外の気配はない。極限まで気配を削り近くにいるのか、それとも散り散りに逃げている最中なのか。てかここまで近江さんが運転したのか? どうだっていいような疑問もごちゃ混ぜに渦巻く中で眉間にしわを寄せていると、安心しろと言うように近江さんに肩を小突かれる。
「残った仲間から報告だけは貰っている。全員無事だよ。マリアンとベルシというやつは連れて行かれたそうだがな。上条とかいう少年も、千切れた右手がどういう訳か生えたそうだし」
「えぇぇ……そうですか。相変わらず出鱈目な、もうあいつ医者要らずなんじゃ……」
「落ち着いたか?」
「おかげさまで、そうですか……そうですか」
全員無事。それは喜ぶべき事ではあろうが、結果そうであっただけだ。オティヌスとかいう奴がその気で最初突っ込んで来ていれば、結果は真逆だったろう。『居ても居なくても変わらない』。あの言葉が楔となって打ち込まれる。俺としても、時の鐘としてもそれは一番あってはならない。闇に紛れるのが忍者なら、指標として立つのが瑞西傭兵。脅威に脅威と認識されないのなら、売るべき戦力が存在しない。
「木原円周だったか? それには取り敢えず麻酔を打っておいた。起きて暴れられても堪らないからな。お前の狙撃銃も一緒に持って来たが……なんなんだそれは? 金属なんだよな?」
「あぁ、
「それにしても……アレが異能の頂点なのか法水? 私はなんとも馬鹿らしくなってしまったよ」
「……俺もですよ。でも、多分アレでも頂点ではないんでしょう」
ロシアで足の竦んだ『ナニカ』を潰せる奴がいる。上には上がいる。どこまでもどこまでも。知らないだけで泡のように浮き出てくる。今のままでは勝つのはほぼ無理だ。なにより一人で掴み取れる大きさではない。その土壌ができていないだけなのか、築いた基礎を覆うほどの波を受ければ押し流されるだけ。木山先生の言う通り、痛覚がもし生きていればショック死でもしていたかもしれない。
「それに法水、お前最後……お前はなんだ?」
僅かに細められた近江さんの鋭い視線が突き刺さる。何だと言われても俺は俺だと言うしかないのだが。敢えて言うなら。
「アレは方向性を間違えただけですよ。浮き上がった後に潜ろうとした結果間に合わずに撃ち落とされたみたいな? トールに言われた通りもう少し早く気付くんでしたね。普段積み上げてばかりだから……アレは逆だ。おかげで少し分かりましたよ。いや、全然分かってないのかもしれないですけど。ただ、アレはもっと単純だ。灯台下暗し過ぎて俺自身が上手く把握できていなかっただけ」
「それは?」
「……言いたくないです」
「……なぜだ?」
「いや、単純に恥ずかしいので」
「なんだそれは……」
すっごい呆れた目を近江さんに向けられる。なんだと言われても恥ずかしいから言いたくない。単純にアレすぎて口に出したくない。俺の思う通りなら、なんとも業が深いというか、ある意味当たり前というか。超能力だの魔術だの、
「やんわりと言うなら本能の集合体みたいな? 人には二面性があると言うでしょう? そんな感じといいますか、あぁほら、アレイスター=クロウリーの書いた『法の書』ですよ。 時の鐘の本部にも一冊置いてあったので読んだ事あるんですけどね。いや本当に笑うしかない」
「何を言っているのかさっぱり分からないぞ……」
個々人にとって唯一無二の、個人を導く霊的守護者が誰にもいるらしい。本当にいるのか見た事もないので知った事ではないが、アレが俺の霊的守護者なるものだとしたらお笑いだ。言わば思考の絡まないもっと単純な真理の一つ。波という世界を満たす要素の一つを手に取れるからこそ、そこまで糸を垂らせた。垂らせてしまった。ただあまり引っ張り上げたくはない。聖守護天使の知識と会話を共有し達成するのが大事だとは言うが、共有したくねえ。それで上に行けるのだとしても、それはあまりにも。
「地獄への片道切符を手に入れた気分ですよ。多分一度切れば、同じ場所には戻れない。アレに意志があるのだとして、会話したいとも思えない。よく言われてたんですけどね、『
「それは交換できるようなものなのか? 感覚的な話でよく分からないが、それは私も持っているのか?」
「万人が。そして残念ながら交換できない。誰もが持っているからこそ、それはある意味究極で、突き抜け過ぎた科学も技術も魔法と変わらないとかいうやつでしょう。ただ……あぁ、落ち込む。こういうのって誰に相談すればいいんですかね? アレイスターさん? それともガラ爺ちゃん? こればかりは木山先生に言っても鼻で笑われそうな気しか……黒子にも言いたくねえ。チベットにいる高僧にでも聞けばいいんですかね? 多分ローマ正教やイギリス清教に相談したら殺される」
洒落にならない。多分魔女狩りの餌食になる。宗教とかいう概念が足枷だ。もし時の鐘が見つけようとしていたのがそれらだとして、そりゃサタニズムを基にする訳だ。気付きたくない事に一気に気付いた気分。しかもどうにもならないからどうしようもない。
「そんなに落ち込むことか? 異能の足掛かりを掴んだということだろう? 気付けてよかったじゃないか」
「普通は気づきませんよ。いや、きっと切っ掛けがあろうが気付けない。でもそれが巨大過ぎて視界に嫌でもチラつくからこそ、気付かされてしまっただけです。何より異能なのかさえ定かじゃない」
「それはなんだ?」
何度も言われてきたが鼻で笑ってきた。冗談で言うのと本質を垣間見るのは訳が違う。それも自分で気付いたとなると言い訳のしようもない。缶コーヒーを握り首を傾げる近江さんを一瞥し、困ったような笑みを返す。
「悪魔ですよ。それも弩級の」
「……法水、大丈夫か?」
近江さんに心配され、熱でもあるのかと額に手を添えられる。だから言いたくなかったのに。こんな事誰に言える。ほぼ一〇〇パーセントの確率で馬鹿にされるか心配される。今それが証明できた。だから木山先生にも黒子にも言いたくない。まるで人の体は檻。それをわざわざ開けたいとは思わない。近江さんの手を払い紫煙を吐く。
「まあこれは完全に俺の問題のようですから、俺でなんとか答えを出します。切符を切るのか切らないのか。それを選ぶ機会だけは多くあるようですからね」
魔神、雷神、神を名乗るような者が多く現れた。その名を己の霊的守護者と見定めてかは知らないが、同じ土俵に立つのならきっと鍵を開けるしかない。しかもそれで並べるのかも分からない。分の悪い賭け過ぎる。ただきっと鍵を開けようが開けなかろうが、知覚を伸ばしていく限りどこかで勝手に鍵は開く。英国で開いた知覚は最早こうなってくると呪いだ。坂を下っていたはずが、いつの間にか坂は傾き落ちているような気分だ。もう後は底に着くまでどうしようもない。だから選べるとしたらきっとそれは飛び込むタイミングだけ。結局やる事はいつもと同じだ。
「まあお前が自分のことで決めたことなら私が口を挟むことでもないがな。それで法水、アンタ私にまだ言う事があると言っていただろう? なんなのかしら?」
「おっとー……」
そうだった。そうでした。マリアンさんに襲われた時にそんな事をつるっと言ってしまった。言わない方がいいのかも知れないが、同盟を結んだ以上どこかでバレる方が問題だ。どこかで言わねばならないならば、今言った方が傷は浅いか。
「……あのですね、時の鐘の学園都市支部にですね?」
「なぜそっぽを向くんだ?」
近江さんの顔を見れないからです。いや、もう気にしない。このまま言い切る。
「釣鐘茶寮が、今、俺の部下的なアレでいる的な? そんな感じ的なアレです」
「……ん?」
「ん?」
「……んん?」
「あっはっは、寒くなって来ましたね、車に戻りましょう。 いやぁ、嫌ですねこの季節は。早く学園都市に帰りたい────ッ⁉︎」
背後から襲って来た近江さんの足が俺の背を蹴り飛ばす。柔らかな雪へと突っ込みそのまま少し滑る。顔を上げれば仁王立つ近江さん。
「あの……近江さん」
「なんだ? まだ隠し事があるのか? 洗いざらい全部吐け」
「三十過ぎてその下着はちょっと……」
「ほっとけッ‼︎ えぇい法水! 釣鐘がお前の部下だと⁉︎ 何故そうなった⁉︎ 私に近付いた理由はそれか!」
「いや知ってたのは近江さんの名前だけ! だってベラベラ釣鐘が喋るから! 近江さんが想像以上で同盟結べて嬉しいです!」
「うるさい! 釣鐘、あいつはまったく……お前は釣鐘をどうする気なんだ? 何故引き取った?」
近江さんの手が俺の胸ぐらを掴み引き寄せられる。その顔からもう目は逸らさず、近江さんと視線を合わせる。
「必要だから。釣鐘はもう時の鐘だ。俺は仲間を裏切らない。抜け忍という事は聞きましたよ。だけどそれは俺には関係ない。まあ本人がどう思ってるかは知ったこっちゃないですけどね。引き渡せと言われても引き渡せませんよ。残念ですけど同盟は解消ですか?」
同盟は惜しいが、俺にとっては時の鐘が全て。甲賀全体と釣鐘なら、悪いが俺は釣鐘を取る。まだお互いの事も全然知らないが、時の鐘に勧誘し、釣鐘は了承した。それが全て。その一線だけは俺は守る。鋭い近江さんの瞳を覗き込むように見つめ合う事数十秒。近江さんはため息を吐き、胸ぐらを掴んでいた手を離した。
「……アレはもう甲賀ではない。学園都市の法に任せている。お前が引き取ったなら好きにしろ。そんな事で盟を解消するのは惜しい」
「それは良かった。じゃあ偶に釣鐘に会ってくれます? 近江様近江様うるさくて。組手でボコボコにしてあげてください。殺し合いの形にすらなり得ないように一方的に」
「……それも盟の契約の一つか?」
「まあ。釣鐘を避けて学園都市で会うとすると厳しいでしょうし、少しばかり釣鐘にもガス抜きが必要でしょうからね。釣鐘は時の鐘初の忍者ですから。出来るだけ手放したくはないので」
「……仲間に甘いな」
「だって仲間ですから」
理由もなしに背中を預けてもいい相手。普段苦手だろうが嫌いだろうが、戦場ではそれは変わる。浜面なら文句なし。釣鐘と円周はこれからになるだろうが、仲間にすると決めたなら、俺はできるだけの事をする。時の鐘で俺は仲間から多くのものを貰った。だからその時が来たなら次は俺の番だ。
「まあいい。任せた。ここから先はお前が運転してくれ。免許は持っているか?」
「持ってますよ。大丈夫、学園都市以外じゃ事故らないですって」
「おい、急に不安になって来たぞ」
運転席に乗り込み、助手席に座る近江さんを横目にハンドルを握る。ようやっと学園都市に帰れる。空港に向かう道すがら、何度も警察に止められたのは予想外だったが、近江さんと円周を妹という事にして事なきを得た。別に子供が遊んで運転してる訳でもないのに……。てか近江さんの子供の演技よ。ライトちゃんと話してるみたいでゾッとしたのは秘密だ。
「ベルシ」
とある山小屋。横になっているベルシへとマリアン=スリンゲナイヤーは言葉を投げる。目を瞑り、一見すれば左腕もなく、死んでいるかのように静かだ。マリアンがベルシの頬に手を伸ばせば、触れた頬はちゃんと暖かい。峠は超えた。触れたその熱にほっと息を吐き、マリアンが肩から力を抜くと、小さくベルシは唇を動かした。
「……生き残ってしまったよ」
「うん、うんそうだな。よかったよ、ばかやろう」
答えが返ってくる事に安堵する。落ちたと思った。手の中から何かが零れ落ちたと。目の前で潰えかけた命の灯火に、マリアン自身受け止めきれずに呆然とした。ただそうではない者がいただけの話。目にした命の数が違うのか、嘆く時間さえ投げ捨ててマリアン=スリンゲナイヤーを探した傭兵。黙々と時間を稼ぐために応急処置をしたくノ一。ベルシの先生としての意識を引き上げ、繋ぎ止めていた教え子。その中の一人でも欠けていたら結果は違っていたかもしれない。
『悲劇の起こりやすい法則』の中で悲劇を穿つ。魔術でもなく超能力でもなく積み上げた技術で。ある意味で異能が絡まなかったからこそ、そこまで繋げたのかもしれない。人が当たり前に誰もが持つ物。それを振るう者。居ても居なくても変わらない。この世に生きる者達の中でそんな者は存在しない。
「借りができちゃったね喇叭吹きに」
「……誤算があったとすれば彼だ。敵対者でない者の最悪を穿つ。法則を貸し出し食い破る悪魔。強固な狭い世界を構築しているからこそ、穴を開けるように飛んで来る。彼は小さな
「ね? 変な奴だよね? トールと知り合いとか言ってたけど」
「それは……」
布石を打ったのは寧ろ雷神。そう考えるが言葉にはせずにベルシは口を引き結んだ。面白くないものがより面白くなってしまわぬように、どうせ行くならと雷神が悪魔を唆したのか。聞いたところでトールが喋るわけもないと結論付けてベルシは小さく目を細めた。『死』で終わるはずだった復讐が変わってしまった。終わるはずだったものが続き、どうしていいやら答えが出ない。身勝手に勝手に終わらせようとした罰なのか。どうにも研究者らしく頭を回してしまうベルシの顔を覗き込み、マリアンは小さく微笑んだ。
「そう言えばなんか『木原』の更生に知恵を貸せとかあいつ言ってたけど?」
「……木原円周か、アレはまだ木原としては及第点に達していない。科学を悪用するのが『木原』のサガであるのなら、『悪』とされる事を『善』を守る為に振るおうとするのが『時の鐘』、ひょっとすると特効薬になり得る可能性はある。例え偽善であったとしてもな」
「高い報酬払う事になるけどね」
「悪を振るう為の対価にしては安い。率先して相手の敵になるのだからな。例えそれが」
魔神オティヌスの前であろうとも。吹けば飛ぶと分かっているだろうに立ち塞がった。それができる者がどれだけいる? あの場でそれができる者は、助けに入った二人の男を除けば上条当麻ぐらいのものだ。『じゃあ誰が隻眼の魔女の前に立つか。立たなければならないか』、隻眼の魔女を前にそんな問答を掲げられても、率先して手を挙げるような愚者。その為に瑞西傭兵は存在している。それがただ実際に目で見れただけの話。
「それでさ、ベルシはこれからどうするの?」
「さて、一先ず魔神が手放してくれるとも思えないからな。『これから』など考えようとも思わなかった。教え子に死に方を教えるなと叱られてしまったしね。教師として私もまだ甘いらしい」
「学園都市に戻る?」
「それは……ゴホッ」
傷が塞がったとはいえ全快ではないからか、無理に喋りすぎてベルシは咳き込む。慌ててマリアンは水の入ったペットボトルを手に掴んで飲ませてやり、ベルシの汗を拭おうとオーバーオールのポケットに手を突っ込んだところで手を止める。
「あ……っ」
自分が持って来た訳ではない知らぬ硬い小さなものが二つ。
「あぁッ⁉︎」
「どうした法水!」
「マリアンさんに指輪返して貰ってねえ⁉︎ ふざけんな! 取りに戻るぞ近江さん! 黒子に渡すはずだったのにッ⁉︎」
「馬鹿か⁉︎ 馬鹿なのかお前は⁉︎ どこに戻る⁉︎ もう帰り掛けに別のを買え!」
「いくらしたと思ってんだ! くっそ、こうなったらマリアンさんに指輪作らせてやる!
「それは……人肉性だったりしないだろうな?」
「そんな指輪はいらねえッ‼︎」
オーバーオールのポケットから二つの指輪が顔を出す。目を瞬くベルシの前で、別に用意した訳でもないのにマリアンは激しく瞳を泳がせて、やがて指輪を握り込んだ。『死』に突き進む者を引き止める枷となるのなら、勝手に手の届かぬ場所に行こうとした者へと罰としてこれもいいのかもしれない。
「ほ、ほら、あのさ、無意味に生き残っちゃってさ、何もないなら、言ったじゃん。私のトコに来いって……そ、それで」
何度も積み重ねたマリアンの冗談を、ベルシは曖昧に笑うだけ。頷いた事は一度もない。ただ今日だけは────。
ここから先はマリアン=スリンゲナイヤーとベルシだけの物語。
「ヘックションッ‼︎ くそ、入りづらいぞ」
オティヌスは一人小屋の外で入るには入れず待ちぼうけをくらっていた。
なぜこうなったのだろうか……。
ナチュラルセレクター編終わり。ここまで読んでいただきありがとうございます。