「おい、あれやばくねえか?」
「やばいねぇ〜」
間延びした口調とは裏腹に、コーラ=マープルは冷や汗を滲ませる。
ファイブオーバーOSとファイブオーバー。
持ち出された二つの超兵器を前に、『派閥』の面々を操り、ファイブオーバーOSを使った磁性制御モニターによる風景の描き換え、その為に蜜蟻が用意していた外部の『視点』協力者の位置を特定、叩き潰し、ファイブオーバーOSの制御権を奪い抵抗する。『派閥』を使った群れの動き。超能力者第五位の手腕の練度の高さにコーラもメイヴィスも関心したが、
兵器同士潰し合い、武器を失い王手を掛けられた蜜蟻が、食蜂が即座に模倣し、身に浮かべた『恐怖の源泉』たる瞳をスマートフォンを使って迂回させ、食蜂操祈を自爆させた執念。ファイブオーバーの内に食蜂を捕らえ、その想いのままに食蜂の首を蜜蟻が両の手をもって締め上げる。
『そんな訳、ない。だって、ここは第二一学区で、第七学区とは離れていて、深い山中にある無人の発電所で、ただの散歩でたまたまやってくるような場所じゃない!』
目の前に迫る光景を蜜蟻が言葉で否定する。言っている事は分かる。それは正しい。ただ、目にしてしまった事実に嘘はない。どこぞの『忌まわしきブレイン』の一人が、普段見せない善意を見せただけのこと。それがコーラやメイヴィスの望まぬ事態であったとしても、向けられた矢印の先は食蜂操祈に向けて。
「私の時だって、そうだったわぁ」
『私もあなたも記憶の中から消えていて、助けに来ようなんて思えるはずもなくて、こんな事件の話なんて情報を集めるどころか起きた経緯を想像する事さえできないはずなのにい!!』
「最初から順を追う必要なんかない。途中参加で人を助ける事だって珍しくないものねぇ」
『私の時は、間に合わなかった。ヒントが断たれたから届かなかった』
「でもぉ」
『なのに』
「それが、彼の全てじゃないわぁ」
『なのに、何で……何で今回は間に合ってしまうのよォォォおおおおッ!!!!』
過去を一歩で踏み越えて、少年が一人向かって来る。拒むように広がった、上限を超えた蜜蟻の能力の津波を前に身を背ける事もなく、確かな一歩を踏み締めて、ギプスに包まれた右腕を少年が振るい、カーテンを押し除けるように、砕けたギプスの内側から伸びた右手が津波を跡形もなく消滅させる。それに重なるどこからともなく飛来した弾丸が、食蜂を捕らえていたファイブオーバーの頭を穿つ音。
やばいのは、
「……だから、助けてもらいなさいよぉ。今度こそ、納得力を満たすまで存分に」
微笑みを浮かべて拳を握る
「あいつら入院してんじゃねえのかよマジかァッ、燃えるなおいッ。どうする⁉︎」
「喜ぶか嘆くかどっちかにしてよねぇ〜、はぁ、敵対する理由がないとは言えね、顔を合わせたくはないんだよねぇ〜、『嫉妬』は多分数キロは離れてるからこのままやり過ごせばいいだろうけど、これだから戦闘系の住人はさぁ〜……まぁ最後の最後で来てくれたおかげで、他の者の意識も全部二人が持ってってくれるだろうけどね。第六位を動かしちゃったけど、あの二人も動いたなら『シグナル』が動いたって事で決着つきそうだし」
「……そこまで読んでやがったのか?」
「まっさかぁ〜、わたちは神様じゃないんだからそこまでは読めないよ。ただほら、善意で動く者へのご褒美じゃない?」
可能性としては当然考慮してはいた。食蜂操祈と上条当麻、
「あらぁ? 二人揃って下手なかくれんぼ?」
寝転がる二人の間に蜂蜜色の髪が寝転がる。喇叭吹きに壊されたファイブオーバーから這いずり出てやって来た常盤台の女王の晴れやかな顔をコーラとメイヴィスは少しの間見つめ、メイヴィスは鼻を鳴らして蜜蟻に殴られている上条当麻を見上げる。
「……いいのかよここに居て、待ってた王子様が来たんだろう? その胸に飛び込んでもバチは当たらないんじゃなァい?」
「嫌ねぇ情報屋って。デリカシー力が足りないんだゾ。……いいのよ、もうずっと前に私の為に走ってくれたんだもの。だから今回はあの子に譲るわぁ。妬けるけどねぇ」
「うちなら蹴落として飛び込むがねェ、健気過ぎるのも問題だぜ」
「あらぁ、お姫様は王子様を待つものよぉ? 例えそれが叶わぬ夢でも、奇跡でも、信じて待つ事は誰にでもできるものぉ。過去は変わらなくても、未来は変わるものなのだから」
「白馬の代わりに大鮫に乗ってるけどそれはいいんだぁ〜」
「それこそ、どんな壁も穿ってくれそうじゃない? だから今は、偶にはできたばかりの友人と夜空を見上げるのもいいんじゃないかしらぁ?」
そこまで言い切られては何も言えず、メイヴィスは鼻を鳴らし、コーラは一度口を引き結ぶとその端を持ち上げ微笑を浮かべる。英雄が少女の想いを受け止める拳の音をBGM代わりに、コーラはポツリとただ一つ、聞いておかなければならない事を常盤台の女王に聞いた。
「操祈ちゃんは今快適?」
「……ええ、これまでよりも。そしてきっと、この先はもっと」
首から下げた銀色の防災用ホイッスルを握り込み食蜂操祈は柔らかく微笑む。しばらくして衝突の音は止み、夜の静寂が人造湖の湖畔を覆った。
「話し合いは終わったか脳幹」
第十五学区の街中で、嗄れた低い声が静かに響く。アレイスター=クロウリーの不在を狙い、蜜蟻愛愉に気付かれる事なく裏から手を回していた事態の黒幕、『
「ハワード、いやガラだったか。相変わらずロマンの欠片もない偽名を使うな」
「若い頃にはっちゃけ過ぎた弊害というやつだ。帰って来たんだろうあいつは。また容器に引き篭る為に。生憎と私はキャロルやアレイスター程死んだフリが上手くないからな。それに偽名というもの自体にロマンがあるとは思わないか?」
「そういうものかね。本当の経歴さえ嘘塗れで何が本当かも分からないのだから、名前くらい本名を名乗ってもバチは当たらないと思うがな」
「違うな。バチが当たっているから今があるんだ」
「違いない」
低く怪しげな笑い声を二つ並べ、老人達は笑い合う。その気安い会話に木原唯一はまた一つ舌を打ち、さり気なく隣を歩き続けているガラを強く睨みつけた。学園都市設立から
「何の用でしょうか? 悪魔の首領が。部下も統制できない者が先生に気安い口を叩かないでいただきたいですね」
「おかしな事を言うなお嬢さん。私に部下などいないと言うのに。言う事を聞くような真面目なのはな。それに私は今休暇中だ。古い友人と話をするのがそんなにおかしいか? だからそんなに睨んでくれるな。思わず引き金に指が掛かりそうだ」
「やめておいた方がいい」
目の端をナイフのように尖らせる木原唯一にため息を零しながら、木原脳幹は言葉で木原唯一を制する。それに頬を膨らませぶーたれる木原唯一にガラは微笑を浮かべると、腰に伸ばそうとしていた腕から力を抜いた。
「スタートの合図から君は手が早過ぎる。気を遣うこちらの身にもなって貰いたいものだ」
「馬鹿を言え、全盛期の動きなんて無理をして三十秒保てば良い方だ」
「
煙草を咥えて紫煙を吐き出すゴールデンレトリバーの言葉にガラは戯けたように肩を竦め、テンガロンハットの頭に手を置く。『
「要件は分かっている。『原罪』達の動向だろう? 『娼館』に『ストレンジ』の王、あれらには手を出さない方が吉だ。君達『時の鐘』同様手を出さなければ火傷をする心配もない。『喇叭吹き』に関しては君の方が詳しいだろうがな。だが、夏以降会ってもいないのだろう?」
「英国以降鮫が浮上したからな。顔を合わせるともうバレる。『暴食』にはゴッソを付けているが、『傲慢』は所在分からないしな。状況はあまり良いとは言えんな」
「アレイスターが魔神と顔を合わせた所為か。君達の賭け事にあまり巻き込まれたくはないのだが」
「巻き込んでいるつもりはないさ。ただ世界がそれを許さないだけだ」
発展と競争。突き進む文明の栄華が、その輝きが否応なしに影を呼ぶ。世界のうねり、歴史の中心地。そうであると定められてしまった場所に、どうしようもなく引き寄せられてしまう者達。強大な力はそれに伴う感情を呼び、膨れ上がった感情がより大きな感情を呼ぶ。どれだけ世界を切り分けようとも切り離せぬもの。世界に名だたる戦争の中で、必ず生まれ出る英雄と同じ。存在しないという事がまずありえない。
「事態がより大きく動くなら、あれらもまた動くだろう。一先ず先に叩き潰してもいいかもしれないが」
「それでは別の者に移るだけだろう? 人が人である限り、感情を手放す事はできない。もし手放せばそれは心ない人形だ。居場所が分からない方があれらは面倒だろう。できれば隔離したいところだが、不必要な柵を立てれば食い破られるだけだしな。それに魔王を討つのは英雄と相場が決まっている。アレイスターのお気に入りの餌として放っておいた方が良さそうだ。あれらの相手は私の役割ではないしな。魔王同士食い合うか? 見せ物としては悪くはないだろうが」
「それでは決着がつかん。魔神を相手にしても同じ事だ。強過ぎる輝きに並べたとしても勝てないのが私達だ。忌々しいがな。破滅の呪いからは逃れられない。だから『友』が必要なのだ。そんな訳でどうだこれから一杯……と言いたいところだったが、隣のお嬢さんが睨んでくるのでやめておこう」
残念そうにテンガロンハットのツバを引き、ガラ=スピトルはその場を離れた。話したい事は多くあれど、アレイスターも
「はぁ」
何度目かも分からなため息を零し、
「
「……黴さん」
棒付きキャンディーを口の中で転がし笑顔を見せるクラスメイトに、初春は苦い笑みを浮かべて顔を向ける。
「魔神騒動のおかげで『北条』以外にもいろいろよくないのが入り込んでるみたいだけど、全部を全部追う必要はないよ。ある程度は
「そういう訳にもいきませんよ。
「……気持ちは分かるけどさ、気負い過ぎだね。飾利が思ってる程世界って言うのは脆くはないんだよ」
口の中の飴を転がして、鈴蘭へ初春の前の座席の椅子へと腰を下ろす。才色兼備、文武両道。
「見逃せば学園都市が揺らぐかもしれない個が溢れていたとして、それが暴れた時に立ち向かおうとする人達が意外と隠れてたりするんだよ。人的資源プロジェクトはそれをよくない方向に使ってたけど、そういう人達がいるんだって事を飾利自身も知ったでしょ?」
「だとしても……それをあてにして良いわけないじゃないですか。それでは
「あーんとね、それはそれって感じ? この世界が一つの組織に支配されているような簡単な構造をしているのならそれで良いかもしれないけど、人ひとりでは追い切れないくらいこの世は複雑にできてるでしょ。無数の組織や団体、個人がいて、その無数の想いで危うく世界は回っている」
学園都市を動かしている統括理事会がいたとしても、その思惑とはズレた暗部やスキルアウト集団、魔術師、外からやって来る特殊なあれこれ。陸の孤島のようであったとしても、地続きで世界と繋がっている以上、何かしらの影響が必ずある。そんな世界にいる以上一都市の一組織には当然限界がある。だからこそ無理をするものではないと鈴蘭は笑い、初春の前に置かれたノートパソコンを閉じると、その上に頬杖をつく。
「飾利のその姿勢は素晴らしいと思うけど、どれもこれも結局はスキルアウトの抗争とそうは変わらないよ? 規模の違いこそあるけどね。だから飾利も馬鹿やってるなぁって多くは見逃しちゃって良いと思うんだ」
「それを黴さんが言うんですか? 『北条』の件だって黴さんもそこまで関係ないじゃないですか。見逃しちゃっても」
「私はそういう訳にもいかないんだなぁ。黴家百六十五代目当主、黴藤としてね。飾利にバレちゃうなんて思わなかったけど、中にはいるんだよねー……ほんと」
頬杖の上から頭を滑らせて二の腕を枕にしながらゴロゴロって口の中の飴を転がし鈴蘭は項垂れる。
「長い歴史を辿り一族や組織の中で幾人かの傑物が出る事はよくあるけど、中には一代で突然変異のように出て来る突出した存在がいる。飾利はそれだね。ちょっとばかりその才能が羨ましい。我が一族の先代やその親友達もそうだった。長い歴史の中で磨かれ突出した一代。それを継ぐ私が見逃すのはありえないよ。例え別の一族の問題だったとしてもね。モデルケースの一つだとも言える事だし」
「……『平城十傑』ですか」
奈良時代からかぐや姫を追い、現代に至り探し見つけ月の軍勢と戦った十の一族。とは言え戦ったのは十の一族の当主だけ。仕事を終えて、夢物語を追っていたが為に、当主を嫌悪し当主を村八分していた一族が当主に向けて牙を向いた。完全なるお家騒動。学園都市は関係ないはずが、当主を討つための手を探す為に、『北条』の一族が学園都市で暗躍し人知れず平穏が崩れている。とは言えそれも学園都市の普通の学生には関係なく、一族と中の悪くない黴にとっても関係ない話。だが、当主である鈴蘭にとってはそうではない。
「歴史は重荷でもあるけれど、それを背負うと決めたからには無視できない。私は遥か昔から当主が名を継いで来た『黴藤』になる。なるって決めた。飾利が
「なら黴さんも分かるでしょう? 私は
「能力者が相手でもないのに?」
「関係ありません。私も少し、決めた事があるんです」
そう言って初春は乾いた唇を一度舐めた。
「白井さんや法水さんがたまに未来の話をするんですよ。だから私も、少し未来を考えてみたんです。今はいいですけど、未来はもっと混沌としているかもしれません。例えば私達が大人になったら」
能力者も今はまだその多くが学生だ。ただ年を重ねるごとに、社会に出て行く能力者は多くなる。学園都市という箱庭の中に、いつまで経っても増え続ける能力者を留め置き続けることは不可能だ。近い未来、学園都市の外に今以上に能力者が出て行く事にもなるだろう。そうなれば間違いなく、学生としてではない能力者が能力者を取り締まる時代がやってくる。学園都市の中だけではなく、その為の組織が必ず作られる。
「それがいつかは分かりませんが、私はきっと、そんな組織の一員になります。
『平城十傑』、『時の鐘』、『
「気付いた時に、私は正しい事ができる自分でいたい。黴さんが普通ではないと気付いたところで、別に私は変わりません。友達の泣き顔なんて見たくありませんから。その為に、これまでも、より多くを知ったこれからも。私は変わりません。私は
白井黒子がそうであるように。法水孫市がそうであるように。決めた道は違えない。一時の気の迷いで初春飾利は
「……それが飾利の夢なんだね」
コロリと口の中の飴を転がしながら、甘ったるく鈴蘭は微笑む。己が道を決めた者の姿は苛烈であって美しい。鈴蘭もいつもそうなりたいと切に願っている。問題に誰がどう関わっているかなど小事。問題が大きかろうが小さかろうが、己が道に転がり込み、見つけてしまったならばやるべき事は変わらない。
「やるからには苛烈にやるしかないか。どんな立場にいようとも、ここに住んでいる以上相手は招かれざる客人に違いないんだしね。我らが一族達の問題に手を貸してもらっている以上、黴藤の名をもって黴製薬会社は
「そんな、私は
「私だって
「……それでまずは」
「天埜さんの報告書を基に手を突っ込める相手とそうでない相手を選り分けよっか。同時に手を出し過ぎれば目に付くだけだし、正しく動く者の邪魔にもなりかねない。まずは目先の平穏の為に動くとしよ。各勢力の牽制するにもそれからね。
「暗部や魔術師の件は法水さんに投げちゃいます。此方からただ頼むと報酬を要求されてしまいますから、情報だけを流して扱き使いましょう。それ以外の細かな勢力は取り敢えず出方を窺うしか今は」
「初春にらんちゃん、二人揃って珍しいね、どうしたの?」
顔を突き合わせる二人の視界の端に長い黒髪が揺れる。
「最近ちょっと物騒だよねって話。通り魔事件が最近多いみたいだし、涙子も気を付けた方がいいよ? 都市伝説を追う涙子の趣味は素敵だとは思うけど、路地裏探検は少し控えた方がいいんじゃないかな?」
「大丈夫! 最近はもう控えてるし、フレンダさんと師匠のおかげですっごい調子いいんだから! 心配なら、らんちゃんと初春に私の新しいとっておき見せてあげる!」
「いや、あの、佐天さん?」
初めからそのつもりで話し掛けたなと、修行の成果を見せつけたいらしい佐天の笑顔に顔を引き攣らせて初春は席を立ち、足を下げて距離を取る。佐天涙子の能力が能力だけに、大抵ろくな事にならない。スカートめくりに特化した
両手を軽く握り締め、ふっと軽く佐天涙子は息を吐き出す。
「あ、あのー佐天さん?」
────ゴゥン!
バットを振るい、掻き混ぜられ、地を這うようにそよそよと伸びた風が、教室の中で立っている女子生徒のスカートを全て捲り上げた。話し声がぴたりと止み、スカートを抑える手の音と女子生徒の叫び声が教室の中を支配する。
「へっへーん! どう! すごくない! バットを握った腕をバットを含めて大きな一本の腕と見立てて、えーっと、そんな感じで能力の補強をすれば
「佐天さぁぁぁぁんッ!!!!」
「あ〜っと……ヘッヘッヘ……ごめーん!」
突き刺さる数多の鋭い視線を前に、顔を苦くして、立ち上がった暴徒達を前に佐天は逃走を図る。「逃すなぁッ!」「涙子殺す!」「エロ親父系女子中学生がッ‼︎」と口々に叫び佐天を追い駆ける女子生徒達を目に、初春と鈴蘭はスカートの裾を手で払いつつ小さな笑みを浮かべる。こんな日常を壊さぬ為に今一度己が想いを誓い直して。
「涙子ったらぁ、今日という今日は許さないぞー。多少やり過ぎてもうちの病院でどうにかするわ。飾利」
「防火シャッターを下ろして退路を断ちました。ふっふっふ、もう逃げ場はありませんよ佐天さん。日頃の恨みを晴らさせてもらいましょうかねー」
ただそれとこれとは話が別。女性の神秘のベールを剥ぐ愚行を許す訳もない。防火シャッターを背に躙り寄る女子中学生を前にした佐天涙子はいとも簡単に膝を屈した。
Queen×3 篇、終わり。ここまで読んでいただきありがとうございます! 次回は幕間です。あとサンジェルマン篇のメインは円周と釣鐘です。ハムも出ますかね。そんな感じで。
結局アンケートの内容全部書けたってアンケートを取った意味があんまりないような……ヘッヘッヘ。
幕間 アンケート
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