オーバーロード The true end   作:やみ もとよし

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第1話 100年の揺り返し

アインズ・ウール・ゴウン魔導国が世界征服を果たしてから90年。

 

この90年の間に魔導国の首都であるエ・ランテルは急速に発展を遂げ、元々あったアインズの自室は解体、新築され巨大な城を築き上げていた。その中にアルベドの一室はある。

 

アルベドは自室のベットに寝転がりながら自作のアインズ様抱き枕を抱えていた。

アインズ様の子を授かりたいという欲望は未だ消えず、

暇があれば自らの子を模した人形を作ったり、最新型アインズ様抱き枕を制作している。

 

アインズ・ウール・ゴウンが世界を治めた後、

アルベドは第一妃としてアインズに認められた。

しかしながら骨だけの身体であるアインズと子をもうける事は叶わなかった。

 

何かアインズと自身に繋がりがある命を作りたかったが

作り出せるのはアインズが作るしもべのみで、結局のところこれといった解決方法は見つかっていない。

だからこそ第一妃といってもアルベドの心は晴れない。

ちなみに第二妃はシャルティアだ。

 

「―アルベド様」

 

アルベドにメッセージが入る。

世界各地に散らばっているアルベド直轄の配下からだ。

 

内容は驚くべきことにナザリック地下大墳墓と瓜二つな遺跡を発見したとの事。

そこに出入りをする者は人間であるが強大な力を内包した者たちだと言う。現在確認できている人数は2人。

 

 

我々ナザリックがこの世界に転移してから今年でちょうど100年。

100年の揺り返しと呼ばれる節目の年。

 

この世界にはぷれいやーと呼ばれる強大な存在がおよそ100年ごとに現れる。

記録されている最も古いもので今から700年ほど前の六大神が始まりだ。

600年前には八欲王。

300年前の十三英雄の幾人かもぷれいやーだったそうだ。

 

(ついにこの時が来てしまったようね)

 

アルベドは考える。アインズ様に報告するべきかと。

もしその者達がアインズ様のお知り合い、つまり至高の41人だった場合、

そして御方々が姿を消された理由が私の想像する通りならば報告はできない

 

アルベドが想像する事それは・・

至高の御方々は我々に飽きたのではないか。いや我々というよりはこの世界自体に。

 

100年の揺り返しでお戻りになられたとしても

もはやこの世界に興味がなく、またすぐに姿を消すのではないだろうか。

アインズ様に辛く悲しい想いをさせた者達。

彼等のお帰りを待つアインズ様の悲しい背中を私は見てきた。

至高の御方々といえどもこの世界に生きるつもりがないのであれば。

 

それに私をお作りになられたあのタブラ・スマラグディナ様。

何度も何度も私は書き換えられ、何が悪かったのか、私は何か失態を犯したのか。

問いただす事もできず、自分を責める日々。あの地獄に戻りたくはない。

 

唯一最後まで残って下さっているアインズ様。

そんな慈悲深き至高の御方を愛するように命じられたわたくし。

私たちの邪魔になるようなら早急に始末する。

 

アインズ様にドリームチームの結成をお願いしたあの日、

私は初めてアインズ様に嘘をついた。

声が震えなかった事、崩れそうになる表情を隠し通せた事。

良くやったと自分を褒めてあげたいくらいだわ。

 

アインズ様、あの嘘とわたくしの最後のわがままをお許し下さい。

 

アルベドは己が願う世界の為に動き出す。

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