オーバーロード The true end   作:やみ もとよし

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少々話の流れに無理があったので改変。


第3話 邂逅、至高の四十一人

出立の準備を整えたアルベド一行は転移アイテムを使い、ぷれいやー拠点とおぼしき墳墓から数km離れた都市近郊に転移する。

 

そこにはアルベドの配下が待機していた。

 

「お待ちしておりました。アルベド様」

 

「ええ準備は整っているわ。案内しなさい」

 

もう数刻で太陽がのぼる時刻、未だ暗闇が残る中パンドラズアクターはアインズに変身し完全不可知化を全員に掛ける。

暗闇と言っても平均レベルで90にもなるしもべ達だ。まるで昼間のように視界は拓けているだろう。

各々の飛行能力で移動を開始。地面すれすれを浮かびながら素早く移動する。

 

 

数分後、案内された先はまさにナザリック地下大墳墓だった。

地表部分を見渡してみると、こちらのナザリックでは1500人の大侵攻がなかったせいかいくつかの建造物が壊れていない。

しかしその違いだけであり全く同じ作りだと思われた。

 

「いいわね。基本的にはルベドをサポート。私とルベドが前衛を受け持つわ。

パンドラズアクターは後方で状況に応じたサポートをお願い。

シモベ達は接近はせず中距離以上で戦ってちょうだい」

 

「私はたっち・みー様の純白の装備一式を持って来ましたのでそれで戦う事もできますが?」

 

「いいえパンドラズアクター。あなたは臨機応変な戦いができる貴重な戦力よ。

まずはアインズ様の姿でサポートをお願いするわ。」

 

「さて準備はいいかしら?ルベドは私と来て。私があなたを呼ぶまでは動いちゃダメよ。じゃあ・・始めるわよ」

 

アルベド以外に完全不可知化をかけ直す。

 

アルベドは漆黒の鎧に身を包む。

更に世界級アイテム、ギンヌンガガプを取り出し墳墓に向けて歩き出す

墳墓に近づくとアルベドは助走をつけてから地面を蹴り宙に舞う。

ギンヌンガガプを右手で持ち・・着地と同時に振り下ろす。

強靭な筋力が可能とするしなりを加えた一撃だ。

 

「おっらぁっ!」

 

墳墓の地表部分がドッフォンッと音を立て土煙を上げる。直径にして50m深さは5mほどのへこみができた。

 

作戦はこうだ。アルベドの持つ対物最強の世界級アイテム、ギンヌンガガプで地表から墳墓を破壊、敵襲に対処するため出てきた相手を待ち受けるというもの。

相手拠点に侵入というのはあまりに危険が大きい。

 

「もう・・・いっぱぁーつ!」

 

アルベドが追撃とばかりに軽くジャンプしもう1撃叩きこむとドッボォンという音と共に地表部分は崩壊。

墳墓の第一から第三階層に広がる吹き抜けにまでその一撃は貫通した。

第三階層に墳墓地表部分の土砂や瓦礫が落ちてゆく。

 

その大穴から見える第一から第三階層は本当に我々のナザリック地下大墳墓と同じ作りのようだった。

となるとシャルティアがいるはずだがなぜか出ては来なかった。

 

(まるで蜂の巣をつついて蜂がでてこないかどきどきしている子供ね)

 

そんな事を考えていると

 

「うっひょー!なんっだこりゃあ」

 

驚きと笑いが交じり合った声が第三階層から聞こえる。

 

アルベドには聞き覚えのある声だ。シャルティアに縁のある人物。

それに気づいたアルベドは素早いバックステップで墳墓から離れ距離を取る。

 

その人物は羽を広げると不用心にもバッサバッサと羽をはばたかせ地表に出てくる。

この程度の攻撃など意にも介さないと言うのだろうか。

 

その姿はまさに至高の御方、ペロロンチーノ様だった。

 

パンドラズアクターが思わず不可知化を解除し声をあげる。

 

「おぉなんという事でしょう。至高の御方ペロロンチーノ様」

 

「おおわが友!モモンガさん!おひさしぶ・・いや違うなぁ・・。様ってw」

 

するとパンドラズアクターが変身を解除する。

 

「おー、確かモモンガさんが作った・・・アレだな」

 

「はい。わたくし至高のおぉーん方モモンガ様に作られしパンドラズアクターと申しまっす」

 

「そうかそうか。てかお前達が動いてしゃべっているなんてびっくりだなぁ。

あれ?もしかしてシャルティアもいるの?」

 

「おります・・。ですがその前にいくつかお聞かせ下さいますか?」

 

「いいけど俺達も色々知りたいんだよね」

「その話、我々もまぜて頂けますか?」

 

ペロロンチーノの背後の大穴から現れたのはかつてナザリックに君臨した

至高の御方、たっち・みーとタブラ・スマラグディナだ。

 

タブラの登場にアルベドは憤怒の炎が湧きおこったが表情に出さないように何とか堪える。

(しかしよりにもよってタブラ様とたっち・みー様とは。たっち・みー様はアインズ・ウール・ゴウンの中でも最強の戦士。戦闘になった場合非常にやっかいね)

 

「おや。これはかつてのナザリックにいたNPCのお二人・・ですね?」

 

たっち・みーは記憶も朧気なのだろう。記憶を呼び起こしながら確認する

 

「左様でございます。たっち・みー様。ナザリック地下大墳墓守護者統括、アルベドでございます」

 

「アルベド、ぁぁそうだアルベドだ。色々と弄っていたな。今ならば更に洗練された設定に上書きしてやれるぞ?」

 

「いいえタブラ様。それには及びません。わたくしはこの世界で100年の時を過ごし

自らの力で学び成長してまいりました。もはやあなた様の想像されたアルベドではございません」

 

「ほほーそれはどのような設定になっているのか見てみたいものだ。くふふふ」

 

…ダメだ。もしタブラを受け入れれば私は私でなくなってしまう。やるしかない。

 

「僭越ながらお聞き申し上げます。皆様は3名様でございますか?」

「そうなんだよ。俺達3人だけ。NPCも誰もいないしな」

 

つまり部下が確認した人間とはタブラの幻術で変装していたこの3名の事。

3名のみこれは良い情報だ。ペロロンチーノ様は全く警戒していない様子。

 

「それで君達は我々を迎えに来てくれたのかな?まぁこの惨状を見ると歓迎されているとはとても言い難いですが。」

 

「たっち・みー様。それにお答えする前に、至高の御方々に失礼ながらお聞かせ願いたい事があります。現在皆様の意識はどちらにあるのでしょうか?」

 

「というのは?」

たっち・みーが聞き返す。

 

「はい。我々は今生きているこの世界が全てです。至高の御方々は今どちらの世界に生きていらっしゃるのか。という事をお聞きしたく思います」

 

たっちみーが答える。

「なるほど・・。正直に言いましょう。私は元の世界に妻と娘がいるのでその世界に戻る事しか考えていません」

 

「俺もエロゲの無いこの世界はなぁ、今はまってるゲームもいっぱいあるし、今頃俺が居なくなったって大騒ぎしてるだろうし元の世界に帰るよ」

 

タブラは何も答えず、何かブツブツしゃべっている。

 

「有難うございます。よくわかりました。まずはたっち・みー様のご質問ですが、答えはいいえでございます。我々がこの世界に来てから100年が経ちました。今回転移されたあなた方の守護者とはまた別の存在なのです。

そしてペロロンチーノ様。先ほどのシャルティアに会わせられない理由ですが、それはあなた方はこの世界に生きていらっしゃらないからです」

 

「どういうこと?」

 

「あの頃ナザリックに来られなくなったのはもはやこの世界に興味が無くなったという事ですね。今回この世界にお戻りになられたが、それはご自分の意志ではない。この世界に生きたいという事ではない。であればシャルティアに会わせる事はできません」

 

「おいおいおいまじかよー、確かに望んで来たわけじゃないけどせっかくだから一目会ったっていいじゃーん」

 

「それにアインズ様、いえモモンガ様もいらっしゃいます。モモンガ様は皆様方が来られなくなってからもお一人でナザリックを運営されていました。

モモンガ様はいつまでも至高の御方々をお待ちになっていました。それは今でもです」

 

「モモンガさん居るの?!まじか、久しぶりに会いたいなぁ。モモンガさんも会いたいって言ってるんでしょ?じゃあいいじゃんw会いに行こう今すぐにw」

 

「いいえペロロンチーノ様。モモンガ様があなた方と出会ってしまえば、慈悲深きモモンガ様の事。あなた方と一緒に元の世界に戻る方法をお探しになるでしょう。

そしてアインズ様も我々を置いてあなた方と共にそちらの世界に行ってしまわれるかもしれない。我々にとってアインズ様こそが全てなのです」

 

(これは私のエゴ。アインズ様の真意は図りかねる。アインズ様はどうお考えになら

れるのかしら?)

 

黙って聞いていたたっち・みーが口を挟む。

「だとすれば君たちはなにゆえ私達に会いに来たのかな?

いきなり墳墓を攻撃するからには良い理由ではないのだろうけど」

 

「はい。申し訳ございませんが。アインズ様とあなた方が会う事がないようにここで消えてもらいます」

 

「おいおいいきなり物騒な話しだな」

ペロロンチーノが両手を広げて肩をすくめる。

 

「やれやれ参ったな。私達は元の世界に帰りたいだけなんだが、ほっといてはくれないのかな?」

 

「アインズ様はこの世界を統治されています。あなた方の事もいずれお耳に挟む事でしょう。そうなってしまっては遅いのです」

 

「世界の王か、さすがモモンガさんやるときはやるね」

 

「そうですか、残念ですがわかりました。ならば我々のどちらかが消えるしかないということですね?しかし私たちは君たちの創造主。そう思い通りに行きますかね?」

たっち・みーの武器を持つ手に力が入る。

 

「まさか俺たちが作ったNPCと戦う事になるとはな」

ペロロンチーノの顔が先ほどまでと違い真剣な表情に変わり・・、

そのまますーっと宙に浮いていく。

 

「もとより簡単にすむとは思っていません。ルベド!」

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