天然なあの子の心に触れて   作:あまぽー

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遅くなりました(´・ω・`)

リアルが多忙でなかなか更新出来なくてごめんなさぃ!

失踪はしないのでご安心を!


第7話 優等生が隠す秘密とはなにか

 

「ともくーーーーーん、ぎゅっとさせてすりすりさせて匂い嗅がせて抱きしめてむしろ抱いtむぎゅっ!」

 

 

勢いよく手を伸ばして寄ってきた花園の顔に対して鞄を盾にする。

 

 

「勝手にクラスに入るな、公然で顔を近づけるな、不適切な発言をするな!」

 

 

ちょっと離れただけでこれだ。あんな約束しちまったけど……

 

 

「……スンスン。ちょっとだけともくんの匂いする」

 

 

ハイ。反省の兆しが見えない。

 

チョップを叩き込もうと手刀を頭上で構えたところで教室中からの視線に気づき手を下ろす。

 

ゆっくりと横を見ると市ヶ谷さんが冷ややかな視線とともに一言言った。

 

 

「……うわっ」

 

 

いきなりクラスの才女にそんな反応されるとさすがに心にグサッと刺さった。

 

 

「ま、また明日!」

 

 

俺は花園から鞄を引き剥がすと勢いよく教室を飛び出した。

 

 

「ともくーーーん、どうしたのー?」

 

「どうもこうもあるかぁぁぁぁ!またな!!」

 

 

花園を玄関で振り切りそのまま全力下校。

 

走って駅に着き電車に乗り席につくと頭を抱えた。

 

まさかの入学初日からのアクシデント。

 

第一印象は最悪だ。

 

明日の学校でなんと言われるやら……あぁ!考えたくもない。

 

早足で電車を降りて駅を出てて家に直帰。

 

ベッドに頭から飛び込み深くため息をつく。

 

その日は花園の訪問もなく落ち着いた頃には日が傾き始めていた。

 

炊飯器を開けるとちょっぴりしかご飯が入っていなかった。

 

 

「……なんか買いに行くか」

 

 

このテンションではフライパンは握りたくない。

 

財布とスマホを持って家を後にする。

 

向かった先は商店街。この前花園と来て色々見て回ったが雰囲気が気に入った。

 

 

美味しそうな匂いに足を止めると一件のお店があった。

 

 

「北沢精肉店……肉屋さんか」

 

 

揚げ物もやっているのか……いいな。

 

買って帰ろうと店に近づくとカウンターの奥からにゅっと少女が頭を出してきた。

 

 

「いらっしゃーい!あれ?お兄さん、もしかして花咲川の学校?」

 

「うおっ!?そうだけど……君も?」

 

「うん!はぐみも今日から花咲川の学生だよ!」

 

 

そう答えると自身をはぐみと言った少女はニッコリと笑った。

 

 

「なら俺と同い年だな。俺はB組の九条智之だ」

 

「北沢はぐみだよ!よろしくねともくん!」

 

「お、おう……」

 

「それで、何買うのー?」

 

「あー、そうだった。北沢、オススメは?」

 

 

そう訊くと北沢はすぐに答えた。

 

 

「うちのコロッケは絶品だよー!」

 

「コロッケか……いいな。それ2個頼む」

 

「はーい!160円ね!」

 

 

財布からちょうど出してカウンターに置く。

 

 

「はいどうぞー!」

 

 

はぐみから紙袋を受けとると中には揚げたてのコロッケが3つ入っていた。

 

 

「なぁ北沢、これ3個入ってるんだけど……」

 

「友達にはオマケだよー!また買ってね!」

 

「おう、サンキュー。また来るよ」

 

 

北沢に手を振り返して店を離れる。

 

 

その日はコロッケを3つ食べるとお腹一杯になり、明日の学校に向けて準備して早めに眠ることにした。

 

 

 

次の日学校に登校すると恋愛大好きな女子達に花園との関係を問いただされたが、親切丁寧に説明すると分かってくれた…多分。

 

 

そんな中、隣の市ヶ谷さんが休みだった。

 

体調崩したらしい。そんな中、昼休み担任の先生に書類を提出するとボソッと呟いた。

 

 

「参ったわね…」

 

「どうしたんですか?」

 

「市ヶ谷さんに別で明日には提出して欲しいものがあるのだけど…私、このあと会議あるのよ……ハァ…」

 

「それは大変ですね……俺届けますか?」

 

「えっ?いいの?」

 

「いいですよ、特に予定ありませんし。あー住所だけ教えてもらえば」

 

「ありがとう!さすが男の子、頼りになるわ。今住所書くから待ってて」

 

「はーい」

 

その後住所の書いた紙を受けとり、教室に戻ると俺の席に花園が座っていた。

 

 

「あ、ともくん来た」

 

「お前はなんで俺の席にいるんだ」

 

「ともくんに言わないといけないことあって」

 

「なんだ?」

 

「私今日は一緒に帰れないから」

 

「そうか。じゃあな」

 

「……ともくん冷たい」

 

 

冷たいというか俺も市ヶ谷さんに先生からの預かりもの届けないといけないし。

 

どのみち一緒に帰れないからな。

 

 

「俺も用事あるから調度良かったんだよ」

 

「……用事?」

 

 

花園の声のトーンがグッと低くなった。これは……地雷を踏んだ……?

 

 

「せ、先生の手伝いだ」

 

「……先生の?」

 

 

フッと空気が軽くなったような気がした。

 

よし、ここで素早く話題を変えるぞ。

 

 

「お前はなんかあんの?」

 

「私はバイト」

 

 

初耳だ。花園がバイトしてたとは…。

 

 

「そっか……頑張れよ」

 

「うん、ありがと。じゃあご飯食べよ?」

 

「そうだな」

 

 

休みの市ヶ谷さんの席を隣にくっつける。

 

すまん、ちょっと借りるよ市ヶ谷さん。

 

 

 

 

放課後、住所を頼りに市ヶ谷さんの家に着いた……のだが。

 

 

そこには笑顔で盆栽に水をやっている市ヶ谷さんがいた。

 

 

「利根川~水だぞー♪」

 

「…んん~?」

 

 

体不調…は治ったのか?とゆーか盆栽好き…なのか?

 

しばらく見ていたからか視線に気づいたのか市ヶ谷さんがこっちを向くなりカチンと固まった。

 

 

「ど、どうも……?」

 

「か……」

 

「か?」

 

「見てんじゃねー!帰れぇぇぇぇえーーー!!」

 

「!?」

 

 

彼女の怒声に圧倒されてしまった。

 

…市ヶ谷さん、結構口悪いのね。





次回有咲の話続きます!

またよろしくねーーー!(p ‘∀’o)

今後ヒロインとして出して欲しい子は?

  • 有咲
  • 沙綾
  • 香澄
  • りみ
  • おたえのみ!
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