それでは、冥王星沖海戦、終結です。(今回は短いです。ご容赦ください。)
「再突入、全艦主砲斉射!」
1番2番主砲が火を吹き、真正面のラスコー級へ突き刺さる。エンジンノズルを破壊されるのみならず、貫通されて爆発する。一直線に迫ってくる改ドレッドノート級に照準を合わせた他のラスコー級、ククルカン級が弾幕を張るが、波動防壁がそれを阻み、逆に改ドレッドノート級の砲撃は一撃で鉄屑に葬り去る。
そして、速度を上げながら敵艦隊へ突入した3隻は追い抜きざまに手近の敵から滅多打ちにする。正面からも砲撃を受けた敵艦隊は混乱を極め、砲撃に精彩を欠いている。
「主砲発射!」
再びの号令で3基の主砲が四方八方の敵艦へ向けてめまぐるしく火を吹く。
「艦首スラスター、全開!減速!」
艦首側面のスラスターが光り、大Gを掛けて急制動を始める。横に並んだ駆逐艦の狙いは外れ、その内に改ドレッドノート級の主砲によって船体を貫かれて爆発。
波動防壁に阻まれる攻撃も、至近からであればその衝撃を船体へ伝える。小刻みに揺れる船体からミサイルが放たれる。直撃を許した1隻の空母は甲板に並んでいたデスバテーターのミサイルに誘爆して爆沈。
前方で一際大きな光が発生し、前期ゴストーク級が爆ぜる。更に追い討ちを掛けんと言わんばかりに旗艦のエルナト級が砲撃を始める。デブリの中から大口径の主砲が飛び込み、青と緑が飛び交う。
完全に統制を失った敵艦隊が全滅する前に、それは起こった。
「後方に高次元エネルギー反応!対消滅ミサイルが接近!数は100以上!」
何処からともなく、破滅ミサイルが多数出現し、迎撃する間もなく懐へ入られる。
「前方の敵艦隊も対消滅ミサイルを発射!合計で150を超えました!……右舷に高エネルギー反応!カラクルム級が多数ワープアウト!」
「デスバテーター複数が接近!」
「対空戦闘!」
「対空砲群、全滅!迎撃不能!」
温存していたのだろう、更に破滅ミサイルが襲来し、既に前方で善戦していた改ドレッドノート級は全滅している。残りの味方艦は30を切っているので、一隻当たり最低でも5発の対消滅ミサイルが襲う。エルナト級にもデスバテーターが迫り、舷側に対艦ミサイルが何発も直撃する。衝撃に襲われる艦橋で、ふと気付いたようにケビンが叫ぶ。
「後方巡洋艦隊は!?」
「ッ!対消滅ミサイル多数が着弾!残りは4隻!……後衛残存部隊も残り2隻です!」
破滅ミサイルはもう着弾しているが、彼方ではカラクルム級が一列に陣を組み、雷撃旋回ビットが幾重にも輪を描いている。
刹那、緑色に輝き始め、極小の粒が寄り集まって極太の帯が出来上がる。蓄えられたエネルギーは膨れ上がり、弾け飛ぶ。
「エネルギー流が接近!」
そのインフェルノ・カノーネを止める力は、もうその舟には残されていなかった。
◆◇◆◇◆◇◆
「エルナト級が沈んだぞ!」
「エネルギー流、尚も接近!」
「離脱急げ!」
「港湾施設並びに機関に不調!離脱困難です!」
「接触まで残り30秒、回避不能!」
後衛として残っていた改ドレッドノート級2隻が降下してきて、護衛しようと傷だらけのボロボロの船体を敵へ向ける。収容を終えながらも、対消滅ミサイルの至近部への着弾を受けて機関が完全に破壊された1隻はもうどうすることもできず身を横たえ、残りの3隻も、対消滅ミサイルの影響による空間湾曲の発生で、補機が停止。外部電源を失った波動エンジンも出力の安定が困難となり、ただ其処で消え去るのを待つ他無い。
冥王星基地と呼ばれる施設は結果として3回陥落することとなった。
1度目は、旧地球防衛軍冥王星基地監視ステーションが、ガミラスによる猛攻を受け壊滅。
2度目は、ガミラス地球侵攻拠点としてのガミラス冥王星基地が、ヤマトとの戦闘によって全滅。
そして、3度目はこの通り地球連邦防衛軍冥王星基地のガトランティス再侵攻による全滅。
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