高次元微細レーダーとやらがガミラスの例の紋様っぽく光ってたり、波動砲口がなんか変色してたり、いつもの如く作画の安定しない古代とか、あと航空隊(雷撃型じゃないノーマルカラーの三座/二座型)が地味にカッコいいとか、気になるところはいろいろありましたが、取り敢えず漸く完結ですか。長かったですね……(場合によっちゃこっちも書き換えないかんかもしれんので戦々恐々)
なんだかんだ書きましたが、海王星沖航空戦、続きです。
前回のあらすじ
名前の無いモブキャラ回。めっちゃ死亡フラグなのは仕方ない。(白目)
《こちら偵察1番。敵前衛艦隊と接触。カラクルム級……現在確認されている数では2,000前後を主力に、一部にメダルーサ級20前後を含む長距離砲戦部隊と思われる。これより接触を開始する》
偵察機より送られてきた光学映像がモニターに映し出され、最前線を伝える。大量の砲が睨みを効かせている遥か上空を飛んでいるが、凄まじい密度の弾幕が打ち上げられ、緑色の光の壁の様に偵察ポットのカメラに映る。
しかし砲撃を行っているのは外周のカラクルム級のみで、壁には大きな隙間が空いている。そして偵察機とはいえ、軽快な戦闘機であるコスモパルサーをベースに複座化された機体であるから、それらの帯を避けるのは造作もない事だ。
「第一次攻撃隊は展開率100%に到達!攻撃誘導を開始します!」
「ガス圏下方からの攻撃を行う!ガス圏下高速飛行に移行!」
「了解!」
作戦宙域図に表示されたグリッドが、敵艦隊へまっすぐ伸びた点線を辿る様に動いて行く。こちらが第一次攻撃隊だ。その反対側では、制空隊が海王星の裏側から回り込もうと、全速力で進んでいる。
《こちら偵察2番!敵機動部隊に接触!敵機動部隊はナスカ級450、アポカリスク級10を確認!》
ガンカメラの映像が、ブラックアウトしていたモニターの最後の面を埋める。そちらの対空砲火はカラクルム級のそれよりも穏やかで、一つ一つの帯がくっきりと見える。
しかし一発の威力は大きく、隙間を擦り抜けなければならない。愚鈍になるワープブースターを切り離すと同時に急加速。
カメラの映像では残像のブレが凄まじい事になるが、偵察機用に専用に搭載されたカメラは高性能で、コンピュータの補正込みで安定した映像をモニターに表示する事ができる。
光学識別装置が、映像から敵の数をカウントして、即座に戦力に換算する。
「攻撃隊の奇襲効果を引き出す!無人小型機隊、上方から先制攻撃!」
「了解!
「
コスモパルサーよりも更に小さな無人機が、直上から飛び込む。攻撃開始地点は敵陣中央。
小型・数と高速性を生かして、敵の高い防空火力に飽和攻撃をかける。不意討ちに近い形で行われたこの部隊の突撃は成功し、90%以上が撃墜されることなく敵陣奥深くへ潜り込む。
嘗ての作戦、ブラックバードの焼き直しに近いが、AIの発達により完全無人化がされ、かつ、敵陣が密集しているため誤射を恐れた敵は迂闊に迎撃もできない。
ちょうど、「
機体の周囲を監視するカメラとセンサーで捉えた敵の砲撃を避けるように、AIはひらりひらりと機体を操り躱していく。そのうちに敵陣中枢に達した70%の機体は、目の前のメダルーサ級をはじめとして、見渡す限りの
中枢に辿り着けなかった10%(およそ100機弱)は取り巻きへ攻撃を加え、もう10%は撃墜された。
「敵艦隊、陣形が崩れ始めてます!」
レーダー情報が表示されたメインスクリーンを見遣ると、対空砲火を加えるためか、外側の艦から、艦隊から剥がれ落ちている。それに気付いた司令は即座に指示を出す。
「対空に有利な密集陣形が崩れてる!無人機隊第二波、並びに第一次攻撃隊、全機急上昇!攻撃始め!」
「了解、
「
「各大隊は指示した敵艦小集団への攻撃を開始せよ。対艦兵装の使用量は無制限」
作戦図のグリッドで表示された有人機隊が、踵を返して急上昇を始める。その先にあるのは、無人機隊のグリッドと混じってなにがなんだかさっぱりなほどに密集した敵艦隊。その(海王星に対して)下方では、密度を薄くしながらグリッドがばらけ始めている。
有人機隊がガス雲を抜けるのも時間の問題かと思われた瞬間、別のグリッドが有人機隊の
《こちら偵察1番。敵陣中枢のメダルーサ級30は全て撃沈。こちらで誘導管制を行ったアルファ隊・ブラボー隊の最終生還率は72.41% 。他の戦果は、カラクルム級1,100撃沈破、同300大破。中央部隊は損耗率80%を確認。外縁部隊は20%であることを確認した》
「こちら司令部、了解。これよりチャーリー・デルタ隊はこちらの管制で攻撃を行う。
《了解。上空待機中の第三波の誘導を行う》
通信が途切れると同時に、偵察機のグリッドの真下に現れた大量の点群が急降下を始める。
緊迫の抵抗が続く中、更なる報告が発令所に飛び込む。
「第二次攻撃隊、展開終了!増援のため待機中の予備航空隊と合流して、敵機動部隊へ戦術誘導開始!」
「第三次攻撃隊展開を開始。展開終了は12分後の1450を予定」
オペレーターは、徹夜の疲労を感じさせずに報告を続ける。
◆◇◆◇◆◇◆
「やるじゃねぇか、あのブリキ缶共」
《無人ですからね、運動性能ははっきり言ってキチ○イでしょ》
《負けてらんねぇなぁ!》
《何のことはねぇ、向こうは4発、こっちは30発ヨォ!》
《その分愚鈍なんだから上がってくんじゃねぇよばかぁ》
《第三波もう突っ込んでるのかよ!はえーなオイ》
通信機から聞こえる、気心知れた同僚たちの罵声とその他諸々に、安心感を感じながらジョイスティックを握り直す。
「おめーら、軽口叩いてないで敵叩けよ!?」
《当然でしょぉ!》
一喝して纏めると、異口同音に通信機から声が聞こえる。いつもの騒がしさを感じながら、それでも普段の訓練とは違う
ガス雲の下なので目視では捉えることはできないが、少しずつ薄くなり、緑の光や、爆炎が幽かに見える。
レーダーが捉えてHUDに表示している情報と合わせて、もうそろそろガス雲を抜けるか、と思った途端、コクピットを覆っていた青の沈黙が剥がれ、漆黒の
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