そしてまさかの2202からさらに続編。
ヤメテ!筆者のライフはもうゼロよ!(主に設定がズレまくる点で)
平均の1.5倍程度ですが、お読みいただければ幸いです……(震)
「全艦、波動砲発射用意!」
「エルナト級並びにドゥーベ級空母は拡散波動砲、クラスD・Sは収束波動砲用意!」
海王星の淵ギリギリから顔をのぞかせ、波動砲口を輝かせながら発射に備える。
「波動砲での攻撃の後、艦載機隊突撃、用意!」
「波動砲、エネルギー充填90%!」
「カウント省略!充填120%に到達し次第各艦、各個に発射!」
「了解!通達します!」
その間にもエネルギー充填率は上昇を続け、旗艦のそれが115%を超えたあたりで一部の艦が発射し始める。
「エネルギー充填120%!」
「波動砲、発射ァ!」
引き金を引く動作から一拍も置かず、突入ボルトが薬室弁に接触する。
ドレッドノート級から引き継いだ、縦置き二段構えの2つ*1の薬室から直接吐き出された余剰次元が、エネルギー噴流として発射口内を駆け巡る。
右旋波と左旋波が混じった噴流は、砲口内の
そして、多重ロックオンシステムにより、厳密な条件の下制御された噴流は、各々が直撃・貫通して更に直撃を繰り返して、1,000を優に超える敵艦隊を粉砕して焼き尽くす。
そして、クラスD・Sの収束波動砲も、真正面からオーバーキルで叩き潰すなど圧倒的な威力を見せつけ、カラクルム級の陣形に大きく穴を穿つ。
「敵艦隊、反転して撤退しています!」
「BBB戦隊からの戦闘情報を受信!消耗率1.21%。現在、直接戦闘圏に敵影無し。しかし、500隻規模の敵部隊が白色彗星内部に多数遊弋中」
《こちら海王星基地。敵艦隊の襲来に備え、第三次から第七次攻撃隊、並びに全制空隊を発進させた。偵察隊第一群が次元振を探知した宙域への攻撃に備え待機中》
「了解。該当宙域より、大規模な侵攻が行われる可能性大。警戒されたし」
通信を終えた刹那、白色彗星の輝きがふと増す。同時に、BBB戦隊の情報をモニターしていた通信士が声を上げる。
「白色彗星、核付近にて重力傾斜高まる!」
そして、ほぼ同時にレーダー手も緊迫した声を上げる。
「右舷44°、3,200宇宙キロの地点、カラクルム級多数出現しました!」
「同宙域にて、次元境界面の屈折を観測!ワープではなく、亜空間航行での出現です!」
「基地航空隊が警戒していた地点に新たな敵艦隊現る!総数4万を超えました!」
「二正面作戦……ここまでとはな……」
艦隊司令はそう呟くと、気を取り直したように指示を出し始める。
「波動防壁、右舷に集中展開。右舷速射魚雷、牽制射一回!」
「波動防壁出力、180MPaに到達」
「右舷、速射魚雷一斉射用意……テェッ!」
「主砲、1番2番共に右舷へ!砲撃戦用意!」
「主砲、照準完了し次第、順次射撃開始!」
「目標付近にてエネルギー反応!敵艦隊、砲撃開始!」
「敵艦隊のこれ以上の増加を食い止める!亜空間魚雷1番から4番まで、撃ちこみ続けろ!弾幕張れ!」
「亜空間ソナー、次元振を探知。現在、亜空間航行中の総数は6万前後と推定される!」
嘗てと同じ、絶望を植え付ける圧倒的なまでの、一方的な数の暴力が場を支配する。
「爆雷投射機、スタンバイ!」
「発射サイロ、1番から42番まで開け!対潜弾頭装填!」
「亜空間魚雷、二斉射目、テェッ!」
「弾幕切らすな!爆雷撃ち方始め!」
「撃てぇっ!」
亜空間との境界面を突き破った魚雷は、群れを成してゆっくりと進むカラクルム級に突き刺さり、一撃で複数まとめて葬り去る。
さらに追い討ちをかける爆雷も、次元境界面から降り注ぎ、敵陣深くで爆発する。40発以上の爆雷は、一撃で何隻も鉄屑に変え、破片と爆炎を周囲に吐き出す。
亜空間ではビーム兵器は使用不能なので、これを防ぐ手はカラクルム級には存在しない。*2
流石のガトランティスも一方的な蹂躙には堪えられず、押し出されるように次元境界面から顔をのぞかせ、6万以上のカラクルム級が次々通常空間に現れる。
「藪をつついて蛇を出したか……」
「亜空間から攻撃してくることはないですね、迎撃する気配が無かったことから考えれば」
「天王星より内側は、亜空間警戒システムが稼働してますから、万が一にも突破されることは無いかと」
呟く司令に、副長や艦長が反応する。
「主砲1番2番、砲撃始め!」
「右舷速射魚雷、用意!」
「主砲3番、続けて射撃開始!」
「右舷多連装ミサイル、全弾射撃!」
「距離、3,200宇宙キロから3,100宇宙キロに接近!」
「取舵60!離れるように舵を取れ!」
「取舵、増速!」
「機関、出力85%へ!」
「両舷前進、強速!黒20!」
エンジンノズルの輝きが増すが、直後に舷側から吐き出された白煙がエルナト級の姿を覆い隠す。
「現在捕捉中の敵部隊、総数14,000を突破!敵陣、奥行は22宇宙キロに到達!」
「クラスS、全艦統制ミサイル攻撃用意!」
エルナト級の後ろを進むスーパーアンドロメダ級のミサイルポッドが右を向き、8門の発射管を開いて攻撃の指示を待つ。右を向いた主砲は次々に砲撃を撃ち込み、敵の船体を食い破った砲撃が、後方の敵も串刺しにして撃沈する。
「全艦、ミサイル一斉射!」
号令一下、白煙を後ろに吐きながらミサイルが次々と飛び出す。
「主砲、弾幕切らすな!右舷速射魚雷、敵陣中央に集中させる!」
「右舷亜空間魚雷、敵陣中枢部に照準!」
「敵艦隊!砲撃開始しました!」
「右舷舷側砲、撃ち方始め!薙ぎ払え!」
「集中砲火用意!」
それまで黙っていた、艦橋基部の6つの穴に光が灯り、急速に輝きを増して弾ける。
真横に伸びていった青白い筋は、屈折システムにより進む間に薄い板状に断面形を変化させ、
直撃を受けたカラクルム級は、その面で真っ二つに斬られ、断面から火を噴き爆沈する。
それに合わせて放たれた主砲も、遜色ない威力で次々と鉄屑に変えてゆく。
カラクルム級も黙って見ている訳にはいかず、艦橋の大口径砲が猛烈な弾幕を張る。
その多くは海王星艦隊の各艦の脇を通り抜けるだけだったのが、少し経つと波動防壁に被弾し始める艦が増える。しかし、波動防壁はその攻撃を一切受け付けず、被弾経始厚の減少も目に見えないレベルでしかない。
「舷側砲、第二斉射用意!敵陣正面で上下に屈折させて輪切りにしてやれ!」
「了解!敵艦隊までの距離測定、AIに直接入力!現在最高効率になる屈折角度を計算中!…………計算終了!射撃盤並びに屈折装置に諸元入力!」
「撃ち方始め!」
「テェッ!」
主砲と同時に放たれた光線は、先程と同じく薄い板状に変形し、敵陣を浅く抉ってから上下に折れ曲がる。カラクルム級は葉巻型の船体を貫かれ、その面で真っ二つに折れて、赤く彩られた断面を晒しながら爆散する。
「敵艦隊、撃破数624、中破91です!」
全体からすればまだまだ1%前後であり、敵の数は大して減っているようには見えない。しかし、速射魚雷が穿った破孔を埋めようと動いていた表層のカラクルム級に被害が出たため、敵艦隊の動きは一瞬鈍る。
しかし、敵陣中枢に*3攻撃を届けるには、無理やりにでも破孔を開けてそこへ波動砲を撃ち込むしかない。
その機会を失ってはならぬと、火力を集中してはいるが、敵数が膨大でじりじり穴は浅くなる。
「主砲、速射魚雷、中央部の破孔を拡げろ!弾幕もっと張れ!」
その指示が出るや否や、乱れ撃ちをしていた主砲の向く範囲が一層狭まり、着弾で爆炎の花が咲いていた範囲が中央周辺に集中する。
「速射魚雷、信号ロスト!」
「ジャミングです!誘導信号を妨害されている模様!」
「レーダー、受信機のECM検知回路が妨害電波を観測!」
「妨害周波数をAIが計算!妨害を受けない周波数を算出しました!」
「速射魚雷、誘導周波数を変更!」
クラスSのミサイルポッドからも次々とミサイルが吐き出され、エルナト級の船体では速射魚雷のみならず、多連装ミサイル発射機も白煙と共にミサイルを発射する。
更に、主砲のみならず舷側砲も輝いており、弾幕がカラクルム級を襲い続ける。
「敵艦隊周辺でエネルギー反応高まる!」
「亜空間魚雷、右舷発射管開け!」
「2番4番、撃ち方始め!」
エネルギーが高まりつつある敵カラクルム級に狙いを定め、亜空間魚雷が発射される。右舷の全兵装が絶え間なく着弾し続ける敵陣中央部は、窪みが大きくなり、炎しか見えず、一切合切が焼き払われている。
「後方、クラスD部隊より波動砲発射準備完了の連絡!」
「全艦、射線回避用意!」
「至近を通過する!衝撃に備え!」
その直後、はるか後方で放たれた収束波動砲が、エルナト級やスーパーアンドロメダ級の脇を駆け抜けて、カラクルム級の群れに降り注ぐ。
緑の有象無象に突き刺さった青は、あらゆるモノを破壊しつくし、駆け抜けた後には鉄屑だけが残されていた。
「第二波、拡散波動砲が来ます!」
そして、ちくわの様な形となった敵艦隊に拡散波動砲が突き刺さり、放射状に数え切れぬほどの子弾をばら撒く。それが幾重にも重なった部分では、ありとあらゆる部分を焼かれたカラクルム級が爆散する。
それでも、未だ敵艦隊は勢いを保ち接近を続ける。
海王星を背に抱え、海王星艦隊は善戦を続けていた…………
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