極東の城塞   作:アグナ

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どーモ、新作に逃げていた作者です。

メインの長期連載を執筆していると偶に新作を衝動書きしたくなるのはアレだろうか、無意識の逃走観念なのだろうか。
くっ、これがエタる原因か……ッ!(責任転換)




絢爛剣舞

 この世に顕現するまつろわぬ神々。

 

 《運命》によって定められた絶対序列を形にするよう、彼らは気まぐれに世に天災を齎し人界の道理を人ならざる神の道理で蹂躙する。

 無辜の民にこれに抗う術は無く、弱者が強者に喰われるように、嵐がモノ皆全てを飲み込むように、彼らの力を前に膝を衝く。

 

 如何な魔術、如何な科学、如何な技術を以ても彼らを止めるに能わず、英雄偉人とて彼らを前にすれば無力な人間であることを思い知らされる。

 

 故に神殺し──その奇跡(ぐこう)を成す存在は人であって人ではない、人類史に稀に登場する英雄以上の怪物である。

 神を殺せるから神殺しなのか、或いは神を殺したから神殺しなのか、その結論は未だ不明であるものの、神殺しという存在が如何に度外れているかは今更語るまでもあるまい。世界に僅か八人。歴史を振り返っても五十人弱。

 天才、鬼才の出現周期を考えれば、神殺しは圧倒的に数が少ない。

 一世紀に一人出現すればそれだけで奇跡なのだ。

 彼らの存在がどれほど稀少かよく分かるだろう。

 

 そんな神殺したちだが、彼らには共通している点が幾つかある。

 基本的に好戦的で、権能という莫大な力を保有し、自我が強い……とこの通り、様々な共通点があるが、この他にも戦いにおける共通点──個人の“勝ち筋”があるのをご存じだろうか?

 

 ある者は天才的な剣の才とクレバーな戦術眼、ある者は圧倒的な暴の力と餓えた獣の如き執念、ある者は王道的な武の極とそれを支える経験、ある者は英雄的な行動力と助けてくれる仲間たち、またある者はある者は……と。

 

 神に勝利するべく構築された自分に取って最も勝率の近いやり方、スタイルというべきものを彼らは個々に保有している。『こう嵌まれば勝つ』……そういった型を有しているのも神殺しとしての特徴の一つと言えるだろう。

 

 故に神との戦い、或いは同胞との喰らい合いにおいて勝利するために最も重要な事はどれだけ自分にあった型へと相手を嵌めてしまえるかにある。

 即ち、型を先に嵌めてしまった方が戦闘は優勢へと傾くのだ。

 

 そして、神殺し──閉塚衛の本質は守り手にある。

 

 自身が大切だと思う同胞への庇護。

 大切な者を害する敵対者の存在。

 そして敵対者への苛烈なまでの怒り。

 彼が神殺し足る本質は、そこに帰結すると言って良い。

 

 断じて──断じて彼は、巻き込まれる大衆への憐憫や義侠心で心を強く燃やす存在などでは無いのだ。

 見知らぬ誰かのために動けるほど彼の情は厚くない。

 

 だからこそ、見当違いの怒りでは彼の実力(つよさ)は発揮されない、報復、反撃、逆襲こそが本質であるため王道戦術は畑違いなのだ。

 畢竟。嵌まらない型で戦えば、この帰結は当然だった。

 防御を旨とする盾では剣の代役は務まらないが故に。

 

「──ァァアアアアアアアアアア!?」

 

 斯くして第一戦の幕は此処に。

 “型”をはき違えたまま振るった怒りの殺意は転じて我が身を殺しに掛かる。

 サルバトーレ・ドニが振るう絶剣。

 其れはケルト神話に語られる《鋼》の英雄ヌアザの権能。

 

 対象物を確実に断ち切る絶断の権能が衛の肉体を苛む。

 受けたダメージは致命傷に無いにせよ、恐ろしきは別にある。

 傷が直らない(・・・・・・)。城塞を斬り裂かれたとて、権能自体は健在であるにも関わらず。受けたダメージは遅々として回復する気配が無い。

 

“そうか……これが……!”

 

 切り口から体中をのたうち回る痛みの中、衛は戦慄と共に呟く。

 絶断の剣──それは単純に何でも斬るということに非ず。

 液体・気体・霊体・魔術と言った物体ならざるモノすら断ち、斬るという行為に様々な霊験を吹き込むことで不治の傷を刻み込むことだって可能なのだ。

 

 これは衛が持つ《母なる城塞》のように『守る』などと同じく『斬る』に特化しているが故の万能性だろう。なまじ、同郷のように条件によって姿形が変わるといった、複雑なものでは無く、特性がシンプルに一つの事へ特化しているためか。

 言うなれば特化型の汎用性。

 使用用途から外れれば基本役立たずだが、用途内においてはありとあらゆる手段を是とする一点特化の権能!

 

「ッ──!」

 

 戦慄する衛の傍ら、ドニが強い意を放つ。

 衛の脇腹を抉ったドニの刃が返す剣で衛の首目掛け放たれる。

 

「ま……ず……ッ!?」

 

 速い──身体能力だけ(・・)は優れているお陰か、迫り来る刃を視界に捉える衛。

 その速度足るや迅雷が如く、とても手傷を負ったばかりの衛に回避できる者では無い。いや、仮に万全であったとしても近接戦を不得手とする衛ではやはりこの剣舞について行くことなどとても出来ず──。

 

 だからこそ、ついて行ける者(・・・・・・・)が前に出る。

 

「雄弁なるヘルメスよ! 愛しき者へどうか私を導いてッ──!!」

 

 刹那、ドニの視界から衛の姿が掻き消え、同時に異なる者が出現する。

 だがそんなことはドニの構うところでは無い。

 止水の心へ転じたドニに動揺という波紋は無く、獲物が変わった程度で動じない。

 取り逃したというならば後に斬れば良い。

 ただそれだけの話なのだから。

 

 この場でやるべきは速やかに目の前に躍り出てきた憐れな生け贄を断ちきり、本来の獲物を仕留めることにあり……。

 

「ずッ……ぇアア!!!」

 

「うっ……わッ……!?」

 

 その生け贄が、まさか自分の剣を受けきり、反撃してこようとは夢にも思わなかった。

 

「ハァアアアアアアアアアアッ!!」

 

 ドニの無表情に亀裂が奔る、驚愕という波紋が生じる。

 そして、ごく僅かなその隙に──無欠の剣技が煌めいた。

 

 殺到するは型通りを極めたドニとは対極の剣技。

 されど完成度たるやドニの無想剣に比する。

 神楽のように手順良く振るわれる刃は、完成度故に異なる剣術ごとに生じる“繋ぎ”が一切無く流麗な手際で次の型、次の術へと転じている。

 それが無限に続く(・・・・)。無欠の刀に無粋な横やりを指す暇など無く、一つ凌げば次の、次を凌げば次の、次を凌げば次の次の次の次のと……間髪入れず襲い来る次瞬の太刀筋を前に、受け手は強制的に防御へと専心させられる。

 

「面白い……!」

 

 ドニの顔にニヤリと獰猛な笑みを浮かぶ。

 何者かは知らないがこの乱入者……世界で五指に入る達人だ。

 ともすれば己の師や己に匹敵するほどの。

 

 ならばこそドニは同じ剣術による果たし合いをアッサリと放棄する。

 彼は剣の求道者であるが、同時に神を殺す戦士である。

 重要なのは常に剣術(しゅだん)ではなく勝つことなのだ。

 

「技は力の中にあり──ってね!」

 

「これは……!?」

 

 ドニが言霊を唱えると同時、手に持つ剣に変化が生じる。

 ただの無骨な両手剣(ツーハンデッドソード)

 それが一瞬にして六メートルを超える大魔刃に変化したのだ!

 

「そら……!」

 

 ほんの一瞬生じた隙にドニが反撃の一手を講じる。

 策は単純に巨大化した剣を力任せに振るうという作戦も何もない話だが、この場においては十分に役目を果たして見せた。

 同じ人型とはいえ、ただの人間と神殺しでは天地もの運動性能の差がある。人間は数百キロの鉄の塊を持ち上げる際、全身全霊の力を必要とするが、ドニを見れば分かるように神殺しともなればこの通り大質量の剣でさえ軽く振ってみせる。

 権能の特性ありきということを考慮してもそれだけの身体能力の差があるのだ。

 

 自身を遙かに上回る大質量と剛力は、如何に無欠の剣術とて受け流しや打ち払い出来る範疇を超えている。

 極みに達した剣術はこうして、力任せに振りほどかれる。

 

「くっ……!」

 

「いやあ、ビックリビックリ。まさか僕とやり合える剣士がいるなんてねー。これでも僕は世界では四番目ぐらいにやれると自負しているんだけど……」

 

 好意的な笑顔で乱入者──姫凪桜花を見るドニ。

 巨大化した剣を軽々と振って型に背負いながら、ドニは笑顔で桜花に話しかける。

 

「世界は広いって言うべきかな。僕と張り合う神様は何人か出会ってきたけど、僕と張り合う人間は早々居ないからね。君、名前は何て言うんだい?」

 

「……私は姫凪桜花。衛さんの……刀です」

 

「成る程ねェ」

 

 言葉短く返し、正眼で刀を構える桜花。

 素っ気ない返しに、しかしドニは満足するように頷きながら桜花をつぶさに観察する。まるで新しいおもちゃを得た子供のような笑みで。

 

 一方の桜花は頬に冷汗を流しながら呼吸を沈めていた。

 動揺と、戦慄を隠すために。

 

“素養だけなら同格。技量は今の私より二段は上か……!”

 

 不意打ちにも関わらず手傷一つ負わずに凌ぎきったドニ。

 彼との一瞬の攻防で、彼女は明確な技量の壁を肌で感じていた。

 

 桜花の剣術は詰め将棋。

 一つ一つの技で以て敵の自由を次々に封じていき、一中不可避の必殺の一斬へ繋げる敵手の未来を断つ封殺の剣術である。

 一度嵌まれば、やられると分かっていても離脱不能。

 必ず必殺へと繋げる無欠の剣閃は正に虚の(まこと)を断つ術理であり、隔絶した技量の持ち主が行う技による読み合いの到達点と言って良い。

 

 だが、彼女が究極域に達した剣の天才であるように、サルバトーレ・ドニもまた異なる極みに達した剣の怪物である。

 思考よりも速く動く無想剣。その極意は身体が剣を動かすことでは無く、剣が身体を動かすことにある。

 思考を挟まないが故何者よりも速度に勝り、莫大な経験値とそれを裏付ける鍛錬あってこそ成立する剣であるが故、繰り出される手は最適解よりも最適解。

 

 そのためドニは無傷で桜花の剣を凌ぎきるだけではなく、必殺へと繋がる流れそのものからも抜け出していた。

 あのままいけば千日手、両者一切手傷を負わない異様の剣舞を見ることが出来ただろう。そしてそうなれば待っているのは消耗戦。

 桜花に勝ち目が無い舞台である。

 

 つまるところあの一瞬、あの一瞬で、桜花は完全に勝ち筋を見失っていた。

 上下関係を完全に先の攻防で定められてしまったのである。

 

「やはり神殺し……ヴォバン侯爵の時と同じくか……」

 

 “英雄殺し”を使えば話は変わるだろう。

 衛が手傷を負った今、呪詛は十全以上に満ち満ちている。

 あの不届き者を殺せと騒いでいる。

 

 だが今は──。

 

「桜花!? すまん……!」

 

「いえ、問題はありません!」

 

 声の方角に視線を向ければ傷口を押さえながら膝をつく衛の姿。

 相変わらず一人で戦い抜こうとする所は変わらない。

 やはり人間、言葉一つ、経験一つで行動を変えられるほど簡単ではないということだろう。

 加えて言うなら衛もまた愚者である。決して敵わない存在に仲間大事さで牙を剥き、遂に殺して見せた極めつけの愚者だ。 

 

「今は、私が進んで出て行くしかありませんね……」

 

 苦笑しながら嘆息する。

 口では頼りにすると言っているが、いざとなればこの通り。

 大切な者を背にしようとする悪癖はまだまだ治らないらしい。

 いい加減、自分ぐらいは頼って欲しいものだが……。

 

「……同じ事を『女神の腕(みなさん)』も思ってそうですね」

 

 そういえばと此処に趣く前、別の騒ぎに身を投じていった雪鈴と衛の性格を見越して連絡を寄こしただろう連とを思い出す。

 少しは信頼してくれやとは……成る程。

 思わぬ所で相手の心を察した桜花は、次瞬、首を振って共感を振りほどく。

 言いたいことは色々あるが今は火中。

 暢気にしている場合では無い。

 

「衛さん! 此処は引きましょう!」

 

「はっ!?」

 

 故に桜花は冷静に己が王に撤退を進言する。

 

「ちょ、ちょっと待て……不治の傷は痛いがこの程度で……!」

 

「ええ。戦闘は続行できるでしょう。しかし今の流れはサルバトーレ卿が握っています! 戦闘のイニシアチブがどちらにあるか察するのは神殺しである衛さんの方が長けているでしょう? 今は無理です(・・・・・・)

 

「ッ……!」

 

 桜花にしては辛辣な言葉に衛は顔を顰める。

 そう、桜花の言う通り、衛は直感の部分で理解していた。

 このまま戦っても負けるだけだ、天運も流れも相手にあると。

 

 何より戦いそのものに執着せず、最終的に勝利すること、守り抜くことに全力を傾ける守戦の王だからこそ、直感は警鐘となりて囁いていた。

 まずは頭を冷やせと。

 

「だが……ッ!」

 

 しかし同時に理性がこうも訴える。

 この(ドニ)を自由にさせてしまえば碌な事にはならないと。

 

 元より衛と戦うついでに(・・・・)火山を大爆発させ、まつろわぬ神を顕現させる阿呆である。その傍迷惑さ、歩く天災っぶりはヴォバン侯爵に通じるところがあり、つまりは人の世を害する畜生である。

 人の迷惑を考慮した上で実行する先輩や、人に迷惑が掛かることを知った上で取りかかる後輩と違い、この男、端から人の迷惑など考えても居ない。

 しかもそんな男がストッパーも無くほっつき歩いているのだ。

 衛の危惧は当然モノであり、それが彼が引けない理由でもあった。

 

「衛さんの懸念は分かります。ですが、どの道今の状況(・・・・)では負けます。確実に」

 

 それは桜花には似合わない強い口調と断言だった。

 今の戦えば負ける。

 かけがえのない相棒は絶対の確信と共に言い切る。

 

 その言葉に衛は困惑し……届いた共心共感に言葉の真意を見た。

 今の状況(・・・・)では、誰に(・・)確実に(・・・)負ける(・・・)のかを。

 

「ッ──そういうことか……!」

 

 元凶を倒すことに執着しているあまり衛は忘れていたのだ。

 原因と元凶が、別々に存在している事実に。

 

 戦場を俯瞰していた桜花だからこそ気づけた現状。

 衛は全身の呪力を回し、急ぎ権能を切った。

 時間は無い──既に照準(・・)されている。

 

「サンクス桜花! ──旅人が、商人が、医者と詐欺師と牧師が、汝の多様な知恵を授かるため今か今かと焦がれている。諸人に狡知の知恵を授けんがため、我は速やかなる風となりて伝令の足を向ける……! 来い(・・)、桜花!」

 

「はい!」

 

 自分なりの感謝の言葉を桜花に送りつつ、速やかに衛は桜花を呼び寄せる。

 すると、瞬間移動のように衛の隣に転移する桜花。

 これはヘルメスの権能では無い──この土壇場(・・・)で開花させた第四権能が持つ従者を強制的に呼び出す従者召喚(サモン・サーヴァント)の力だった。

 この窮状に追いやられたことで衛の権能掌握は一歩先へ進む。

 

「あれ? 逃げるのかい?」

 

 一方の現状を知らないドニは挑発するように、或いは暢気に衛へ言葉を投げる。

 そのお気楽振りに若干の苛立ちを覚えるものの、今は構うまい。

 アレと心中なぞ御免だ。

 

「ああ、逃げるとも! あばよ剣バカ! 生きていたら(・・・・・・)殺してやるッ!!」

 

 最後に、捨て台詞を吐き捨てて衛は戦域を離脱する。

 遠く遠く──射程圏外までへと。

 

 

 

 

「おっかしいなァ……」

 

 消える同胞を見送ってドニはそんなことを呟いていた。

 先ほどまで死闘を演じていた敵手。

 それがこうもアッサリ逃走するなどどうも腑に落ちなかった。

 

「もっとノリノリな奴だと思ったんだけれどね」

 

 そう、ドニの死合った感触からして彼──閉塚衛は一度手傷を負ったからといってアッサリと引く性格をしてはいないと感じている。

 寧ろ、受けてからが本番。敵の手管を暴き、観察し、その弱点と欠点を見極め、捉えた勝ち筋に全力を尽くす……そのような気配のする使い手だった。

 

 樹齢千年を超える樹木が傷の一つや二つで小揺るぎもしないように。

 どれほどの劣勢であっても最終的に勝つことが彼の恐ろしさであると。

 

「まぁ、良いか。もう一度見つけ出して、もう一度戦えば」

 

 しかし引いてしまったモノは仕方が無い。

 少々解せないモノの、そういうこともあるだろうとドニは相変わらずの脳天気さで逃走した獲物を追うべく、一歩足を踏み出して……。

 

『見つけたぞ』

 

「うん?」

 

 突如として降りかかった聞き覚えの無い声に足を止める。

 

『見つけた、見つけたぞ! その呪力、その気配、その霊気! 貴様だな貴様だな!? 貴様が……この惨劇を演出した元凶であるかッ!!!』

 

 指弾する様を容易に思い描けるほど弾劾を向ける声。

 それは山間に響き渡るほどの大音量である。

 耳元で叫ばれた訳でもないのに、耳鳴りがするほどの声。

 

 思わぬ第三者の声にドニの足が止まる。

 

「えーと……………誰?」

 

『おのれ、我を呼び起こした自覚さえなしか貴様ッ!!? 言葉に表せぬほどのド阿呆めッ! その上、見れば貴様、神殺しの獣であるか! 何たる愚者、何たる狼藉者! 貴様ほどの馬鹿者など他に見たことが無いわッ!!』

 

 ドニの言葉に我慢ならぬとばかりに憤怒する声の主。

 散々な言い様だが、その様が何処かの王の執事に似通っているのは彼に振り回される人間が共通して思うことだからだろうか。

 されど、しかし声の主は人に非ず、味方に非ず。

 

『その罪、その愚かさ! 人の世を糾すよりもまず先に糾さねばなるまいて! いと罪深き天魔よッ!! 汝が罪の重さを知るが良いッ!!』

 

 斯くして定められた照準に乗っ取り破滅の権能が放たれる。

 遠方で爆発する呪力の並を神殺しの感覚で嗅ぎ分けたドニはそちらを見て──。

 

「え?」

 

 太陽に(・・・)匹敵する(・・・・)熱量の(・・・)線状(ビーム)が眼前に飛来するのを直視して呆然とする。

 

 もはや回避も防御も間に合わない。

 絶死の死線が目の前にあった。

 

『天魔反戈の道理を知れ! 愚かないし神殺しよッ!!』

 

 直後、ドニを巻き添えに神話の里公園が消し飛んだ(・・・・・)

 圧倒的なフレアが天地開闢に等しい熱量で以て大地を一瞬のうちに溶かし、消失させてしまったのだ。

 さらに勢いは止まらず、神話の里公園を貫通し、熱線は霧島市上空を通過。余波で(・・・)コンクリートのビル群を溶かしながら鹿児島湾に浮かぶ洋上の島、桜島へと到達。桜島ごと鹿児島湾を蒸発させた(・・・・・)

 まさに天変地異。人の認識が通らない神世の御技である。

 

『灼熱地獄で自身が行った所業の数々を悔いり、懺悔し、苦悶しながら死に往くが良い。愚者よ』

 

 高千穂峰から放たれた狙撃による惨状を前に大梵天が呟く。

 齎された被害は目も当てられないほどのモノであるが、彼からすればただ愚かなる神殺しに誅伐を下したという話なのだろう。

 誅伐によって生じた二次被害などには目もくれない。

 

『さてしかし、あの場にはもう一匹獣が居たはず……フン、勘の良い奴め、そちらはまんまと逃げ果せたか。だが良い、変わらぬ。変わらぬ事よ』

 

 ブンと狙撃に使った槍を一振り。

 そして彼は列島本土の方面を睨み付けるように布告する。

 

『どの道、この国には六つの、いや五つの獣が蔓延っておる。これ全てを討つことこそ我が天意と知った。ならば逃げも隠れもすれば良い。全てを討つならば総じて変わらぬ。愚者には罰と裁きが訪れるのは天地が定めたる絶対法だ』

 

 故にそう、誰一人、誰一人として逃がさないと大梵天は言う。

 

 

 

『大宇宙の真理を思い知れ! 畏敬忘れたる愚か者共!! 大梵天の怒りを前に恐怖し、戦慄し、灼熱苦悶のうちに死ぬが良い!』

 

 

 

 大梵天(ブラフマー)は健在なり──。

 天地宇宙を統べる覇者は天高らかにまだ見ぬ神殺しに宣する。

 

 

 

 

 追う者と追われる者。

 濃霧覆う長崎市内で行われるのは命がけの鬼ごっこだった。

 

「フッ────!!」

 

「──────」

 

 時速にして八十キロ。

 明らかに人外の速度をたたき出しながら、しかし呪力による身体強化も異能による補助も無く、恐るべき事に真実ただの人間として振るえる能力(スペック)だけで雪鈴は霧越しに僅かと窺える人影……魔女メーデイアを追する。

 

 見敵から既に二十分。もはや、追従していた部下たちすら置き去りに雪鈴はようやく見つけた使い魔たちの主を鏖殺すべく執拗な追撃を行っていた。

 濃霧で数メートル先すら碌に視界が効かないにも関わらず、彼女はメーデイアから目を離すこと無く、障害物を半ば反射的に回避し、それが間に合わないならば殴り飛ばして突破しつつ、ただ只管にメーデイアを追う。

 

「──────」

 

 霧の彼方で何事かを呟くメーデイア──刹那、背筋に奔るヒリつく感覚に任せて雪鈴は跳躍する。間髪入れず線状にアスファルトを抉る一条の呪力光。

 人体を容易に蒸発させる熱量が容赦なく襲いかかる。

 

「この出力、やはり人間では無いか。蓮からの話では《神祖》と聞きますが、その予測に間違いはなさそうですね。伝承とも矛盾はしない」

 

 そり立つビルに仁王立ちするという物理法則の無視を行いながら雪鈴は、霧の向こうに見えるローブの人物を注視しながら呟く。

 

 ──ギリシャ神話の魔女メーデイア。

 

 日本では長母音を訳してメデイアなどとも呼ばれる彼女はギリシャ神話の英雄譚アルゴナウタイに登場する魔女である。

 

 時代はトロイア戦争以前。テッサリアはイオルコスの王子イアソンは己が父より王位を奪った簒奪者ペリアースに王位の返還を求めるが、その代価にペリアースはコルキスにあるという黄金の羊の毛皮を要求されることから物語は始まる。

 王位の奪還を望むイアソンはこの毛皮を手にすべく、彼は女神アテナの予言のもと、船大工アルゴスに巨船を設計させた後、これをアルゴー船と名付け、ギリシャ神話に名だたる数多の勇者を引き連れ冒険へと乗る出す──。

 

 これがアルゴナウタイの大まかなあらすじだ。

 魔女メデイアはこの冒険譚を成功に導いた立役者として、そして物語の幕を引く悲劇の復讐者として登場する。

 

「魔女メーデイア。元はヘカテ-神殿に仕える巫女であり、女神ヘカテ-より教えを受けたことで魔女として開花したという。薬草を用いたその魔法はあらゆる奇跡を可能にしたという。彼女の魔法によりアルゴー船団が救われたことは数知れず、彼女の存在が冒険の一助となったことを疑う余地はありません」

 

 しかし、そんな彼女が冒険譚に加わったきっかけはお世辞にも良いモノであったとは言えない。

 何故ならそこには女神の企てが存在していたからだ。

 

「英雄イアソンにその航海を成功させるがため、女神ヘーラーが女神アプロディーテに要請した事により、魔女メーデイアは航海を成功させるために女神の企てにより、英雄イアソンに恋を抱く」

 

 恋と言うには彼女のそれはあまりにも神々の謀略に満ちていた。

 魔女メーデイアを船団に引き入れるため愛と美の神アプロディーテは己が従神エーロスの矢と己が呪具を使い、魔女メーデイアが英雄イアソンに恋を抱くように仕向けたのである。

 これは簒奪者ペリアースの憎悪に、イアソンが倒れぬようにという女神ヘーラーの親切心から起きた謀略ではあるが……。

 

「同じ女として同情しますよ。かような勝手を罷り通らせるが神とあらば、我らが王が神に憤る気持ちにも共感できるというものです」

 

「──────」

 

 嘯く雪鈴に何条もの呪力光が降り注ぐ。

 変わらず無言のまま容赦なく仕掛けられる攻撃を、雪鈴は垂直に起立するビル群を疾走することで躱して退ける。

 人間離れした身体能力……というには不条理の説明を付けるに足らず。

 しかし現実に雪鈴はその不条理を引き起こしている。

 

「臨まぬ恋を強要された上、イアソンとの逃避行に際しては恋に惑わされるがまま、実の弟であるアプシュルトスを惨殺させられ、冒険後はペリアース殺しの道具として謀略に使われ、ペリアース当人とその娘を自ら手にかけることになる……臨まぬ恋に、臨まぬ殺戮、そうして散々使われた挙げ句、惚れた相手イアソンにも使い捨てられる。これを悲劇と言わずして何というのか」

 

「──────」

 

 通常砲撃では当たらぬと悟ったのか。

 魔女メーデイアは直線に撃っていた呪力光を凪ぐように放って、雪鈴が足場とするビルを一掃、轟音を立てて崩落するビルの瓦礫ごと、足場を崩されて身動きの取れない雪鈴を倒すべく、何条も束ねた呪力光で以て蒸発させに掛かる。

 放たれる紫色の極光。鉄骨ごと崩落するコンクリートの悉くを蒸発させ、バラバラと崩れるビルを跡形も無く消滅させた。

 されど──肝心要の獲物だけは未だに健在だった。

 

「神話解釈においてアルゴナウタイは元々、海賊行為を正当化するべく成立した神話だったとか。となれば貴方の境遇にも何となく察しが付くというもの、恐らくは海賊アルゴナウタイが何処かで略奪した巫女姫、それがアルゴナウタイでの貴方という存在の立場だったのでは無いですか?」

 

 眼前。恐らくはメーデイアの呪力光が直撃直前にビルの壁から跳躍していたのだろう。宙に浮かぶメーデイアの目の前に雪鈴の姿があった。

 

「貴女の出自は太陽神ヘリオスの血統にして魔女神キルケーの姪、時にはそのヘリオスから次いだ正当な血の証である黄金色の光を発する輝く瞳を因んで《眼輝く乙女》と呼ばれることもあったとか……貴女の神話と貴女の出自、そして貴女の境遇。考えれば考えるほど貴女が《神祖》たる下地は存在する」

 

 ──人類史において時として現れる『超人』というものが存在する。

 通常ではなし得ない所業、通常では出来ない技。

 人間の能力(スペック)を超えて、実現できないはずの結果を実現させる者たち。

 常識では語れない限界性能(オーバースペック)

 そうした者たちが時折、存在することがあるのだ。

 

「ギリシアに征服された地方の土着の女神。それが貴女という《神祖》の正体だ。悲劇の魔女メーデイア」

 

 周期的に時代に現れる彼らは『超人』という体質に合わせて、こう総称されることがある。

 曰く、『超人』またの名を────『英雄体質(ヘラクレス病)』、と。

 

「────!」

 

 驚愕かはたまた怒りか。

 眼前にある雪鈴を滅殺しようと展開される百の魔方陣。

 それが雪鈴とメーデイアを囲むように展開する。

 

 四方八方からの攻撃で仕留めようという魂胆か。

 もはや逃がさぬ逃さぬといった包囲網。加え、雪鈴は足場の無い空中に跳躍しているせいで、勢いのままメーデイアの懐に飛び込むという以外の選択肢が無い。

 

 しかし……。

 

「直情的な性格をしていますね。囲めば仕留められる……とは些か安易な戦術です。私の力を見誤っていると断じましょう」

 

 構えている。足場も自由も効かない空中で。

 身体を捻り、拳を貯め込むようにして既に雪鈴は構えていた。

 元より、足りなかったのは距離だ。

 

 数十メートルを数える高さに飛ぶ魔女メーデイア。

 それを捉えるために足りなかったのは射程のみ。

 ならばこうして間合いを跳躍すれば(つめれば)良いだけのこと。

 

 元より──超人(かのじょ)にとって()()も変わらない────!

 

「寸勁変状──我流、竜生九子饕餮門。いざ、吹き飛べ! 覇ッ────!!!」

 

「────!?!?」

 

 壮絶な気合いと共に放たれる無音の拳。

 間合いをして十メートル。

 本来は拳が届くはずの無いほど距離があったにも関わらず、空中で浮遊していたメーデイアはまるで空気に殴り飛ばされたような衝撃を味わう。

 否、殴り飛ばされるなどという甘い一撃では無い、雪鈴が宣したようにあらゆる魔術防護が成されたローブごとメーデイアを殴り吹き飛ばしていた。

 

 遙か後方に飛び、そのままビルに叩きつけられるメーデイア。

 しかしそこで終わらない。

 まるで拳が押しつけられているかの如く、ビル壁にメーデイアは押しつぶされる。

 これは……。

 

「大気圧殺──日本の漫画の発想力は素晴らしい。私に色々なアイデアを教えてくれるのですから」

 

 大気を殴りつけて生じた気流の流れで相手を圧殺する。

 説明するのも馬鹿らしい不条理を彼女は力業でやってのけたのだ。

 

「────!!」

 

 押し着けられる大気は凄まじく、《神祖》メーデイアをして完全に身動きが封じ込められてしまった。

 さらにその衝撃のあまり、空中(そら)にばら撒かれた魔方陣すら空間の歪みに耐えきれず崩壊してしまっている。

 これがただの素の身体能力で行われたことと誰が信じられよう。

 

「蓮風に言うならばこうですね、一発殴って《神祖》を倒せ……………なんちゃって」

 

 自分で言ってて恥ずかしくなったのか頬を赤らめながら目を逸らす雪鈴。

 可愛げある様だが、やったことを考えれば全く笑えない。

 綺麗な薔薇には何とやらだが。美しい雪花に、鬼の怪力では近づくことすら恐ろしい。まして何の手練手管も使わず真っ向切って《神祖》を追い詰めるなど常軌を逸した規格外さだ。

 

「ともあれ、動きは封じました」

 

 軽やかな身のこなしで地面に着地した雪鈴は未だビルの壁に押しやられて四苦八苦するメーデイアを見上げる。

 此度の騒乱の元凶は捉えた。

 何を目的としていたかはともかくとしてこれで騒ぎは収束するだろう。

 

「後は我らが王の働き次第。先んじて貴女の身柄は我々が抑えさせて貰います」

 

 動きを封じたとはいえ、相手は《神祖》。

 彼女たちの特性を考えればまだ何か仕掛けてきても不思議では無い。

 油断なく、両手を固く握りしめる。

 僅かでも不意打ちの兆候があれば対応出来るようにと。

 

 そうして……。

 

「ああ──それは待ってくれるかな?」

 

「ッ?!」

 

 リンッと鈴が鳴るような音。

 瞬間、メーデイアの動きを封じたビルの磔台が、スッパリと縦五等分に斬り裂かれる。あまりにも異様な現象。

 それに目を剥く暇も無く、雪鈴は次瞬、全力でその場を飛び退いた。

 

 先と同じくリンッと鈴が鳴るような音。

 地面が格子状に斬り裂かれる。

 モノの切れ味が凄まじいためだろう、切り口に乱れは一切無く、斬り裂かれたアスファルトやコンクリートにも一切の傷は無い。

 ザンバラリと……文字通り斬り裂かれてる。

 何事かと目を見開く雪鈴は、ふと──視界に異物を捉える。

 

 糸──濃霧でかなり見えにくいが極細の糸がそこにあった。

 

「鋼線……!? 暗器かッ!」

 

「ん、東洋の暗殺器だっけ? 違う違う、これは商売道具だよ。音と楽の調べを奏でる、ね」

 

 言ってポロロンと美しい弦の音を響かせる現れた人影。

 濃霧の彼方から進み出たのは一人の男だった。

 容姿は美男、その上、美声。

 一見して既にただ人ならざると察せられる男だ。

 

「初めましてレディ。私はオルフェウス。しがない吟遊詩人だよ」

 

「なっ……オルフェウス!?」

 

 しかし名乗った名前は男の異常さを加味しても常識外れなものだった。

 オルフェウス。その名を知らぬ者は居ないだろう。

 何故なら彼もまたアルゴー船に名を連ねた英雄なのだから。

 

 アポロンより授かった琴を弾き、あらゆる者を魅了するギリシャ随一の吟遊詩人。それこそが英雄オルフェウスという男である。

 

「うん、知ってくれているようで嬉しいよ。我が唄はこの遠き遠き東洋の大地でも麗らかな調べを届けているらしい、ついでに紹介しよう。こちらはポリュデウケース、その隣がイーダース、そして君の背後を取っているのがペーレウス。知っているかな? かのアキレウスの父君を」

 

 そしてオルフェウスだけでは無い。

 濃霧の中から次々と……そう次々と人影が現れる。

 

 その全て、雪鈴の目に狂いが無ければ英雄というに相応しい貫禄と実力をその身に秘めていた。さしもの雪鈴も戦慄を隠せない。

 

「──……なるほど、てっきり《神祖》の企てかと思っていましたが、内情はもっととんでもない状況になっていたようですね」

 

 アルゴー船。

 確かにかの英雄船団とメーデイアは縁がある。

 しかし、だからといってまさか……。

 

「アルゴー船団そのものが召喚されているとは……こちらにも我らが王に出張って貰わなければならなそうです」

 

 アルゴナウタイに名を連ねし英雄集結。

 たった聖騎士に比する英傑が数十人。

 こうなれば如何に卓越した人間であろうとも、人間が出来る範疇を超えている。

 人ならざる神殺し、彼らで無ければどうにもできまい。

 

 そして同時に悟ってしまう。

 この状況、自分は詰んでいると。

 

「追い詰められているのは私だった、そういうことですか」

 

「ああ、《神祖》を追い詰めた手腕は大したものだけれどね。あくまでそれは彼女が戦う者では無いが故だ。君は確かに卓越した人間だけど、それでも僕たちには及ばないからね」

 

 そう人間ではどうにもできない。

 つまり雪鈴ではどうにもできないということだ。

 仮に玉砕覚悟で突っ込んでも傷一つ与えられず終わるだろう。

 

 英雄一人ならばともかく数十人とあれば尚のこと。

 

「英雄船団……流石に貴方たちが相手ではどうにもならなさそうですね。それに貴方方が真にアルゴナウタイだというのならばかの英雄もいるでしょうし。ギリシャ神話最強の英雄が」

 

 ──ギリシャ神話に英雄数いれど最強と言えば僅か二名。

 一人は俊足の英雄アキレウス。

 眼前の英雄が一人、ペーレウスの子にして女神テティスの息子。

 不老不死の肉体と何者にも勝る俊足はあらゆる戦場で無双を誇ったという。

 

 もう一人は言わずと知れたアキレウスに勝るとも劣らない武名を残した大英雄。

 不可能と言われた数多の試練を乗り越えてみせ。

 遂には神々の席にまで列席した最強の人間。

 

「英雄ヘラクレス──彼がいるとあれば尚のこと」

 

 思わず苦笑と諦めを見せる雪鈴。

 だが、しかし返ってきた言葉は彼女の予想とは異なるものだった。

 

「ああ、アイツなら今は居ないよ」

 

「はい?」

 

「アイツだけじゃ無い。期待しているところ、悪いけど僕らの船団は今はメンバーが何人か欠けていてね。他にもアスクレピオスやイアソン……有名どころが諸事情で不在なのさ。テーセウスなら居るんだけれど……ああ、もう追いつかれてしまったか」

 

 やれやれと肩を竦めるオルフェウス。

 直後、雪鈴の傍に何かが空から墜落してくる。

 身を翻して彼女が避けると土煙を上げてそれは姿を現す。

 

 真っ黒に焦げた人型。

 鎧や剣を携えているところ見るに英雄船団に名を連ねる英傑だったのだろう。

 それがこうも見るも無惨な姿になるとは……。

 

「ああ、テーセウスでもダメだったか」

 

「──ふん、当たり前だ」

 

 倒れた同胞に諦観の視線を向けるオルフェウス。

 彼を嘲笑うように、また新たな人影が空から飛来する。

 今度は土煙を立てることも無く鮮やかに。

 

「さて──貴様には色々聞きたいことがある、答えて貰うぞ。琴弾の英雄」

 

 そして──ニヤリと不貞不貞しく笑いながら。

 神殺し、アレクサンドル・ガスコインは颯爽と現れた。




インド怖い()

そして悲報、公園が消し飛び、桜島がお亡くなりになりました。
ついでに鹿児島湾……二次被害の津波に注意な!
……やっぱりアイツら日本に呼んじゃダメだったんだって。


あ、作中の雪さんの英雄体質はオリ設定ね。
いつぞや読んだある本の影響を受けてぶち込んだ奴。
因みにルビのヘラクレス病については別に筋肉に関する病気があったようななかったような気がするけど、そっちとは全くの無関係です。

神は死んだ! さあ超人賛歌と行こうか! なんてね。
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