茜の件から三週間が経ち一年最後のテストも全教科満点でなにもためらうこともなく春休みを満喫していたのだが…
尚哉「暇だな勇翔…」
勇翔「そうだな尚哉」
今日はやることもなく…休日だった勇翔と一緒に怠けていた。
尚哉「はやて達は仕事でシリ…珪子はなのはとすずかと一緒にショッピングに行っちゃったし…」
勇翔「一緒に行こうとしたらなのはに女の子だけで行くから勇翔くん達はゆっくりしていてって言われてこうしてますが…」
尚哉「暇だよな~…しゃあねえ!知り合いのところでも行くか?」
勇翔「そうだな行くとするか」
そう決めると俺は銀のオーロラを出し平行世界に向かった。
尚哉「とうちゃ~くってあれ?」
勇翔「どうした?此処はどこの世界なんだ?和也さんか?それとも麻紗人さんか?」
尚哉「…知らない…世界だ」
勇翔「はぁ!?」
どうやら座標を間違えてしまったらしい。
勇翔「っでこれからどうするんだ?」
尚哉「すぐにこの世界から出ていこう、此所に滞在する意味がないし」
俺は直ぐに銀のオーロラを出すが…
勇翔「ちょっと待て」
尚哉「ん?どうした?」
銀のオーロラの中に入ろうとしたが勇翔に止められる。
勇翔「足音が聞こえないか?」
尚哉「足音?…………確かに聞こえるな」
何か慌てているのか足音のテンポが早い。
勇翔「…嫌な予感がする…すまん尚哉、俺は少し見てくる!」
勇翔は足音がする方向に走り去る。
尚哉「ちょっ!勇翔!」
俺は勇翔を追いかけた。
???SIDE
???「はぁ…はぁ…はぁ…」
私は森のなかを無我夢中で走っていた…ううん逃げていた。
もうあんなところに居たくなかった…あんな人たちがいる場所なんて…
???「っ!!」
私は逃げている中で後ろから足音が複数聞こえてくる。私を追ってきたのであろう。
???(どこかに隠れなきゃ)
私は必死になって身を隠せる場所を探す。
勇翔「君こっちだ!」
そんなとき茂みの中からあの人達と同じような異国の服を着た男性が出てくる。
この人もあの人達と同じだ…私を捕まえて自分のものにするために言ってるに違いない。
勇翔「?どうしたんだ?」
あの男性は私に近づいてきて私は懐に携えてあった護身用の短刀を取りだし構える。
???「来ないでください!さもないと…この短刀で刺しますよ」
男性は一瞬驚いたが、なおも私に近づいてくる。
勇翔「大丈夫、君に危害は加えない」
そんなことを言っているが私は信じることができない。
勇翔「それに仮に刺したとしてもそんなに震えていたら狙いが定まらないだろ?」
男性に指摘されて私の手が震えていることに気がついた。
勇翔「俺は君の味方だ、だから」
男性はもう私に触れるほどの距離まで来て手を差しのべる。
この人はあの人達とは違うそう思い私は男性の手を掴もうとしたとき…
???(!?)
あのときのことを鮮明に思い出す、親友が私の身代わりであの人達に連れていかれ心を壊れ…そして…
自害したときのことを…
???「いや…」
勇翔「どうしたんだ?」
???「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
あの記憶で錯乱して…私は手をさしのべてくれた彼を…
刺してしまった。
???「あ、ああ…!」
やってしまった…信じてよかった彼を…私は…
彼は刺した私を恨むだろう
だが彼はあろうことか私を抱き締めた。
勇翔「大丈夫、俺は君になにもしない」
そういって優しく私の頭を撫でてくれる。
???「どうして…私は貴方を!」
勇翔「刺されたのはちょっと予想外だけど…怖かったんだろ?俺が何かするんじゃないかって、それに辛かっただな…苦しかっただな…1人でこんな小さな体で…全部抱え込んで…泣きたいんだろ?だったら俺の胸元で泣けってそれで少しは楽になるだろ?」
そういって男性は私を抱き寄せる。
私は感情を抑えきれず彼の胸元で泣きじゃくった。
その時、私の心臓の鼓動が高鳴りその理由は直ぐに理解した。
私はこの人のことを…好きになってしまったんだと…
尚哉SIDE
尚哉「っで…どうやったらキスまでたどり着いたんだ?」
勇翔「えっとそれはだな…」
???「へぅ…/// 」
簡潔に説明しよう俺が来たときにこの二人がキスしていたしかも濃厚に…これはこれは親友として事情を聞かなければならないだろう。
勇翔「簡単に言うとだな…何かわからないものに引かれあったのか…気づいたらキス…してました」
尚哉「それは運命だったと?」
勇翔「まあそんなところだな」
尚哉「…はぁ…まあそれで納得しておくか、でもキスする前に流れてる血を止血しろよ、もう今は止まってるが」
勇翔「あははは…」
尚哉「さてと…えっと君の名前を聞いてなかったね、俺は八神尚哉それで…君が一目惚れしたのが」
勇翔「霧島勇翔だ」
???「霧島さんに八神さんですね、私は董卓字は仲穎と申します」
尚哉「…へ?」
董卓?もしかしてあの董卓?三国志に出てくる…こんな子が洛陽で暴虐の限りを尽くした悪逆非道と言われた董卓?
ならば断言しよう…
絶対にこの子はそんなことをしない!
尚哉「董卓さん、少し聴きたいことがあるんですけどいいですか?」
董卓「はい、何でしょうか?」
尚哉「あなたは何かから逃げていた…違いますか?」
董卓「!?」
俺がいった言葉に董卓さんは怯える。
尚哉「図星…ですね、大方来る前に誰かを探していたあの馬鹿でもだろうし…」
董卓「…はい、その通りです、あの…尚哉さんになにかいってませんでしたか?」
尚哉「言ってた言ってた」
確か、てめえ俺の月ちゃんにてえだすんじゃねえ!とか月ちゃんをどこに隠した!このモブとか…そんなやつが20人…いや匹でいいか
董卓「その人たちはどうしたんですか?」
尚哉「何かどっかにいっちまった」
…嘘です、本当は人を物扱いした屑共を塵も残さず砲撃で殺っちゃいました。
というかあいつら間違いなく転生者だったぞ
董卓「そうですか…ボソッいっそのこと殺してくれて構わなかったのに…」
あれ?今とんでもない言葉が出てきたような…気のせいか?
勇翔「それで董卓さんはこれからどうするんだ?逃げ出して来たってことは元の場所には戻りたくないんだろ?」
董卓「はい…このまま何処かの村で平穏に暮らそうかと…」
董卓さんはそういうが…
尚哉「嘘だな…多分自殺しようとしたんじゃないか?もうこんな世界が嫌で…」
董卓「っ!」
勇翔「そう…なのか?」
董卓「…尚哉さんの言う通りです…私はあの人達から逃げ切ったあと自害しようと思っています、もうこの世界には詠ちゃんも頼れる人も居ないから」
勇翔「そんなの…自殺するなんて間違ってる!その詠さんだって董卓さんに生きてほしいと思ってるさ!」
董卓「そんなの…勇翔さんにはわからないじゃないですか!」
尚哉「確かに死んだ人の気持ちは誰だってわからない…けどこれだけは言える…詠さんは親友である董卓さんに生きてほしいって思うのが親友ってもんだからな…」
董卓「それじゃあ生きるとしても帰る場も…ない私に…」
勇翔「なら…
俺達の所に来るか?」
董卓「へ?」
尚哉「勇翔…マジか?」
勇翔「ああ、本気だ、それに珪子ちゃんがそうなんだから大丈夫だろ」
尚哉「まあ…大丈夫…かな?」
尚哉(絶対杏達にそこをつかれるな)
董卓「いいんですか?」
勇翔「ああ、みんな優しいからきっと董卓さんとも仲良くなれるよ」
そういって勇翔は董卓さんに手を差し伸べる。
そして董卓さんはその手をとろうと…
だがその瞬間大地震が引き起こり俺達はふらつく。
尚哉「な、なんだ!地震か!?」
ディエンド[いいえ違います!この世界が崩壊し始めてます!]
勇翔「な!崩壊だと!」
ディエンド[恐らく、董卓さんが言っていたバカ共がやりたい放題やり過ぎてこの世界の許容範囲を越えたから崩壊してきているんです]
尚哉「あのバカ共!ならこの世界から離れよう!」
そういって俺は銀のオーロラを出す。
董卓「へぅ!な、何ですか!?それ…」
勇翔「驚くのは後!早く此処を潜って!」
董卓「は、はい!」
そういって董卓さん、勇翔そして俺と言う順に入っていき世界と世界の境界を走る。
そして後ろからとてつもない光が迫り来ているのに気づき俺達は足を止めてしまう。
尚哉「!?まずい!飲み込まれる!」
勇翔「ここまで来て!」
尚哉 勇翔「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
董卓「きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
そして俺達は光に飲み込まれるのであった。
此処は…
俺は確かあの光に飲み込まれて…
そうだ!勇翔と董卓さんは!?
……
誰も居ない…というより此処は…一面泉のようだが…
ん?あそこに誰かいる
???「……」
なっ!そんな!あいつ!何で…
俺とそっくりなんだ!
っ!目があった。
尚哉?「…初めまして…僕の?????」
待て!お前は一体!
そこで俺の意識はまた光に包まれた。
勇翔SIDE
くっ!此処は…
そうだ俺はあの光に飲み込まれて…
此処はどこだ?何処かの研究所か?
っ!誰か来た!
女性「いよいよやね…」
青年「そうだな…絶対にこのオペレーションユグドラシルは成功させないといけない…先に死んでいった友達のためにも」
っ!あの人は俺にNEO電王ベルトを渡した!
青年「それで一真も飛ばすんだろ?良いのか?なにも言わずに飛ばすのだろ?」
女性「そっちの方があの子のためや…一真には平穏な世界で暮らしてほしいしな」
青年「そうか…ではさよならだ、次会うときはあの世でな…???」
女性「うん、????」
待て!あんたらは一体!
そこで俺の目の前は白い光に包まれた。
尚哉SIDE
…スター…マ…ター!
尚哉「ん…此処は…」
ディエンド[マスター!目を覚ましたのですね!此処は私達の世界です何とか元の世界に帰れたみたいです]
尚哉「そうか…っ!勇翔と董卓さんは!?」
ディエンド[大丈夫です、お二人ならマスターの横に]
そういわれて横を見ると勇翔と董卓さんが手を繋ぎながら気を失っていた。
尚哉「よ、よかった~というか幸せそうな顔で気を失ってないか?」
ディエンド[あっ!マスターもそう思いますか?]
尚哉「それと…董卓さん…縮んでないか?」
ディエンド[恐らくあの時の影響で…若返ってしまったのかと…マスターと勇翔さんは問題はありませんでしたよ]
尚哉「そうかならよかった…」
尚哉(それにしても俺に似ていたあの男…いったい何者なんだ…夢が作り出した幻想…だったのか?)
俺はあの俺に似ている男のことを考えるが直ぐに考えるのをやめた、今悩んでいてもしょうがないから
そしてその数分後勇翔達が目覚めて状況説明し話し合いの結果なのはの家に行こうと言うことになり歩き始めた。