【神滅神】デトリー
それは遥か昔の出来事、たった1人の
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『どういうことだ!一体何が起こっている!』
神々の楽園、天界でその名を知らぬ者などいない程の大国、その国の中心に聳え立つ王城の『王の間』と呼ばれる場所でそんな言葉が強く叩きつけられる。
報告に来た兵士は職務を全うした自分を酷く恨んだ。
けれども、それは仕方がないことだろう。
今彼の見上げるその場所に
7人の最高の神々が揃っているのだから。
一端の兵士には苦痛でしかないだろう。
『どういうことだと聞いているんだ!答えろ!』
神々の1人に怒声を浴びせられた兵士はこれ以上機嫌を悪くさせてはならない、と本能で感じ、報告を再開する。
『ただいま被害に遭った楽園の門兵からの報告によると先程確認された楽園を囲む壁の消滅とその際に起こった発光は突如現れた侵入者によるものだという報告がされています!』
神々の1人が声を荒らげ、報告に来た兵士が過去の自分を呪い殺そうとする原因となった楽園を囲む最硬の壁の
けれど、壁を作り上げた内の1人であるからこそ気づいてしまった、実際には壁の全てが、積み上げた石材が、流し込んだ魔力が、組み込んだ魔法陣が、『壁』を作り上げていたその全てが、
跡形も無く消滅したということを。
『ならばその侵入者を一刻も早く......っ!!?』
捕らえろ!そう口にしようとしたものの、それは叶わなかった。視界の端に捉えた白く力強い輝き、それがただの発光ならば気にすることなく先ほどの言葉を続けられた。
そう、その発光が壁を消滅させた際に起こった光でなかったならば…。
壁の消滅、それは楽園に住む神々たちが年に1度の楽しみである祭りを謳歌している昼下がりの出来事だった。
そしてその数分後のことだった楽園が壁同様に消滅した。
そこに住む、全ての神々諸共に......。
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広大な更地に1人の神が立っていた
何を隠そう、その神こそが楽園を消滅させた張本人、神を滅する神【神滅神】デトリー。
彼はその場で立ち尽くし何をするでもなく、ただ、泣いていた。
『そんな生き方してたらお前はいつか後悔するぞ。』
昔ひょんなことから出会い契を交わした盟友たちから別れ際に告げられた一言。
それを思い出しまだ涙する。
彼らの忠告を無視した結果がこの惨状だ。
デトリーはこれ程までに自分自身を恨んだことはなかった。
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楽園の消滅が起こったその僅か数日後にその事件の首謀者であるデトリーは天界裁判にて死刑を言い渡される。
けれどその死刑は執行はされども遂行されることは無かった。
効かなかったのだ、あらゆる魔法が、あらゆる武器が、全てが、デトリーに触れる瞬間に消滅した。
神を滅する神に対して滅する対象である神々の使用する魔法は、神々に造られた武器は等しく、無力だった。
どうすることも出来ないと理解させられた神々はけれど諦めなかった。一切魔法、武器を使用しない方法でデトリーの殺害を企てる。
そしてデトリーの最初の死刑宣告から数百年経った頃、神々たちはたった一つの確証を持った計画を遂行する。
その日、【神滅神】デトリーは下界へと魂のみで落とされる、凶悪すぎる呪いをその身に刻み込まれて。
何故デトリーがあのような暴挙に出たかはおいおい明かしていくつもりです。