何かご指摘等がありましたら感想まで
あと、ハーメルン使うの初めてだから何かアドバイスあればお願いしたいです(^^)
キコキコと自転車のペダルを漕ぐ音だけが俺の耳を支配していく
無駄に晴れた春の陽気の中俺はいつもより早めに家から出て一生懸命に自転車を漕いでいた。
新学期早々に早く起きるなんて普段ならしないが・・・
いや、去年は無駄に早起きをして、由比ヶ浜の犬の代わりに交通事故にあったんだったか・・・
そう考えると2年連続新学期に早起きという、無駄に労力を使ってるわけだが
去年は新学期による変な期待感に少しウキウキと登校していたが今日の足取りは重い
それは例えるなら平塚先生のメール並みに重い
なんであの人毎回毎回1つのメールが長いの?
長いのは校長先生の話と政治家の言い訳とかで十分すぎる。
なぜそんな重い足取りなのに朝も早くから登校してるかと言うと、その重い平塚先生と対象的に頭の軽い一色のせいに他ならない。
なぜ、入学式の準備を奉仕部が手伝わなければいけないのか・・・
雪ノ下も由比ヶ浜も最近一色に甘すぎて、おねだりされたら1つ返事でOKしてしまった。
やだなー、超帰りてぇ。
もう少し小町と朝の朝食タイムを楽しみたかった・・・
八幡「っ!!」
そんな脱力感に苛まれる中突然強力なデジャヴが俺を襲った。
前を見れば薄汚れた小型犬とその前方に車が1台
犬は呑気に道に落ちているジュース缶をカミカミして遊んでいる
それだけならまだいい、前方の車は何をトチ狂ったのか猛スピードで犬に向かって突っ込んで行く。
俺は気がついたら自転車を乗り捨て犬の前にいた。
去年も同じことがあった
だが今回は違う犬だ。
飼い主すらいない。
突っ込んでくる車も黒塗りの高級車ではない。
大型トラックである
俺は犬を助ければ自分が死ぬことが分かっていながら体は脳とは別に犬に吸い込まれる様に向かっていく。
犬だけは助けようと思いっきり犬を茂みに投げ捨てる。
「キャインキャイン」とけたたましい犬の鳴き声が鳴り響く中、意識の遥か遠くで「グチャリ」という生々しい音が聞こえたような気がした・・・・・
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気がつけば真っ暗な暗闇の中だった。
自分は座っているのだと言う事は感覚で分かった。
目の前には白銀の髪をし、シスター服の様な格好に見を包んだ少女が少し豪華そうな椅子に腰を据えていた。
この光景には見覚えがあった。
と言っても、実際にではなくアニメや漫画での話だが・・・
まて、この感じ・・・
これではまるで・・・
少女「・・・・・・・・」
少女は俺の目が覚めたと気づいたのかこちらをマジマジと見つめてくる
そのアメジスト色の瞳は全てを吸い込むが如く俺の視線も吸い込まれていった。
かわいい女の子と目を合わせる事に気恥ずかしさを感じ、意識を強く持ち視線をズラす
ズラした先には大きくと膨らんだ女の象徴・・・
くっ、万乳引力の法則が・・・・
目が離せねぇ・・・
無理矢理にでも視線を外そうとあっちこっちへ視線を飛ばしていると、目の前の少女はゆっくりと口を開く
聞きたくない。
俺の知ってる展開ならこの後に続く言葉は・・・
少女「比企谷八幡さん、ようこそ死後の世界へ。」
その言葉と共に今までの出来事が走馬灯の様に駆け巡っていく。
小学校や中学校の記憶は早々に、高校2年の思い出が重点的に駆け巡った・・・
今まで散々な人生だったが、去年の出来事だけは実りある記憶だった。
そして、最後に思い出したのは雪ノ下、由比ヶ浜、一色、平塚先生がいたあの奉仕部での光景・・・
だが、その記憶は犬の鳴き声と真っ赤な記憶と共に流れ去って行った
ここで俺はしっかりと自分が死んだことを理解した。
気づいたら少しだけ息が上がっているのが分かる
心臓もバクバクとうるさく合唱していた。
だが、目の前の少女はそれを鎮めるかの様にゆっくりと話し始めた
少女「貴方はつい先程亡くなりました。 この世界での貴方の人生は終わったのです。」
少女は本当に悲しそうにそう言うと今度は一転してニコリと微笑みさらに言葉を付け足す
少女「あっ、安心してください。貴方が助けたあの犬は多少の怪我はあっても無事保健所に引き取られましたよ」
少しだけ安心した。
最後に自分の存在は無駄では無かったと証明出来たような気がする。
その言葉のおかげで、ゆっくりとだが俺は自分の死と折り合いをつけ始めていた
エリス「私は幸運を司る女神エリス。 今は日本の死んだ人間を導く仕事を代理で行っています。」
代理?
その言葉に少しだけ違和感を感じたが少女はそれに構わず話を続けた
エリス「貴方には3つ選択肢があります。 1つ、赤ちゃんに生まれ変わり全てを忘れ人生をゼロから始めるか。」
少女は指をゆっくり1つ立てる
エリス「2つ、天国へ行きおじいちゃんの様な暮らしを送るか。」
少女は長い中指を立て指の数を2つに増やした
エリス「3つ、今の体や記憶はそのままに私の管轄の異世界に行き、武器や魔法を駆使して魔王討伐に明け暮れるそんな日々を送るか」
少女は3本目の指を立て俺に決めろと促した
だがそんなの決まっていた
八幡「じゃあ2番で」
俺のその答えに目の前の少女はまゆを少しだけくねらせた
そして捲し立てるように言葉を連ねる
エリス「ですが、天国とは名ばかりの何もない場所です。 テレビも無い電話もない、ゲームも無ければ人との交流もない。 日がな一日日向ぼっこをするしかないような場所です。 それでもよろしいのですか?」
八幡「はい。」
エリス「ふぇっ! そ、即答っ!! なっ、なんでぇ!」
俺の言葉に少女の口調が少しだけ砕けた
八幡「いえ、記憶を無くして人生をやり直すのはシンドイし俺は働きたく無いんで、小町に会えないのは残念ですが天国に行くほうが働かなくて済むかなぁと・・・」
エリス「ふぇっ!え、えぇ・・・」
目の前の少女は困った様に、と言うか実際困りながら言葉にならない言葉を漏らす
エリス「でも、本当に何もないんですよ? 遊ぶものは何1つも・・・」
八幡「構いません。」
働かなくていいなんて、最高じゃねぇか
辛い人生終えたんだ、ちょっとくらい楽しても許されるはずだ
エリス「そっ、それは困りますぅ。 八幡さんには是非とも異世界転生を選んで貰わないと・・・」
八幡「えっ!?」
その言葉に嘘は無いようで眉をハの字にして俺を見つめている
やめて、そんな目で私をみないでぇ!!
エリス「実はその世界は人口が少しずつ減っていて、こうして死んだ人をその世界に送って行かないと危ない状況なんです。」
それを聞いて余計行きたく無くなった。
だって、そんなに減るくらい危険って事でしょ?
魔王討伐なんて聞くだけでも危険そうな事をさせられる世界なんて危ないに決まってる・・・・
エリス「それに、神様の命令で異世界転生の人数を増やす様に命令されているんです。 ですから、できれば異世界転生をしていただきたいのですが・・・・」
どこの世界でも上司の命令は絶対らしい
うん。やっぱり働くのはやめよう。
女神ですら上司に追い込まれて四苦八苦してるんだ、俺が働いたらどうなるか分かったもんじゃない
八幡「いえ、危険なんでやっぱり遠慮しておきます。」
俺のその言葉に目の前の女神は少しだけ元気を取り戻し大きく膨らんだ胸をさらに膨らませた
エリス「安心してください。 そうならないように1つだけ好きな物を持っていく事ができます。」
エリス「それはどんな敵をも倒す最強の武具だったり。 誰にも真似できない唯一無二の才能だったり」
エリス「そして、今ならなんとこの私。幸運を司る神エリスを仲間として連れて行く事だってできちゃいます!!」
ようはチート能力を手にして強くてニューゲームをさせてくれると言うらしい
正直少しだけ心が揺れ動いた
男の子なら誰しもファンタジーな世界で無双して冒険したいと思うだろう。
俺もそれを夢見て中学時代に痛い目、と言うか痛い奴になった覚えもある
だが俺の気持ちは変わらない
八幡「天国でお願いします。」
エリス「なんでですかぁあああああ!!」
少女は涙目と言うか涙と鼻水を垂らしながら俺に詰め寄ってくる。
近い、近い、近い、いい匂い、ちょっと汚い、近い、近い、近い
エリス「困るんですぅ!!神様に前の女神の先輩が他の人に異世界に連れて行かれたのをみて、お前も行けって!! お前の管轄の世界何だから自分でその世界のあり方を知って来いって!! ついでに全然魔王討伐を進めない先輩の尻を叩いて来いって!! そう言うんですぅぅうう!!」
そう言いながら女神は鼻水が付きそうなほど近づいてきた
八幡「ちょっ! ち、近!!」
エリス「お願いします!! 最初は連れて行ってくれる人が来るまでまっていたけど、誰も連れて行ってくれないんですうう!!もうそろそろ行かないと神様に怒られちゃうんですぅうう!!」
もうほぼ密着状態で女神は言葉を捲し立てた
すでに鼻水は俺の服にべっとりと付いている
八幡「マジで近いって!! は、離れてください!!」
俺は焦りながらも抵抗を試みる
八幡「離れて!!」
そして俺はぐっ!と女神の体を引き剥がすため無我夢中で腕を伸ばした
ふにゅぅん
八幡「え!?」
エリス「へ!?」
不思議な感触
俺は恐る恐る少女の方を見た
八幡「ひぇ!?」
エリス「ふぇ!?」
俺の手は少女の大きく膨らんだ物体に吸着する様に収まっていた
全身から汗が出るのを感じた。
八幡「すすすすす、すいませんっ!!!」
エリス「はわわわわわ!!」
俺は慌てて少女を軽く押し手を引っ込め素早く距離を取った
エリス「あわわわわわわ!??!」
少女は顔を真っ赤にして下を向いている
俺も顔が熱い
目を合わせられない
ゆっくりと下を向き絶対に目を合わさないようにする
すると、視界の端に俺の両手が入り込んできた
さっきの感触が蘇る
ほんのり硬くて反発力がありそれでいて柔らかなあの感触・・・
ん?
硬くて反発力のある感触?
俺は不思議に思い少女の方へ目を向けた。
少女は未だに顔を真っ赤にして俯いている
そしてその下
本来膨らんでいるはずの2つの物体
片方は変わらずに膨らんでいたがもう片方・・
本来なら膨らんでいるはずのもう片方が異様な凹みを描いていた
更にその下
本来なら膨らんでいないはずの位置が何故か膨らんでいる
俺はそれで全てを察した
八幡「ああ、パットなんズバァァアン
とてつもない音と共に女神の指が俺のこめかみにあてがわれ彼女の手によって強く押さえつけられた
痛い痛い痛い痛い痛い!!
すごくニコニコ顔なのに凄く怖い!
目が「これ以上バラすな」と訴えかけている。
そして、「ブウォン」と聞き慣れない音と共に足元魔法陣が描かれ始める
エリス「それではこれより比企谷八幡さんの異世界転生を取り行います」
エリス「尚、比企谷八幡さんの転生特典はこの私エリスでよろしいですね?」
目が「あああん? これでいいよな?」と言っている
エリス「異世界転生でよ ろ し い で す ね?」
こめかみの痛みが増していく
エリス「よ ろ し い で す ね ?」
八幡「は、はい。 よろしいです!!」
や、ヤバイ意識が・・・・・
エリス「それではこれより異世界転生を始めます」
体がゆっくりと浮遊する感覚が俺を襲った
エリス「それでは八幡さん。これからよろしくお願いしますね?」
女神が何を言ったのかあまり聞き取れない
俺は彼女の吸い込まれるような瞳を眺めながらあることを思い出していた
それは俺の恩師のこと・・・
今みたいに暴力を振るわれ無理矢理に奉仕部へ入部させられた事・・・・
どうやら俺はまた誰かの暴力により変な場所に放り込まれるらしい
だがそれも悪くない。
いや、実際に悪くなかったな
俺はあの部室の事を思い出しながらゆっくりと目を閉じていった