ちょっと今回もしかしたらアクアの扱いが少し酷いかも・・・
別にアンチじゃないからご了承下さい!
それではどうぞ!
八幡「金が欲しい」
ざわざわとした喧騒響くギルド内でボソリとつぶやく
クリス「いきなり何世知辛い事言ってるの?」
セナ「わ、私のせいですよね?すみません。」
俺は現在金が足らなかった
前の【新じゃが】のクエストでまとまった金が手に入る筈だったのだが引っこ抜いた杭の代金や【新じゃが】の爆発でボロボロになった有刺鉄線の代金を払わなければいけなかった
一応弁償金は3人で等分して払った
俺の分はクリスが代わりに立て替えてくれた
だが俺の借金がまた増えてしまった
有刺鉄線はこの世界ではポピュラーな物ではなく何でも名前のおかしな冒険者に教えてもらった技術で製鉄所の人が作った物らしい
おそらくこの名前のおかしな冒険者とは十中八九日本人の事だろう
そんな特殊技術で作った物なので結構高かった
それを気にしてかセナが少し暗い顔をしている
クリス「セナは悪くないよ!元々ハチマンは借金があったし、あの有刺鉄線はアタシも【バインド】したから・・・」
まぁ、だからこそ全員で弁償代を3等分にした訳だしな
八幡「そろそろクリスへの借金を返したい」
そう言いながら俺は朝食のパンを口に咥える
今日の朝食は細長いパンにトマトやマッシュルーム、パプリカなど色々な野菜を乗せ溶かしたチーズをかけたピザのようなパン
コーンとほうれん草のソテー
オニオンスープ
パウンドケーキとコケモモのジャムと生クリーム
そしてコーヒーである
クリス「別にゆっくりでもいいよ?」
八幡「そうは言ってもなぁ」
俺はクエストの報酬の一部をクリスへの借金の返金に、一部を装備のメンテナンスに残りを生活費と貯蓄に当てている
セナがパーティーに入った事により仕事の効率が上がり装備が摩耗する頻度も少なくなった
だがそれでもやはり借金の返済には時間がかかる
どれくらいかと言うと「働いたら負け」と言っていた俺がクエストとは別にバイトをし始めたくらい返済には時間がかかる
俺の今の生活は朝にバイトをし昼からクリスとセナと一緒にクエストに向かい帰ったら死んだように眠る
この繰り返しである
因みに俺がバイトをしている間クリスとセナは2人で露店街で買い物したり近くの公園で遊んだり風呂屋でリラクゼーションを楽しんだりと始終2人でつるんでいる
君達仲いいね?
因みに今日は俺のバイトは休みのため朝から割のいいクエスト探しである
いつもなら「ヒィヒィ」言いながら土木工事に精を出していただろう
バイトは土木工事をしている
本当はもっと楽な仕事が良かった
だがこの世界は日本と違い学力はあまり重要ではない
日本なら採用理由が素行や学力などだがこの世界では学力が重要視されない為素行と見た目が重視される
初対面で素行などあまりわからない為結局見た目優先
つまりかわいい女子やイケメン男子優先なのである
結局俺のような男子は顔が関係ない内職系か顔より体力が重要視される土木系しか残らない
内職系は宿にしている馬小屋が昼間は飼い主が清掃と藁の交換を行う為使う事ができず、結局消去法で土木工事になった
借金を返し終わったらすぐにでも辞める予定だ
流石にクリスに施しを受けたままなのは嫌なためなるべく早く返金するように頑張る
セナ「それで、具体的にはどうするのですか?」
クリス「もしかして割のいいクエストでも見つけたの?」
八幡「いや、そんな物はないがもしかしたら金に変わるかも知れない」
俺はそう言いながらウエストポーチから小さな巾着を取り出し中身を机の上に転がした
セナ「なんですかこの、気持ち悪..いえ、禍々し..これも違いますね独特な指輪は?ハチマンさんはこう言うのがお好きなのですか?」
ちょっと?勝手に引かないでね?
全然趣味じゃ無いからね?
まぁ、材木座あたりは好きそうな感じだが・・
クリス「前に露店街の型抜きで貰った景品だね?」
そうこの人の骸が敷き詰められた趣味の悪い指輪は俺が前に型抜きの景品で貰った物だ
八幡「これは紛いなりにも高難度のダンジョンで発掘された物だから鑑定してみて何かがあれば高く売れるかもしれん。」
セナ「確かにもし仮にこれがすごいマジックアイテムならお金になりますし、呪いのアイテムでも呪いコレクターは欲しがります」
クリス「まぁ、ハチマンの持ってる物の中ではソレが1番売れる可能性があるかもねぇ」
まぁ、他には使い古した装備品やポーションや毒消しなどの薬類ぐらいしか無いしな
クリス「まぁ、何も無くてもこう言うデザインならアタシの知り合いに欲しがりそうな子がいるけどね」
お、それは助かる
少しでも金になるなら俺が土木工事をやる時間も減るかもしれん
「ん?クリス!クリスじゃないか!!」
話し合いをしている最中誰かがクリスの名前を読んだ
後ろを見ると重そうな鎧をきた金髪の美人
他にも男女が計3人
どうやらクリスの知り合いらしい
「あれ?セナ?どうしてセナがクリスと一緒に!」
セナの方ではさっきの金髪の女性の後ろにいた男性に話しかけられていた
「サトウさん!!」
サトウ・・サトウなんか聞いたことある
あー、クリスの先輩を連れて行った奴でセナの裁判した被告人だったっけか?
どうやら俺の認識は合っていたようでセナが裁判の事について謝っている
「クリス久しぶりだな!最近見かけないから心配してたのだぞ?」
クリス「ダクネスごめんね?アタシの方も色々あってさー」
クリスの方はやはり知り合いだったようで久しぶりの再会を祝しているようだ
俺は当然話しかけてくる奴などいない為パウンドケーキを食べるのに専念する
うん。コケモモのジャム旨い
「はぁぁぁあぁあ」
俺に話しかけてくる奴は居ないようだがどうやら俺に悪意を持っている奴はいるらしい
目の前にさっきの金髪の女性の後ろにいた青髪の女が拳を吐息で暖めて戦闘態勢を作っていた
「ゴッッツツッドォォオ」
おいおい、なんかコイツの手が光りだしてるんですけど!
勝利を掴もうと轟いてるの!?
八幡「えっ!え!!何?いきなり何!!?」
「ちょっ!アクア!何で初対面の人に【ゴッドブロー】なんですか!?」
クリス「アクアさん!!やめて!死んじゃうハチマンが死んじゃう!!」
死ぬ!!?
何で!?
俺そこまで素行は悪くないぞ!!
「めぐみんクリスそこをどいて頂戴!!見なさいあの目を!完全にアンデットの目だわ!!遂にギルドにまで来たのよ!!滅してやるわ。女神の名においてこの私が滅してやるわ!!」
なんか知ってるぞこの展開
チラリと横を向くとセナがバツが悪そうに顔を背ける
「こんっっっの駄女神がぁぁあ!!」
ゴツンと大きな音を立て青髪の女はマントの男に殴られて沈んだ
ーーーーーーーー
クリス「えーと紹介するね?皆知ってると思うけどこっちは元検察官のセナ。今は【ルーンナイト】をしてるんだ。」
セナ「皆さんお久しぶりです。訳あって検察官をやめてこのパーティーで前衛をさせて貰っています。」
ペコリとセナが挨拶
目の前の連中はセナを知っているようで色々と聞きたそうにしている
青髪の女だけ目を真っ赤に血走らせ手をワキワキとさせ俺を睨みつけていた
怖いよ、あと恐い
マントの男頼むからそのまま抑えつけててくれ
クリス「それでこっちは【冒険者】の比企谷八幡。目と性格と根性は腐ってるけど一応人間だよ」
八幡「ちょっと、自己紹介と見せかけて俺を罵倒するのやめてね?あと一応じゃなくてしっかりとした人間だからね?」
クリス「しっかりしてるかは怪しいけどねぇ」
八幡「それは、まぁ、否定できねぇ」
セナ「出来無いんですか!?」
まぁ、しっかりしてたら腐ってないだろうし
「随分中がいいんだな」
金髪の騎士がそう訪ねてくる
クリス「うん。最近固定パーティーを組んだんだ。セナとは仲良しなんだよ!」
八幡「遠巻きに俺をハブるのやめてね?」
「ついにクリスも固定パーティか。」
クリス「うん、色々とあってね」
何やらクリスと女騎士が話し始めた
そして女騎士の後ろにいたマントの男が俺に近づいてくる
カズマ「俺は佐藤和真よろしくな!」
八幡「お、おう」
ガシッ!
急に肩を組まれ他の奴らに背を向けさせられた
なにコイツ!?海老名さんの手の物なの?ソッチ系なの!?
カズマ「お前ももしかしなくても日本人だよな?」
八幡「ま、まぁ」
どうやら他の奴らには聞かれたく無いらしい
佐藤に合わせて俺も声のボリュームを落とす
カズマ「じゃぁハチマンも女神にそそのかされて来たんだよな?転生特典は何にしたんだ?」
ふむ、クリスの事を言ってもいいのか・・・
一応クリスは自分がエリスだと言うのは内緒にしている見たいだし黙っておこうか
八幡「い、いや。大した物はなかったぞ」
カズマ「そうなのか?うーん。俺がアクアを連れて行ったから何か変わったのか?それとも・・・」
何か知らんが悩んでいる
カズマ「まぁ、いいか。とりあえず同じ日本から来た物同士よろしくな!」
八幡「お、オーケー」
何故か英語で返してしまった
やはり初対面の奴と喋るのは疲れる
何とか無難にやり過ごし佐藤は自分のパーティーに戻った
クリス「・・・・・・」
八幡「うおっ!びっくりした。何?なんかよう?」
隣を見ると女騎士との話を終えたのかクリスが俺を白い目で見ていた
クリス「アタシってハチマンにとったら大した物じゃ無いんだ」
八幡「聞いてたのかよ。」
クリス「女神だからね!地上では少し力は劣るから全ての人の懺悔を聞く事は出来なくてもあれくらいの距離なら余裕で聞こえるよ!それより大した物じゃないってどう言う事!!」
八幡「いや、あれはお前の事を話さないようにだな・・」
クリス「あれだけ色々教えたのに・・」
確かに色々助かっている
クリス「借金だって肩代わりしてるのに・・」
いつかは返さないといけないな
クリス「胸だって触ったのに・・」
おい!まて!
八幡「触って無いから。俺が触ったのはパッ・・」
クリス「なぁに?ハチマン?」
八幡「いや、何でも無いです」
その笑いながら怒るのやめて?超怖いから
「2人はすごく仲が良いんだな。」
俺達の話を聞いていたのか今度は金髪の女騎士が俺達に近づく
ダクネス「私も自己紹介をしよう。私はダクネス。クリスの親友で【クルセイダー】をしている」
ふむ。どこかで聞いた気がする
クリスの友人 【クルセイダー】 女の子・・・
ああ!
八幡「不器用で攻撃の当たらない【クルセイダー】か・・・」
ダクネス「にゅぅぅぅう//」
へっ?
なぜ?この人は顔を赤らめてるの?
ダクネス「カズマ、カズマ。」
カズマ「はい。カズマです。」
ダクネス「すごいぞ//コイツは!初対面で人のツボを的確についてくる!」
なんかこの人喜んでる?
ダクネス「しかも、見てみろアイツのあの目を!カズマの卑猥な目とは違う。絡みつくようなそれでいて蔑むような腐った目だ//」
カズマ「おい!コラ!変態騎士!!俺の目線は今は関係無いだろう!!」
ダクネス「あぁん//流石カズマだ!!ここで追い打ちとは//」
えー。何この人
ダクネス「さぁ!ハチマンと言ったな!!もっとその目で見下しながら私に思っている事を言ってみろ!!」
怖い。恐いよこの人
ダクネス「あぁ//いい//その汚いものを見るような目!!」
カズマ「ハチマン。こいつの事は気にしないでくれ。コイツは嬲られるのが大好きな変態クルセイダーだから。華麗にスルーしてやってくれ」
八幡「お、おう。」
ダクネス「ああ//その目で放置プレイされるのもまたいい//」
カズマ「おい!ダクネス!いい加減にしろ!ハチマンが引いてるから!おい、アクア次はお前が自己紹介しろ!俺はちょっとダクネスを黙らせて来るから。」
ダクネスは結局佐藤に連れられて離れていった
うん。助かった
だかその代わりさっきの青髪の女がやってくる
「謝んないわよ。」
開口1発がこれである
「こう言う言葉があるわ【疑わしきは罰せよ】と。疑わしい目をしてるのが悪いのよ!」
ふむ。どうやらコイツは警戒レベルを最大まで上げる必要があるようだ
俺は挨拶代わりにコイツを威嚇する事にした
八幡「ガルルルルルルゥゥウ」
「何よ!その態度はいいわそっちがその気なら受けて立とうじゃない!今度こそ滅してやるわこのアンデットもどき!」
再び青髪女の手が神々しくひかりだす
八幡「キャウン」
一瞬で威嚇を撤回する
てか俺の周りの女子は雪ノ下といい平塚先生といいクリスといい気の強いやつが多くないか?
クリス「まぁまぁ、アクアさん。落ち着いて。ハチマン紹介するね?この人が前に話したアクアさんだよ。【アークプリースト】をしてるんだ」
まぁ、さっき自分で女神とか言ってたから気づいてはいたがコイツがクリスの先輩の女神らしい
クリス「ハチマンごめんね?アクアさんも少し意固地になってるだけだから。気にしないでね?さぁアクアさん、ちょっとアタシに着いてきてください。話したいことがあるから」
アクア「ちょっ!クリス!急に押してどうしたのよ!ちょっとー」
クリスは俺の耳元でつぶやくとアクアを連れてどこかに行ってしまった
そういえばクリスがここに来た目的の一つが先輩女神の魔王討伐の再即が目的の1つだったな
もしかしたらその話をしに行っているのかもしれん
「最後は私ですね」
眼帯とマントを付けた日本にいたら絶対痛い子が最後に俺の前に立った
「それでは高らかに名乗らせて貰いましょう。我が名はめぐみん!【アークウィザード】を生業とし、最強の攻撃魔法【爆裂魔法】を操る者!」
「バサリ」とマントを翻す音だけがこだまする
あー、見た目だけじゃなく中身も痛い子だったー
八幡「何これ?」
セナ「彼女はめぐみんさん。高い知力と魔力を持った【紅魔族】と言う種族です。」
カズマ「言動と名前に関しては気にしないでくれ・・・【紅魔族】はこれがデフォだから・・」
マジか・・・
つまり一族まとめて中二病・・・
めぐみん「おい!私の名前について言いたいことがあるなら聞こうじゃないか!」
あっ、良かった。普段から「我」とか言ってるんじゃないんですね
そのまま放っといたらトレンチコートを着て眼鏡を付けて剣豪将軍とか名乗るはめになってたかもしれん
素が出せるならまだマシか・・・・
というか、キャラ濃いなー
正直ダクネスが来た時点でお腹いっぱいだったのに・・
胃もたれしそうだ・・・・
カズマ「そういえば、話しかける前になんか深刻そうな顔をしてたけど、3人はこれから高難度のクエストでも受けるのか?」
俺がキャラの濃さに酔って落ち着けるために深呼吸していると佐藤がそんな事を聞いてきた
クリス「いや、違うんだよ。それが・・・」
いつの前にか帰ってきていたクリスの言葉でようやくテーブルの上に置かれた指輪に焦点が置かれた
めぐみん「何ですか!これは!紅魔の血が滾るようなデザイン!かっこいいです!!」
ああ、うん。こう言うのが欲しいならサービスエリアとかに行ったら?
結構売ってるよ?
めぐみん「あの!これ!付けてもいいですか!?」
カズマ「おい!あきらかに呪われてそうだろ!やめとけ!危険だ!」
クリス「まぁ、まだ未鑑定だから否定はできないね」
まぁ、何かあればそれだけ売れる可能性があるって事だからいいと言えばいいんだが
流石に身に着ける勇気はない
アクア「あら、別に呪わてないわよ。」
セナ「分かるのですか?」
アクア「この私を誰だと思っているのよ!水の女神にして【アークプリースト】よ!呪いや怨念的なものはないわ!」
めぐみん「女神うんぬんのぐだりは気にしないで下さい。そう思い込んでいるだけなので」
どうやら、この女神は自分が女神だと信じて貰えてないらしい
まぁ、いきなり目の前に神がいますと言われて信用する方もおかしいか・・・
もしかしたらクリスももしセナに正体を明かしても信じて貰えないかもな
アクア「でも変な魔力を感じるわね。」
八幡「変な魔力?」
アクア「ええ、すごく禍々しいような、邪悪な魔力・・・それもかなりの量が注ぎ込まれているわ」
カズマ「おいおい。それって大丈夫なのか!?」
アクア「うーん、そうねー。分かんないからカズマ着けてみなさい!」
おいおい
カズマ「はぁ!嫌だよ、そんなの」
アクア「大丈夫よ!何かあっても私が治してあげるし、呪われたら浄化してあげるわ!最悪死んでも【リザレクション】かけてあげるわよ!」
カズマ「イヤだわっ!てか、お前呪いはないって言ったよな!なんでシレッと呪われる前提なんだよ!」
アクア「うーん。ちょっとよく分かんないのよねー。呪われて無いような感じだけどこの禍々しい魔力は呪われててもおかしくないような・・・だから実際どうなのか確認をするのよ!この私を欺く正体も知りたいし」
カズマ「余計嫌だわ!」
よほどダメなのが分かったのかアクアは今度は体を捻らせ別のターゲットを探しだした
アクア「じゃぁ、めぐみん。さっき着けたいって言ってたわよね?」
めぐみん「いやですよ!流石に呪われてるかも知れないものを身に着ける気はありません!私じゃなくてそうですね・・・・」
ここでめぐみんが佐藤達とは違う方向を向きだす
他の奴らもつられて目線が動く
そして数秒見たと思うとすぐに佐藤達の方に視線を戻した
「ちょっと!めぐみん!今完全に目があったよね!どうして無視するの!!」
現れたのはめぐみんと同じマントを着けた女の子
だがめぐみんと違ってデカイ・・・色々と・・
めぐみん「?どちら様ですか?いきなりなんですか?」
わりと棒読みで言い放つ
ゆんゆん「私よ!私!あなたの永遠のライバルゆんゆんよ!」
めぐみん「にゅんにゅん?知りませんね」
そんなとても白々しい言葉
明らかにわざとおびき出したようだ
ゆんゆん「本当は分かってるんでしょ!どうして意地悪するの!」
めぐみん「意地悪ではありません。本当に知らないのです。」
ゆんゆん「そんな!もしかして記憶喪失!」
ゆんゆんとやらが動揺している中めぐみんだけはマイペースに話を進めていく
めぐみん「それより、一応知り合ったと言う事で貴方にも紹介しておきましょう。こちらのクリスは知っていますね?この2人はクリスのパーティーメンバーのハチマンとセナです。」
いきなり紹介されてとりあえず会釈
相手もつられるように会釈するが何かを気づいたようでめぐみんに詰め寄った
ゆんゆん「ってやっぱり私の事覚えてるじゃない!」
めぐみん「さて、なんの事でしょう。それより私も紹介したんです。貴方も自己紹介をするべきなのでは無いのですか?」
ゆんゆん「え!紹介ならさっき名乗って・・・」
めぐみん「あんな物【紅魔族】の名乗りでは無いでしょう!さぁ貴方も【紅魔族】としてしっかり自己紹介するのです!」
ゆんゆん「め、めぐみん!あなた私をおちょくってるでしょ!は、恥ずかしいよぉ」
めぐみん「何を恥ずかしがっているのですか!初対面の人に自己紹介もしないなんて非常識にも程があります!」
ゆんゆん「う、わ、分かったわよ!」
目を瞑り胸に手を当てながらよくわかる呼吸音を発する
なのに顔はだんだんと赤くなり深呼吸の意味など全くない
そして意を決したのか目を見開き自分のマントを「バサリ」と翻した
ゆんゆん「我が名はゆんゆん!【アークウィザード】にして【上級魔法】を操る者!やがては【紅魔族】の長となる者!」
めぐみん「と、まぁ、彼女はゆんゆん。私の自称ライバルで自分の名前と【紅魔族】伝統の名乗りを恥ずかしがる変わり者です。」
ゆんゆん「だって恥ずかしいんだもん!しょうがないでしょ!というか、やっぱり私の事覚えてるじゃない!」
ふむ。感性的にはゆんゆんの方がまともらしい
【紅魔族】が全員中二病では無いことが分かって安心する
クリス「というか、2人とも意外と普通だね?大体の人は名前と言動でかなり引く人多いのに。ハチマンも言動には引いてたけど名前はわりと流してたし・・」
セナ「私は【紅魔族】の生態については多少知っているので・・・」
八幡「まぁ、感性がおかしい奴なんて結構いるからな。人のことを【ゆきのん】って言ったり【ヒッキー】って呼んだり。自分の事を【剣豪将軍】なんて言ってる奴もいたな、後は俺の事を【ヒキニートくん】って言ったり【ヒキガエル君】って言ったり・・」
クリス「いや、それ絶対バカにされてるよね!いじめられてるよ!大丈夫!?」
八幡「あいつはアレでコミュニケーションなんだよ。だから別に気にしてない」
今にして思えば雪ノ下のアレは気にすることでもない
むしろ俺もあのやり取りを嫌いでは無かったし
アレでちゃんと会話はできてたしな
クリス・セナ「「・・・・・・・・・・。」」
八幡「な、なんだよ!」
クリス「いや、ハチマンでもそんな顔するんだね。なんか意外」
セナ「私はハチマンさんとの付き合いは短いですがそんな穏やかな顔、初めて見ました」
クリス「いつもその顔でいたら?感じいいよ!」
セナ「そうですね。目さえ見なければ顔のパーツは悪くないのですからその方が良いかもしれませんね。」
八幡「ちょっと。それって目を見ちゃうと顔が悪いって言ってない?バイザー付きの兜でも被ればいいの?」
セナは最近俺に対して強く言うようになった
クリスの悪態癖が移ってない?
君達仲いいもんね
とまぁ、俺達がこんな会話をしている中アチラでも話が進んでいるようで・・・
ゆんゆん「さぁ、めぐみん今日こそ勝負よ!」
めぐみん「そんなことよりゆんゆん。」
ゆんゆん「そんなこと!?今私との勝負をそんなことって言った!?」
めぐみん「五月蝿いですねぇ。それよりこれを見てどう思いますか?」
そう言って見せたのは俺が持ってきた指輪
ゆんゆん「え?いきなり何?えーと、コレ?うーん。カッコいいと思うけどどうしたの?」
おいおい。カッコいいと思っちゃうのかよ
結局ゆんゆんも紅魔の感性の持ち主だったか・・・
めぐみん「それは良かったです。着けてみますか?」
ゆんゆん「えっ!!いいのっ!!」
八幡「おいおい、呪われてるかも知れないものを押し付けるな」
うっかり呪われてでもしたら困る
一応この指輪を持ってきたのは俺だし
ゆんゆん「えっ!呪われてるの!!嫌だよ!こんなの着けたくないよ!」
アクア「大丈夫よ!呪われても私が何とかしてあげるわ!!だから安心して着けなさい!!」
ゆんゆん「ア、アクアさん!?ちょっ、やめてください。やめて!無理やり着けようとしないで下さいっ!!」
アクア無理やりでも着けさせようと指輪をゆんゆんに押し付ける
流石にまずい
八幡「アンタ!いい加減にしろ」
カズマ「おい!駄女神!やめろ!」
何とかして止めようと俺と佐藤が同時に止めにかかる
2人は倒れこむように地面に着く
「「「「「「「「あっ・・・」」」」」」」」
今一歩遅かった
ゆんゆんの薬指にはキラキラと輝く骸の指輪
クリス「えーと、ゆんゆん大丈夫?」
ダクネス「な、何か異常はないか?」
とりあえずの体調確認を両パーティーの姉御キャラ達が先んじてしてくれる
こういう時冷静な奴がいると助かる
ゆんゆん「は、はい。多分大丈夫だと思います。」
とりあえず一安心なのか?
めぐみん「ただのコケオドシですか。面白く無いですね」
アクア「おっかしいわねー。確かに禍々しい魔力を感じたんだけど・・・」
このお調子者どもめ
セナ「ですが念の為お医者様に行かれた方が良いかもしれませんね。」
八幡「まぁ、そうだな。問題を持ち込んだのは俺だし医者代は俺が出すわ」
また、金がかかるが人の命には変えられない
カズマ「いや、原因はアクアとめぐみんだ。2人に払わせるからハチマンは気にしなくていい」
アクア「ちょっと!何にも無かったんだからいいじゃない!」
めぐみん「そ、そうですよ!」
ガミガミと口論が続く中一応もう一度確認をとる
八幡「本当に大丈夫か?」
ゆんゆん「は、はい。大丈夫です、心配かけてすいません。 よいっしょっ」
ゆんゆんは立ち上がろうと力を込めた
だか・・・
ゆんゆん「あれ?」
ゆんゆんの体は吸い込まれるように地面に戻された
ん?
ゆんゆん「ち、力が入らないです...」
へ?
ゆんゆん「れ、レベルが!私のレベルが少しずつ減っていってます!」
ほ?
ゆんゆん「ま、魔法やスキルが一切使えなくなってます!!」
う?
ゆんゆん「しかもこの指輪・・外れないです!」
な・・・なんだと・・
そしてものの数分でゆんゆんの冒険者カードは初期の状態に戻ってしまった・・・
カズマ「こんっっのっ駄女神がぁぁあああ!!」
ゴンっ!!
本日2度目の叫びがギルド内にこだました
クリスもセナも2話編成だったのでゆんゆん編も2話編成
ちょっと自己紹介タイムに使いすぎた気がする・・・
すまねぇ
次回でゆんゆん編終了の予定です。
それでは次回!!