「……………………………………赤土」
『……………………………………須賀君』
「どうだった?」
『そっちこそ」
「………落ちてた」
『………私も」
「『どうしよう…………」」
今回から女子寮となった松実館で一緒に東大を目指す二人のラブコメディが始まります。
九話
阿知賀に引っ越してきてから一週間。荷解きなどは赤土の手伝いもあり、当日に終わったのだが、入学式の準備や周りの地理の把握などで忙しい一週間となった。
その間赤土は、毎日のようにうちに入り浸っていた――――というわけでもなく、一応赤土も女の子らしくそれなりの恥じらいを持っていたのか、一人暮らしの男子の家に上がり込むのは中々勇気がいるらしく、最初の引っ越しの手伝い以降は何度か来た程度だった。
まあ、赤土も入学式の準備で忙しいと言うこともあるのだろうけど、こちらで唯一の知り合いと会えないと言うのは中々寂しいかったが仕方がない。
そしてそれからあっという間に来た入学式当日。
式は流石有名大学といった所で、中学や高校とは比べ物にならないほどの大人数の生徒とその親族、学長などのお偉いさん方で大学の大きなホールは埋め尽くされていた。
勿論それだけの人数がいれば進行も遅くなり、式が終わってようやく落ち着けた頃にはすでに昼を回っていた。
「あーーー、肩こったし尻いてぇ」
「ほんと、どうしてああいった人たちの話ってあんなに長いんだろうね」
「あれじゃね? 短いと他の人と比べられて馬鹿にされるから見え張って長くしてるんじゃねーの? 知らんけど」
「あー子供っぽい理由だけどありえそう」
人込みを避けて歩き、ずっと座っていて固まった肩や腰をほぐしながら愚痴る俺と赤土。
周りにも同じように会場から出てきた新入生が多くいて、俺達のように友人同士お喋りをしているものや、逆に知り合いがいない為か悲しいことに一人で帰っているものもいる。
――俺も赤土がいなかったら同じだったんだろうな……。
改めて赤土がいてくれて良かったことを実感しつつも、この後のことを相談する。
「……さて、これからどうすっかね。今日は入学式だけだからこのまま帰ってもいいけど」
「どうせだったら何か食べていかない? 疲れたし、あっちじゃ食べる所も少ないから」
「そうすっか。しかし赤土は親父さん達と一緒に帰らなくてよかったのか? 無理に俺の用事に付き合わなくてよかったんだぞ」
「いいのいいの、流石にこの年になって一緒に行動するのは恥ずかしいしね。それに私だけ帰ったら須賀君一人ぼっちじゃない」
「まぁ、否定できねーな」
ニシシと笑いながら言う赤土にぼやきながら、片手で着なれないワイシャツの第一ボタンをはずし、ネクタイを緩める。
先ほどまで赤土の両親も一緒にいたのだが、式も終わり、写真も撮り終えたということなので先に帰って行った。ちなみに先の話に出た赤土両親とは既にこちらに引っ越してきてから一度挨拶に行っているので顔見知りだ。
その理由としては、俺が忙しくて食事を出来合いの惣菜で済ませているのを赤土経由で聞いたお袋さんが夕飯用のおかずを赤土に持たせてくれたので、その時のお礼をしに行ったからだ。
女子の家に上がるのは初めてではないとはいえ、初めて会う人達だから緊張していたのだが、お袋さん達は赤土から俺の話を聞いていたからか歓迎してくれた。一応親父さんからは娘に近づく男ということで警戒のまなざしもあったのだが、話しているうちに打ち解けていき、途中からはそれなりに仲良くなれたと思う。
そして歓迎された理由としては赤土の友達と言うだけでなく、どうやら赤土が受験勉強を真面目にするようになったのもあったみたいで、それに関して礼を言われてしまった。
こちらとしてはそんなつもりはなったので反応に困ったのだが、どうやらそういった所も気に入られたらしく、今日の入学式も本来は電車で来るつもりだったのだが、赤土と一緒に車で会場まで送ってくれたのだった。
「それじゃあさっさと食いに行くか。早くしないと満席でどこも入れなそうだ」
「そうだね。他にやり残したこととかない?」
「んー……必要な資料は今日じゃないし、お袋たちに言われた写真も撮ったし大丈夫だろ」
赤土に言われ、必要な事を指折り数えていくが問題なさそうだ。
今日の入学式は親父達も見に来たがっていたのだが、流石に距離が離れすぎているので諦めてもらい、その代わり写真を撮って送るということになっていたのだがそれも撮り終わっている。
勿論その写真に写っているのは俺だ。間違っても赤土が一緒に写っていて帰省した時にからかわれるなんてフラグはない。
「それで、なに食べるんだ? ハンバーガー?」
「スーツ汚れないのがいいなー……よっしゃ、パスタ食べに行こう!」
「滅茶苦茶飛び跳ねるだろそれ……」
「んじゃハンバーグ!」
「お子様……いや、ありだな」
赤土の案に一瞬考えつつも肯定する。自分でハンバーグは作るのは大変だから偶には良いだろう。
その後、一度決まったけどさらに食べたいものが出てきたりしたことにより、激しい討論を繰り広げながら駅の方に向かうのであった。
あれから食事を済ませて阿知賀に戻る電車に乗る俺達。
電車内は昼ということもあり、他に客もおらず空いていたので並んで席に座りこれからの事について話す。
ハギヨシの教え第6番『女性に席を譲る時は気を使わせないようにさり気なく』は必要なかったな。
「次に大学行くのって確か明後日だっけ?」
「ああ、授業はまだ先だけど、学生証やら講義に必要な冊子とかを配布するらしいから忘れないようにしないとな」
「そっか、本格的な授業はまだ先かーどうしようかなー」
「まぁ、そこらへんは当日決めるしかないだろ。知り合いの先輩がいれば授業とかの情報貰えるけど……」
「あー……直接はいないけどもしかしたら友達の中には知り合いがいるかもね、探してみるわ」
「任せた」
こっちは全く知り合いなんていないからな、地元民のネットワークに任せておく。
そんなわけで大学関連の話をしていたのだが、若者らしくポンポン次の話題へと話が飛ぶ。
「そういえばアルバイトとかどうするの? やるでしょ?」
「バイトかー……やりたいんだけどしばらくは無理そうだな」
「え、なんで?」
「んー……一人暮らしする時に親父達から条件を付けられてな『一年の時はいい成績取る為にバイト禁止。交友費は生活費をやりくりして出せ』って感じで……。まぁ、それなりに渡されてるから楽っちゃ楽だけど、派手に遊ぶのは無理だな」
既に大学通っている人たちの話を聞くと、中にはバイトに明け暮れてそのまま留年、下手すると退学する人もいるって言うから確かに親父の心配も最もだろう。
やってみたいアルバイトもあるにはあるのだが、それは二年目からだな。まあ、今年勉強の方に専念すればその分単位も取れるから来年以降楽になるだろう。
そう言ったことを話すと、赤土が頷いてそれに同意してきた。
「なるほどねー、それなら私も今年はバイトやめとこうかな。下手に単位落としても嫌だし」
「別に俺に付き合う必要はないぞ。前に免許取りたいって言ってたし、親からの小遣いだけじゃ大学での付き合いとかきつくなるだろ?」
「そこは大丈夫。春休みの間に短期のアルバイトしてたし、夏休みに一気に稼げるバイトするつもりだから。須賀君もそういったのはありなんでしょ?」
「あー、多分な」
確認は取ってないけど多分親父もそれぐらいなら許してくれるだろう。だけど照達と約束したし、長期休みは帰らないとな……。
そんな事情を抱える俺を余所に赤土は話を進めていく。
「よし決定! 一か月ぐらい住み込みでやる旅館のアルバイトとか色々やってみたかったから楽しみだねっ」
「旅館ね……結構大変だって聞くし、一か月は長くないか?」
「まあまあ、そこらへんはその時になったら考えよ! ほら、もう着くよ」
「おう、降りるか」
話している間に電車が目的地に到着したので、そのまま駅のホームへ降りて改札を抜けて外に出る。まあ、バイトの事は後で話せばいいか。
電車を降りて外に出ると、テレビとかで見る東京などの大都会とは全く正反対の駅前風景が目に入った。家の周りはそれなりに探索をしたけど、ここの電車に乗ったのは今日が初めてで、ここらへんの景色も見慣れない。
――ここで四年間過ごすのか……その間にこの風景にもなれるのかな。
引っ越してきてから一週間。今まで忙しくて深く考える暇がなかったせいか、今更ながらに自分が遠い所に来たと実感する。
そんな感じで物思いに耽っていると赤土がこれからどうするか尋ねてきた。どうするっていってもな……。
「帰るか?」
「えぇーそれつまんないっしょー……」
「そういわれてもどっちもスーツだからそういった服装でもないし、どうしようもなくね?」
「むむむ」
「なにがむむむだ」
唸り始めた赤土にツッコミを入れてから腕時計を見て時間を確認する。まだ日が沈むには早いが、だからと言って今更家に戻って着替えてからどこかに遠出するほどの時間はない。
向こうでもこんな服装だから諦めて帰って来たけど、こっちはこっちで遊ぶ場所はそう豊富ではないのでどうしようもないのだ。
そうやってどうするか考えていると、唸り声をあげながら悩んでいた赤土が閃いたとばかりに声をあげる。
「よしっ! 須賀くんちでゴロゴロしよう!」
「おい」
「気にしない気にしない、さあ行こう」
「……まぁ、いいか」
そう言って歩き出す赤土に呆れながらついて行く。
時間的にも遅いし、こっちに来てからのんびりする暇はなかったからいいだろう。赤土ともゆっくり話をする時間もあまりなかったからな。
不安要素は実家から持ってきたエロ本だが、急な訪問用にバレない場所に隠しているから大丈夫だろう。
鍵のかかる引き出しにしまい、さらに二重底にして貴重品っぽい物をその上にしまっておくと言う方法だ。これなら開けられる心配も少ないし、見てもただの貴重品をしまってあるようにしか見えないという仕掛けだ。
赤土は好奇心で家探しをするタイプだろうが、そこらへんは弁えているだろう。
「それでさっ、なんかお菓子でも 「やっと来たね。まったくいつまでも待たせて」 え?」
これからのことを話そうとこちらを振り向こうとした赤土が、突如聞こえた声の方向へ顔を向ける。同じようにつられてそちらを向くと、そこには俺達と同じぐらいの歳の女性が立っていた。
その女性は赤土より身長は小さいがそれでも同年代より少し高く、髪の毛を後ろで一本に縛った髪型をし、一般的にはまだ幼い部分もあるが、美人の範囲に入る容姿をしていた。
こちらに越してきて短いし、田舎とは言えそれなりに人は住んでいるので当たり前だが見たことない顔だ。
『誰なんだ?』と頭に疑問符を浮かべていると、その人物の登場で固まっていた赤土が動き出し、女性の方へ向かう。
「望!? ちょ、え、なんでここに!?」
「ん? さっきおばさん達に会ってね、あんた達が後から帰って来るって聞いたからここで待ってたんだよ」
「待ってたって……」
「遅すぎ。向こうでデートでもしてたの?」
「ち、違うって! お昼食べてだけだからっ!?」
「二人っきりならそりゃデートでしょ」
頑張って説明する赤土だったが向こうはあまり聞いていないようだ。どうやら友達みたいだな。しかし俺のこと忘れられてないか?
そんな感じでボッチの気分を味わっていると、先ほど望と呼ばれた女性が赤土を放置してこちらに向かってくる。
「君が噂の須賀くん? 初めましてハルエの親友の新子望です。よろしく」
「あ、ああ、初めまして須賀京太郎です。こちらこそよろしく」
新子さんが笑顔で手を差し出してきたので、照れながらこちらも同じように手を出して、握手をしながら自己紹介をする。勝気そうだけど、どこか大人っぽさも感じる相手で、周りにはいなかったタイプだな。
握手している手を離すと、新子さんは嬉しそうに話を続ける。
「いやーハルエが中々会わせてくれなくてね、ようやく会えたよ。どう? ハルエとは仲良くやれてる?」
「あ、はい。赤土にはよくして貰ってます」
「ほうほう、なるほどねー。ああ、同い年だし敬語なんて使わなくていいよ、むしろ呼び捨てでどんと来いって感じ」
「そうか? じゃあよろしくな、新子」
どうやら新子は見た目通りフランクな人物の様で、本人が言った通り呼び捨てに抵抗もないようだ。
しかし友人だから赤土とどこか似た感じだが、赤土よりもしっかりとしてる印象を受ける。
「しかしハルエに聞いてた通りの印象だねー」
「聞いてたって……赤土は何て言ってたんだ?」
「んふふ、それはねー 「ちょっと」 おっと、どした?」
そのままにこやかに話を続けようとしたのだが、突如俺達の間に赤土が割り込んできた。こちらに背中を向けているので表情は見えないが、機嫌が悪そうに感じる。
「それで、わざわざ何の用なのさ?」
「なに怒ってるの? ……はっはぁ~ん、須賀くん取られたから妬いてるんでしょ?」
「ち、違うしっ!? 何言ってのさこいつは!」
「それで用だけど」
「話聞けって!」
赤土の質問をのらりくらりと躱す新子。さっきも思ったが、どうやら力関係は新子の方が上みたいだ。
脳裏にハギヨシと俺の力関係も浮かんだが、気にしないでおこう。
「落ち着きなって、さっきも言ったけど噂の須賀くんに会ってみたかったからだよ」
「な、なんで……」
「そりゃあんたの初めての男友達だし、ハルエが会わせてくれなかったから余計にね」
「う……だって……」
先ほどとは違い、攻めに転じた新子の質問に押される赤土。
まあ、気持ちはわからないでもないけどな、俺も赤土の事でハギヨシに散々からかわれたし…。その上、俺は赤土の初めての男友達みたいだから、そりゃ周りからすれば余計に気になるだろう。
とはいえ、そのままだと可哀想なのでフォローに入る。
「まあ、そこらへんで許してやってくれ。俺がこっちに来てから忙しかったのもあって赤土も気を使ってくれたんだろうし」
「んー……まあ、当人の須賀くんが言うならしょうがないね」
「そういうこったな。それで本当に俺の顔見に来ただけか?」
「まぁ、それが本命、後は迎えに行ってあげようかと思ってね。二人ともスーツだし、バス待つのはキツいでしょ?」
そう言って新子が指差したのは少し離れた所に停めてある車だ。
なるほど……確かに今日は向こうまで赤土の親父さんの車に乗せてもらったからな。
帰りはここから自宅までは歩くとそれなりにかかるし、バスは本数が少ないから待たなくちゃいけないので助かる。まさかの天の助け。グッドタイミングだ。
「それで送るついでにちょっとお茶会でもしない? 色々聞きたいし」
「別にかまわないぜ」
「よし、決まり。どこでやろっか」
「んー……さっきまで赤土とうちでゴロゴロしようって話してたけど来るか? 引っ越したばかりだからまだ綺麗だぞ」
「へぇ、須賀くんの家かー興味あるなー、でもいいの? 今日会ったばかりの相手を家に入れて」
「新子は赤土の友達だろ? 問題ないって」
「ほうほう、ハルエも信頼されてるねー、よし決定。行こうか」
そう言うと車の方へ歩き出す新子。その後ろ姿は堂々として様になっている。
「それじゃ俺達も行こう……ぜ?」
新子の後を追う為に後ろにいる赤土に話しかけようと振り向いたら、そこには先ほどよりも不機嫌そうな表情をした赤土がいた。
その視線は新子の背中に向けられている――恐らくだが色々お節介な新子に不満があるのだろう。
「機嫌直せよ、新子もお前の事が心配で様子見に来たんだから許してやれって」
「……別にそういうことじゃないけどね」
「んん?」
口を尖らせて、まさに不機嫌であるという表情を見せる赤土がそう言うが、さっぱりわからない。
新子がお節介だったり、過保護なのが気に入らないんじゃないのか?
「どういうことだ?」
「なんでもない」
そういうと赤土は車に乗る為にさっさと歩きだしてしまった――――――俺の手を掴んで。
「ちょ、おまっ!?」
「望が待ってるし早く行くよ」
「いや、その手が……」
「なに? 初対面の望とは直ぐに呼び捨てに出来て家に呼ぶぐらい仲良くなったのに、半年以上の付き合いの私とは手も繋げないって?」
「………………」
俺の言葉に少し速度が落ちたが、こちらを見ずに赤土が不機嫌そうにそう言ってくる。
――って、そういうことかよ……まったく……。
「あのなあ……確かに新子相手にフランクに話してたけど、あんな態度とれるのは赤土の友達だからだぞ?」
「……え?」
俺の言葉に立ち止まった赤土がこちらを凝視してくる。その顔は思いもしなかったという表情だ。
その表情が少し可愛く感じたが、とりあえず勘違いを訂正するために話を続ける。
「そりゃ確かに新子は話しやすいタイプだと思うけど、それだけじゃあそこまで仲良くならないって。半年近い付き合いがあって、こうやって色々世話を焼いてくれる赤土の親友だから俺も安心して話せたし、家にも呼べるんだよ。向こうだってきっとそうだろ?」
「………………………………」
俺も新子も積極的な方とは言えいきなり仲良くはなれないし、普通に考えてそれだけで家にはあがらせない。だからそうなったのは俺と新子の間をつなぐ赤土という存在があってこそなのだが、どうやら本人はまったく気づいてないようだ。
というかさっき、そういった事を言っていた気がするんだが、新子の登場やらで驚いていた赤土の耳には入っていなかったみたいだ。
そして俺が言った言葉を理解できたのか、段々と顔が赤くなっていく赤土。トマトかな?
「…………………………………」
「あ、おい」
赤くなった顔を隠すように下を向きながら、再び歩き出した赤土。しかし依然俺の手は掴んだままだ。
こちらの声は届いてないみたいだし、無理やり離そうかと思ったが止めておいた。別に無理やり離すと赤土がショックを受けそうだと考えただけで、手の感触が柔らかいとか、そういったことは考えていないのである。
その後、新子が待つ車の所まで行くと、俺達の姿を見た新子がなにやら笑っていたが、気を使ったのか特に何も言ってこなかったのは助かった。
ちなみに車に乗る時には赤土は何事もなかったかのように手を離し、助手席の方へ座りに行ったので、余った俺は一人後部座席へと座ることとなった。
――――別に寂しくないぞ!
予定より遅くなってしまった上にいつも通り一万字超えてしまったのでカットします申し訳ない…。続きは長くない「はず」なので近日中には投下する「予定」です。
とりあえず今回は久しぶりの過去編の続きでした。ここからしばらく京太郎とレジェンドが適当に大学生活をグダグダやる話が続きます。
現代編はとりあえず大学一年の話が終わった後にでもまた書くと思います。
それでは今回はここまでで、次回もよろしくお願いします。