君がいた物語   作:エヴリーヌ

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玄「(だ…駄目だ まだ笑うな…こらえるんだ…し…しかし…)」

宥「腹黒チャー…」



4話

 あれから望が運転する車に黙って乗っていると、見覚えのある道を走っていることに気付いた。

 そしてもしかしたらと思っていると、予想通りそれはかつて私が通っていた阿知賀女子学院に到着した。懐かしさから思わず望がエンジンを切るよりも早く車から降りて校舎を見上げる。

 

 

「おお……懐かしの学び舎。ここに三年通って、ここで二年麻雀教室した……」

 

 

 辛いこともあったけど、それ以上に楽しいことが多くあった母校だ。

 思わず涙ぐみそうになるが、後ろから車を降りた望が近くに寄ってきたので急いで目元を拭う。

 

 

「ここからインターハイに行った……」

「うん」

「やっぱり阿知賀が好きだわ」

 

 

 帰ってきたときにも感じていたことを改めて口に出すと、またもや涙が出てきそうになる。けれど過去は過去……今の私は既に学生でもないしこの土地から離れている身だ。

 そんな風に落ち込んでいると、後ろにいた望が歩き始めた。

 

 

「ちょっとついてきて」

「あ、待ってよ」

 

 

 一言告げるとそのままぐんぐん進む望。何がしたいのかはわからなかったが遅れないようについて行く。

 

 私がついてきているのがわかっているのか、振り返らずに進む望は事務所で受け付けをするとそのままさらに奥へ向かう。懐かしの校舎は中の方も数年前から変わっていなかったけど、今日は生徒がいないせいかどこか見慣れなくも感じる。

 そのまま望の後に続いて階段を上ってさらに歩くと、前方にふと目に留まるものがあった。

 

 

「あれ、表札……? 麻雀教室をやめる時に外したのに……」

 

 

 そう――そこはかつて麻雀部があった部屋であり、私が子供たち相手に麻雀を教えていたところでもある。

 

 最後に教室を出るときにちゃんと外したはずの表札がついていることに疑問を感じていると、中から『ジャララ』と聞きなれた音が聞こえる。その音の引き寄せられるように扉を開くと――――そこには五人の女子達が雀卓を囲んで楽しそうに麻雀をしていた。

 

 そのどこか懐かしい光景にしばし硬直していると、その子たちがこちらを振り向き驚いた表情をする。同じようにその子たちの顔を見てみると、成長はしているけど皆がかつての教え子達だと気付いた。

 

 

「あれっ赤土さん!」

「ハルエとお姉ちゃんどうしたの!?」

「先生!」

「本当に赤土さん……!?」

「みんな、どうしてここに……?」

 

 

 そうやって声をかけてきたのは、三年前とほとんど変わらないしずとどこか面影を残しながらも成長した松実姉妹だった。

 だけどもう一人同じように声をかけてきた、芋臭い阿知賀には合わない、今どきの女子と言った子は誰だろう……?

 

 ――ん? あれ? でも私のことを名前で呼んでいたってことは知り合いみたいだし、こっちを見てお姉ちゃんって言ってたよね?

 

 後ろを振り向くとそこにいるのは何処かしてやったり顔の望だけだ……ってことは……?

 

 

「え? もしかして……アンタ憧!?」

「もしかしてってなによ、どう見てもそれ以外にないでしょ」

「あはは! やっぱり驚いてる、あはははははっ!」

「笑い過ぎでしょお姉ちゃん!」

 

 

 ――いや、だって変わりすぎでしょ……。

 

 不服そうにしている憧だけど、昔の憧を知っているなら誰だって驚くでしょこの変化は……隣にいるしずが成長していないのもあって余計に違和感を感じる。突然変異かな?だけど随分と美少女になったな……羨ましい。

 

 そしてもう一人。この教室にいる子を見ると、その顔は麻雀教室にはなかったけどどことなく見覚えのあることに気付いた。

 

 

「きみ……ネクタイの子――」

「!!」

「すぐわかった! 大きくなったね」

 

 

 懐かしさのあまり声をかけると、その子は顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。

 あー……流石に10年も前の事だし覚えてないかな……。当時凹んでいた私にあのように声をかけてくれてすごい嬉しかったんだけどな……。

 

 ――と、それより。

 

 

「この集まりはなんなの?」

「これは……」

 

 

 友達同士で遊んでいるにはわざわざ休みなのに制服を着て学校まで来ているのが変であり気になったので、皆に尋ねると。

 

 

「「阿知賀女子学院麻雀部です!」」

「この五人でインターハイ目指します!」

 

 

 声をそろえて答えるしずと玄から言われた言葉で驚き、続けざまに憧からも驚かされる。

 

 

 ――麻雀部? また出来たんだ……って!? インターハイ!?

 

 

「インハイ……本気なの?」

「大まじめらしいよ」

 

 

 思わず呟いてしまった台詞に望がどこかからかい気味に答える。

 

 ――インターハイ。かつての私が挫折をした、人生において特別苦しい経験の一つだ……。

 

 それをかつての教え子たちが目指すと言うことにどこか因縁めいたものを感じる……が既に自分には関係ないことである。

 

 先ほどの自分たちは絶対に行くんだ! と断言した皆に眩しいものを感じてしまい、余計に自分がみじめになって来た。

 すると隣にいた望が子供たちの所へ行くと、皆が囲んでいた雀卓を覗き込む。

 

 

「ほーほーふむふむ……」

「……何よお姉ちゃん」

「いや、ちょっとねー」

「ハッキリ言いなさいよ」

 

 

 思わせぶりな発言をする望に憧がイライラしながらも聞くと――

 

 

「じゃあ言っちゃうけど、これじゃ全国大会なんて無理だよ」

 

 

 そう、キッパリと皆に告げた。

 勿論それを聞いて皆も黙っていなかったようで、直ぐに憧が声を上げて反論し始めた。

 

 

「なんでそんなのお姉ちゃんにわかるのよ!」

「いやいや~ハルエに引っ張られたとはいえ、一応これでもインハイ経験者だしね。あんた達とは踏んだ場数が違うからわかんのよ。んで、言わせてもらうと、阿太峯中で打ってた憧はともかく、他の皆はここで打ってたことはあっても公式の大会なんて出てないでしょ? ハッキリ言って今のあんた達じゃ実力だけじゃなく経験不足で、それなりにいい所は行くだろうけど県大会で優勝なんて到底無理。あ、他の皆よりはマシって言っても実力で言えば今の憧じゃ晩成でベンチにすら入れないだろうね」

「ふきゅう……」

「確かに……」

「あうぅ……」

 

 

 全員の鼻をへし折るように、ものすごい勢いのマシンガントークでへこましていく望。

 そんな望に反論したい憧達だったが、望が言っていることが正論だとわかっているのか、どんどん元気を失っていく。

 

 確かに望の言うことは正しい。

 どうやら穏乃達は麻雀教室が解散してからも麻雀自体はやっていたみたいだし、ネクタイの子もそれなりの実力みたいだけどそう簡単に優勝が出来るほど麻雀は甘くない。

 近年オカルトが重視されるようになったとはいえ、やはり経験と言うものは大事だ。今の状態で勝てるなんてそれこと牌に愛されるような特殊な子達ぐらいだろう。

 だけどこのままじゃ可哀想か……。

 

 そう思い、流石に凹んでいる皆になにかフォローをしようと近づくと――

 

 

「だ・け・ど! そんなあんた達に朗報! ここに昔、この麻雀部の部長を務めたインハイ経験者で、最近は実業団でエースを張ってプロのから誘いもある阿知賀のレジェンドと呼ばれた女がいます!」

「…………はい?」

「し・か・も! チームが解散したからもうすぐニートになります!」

「ひどっ! って、え……」

 

 

 近づいていたこちらを指差しそう告げた望と一斉にこちらに向けられた視線に思わず呆けた言葉を返してしまう

 

 ――えーと……つまり…………どういうこと?

 

 事態が呑み込めていない私に望が噛み砕くように話を続ける。

 

 

「だから、あんたここで教師やりなさい」

「え、え? な、なんで……?」

「だってあんたこのままじゃほんとにニートじゃない。大学で高校の教員免許取ったでしょ」

「いや、確かにそうだけど……まだやめるって決めてないし……」

 

 

 悩んでいるとはいえ一応席はあるんだという私に対し、呆れた表情をしながら望が近づき、こちらの肩を掴んで真剣な表情で顔を覗きこんできた。

 そのまっすぐな視線に目を背けようとするが出来ない……。

 

 

「あんたさ……このままでいいの? そりゃ確かに食べていくぶんには困らないだろうけど、それはあんたのやりたいことじゃないっしょ? それにもしこのまま誘われるままプロに行っても同じことの繰り返しだよ」

「それは……」

「だったらさ、昔の事を清算する為にもこの子たちと一緒にもう一度あの舞台に行きなよ。選手ではなく顧問という立場になるけど、それでもなにか変われるものがあるんじゃない?」

 

 

 確かに望が言うことももっともだ。今麻雀を止めても悔いが残るだろうし、そのまま続けてもきっと同じようにあの悪夢が出てくるだけなのだ――だけど……。

 

 未だ悩む私を後押しするかのように望が続ける。

 

 

「それにもしこれで正面から麻雀と向き合えたら、須賀くんとも会う気になれるんじゃない?」

「え? 京兄がどうしたの?」

 

 

 望が告げた私を説得するための言葉に反応を示すしず。口には出さないが、同じように憧たちも怪訝な顔をしている。

 

 ――そういえば望は知ってるけど、この子たちとは全然会ってなかったからまったく教えてなかったっけ……。

 

 

「え、とね…… 「須賀くんと別れたのよこの馬鹿チン」 ちょ!? って痛っ!」

「「「「別れた!?」」」」

 

 

 こっちからすれば恥みたいなもんだし、なんとか誤魔化そうかとしたのだが、肩を掴んでいた手を離しそのままこちらの背中をバシンと打ってあっさりばらす望。

 するとよくわかっていないネクタイの子を除く四人が私に詰め寄ってきた。

 

 

「どういうこと先生!」

「なんで別れてるのよ!?」

「師匠も一緒に福岡に行ったんじゃないのですか!?」

「く、詳しく説明してください!?」

「ちょ、ええっと……」

 

 

 四人に囲まれ質問攻めにされてしまうが、説明しようにもどうしたらいいのか困り、視線で望に助けを求める。

 

 

「落ち着きなって皆。どうせハルエが説明するといつまで経っても終わりそうにないし私から言うけど、簡単に言えば大人の事情ってやつよ。あんた達も昔ほど子供じゃないんだしわかるでしょ」

「……なんとなくわかるけど、納得いかないわよ!」

「そうなのです! 二人ともあんなに仲良しだったのに……」

 

 

 しょうがないな~と言い、その場を諌めようとする望に対し言葉通り納得いかないと抗議を上げる皆。まあ、私でもこれじゃあ納得はできないだろうな……。

 そんな様子を眺めながら苦笑している望はさらに説得を続ける。

 

 

「まあ、そこらへんはおいおいハルエに詳しく聞きなよ。とりあえず今言えることは二人が別れて、その上この豆腐メンタルは昔のインターハイのことを今もそれを引きずってるってこと。だからそれを解決するためにももう一度どんな形でもいいからあそこに行って、自分を見つめなおす必要があるって言うわけよ。あんたたちも本気でインターハイ目指すならこんなのでも監督は必要でしょ」

「こんなのって……」

「あら? 何か間違ったこと言った?」

「言ってない……」

 

 

 豆腐メンタルもこんなの扱いも実に的確過ぎて、ぐうの音も出ない……。

 そんな感じで凹んでいる私に一度四人で顔を見合わせた憧たちが声をかけてきた。

 

 

「お姉ちゃんはこう言ってるけど、ハルエはどうなの?」

「どうなのって……」

「……京太郎さんに会いたいんですか?」

「それは……」

 

 

 隠し事は無しとばかりに聞いてくる宥達に口ごもってしまう……。

 

 ハッキリ言えば会いたい、会いたくてしょうがない。だけど今の自分が会っていいのかと思うし、この子たちのインターハイについて行ったぐらいで何かが変われるのかと思ってしまう。

 そうやって悩む私を余所に、向こうでネクタイの子が憧たちに声をかけてきた。

 

 

「……ねえ? さっきから皆が言ってる須賀さんとか京兄って、もしかして金髪で背が高い、須賀京太郎って人のこと?」

「え? そうですけど……もしかして灼さん、京兄のこと知ってるんですか?」

「ん、ちょっと……」

「そういえば灼ちゃんのボーリング場は師匠の家の近くだったね」

 

 

 なるほどとばかりに頷いた玄を置いてネクタイの子が私に近づいてくる。

 

 

「私は、はる……赤土さんと須賀さんが当時どういう関係だったのか知らないし、ついて行けば麻雀を打てるようになるかもとか、そんなあやふやな気持ちで私達の監督にならないでほしいと思う」

「うん、そうだよね……ごめん」

 

 

 私の中を見透かされているように言われてしまうが当たり前だろう。誰だってこんな中途半端な人間が役に立つとは思えないし、教わりたくなんてないだろうから……。

 

 

「おしかけちゃってごめ 「だけど……」 え?」

「だけど曖昧だとしても、もし本当に私たちと一緒にインターハイに行くことで、あの頃の様な赤土さんに戻るって約束してくれるなら構わない。私も……もう一度あの頃のような赤土さんが見てみたいから」

 

 

 邪魔になるから謝って部屋を出ようとする私に、真剣な声で私に告げるネクタイの子。驚いて俯いていた顔を上げてその子を見ると、その表情はどこか緊張しながらも本気であることが感じられた。

 すると、穏乃達も同じように真剣な表情でこちらを見つめてくる。

 

 

「先生! 私たちと一緒に全国に行こう!」

「うん、今の私達じゃ力不足なのは一応わかってたし、ハルエがいてくれたらすごく嬉しい」

「そうです! そして県大会だけじゃなく全国でも優勝して師匠に会いましょう!」

「うん、みんなでいっしょに行けたらすごくあったかいと思う」

「みんな……」

 

 

 やばい、泣きそうだ……。

 こんな中途半端な自分の背中を押してくれる皆のせいでただでさえ緩い涙腺がさらに緩くなる。

 

 だけど……皆もこうやって正面からぶつかってきてくれたのに、大人の私が逃げるわけにもいかないよね。

 

 

「うん。私もちゃんと麻雀打てるようになりたいし、京太郎にも正面から会えるようになりたい! だからお願い! 前に進むために私も一緒にインターハイに連れていって!」

 

 

 涙をこらえながらみんなに頭を下げる。

 

 ――そうだ、いつまでも止まってられない……! これは私が赤土晴絵であるために神様がくれたチャンスなんだ!

 

 そんな私の様子に皆はどこか安心した雰囲気で喜び始めた。

 

 

「よーし! これで部員も顧問も揃ったから同好会から正式な部になれるぞ!」

「部長としてやる気満々なのです!」

「でも玄が部長って不安よね~」

「です!?」

「ふふふ」

「しょーもなし」

 

 これからの事を考え意気込んで声を上げる穏乃や玄に憧がやれやれと言った感じでツッコミを入れて、その後ろで宥とネクタイの子が呆れつつも笑っている。

 

 お調子者や自信過剰などまだまだ未熟な子達だけど、そんな今の私にないものを持っていると皆を見ていると、なんだか元気がわいてきて今なら何でもできる気がしてくる。

 するとこちらの様子を離れて見ていた望が、切りが良いとばかりに声をかけてきた。

 

 

「それじゃあとりあえずハルエはさっさと正式に教員になれるように手続しないとね。あ、既に上に話は通してるからすぐにでもなれるよ」

「いつのまに!?」

「この前あんたに電話した時」

 

 

 さらっと衝撃の事実を告げる望に驚きが隠せない。

 

 ――全部こいつの手の中で踊らされてたって事か……いや、まあ、私の事を考えて色々やってくれてたのはわかってるけど、なんか釈然としない……。

 

 そして何処か憮然とする私に背を向けて憧たちの方を向く望。

 

 

「あ、そうだ。皆が少しでもやる気になるように、全国大会に行けたらなんかご褒美上げようか?」

「ご褒美……まさかおもt 「ゴッドモザイク」 もごもごうぶぶ」

 

 

 昔と変わらない懐かしい台詞を吐こうとした玄の口をネクタイの子が塞ぐ。やるねぇ。

 

 

「おもtは置いといてあれね……ふっふっふ、あんた達が県大会勝てたら全国大会の後に須賀くんに会わせてあげるよ!」

「「「「ええ!?」」」」

「もごgvどいんヴぃ!?」

「ほうほう」

 

 

 不敵な笑みを浮かべたと思ったら爆弾発言をかました望に驚く私達――って。

 

 

「会わせるってどうやって?」

「別に物理的に会えないわけじゃなく普通に実家に住んでるみたいだし会えるでしょ。だったら押しかければいいじゃない」

「いや、そうだけど……」

 

 

 望の答えに納得する。確かに私が会えないのは精神的な問題だし別に会おうと思えば会えるもんね。だけどあんた達って?

 疑問に思う私を押しのけ憧が望に詰め寄る。

 

 

「お姉ちゃん須賀さんがどこに住んでるか知ってたの!?」

「友達だしね、そりゃ知ってるわよ」

「なんで教えてくれなかったのッ!」

「だって当時のあんた達に教えたらそのままヒッチハイクしてでも会いに行きそうだったからね、隠しといた」

「う……で、でも……」

「あの頃は師匠に会いたくて色々したけど駄目だったよね……長野に住んでることしか知らなかったし」

 

 

 そういえば京太郎は詳しい家の場所教えてなかったし、出ていく時も連絡先も教えてなかったっけ……。

 当時自分たちの事で一杯一杯だったとはいえ、ここにいない年少組を含めて皆京太郎に懐いてたから悪いことをしたな……。

 

 

「まあ、昔の事はおいといて。どうよ、やる気出た?」

「えっと……県大会で優勝すればいいん……ですよね?」

「全国大会優勝にしとく?」

「あぅぅ……県大会でいいですぅ」

「そんじゃさらに全国大会で一番頑張った子には最初に須賀くんに会わせてあげようじゃない!」

「「「「「おお!?」」」」」

 

 

 意地悪そうに言う望に声と体を小さくする宥だったが、次に発言を聞いて他の皆と一緒に元気になる。いや、確かに全国優勝はキツイし、県大会で優勝ぐらいがちょうどいいんだろうけど……。

 

 というか確かに皆に悪いとは思っているし、そのうち会わせてあげたいとは思ってはいるけど、京太郎と感動の再会するのは私の役目じゃ……。

 

 

「よーし! さらにやる気出てきた! 和だけじゃなく京兄にも会うぞぉー!」

「師匠に会えたらいっぱいお話ししたいなー……ふひひひひっ」

「まったくお姉ちゃんは……まあ、でも行く理由がまた一つ増えたわね」

「うん。早く京太郎さんと会ってあたたかくなりたいな~」

「まあ、私も久しぶりに話したいかな……」

「それと須賀くんって今彼女いないらしいから狙ってる人はチャンスあるわよー頑張りなさいね」

「「「「「おー!!!」」」」」

「あー……えーと……いえ、なんでもないです……はい」

 

 

 こうして身内に敵っぽいのがいたりと、どこか不安ながらも阿知賀女子学院の教師兼麻雀部顧問となった私、赤土晴絵の新しい日々が始まったのだった。

 

 ――待ってなさいよ、京太郎……きっと会いに行くからね。

 

 




 皆様新年あけましておめでとうございます。このような駄文な駄作品ですが、今年も宜しければお付き合いくださいませ。


 ということで現代編レジェンドサイド後編でした。これでうじうじレジェンドは消えるはず…。
 阿知賀麻雀部に関しては以前の現代編の会話でもわかるとは思うのですが、京太郎という要素が加わったことにより微妙に変わっております。詳しいことは過去編でやりますのでそれまでお待ちを。
 ちなみに京太郎が清澄で麻雀部の顧問をやっているのは望さん含め全員知りません。


 それではまた次回もよろしくお願いします。
 

 キャラ紹介現代編に【赤土晴絵】・【高鴨穏乃】・【新子憧】・【松実玄】・【松実宥】・【鷺森灼】・【新子望】を追加しました。

 おまけにタグとか弄り弄り。
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