君がいた物語   作:エヴリーヌ

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8/21日 一個追加


本編短編集 ―現代編―

<京太郎と和を見た麻雀部>

 

―現代編2話後 咲入部前―

 

 

和「あ、そうです。今日、クッキー焼いてきたんですけど食べませんか?」

 

優希「おお、流石のどちゃん! 私の嫁だな!」

 

まこ「ほう、うまそうじゃな」

 

久「和は気が利くわねー。須賀先生はなにかないのかしら?」

 

京太郎「中間テスト対策の宿題でも出してやろうか?」

 

久・優希「「ぶーぶー」」

 

まこ「ほら、遊んでないでさっさと片付けんさい」テキパキ

 

 

(先ほどまで使っていた道具を片付けてみんなでテーブルを囲む)

 

 

まこ「ほう……これまた随分うまいのう。店で出してみたいわい」モグモグ

 

久「ほんと、お店で売っててもおかしくないレベルね」モグモグ

 

優希「ガツガツ! ウマウマ!」

 

京太郎「もう少しおとなしく食えって……うん、美味しいな」モグモグ

 

和「ほ、ほんとうですか?」

 

京太郎「ああ、ちょうどいい硬さで味もしっかりしてるし良い感じだ。だけどこの味って……」

 

和「ええ、昔、須賀先生に作ってもらったのを真似してみました」

 

京太郎「なるほどな、いや、ほんと美味いよ」ポンポン

 

和「えへへ」

 

久「……ふ~ん」ジロジロ

 

京太郎「……なんだよ竹井」

 

久「いえ、和って随分と須賀先生に懐いてるなーと思いまして」

 

まこ「確かにそうじゃのう」

 

京太郎「懐いてるって、ペットじゃないんだからな……これでも初めて会ってからしばらくの間はかなり警戒されてたんだぜ、仲良くなるのは大変だったな……」

 

和「あ、あれは……その……子供の頃はそれまで大人の男性と話す機会があまりなかったので……べ、別に須賀さんの事が嫌いだとかは……」

 

久「あら、じゃあ好きなの?」

 

和「す、すすすす好き!? そ、そそそそそそんなオカルトありえません!」バンッ

 

京太郎「う……微妙に凹む……」

 

優希「元気出せってせんせー。私の分のクッキーやるから」

 

まこ「いや、優希は一人で取りすぎじゃ」

 

和「あ、い、いえ、す、好きじゃないというのは言うのは、れ、れ、恋愛のという意味で! 大人としてちゃんと尊敬してますよ!?」

 

久「あらら、顔真っ赤ね~」ウフフ

 

まこ「悪魔か……」

 

優希「ほら、優希ちゃんが食べさせてやるから口開けるんだじぇ」

 

京太郎「うう……和に嫌われちまったよ晴絵ぇ~」(聞いてない)

 

和「うう……もう、なんですかこれ…」

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

 

<SSS改めTHS>

 

―現代編3話後 咲入部同日―

 

 

照「――衝撃のファーストブリット」ギュルギュル

 

モブ美「ぐふっ!?」

 

モブミガヤラレタゾー!ホケンシツー!

 

淡「なんだか今日のテルは荒れてるねー」

 

菫「ああ……昨日までは普通だったんだが今朝からあの調子でな、どうにも話しかけづらい……」ハァ

 

淡「ふーん、あれはあれで面白いけど止めなくていいの? あれで五人目だよ」

 

菫「はぁ……仕方ない」トコトコ

 

 

照「…………………………」ギュルギュル

 

菫「おい、そこまでにしておけ照。なにがあったのか知らないがこれ以上やられると部活動に支障が出てくる」

 

照「……………………………………………………」ギュルギュルギュル

 

菫「おい、聞いているのか? …………はぁ……昨日までは妹さんの入学式の写真を見ながら笑っていたと「私に妹はいない」……は?」

 

照「私に妹はいない」キッパリ

 

菫「いや、何を言っているんだおまえ。咲ち「知らない」……えぇー……」

 

照「あと、菫。夏の大会には清澄が全国に来るから本気出したほうがいい」

 

菫「清澄? 確か須賀さんが教師をやっていて、咲ちゃんが今年入学した学校だよな? おい、どういうことだ?」

 

照「――撃滅のセカンドブリット」ギュルギュル

 

モブ代「ぎゃんっ!?」

 

モブヨモイッタゾー!

 

菫「…………………………はぁ」テクテク

 

 

淡「……どうだった?」

 

菫「どうもこうもさっぱりわからん。私に妹はいないとか、清澄が夏のインターハイに上がって来るとかしか言わん」アタマカカエ

 

淡「へー、テルーって妹いたんだ。それと清澄って聞いたことないけど何処?」

 

菫「ん? ああ、清澄は長野にある高校で、麻雀部はあるが人数が足りないから団体戦には出ていない無名高校だ」

 

淡「ふーん……ん? でもなんで菫先輩は無名校なのにその清澄を知ってるのさ?」

 

菫「ああ、清澄には照の妹さんが今年入学したし、照の年上の幼馴染がそこで教師と麻雀部の顧問をやっているからその関係だ」

 

淡「なるほどねー。そういえばテルーの妹ってことはやっぱ角があるの?」

 

菫「角?……ああ、確かにあったな。ほら、これがその子だ。照の帰省について行った時に一緒に撮ったものだ」ゴソゴソ

 

淡「携帯にプリクラ……菫先輩らしくないなー」

 

菫「しまうぞ」

 

淡「あーごめんごめんっ! ――ああ、この子か、確かにテルーに似てるねー。で、こっちがその幼馴染?」ジロジロ

 

菫「ああ」

 

淡「へーそれなりにイケメンじゃん。それに私と同じ金髪だし」

 

菫「金髪は関係あるのか?」

 

淡「まあねー。しかし……ウププ」

 

菫「ん? どうした?」

 

淡「いや、あの菫先輩が男と撮ったプリクラ貼ってるとか、乙女っぽくて似合わな過ぎて……くっ」アハハ

 

菫「殴るぞ――いや、待て、何を言っている。これは向こうで色々案内してもらった時に一緒に撮っただけのものであってそういうことじゃないぞ。そもそも照と咲ちゃんも一緒に写っているだろよく見ろ」ユビサシ

 

尭深「……隠さなくていいですよ、弘世先輩」

 

菫「尭深……いつの間に」

 

誠子「そうですよ、弘世先輩。別に隠す必要なんてないですよ」

 

菫「亦野まで……いつから聞いてたんだ?」

 

誠子「先輩が宮永先輩を止めに行った所からです」キリッ

 

菫「最初からじゃないか……まったく盗み聞きとは……あのなぁ、須賀さんとは向こうでお世話になったぐらいで何とでもないんだぞ」ハァ

 

尭深「ほう……では、弘世先輩はその須賀さん相手になにか感じたものとかはなかったんですか?」ズイ

 

菫「え? いや……色々親切にして貰ったし、いい人だとは思うが……というか、いつもより饒舌じゃないか?」ヒキギミ

 

尭深「恋バナは女性にとって楽しみの一つですから……そして、つまるところ先輩は須賀さんに恋愛的な好意があると言うことで良いんですよね?」ズイズイ

 

菫「いやだから、良くして貰ったけど何度か顔を合わせただけの相手だぞ……そ、そもそも何回か会っただけの相手を……そ、その……いきなり、す、好きになったりはしないだろ…」アセアセ

 

尭深「いえ先輩、年頃の男性や女性が年上の異性に惹かれるのはよくあることですから、別にそれは可笑しいことではないんですよ」キッパリ

 

菫「そ、そうなのか?」

 

尭深「はい、それで先輩から見て須賀さんは他になにか特徴はありませんでしたか?」

 

菫「特徴って言われてもな……ええと……身長が高くて、気が利いていて、照や咲ちゃんが困っていると直ぐに駆けつけていたから面倒見もいいしな。あと、やっぱり大人だからか話題も豊富で話していたら楽しかったし、照の事で色々相談にも乗ってくれたし、他には……」ユビオリ

 

尭深「なるほど……十分ですよ」

 

菫「そ、そうか? まだあると思うが」

 

尭深「はい、大丈夫です。身長も高くてそれなりの顔立ちで性格もいいとわかりましたが、まず、そのような相手だったら大半の女子なら意識をしてしまいますね。そのうえ他にも好ましい部分があるならなおさらです。惚れても可笑しくありません」

 

菫「そ、そういうものなのか……」ムムム

 

尭深「それに弘世先輩って背が高いですからね。やはり上から見下ろされるといつもと違って安心感がありませんでしたか?」

 

菫「ああ、あったな……確かに須賀さんに見られていると落ち着く感じがした……」

 

尭深「つまりそういうことです」

 

菫「ふむ……」メガウツロ

 

 

淡「たかみー先輩なんて恐ろしい……菫先輩ってば目が死んでるし」ヒソヒソ

 

誠子「ああ、弘世先輩がその須賀さんを頼りになる大人として好ましく思っているのは確かなんだろうけど、それをうまく錯覚させて思考を誘導させたな。いや、これは洗脳に近いのか? 先輩自体が恋愛経験なさそうなのもあって効果は抜群だし」ヒソヒソ

 

 

菫「なるほど……私は須賀さんが好きなのか」シンダメ

 

尭深「……ここまで上手くいくなんて……流石先輩、チョロインの鏡です」グッ

 

菫「――ん?なんだチョロインって?」メニヒカリガ

 

尭深「……そのままの意味ですよ。これからはSSSではなくT(ちょろい)H(ヒロイン)S(スミレ)を名乗るのがいいと思います」

 

菫「待て、意味は解らないがなんだか無理やりすぎるし腹ただしいのは感じるぞ。というか、冷静に考えると須賀さんの事は嫌いではないが、恋愛的な意味で好きじゃない気がしてきたぞ……」ショウキナメ

 

尭深「気のせいですよ……それ、THS。THS。」テビョウシ

 

菫「おい、やめろ」

 

淡「THS! THS!」パンッパンッ

 

誠子「THS! THS!」パンッパンッ

 

菫「やめろと言ってるだろっ」

 

尭深・淡・誠子「「「THS! THS!」」」パンッパンッ

 

菫「やめろおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

 

このあと無茶苦茶シャープシュートした。

 

 

照「……………………………………………抹殺のラストブリット」ギュルギュルギュルギュルギュルギュル

 

モブ田「もねっ!?」

 

 

カンッ

 

 

※こんなの書きましたが、過去に数回会っただけですし、菫さんはチョロインじゃないので別にフラグは立ちません。

 

 

 

 

 

<似た者同士>

 

―現代編6話中 咏指導時―

 

 

>休憩中

 

咏「そういえばこの部って男子はいねーの?」キョロキョロ

 

久「え……?あ、はい、私が入る二年前はいたみたいなんですが、それ以降面白半分で見に来る人はいても入部しに来た人はいませんね」イマダキンチョウギミ

 

咏「なるほどねー……まあ、男子は表と裏で分けられて表のレベルが下がった分、今が名を売るチャンスだからそういった子は強豪校に行ってるか」

 

優希「表? 裏? なんの話だじぇ?」

 

咏「んー、こっちの話だから気にしなくていいさ。それよりセンパイ、女子高校生五人に囲まれてるってどうよ、ハーレムじゃね?嬉しい?」ヌフフ

 

京太郎「お前答えにくいこと聞くなよ……この場合嬉しいと言えばロリコン扱い、嬉しくないって言えばそれはそれで責められるだろ…なあ?」

 

咲「あはは……」メソラシ

 

まこ「まあ、言いにくのう」ポリポリ

 

京太郎「ほら、こうなる」

 

咏「だってセンパイ、中学の時は全然女にモテる気配なかったじゃん。だからようやく部活でハーレム作れてご満悦なんじゃね?知らんけど」

 

和「え?須賀先生って中学の時はモテていなかったんですか?」キョトン

 

京太郎「ぐふっ……和って時々キツイよな…」

 

和「えーと……アハハ」ソッポミ

 

優希「のどちゃんは素直だからなー」

 

京太郎「というか、そういう三尋木だって中学で男が寄ってくる気配なんてなかったじゃねーか」ツンツン

 

咏「私はー……ほら、麻雀で活躍してた高嶺の花だからねぃ、凡人には近寄りがたい存在なのさっ」メソラシ

 

京太郎「嘘つけ、どう考えてもその幼児体型が問題だろ」ビシッ

 

咏「おいおい、言っちゃいけねーこと言ったねー」ガタッ

 

京太郎「事実だろ?それに俺は近くにハギヨシがいたからな。そっちに皆行ってたんだよ」

 

咏「……それ、自分で言ってて虚しくなんね?」アキレ

 

京太郎「……そうだな。だけど高校はたまにあったけど、なんで大会とかで目立ってた中学は誰もラブレターの一つや二つくれなかったんだろうな……」ハァ

 

咏「私は女子高だったからそれすら無理だったぜ」ヤレヤレ

 

 

久「二人とも絶対分かってないわよね」ヒソヒソ

 

まこ「中学の時も今と変わらずあんな感じだったんじゃろ? そりゃ無理じゃわい」ヒソヒソ

 

 

咏「わかんねー。すべてがわかんねー」←原因

 

京太郎「過ぎたこととはいえ虚しい思い出だな……」←原因

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

<かつての憧れは……>

 

―現代編4話後 晴絵決意時―

 

 

灼「(……そういえばさっきキツイこと言っちゃったけど、ハルちゃん怒ってるかな?)」

 

憧「しかし改めて考えるとハルエの教師姿……うーん」

 

玄「きっとスーツ着るんだよね?……うーん」

 

宥「ふ、ふたりとも……」

 

晴絵「ちょ! ひどくない!? こ、これでも向こうじゃ結構イケてるって評判だったんだから」

 

憧「はいはいそうね、そんでハルエは教師やるとして大丈夫なの?」

 

晴絵「なにが?」

 

憧「なにがって……教師なら勉強教えなくちゃいけないでしょ」

 

晴絵「……あ」

 

玄「それに編入試験もあるよね?」

 

宥「それは生徒のだから、採用試験じゃないかな?」

 

憧「まあ、本当なら時期的に無理なのに受けられるだけ良かったんじゃない?」

 

晴絵「……ぅぅ」

 

穏乃「赤土さん?」

 

晴絵「うわああああああぁぁ!!!!! どうしようっ!!??」

 

穏乃「!?」ビクッ

 

晴絵「勉強の内容なんて全然覚えてないよっ!?」

 

灼「(困ってるハルちゃんも可愛い……い?)」

 

望「あー大丈夫じゃない? 学校側だってあんたの昔の成績知ってるんだし、それで話が通ったんだからなんとなるでしょ」

 

晴絵「それはそれでショック!?」

 

穏乃「だ、大丈夫だよ赤土さん! うちは私でも入れるぐらいだし、あんまり頭良くないから!」

 

晴絵「ぐふ……」←阿知賀卒業生

 

穏乃「え?」

 

憧「しず……あんたそれ全くフォローになってないから」

 

穏乃「???」

 

晴絵「うわぁぁぁぁん! 京太郎ぉーーー!!」ナミダメ

 

望「こらこら携帯取り出して須賀くんの写真にすがりつかないの」

 

玄「あ、師匠の写真! 私も欲しいのです!」

 

宥「わ、わたしも……」

 

晴絵「やだー! これは私だけのなのー!!!」

 

灼「(……あ、この人ってちょっと駄目な人なんだ……)」

 

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

<お約束>

 

―現代編12話後 合宿一日目夜―

 

 

久「さて――行きましょうか」ガタッ

 

まこ「あんたは藪からに何を言ぅとるんじゃ」

 

久「いやねぇ、ただ隣の部屋に押し掛けるだけよ」

 

まこ「……はぁ」

 

久「なによその目」

 

まこ「なんでもないわい」

 

和「夜中に男性の部屋に押し掛けるのは……」

 

久「須賀先生だけじゃなく三尋木プロもいるわよ」

 

和「……うっ」

 

咲「そもそも夜中に抜け出したら怒られますよ。京ちゃんそこらへんうるさいですし」

 

まこ「じゃけぇ明日も早いんだから優希を見習ったらどうかの?」

 

優希「んごーーー」zzz

 

久「いやよ! 折角の合宿なんだしエンジョイしたいじゃない! それに今は耳を澄ませても何も聞こえないけど、あの二人がどうなってるか気にならないの?」

 

和「それは……」

 

咲「気になるかも……」

 

久「そう! 私たちにはあの二人を監視する義務があるのよ!」

 

まこ「(絶対面白がっとるだけじゃろ)」

 

久「そういうわけでちょっと行ってくるわ」スタスタ

 

和・咲「……」コソコソ

 

まこ「まったく……どうなっともわしは知らんぞ」ゴロン

 

 

 

久・和・咲「……」トボトボ

 

まこ「ん?……まだ一分も経ってないのに随分早かったのう」スクッ

 

久「…………鍵、閉まってたわ」

 

まこ「当たり前じゃ」

 

久「こうなったら窓から!」ガラッ

 

まこ「やめんか!?」ガシッ

 

 

 

京太郎「んぐぅ」←飲みと一日の疲れで爆睡

 

咏「むにゃ」←右に同じく

 

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

 

<胸囲の格差社会>

 

 

―現代編17話 龍門渕到着前―

 

 

穏乃「きもちぃ~」

 

玄「いいお湯だねぇ」

 

宥「あったかぁ~い……」ウトウト

 

晴絵「あ~~~生き返るわぁ~~~」

 

憧「親父臭いわよハルエ」アキレ

 

晴絵「しょうがないじゃん、ずーっと運転しっぱなしだったし、眠いって……」

 

憧「勿論そこは凄く感謝してるけど、一応女なんだから回りの目も気にしてってこと」

 

灼「確かに百年の恋も冷めるレベル……」

 

晴絵「そこまで!?」

 

穏乃「でも別に私たちしかいないからいいんじゃない?」キョロキョロ

 

憧「わかってないわね~しず、いい女ってのは普段からそう見えるよう振る舞ってるし、そういうもんが滲み出てるもんなのよ」ズバッ

 

穏乃「そうなの?」

 

憧「宥姉を見てみなさいよ。どっからどう見てもエロの塊じゃない」ビシ

 

宥「……ふぇ? 私ぃ!?」ビクッ

 

穏乃「あー……なんとなくわかるかも」ウン

 

灼「同意」ウンウン

 

玄「うんうん」オモチオモチ

 

憧「言っとくけど玄も同じだからね」

 

玄「な、なんで?」

 

灼「自分の胸に聞いてみろ」ケッ

 

玄「ふむ……おもちしかないのです」モミモミ

 

憧・灼「………………」ジロ

 

玄「な、なんでそんな目で見るのですかっ!?」

 

晴絵「そりゃねぇ……」ハァ

 

穏乃「玄さんも大きいよねー」

 

玄「でもおねーちゃんに比べれば全然ないよ!?」

 

憧「玄が言っても嫌味にしか聞こえないのよ」

 

灼「半分よこせや」

 

晴絵「確かに私ももうちょっと欲しいなぁ……」チラッ

 

宥「……」ブルブル

 

穏乃「でもそんな胸って必要? 邪魔になりそうだけど」ペタペタ

 

玄「それを捨てるなんてとんでもない!」

 

灼「っち……」ジロッ

 

玄「うっ……」ブルブル

 

憧「子供のしずにはわからないだろうけど、女ってのはそういうのを気にするもんなの」

 

穏乃「わ、私だって昔みたいな子供じゃないぞ! ……そりゃあ憧みたいに背も伸びてないけどさぁ」

 

憧「ごめんって、でもしずはまだ好きな男の人とかいないでしょ? あ、言っとくけど家族とか無しの恋愛的な意味でね」

 

穏乃「??? 憧はいるの?」キョトン

 

憧「う……い、いないけどさ」

 

穏乃「……」チラッ

 

玄・宥・灼「……」メソラシ

 

穏乃「……」チラッ

 

晴絵「……」カモン

 

穏乃「……」プイ

 

晴絵「……」ガーン

 

憧「ま、まあ好きな人はともかく、男の人は大きな胸が好きだし、女の人もプライドとかもあって気にするもんなのよっ。ほら、しずだって身長気にしてるでしょ? あれと同じ」

 

穏乃「あ、なるほどー。そういえば京兄も胸好きだったっけ?」

 

玄「師匠だからね!」

 

灼「前から思ってたけど須賀さんって結構変態……?」ウワァ

 

玄「し、師匠は変態じゃないよ! 変態だとしても変態という名の紳士だよ!」

 

宥「フォローになってないよ玄ちゃん……」

 

穏乃「灼さんとはどうだったんですか?」

 

灼「んー……別に普通だった感じ? まぁこっちが小学生なのに真面目に相手してたし、よく家の事手伝ってくれてたからお人好しだなーと思ってたかも……」

 

宥「ふふ、京太郎さんらしいね」

 

憧「今まで忙しくて聞いてなかったけど、詳しく聞いてみたいかも……」

 

灼「また今度ね」ナガクナルシ

 

玄「それで結論としては――師匠は今でも大きいおもちが好きだという事かな?」フンス

 

灼「どうしてそうなる……」

 

憧「まぁ、でもありえそうよねぇ……宥姉と会ったら惚れられたりして」アハハ

 

宥「え、そ、そうかなぁ……?」テレテレ

 

晴絵「(やっぱり油断できない……)」

 

穏乃「それじゃあ玄さんも?」

 

玄「てへへ……」ヘケヘケ

 

晴絵「(あっちも……)」

 

穏乃「私も大きくしたら会った時に喜んでくれるかなぁ?」

 

灼「なんという過激発言……」

 

憧「天然って怖いわ……」

 

晴絵「(…………敵ばっかじゃん!?)」ブクブク

 

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

<やっぱりヘタレ>

 

―現代編 12話中―

 

 

>合宿二日目朝

 

 

優希「あ、おはようせんせー、三尋木プロ」シュタッ

 

京太郎「おはよう」ファ~

 

咏「おいーっす」ゴシゴシ

 

優希「二人とも眠そうだなー」

 

京太郎「お前らと違って若くない……って何言わせんだ。それよりそっちはちゃんと寝坊しなかったみたいだな、関心関し……あいつらはどうしたんだ?」

 

久・まこ・咲・和「……」コクリコクリ

 

優希「なんか起きたらあんな感じだったじぇ」

 

京太郎「朝っぱら船漕いで……夜更かしでもしたか?」ハァ

 

咏「もしくは猥談とかじゃね、知らんけど」

 

優希「マジか!? まさか私を置いてそんな楽しそうなことをしてたとは……」ワナワナ

 

京太郎「楽しいか?」

 

咏「そりゃこういった時の猥談は修学旅行土産の木刀レベルで当たり前っしょ。男子と同じで女子も集まればすぐに好きな男子や胸の話でもするもんだしねぃ」ウンウン

 

京太郎「昔のお前らが何話してたが怖いよ……ま、とりあえず朝飯にしようぜ腹減ったわ」

 

優希「タコスあるかなぁ?」

 

京太郎「無茶言うなって。ほら、あいつら起こしてこい」

 

優希「ういー」トタトタ

 

 

>朝食時

 

 

咏「ふむふむ、白米に焼鮭、だし巻き卵、味噌汁、納豆その他諸々……実にお決まりの朝食だねぃ」

 

京太郎「不満か?」

 

咏「いや、むしろこうじゃないと。朝っぱらからバイキング形式の冷めたパンとか出されるとマジ萎えるよ……」ヤレヤレ

 

京太郎「泊まるところが選べない仕事の悲しい所だな。それに酒の次の日は味噌汁が一番ってか?」

 

咏「まぁね~」

 

優希「二人ともあの後また飲んでたのか?」アキレ

 

久・まこ・咲・和「……」ピクッ

 

京太郎「まぁな。勿論俺は次の日には残らない程度には抑えといたけど」

 

優希「そんなに美味い物なのか酒って?」

 

咏「そこらへんは色々だねぇ……ま、大きくなったらわかるんじゃね、わっかんねーけど」

 

優希「どっちだし……それよりやっぱ酒よりも乳繰り合ってたんじゃないか? 折角同じ部屋なんだし」ニシシ

 

久・まこ・咲・和「……」

 

京太郎「誰と誰がだよ」

 

優希「そりゃせんせーと三尋木プロがだじぇ」

 

京太郎「ねーよ」

 

咏「そうそうセンパイはヘタレだからねぃ」

 

京太郎「ちげーよ、俺はボン、キュ、ボンがいいんだよ。それに引き替えお前ってばただのまな板じゃねーか」

 

咏「お、ケンカ売ってる? マジわかんねー」

 

優希「ふむ……つまりのどちゃんのようなのが良いと?」

 

久・まこ・咲「……」

 

和「///」

 

京太郎「アホか、教え子……というかまず子供に手出すかよ(確かに見た目はヤバいけど)」

 

優希「ふーん、じゃあ誰ならいいのさ?」

 

京太郎「そうだなぁ……例えば瑞原プロや戒能プロとかなんて好みだぞ。おもちもデカいし」ウンウン

 

咏「ん、あの二人が良いの? なんだったらセッティングしようか? 瑞原プロの方なんか特に餓えてるから、私の誘いなら安心して乗ってくると思うぜぃ(ま、どうせ来てもイケイケな態度見せるだけで、結局最後はビビって帰るだろうけど。あの人恋愛に関しては口先だけだし)」

 

京太郎「え……い、いやぁ、俺なんかじゃプロとは釣り合わないからいいぞっやらなくて。いやー残念だけどなぁ!」アセアセ

 

久・まこ・咲・和・優希「(やっぱりヘタレ……)」

 

咏「(……プロのジンクスは相も変わらずか)」

 

京太郎「さあっ! 今日も頑張るぞー!」

 

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

 

<わんこそばの地より>

 

―現代編18話中 県大会翌日放課後―

 

 

 

白望「……」ポチポチ

 

豊音「シロってばさっきからずーっと携帯と睨めっこしてるけど、どうしたんだろー? もしかしてなんか困ってたりして?」キョトン

 

エイスリン「ウーン……デモナンダカタノシソウダヨ。ニコーッテワラッテルシ」カキカキ

 

胡桃「いや、いつもの仏頂面だしそこまでじゃないけどね……まぁ、でも楽しそうなのは変わらないか。どうしたんだろ?」

 

塞「ん? ああ、あれでしょ、京太郎さんと連絡してるんじゃない? 私たちも新聞に載ったし」ホラ

 

胡桃「あー、そりゃ確かに気になるかぁ」

 

豊音「えーっと……京太郎さんって確かシロのお兄さんだっけ?」マエニキイタヨウナ

 

塞「正確には従兄だけどね」

 

胡桃「でも確かに兄妹みたいだったよね、昔からよく背中にへばり付いてたっけ」ナツカシー

 

エイスリン「オー! ブラコン!」シッテル!

 

胡桃「うーん……ある意味間違ってないかも」

 

豊音「お兄ちゃんかー……いいなぁー私も欲しいなぁ」チョーウラヤマシイ

 

塞「ははっ、ここは妹で我慢しといて」

 

胡桃「……誰のこと言ってるのかなー塞」ニッコリ

 

エイスリン「ジンルイミナキョウダイ!」

 

塞「どこでそういった言葉を覚えて来るのか……ま、でもあの二人見てると、確かに兄妹とかそういったのは羨ましいかもねぇ」

 

エイスリン「サエタチモアッタコトアル?」

 

胡桃「うん、向こうがシロに会いにこっちに来たときに一緒にね。ただ京太郎さんも社会人になって忙しいから、ここ数年はシロがあっちに行くだけで私たちは会ってないけど」

 

豊音「そうなんだぁー私もシロのお兄さんに挨拶したかったよー」チョーウラヤマシイ

 

塞「従兄ね。でもその機会はあると思うよ。京太郎さんって学校の先生やってて麻雀部の顧問もやってるらしいんだけど、そこがうちと同じように全国決めてたからさ」ホラコノガッコウ

 

胡桃「東京行ったら挨拶行かないとね」

 

エイスリン「スゴイ! ……ア、デモライバルダケドダイジョウブ?」

 

塞「そこはしょうがないね。そもそもシロはチャンプとも知り合いだから覚悟はしてたし」

 

豊音「え? そ、そうだったの!? さ、サイン頼んでも大丈夫かなぁ?」ガタッ

 

胡桃「いいんじゃない? まぁ、まずそっちより勝てるかどうかの方が心配だけどさ」

 

白望「問題ない……」

 

エイスリン「アレ、シロデンワオワリ?」

 

白望「うん。あとブラコンじゃない」キッパリ

 

塞「いや、ブラコンだし、というか聞いてたのか……それでなんて言ってた?」

 

白望「『首洗って待ってろ』だってさ……」

 

胡桃「なんという悪役台詞……シロってば変に煽ったんじゃないの?」アキレ

 

白望「………………別に」プイッ

 

塞「(拗ねてる……あっちも仕事で忙しいから素っ気なくされたかな?)」

 

エイスリン「シロコドモ」

 

豊音「珍しいねー」オドロキ

 

胡桃「ま、そっちは後で詳しく聞くとして、それで問題ないって言う根拠は? もしかしてチャンプに弱点とかあるの?」

 

白望「うん。まずはこのポッ○ーを使って――」

 

胡桃「使って……?」ナンカイヤナヨカン

 

白望「――勝ちを譲ってもらう」

 

胡桃「ただの賄賂じゃん!」ヤッパリ!

 

塞「お菓子一個で買収出来ると思われてるチャンプ……」

 

白望「照だからね」

 

豊音「お菓子好きなんだぁ」

 

エイスリン「ニホンノオカシオイシイヨネ!」

 

白望「……ま、あんまり気にしなくていいよダルいし……サインも大丈夫だと思う」

 

豊音「ホント!? ありがとーシロ、ちょーうれしいよー!!」ダキッ

 

白望「ダルい……」

 

塞「それで トシ「それで、いつ練習は再開するんだい?」 あ……」

 

トシ「まったく……全国に行けて嬉しいのはわかるけど、気を抜くんじゃないよ。ほら、練習に戻る」

 

白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音「はーい」

 

 

ワイワイガヤガヤ

 

 

トシ「――ふぅ、しかし須賀京太郎……ね。阿知賀の彼女もそうだし、何かの因果かねぇ……」

 

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

<休日にメール>

 

全部バラバラ

 

 

咲『このあいだおしえてもらつたりょうりもつていくからまつてて』

 

京太郎『携帯も忘れずに持って来い』

 

※教えてもすぐ忘れる

 

 

和『聞いてください須賀さん、父がですね!』

 

京太郎『わかったわかった』

 

※ネット弁慶

 

 

優希『タコ……』

 

優希『……ス』

 

京太郎『はいはい、今度作ってやるよ』

 

※なんだかんだ仲良くなっている

 

 

まこ『先生、休みの時にすまんのじゃが』

 

京太郎『どうしたー?』

 

※律儀

 

 

久『先生!先生!』

 

京太郎『お前は少し遠慮しろ』

 

※普段通り

 

 

照『きょうちゃんここどこ』

 

京太郎『そこを動くなよ』

 

※ポンコツ

 

 

菫『確保しました』

 

京太郎『すまん、そっち行ったら奢らせてくれ』

 

※苦労人同士

 

 

淡『あわいいい?あわわわ!あわわわわわーーーッ!?』

 

京太郎『うんっ!そうだなっ!』

 

※あわいい

 

 

ハギヨシ『先ほど王たちの化身を倒しました。これから二週目です』

 

京太郎『ちょ、待て! 二週目はサイン出しながら一緒にやる予定だろ、俺ももうすぐだからちょっと待ってろ!』

 

※結構休日は一緒に遊んでる。

 

 

透華『聞いてください須賀さん、お爺様がですね!』

 

京太郎『わかったわかった』

 

※変わらず

 

 

衣『トーカとお揃いのを買ったぞ!』

 

京太郎『お、ついに携帯デビューか! やったな』

 

※ほほえましい

 

 

咏『今日も疲れたわー、明日そっち行くからよろしく~』

 

京太郎『行き先は北海道だったか? カニ頼むわ』

 

※普通の会話

 

 

シロ「おはよ」

 

京太郎「おう、おはよう」

 

※だるいから電話

 

 

和父『須賀君聞いてくれ、和がな』

 

京太郎『そうですねー』

 

※似たもの親子

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

<My Love My Hero>

 

22話後 四校合宿一日目の夜

 

 

>藤田部屋

 

京太郎「それじゃあ俺達は先に戻るけど、お前もほどほどにしてあんま藤田プロに無理させんなよ。久保さんも寝ちまったし」

 

咏「わかってるって、あんたは私のお袋かい?」ヤレヤレ

 

ハギヨシ「むしろ兄ですかね」フフ

 

京太郎・咏「「ゲッロ……」」ウゲェ

 

京太郎・咏「は?」

 

京太郎「なんだ俺が兄貴じゃ嫌だってか?」

 

咏「だってこんなエロおにぃイラねーし」

 

京太郎「誰がエロか。埴輪みたいな体形してるくせに」フンッ

 

咏「やっぱりエロじゃないか!」カッチーン

 

ギャーギャー

 

ハギヨシ「おやおや」

 

 

>男二人退散

 

 

靖子「はぁ……今日は散々だった」グデー

 

咏「あっはっはー、それはご愁傷さまだねぃ」ワハハ

 

靖子「半分以上はあんたのせいだよ、はぁ………………それでどうなんだ?」

 

咏「どうって?」

 

靖子「そりゃ三尋木プロと須賀先生の事さ、随分と仲がいいじゃないか。さっきは誤魔化されたけど――」スパー

 

咏「――――付き合ってるのかって? さあ、わっかんねー」ヒラヒラ

 

靖子「ふぅ……やれやれ、話す気はないってか」

 

咏「吹聴するもんでもないからなー…………でも、まあ……よくある話さ」

 

靖子「?」

 

咏「私らみたいなのが普通の連中からどう扱われるかってーことよ」

 

靖子「……そういうことか」

 

咏「ま、気持ちもわかるけどねぃ。傍から見ればイカサマでもしてるように見えるし」

 

靖子「これでもみんな昔から努力してるんだけどな……」

 

咏「ま、そうじゃないのもいるけどねぃ、誰の事かはしらんけど」ケラケラ

 

靖子「……『アレ』は例外さ」ニガイカオ

 

咏「ま、いずれは私が倒すけど」シンケンナヒョウジョウ

 

靖子「……………………それでさっきの話だけど、その時にあの二人は三尋木プロを守る方に回ったってことか」

 

咏「ま、他にもいたけどねぃ、これでも友達多いし。ま、その中でもセンパイなんて大立ち回りのせいでしばらく学校これなかったけどな、いやーあれは凄かったなー」

 

靖子「へぇ、話した感じ真面目な人だったけど結構やるんだ」

 

咏「ま、今はなーんか悟っちゃってスカした感じだけど、真面目な所はあってももっと熱血キャラだったんだよ、昔は……」フン

 

靖子「そりゃ十年もすれば誰でも大人になるさ」

 

咏「ま、そうだけどな、なーんか気に入らねー」ヤケザケ

 

靖子「おいおい、これ以上はやめてくれよ」

 

貴子「(なるほどな……つまり三尋木プロは須賀先生に当時の……自分のヒーローだった頃のままでいてほしいって所か。見た目通り、可愛いところもあるんだな……)」ネタフリ

 

咏「……なんか言ったかー?」ヒック

 

貴子「……」ビクッ

 

靖子「言ってないから早く帰ってくれ」セツジツ

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

<誰だ?誰でしょう?> 

 

県大会後あたり

 

京太郎「ふむ……」ペラ

 

久「部室でいかがわしい雑誌を堂々と広げないでほしいわ先生」ドンビキ

 

京太郎「そう見えるなら医者に行った方がいいな」

 

久「産婦人的な病院に行けとか、セクハラよ先生」

 

京太郎「眼科って言おうと思ったけど、頭の病院に行った方がいいぞ」ドンビキ

 

和「漫才はいいから練習しませんか?」ネトマ中

 

久「そういってもまこはいないし……」

 

京太郎「咲は出張に行く叔父さんの準備で忙しくて……」

 

和「……ゆーきもタコス祭りとかで休みでしたね」

 

久「まあ、たまにはゆっくりするのもいいんじゃない?」

 

京太郎「最近根を詰めっぱなしだったからな」

 

和「……そうですね」

 

久「そういうわけで……さっきから須賀先生は何を見てるのかしら?」

 

京太郎「ん? ただの麻雀雑誌だよ」

 

久「うわっ……つまらないわね」

 

和「麻雀部の部長とは思えない発言です」

 

久「ふっ、今更ね」

 

京太郎「自分で言うな自分で……見てたのはこれだこれ」ズイ

 

和「これって……」

 

京太郎「ああ、あんまり扱いはよくないから小さいけど、阿知賀……穏乃達の写真だ」

 

和「えっ!? み、見せてください!」

 

京太郎「ほれ」

 

和「本当です、懐か…………ダレデスカコレ?」マガオ

 

京太郎「誰だろうなぁ……」トオイメ

 

久「あら、向こうのメンバーって全員知り合いじゃなかったの?」

 

和「そのはずです……」

 

京太郎「うーん、穏乃と灼は変わってない……というか変わってなさすぎ」

 

和「宥さんと玄さんもあまり変わってないですね…………ただ――」

 

久「この子? 新子さん……っていうのかしら? 随分と垢抜けた子ね」

 

京太郎「いや、きっと同姓同名の別人さんだ」

 

和「そうですね、地方なら苗字が重なることは多いですから」

 

久「なにその現実を直視できない会話」

 

京太郎「いや、マジでないんだって。前にも話したけど、ガキの頃は今の片岡みたいな容姿してたんだぞ! 姉の新子とも別の進化遂げてるんですけど!?」

 

和「ワープでしょうか? ジョグレス、それともマトリックス? スピリットという可能性もありますね!」

 

久「落ち着きなさいって、驚くのは無理ないけどこの年頃の子ならそうおかしくはないでしょ」

 

京太郎「う~ん……そういうもんか?」

 

久「そうそう、もしかしたら彼氏でも出来たのかもしれないし」

 

和「なん……ですって……!?」

 

京太郎「憧に彼氏……」

 

久「麻雀やってる子には珍しいけど、ありえない話じゃないわ」

 

京太郎「そうか……」

 

和「憧は私たちの知っている憧じゃなくなっているんですね……」

 

京太郎「向こうで会ったらお祝いしてあげないとな……」

 

和「はい」

 

久「え、なにこのしんみりムード」

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

<アスパラベーコン女子>

 

京太郎とハギヨシ東京探索時

 

 

 

良子「さて、ランチはどうしましょうか」

 

はやり「ケバブがいいな☆」

 

良子「……少しは自分のキャラを考えてください」

 

はやり「はやっ!? 偶にはそういうの食べたっていいじゃん!」

 

はやり「……ん!?」キュピーン

 

良子「ホワッツ?」

 

はやり「前見て前っ!」

 

良子「ん、男性ですね」

 

はやり「ねぇねぇ、2人とも結構かかかかっこよくない?」

 

良子「噛んでいますよ……まあ、グッドだとは思います」

 

はやり「む、何それ。余裕ぶっちゃって★」イラッ

 

良子「ノーウェイ、そんなことありませんよ」アセダラ

 

はやり「むぅぅ……それでよしこちゃんはどっちが好み?」

 

良子「え、私です……か? …………そうですねぇ……強いて言うならブロンドの方でしょうか」

 

はやり「理由は?」

 

良子「少しやんちゃっぽい感じがしますので」

 

はやり「へぇ……よしこちゃんは年上の男性に甘えられたいんだ」

 

良子「ソーリー、失言でした忘れてください///」カオマッカ

 

はやり「むーり☆ でもワイルドっぽくていい感じだよね。黒髪の人も凄く真面目な感じがしてかっこいいよ」

 

良子「…………声をかけるのですか?」

 

はやり「!!? 無理無理無理ッ!! よしこちゃんこそお願い!!」ブンブンブン

 

良子「ノーウェイ!? 出来るわけないじゃないですか!!」

 

はやり「ちょ、まま待って!! あっ、近づいてきた!」

 

 

良子「ソ、ソレデランチハドウシマショウカ?」

 

はやり「ウ、ウーンパスタガイイカナ☆」

 

良子「……さっきと変わっていますよ」

 

はやり「そういうこと言わない!」

 

 

カンッ

 

 


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